JP2006147063A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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JP2006147063A JP2004336914A JP2004336914A JP2006147063A JP 2006147063 A JP2006147063 A JP 2006147063A JP 2004336914 A JP2004336914 A JP 2004336914A JP 2004336914 A JP2004336914 A JP 2004336914A JP 2006147063 A JP2006147063 A JP 2006147063A
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Yasuo Fujimori
安雄 藤森
Hisahiro Ishihara
久寛 石原
Katsuya Moriyama
克也 森山
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Abstract

【課題】 本体フレームに対する受光素子の受光面の位置精度を向上させ、本体フレームの薄型化を図ることができる光ヘッド装置を提供すること。
【解決手段】 光ヘッド装置1において、受光素子7は、ベース基板7b上に載置された受光面7eを有する受光部7cを埋設するようにしてベース基板7b上に透明樹脂層7dが積層され、透明樹脂層7dの反射光の入射面7aが、第2フレーム62に当接された状態で受光素子7が第2フレーム62に固定されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、CDやDVDなどの光ディスクの記録、再生を行う光ヘッド装置及び光ヘッ
ド装置の調整方法に関するものである。さらに詳しくは、光ヘッド装置に搭載される受光
素子の取付位置調整機構及び取付位置調整方法に関するものである。
CDやDVD等の光ディスクの記録、再生を行う光ヘッド装置は、レーザ発光素子、レ
ーザ発光素子から出射されたレーザ光を光ディスクへ集光させる対物レンズ、対物レンズ
に向かってレーザ光を立ち上げる立上げミラー、光ディスクでの反射光を受光する受光面
を有する受光素子、及び、レーザ発光素子や受光素子や所定の光学系等が載置される本体
フレームなどを備えている。この種の光ヘッド装置としては、受光素子の受光面へ反射光
を導く導光ミラーを備え、受光素子の受光面が光ディスクと平行に配設された光ヘッド装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された光ヘッド装置では、本体フレームに対する受光素子の固定は、受光素子を載置したプレートを本体フレームへネジ固定することにより行っている。
特開2003−272220号公報
特許文献1に開示された光ヘッド装置は、受光素子の受光面が光ディスクと平行に配設されているため、受光素子の受光面を光ディスクと垂直に配設した従来の光ヘッド装置と比較して、光ヘッド装置の薄型化が図れるという利点があるが、受光素子がプレートを介して間接的に本体フレームに固定されているため、本体フレームの基準面に対する受光素子の受光面の位置精度が、プレートの成形誤差によって悪化するという問題がある。
近年、光ディスクの高記録密度化あるいは記録速度の高速化に伴い、光ヘッド装置が薄型化されており、ノートパソコンに内蔵される光ヘッド装置の場合では、特に、本体フレームの薄型化が要求され、略光学素子の厚さまで薄型化されたものが用いられている。しかし、受光素子がプレートを介して間接的に本体フレームに固定されたものでは、プレートの成形誤差に伴い、光学素子の位置調整分を考慮する必要があるので、薄型化の妨げになるという問題がある。
以上の問題点に鑑み、本発明の課題は、本体フレームに対する受光素子の受光面の位置精度を向上させ、本体フレームの薄型化を図ることができる光ヘッド装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、レーザ発光素子と、該レーザ発光素子から出射されたレーザ光を光ディスクへ集光させる対物レンズと、前記光ディスクでの反射光を受光する受光面を有する受光素子と、前記受光面へ前記反射光を導く導光ミラーと、少なくとも前記受光素子と前記導光ミラーとが載置される本体フレームとを備え、前記受光面が、前記対物レンズに対する前記反射光の入射方向を向くように配設された光ヘッド装置において、前記受光素子は、ベース基板上に載置された前記受光面を有する受光部を埋設するようにして前記ベース基板上に透明樹脂層が積層され、該透明樹脂層の前記反射光の入射面を前記光ディスクと略平行に配設させるとともに前記本体フレームに当接させた状態で、前記受光素子が前記本体フレームに固定されていることを特徴とする。
