JP2006139812A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Yasuo Fujimori
安雄 藤森
Akihiro Osada
章弘 長田
Hisahiro Ishihara
久寛 石原
Katsuya Moriyama
克也 森山
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Abstract

【課題】 レーザ発光素子からの発熱をより効果的にフレーム側へ放熱できる光ヘッド装置を提供すること。
【解決手段】 光ヘッド装置1において、フレーム6は、金属により形成され、光ディスクに対向する上面6aおよび下面6bを有するとともに第1および第2のレーザ発光素子31、32が内設される上面6aから下面6bに貫通した貫通部22を有し、第1および第2のレーザ発光素子31、32のレーザ光の出射方向を前方とすると、第1および第2のレーザ発光素子31、32のステム34、35の前面より後方を第1のフレーム61のリヤフレーム部61c、61dとして、リヤフレーム部61c、61dへレーザ発光素子31、32からの発熱を放熱する放熱グリス69を有している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、CDやDVDなどの光ディスクの記録、再生を行う光ヘッド装置に関するものである。さらに詳しくは、レーザ発光素子からの発熱をフレームへ放熱するための構成に関するものである。
CDやDVD等の光ディスクの記録、再生を行う光ヘッド装置は、光ディスクに向かってレーザ光を出射するレーザ発光素子と、光ディスクからの反射光を受光する受光素子と、レーザ発光素子からの出射光を光ディスクに導くとともに光ディスクからの反射光を受光素子に導く光学系等を備えており、これらのレーザ発光素子、受光素子および光学系は、本体フレームに載置されている。
近年、光ディスクの高記録密度化あるいは記録速度の高速化に伴い、光ヘッド装置が小型化されている。特に、ノートパソコンに内蔵される光ヘッド装置の場合、フレームの薄型化が要求されており、近年では略光学素子の厚さまで薄型化されたものが用いられている。(たとえば特許文献1参照)
特開2003−338063号公報
特許文献1に示す光ヘッド装置に用いられているレーザ発光素子は、フレームの薄型化に伴って、本来であれば円形であるステムが、図3に示されるように半径方向の一方側があたかも切り取られたような半円形状に形成されている。故に、レーザ発光素子のフレームに接着固定されている面積が減少し、レーザ発光素子からの発熱をフレーム側に放熱するのに必要な面積を確保することが困難になる。従って、レーザ発光素子の耐久性が悪いという問題がある。その対策として、たとえば、放熱板をレーザ発光素子からフレームに跨って設置し、レーザ発光素子の発熱をフレーム側に放熱するための経路を確保することも考えられるが、効果的に放熱できないという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、レーザ発光素子からの発熱をより効果的にフレーム側へ放熱できる光ヘッド装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、光ディスクに向かってレーザ光を出射するレーザ発光素子と、前記光ディスクからの反射光を受光する受光素子と、前記レーザ発光素子からの出射光を前記光ディスクに導くとともに該光ディスクからの反射光を前記受光素子に導く光学系と、前記レーザ発光素子と前記受光素子と前記光学系とが載置されたフレームとを備える光ヘッド装置において、前記フレームは、金属により形成され、前記光ディスクに対向する上面および該上面の反対面となる下面を有するとともに前記レーザ発光素子が内設される前記上面から前記下面に貫通した貫通部を有し、前記レーザ発光素子のレーザ光の出射方向を前方とすると、前記レーザ発光素子のステムの前面より後方を前記フレームのリヤフレーム部として、該リヤフレーム部へ前記レーザ発光素子からの発熱を放熱する放熱部材を有することを特徴とする。
また、本発明において、前記放熱部材は、前記貫通部に配設されていることが好ましい。このように構成すると、放熱部材をフレームの上面および下面からはみ出さないように、貫通部のみに配設することにより、放熱板をフレームの上面または下面に積層した構成に比べて光ヘッド装置の薄型化が図れる。
