JP2007179606A - 光ヘッド装置およびディスクドライブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザドライバに生じる発熱による光学素子の位置ずれを防止し、光学特性への影響を抑制することができ、しかも放熱板が小型化であっても充分な放熱効果を得ることができる光ヘッド装置およびこの光ヘッド装置を搭載したディスクドライブ装置を提供すること。
【解決手段】本形態の光ヘッド装置1は、光記録ディスクへの記録も行うため、レーザドライバICでの発熱が大きいが、レーザドライバICに対しては、光学素子を覆う上面カバー6とは別体のアクチュエータカバー7の第1の上板部71を重ねてある。このため、レーザドライバICで発生した発熱は、上面カバー6に伝わらないので、レーザドライバICで発生した熱から光学素子を保護することができる。しかも、アクチュエータカバー7は、光記録ディスクと対向しているので、光記録ディスクの回転によって発生した空気の流れによってアクチュエータカバー7が冷却される。
【選択図】図2

Description

本発明は、CDやDVDなどの光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ヘッド装置に関する。更に詳しくは、光ヘッド装置が備えるレーザ発光素子を駆動するレーザドライバの放熱構造に関する。
従来、CDやDVD等の光記録ディスクの記録、再生に用いられる光ヘッド装置は、光源としてのレーザ発光素子を有する光学系と、レーザ発光素子を駆動するレーザドライバICと、光学系が搭載されるフレームと、光学系を保護するためフレームに固定されるカバーなどを備えている。
この種の光ヘッド装置では、光学系を保護するためのカバーが、一般にステンレス製の金属板から形成されており、このカバーを用いて、レーザドライバに生じる発熱を放散している。すなわち、従来の光ヘッド装置では、レーザドライバの放熱板を兼用したカバーが使用されており、図14および図15を用いて、従来の光ヘッド装置の構成を説明する。
図14に示すように、光ヘッド装置101は、光源としてのレーザ発光素子102と、レーザ発光素子102を駆動するため、回路基板103上に設けられたレーザドライバIC104と、レーザ発光素子102を有する光学系(詳細は図示省略)が搭載されて固定されるフレーム105とを備えている。そして、図15に示すように、フレーム105には、光学系を保護するため、ステンレス鋼板からなるカバー106が取付ねじ108によって固定されている。
カバー106は、図15から明らかなようにフレーム105の底面側の大半部分を覆うように固定されており、このカバー106によって、光学系を構成する光学素子が覆われている。また、カバー106は、伝熱性と弾性とを有する図示しない伝熱シートを介してレーザドライバIC104に接触している。従って、レーザドライバIC104で生じた発熱は、伝熱シートを介してフレーム105に放散されるようになっており、カバー106は、レーザドライバIC104の放熱板としての機能を備えている。
なお、レーザドライバICの発熱をより積極的に放熱するための方法として、特許文献1では、レーザドライバICを光記録ディスク側に配設し、光記録ディスクの回転により空気を拡散し、レーザドライバICからの発熱を放熱部材を介して空気中へ放散するようにしている。
特開2004−192751号公報
図15に示すように、従来の光ヘッド装置101の構成を採用した場合には、カバー106がレーザドライバIC104の放熱板としての機能を有していることから、レーザドライバIC104の温度上昇に伴い、カバー106の温度が上昇する。このカバー106は、光学系が搭載されたフレーム105の底面側の大半部分を覆っているため、カバー106の温度上昇に伴って、フレーム105全体の温度も上昇する。また、カバー106の温度上昇に伴って、カバー106に覆われるように配置された光学素子の温度も上昇する。
ここで、近年の光記録ディスクの高記録密度化や記録速度の高速化に伴い、レーザ発光素子を駆動するレーザドライバIC104に生じる発熱量が増加している。一方で、光ヘッド装置の小型化および薄型化に伴って放熱板も小型化されている。故に、フレーム105全体の上昇温度や、カバー106に覆われるように配置された光学素子の上昇温度も高くなるため、光ヘッド装置101の光学特性に影響を与えてしまうという問題が顕在化してきている。すなわち、フレーム105の温度上昇等によって、光学系を構成する光学素子の固定位置にずれが発生し、光ヘッド装置101の光学特性に影響を与えてしまうという問題が顕在化してきている。