本発明では、前記受光素子と前記本体フレームとに跨るように接着剤が塗布され、前記受光素子が前記本体フレームに固定されていることが好ましい。このように構成すると、受光素子が本体フレームに直接固定されるので、透明樹脂層の反射光の入射面を、確実に本体フレームに当接された状態で受光素子を本体フレームに固定することができる。従って、本体フレームに対する受光素子の受光面の位置精度を向上させることができる。
本発明において、前記本体フレームは、前記光ディスクに対向する上面および該上面の反対面となる下面を有するとともに、前記上面および前記下面のいずれか一方の面に前記受光素子の前記入射面が当接される当接部を有し、該当接部の近傍に、前記上面から前記下面に貫通した透孔を有していることが好ましい。このように構成すると、透孔を利用して、接着剤を当接部の近傍に塗布することができる。故に、透明樹脂層の反射光の入射面を、確実に当接部に当接された状態で受光素子を本体フレームに固定することができる。従って、本体フレームに対する受光素子の受光面の位置精度を向上させることができる。
この場合には、前記受光素子と前記透孔とに跨るように接着剤が塗布されていることが好ましい。このように構成すると、接着剤の塗布を透孔内で行うことができる。故に、接着剤が本体フレームの外部にはみ出さすことがないので、本体フレームの薄型化を阻害せずに受光素子を本体フレームに固定することができる。さらに、前記受光素子の前記入射面と前記透孔とに跨るように接着剤が塗布されていることが好ましい。このように構成すると、接着剤の垂れが受光素子の入射面によって阻止され、接着剤が入射面と透孔とに跨って塗布できる。このとき接着剤は、入射面と透孔との角にフィレット形状に溜まるので、本体フレームに対する受光素子の接着を確実に行うことができる。
本発明において、前記受光素子の前記受光部を挟む両側と前記本体フレームとに跨るように接着剤が塗布され、前記受光素子が前記本体フレームに固定されていることが好ましい。このように構成すると、受光素子の本体フレームへの固定を確実で、且つバランスよく行うことができる。
以上のように本発明にかかる光ヘッド装置では、受光素子は、ベース基板上に載置された受光面を有する受光部を埋設するようにしてベース基板上に透明樹脂層が積層され、透明樹脂層の反射光の入射面を前記光ディスクと略平行に配設させるとともに本体フレームに当接させた状態で、受光素子が本体フレームに固定されている。本発明は、受光素子のベース基板上に積層される透明樹脂層の形成精度がよいことに着目し、ベース基板上に透明樹脂層が積層された受光素子を採用し、透明樹脂層の反射光の入射面を直接本体フレームに当接させた状態で受光素子を本体フレームに固定させている。故に、本体フレームに対する受光素子の受光面の位置精度を向上させ、本体フレームの薄型化を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(光ヘッド装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる光ヘッド装置の概略構成を模式的に示す概略構成図である。図2は、図1に示す光ヘッド装置を上面側から見たときの斜示図である。図3は、図1に示す光ヘッド装置を下面側からみたときの斜視図である。図4は、図1に示す光ヘッド装置の第2フレーム上に光学素子が載置された状態を下面側から示す斜示図である。図5は、図4に示す光ヘッド装置の受光素子周辺のA−A断面を模式的に示す断面図である。
本形態における光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光ディスク2に対する情報記録、情報再生を行うものであり、光ディスク2に向かってレーザ光を出射する光源としての第1および第2のレーザ発光素子31、32と、光ディスク2からの反射光を受光する受光素子7と、出射されたレーザ光を光ディスク2に集光させる対物レンズ9をトラッキング方向、フォーカシング方向およびチルト方向へ駆動する対物レンズ駆動装置5と、この対物レンズ駆動装置5を上面側に保持するとともに、第1および第2のレーザ発光素子31、32からの出射光を光ディスク2に導くとともに光ディスク2からの反射光を受光素子7に導く所定の光学系や、第1および第2のレーザ発光素子31、32や、受光素子7などが載置された本体フレーム6とを有している。
