JP2007179600A - 光ヘッド装置およびディスクドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フレームタイプのレーザ発光素子において、放熱フィンが小型化であっても充分な放熱効果を得ることができる光ヘッド装置を提供すること。
【解決手段】本形態の光ヘッド装置は、ツインレーザ光源4のレーザチップが実装された上面を光ヘッド装置の上面に向け、放熱フィン44の上面をサブフレーム22の段部に当接して搭載するとともに、ツインレーザ光源4のレーザチップが搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面が外部に露出されて露出部46が形成されており、この露出部46に中央の突起122に配設されている。故に、放熱フィン44のレーザチップが搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面側から中央の突起122に放熱された熱が中央突起122の両側に形成された突起121、123からサブフレーム22へ効率良く伝達することができる。
【選択図】図5
【解決手段】本形態の光ヘッド装置は、ツインレーザ光源4のレーザチップが実装された上面を光ヘッド装置の上面に向け、放熱フィン44の上面をサブフレーム22の段部に当接して搭載するとともに、ツインレーザ光源4のレーザチップが搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面が外部に露出されて露出部46が形成されており、この露出部46に中央の突起122に配設されている。故に、放熱フィン44のレーザチップが搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面側から中央の突起122に放熱された熱が中央突起122の両側に形成された突起121、123からサブフレーム22へ効率良く伝達することができる。
【選択図】図5
Description
本発明は、CDやDVDなどの光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ヘッド装置に関する。更に詳しくは、光ヘッド装置が備えるフレームタイプのレーザ発光素子の放熱構造に関する。
従来、CDやDVDなどの光記録ディスクの再生に用いられる光ヘッド装置は、レーザ発光素子と、レーザ発光素子から出射されたレーザ光を光記録媒体に収束させる対物レンズが搭載されているとともにフォーカシング方向およびトラッキング方向に駆動される対物レンズ駆動機構と、光記録ディスクで反射した戻り光を受光する受光素子と、レーザ発光素子と受光素子の間でレーザ光を導く光学系部品を有している。これらの光学部品はベースに搭載されている。
従来、フレームタイプのレーザ発光素子2は、引用文献1に示すように、フィン24a、25aに両側から当接してこのレーザ発光素子2を挟持する第1のホルダ構成部材91と第2のホルダ構成部材92とからなる発光素子ホルダ9によって保持され、ベース10に接着固定されている。
発光素子ホルダ9をベース10に接着固定する際、レーザ発光素子2の発光点の位置に対する三次元方向への位置調整が行われるため、発光素子ホルダ9とベース10とはレーザ発光素子2の発光点の位置に対する三次元方向への位置調整が可能な隙間を有して接着固定されている。
特開2004−192720号公報
近年のディスクドライブ装置の高速化に伴い、レーザ発光素子2の発熱量が増加している。また、光ヘッド装置の小型化および薄型化に伴ってレーザ発光素子2の発光素子ホルダ9も小型化されているため、放熱フィン24a、25aだけでは放熱が充分に行えないという問題がある。従って、例えば、熱伝導性に優れた材料によって発光素子ホルダ9を形成し、放熱フィン24a、25aから発光素子ホルダ9への熱を放散させることが考えられるが、光ヘッド装置の小型化および薄型化に伴って、発光素子ホルダ9も小型化されているため、発光素子ホルダ9を用いても、やはり充分な放熱ができないという問題がある。なお、引用文献1に示す発光素子ホルダ9は、ベース10との間にレーザ発光素子2の発光点の位置に対する三次元方向への位置調整が可能な隙間を有している。そのため、発光素子ホルダ9からベース10に放熱ができない以上、レーザ発光素子2の上昇温度も高くなり、レーザ発光素子2の寿命が短縮するという問題がある。
そこで、本発明の課題は、フレームタイプのレーザ発光素子において、放熱フィンが小型化であっても充分な放熱効果を得ることができる光ヘッド装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、レーザ発光素子と、信号検出用受光素子と、前記レーザ発光素子から光記録ディスクに向かう光路および前記光記録ディスクから前記受光素子に向かう光路を構成する光学系とが装置フレームに搭載された光ヘッド装置において、前記レーザ発光素子は、放熱フィン上にレーザチップが搭載されたフレームタイプであって、該レーザ発光素子の前記レーザチップが搭載された側を上面としたとき、前記レーザ発光素子の上面側を前記装置フレームに固定するとともに、前記レーザ発光素子の前記レーザチップが搭載されている部分に相当する前記放熱フィンの下面側を外部に露出させて露出部を形成し、該露出部と前記装置フレームとに跨って配設されるとともに熱伝導性に優れた材料によって形成された放熱部材を有することを特徴とする。