また、特許文献1では、レーザドライバICを光記録ディスク側に設け、カバーとは別部材となる放熱部材により放散させることにより光学素子への悪影響を回避することはできるが、放熱部材のジッタ方向に対向する両腕部がアクチュエータ(対物レンズ駆動機構)を避けるようにコ字状に形成されており、外形が大型の割には放熱面積が得られず、放熱効果が低いという問題がある。また、レーザドライバIC専用の放熱部材を別途設ける必要があり、部品点数が増加するという問題がある。さらに、ノートパソコン等に用いられる薄型の光ヘッド装置では、放熱部材が光記録ディスクが載置されるトレイの開口から露出しないため、冷却効果が低いという問題がある。
そこで、本発明の課題は、レーザドライバに生じる発熱による光学素子の位置ずれを防止し、光学特性への影響を抑制することができ、しかも放熱板が小型化であっても充分な放熱効果を得ることができる光ヘッド装置およびこの光ヘッド装置を搭載したディスクドライブ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、発光素子と、信号検出用受光素子と、前記発光素子から光記録ディスクに向かう光路および前記光記録ディスクから前記受光素子に向かう光路を構成する光学素子と、該光学素子としての対物レンズを駆動する対物レンズ駆動機構と、前記発光素子を駆動するレーザドライバICと、該レーザドライバIC、前記発光素子、前記光学素子、および前記対物レンズ駆動機構が搭載される装置フレームとを備え、前記光記録ディスクの記録および再生の少なくともいずれか一方を行う光ヘッド装置において、前記装置フレームには、前記光学素子および前記対物レンズ駆動機構の前記光記録ディスク側を保護する保護カバーを有し、該保護カバーは、前記光学素子の前記光記録ディスク側を覆う第1の保護カバーと、前記対物レンズ駆動機構の前記光記録ディスク側を覆う第2の保護カバーとが別体で構成されており、該第2の保護カバーを熱伝導性に優れた材料によって形成するとともに、その一部を光記録ディスク側に露出するようにして配設された前記レーザドライバICまで延設し、該レーザドライバICから発生する熱を放散可能な放熱部としたことを特徴とする。
本発明において、前記装置フレームは、両端部に軸受けが形成された樹脂製の枠状部材からなるメインフレームと、該メインフレームの内側に配置され、前記発光素子、前記信号検出用受光素子、および前記光学素子の少なくとも一部が搭載された金属製のサブフレームとを備えていることが好ましい。このように構成すると、サブフレームは熱伝達性が高く、メインフレームは安価である。このため、本発明によれば、装置フレームの低コスト化および軽量化とともに、発行素子で発生した熱をサブフレームを介してカバー部材などに伝達し、放熱することができる。
本発明において、前記第2の保護カバーは、前記レーザドライバICに対して前記対物レンズ駆動機構の反対側が、前記装置フレームに固定されるとともに前記対物レンズ駆動機構に対して前記レーザドライバICの反対側が、前記装置フレームに固定されていることが好ましい。特に、前記第2の保護カバーは、前記レーザドライバICに対して、前記対物レンズ駆動機構の反対側が、前記装置フレームの前記光記録ディスク側を上面としたときの下面まで延接された延設部を有していることが好ましい。このように構成すると、レーザドライバICから発生した熱を第2の保護カバーからバランスよく装置フレームに伝達可能となり、装置フレームからの放熱効率を向上させることができる。
本発明において、前記対物レンズ駆動機構と前記レーザドライバICとは、前記光記録ディスクの半径方向に近接配置され、その半径方向の外側にレーザドライバICが配設されていることが好ましい。光記録ディスクは半径方向の内側と比較して外側の回転速度が大きいため空気の拡散効率も大きい。このように構成すると、光記録ディスクの半径方向の外側にレーザドライバICを配設することで空気冷却による放熱効率を向上させることができる。
本発明において、前記第2の保護カバーは、銅またはアルミまたはステンレス製の金属板であることが好ましい。