第1および第2のレーザ発光素子31、32は、波長650nm(短波長)の第1のレーザ光を出射するDVD用のレーザ発光素子、および波長780nm(長波長)の第2のレーザ光を出射するCD用のレーザ発光素子である。また、第1および第2のレーザ発光素子31、32は、ともに、円筒状の金属ケースに半導体レーザチップが内設されたキャンタイプのレーザ発光素子でホルダ13、17を介して本体フレーム6に載置されている。
第1のレーザ発光素子31から出射された第1のレーザ光L1は、光路分離素子としての偏光ビームスプリッタからなる第1のプリズム15および光路合成素子としての偏光ビームスプリッタからなる第2のプリズム10により、光ディスク2に向かう共通光学経路11に導かれ、対物レンズ9により光ディスク2の記録面に集光するようになっている。第2のレーザ発光素子32から出射された第2のレーザ光L2は、第2のプリズム10により、共通光学経路11に導かれ、対物レンズ9により光ディスク2の記録面に集光するようになっている。また、光ディスク2で反射されたレーザ光の戻り光(反射光)は、第2のプリズム10を介して第1のプリズム15に入射し、この第1のプリズム15で分離されて受光素子7の入射面7aに導かれるようになっている。
より具体的には、本体フレーム6上において、第1のレーザ発光素子31から光ディスク2に向かう光路上には、第1のグレーティングレンズ14、第1のプリズム15、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、および対物レンズ9がこの順に配置されている。従って、第1のレーザ発光素子31から出射された第1のレーザ光L1は、第1のグレーティングレンズ14、第1のプリズム15、および第2のプリズム10を透過した後、コリメータレンズ18で平行光化され、しかる後に、立ち上げミラー19で上方に導かれ、対物レンズ9によって光ディスク2の記録面に光スポットとして集光するようになっている。
また、第2のレーザ発光素子32から光ディスク2に向かう光路上には、リレーレンズ12、第2のグレーティングレンズ16、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、および対物レンズ9がこの順に配置されている。従って、第2のレーザ発光素子32から出射された第2のレーザ光L2は、リレーレンズ12、および第2のグレーティングレンズ16を透過した後、その一部が第2のプリズム10で部分反射された後、コリメータレンズ18で平行光化され、しかる後に、立ち上げミラー19で上方に導かれ、対物レンズ9によって光ディスク2の記録面に光スポットとして集光するようになっている。
さらに、光ディスク2での反射光Lrは、上記とは反対の光路を辿り、対物レンズ9、立ち上げミラー19、コリメータレンズ18、第2のプリズム10を経て第1のプリズム15に入射するようになっている。その後、第2のプリズム15で部分反射された反射光は、センサレンズ20を透過した後、導光ミラー21により立ち上げられて受光素子7の入射面7aに至るようになっている。
なお、第2プリズム10の側方には、第1および第2のレーザ発光素子31、32の出力を調整するためのモニタ用受光素子23が設けられている。このモニタ用受光素子23は、第1のレーザ発光素子31から出射され第2のプリズム10で部分反射された第1のレーザ光を受光し、かつ、第2のレーザ発光素子32から出射され第2のプリズム10を透過した第2のレーザ光を受光する位置に配設されている。
本体フレーム6は、図2、図3に示すように、第1フレーム61と第2フレーム62とから構成されており、光ディスク2に対向する上面6aとこの上面6aの反対面となる下面6bとを備えた扁平形状をしている。
第1フレーム61は、マグネシウムダイキャストにより形成され、上面61aと下面61bとを備えるとともに、その両端部には、丸穴からなるガイド穴6c、6cと、コの字形状に突き出したガイド部6dとが形成されている。ガイド穴6c、6cに通された主軸51と、ガイド部6dに通された副軸52に沿って、光ヘッド装置1は、光ディスク2の半径方向に移動することができるようになっている。すなわち、ガイド穴6c、6cおよびガイド部6dは、それぞれ主軸および副軸に係合する係合部になっている。また、第1フレーム61には、第1および第2のレーザ発光素子31、32を駆動するドライバー(図示しない)が搭載される配線基板としてのFPC64が固定されている。なお、第1フレーム61は、必ずしもマグネシウムダイキャストに限定されるものではなく、アルミダイキャストまたは亜鉛ダイキャスト等により形成してもよい。