さらに、本発明では、前記放熱部材として放熱グリスを用い、前記貫通部に充填させることが好ましい。放熱グリスは、レーザ発光素子と貫通部との隙間等に隙間無く充填することができる。故に、このように構成することにより、レーザ発光素子からの発熱を効率よくリヤフレーム部側へ放熱することができる。
さらにまた、本発明において、前記レーザ発光素子は、ホルダを介してフレームに固定され、該ホルダは金属によって形成されるとともに該ホルダと前記リヤフレーム部の貫通部との間に前記放熱部材を配設したことが好ましい。このように構成すると、レーザ発光素子からの発熱をホルダを介してリヤフレーム部へ放熱することができる。故に、ステムの後方側にリード端子が接続されるFPCが配設された場合であっても、レーザ発光素子からの発熱を効果的に放熱することができる。
また、本発明において、前記フレームは、対物レンズ駆動装置が載置された第1フレームと、前記レーザ発光素子、前記受光素子、および前記光学系を構成する光学素子が載置された載置部を有する第2フレームとから構成され、前記第1フレームに前記貫通部が形成され、該貫通部は、前記第2フレームが内設されるとともに該貫通部に対向する前記第2フレームの対向面が接着固定されていることが好ましい。このように構成すると、第1フレーム61と第2フレーム62とを3次元調整した後、両者の隙間に接着剤を充填して固定することによって、位置調整作業を一度に行うことができる。また、第1フレーム61と第2フレーム62とを熱伝導率の低い接着剤を介して固定された場合であっても、放熱部材によってレーザ発光素子のステムより後方側のリヤフレーム部へ放熱することができるのでレーザ発光素子からの発熱を効果的に放熱することができる。さらに、仕様が異なる様々な第1フレームに対して、共通の第2フレームを搭載することによって生産の合理化を図ることができる。
以上のように本発明にかかる光ヘッド装置ではフレームは、金属により形成され、光ディスクに対向する上面および下面を有するとともにレーザ発光素子が内設される上面から下面に貫通した貫通部を有し、レーザ発光素子のレーザ光の出射方向を前方とすると、レーザ発光素子のステムの前面より後方をフレームのリヤフレーム部として、リヤフレーム部へレーザ発光素子からの発熱を放熱する放熱部材を有している。故に、レーザ発光素子からの発熱を、レーザ発光素子のステムの前面より後方側のリヤフレーム部へ放熱することができるのでレーザ発光素子からの発熱を効果的に放熱することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(光ヘッド装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる光ヘッド装置の概略構成を模式的に示す概略構成図である。図2は、図1に示す光ヘッド装置を上面側から見たときの斜示図である。図3は、図1に示す光ヘッド装置を下面側からみたときの斜視図である。図4は、図1に示す光ヘッド装置の第2フレーム上に光学素子が載置された状態を下面側から示す斜示図である。図5は、図2に示す光ヘッド装置の第2のフレームおよびその近傍を拡大した拡大図である。図6は、図4に示す光ヘッド装置の受光素子周辺のA−A断面を模式的に示す断面図である。
本形態における光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光ディスク2に対する情報記録、情報再生を行うものであり、光ディスク2に向かってレーザ光を出射する光源としての第1および第2のレーザ発光素子31、32と、光ディスク2からの反射光を受光する受光素子7と、出射されたレーザ光を光ディスク2に集光させる対物レンズ9をトラッキング方向、フォーカシング方向およびチルト方向へ駆動する対物レンズ駆動装置5と、この対物レンズ駆動装置5を上面側に保持するとともに、第1および第2のレーザ発光素子31、32からの出射光を光ディスク2に導くとともに光ディスク2からの反射光を受光素子7に導く所定の光学系や、第1および第2のレーザ発光素子31、32や、受光素子7などが載置された本体フレーム6とを有している。