本発明では、光ヘッド装置を搭載したディスクドライブ装置において、前記光記録ディスクを載置するトレイを有し、該トレイは、前記光ヘッド装置の可動方向に沿って開口して前記対物レンズが前記光記録ディスクに対向可能に露出する開口部を有し、該開口部から、前記光記録ディスクに対向可能に前記第2の保護カバーが露出していることが好ましい。このように構成すると、第2の保護カバーが、光記録ディスクが載置されるトレイの開口から露出し、空気の流れがトレイによって遮られないので、空気の拡散によって第2の保護カバーからの熱が滞留することがない。従って、より一層の放熱効果を得ることができる。
本発明において、レーザドライバICから発生する熱を放散可能な放熱部を有する第2の保護カバーが、光学素子の光記録ディスク側を保護する第1の保護カバーと別体で構成されているので、レーザドライバに生じる発熱を第1の保護カバーに伝達させずにすむ。故に、第1の保護カバーで覆われた光学素子のレーザドライバの発熱による位置ずれを防止し、光学特性への影響を抑制することができる。また、第2の保護カバーを熱伝導性に優れた材料によって形成し、しかも光記録ディスク側に配設することで光記録ディスクの回転に伴う空気拡散により放熱効率を向上できる。従って、第2の保護カバーが小型であっても充分な放熱効果を得ることができる。
図面を参照して、本発明を適用した光ヘッド装置の一例を説明する。なお、以下の説明では、対物レンズが見える側を上面とし、その反対側を下面としてある。
[全体構成]
図1は、本発明を適用した光ヘッド装置の平面図である。図2(a)〜(e)は各々、図1に示す光ヘッド装置において、フレキシブル基板の一部を除去してその本体部分を拡大した平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびO−O断面図である。図3(a)、(b)は各々、図1に示す光ヘッド装置の本体部分から上面カバー、下面カバーおよびアクチュエータカバーを取り外した状態の平面図および底面図である。図4(a)〜(e)は各々、図3に示す状態からフレキシブル基板および対物レンズ駆動機構を取り外した状態の平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびN−N断面図である。図5(a)〜(c)は各々、図4に示す状態からサブフレームを抜き出して示す平面図、底面図、およびJ−J断面図である。
図1および図2に示すように、本発明を適用した光ヘッド装置1は、装置フレーム2の両端の各々に、ディスク駆動装置の送りねじ軸やガイド軸が係合する第1の軸受部211および第2の軸受部212が形成されており、光記録ディスク300(図12参照)の半径方向に駆動されるようになっている。装置フレーム2の一方側の側面は、ディスク駆動機構のスピンドルモータ240(図12参照)に接近した際の干渉を防止するために円弧状に湾曲している。
装置フレーム2の上面側では略中央に対物レンズ91が位置し、対物レンズ91に対して第1の軸受部211が位置する側には、薄い金属板からなる第1の保護カバーとしての上面カバー6が被せられている。この上面カバー6は、装置フレーム2の上面を覆う上板部61と、この上板部61の一方の側端縁から下方に屈曲して装置フレーム2の側面に形成されている突起に係合する第1の側板部62と、上板部61の他方の側端縁から下方に屈曲して装置フレーム2の側面に形成されている突起に係合する第2の側板部63とを備えている。
装置フレーム2の底面側には、薄い金属板からなる下面カバー8が被せられており、この下面カバー8は、装置フレーム2の下面を覆う下板部81と、この下板部81の一方の側端縁から上方に屈曲して装置フレーム2の側面に形成されている突起に係合する第1の側板部82と、他方の側端縁から上方に屈曲して装置フレーム2のスリット内に嵌って下面カバー8を装置フレーム2に搭載された状態を保持する弾性力を発揮する第2の側板部83とを備えている。
装置フレーム2において、対物レンズ91に対して第2の軸受部212が位置する側から左側領域にかけては、図10および図11を参照して後述する薄い金属板からなる第2の保護カバーとしてのアクチュエータカバー7が被せられている。なお、本形態では、このアクチュエータカバー7と上面カバー6とにより装置フレーム2の上面側、すなわち、光記録ディスク300側を覆う保護カバーを構成している。