第2フレーム62は、亜鉛ダイキャストにより形成され、上面62aと下面62bとを備えている。そして、この第2フレーム62は、本体フレーム6の上面6aと下面6bとを貫通した貫通孔22内に内設され、その内壁に第2フレーム62の外壁が接着固定されている。
また、図5に示すように第2フレーム62の上面62aには、受光素子7が内設され、その底面に受光素子7が載置される載置面(当接部)62eを有する凹部62fが形成されている。この載置面62e上には、入射面7aが対物レンズ9に対する反射光の入射方向(図5における上方向)を向くように、受光素子7が配設されており、透明樹脂層7dの入射面7aを載置面62eに当接させた状態で、受光素子7が第2フレーム62に接着固定されている。
受光素子7は、シャープ製GA301TXW3MZ、パイオニア製CP0058AA、およびNEC製PH9207A5NM5等が用いられ、受光面7eを有する受光部7cを埋設するようにしてベース基板7b上に透明樹脂層7dが積層されている。受光面7eもまた対物レンズ9に対する反射光の入射方向(図5における上方向)を向くように配設されている。また、受光部7cを搭載するベース基板7b側が、配線基板となるFPC63の半田ランド部(図示しない)に半田接続され搭載されており、透明樹脂層7dの入射面7aを載置面62eに当接させながら第2フレーム62の上面62a側から受光素子7の取り付け位置の調整を行った後、入射面7aが載置面62eに当接された状態で受光素子7が第2フレーム62に接着固定されている。
すなわち、載置面62eの近傍には、第2フレームの上面62aから下面62bに貫通した透孔62gが形成されており、その内壁と受光素子7の入射面7aとに跨ってフィレット形状に接着剤66が塗布されることにより、受光素子7が第2フレームに接着固定されている。なお、FPC63の受光素子7が載置された反対側には、補強板65が固着されている。故に、受光素子7の取り付け位置の調整の際、FPCの変形が防止される。従って、受光素子7が半田接続された半田ランド部に応力がかからないので、受光素子7と半田ランド部との半田接続を防止することができる。
本形態の第2フレーム62には、受光素子7の他に、光学系を構成する所定の光学素子と、第1および第2のレーザ発光素子31、32等が載置されている。本形態における所定の光学系とは、具体的には、リレーレンズ12、第1のグレーティングレンズ14、第2のグレーティングレンズ16、第1のプリズム15、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、モニタ用受光素子23、センサレンズ20、および導光ミラー21である。ただし、リレーレンズ12は、ホルダ17に固定されており、レーザ発光素子31同様、間接的に第2フレーム62へ載置されている。なお、第1、第2のグレーティング14、16が、それぞれ固定される壁部62c、62dは、それぞれ第1、第2のレーザ発光素子31、32から出射されるレーザ光の出射方向と直交方向に形成された証面になっている。また、第2フレーム62は、必ずしも亜鉛ダイキャストに限定されるものではなく、アルミダイキャスト、またはマグネシウムダイキャスト等により形成しても良い。
対物レンズ駆動装置5は、対物レンズ9を保持するレンズホルダ40と、このレンズホルダ40の左右両側で上下3段に配置された6本のワイヤ41により、レンズホルダ40をトラッキング方向、フォーカシング方向、およびチルト方向に変位可能に支持するホルダ支持部材42と、対物レンズ駆動装置5のフレームを構成するヨーク43(図3参照)とを備えている。ヨーク43は、本体フレーム6の下面6b側に取付られており、これによって、対物レンズ駆動装置5は、対物レンズ9が本体フレーム6の上面6a側に配置されるように、本体フレーム6に搭載されている。なお、支持部材42は、本体フレーム6あるいはヨーク43に固定支持されている。
対物レンズ駆動装置5は、レンズホルダ40に取付られた駆動コイルおよびヨーク43に取付られた駆動マグネットから構成される磁気駆動回路44を備え、駆動コイルに対する通電を制御することによりレンズホルダ40に支持された対物レンズ9を光ディスク2に対してトラッキング方向、フォーカシング方向およびチルト方向に駆動することができるようになっている。
(受光素子の取付位置調整)
以上のように構成された光ヘッド装置1における受光素子7の取付位置調整の方法を以下に説明する。