第1および第2のレーザ発光素子31、32は、それぞれ波長650nm(短波長)の第1のレーザ光を出射するDVD用のレーザ発光素子、および波長780nm(長波長)の第2のレーザ光を出射するCD用のレーザ発光素子である。また、第1および第2のレーザ発光素子31、32は、ともに、円筒状の金属ケースに半導体レーザチップが内設されたキャンタイプであり、そのステム34、35の形状は、フレーム6の薄型化に対応できるように、本来であれば円形であるステムの半径方向の両側があたかも切り取られたような小判形状に形成されている。また、第1および第2のレーザ発光素子31、32は、それぞれ亜鉛ダイキャストによって形成されたホルダ13、17を介して本体フレーム6に載置されている。なお、ホルダ13、17は、必ずしも亜鉛ダイキャストに限定されるものではなく、アルミダイキャストまたはマグネシウムダイキャスト等により形成してもよい。
第1のレーザ発光素子31から出射された第1のレーザ光L1は、光路分離素子としての偏光ビームスプリッタからなる第1のプリズム15および光路合成素子としての偏光ビームスプリッタからなる第2のプリズム10により、光ディスク2に向かう共通光学経路11に導かれ、対物レンズ9により光ディスク2の記録面に集光するようになっている。第2のレーザ発光素子32から出射された第2のレーザ光L2は、第2のプリズム10により、共通光学経路11に導かれ、対物レンズ9により光ディスク2の記録面に集光するようになっている。また、光ディスク2で反射されたレーザ光の戻り光(反射光)は、第2のプリズム10を介して第1のプリズム15に入射し、この第1のプリズム15で分離されて受光素子7の受光面7aに導かれるようになっている。
より具体的には、本体フレーム6上において、第1のレーザ発光素子31から光ディスク2に向かう光路上には、第1のグレーティングレンズ14、第1のプリズム15、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、および対物レンズ9がこの順に配置されている。従って、第1のレーザ発光素子31から出射された第1のレーザ光L1は、第1のグレーティングレンズ14、第1のプリズム15、および第2のプリズム10を透過した後、コリメータレンズ18で平行光化され、しかる後に、立ち上げミラー19で上方に導かれ、対物レンズ9によって光ディスク2の記録面に光スポットとして集光するようになっている。
また、第2のレーザ発光素子32から光ディスク2に向かう光路上には、リレーレンズ12、第2のグレーティングレンズ16、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、および対物レンズ9がこの順に配置されている。従って、第2のレーザ発光素子32から出射された第2のレーザ光L2は、リレーレンズ12、および第2のグレーティングレンズ16を透過した後、その一部が第2のプリズム10で部分反射された後、コリメータレンズ18で平行光化され、しかる後に、立ち上げミラー19で上方に導かれ、対物レンズ9によって光ディスク2の記録面に光スポットとして集光するようになっている。
さらに、光ディスク2での反射光Lrは、上記とは反対の光路を辿り、対物レンズ9、立ち上げミラー19、コリメータレンズ18、第2のプリズム10を経て第1のプリズム15に入射するようになっている。その後、第2のプリズム15で部分反射された反射光は、センサレンズ20を透過した後、導光ミラー21により立ち上げられて受光素子7の受光面7aに至るようになっている。
なお、第2プリズム10の側方には、第1および第2のレーザ発光素子31、32の出力を調整するためのモニタ用受光素子23が設けられている。このモニタ用受光素子23は、第1のレーザ発光素子31から出射され第2のプリズム10で部分反射された第1のレーザ光を受光し、かつ、第2のレーザ発光素子32から出射され第2のプリズム10を透過した第2のレーザ光を受光する位置に配設されている。
本体フレーム6は、図2、図3に示すように、第1フレーム61と第2フレーム62とから構成されており、光ディスク2に対向する上面6aとこの上面6aの反対面となる下面6bとを備えた扁平形状をしている。