図1および図2に示すフレキシブル基板3の本体部分は、図3に示すように、アクチュエータカバー7および上面カバー6の下側において装置フレーム2の上面を覆うように配置されており、このフレキシブル基板3の下面には、後述するツインレーザ光源4に対する駆動を行うためのレーザドライバIC30が実装されている。また、フレキシブル基板3では、上面カバー6の側から第1の軸受部211の側に向けて2本の端部31、32が延びており、これらの端部31、32に形成された配線
パターンは、後述する信号検出用受光素子55に電気的に接続している。さらに、フレキシブル基板3は、後述するツインレーザ光源4およびフロントモニター用受光素子56に配線パターンが電気的に接続された端部33、34も備えている。
ここで、装置フレーム2は、図6および図7を参照して後述するメインフレーム21と、図8および図9を参照して後述する金属製のサブフレーム22とを備えており、サブフレーム22は、メインフレーム21の内側に配置された状態でメインフレーム21に保持されている。
図3、図4および図5に示すように、光ヘッド装置1は、波長が650nm帯の第1のレーザ光(赤色光)、および波長が780nm帯の第2のレーザ光(赤外光)を用いてDVD系ディスクおよびCD系ディスクに対する情報の記録、再生が可能な2波長光ヘッド装置1であり、装置フレーム2上には、第1のレーザ光を出射するAlGaInP系のレーザダイオードと、第2のレーザ光を出射するAlGaAs系のレーザダイオードとを一体に備えたツインレーザ光源4が搭載されている。ここで、第1のレーザ光および第2のレーザ光は、ツインレーザ光源4から光記録ディスク300に向かう光路に配置された複数の光学素子からなる共通の光学系を介して光記録ディスク300であるDVD系ディスクあるいはCD系ディスクに導かれ、この光学系を構成する光学素子も装置フレーム2上に搭載されている。また、光記録ディスク300からの戻り光も、共通の光学系を介して共通の信号検出用受光素子55に導かれ、かかる戻り光に対する光路を規定する光学素子、および信号検出用受光素子55も装置フレーム2に搭載されている。
本形態の光ヘッド装置1において、共通の光学系には、ツインレーザ光源4から出射された第1および第2のレーザ光をトラッキング検出用に3ビームに回折する回折素子51と、回折素子51により3ビームに分離したレーザ光を部分反射するハーフミラー52と、ハーフミラー52からのレーザ光を平行光にするコリメートレンズ53と、この平行光を光記録ディスク300に向けて立ち上げる立ち上げミラー59と、立ち上げミラー59からのレーザ光を光記録ディスク300の記録面に収束させる対物レンズ91とが光学素子として含まれている。また、共通の光学系には、光記録ディスク300の記録面で反射された後に、コリメートレンズ53およびハーフミラー52を通過した第1および第2のレーザ光の戻り光に非点収差を付与するためのセンサーレンズ54も光学素子として含まれている。なお、ハーフミラー52に対して回折素子51とは反対側にはフロントモニター用受光素子56が配置されている。
対物レンズ91は、対物レンズ駆動機構9によってトラッキング方向およびフォーカシング方向の位置がサーボ制御されるようになっており、このような対物レンズ駆動機構9も装置フレーム2に搭載されている。本形態では、対物レンズ駆動機構9としてワイヤサスペンション方式のものを用いており、かかる対物レンズ駆動機構9としては周知のものを用いることができるので、詳細な説明を省略するが、対物レンズ91を保持しているレンズホルダと、このレンズホルダを複数本のワイヤでトラッキング方向およびフォーカシング方向に移動可能に支持しているホルダ支持部と、装置フレーム2に固定されたヨークとを備えている。また、対物レンズ駆動機構9は、レンズホルダに取り付けられた駆動コイルと、ヨークに取り付けられた駆動マグネットにより構成される磁気駆動回路を備えており、駆動コイルに対する通電を制御することにより、レンズホルダに保持された対物レンズ91を光記録ディスク300に対してトラッキング方向およびフォーカシング方向に駆動する。なお、対物レンズ駆動機構9は、対物レンズ91のジッタ方向の傾きを調整するチルト制御も可能である。
このように構成した光ヘッド装置1において、ツインレーザ光源4から出射された第1および第2のレーザ光は、回折素子51を透過した後、一部がハーフミラー52の部分反射面によって反射され、その光軸が90度折り曲げられてコリメートレンズ53に向かう。そして、コリメートレンズ53で平行光化されたレーザ光は、立ち上げミラー59でその光軸が90度折り曲げられて対物レンズ91に向かう。その際、ツインレーザ光源4から出射された第1および第2のレーザ光の一部は、ハーフミラー52の部分反射面を透過して、モニター光としてフロントモニター用受光素子56に導かれる。このフロントモニター用受光素子56でのモニター結果は、レーザドライバICを介してツインレーザ光源4にフィードバックされ、ツインレーザ光源4から出射されるレーザ光の強度が制御される。