本形態においては、第2フレーム62には、第1および第2のレーザ発光素子31、32からの出射光を平行光にするコリメータレンズ18が光学系の最終段に載置されている。そのため、所定の光学素子等が載置された第2フレーム62は平行光を出射する一つの光学ユニットとみなすことができる。そこで、本形態では、第1フレーム61に第2フレーム62を固定する前の状態、すなわちオフラインで受光素子7の取付位置を調整することになる。
オフラインでの受光素子7の取付位置調整には、光ディスク2に換えてレーザ光を反射する反射面を備えた擬似ディスク(図示省略)を用いる。また、コリメータレンズ18から出射されたレーザ光を立ち上げる調整用ミラー(図示省略)、およびこの調整用ミラーによって立ち上げられたレーザ光を擬似ミラーに集光させる調整用レンズ(図示省略)を用いる。
擬似ディスクは、調整用レンズから出射光軸上に配置されるミラーである。擬似ディスクは、調整用レンズから出射されたレーザ光を反射すれば足りることから、光ディスク2に比べ小型のものを用いることができる。
上記の擬似ディスク、調整用ミラーおよび調整用レンズを用いて、オフラインで受光素子7の取付位置調整が行われる。具体的には、受光素子7およびセンサレンズ20以外の光学素子、第1および第2のレーザ発光素子31、32を予め位置調整した後、接着固定して載置した第2フレーム62と、調整用ミラーと、調整用レンズと、擬似ディスクとを所定の治具によって保持する。
その後、第1のレーザ発光素子31からレーザ光を出射して、擬似ディスクからの反射光を読みながら、受光素子7の取付位置調整を行う。より具体的には、載置面62eに当接しながら、平面方向(X方向およびY方向)で位置調整しつつ、センサレンズ20を所定の治具を用いて位置調整して、入射面7aに至る反射光の光路長(Z方向)を調整する。この位置調整は、第2フレーム62の上面62a側から行う。
本形態の場合、第2フレーム62に載置された光学素子の最終段にコリメータレンズ18が載置されているので、コリメータレンズ18から出射された平行光が調整ミラーによって上面62a側へ立ち上げられる。故に、第2フレーム62の上面62aに載置された受光素子7と擬似ディスクとの距離を適宜設定可能なため、十分に確保することができるので、センサレンズ20および受光素子7の調整作業を容易且つ正確に行うことができる。
このようにしてオフラインでの受光素子7の取付位置の調整が完了すると、受光素子7およびセンサレンズ20を接着で第2フレーム62に固定する。受光素子7の第2フレーム62への接着に関しては第2フレーム62の下面62b側から透孔62を介して行われる。その後、所定の光学素子等を載置した第2フレーム62を、受光素子7の取付位置調整が完了した状態で、第1フレーム61の上面に固定するとともに、立ち上げミラー19および対物レンズ駆動装置5を第1フレーム61に搭載して光ヘッド装置1を完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1では、受光素子7は、ベース基板7b上に載置された受光面7eを有する受光部7cを埋設するようにしてベース基板7b上に透明樹脂層7dが積層され、透明樹脂層7dの反射光の入射面7aを光ディスク2と略平行に配設させるとともに第2フレーム62に当接された状態で、受光素子7が第2フレーム62に固定されている。ベース基板7b上に透明樹脂層7dが積層された受光素子7の場合、受光素子7のベース基板7b上に積層される透明樹脂層7dの形成精度がよいので、透明樹脂層7dの反射光の入射面7aを直接第2フレーム62に当接させた状態で受光素子7を第2フレーム62に固定させることにより、第2フレーム62に対する受光素子7の受光面7eの位置精度を向上させることができる。
また、本形態において、第2フレーム62は、光ディスク2に対向する上面62aおよびこの上面62aの反対面となる下面62bを有するとともに、上面62aに形成された凹部62fに受光素子7の入射面7aが当接される載置面62eを有し、この載置面62eの近傍に、上面62aから下面62bに貫通した透孔62gを有している。故に、透孔62gを利用して、接着剤を載置面62aの近傍に塗布することによって、透明樹脂層7dの反射光の入射面7aを、確実に載置面62eに当接された状態で受光素子7を第2フレーム62に固定することができる。従って、第2フレーム62に対する受光素子の受光面の位置精度を向上させることができる。
さらに、受光素子7の入射面7aと透孔62gとに跨るように接着剤が塗布されているので、接着剤の塗布を透孔62g内で行うことができる。故に、接着剤が第2フレーム62の外部にはみ出さすことがないので、第2フレーム62の薄型化を阻害せずに受光素子7を第2フレーム62に固定することができる。その上、接着剤の垂れが受光素子7の入射面7aによって阻止され、接着剤が入射面7aと透孔62gとに跨って塗布することができる。このとき接着剤は、入射面7aと透孔62gとの角にフィレット形状に溜まるので、第2フレーム62に対する受光素子7の接着を確実に行うことができる。