第1フレーム61は、マグネシウムダイキャストにより形成され、上面61aと下面61bとを備えるとともに上面61aと下面61bとを貫通した貫通部22が形成されている。また、その両端部には、丸穴からなるガイド穴6c、6cと、コの字形状に突き出したガイド部6dとが形成されている。ガイド穴6c、6cに通された主軸51と、ガイド部6dに通された副軸52に沿って、光ヘッド装置1は、光ディスク2の半径方向に移動することができるようになっている。すなわち、ガイド穴6c、6cおよびガイド部6dは、それぞれ主軸および副軸に係合する係合部になっている。また、第1フレーム61には、第1および第2のレーザ発光素子31、32のリード端子33、33が半田ランド部(図示しない)に半田接続され、第1および第2のレーザ発光素子31、32を駆動するドライバー(図示しない)が搭載された配線基板としてのFPC64が固定されている。なお、第1フレーム61は、必ずしもマグネシウムダイキャストに限定されるものではなく、アルミダイキャストまたは亜鉛ダイキャスト等により形成してもよい。
第2フレーム62は、亜鉛ダイキャストにより形成され、上面62aと下面62bとを備えている。そして、この第2フレーム62は、図5に示すように、貫通部22内に内設され、その内壁に第2フレームの四隅が接着剤67により接着固定されている。
本形態の第2フレーム62には、受光素子7の他に、光学系を構成する所定の光学素子と、第1および第2のレーザ発光素子31、32等が載置されている。レーザ発光素子31、32は、ホルダ13、17を介して接着剤68により接着固定されている。本形態における所定の光学系とは、具体的には、リレーレンズ12、第1のグレーティングレンズ14、第2のグレーティングレンズ16、第1のプリズム15、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、モニタ用受光素子23、センサレンズ20、および導光ミラー21である。
ただし、リレーレンズ12は、ホルダ17に固定されており、レーザ発光素子31同様、間接的に第2フレーム62へ載置されている。なお、第1、第2のグレーティング14、16が、それぞれ固定される壁部62c、62dは、それぞれ第1、第2のレーザ発光素子31、32から出射されるレーザ光の出射方向と直交方向に形成された基準面(証面)になっている。また、第2フレーム62は、必ずしも亜鉛ダイキャストに限定されるものではなく、アルミダイキャスト、またはマグネシウムダイキャスト等により形成しても良い。
ここで、第1フレーム61は、図5に示すように、レーザ発光素子31の出射方向を前方としたとき、ステム34の前面より後方(X−Xより後方側)をリヤフレーム部61cと称している。また、レーザ発光素子32の出射方向を前方としたとき、ステム35の前面より後方(Y−Yより後方側)をリヤフレーム部61dと称している。それぞれのリヤフレーム部61c、61dにおいて、貫通部22の内壁に対向したホルダ13、17の外壁との間には放熱部材としての放熱グリス69が充填されている。本形態の場合、放熱グリス69として、湿気硬化型放熱用樹脂が用いられており、具体的には、熱伝導性フィラーが配合されたシリル基含有特殊ポリマーが用いられている。その結果、図7に示される、レーザ発光素子の発光時間とステム表面での温度変化の様子から明らかなように、本形態における光ヘッド装置1(A)では、リヤフレーム部を有していない従来タイプ(B)に比較して、ステム表面での温度を低く抑えることができる。
また、図6に示すように第2フレーム62の上面62aには、受光素子7が内設され、その底面に受光素子7が載置される載置面62eを有する凹部62fが形成されている。第2フレーム62の載置面62e上には、受光面7aが対物レンズ9に対する反射光の入射方向(図6における上方向)を向くように、受光素子7が配設されており、受光素子7は、載置面62e上に沿って、第2フレーム62の上面62a側から取付位置調整可能になっている。
受光素子7は、ICチップ7cを搭載するベース基板7b側が、配線基板となるFPC63の半田ランド部(図示しない)に半田接続され搭載されており、受光素子7の受光面7aを載置面62eに当接させた状態で、受光素子7が第2フレーム62に接着固定させられている。すなわち、載置面62eの近傍には、第2フレームの下面62bに貫通した透孔62Cが形成されており、その内壁と受光素子7の受光面7aとに跨って接着剤66が塗布されることにより、受光素子7が第2フレームに固定させられている。なお、FPC63の受光素子7が載置された反対側には、補強板65が固着されている。故に、受光素子7の位置調整の際、FPCの変形が防止される。従って、受光素子7が半田接続された半田ランド部に応力がかからないので、受光素子7と半田ランド部との半田接続を防止することができる。