一方、光記録ディスク300からの戻り光は、対物レンズ91、立ち上げミラー59を逆に戻り、コリメートレンズ53、ハーフミラー52を介してセンサーレンズ54に向けて出射され、このセンサーレンズ54によって非点収差が付与された後、信号検出用受光素子55に入射し、信号検出用受光素子55で検出される。この信号検出用受光素子55で検出される戻り光には、第1および第2のレーザ光が回折素子51で回折された3ビームが含まれており、例えば、3ビームのうち、0次光からなるメインビームよって信号の再生が行われるとともに、+−1次回折光からなるサブビームの検出結果を用いて対物レンズ91のトラッキングエラー信号やフォーカシングエラー信号の検出が行われる。このようにして検出されたトラッキングエラー信号やフォーカシングエラー信号の検出結果に基づいて、レーザドライバICは対物レンズ駆動機構9を制御する。
このように本形態では、共通の対物レンズ91により第1のレーザ光および第2のレーザ光による記録、再生を行うため、対物レンズ91については、同心円状の溝や段差により回折格子が形成された2波長レンズが用いられている。このため、本形態によれば、対物レンズ91を共用しても、第1のレーザ光および第2のレーザ光の双方について、表面保護層の厚さが異なる記録層を備えた光記録ディスク300に対応することができる。
[各部材の詳細説明]
図6は、本発明を適用した光ヘッド装置に用いたメインフレームの斜視図である。図7(a)〜(e)は各々、図6に示すメインフレームの平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびM−M断面図である。図8(a)、(b)は各々、本発明を適用した光ヘッド装置に用いたサブフレームを斜め上方からみたときの斜視図、および斜め下方からみたときの斜視図である。図9(a)〜(e)は各々、図8に示すサブフレームの平面図、底面図、正面図、左側面図および右側面図である。図10は、本発明を適用した光ヘッド装置に用いたアクチュエータカバーの斜視図である。図11(a)〜(d)は各々、図10に示すアクチュエータカバーの平面図、底面図、右側面図、および正面図である。
(装置フレーム2の構成)
本形態の光ヘッド装置1において、装置フレーム2は、図6および図7に示す熱伝導性フィラーが含有された樹脂製の枠状部品からなるメインフレーム21と、図8および図9に示す金属製のサブフレーム22とから構成されており、サブフレーム22は、図2〜図4に示すように、メインフレーム21の内側のサブフレーム搭載領域210に配置された状態でメインフレーム21に保持されている。図6および図7に示すように、メインフレーム21の方には第1の軸受部211および第2の軸受部212などが形成されている。図8および図9に示すサブフレーム22は、例えば、亜鉛合金ダイカスト品であり、図3に示すように、サブフレーム22をメインフレーム21に搭載した状態で、装置フレーム2の内部は、サブフレーム22が配置された第1の光学素子設置部と、サブフレーム22が配置されていない第2の光学素子設置部とに区画される。
すなわち、本形態では、ツインレーザ光源4、回折素子51、ハーフミラー52、コリメートレンズ53、センサーレンズ54、信号検出用受光素子55、およびモニター用受光素子56は、サブフレーム22に搭載された状態でメインフレーム21に搭載されている。これに対して、立ち上げミラー59は、メインフレーム21に対して直接、搭載されている。また、対物レンズ91を駆動するための対物レンズ駆動機構9は、ヨークがメインフレーム21に固定されることにより、メインフレーム21上に搭載されている。
以下、光ヘッド装置1に用いた各部品の構造を詳述する。まず、図6および図7に示すメインフレーム21は、両端部に第1の軸受部211および第2の軸受部212を備えているとともに、メインフレーム21の内側には、その長さ方向の中心から第1の軸受部211の方に偏った位置にサブフレーム搭載領域210が形成されている。
