JP2006120258A - 光ヘッド装置 - Google Patents

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Akihiro Osada
章弘 長田
Yasuo Fujimori
安雄 藤森
Hisahiro Ishihara
久寛 石原
Katsuya Moriyama
克也 森山
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Abstract

【課題】 光学素子の載置部の精度を向上させることができる光ヘッド装置を提供すること。
【解決手段】 光ヘッド装置1において、フレーム6が、ガイド穴6c、6cおよび6dを有し、対物レンズ駆動装置5が載置された第1フレーム61と、レーザ発光素子31、32、受光素子7、および光学系を構成する光学素子としての第1および第2のプリズム15、10、第1、第2のグレーティングレンズ14、16、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、センサレンズ20、導光ミラー21が載置された載置部を有する第2フレーム62とから構成され、第1フレーム61および第2フレーム62がダイキャストによって形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、CDやDVDなどの光ディスクの記録、再生を行う光ヘッド装置に関するものである。さらに詳しくは、光ヘッド装置のフレームの構成に関するものである。
CDやDVD等の光ディスクの記録、再生を行う光ヘッド装置は、光ディスクに向かってレーザ光を出射するレーザ発光素子と、光ディスクからの反射光を受光する受光素子と、レーザ発光素子からの出射光を光ディスクに導くとともに光ディスクからの反射光を受光素子に導く光学系等を備えており、これらのレーザ発光素子、受光素子および光学系は、フレームに載置されている。
近年、光ディスクの高記録密度化あるいは記録速度の高速化に伴い、光ヘッド装置が小型化されている。特に、ノートパソコンに内蔵される光ヘッド装置の場合、フレームの薄型化が要求されており、近年では略光学素子の厚さまで薄型化されたものが用いられている。(例えば特許文献1参照)
特開2003−338063号公報
このようなフレームの薄型化に伴って、フレームをダイキャストにより成形させた場合、フレームに成形歪が生じ易くなる。故に、光学素子またはレーザ発光素子を載置する載置部の精度が悪いという問題がある。従って、光学素子またはレーザ発光素子を載置部に搭載する際の位置調整量が増えるので、光学素子またはレーザ発光素子の厚さまで薄型化されたフレームの上下方向に光学素子またはレーザ発光素子が突出し、光ヘッド装置の薄型化の妨げになるという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、光学素子の載置部の精度を向上させることができる光ヘッド装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明は、光ディスクに向かってレーザ光を出射するレーザ発光素子と、前記光ディスクからの反射光を受光する受光素子と、前記レーザ発光素子からの出射光を前記光ディスクに導くとともに該光ディスクからの反射光を前記受光素子に導く光学系と、前記レーザ発光素子と前記受光素子と前記光学系とが載置されたフレームとを備える光ヘッド装置において、前記フレームは、前記光ヘッド装置を前記光ディスクの半径方向へ案内する主軸または副軸と係合する係合部を有し、対物レンズ駆動装置が載置された第1フレームと、前記レーザ発光素子、前記受光素子、および前記光学系を構成する光学素子が載置された載置部を有する第2フレームとから構成され、前記第1フレームおよび前記第2フレームが、ダイキャストによって形成されたことを特徴とする。
また、本発明では、前記第2フレームは、前記受光素子または前記光学素子が当接して位置調整を行うための基準面(以下証面という)を有していることが好ましい。このように構成すると、受光素子または光学素子の位置調整作業の際、第2フレームに形成された証面に受光素子または光学素子を当接させながら摺動させることにより行うことが可能になる。故に、調整作業の簡略化が図れ、調整時間が短縮できる。
さらに、本発明では、前記証面は、前記レーザ発光素子から出射されるレーザ光の出射方向と直交方向に形成されていることが好ましい。
さらに、本発明において、レーザ発光素子は、筒状の金属ケースに半導体レーザチップが内設されたキャンタイプレーザを用いることができる。このように構成すると、角型フレームに半導体レーザチップが内設されたフレームタイプレーザを用いる場合に比較して、レーザ発光素子の放熱性を向上させることができる。