さらにまた、本形態において、受光素子7の受光部7cを挟む両側と第2フレーム62とに跨るように接着剤が塗布され、受光素子7が第2フレーム62に固定されているので、確実で、且つバランスよく受光素子7を第2フレーム62に固定することができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。例えば、上述した形態では、レーザ発光素子31、32としてキャンタイプレーザを用いたが、フレームタイプレーザを用いてもよい。
また、受光素子7の取付位置調整は必ずしもオフラインで行う必要はなく、完成された光ヘッド装置1と光ディスク2を用いて受光素子7の取付位置調整を行うようにしても良い。
本発明の実施の形態にかかる光ヘッド装置の概略構成を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す光ヘッド装置を上面側から見たときの斜示図である。 図1に示す光ヘッド装置を下面側からみたときの斜視図である。 図1に示す光ヘッド装置の第2フレーム上に光学素子が載置された状態を下面側から示す斜示図である。 図4に示す光ヘッド装置の受光素子周辺のA−A断面を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
2 光ディスク
5対物レンズ駆動装置
6 フレーム
6c ガイド穴
6d ガイド部
7 受光素子
7a 入射面
7b ベース基板
7c 受光部
7d 透明樹脂層
7e 受光面
9 対物レンズ
18 コリメータレンズ
31 第1のレーザ発光素子
32 第2のレーザ発光素子
51 主軸
52 副軸
61 第1フレーム
61a 上面
61b 下面
62 第2フレーム
62a 上面
62b 下面
62c、62d 壁部
62e 載置面(当接部)
62f 凹部
62g 透孔

Claims (6)

  1. レーザ発光素子と、該レーザ発光素子から出射されたレーザ光を光ディスクへ集光させ
    る対物レンズと、前記光ディスクでの反射光を受光する受光面を有する受光素子と、前記
    受光面へ前記反射光を導く導光ミラーと、少なくとも前記受光素子と前記導光ミラーとが
    載置される本体フレームとを備え、前記受光面が、前記対物レンズに対する前記反射光の
    入射方向を向くように配設された光ヘッド装置において、
    前記受光素子は、ベース基板上に載置された前記受光面を有する受光部を埋設するようにして前記ベース基板上に透明樹脂層が積層され、該透明樹脂層の前記反射光の入射面を前記光ディスクと略平行に配設させるとともに前記本体フレームに当接させた状態で、前記受光素子が前記本体フレームに固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記受光素子と前記本体フレームとに跨るように接着剤が塗布され、前記受光素子が前記本体フレームに固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1または2において、前記本体フレームは、前記光ディスクに対向する上面および該上面の反対面となる下面を有するとともに、前記上面および前記下面のいずれか一方の面に前記受光素子の前記入射面が当接される当接部を有し、該当接部の近傍に、前記上面から前記下面に貫通した透孔を有したことを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項3において、前記受光素子と前記透孔とに跨るように接着剤が塗布され、前記受光素子が前記本体フレームに固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項4において、前記受光素子の前記入射面と前記透孔とに跨るように接着剤が塗布され、前記受光素子が前記本体フレームに固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  6. 請求項2または5のいずれかにおいて、前記受光素子の前記受光部を挟む両側と前記本体フレームとに跨るように接着剤が塗布され、前記受光素子が前記本体フレームに固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
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