本発明において、前記放熱部材は、略平行に形成された3つの突起を有し、平面形状がE型に形成され金属板であることが好ましい。特に、前記レーザ発光素子は、前記レーザチップを内部に収納してモールドされた樹脂から放熱フィンの両端が外部に露出された両端部を有し、該両端部の外側に並設するようにして前記金属板の3つの突起のうち、中央に形成された中央突起の両側に形成された突起が配設されていることが好ましい。このように構成すると、金属板の中央突起の両側に形成された突起を、放熱フィンの両端部に沿うように延設することにより、金属板の中央突起の両側に形成された突起をスペース効率を考慮しながら大型化することができる。故に、光ヘッド装置を大型化することなく、放熱フィンから中央突起に放熱された熱を、中央突起の両側に形成された突起から装置フレームへ効率良く伝達することができる。
本発明において、前記レーザ発光素子は、前記レーザチップを内部に収納してモールドされた樹脂から放熱フィンの両端が外部に露出された両端部を有し、該両端部が前記装置フレームに直接固定されていることが好ましい。このように構成すると、放熱フィンの両端部から装置フレームへ効率良く放熱することができる。
本発明において、前記装置フレームは、両端部に軸受けが形成された樹脂製の枠状部材からなるメインフレームと、該メインフレームの内側に配置され、前記発光素子が搭載された金属製のサブフレームとを備え、該サブフレームの端部には、前記メインフレームに連結される連結部が形成され、該連結部の近傍に前記発光素子が搭載されていることが好ましい。このように構成すると、サブフレームは熱伝達性が高く、メインフレームは安価である。このため、本発明によれば、装置フレームの低コスト化および軽量化とともに、発光素子で発生した熱をサブフレームを介して効率良くメインフレームに伝達し、放熱することができる。
本発明において、前記サブフレームは、前記レーザ発光素子の出射方向の前方に前記光学系を構成する光学素子が収納された長孔を有し、該長孔は、前記光学素子の全てが充分収納できる深さに形成されるとともに、前記長孔を構成する前記レーザ発光素子の出射方向に互いに離間した一対の壁部を有し、該一対の壁部のうち前記発光素子の出射方向前方の壁部に前記光学素子が固定されていることが好ましい。このように構成すると、例えば、一対の壁部のうち、発光素子の出射方向後方の壁部と光学素子とを離間させることができ、この場合、光学素子に対し、レーザ発光素子で発生した熱の悪影響を抑制することができる。
本発明において、フレームタイプのレーザ発光素子において、レーザチップが搭載された側を上面としたとき、レーザ発光素子の上面側を装置フレームに固定するとともに、レーザ発光素子のレーザチップが搭載されている部分に相当する放熱フィンの下面側を外部に露出させて露出部を形成し、この露出部と装置フレームとに跨って熱伝導性に優れた材料によって形成された放熱部材を配設させた。故に、放熱フィンのレーザチップが搭載されている部分に相当する放熱フィンの下面側、すなわち、熱の発生源であるレーザチップの近傍から放熱部材によって装置フレーム側に効率良く放熱することができる。従って、放熱フィンが小型化であっても、充分な放熱効果を得ることができるので、レーザ発光素子の寿命を延長させることができる。
図面を参照して、本発明を適用した光ヘッド装置の一例を説明する。なお、以下の説明では、対物レンズが見える側を上面とし、その反対側を下面としてある。
[全体構成]
図1は、本発明を適用した光ヘッド装置の平面図である。図2(a)〜(e)は各々、図1に示す光ヘッド装置において、フレキシブル基板の一部を除去してその本体部分を拡大した平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびO−O断面図である。図3(a)、(b)は各々、図1に示す光ヘッド装置の本体部分から上面カバー、下面カバーおよびアクチュエータカバーを取り外した状態の平面図および底面図である。図4(a)〜(e)は各々、図3に示す状態からフレキシブル基板および対物レンズ駆動機構を取り外した状態の平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびN−N断面図である。図5(a)〜(d)は各々、図4に示す状態からサブフレームを抜き出して示す平面図、底面図、P−P断面図およびQ−Q断面図である。図6(a)、(b)は各々、図5に示すサブフレームから金属部品を取り外した状態を示す平面図およびJ−J断面図である。
図1は、本発明を適用した光ヘッド装置の平面図である。図2(a)〜(e)は各々、図1に示す光ヘッド装置において、フレキシブル基板の一部を除去してその本体部分を拡大した平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびO−O断面図である。図3(a)、(b)は各々、図1に示す光ヘッド装置の本体部分から上面カバー、下面カバーおよびアクチュエータカバーを取り外した状態の平面図および底面図である。図4(a)〜(e)は各々、図3に示す状態からフレキシブル基板および対物レンズ駆動機構を取り外した状態の平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびN−N断面図である。図5(a)〜(d)は各々、図4に示す状態からサブフレームを抜き出して示す平面図、底面図、P−P断面図およびQ−Q断面図である。図6(a)、(b)は各々、図5に示すサブフレームから金属部品を取り外した状態を示す平面図およびJ−J断面図である。
図1および図2に示すように、本発明を適用した光ヘッド装置1は、装置フレーム2の両端の各々に、ディスク駆動装置の送りねじ軸やガイド軸が係合する第1の軸受部211および第2の軸受部212が形成されており、光記録ディスクの半径方向に駆動されるようになっている。装置フレーム2の一方側の側面は、ディスク駆動機構のスピンドルモータに接近した際の干渉を防止するために円弧状に湾曲している。