さらにまた、本発明において、前記レーザ発光素子は、角型フレームに半導体レーザチップが内設されたフレームタイプレーザを用いることができる。このように構成すると、筒状の金属ケースに半導体レーザチップが内設されたキャンタイプレーザレーザを用いる場合に比較して、光ヘッド装置の薄型化を図ることができる。なお、フレームタイプレーザおよびキャンタイプレーザを用いた場合では、発光素子としてベアチップを用いた場合に比較して、製品の歩留まりを向上させることができる。すなわち、ベアチップの場合、ベアチップへの給電が困難なので、現状では、スクリーニングを行うことなく装置へ実装させている。その結果、製品の歩留まりが悪くなる最大の原因になっている。フレームタイプレーザおよびキャンタイプレーザの場合では、スクリーニングされた良品を使用することが可能なので、製品の歩留まりを格段に向上させることができる。
また、本発明において、前記第2フレームに載置された光学素子には、前記レーザ発光素子からの出射光を平行光にするコリメータレンズが含まれており、該コリメータレンズが前記光学系の最終段に配設されていることが好ましい。このように構成すると、第2フレームを、平行光を出射する一つの光学ユニットとみなすことができる。故に、オフラインで擬似ディスクを用いて各光学素子の取付位置等の調整を行う際の擬似ディスクと第2フレームとの距離を適宜設定することが可能になる。従って、第2フレームに載置された光学素子の位置調整を行う際、調整治具を挿入するに十分な距離を確保することができ、光学素子の調整作業を容易、且つ確実に行うことができる。
さらに、本発明において、前記第1フレームには、前記主軸および前記副軸のいずれか一方の係合部側に前記対物レンズ駆動装置が配設されるとともに、前記主軸および前記副軸のいずれか他方の係合部側に第2フレームが配設され、該第2フレームは、前記第1フレームの上面から下面に貫通された貫通部に内設されるとともに前記第2フレームの外壁が前記貫通部の内壁に接着固定されていることが好ましい。このように構成すると、第2フレームが、第1フレームの貫通部に内設されるため、フレームの薄型化が可能になる。また、フレームの薄型化に伴い、光ヘッド装置をスムーズに移動させる上で、特に、フレームの重量バランスが重要になるが、対物レンズ駆動装置と第2フレームとの重量が第1フレーム上でバランス良く配置される。故に、光ヘッド装置の重量バランスがよくなり光ヘッド装置をスムーズに移動させることができる。
以上のように本発明にかかる光ヘッド装置では、フレームが、主軸または副軸と係合する係合部を有し、対物レンズ駆動装置が載置された第1フレームと、レーザ発光素子、受光素子、および光学系を構成する光学素子が載置された載置部を有する第2フレームとから構成され、前記第1フレームおよび前記第2フレームが、ダイキャストによって形成されている。すなわち、位置調整の必要になるレーザ発光素子、受光素子、および光学系を構成する光学素子等を第2フレームにまとめて搭載し、第2フレームを第1フレームと分離してダイキャストにより形成したため、第2フレームには第1フレームのダイキャストによる成形歪が全く作用しない。その上、この第2フレームには、主軸および副軸と係合する係合部等、レーザ発光素子、受光素子、および光学系を構成する光学素子等を載置する上で関係のないものを極力省いて小さく形成したので、第2フレームの成形歪を最小に抑制することができる。従って、レーザ発光素子、受光素子、および光学系を構成する光学素子等を載置する載置部の精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
(光ヘッド装置の概略構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる光ヘッド装置の概略構成を模式的に示す概略構成図である。図2は、図1に示す光ヘッド装置を上面側から見たときの斜示図である。図3は、図1に示す光ヘッド装置を下面側からみたときの斜視図である。図4は、図1に示す光ヘッド装置の第2フレーム上に光学素子が載置された状態を下面側から示す斜示図である。図5は、図4に示す光ヘッド装置の受光素子周辺のA−A断面を模式的に示す断面図である。
本形態における光ヘッド装置1は、CDあるいはDVDなどの光ディスク2に対する情報記録、情報再生を行うものであり、光ディスク2に向かってレーザ光を出射する光源としての第1および第2のレーザ発光素子31、32と、光ディスク2からの反射光を受光する受光素子7と、出射されたレーザ光を光ディスク2に集光させる対物レンズ9をトラッキング方向、フォーカシング方向およびチルト方向へ駆動する対物レンズ駆動装置5と、この対物レンズ駆動装置5を上面側に保持するとともに、第1および第2のレーザ発光素子31、32からの出射光を光ディスク2に導くとともに光ディスク2からの反射光を受光素子7に導く所定の光学系や、第1および第2のレーザ発光素子31、32や、受光素子7などが載置された本体フレーム6とを有している。第1および第2のレーザ発光素子31、32は、波長650nm(短波長)の第1のレーザ光を出射するDVD用のレーザ発光素子、および波長780nm(長波長)の第2のレーザ光を出射するCD用のレーザ発光素子である。また、第1および第2のレーザ発光素子31、32は、ともに、円筒状の金属ケースに半導体レーザチップが内設されたキャンタイプのレーザ発光素子でホルダ13、17を介して本体フレーム6に載置されている。