メインフレーム21において、サブフレーム搭載領域210を両側で挟む2箇所は、サブフレーム22に対する位置決め突起218、219を各々備えた第1のサブフレーム連結領域213と第2のサブフレーム連結領域214になっており、第1のサブフレーム連結領域213は、第1の軸受部211が位置する側で隣接する端部領域215の斜辺部の端部から屈曲して延びる部分として形成されている。一方、第2のサブフレーム連結領域214は、端部領域215の端部から円弧状の湾曲部分への切り換わる部分に形成されている。
本形態においては、図6および図7(a)に示すように、第1のサブフレーム連結領域213の幅寸法W11、および第2のサブフレーム連結領域214の幅寸法W12は、端部領域215の幅寸法W21より幅広に設定されている。すなわち、第1のサブフレーム連結領域213は、全体が端部領域215と比較して幅広になっている。また、第2のサブフレーム連結領域214において端部領域215に近い領域は、第1のサブフレーム連結領域213と同等な幅広になっており、端部領域215と比較して幅広になっている。
また、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214はいずれも、端部領域215より厚さ寸法が薄く、端部領域215より低くなっている。従って、メインフレーム21において、第1のサブフレーム連結領域213と端部領域215との境界領域216、217の上面、および第2のサブフレーム連結領域214と端部領域215との境界領域216、217の上面にはそれらの厚さの差に相当する段差が形成されているが、本形態では、2つの境界領域216、217の上面はいずれも、端部領域215側から第1のサブフレーム連結領域213側および第2のサブフレーム連結領域214側に向かって厚さ寸法が漸減するテーパ面になっている。
図8および図9に示すように、サブフレーム22は略矩形の平面形状を備えており、上面は全体として平坦に形成されている一方、下面側には各光学素子を位置決めするリブや凹凸などが形成されている。また、サブフレーム22では、上面側から左右両側に向けて薄板状の第1の連結板部221と第2の連結板部222が延びている。ここで、第1の連結板部221には、メインフレーム21の位置決め突起218が嵌る長穴223が貫通穴として形成され、第2の連結板部222には、メインフレーム21の位置決め突起219が嵌る丸穴224が貫通穴として形成されている。
従って、サブフレーム22を、図1〜図4に示すように、メインフレーム21に搭載するにあたっては、サブフレーム22をメインフレーム21のサブフレーム搭載領域210に配置した状態で、第1の連結板部221をメインフレーム21の第1のサブフレーム連結領域213に重ね、第2の連結板部222をメインフレーム21の第2のサブフレーム連結領域214に重ねる。その結果、メインフレーム21の位置決め突起218、219は各々、第1の連結板部221の長穴223および第2の連結板部222の丸穴224に嵌り、サブフレーム22の位置決めが行われる。この状態で、第1のサブフレーム連結領域213の外側端部、および第2のサブフレーム連結領域214の外側端部は、第1の連結板部221の端縁および第2の連結板部222位の端縁よりも外側にはみ出しており、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214では、第1の連結板部221の端縁および第2の連結板部222の端縁より段部228、229が形成される。従って、段部228、229にUV硬化型の接着剤を塗布した後、UV照射により接着剤を固化させれば、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214に第1の連結板部221および第2の連結板部222が接着固定される。その際、接着剤は、第1のサブフレーム連結領域213と第1の連結板部221との隙間、および第2のサブフレーム連結領域214と第2の連結板部222との隙間にも入り込んでいるので、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214と、第1の連結板部221および第2の連結板部222とは面接着状態となる。
(サブフレーム22への各種光学素子の実装構造)
再び、図3〜図5において、サブフレーム22には、中央領域にハーフミラー52が接着固定され、ハーフミラー52の搭載位置の側方には回折素子51が実装されている。ここで、回折素子51は板バネ510により固定されている。