装置フレーム2の上面側では略中央に対物レンズ91が位置し、対物レンズ91に対して第1の軸受部211が位置する側には、薄い金属板からなる上面カバー6が被せられている。この上面カバー6は、装置フレーム2の上面を覆う上板部61と、この上板部61の一方の側端縁から下方に屈曲して装置フレーム2の側面に形成されている突起に係合する第1の側板部62と、上板部61の他方の側端縁から下方に屈曲して装置フレーム2の側面に形成されている突起に係合する第2の側板部63とを備えている。
装置フレーム2の底面側には、薄い金属板からなる下面カバー8が被せられており、この下面カバー8は、装置フレーム2の下面を覆う下板部81と、この下板部81の一方の側端縁から上方に屈曲して装置フレーム2の側面に形成されている突起に係合する第1の側板部82と、他方の側端縁から上方に屈曲して装置フレーム2のスリット内に嵌って下面カバー8を装置フレーム2に搭載された状態を保持する弾性力を発揮する第2の側板部83とを備えている。
装置フレーム2において、対物レンズ91に対して第2の軸受部212が位置する側から左側領域にかけては、薄い金属板からなるアクチュエータカバー7が被せられている。なお、本形態では、このアクチュエータカバー7と上面カバー6とにより装置フレーム2の上面側、すなわち、光記録ディスク側を覆う防塵カバーを構成している。
図1および図2に示すフレキシブル基板3の本体部分は、図3に示すように、アクチュエータカバー7および上面カバー6の下側において装置フレーム2の上面を覆うように配置されており、このフレキシブル基板3の下面には、後述するツインレーザ光源4に対する駆動を行うためのレーザドライバIC30が実装されている。また、フレキシブル基板3では、上面カバー6の側から第1の軸受部211の側に向けて2本の端部31、32が延びており、これらの端部31、32に形成された配線
パターンは、後述する信号検出用受光素子55に電気的に接続している。さらに、フレキシブル基板3は、後述するツインレーザ光源4およびフロントモニター用受光素子56に配線パターンが電気的に接続された端部33、34も備えている。
パターンは、後述する信号検出用受光素子55に電気的に接続している。さらに、フレキシブル基板3は、後述するツインレーザ光源4およびフロントモニター用受光素子56に配線パターンが電気的に接続された端部33、34も備えている。
ここで、装置フレーム2は、図7および図8を参照して後述するメインフレーム21と、図9および図10を参照して後述する金属製のサブフレーム22とを備えており、サブフレーム22は、メインフレーム21の内側に配置された状態でメインフレーム21に保持されている。
図3〜図6に示すように、光ヘッド装置1は、波長が650nm帯の第1のレーザ光(赤色光)、および波長が780nm帯の第2のレーザ光(赤外光)を用いてDVD系ディスクおよびCD系ディスクに対する情報の記録、再生が可能な2波長光ヘッド装置1であり、装置フレーム2上には、第1のレーザ光を出射するAlGaInP系のレーザダイオードと、第2のレーザ光を出射するAlGaAs系のレーザダイオードとを一体に備えたツインレーザ光源4が搭載されている。ここで、第1のレーザ光および第2のレーザ光は、ツインレーザ光源4から光記録ディスクに向かう光路に配置された複数の光学素子からなる共通の光学系を介して光記録ディスクであるDVD系ディスクあるいはCD系ディスクに導かれ、この光学系を構成する光学素子も装置フレーム2上に搭載されている。また、光記録ディスクからの戻り光も、共通の光学系を介して共通の信号検出用受光素子55に導かれ、かかる戻り光に対する光路を規定する光学素子、および信号検出用受光素子55も装置フレーム2に搭載されている。
本形態の光ヘッド装置1において、共通の光学系には、ツインレーザ光源4から出射された第1および第2のレーザ光をトラッキング検出用に3ビームに回折する回折素子51と、回折素子51により3ビームに分離したレーザ光を部分反射するハーフミラー52と、ハーフミラー52からのレーザ光を平行光にするコリメートレンズ53と、この平行光を光記録ディスクに向けて立ち上げる立ち上げミラー59と、立ち上げミラー59からのレーザ光を光記録ディスクの記録面に収束させる対物レンズ91とが光学素子として含まれている。また、共通の光学系には、光記録ディスクの記録面で反射された後に、コリメートレンズ53およびハーフミラー52を通過した第1および第2のレーザ光の戻り光に非点収差を付与するためのセンサーレンズ54も光学素子として含まれている。なお、ハーフミラー52に対して回折素子51とは反対側にはフロントモニター用受光素子56が配置されている。
対物レンズ91は、対物レンズ駆動機構9によってトラッキング方向およびフォーカシング方向の位置がサーボ制御されるようになっており、このような対物レンズ駆動機構9も装置フレーム2に搭載されている。本形態では、対物レンズ駆動機構9としてワイヤサスペンション方式のものを用いており、かかる対物レンズ駆動機構9としては周知のものを用いることができるので、詳細な説明を省略するが、対物レンズ91を保持しているレンズホルダと、このレンズホルダを複数本のワイヤでトラッキング方向およびフォーカシング方向に移動可能に支持しているホルダ支持部と、装置フレーム2に固定されたヨークとを備えている。また、対物レンズ駆動機構9は、レンズホルダに取り付けられた駆動コイルと、ヨークに取り付けられた駆動マグネットにより構成される磁気駆動回路を備えており、駆動コイルに対する通電を制御することにより、レンズホルダに保持された対物レンズ91を光記録ディスクに対してトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動する。なお、対物レンズ駆動機構9は、対物レンズ91のジッタ方向の傾きを調整するチルト制御も可能である。