第1のレーザ発光素子31から出射された第1のレーザ光L1は、光路分離素子としての偏光ビームスプリッタからなる第1のプリズム15および光路合成素子としての偏光ビームスプリッタからなる第2のプリズム10により、光ディスク2に向かう共通光学経路11に導かれ、対物レンズ9により光ディスク2の記録面に集光するようになっている。第2のレーザ発光素子32から出射された第2のレーザ光L2は、第2のプリズム10により、共通光学経路11に導かれ、対物レンズ9により光ディスク2の記録面に集光するようになっている。また、光ディスク2で反射されたレーザ光の戻り光(反射光)は、第2のプリズム10を介して第1のプリズム15に入射し、この第1のプリズム15で分離されて受光素子7の受光面7aに導かれるようになっている。
より具体的には、本体フレーム6上において、第1のレーザ発光素子31から光ディスク2に向かう光路上には、第1のグレーティングレンズ14、第1のプリズム15、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、および対物レンズ9がこの順に配置されている。従って、第1のレーザ発光素子31から出射された第1のレーザ光L1は、第1のグレーティングレンズ14、第1のプリズム15、および第2のプリズム10を透過した後、コリメータレンズ18で平行光化され、しかる後に、立ち上げミラー19で上方に導かれ、対物レンズ9によって光ディスク2の記録面に光スポットとして集光するようになっている。
また、第2のレーザ発光素子32から光ディスク2に向かう光路上には、リレーレンズ12、第2のグレーティングレンズ16、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、および対物レンズ9がこの順に配置されている。従って、第2のレーザ発光素子32から出射された第2のレーザ光L2は、リレーレンズ12、および第2のグレーティングレンズ16を透過した後、その一部が第2のプリズム10で部分反射された後、コリメータレンズ18で平行光化され、しかる後に、立ち上げミラー19で上方に導かれ、対物レンズ9によって光ディスク2の記録面に光スポットとして集光するようになっている。
さらに、光ディスク2での反射光Lrは、上記とは反対の光路を辿り、対物レンズ9、立ち上げミラー19、コリメータレンズ18、第2のプリズム10を経て第1のプリズム15に入射するようになっている。その後、第2のプリズム15で部分反射された反射光は、センサレンズ20を透過した後、導光ミラー21により立ち上げられて受光素子7の受光面7aに至るようになっている。
なお、第2プリズム10の側方には、第1および第2のレーザ発光素子31、32の出力を調整するためのモニタ用受光素子23が設けられている。このモニタ用受光素子23は、第1のレーザ発光素子31から出射され第2のプリズム10で部分反射された第1のレーザ光を受光し、かつ、第2のレーザ発光素子32から出射され第2のプリズム10を透過した第2のレーザ光を受光する位置に配設されている。
本体フレーム6は、図2、図3に示すように、第1フレーム61と第2フレーム62とから構成されており、光ディスク2に対向する上面6aとこの上面6aの反対面となる下面6bとを備えた扁平形状をしている。
第1フレーム61は、マグネシウムダイキャストにより形成され、上面61aと下面61bとを備えるとともに、その両端部には、丸穴からなるガイド穴6c、6cと、コの字形状に突き出したガイド部6dとが形成されている。ガイド穴6c、6cに通された主軸51と、ガイド部6dに通された副軸52に沿って、光ヘッド装置1は、光ディスク2の半径方向に移動することができるようになっている。すなわち、ガイド穴6c、6cおよびガイド部6dは、それぞれ主軸および副軸に係合する係合部になっている。また、第1フレーム61には、第1および第2のレーザ発光素子31、32を駆動するドライバー(図示しない)が搭載される配線基板としてのFPC64が固定されている。なお、第1フレーム61は、必ずしもマグネシウムダイキャストに限定されるものではなく、アルミダイキャストまたは亜鉛ダイキャスト等により形成してもよい。
第2フレーム62は、亜鉛ダイキャストにより形成され、上面62aと下面62bとを備えている。そして、この第2フレーム62は、本体フレーム6の上面6aと下面6bとを貫通した貫通部22内に内設され、その内壁に第2フレーム62の外壁が接着固定されている。