また、サブフレーム22において、回折素子51の搭載位置の側方にはツインレーザ光源4が配置されている。ここで、ツインレーザ光源4は、筒状のケースにレーザチップ41が収納されたキャンタイプではなく、レーザチップ41が実装されたサブマウント43が放熱フィン44の上面に搭載されたフレームタイプのレーザ光源であり、放熱フィン44の両端部は、サブフレーム22に接着剤で固定されている。なお、フレームタイプのレーザ光源では、放熱フィン44に対してレーザチップ41が実装されたサブマウント43を囲むように樹脂部分45がモールドされている。
ここで、ツインレーザ光源4は、レーザチップ41が実装された上面を光ヘッド装置1の上面に向けて配置され、放熱フィン44の上面がサブフレーム22の段部226に当接し、上下方向の位置決めが行われている。
また、サブフレーム22において、ツインレーザ光源4の前方位置には平面E型の金属部品12が接着固定されており、この金属部品12の3つの突起121、122、123のうちの中央の突起122は、放熱フィン44の下面のうち、レーザチップ41およびサブマウント43が搭載されている部分の裏面側に相当する位置に当接している。
このようにしてサブフレーム22に搭載されたツインレーザ光源4は、後方に延びたリードピン42が光源実装基板40に実装されており、この光源実装基板40からは3本のリード線11が延びている。また、光源実装基板40のグランドパターンにはグランド配線111の一方端がハンダにより接続され、このグランド配線111の他方端はサブフレーム22にネジにより固定されている。
ここで、3本のリード線11は、一方端が光源実装基板40にハンダにより接続されている一方、他方端はフレキシブル基板3の端部33にハンダにより接続されている。
なお、サブフレーム22において、ツインレーザ光源4が実装されている領域の上面には放熱シート17が貼られている。
また、サブフレーム22において、メインフレーム21の第1の軸受部211が位置する側の端部には、開口が形成された突部226が形成されており、この突部226には、信号検出用受光素子55を支持する支持基板57が接着固定されている。ここで、支持基板57は、長さ方向の中央に信号検出用受光素子55が支持されている。また、支持基板57の左右両側の端部571、572は、突部226を両側から挟むように屈曲し、接着剤により突部226に固定されている。このような構成を採用したため、本形態では、信号検出用受光素子55を配置するスペースが狭い場合でも、支持基板57としてサイズの大きなものを用いることができる。従って、支持基板57は、放熱性が高く、かつ、熱容量が大きいので、ツインレーザ光源4の発熱などに起因する信号検出用受光素子55の温度上昇を防止することができる。また、支持基板57を接着した後、環境温度が変化した際に、左右両側の接着剤の間で収縮あるいは膨張の度合いにアンバランスが発生したときでも信号検出用受光素子55の位置や姿勢が大きく変動することがない。なお、突部226の内側には外形が円筒状のセンサーレンズ54が配置されている。
さらに、サブフレーム22の他方の端部には略U字溝状の開口が形成されており、この開口にコリメートレンズ53が固定されている。
さらにまた、サブフレーム22において、ハーフミラー52の背後には、フレキシブル基板3の端部が接続されたモニター用受光素子56が実装されている。
(アクチュエータカバー7の構成)
図10および図11に示すように、アクチュエータカバー7は、1枚の金属板を所定形状に加工したもので、図2と図3とを対比すると分かるように、フレキシブル基板3においてレーザドライバIC30が実装されている領域を覆う後述する放熱部としての台形形状の第1の上板部71と、この第1の上板部71から対物レンズ駆動機構9の側に向けて延びて左右のワイヤを覆う後述する冷却部としてのU字形状の第2の上板部72と、この第2の上板部72の先端部において装置フレーム2に対して金属ネジにより固定される固定板部73と、第1の上板部71の外周縁から装置フレーム2の側面を通って装置フレーム2の下面側まで延びた2本の爪部74、75と、第1の上板部71の外周縁から2本の爪部74、75の間を通って装置フレーム2の下側まで延びた側板部76およびこの側板部76の下端部で屈曲して装置フレーム2の下面側を覆う下板部77からなる延設部とを備えている。ここで、第1の上板部71と第2の上板部72との境界部分はプレス加工による段部として形成され、第2の上板部72と固定板部73との境界部分もプレス加工による段部として形成されている。このように構成したアクチュエータカバー7は、第1の上板部71がフレキシブル基板3においてレーザドライバIC30が実装されている領域の裏面側に対して放熱シート18を介して間接的に接触されるように装置フレーム2に取り付けられている。