このように構成した光ヘッド装置1において、ツインレーザ光源4から出射された第1および第2のレーザ光は、回折素子51を透過した後、一部がハーフミラー52の部分反射面によって反射され、その光軸が90度折り曲げられてコリメートレンズ53に向かう。そして、コリメートレンズ53で平行光化されたレーザ光は、立ち上げミラー59でその光軸が90度折り曲げられて対物レンズ91に向かう。その際、ツインレーザ光源4から出射された第1および第2のレーザ光の一部は、ハーフミラー52の部分反射面を透過して、モニター光としてフロントモニター用受光素子56に導かれる。このフロントモニター用受光素子56でのモニター結果は、レーザドライバICを介してツインレーザ光源4にフィードバックされ、ツインレーザ光源4から出射されるレーザ光の強度が制御される。
一方、光記録ディスクからの戻り光は、対物レンズ91、立ち上げミラー59を逆に戻り、コリメートレンズ53、ハーフミラー52を介してセンサーレンズ54に向けて出射され、このセンサーレンズ54によって非点収差が付与された後、信号検出用受光素子55に入射し、信号検出用受光素子55で検出される。この信号検出用受光素子55で検出される戻り光には、第1および第2のレーザ光が回折素子51で回折された3ビームが含まれており、例えば、3ビームのうち、0次光からなるメインビームよって信号の再生が行われるとともに、+−1次回折光からなるサブビームの検出結果を用いて対物レンズ91のトラッキングエラー信号やフォーカシングエラー信号の検出が行われる。このようにして検出されたトラッキングエラー信号やフォーカシングエラー信号の検出結果に基づいて、レーザドライバICは対物レンズ駆動機構9を制御する。
このように本形態では、共通の対物レンズ91により第1のレーザ光および第2のレーザ光による記録、再生を行うため、対物レンズ91については、同心円状の溝や段差により回折格子が形成された2波長レンズが用いられている。このため、本形態によれば、対物レンズ91を共用しても、第1のレーザ光および第2のレーザ光の双方について、表面保護層の厚さが異なる記録層を備えた光記録ディスクに対応することができる。
[各部材の詳細説明]
図7は、本発明を適用した光ヘッド装置に用いたメインフレームの斜視図である。図8(a)〜(e)は各々、図7に示すメインフレームの平面図、底面図、左側面図、右側面図およびM−M断面図である。図9(a)、(b)は各々、本発明を適用した光ヘッド装置に用いたサブフレームを斜め上方からみたときの斜視図、および斜め下方からみたときの斜視図である。図10(a)〜(e)は各々、図9に示すサブフレームの平面図、底面図、正面図、左側面図および右側面図である。
図7は、本発明を適用した光ヘッド装置に用いたメインフレームの斜視図である。図8(a)〜(e)は各々、図7に示すメインフレームの平面図、底面図、左側面図、右側面図およびM−M断面図である。図9(a)、(b)は各々、本発明を適用した光ヘッド装置に用いたサブフレームを斜め上方からみたときの斜視図、および斜め下方からみたときの斜視図である。図10(a)〜(e)は各々、図9に示すサブフレームの平面図、底面図、正面図、左側面図および右側面図である。
(装置フレーム2の構成)
本形態の光ヘッド装置1において、装置フレーム2は、図7および図8に示す熱伝導性フィラーが含有された樹脂製の枠状部品からなるメインフレーム21と、図9および図10に示す金属製のサブフレーム22とから構成されており、サブフレーム22は、図2〜図4に示すように、メインフレーム21の内側のサブフレーム搭載領域210に配置された状態でメインフレーム21に保持されている。図7および図8に示すように、メインフレーム21の方には第1の軸受部211および第2の軸受部212などが形成されている。図9および図10に示すサブフレーム22は、例えば、亜鉛合金ダイカスト品であり、図3に示すように、サブフレーム22をメインフレーム21に搭載した状態で、装置フレーム2の内部は、サブフレーム22が配置された第1の光学素子設置部と、サブフレーム22が配置されていない第2の光学素子設置部とに区画される。
本形態の光ヘッド装置1において、装置フレーム2は、図7および図8に示す熱伝導性フィラーが含有された樹脂製の枠状部品からなるメインフレーム21と、図9および図10に示す金属製のサブフレーム22とから構成されており、サブフレーム22は、図2〜図4に示すように、メインフレーム21の内側のサブフレーム搭載領域210に配置された状態でメインフレーム21に保持されている。図7および図8に示すように、メインフレーム21の方には第1の軸受部211および第2の軸受部212などが形成されている。図9および図10に示すサブフレーム22は、例えば、亜鉛合金ダイカスト品であり、図3に示すように、サブフレーム22をメインフレーム21に搭載した状態で、装置フレーム2の内部は、サブフレーム22が配置された第1の光学素子設置部と、サブフレーム22が配置されていない第2の光学素子設置部とに区画される。
すなわち、本形態では、ツインレーザ光源4、回折素子51、ハーフミラー52、コリメートレンズ53、センサーレンズ54、信号検出用受光素子55、およびモニター用受光素子56は、サブフレーム22に搭載された状態でメインフレーム21に搭載されている。これに対して、立ち上げミラー59は、メインフレーム21に対して直接、搭載されている。また、対物レンズ91を駆動するための対物レンズ駆動機構9は、ヨークがメインフレーム21に固定されることにより、メインフレーム21上に搭載されている。
以下、光ヘッド装置1に用いた各部品の構造を詳述する。まず、図7および図8に示すメインフレーム21は、両端部に第1の軸受部211および第2の軸受部212を備えているとともに、メインフレーム21の内側には、その長さ方向の中心から第1の軸受部211の方に偏った位置にサブフレーム搭載領域210が形成されている。