また、図5に示すように第2フレーム62の上面62aには、受光素子7が内設され、その底面に受光素子7が載置される載置面62eを有する凹部62fが形成されている。第2フレーム62の載置面62e上には、受光面7aが対物レンズ9に対する反射光の入射方向(図5における上方向)を向くように、受光素子7が配設されており、受光素子7は、載置面62e上に沿って、第2フレーム62の上面62a側から取付位置調整可能になっている。
受光素子7は、ICチップ7cを搭載するベース基板7b側が、配線基板となるFPC63の半田ランド部(図示しない)に半田接続され搭載されており、受光素子7の受光面7aを載置面62eに当接させた状態で、受光素子7が第2フレーム62に接着固定させられている。すなわち、載置面62eの近傍には、第2フレームの下面62bに貫通した透孔62Cが形成されており、その内壁と受光素子7の受光面7aとに跨って接着剤66が塗布されることにより、受光素子7が第2フレームに固定させられている。なお、FPC63の受光素子7が載置された反対側には、補強板65が固着されている。故に、受光素子7の位置調整の際、FPCの変形が防止される。従って、受光素子7が半田接続された半田ランド部に応力がかからないので、受光素子7と半田ランド部との半田接続を防止することができる。
本形態の第2フレーム62には、受光素子7の他に、光学系を構成する所定の光学素子と、第1および第2のレーザ発光素子31、32等が載置されている。本形態における所定の光学系とは、具体的には、リレーレンズ12、第1のグレーティングレンズ14、第2のグレーティングレンズ16、第1のプリズム15、第2のプリズム10、コリメータレンズ18、モニタ用受光素子23、センサレンズ20、および導光ミラー21である。ただし、リレーレンズ12は、ホルダ17に固定されており、レーザ発光素子31同様、間接的に第2フレーム62へ載置されている。なお、第1、第2のグレーティング14、16が、それぞれ固定される壁部62c、62dは、それぞれ第1、第2のレーザ発光素子31、32から出射されるレーザ光の出射方向と直交方向に形成された証面になっている。また、第2フレーム62は、必ずしも亜鉛ダイキャストに限定されるものではなく、アルミダイキャスト、またはマグネシウムダイキャスト等により形成しても良い。
対物レンズ駆動装置5は、対物レンズ9を保持するレンズホルダ40と、このレンズホルダ40の左右両側で上下3段に配置された6本のワイヤ41により、レンズホルダ40をトラッキング方向、フォーカシング方向、およびチルト方向に変位可能に支持するホルダ支持部材42と、対物レンズ駆動装置5のフレームを構成するヨーク43(図3参照)とを備えている。ヨーク43は、本体フレーム6の下面6b側に取付られており、これによって、対物レンズ駆動装置5は、対物レンズ9が本体フレーム6の上面6a側に配置されるように、本体フレーム6に搭載されている。なお、支持部材42は、本体フレーム6あるいはヨーク43に固定支持されている。
対物レンズ駆動装置5は、レンズホルダ40に取付られた駆動コイルおよびヨーク43に取付られた駆動マグネットから構成される磁気駆動回路44を備え、駆動コイルに対する通電を制御することによりレンズホルダ40に支持された対物レンズ9を光ディスク2に対してトラッキング方向、フォーカシング方向およびチルト方向に駆動することができるようになっている。
(受光素子の取付位置調整)
以上のように構成された光ヘッド装置1における受光素子7の取付位置調整の方法を以下に説明する。
本形態においては、第2フレーム62には、第1および第2のレーザ発光素子31、32からの出射光を平行光にするコリメータレンズ18が光学系の最終段に載置されている。そのため、所定の光学素子等が載置された第2フレーム62は平行光を出射する一つの光学ユニットとみなすことができる。そこで、本形態では、第1フレーム61に第2フレーム62を固定する前の状態、すなわちオフラインで受光素子7の取付位置を調整することになる。
オフラインでの受光素子7の取付位置調整には、光ディスク2に換えてレーザ光を反射する反射面を備えた擬似ディスク(図示省略)を用いる。また、コリメータレンズ18から出射されたレーザ光を立ち上げる調整用ミラー(図示省略)、およびこの調整用ミラーによって立ち上げられたレーザ光を擬似ミラーに集光させる調整用レンズ(図示省略)を用いる。
擬似ディスクは、調整用レンズから出射光軸上に配置されるミラーである。擬似ディスクは、調整用レンズから出射されたレーザ光を反射すれば足りることから、光ディスク2に比べ小型のものを用いることができる。
上記の擬似ディスク、調整用ミラーおよび調整用レンズを用いて、オフラインで受光素子7の取付位置調整が行われる。具体的には、受光素子7およびセンサレンズ20以外の光学素子、第1および第2のレーザ発光素子31、32を予め位置調整した後、接着固定して載置した第2フレーム62と、調整用ミラーと、調整用レンズと、擬似ディスクとを所定の治具によって保持する。