対物レンズ駆動装置5は、対物レンズ9を保持するレンズホルダ40と、このレンズホルダ40の左右両側で上下3段に配置された6本のワイヤ41により、レンズホルダ40をトラッキング方向、フォーカシング方向、およびチルト方向に変位可能に支持するホルダ支持部材42と、対物レンズ駆動装置5のフレームを構成するヨーク43(図3参照)とを備えている。ヨーク43は、本体フレーム6の下面6b側に取付られており、これによって、対物レンズ駆動装置5は、対物レンズ9が本体フレーム6の上面6a側に配置されるように、本体フレーム6に搭載されている。なお、支持部材42は、本体フレーム6あるいはヨーク43に固定支持されている。
対物レンズ駆動装置5は、レンズホルダ40に取付られた駆動コイルおよびヨーク43に取付られた駆動マグネットから構成される磁気駆動回路44を備え、駆動コイルに対する通電を制御することによりレンズホルダ40に支持された対物レンズ9を光ディスク2に対してトラッキング方向、フォーカシング方向およびチルト方向に駆動することができるようになっている。
(受光素子の取付位置調整)
以上のように構成された光ヘッド装置1における受光素子7の取付位置調整の方法を以下に説明する。
本形態においては、第2フレーム62には、第1および第2のレーザ発光素子31、32からの出射光を平行光にするコリメータレンズ18が光学系の最終段に載置されている。そのため、所定の光学素子等が載置された第2フレーム62は平行光を出射する一つの光学ユニットとみなすことができる。そこで、本形態では、第1フレーム61に第2フレーム62を固定する前の状態、すなわちオフラインで受光素子7の取付位置を調整することになる。
オフラインでの受光素子7の取付位置調整には、光ディスク2に換えてレーザ光を反射する反射面を備えた擬似ディスク(図示省略)を用いる。また、コリメータレンズ18から出射されたレーザ光を立ち上げる調整用ミラー(図示省略)、およびこの調整用ミラーによって立ち上げられたレーザ光を擬似ミラーに集光させる調整用レンズ(図示省略)を用いる。
擬似ディスクは、調整用レンズから出射光軸上に配置されるミラーである。擬似ディスクは、調整用レンズから出射されたレーザ光を反射すれば足りることから、光ディスク2に比べ小型のものを用いることができる。
上記の擬似ディスク、調整用ミラーおよび調整用レンズを用いて、オフラインで受光素子7の取付位置調整が行われる。具体的には、受光素子7、センサレンズ20以外の光学素子、および第1のレーザ発光素子31を予め位置調整した後、接着固定して載置した第2フレーム62と、調整用ミラーと、調整用レンズと、擬似ディスクとを所定の治具によって保持する。
その後、第1のレーザ発光素子31からレーザ光を出射して、擬似ディスクからの反射光を読みながら、受光素子7の取付位置調整を行う。より具体的には、図6に示すように、載置面62eに沿って、平面方向(X方向およびY方向)で位置調整しつつ、センサレンズ20を所定の治具を用いて位置調整して、受光面7aに至る反射光の光路長(Z方向)を調整する。この位置調整は、第2フレーム62の上面62a側から行う。
受光素子7の取付位置の調整が完了すると、受光素子7およびセンサレンズ20を接着で第2フレーム62に固定する。受光素子7の第2フレーム62への接着に関しては上述した方法によりなされる。最後に、第2のレーザ発光素子32からレーザ光を出射して、擬似ディスクからの反射光を受光素子7で読みながら、第2のレーザ発光素子32の取付位置調整を行う。このように、所定の光学素子等を載置した第2フレーム62を、受光素子7の取付位置調整が完了した状態で、第1フレーム61の上面に固定するとともに、立ち上げミラー19および対物レンズ駆動装置5を第1フレーム61に搭載して光ヘッド装置1を完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1において、フレーム6は、金属により形成され、光ディスクに対向する上面6aおよび下面6bを有するとともに第1および第2のレーザ発光素子31、32が内設される上面6aから下面6bに貫通した貫通部22を有し、第1および第2のレーザ発光素子31、32のレーザ光の出射方向を前方とすると、第1および第2のレーザ発光素子31、32のステム34、35の前面より後方を第1のフレーム61のリヤフレーム部61c、61dとして、リヤフレーム部61c、61dへレーザ発光素子31、32からの発熱を放熱する放熱グリス69を有している。故に、第1および第2のレーザ発光素子31、32のステム34、35の前面より後方側のリヤフレーム部61c、61dへ放熱することができるのでレーザ発光素子31、32からの発熱を効果的に行うことができる。