メインフレーム21において、サブフレーム搭載領域210を両側で挟む2箇所は、サブフレーム22に対する位置決め突起218、219を各々備えた第1のサブフレーム連結領域213と第2のサブフレーム連結領域214になっており、第1のサブフレーム連結領域213は、第1の軸受部211が位置する側で隣接する端部領域215の斜辺部の端部から屈曲して延びる部分として形成されている。一方、第2のサブフレーム連結領域214は、端部領域215の端部から円弧状の湾曲部分への切り換わる部分に形成されている。
本形態においては、図7および図8(a)に示すように、第1のサブフレーム連結領域213の幅寸法W11、および第2のサブフレーム連結領域214の幅寸法W12は、端部領域215の幅寸法W21より幅広に設定されている。すなわち、第1のサブフレーム連結領域213は、全体が端部領域215と比較して幅広になっている。また、第2のサブフレーム連結領域214において端部領域215に近い領域は、第1のサブフレーム連結領域213と同等な幅広になっており、端部領域215と比較して幅広になっている。
また、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214はいずれも、端部領域215より厚さ寸法が薄く、端部領域215より低くなっている。従って、メインフレーム21において、第1のサブフレーム連結領域213と端部領域215との境界領域216、217の上面、および第2のサブフレーム連結領域214と端部領域215との境界領域216、217の上面にはそれらの厚さの差に相当する段差が形成されているが、本形態では、2つの境界領域216、217の上面はいずれも、端部領域215側から第1のサブフレーム連結領域213側および第2のサブフレーム連結領域214側に向かって厚さ寸法が漸減するテーパ面になっている。
図9および図10に示すように、サブフレーム22は略矩形の平面形状を備えており、上面は全体として平坦に形成されている一方、下面側には各光学素子を位置決めするリブや凹凸などが形成されている。また、サブフレーム22では、上面側から左右両側に向けて薄板状の第1の連結板部221と第2の連結板部222が延びている。ここで、第1の連結板部221には、メインフレーム21の位置決め突起218が嵌る長穴223が貫通穴として形成され、第2の連結板部222には、メインフレーム21の位置決め突起219が嵌る丸穴224が貫通穴として形成されている。
従って、サブフレーム22を、図1〜図4に示すように、メインフレーム21に搭載するにあたっては、サブフレーム22をメインフレーム21のサブフレーム搭載領域210に配置した状態で、第1の連結板部221をメインフレーム21の第1のサブフレーム連結領域213に重ね、第2の連結板部222をメインフレーム21の第2のサブフレーム連結領域214に重ねる。その結果、メインフレーム21の位置決め突起218、219は各々、第1の連結板部221の長穴223および第2の連結板部222の丸穴224に嵌り、サブフレーム22の位置決めが行われる。この状態で、第1のサブフレーム連結領域213の外側端部、および第2のサブフレーム連結領域214の外側端部は、第1の連結板部221の端縁および第2の連結板部222位の端縁よりも外側にはみ出しており、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214では、第1の連結板部221の端縁および第2の連結板部222の端縁より段部228、229が形成される。従って、段部228、229にUV硬化型の接着剤を塗布した後、UV照射により接着剤を固化させれば、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214に第1の連結板部221および第2の連結板部222が接着固定される。その際、接着剤は、第1のサブフレーム連結領域213と第1の連結板部221との隙間、および第2のサブフレーム連結領域214と第2の連結板部222との隙間にも入り込んでいるので、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214と、第1の連結板部221および第2の連結板部222とは面接着状態となる。なお、本形態では、このようにして面接着状態になっている箇所を、メインフレーム21とサブフレーム22との連結部という。
(サブフレーム22への各種光学素子の実装構造)
再び、図3〜図6において、サブフレーム22には、中央領域にハーフミラー52が接着固定され、ハーフミラー52の搭載位置の側方には回折素子51が実装されている。ここで、回折素子51は板バネ510により固定されている。
再び、図3〜図6において、サブフレーム22には、中央領域にハーフミラー52が接着固定され、ハーフミラー52の搭載位置の側方には回折素子51が実装されている。ここで、回折素子51は板バネ510により固定されている。
また、サブフレーム22において、回折素子51の搭載位置の側方にはツインレーザ光源4が配置されている。ここで、ツインレーザ光源4は、筒状のケースにレーザチップ41が収納されたキャンタイプではなく、レーザチップ41が実装されたサブマウント43が放熱フィン44の上面に搭載されたフレームタイプのレーザ光源であり、放熱フィン44の両端部は、サブフレーム22に接着剤130で固定されている。なお、ツインレーザ光源4では、放熱フィン44に対してレーザチップ41が実装されたサブマウント43を囲むようにして樹脂部分45によって角型にモールドされている。
一方、サブフレーム22には、ツインレーザ光源4の放熱フィン44の一部が嵌る段部226と樹脂部分45を非接触状態に収納する溝部227とが形成されており、ツインレーザ光源4のレーザチップ41が実装された上面を光ヘッド装置1の上面に向け、放熱フィン44の上面をサブフレーム22の段部226に当接して搭載することにより、ツインレーザ光源4の上下方向の位置決めが行われる。なお、ツインレーザ光源4は、放熱フィン44の上面をサブフレーム22の段部226に当接した状態で光軸の調整を行った後、UV接着剤130により接着固定される。また、段部226の段差は放熱フィン44の厚みと同一に形成されているので、上記のようにして、ツインレーザ光源4をサブフレーム22に搭載すると、放熱フィン44の下面がサブフレーム22の下面228と同一高さになっている。