その後、第1および第2のレーザ発光素子31、32から順次レーザ光を出射して、擬似ディスクからの反射光を読みながら、受光素子7の取付位置調整を行う。より具体的には、載置面62eに沿って、平面方向(X方向およびY方向)で位置調整しつつ、センサレンズ20を所定の治具を用いて位置調整して、受光面7aに至る反射光の光路長(Z方向)を調整する。この位置調整は、第2フレーム62の上面62a側から行う。
本形態の場合、第2フレーム62に載置された光学素子の最終段にコリメータレンズ18が載置されているので、コリメータレンズ18から出射された平行光が調整ミラーによって上面62a側へ立ち上げられる。故に、第2フレーム62の上面62aに載置された受光素子7と擬似ディスクとの距離を適宜設定可能なため、十分に確保することができるので、センサレンズ20および受光素子7の調整作業を容易且つ正確に行うことができる。
受光素子7の取付位置の調整が完了すると、受光素子7およびセンサレンズ20を接着で第2フレーム62に固定する。受光素子7の第2フレーム62への接着に関しては上述した方法によりなされる。このように、所定の光学素子等を載置した第2フレーム62を、受光素子7の取付位置調整が完了した状態で、第1フレーム61の上面に固定するとともに、立ち上げミラー19および対物レンズ駆動装置5を第1フレーム61に搭載して光ヘッド装置1を完成する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1では、フレーム6が、ガイド穴6c、6cおよび6dを有し、対物レンズ駆動装置5が載置された第1フレーム61と、レーザ発光素子31、32、受光素子7、および光学系を構成する光学素子としての第1および第2のプリズム15、10、第1、第2のグレーティングレンズ14、16、コリメータレンズ18、立ち上げミラー19、センサレンズ20、導光ミラー21が載置された載置部を有する第2フレーム62とから構成され、第1フレーム61および第2フレーム62がダイキャストによって形成されている。すなわち、位置調整の必要になるレーザ発光素子31、32、受光素子7、および光学系を構成する光学素子等を第2フレーム62にまとめて搭載し、第2フレーム62を第1フレーム61と分離してダイキャストにより形成したため、第2フレーム62には第1フレーム61のダイキャストによる成形歪が全く作用しない。その上、第2フレーム62には、ガイド穴6c、6cおよび6d等、レーザ発光素子31、32、受光素子7、および光学系を構成する光学素子等を載置する上で関係のないものを極力省いて小さく形成したので、第2フレーム62の成形歪を最小に抑制することができる。従って、レーザ発光素子31、32、受光素子7、および光学系を構成する光学素子等を載置する載置部の精度を向上させることができる。
また、本形態では、第2フレーム62は、受光素子7または光学素子が当接して位置調整を行うための証面を有している。たとえば、載置面62eが受光素子7の証面になっており、受光素子7の位置調整作業の際、載置面62eに受光素子7を当接させながら摺動させることにより行うことが可能になる。故に、調整作業の簡略化が図れ、調整時間が短縮できる。特に、本形態では、第1、第2のレーザ発光素子31、32から出射されるレーザ光の出射方向と直交方向に形成された証面を有している。たとえば、第1、第2のグレーティング14、16が当接する壁部62c、62dであって、第1、第2のグレーティング14、16の位置調整作業の際、壁部62c、62dに第1、第2のグレーティング14、16を当接させながら回転調整させることが可能になる。故に、調整作業の簡略化が図れ、調整時間が短縮できる。
さらに、本形態では、レーザ発光素子31、32は、筒状の金属ケースに半導体レーザチップが内設されたキャンタイプレーザなので、フレームタイプレーザを用いる場合に比較して、レーザ発光素子の放熱性を向上させることができる。その上、ベアチップを用いた場合に比較して、スクリーニングされた良品を使用することが可能なので、製品の歩留まりを向上させることができる。
さらにまた、本形態では、第2フレーム62に載置された光学素子には、第1および第2のレーザ発光素子31、32からの出射光を平行光にするコリメータレンズ18が含まれており、該コリメータレンズ18が光学系の最終段に配設されているので、第2フレーム62を、平行光を出射する一つの光学ユニットとみなすことができる。故に、オフラインで擬似ディスクを用いることにより各光学素子の取付位置等の調整を行う際、擬似ディスクと第2フレームとの距離を適宜設定することが可能になる。従って、第2フレーム62に載置された光学素子の位置調整を行う際、調整治具を挿入する十分な距離を確保することにより、光学素子の調整作業を容易、且つ確実に行うことができる。