また、本形態において、放熱グリス69は、貫通部22に配設されているので、放熱グリス69をフレーム6の上面6aおよび下面6bからはみ出さないように、貫通部22のみに充填されている。故に、放熱板をフレーム6の上面6aまたは下面6bに積層した構成に比べて光ヘッド装置1の薄型化が図れる。しかも、放熱グリス69は、レーザ発光素子31、32と貫通部22との隙間等に隙間無く充填することができので、レーザ発光素子31、32からの発熱を効率よくリヤフレーム部61c、61d側へ放熱することができる。
さらに、本形態において、レーザ発光素子31、32は、ホルダ13、17を介して第2フレーム62に固定され、ホルダ13、17は金属によって形成されるとともにホルダ13、17とリヤフレーム部61c、61dの貫通部22との間に放熱グリス69を配設されている。故に、レーザ発光素子31、32からの発熱をホルダ13、17を介してリヤフレーム部61c、61dへ放熱することができる。従って、ステム34、35の後方側にリード端子33が接続されるFPC64が配設された場合であっても、レーザ発光素子31、32からの発熱を効果的に放熱することができる。
また、本形態において、フレーム6が、ガイド穴6c、6cおよび6dを有し、対物レンズ駆動装置5が載置された第1フレーム61と、レーザ発光素子31、32、受光素子7、および光学系を構成する光学素子としての第1および第2のプリズム15、10、第1、第2のグレーティングレンズ14、16、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、センサレンズ20、導光ミラー21が載置された載置部を有する第2フレーム62とから構成され、第1フレーム61に貫通部22が形成され、貫通部22は、第2フレーム62が内設されるとともに貫通部22に対向する第2フレーム62の対向面が接着固定されている。故に、第2フレーム62を共通のモジュールとして第1フレーム61に搭載することにより生産の合理化が図れる。さらに、第2フレーム62の第1フレーム61への固定が接着剤67によって固定された場合であっても、第1および第2のレーザ発光素子31、32のステム34、35より後方側のリヤフレーム部61c、61dへ放熱することができるので第1および第2のレーザ発光素子31,32からの発熱を効果的に行うことができる。
(他の実施の形態)
図8は、本発明の他の実施の形態にかかる光ヘッド装置において、(A)、(B)はそれぞれ、カバーを上方側から見たときの斜視図、および(A)のカバーをフレームに嵌着させた様子を上方側から見たときの斜視図である。
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。たとえば、上述の形態では、放熱部材として放熱グリス69が用いられているが、放熱グリス69に換え、図8に示すようなカバー8を用いるようにしてもよい。カバー8は、本来、光学素子を保護するためにフレーム6の上面6aに重合されるものであるが、本形態では、放熱部材としての機能を兼用させるため突起部81、81を形成させている。すなわち、カバー8は、SUS、Al、およびCu等の金属から形成されているため熱伝導率が高く、第1および第2のレーザ発光素子31、32のステム34、35に接触するように突起部81、81が形成されている。そのため、第1および第2のレーザ発光素子31、32の発熱をカバー8を介してステム34、35より後方側のリヤフレーム部61c、61dへ放熱するための経路を確保することができるので、第1および第2のレーザ発光素子31、32からの発熱を効果的に放熱することができる。
また、上述した形態において、フレーム6は、第1フレーム61と、第2フレーム62とから構成されているが、第1フレームと第2フレームとに分割することなく一体に形成してもよい。このとき第1および第2のレーザ発光素子31、32は、それぞれフレーム6の上面6aから下面6bに貫通した貫通部に配設されるように構成される。
さらに、上述した形態は、レーザ発光素子31、32としてキャンタイプレーザを用いたが、ホログラムタイプレーザを用いてもよい。