図5(b)に示すように、サブフレーム22において、ツインレーザ光源4の前方位置には平面E型の金属部品12がUV接着剤141によって接着固定されており、この金属部品12の3つの突起121、122、123のうちの中央の突起122は、放熱フィン44の下面のうち、レーザチップ41およびサブマウント43が搭載されている部分の裏面側に相当する位置に配設されている。すなわち、ツインレーザ光源4のレーザチップ41が搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面が外部に露出されて露出部46が形成されており、この露出部46に中央の突起122が配設されている。
また、両側の突起121、123は、それぞれ放熱フィン44の両端部の外側に並設するようにしてサブフレーム22の下面228に配設されている。金属部品12のサブフレーム22に対する接着固定に際しては、図6(a)に示すように、サブフレーム22の金属部品12が配設される3箇所140に熱伝導性に優れた材料からなるゲルを塗布した後、この金属部品12をサブフレーム22に搭載し、図5(b)に示す2ヶ所をUV接着剤141によって接着固定することによりなされる。なお、ゲルは、金属部品12をサブフレーム22に搭載する際に、金属部品12によって潰されて両者の間に隙間無く充填されている。
本形態の場合、上述の通り、放熱フィン44の下面がサブフレーム22の下面228と同一高さになっている。従って、金属部品12の3つの突起121、122、123は、放熱フィン44およびサブフレーム22の下面228に対向する側の全ての対向面が同一平面上に形成されており、金属部品12を単純な平面E型に形成することができる。
ツインレーザ光源4の前方位置には、金属部品12の両側の突起121、123が配設された前方まで連結され、回折素子51が収納された長孔225が形成されている。この長孔225は、ツインレーザ光源4の出射光軸と直交し互いに対向する壁部225aおよび225bを有し、その内部に回折素子51の全てが充分収納できる深さに形成されている。壁部225aおよび225bのうち、ツインレーザ光源4の出射方向後方の壁部225aは、ツインレーザ光源4が搭載された側に配設され、この壁部225aに対向したツインレーザ光源4の出射方向前方の壁部壁部225bに、図5(b)〜(d)に示すようにして回折素子51が、板バネ510および図示しない接着剤により固定されている。この場合、壁部225aと回折素子51との間には、若干の隙間が形成されているので、ツインレーザ光源4で発生した熱の影響を抑制することができる。
このようにしてサブフレーム22に搭載されたツインレーザ光源4は、後方に延びたリードピン42が光源実装基板40に実装されており、この光源実装基板40からは3本のリード線11が延びている。また、光源実装基板40のグランドパターンにはグランド配線111の一方端がハンダにより接続され、このグランド配線111の他方端はサブフレーム22にネジにより固定されている。
ここで、3本のリード線11は、一方端が光源実装基板40にハンダにより接続されている一方、他方端はフレキシブル基板3の端部33にハンダにより接続されている。
なお、サブフレーム22において、ツインレーザ光源4が実装されている領域の上面には放熱シート17が貼られている。
また、サブフレーム22において、メインフレーム21の第1の軸受部211が位置する側の端部には、開口が形成された突部226が形成されており、この突部226には、信号検出用受光素子55を支持する支持基板57が接着固定されている。ここで、支持基板57は、長さ方向の中央に信号検出用受光素子55が支持されている。また、支持基板57の左右両側の端部571、572は、突部226を両側から挟むように屈曲し、接着剤により突部226に固定されている。このような構成を採用したため、本形態では、信号検出用受光素子55を配置するスペースが狭い場合でも、支持基板57としてサイズの大きなものを用いることができる。従って、支持基板57は、放熱性が高く、かつ、熱容量が大きいので、ツインレーザ光源4の発熱などに起因する信号検出用受光素子55の温度上昇を防止することができる。また、支持基板57を接着した後、環境温度が変化した際に、左右両側の接着剤の間で収縮あるいは膨張の度合いにアンバランスが発生したときでも信号検出用受光素子55の位置や姿勢が大きく変動することがない。なお、突部226の内側には外形が円筒状のセンサーレンズ54が配置されている。
さらに、サブフレーム22の他方の端部には略U字溝状の開口が形成されており、この開口にコリメートレンズ53が固定されている。
さらにまた、サブフレーム22において、ハーフミラー52の背後には、フレキシブル基板3の端部が接続されたモニター用受光素子56が実装されている。
[光ヘッド装置1の製造方法]
このように構成した光ヘッド装置1を組み立てる際には、まず、図5および図6に示すように、サブフレーム22に対して、ツインレーザ光源4、回折素子51、ハーフミラー52、センサーレンズ54、コリメートレンズ53を搭載する。この段階では、信号検出用受光素子55やモニター用受光素子56はサブフレーム22に搭載しない。また、回折素子51およびセンサーレンズ54は各々、板バネ510、540で仮固定されているだけである。
このように構成した光ヘッド装置1を組み立てる際には、まず、図5および図6に示すように、サブフレーム22に対して、ツインレーザ光源4、回折素子51、ハーフミラー52、センサーレンズ54、コリメートレンズ53を搭載する。この段階では、信号検出用受光素子55やモニター用受光素子56はサブフレーム22に搭載しない。また、回折素子51およびセンサーレンズ54は各々、板バネ510、540で仮固定されているだけである。