また、本形態では、第1フレーム61には、ガイド穴6c、6c側に対物レンズ駆動装置5が配設されるとともに、ガイド穴6d側に第2フレーム62が配設され、第2フレーム62は、第1フレーム61の上面61aから下面61bに貫通された貫通部22に内設されるとともに第2フレーム62の外壁が貫通部22の内壁に接着固定されている。故に、第2フレーム62が、第1フレーム61の貫通部22に内設されるため、フレーム6の薄型化が可能になる。また、フレーム6の薄型化に伴い、光ヘッド装置1をスムーズに移動させる上で、特に、フレーム6の重量バランスが重要になるが、対物レンズ駆動装置5と第2フレーム62との重量が第1フレーム61上でバランス良く配置される。従って、光ヘッド装置1の重量バランスがよくなり光ヘッド装置1をスムーズに移動させることができる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。例えば、上述した形態では、レーザ発光素子31、32としてキャンタイプレーザを用いたが、フレームタイプレーザを用いてもよい。
また、受光素子7の取付位置調整は必ずしもオフラインで行う必要はなく、完成された光ヘッド装置1と光ディスク2を用いて受光素子7の取付位置調整を行うようにしても良い。
本発明の実施の形態にかかる光ヘッド装置の概略構成を模式的に示す概略構成図である。 図1に示す光ヘッド装置を上面側から見たときの斜示図である。 図1に示す光ヘッド装置を下面側からみたときの斜視図である。 図1に示す光ヘッド装置の第2のフレーム上に光学素子が載置された状態を下面側から示す斜示図である。 図4に示す光ヘッド装置の受光素子周辺のA−A断面を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
2 光ディスク
5対物レンズ駆動装置
6 フレーム
6c ガイド穴
6d ガイド部
7 受光素子
9 対物レンズ
18 コリメータレンズ
31 第1のレーザ発光素子
32 第2のレーザ発光素子
51 主軸
52 副軸
61 第1フレーム
61a 上面
61b 下面
62 第2フレーム
62a 上面
62b 下面
62e 載置面(証面)

Claims (7)

  1. 光ディスクに向かってレーザ光を出射するレーザ発光素子と、前記光ディスクからの反射光を受光する受光素子と、前記レーザ発光素子からの出射光を前記光ディスクに導くとともに該光ディスクからの反射光を前記受光素子に導く光学系と、前記レーザ発光素子と前記受光素子と前記光学系とが載置されたフレームとを備える光ヘッド装置において、
    前記フレームは、前記光ヘッド装置を前記光ディスクの半径方向へ案内する主軸または副軸と係合する係合部を有し、対物レンズ駆動装置が載置された第1フレームと、前記レーザ発光素子、前記受光素子、および前記光学系を構成する光学素子が載置された載置部を有する第2フレームとから構成され、前記第1フレームおよび前記第2フレームが、ダイキャストによって形成されたことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記第2フレームは、前記受光素子または前記光学素子が当接して位置調整を行うための証面を有することを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項2において、前記証面は、前記レーザ発光素子から出射されるレーザ光の出射方向と直交方向に形成されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記レーザ発光素子は、筒状の金属ケースに半導体レーザチップが内設されたキャンタイプレーザであることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記レーザ発光素子は、角型フレームに半導体レーザチップが内設されたフレームタイプレーザであることを特徴とする光ヘッド装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記第2フレームに載置された光学素子には、前記レーザ発光素子からの出射光を平行光にするコリメータレンズが含まれており、該コリメータレンズが前記光学系の最終段に配設されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記第1フレームには、前記主軸および前記副軸のいずれか一方の係合部側に前記対物レンズ駆動装置が配設されるとともに、前記主軸および前記副軸のいずれか他方の係合部側に第2フレームが配設され、該第2フレームは、前記第1フレームの上面から下面に貫通された貫通部に内設されるとともに前記第2フレームの外壁が前記貫通部の内壁に接着固定されたことを特徴とする光ヘッド装置。
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