さらにまた、受光素子7の取付位置調整は必ずしもオフラインで行う必要はなく、完成された光ヘッド装置1と光ディスク2を用いて受光素子7の取付位置調整を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態にかかる光ヘッド装置の概略構成を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す光ヘッド装置を上面側から見たときの斜示図である。 図1に示す光ヘッド装置を下面側からみたときの斜視図である。 図1に示す光ヘッド装置の第2のフレーム上に光学素子が載置された状態を下面側から示す斜示図である。 図2に示す光ヘッド装置の第2のフレームおよびその近傍を拡大した拡大図である。 図4に示す光ヘッド装置の受光素子周辺のA−A断面を模式的に示す断面図である。 レーザ発光素子の発光時間とステム表面での温度変化の様子を示す説明図であり、Aは、図1に示す光ヘッド装置におけるレーザ発光素子の発光時間とステム表面での温度変化の様子を示すとともに、Bは、リヤフレーム部を有していない従来タイプにおける光ヘッド装置のレーザ発光素子の発光時間とステム表面での温度変化の様子を示している。 本発明の他の実施の形態にかかる光ヘッド装置において、(A)、(B)はそれぞれ、カバーを上方側から見たときの斜視図、および(A)のカバーをフレームに嵌着させた様子を上方側から見たときの斜視図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
2 光ディスク
5対物レンズ駆動装置
6 フレーム
6c ガイド穴
6d ガイド部
7 受光素子
8 カバー
9 対物レンズ
13 ホルダ
17 ホルダ
18 コリメータレンズ
22 貫通部
31 第1のレーザ発光素子
32 第2のレーザ発光素子
34、35 ステム
51 主軸
52 副軸
61 第1フレーム
61a 上面
61b 下面
61c、61d リヤフレーム部
62 第2フレーム
62a 上面
62b 下面
62e 載置面(証面)
69 放熱グリス(放熱部材)

Claims (5)

  1. 光ディスクに向かってレーザ光を出射するレーザ発光素子と、前記光ディスクからの反射光を受光する受光素子と、前記レーザ発光素子からの出射光を前記光ディスクに導くとともに該光ディスクからの反射光を前記受光素子に導く光学系と、前記レーザ発光素子と前記受光素子と前記光学系とが載置されたフレームとを備える光ヘッド装置において、
    前記フレームは、金属により形成され、前記光ディスクに対向する上面および該上面の反対面となる下面を有するとともに前記レーザ発光素子が内設される前記上面から前記下面に貫通した貫通部を有し、前記レーザ発光素子のレーザ光の出射方向を前方とすると、前記レーザ発光素子のステムの前面より後方を前記フレームのリヤフレーム部として、該リヤフレーム部へ前記レーザ発光素子からの発熱を放熱する放熱部材を有することを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記放熱部材は、前記貫通部に配設されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項2において、前記放熱部材として放熱グリスを用い、前記貫通部に充填させたことを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記レーザ発光素子は、ホルダを介してフレームに固定され、該ホルダは金属によって形成されるとともに該ホルダと前記リヤフレーム部の貫通部との間に前記放熱部材を配設したことを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記フレームは、対物レンズ駆動装置が載置された第1フレームと、前記レーザ発光素子、前記受光素子、および前記光学系を構成する光学素子が載置された載置部を有する第2フレームとから構成され、前記第1フレームに前記貫通部が形成され、該貫通部は、前記第2フレームが内設されるとともに該貫通部に対向する前記第2フレームの対向面が接着固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
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