また、この段階では、フレキシブル基板3も接続されていないが、本形態では、ツインレーザ光源4に対してはリード線11が接続されている。このため、リード線11から電源供給を行って、例えば、ツインレーザ光源4のうち、DVD用の第1のレーザチップを点灯させ、コリメートレンズ53から出射される第1のレーザ光を観察する。そして、コリメートレンズ53から出射された光がコリメート光となるように、ツインレーザ光源4の光軸上の位置を調整する。その際、ツインレーザ光源4については光軸に直交する位置も調節する。次に、CD用の第2のレーザチップを点灯させて、コリメートレンズ53から出射される第1のレーザ光を観察し、ツインレーザ光源4の角度位置や回折素子51の位置を調節する。その後、ツインレーザ光源4を接着剤130で固定する。
さらに、信号生成用受光素子55をロボットなどで保持した状態で、ツインレーザ光源4から第1のレーザ光および第2のレーザ光を出射させるとともに、コリメートレンズ53から出射された光を、光記録ディスク300に代わる検査用ミラーで反射させ、その反射光が信号検出用受光素子55の所定位置にスポットを形成するように、信号生成用受光素子55およびセンサーレンズ54の位置調整を行う。このような位置調整を行った後、信号検出用受光素子55およびセンサーレンズ54をサブフレーム22に接着固定する。
このような調整をサブフレーム22上で行った後、図4に示すように、立ち上げミラー59が搭載されたメインフレーム21にサブフレーム22を搭載する。この段階では、対物レンズ駆動機構9はメインフレーム21に搭載されていない。
サブフレーム22のメインフレーム21への搭載作業を行う際には、サブフレーム22の第1の連結板部221および第2の連結板部222を各々、メインフレーム21の第1のサブフレーム連結部213および第2のサブフレーム連結部224に重ね、第1の連結板部221および第2の連結板部222に形成されている長穴223および丸穴224にメインフレーム21の位置決め突起218、219が嵌るように位置合わせを行う。また、ツインレーザ光源4の第1のレーザチップ41を点灯させ、立ち上げミラー59からの出射光を観察し、サブフレーム22の傾きなどを調整する。
このような調整作業を行った後、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214において、第1の連結板部221の端縁および第2の連結板部222の端縁より形成された段部228、229にUV硬化型の接着剤を塗布した後、UV照射により接着剤を固化させ、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214に第1の連結板部221および第2の連結板部222を接着固定する。その際、接着剤は、第1のサブフレーム連結領域213と第1の連結板部221との隙間、および第2のサブフレーム連結領域214と第2の連結板部222との隙間にも入り込んでいるので、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214と、第1の連結板部221および第2の連結板部222とは面接着状態となる。
次に、図3に示すように、メインフレーム21に対物レンズ駆動機構9を搭載する。また、レーザドライバIC30が実装されたフレキシブル基板3を搭載する。そして、フレキシブル基板3の端部31、32、33、34を信号検出用受光素子55が実装された配線基板550、ツインレーザ光源4が実装された光源実装基板40、およびモニター用受光素子56に接続する。
次に、フレキシブル基板3との間に放熱シート18を介在させた状態でアクチュエータカバー7を装置フレーム2に取り付ける。また、装置フレーム2の上面には上面カバー6を取り付け、装置フレーム2の底面に下面カバー8を取り付ける。このようにして、光ヘッド装置1が完成する。
[本形態の主な効果]
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1は、ツインレーザ光源4のレーザチップ41が実装された上面を光ヘッド装置1の上面に向け、放熱フィン44の上面をサブフレーム22の段部226に当接して搭載するとともに、ツインレーザ光源4のレーザチップ41が搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面が外部に露出されて露出部46が形成されており、この露出部46に中央の突起122に配設されている。故に、放熱フィン44のレーザチップ41が搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面側から中央の突起122に放熱された熱を中央突起122の両側に形成された突起121、123からサブフレーム22へ効率良く伝達させることができる。また、放熱フィン44の両端部からもサブフレーム22へ効率良く放熱することができる。従って、ツインレーザ光源4の寿命を延長させることができる。
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1は、ツインレーザ光源4のレーザチップ41が実装された上面を光ヘッド装置1の上面に向け、放熱フィン44の上面をサブフレーム22の段部226に当接して搭載するとともに、ツインレーザ光源4のレーザチップ41が搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面が外部に露出されて露出部46が形成されており、この露出部46に中央の突起122に配設されている。故に、放熱フィン44のレーザチップ41が搭載されている部分に相当する放熱フィン44の下面側から中央の突起122に放熱された熱を中央突起122の両側に形成された突起121、123からサブフレーム22へ効率良く伝達させることができる。また、放熱フィン44の両端部からもサブフレーム22へ効率良く放熱することができる。従って、ツインレーザ光源4の寿命を延長させることができる。
また、本形態において、平面E型の金属部品12は、両側の突起121、123が、それぞれ放熱フィン44の両端部の外側に並設するようにしてサブフレーム22の下面228に配設されているので、金属部品12の中央突起122の両側に形成された突起121、123を、放熱フィン44の両端部に沿うように延設することにより、突起121、123をスペース効率を考慮しながら大型化することができる。故に、放熱フィン44から中央突起122に放熱された熱を、突起121、123からサブフレーム22へ効率良く伝達することができるとともに、光ヘッド装置1を大型化させずにすむ。
さらに、本形態の光ヘッド装置1において、装置フレーム2は、樹脂製の枠状部品からなるメインフレーム21に対して亜鉛ダイカスト品からなるサブフレーム22が接着固定された構造を備えているため、装置フレーム2は、十分な強度を備えている。また、サブフレーム22は熱伝達性が高く、メインフレーム21は安価であるため、本形態によれば、装置フレーム2の低コスト化および軽量化とともに、ツインレーザ光源4で発生した熱をサブフレーム22を介してメインフレーム21に放熱することができる。
1 光ヘッド装置
2 装置フレーム
4 ツインレーザ光源(レーザ発光素子)
21 メインフレーム
22 サブフレーム
41 レーザチップ
44 放熱フィン
46 露出部
55 信号検出用受光素子
71 第1の上板部(放熱部)
72 第2の上板部(冷却部)
76 側板部(延設部)
77 下板部(延設部)
91 対物レンズ
121、122、123 3つの突起
211、212 軸受け
225 長孔
2 装置フレーム
4 ツインレーザ光源(レーザ発光素子)
21 メインフレーム
22 サブフレーム
41 レーザチップ
44 放熱フィン
46 露出部
55 信号検出用受光素子
71 第1の上板部(放熱部)
72 第2の上板部(冷却部)
76 側板部(延設部)
77 下板部(延設部)
91 対物レンズ
121、122、123 3つの突起
211、212 軸受け
225 長孔
Claims (6)
- レーザ発光素子と、信号検出用受光素子と、前記発光素子から光記録ディスクに向かう光路および前記光記録ディスクから前記受光素子に向かう光路を構成する光学系とが装置フレームに搭載された光ヘッド装置において、
前記レーザ発光素子は、放熱フィン上にレーザチップが搭載されたフレームタイプであって、該レーザ発光素子の前記レーザチップが搭載された側を上面としたとき、前記レーザ発光素子の上面側を前記装置フレームに固定するとともに、前記レーザ発光素子の前記レーザチップが搭載されている部分に相当する前記放熱フィンの下面側を外部に露出させて露出部を形成し、該露出部と前記装置フレームとに跨って配設されるとともに熱伝導性に優れた材料によって形成された放熱部材を有することを特徴とする光ヘッド装置。 - 請求項1において、前記放熱部材は、略平行に形成された3つの突起を有し、平面形状がE型に形成され金属板であることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項2において、前記レーザ発光素子は、前記レーザチップを内部に収納してモールドされた樹脂から放熱フィンの両端が外部に露出された両端部を有し、該両端部の外側に並設するようにして前記金属板の3つの突起のうち、中央に形成された中央突起の両側に形成された突起が配設されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1ないし3において、前記レーザ発光素子は、前記レーザチップを内部に収納してモールドされた樹脂から放熱フィンの両端が外部に露出された両端部を有し、該両端部が前記装置フレームに直接固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記装置フレームは、両端部に軸受けが形成された樹脂製の枠状部材からなるメインフレームと、該メインフレームの内側に配置され、前記発光素子が搭載された金属製のサブフレームとを備え、該サブフレームの端部には、前記メインフレームに連結される連結部が形成され、該連結部の近傍に前記発光素子が搭載されていることを特徴とする光ヘッド装置。
- 請求項5において、前記サブフレームは、前記レーザ発光素子の出射方向の前方に前記光学系を構成する光学素子が収納された長孔を有し、該長孔は、前記光学素子の全てが充分収納できる深さに形成されるとともに、前記長孔を構成する前記レーザ発光素子の出射方向に互いに離間した一対の壁部を有し、該一対の壁部のうち前記発光素子の出射方向前方の壁部に前記光学素子が固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
Priority Applications (2)
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JP2005373736A JP2007179600A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 光ヘッド装置およびディスクドライブ装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005373736A patent/JP2007179600A/ja not_active Withdrawn
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