図12は、図1に示す光ヘッド装置を搭載したディスクドライブ装置の一部を模式的に示し、斜め上方から見た斜視図である。図13は、図12に示すディスクドライブ装置において、その一部を拡大して示す拡大図である。
本形態のディスクドライブ装置230は、ノートパソコン等に用いられるものであり、光記録ディスク300を載置し、図示しない筐体に進退自在に保持されたトレイ210を有している。トレイ210は、樹脂製のフレームで構成され、裏側に配設された光ヘッド装置1の可動方向に沿って開口し、対物レンズ91が光記録ディスク300に対向可能に露出する開口部200を有している。なお、ディスクドライブ装置230には、光記録ディスク300の載置部210aの略中心に光記録ディスク300を回転駆動させるスピンドルモータ240が配設されている。
開口部200からは、対物レンズ91以外にスピンドルモータ240の一部、アクチュエータカバー7および上面カバー6の一部が露出している。特に、アクチュエータカバー7のU字形状の第2の上板部72は、若干の隙間を介して光記録ディスク300に対向しているため空気冷却による冷却効率が高く、放熱部として台形形状の第1の上板部71からアクチュエータカバー7に放散された熱を効率良く空気冷却させる冷却部になっている。すなわち、スピンドルモータ240によって回転駆動された光記録ディスク300で発生した空気流は、開口部200を通してアクチュエータカバー7の第2の上板部72に直接あたり、第2の上板部72は空気流によって空気冷却が促進されるためレーザドライバIC30からアクチュエータカバー7に放散された熱を効果的に冷却することができる。なお、本形態の場合、第1の上板部71と第2の上板部72とが近接配置されているため、第1の上板部71に放散された熱を第2の上板部72により効率良く冷却することができる。
また、上述の通り対物レンズ駆動機構9とレーザドライバIC30とが、光記録ディスク300の半径方向に近接配置され、その半径方向の外側にレーザドライバIC30が配設されている。ここで、スピンドルモータ240によって回転駆動された光記録ディスク300で発生した空気流は、光記録ディスク300の外周側の方が内周側より強い。故に、本形態では、レーザドライバIC30が開口部200から露出していないが、強い空気流が開口部200を通してトレイ210の裏側に流れ込み、空気が拡散されることにより第1の上板部71の上面からの熱の放散を促進することができる。
[光ヘッド装置1の製造方法]
このように構成した光ヘッド装置1を組み立てる際には、まず、図5に示すように、サブフレーム22に対して、ツインレーザ光源4、回折素子51、ハーフミラー52、センサーレンズ54、コリメートレンズ53を搭載する。この段階では、信号検出用受光素子55やモニター用受光素子56はサブフレーム22に搭載しない。また、回折素子51およびセンサーレンズ54は各々、板バネ510、540で仮固定されているだけである。
また、この段階では、フレキシブル基板3も接続されていないが、本形態では、ツインレーザ光源4に対してはリード線11が接続されている。このため、リード線11から電源供給を行って、例えば、ツインレーザ光源4のうち、DVD用の第1のレーザチップを点灯させ、コリメートレンズ53から出射される第1のレーザ光を観察する。そして、コリメートレンズ53から出射された光がコリメート光となるように、ツインレーザ光源4の光軸上の位置を調整する。その際、ツインレーザ光源4については光軸に直交する位置も調節する。次に、CD用の第2のレーザチップを点灯させて、コリメートレンズ53から出射される第1のレーザ光を観察し、ツインレーザ光源4の角度位置や回折素子51の位置を調節する。その後、ツインレーザ光源4を接着剤で固定する。
さらに、信号生成用受光素子をロボットなどで保持した状態で、ツインレーザ光源4から第1のレーザ光および第2のレーザ光を出射させるとともに、コリメートレンズ53から出射された光を、光記録ディスク300に代わる検査用ミラーで反射させ、その反射光が信号検出用受光素子55の所定位置にスポットを形成するように、信号生成用受光素子55およびセンサーレンズ54の位置調整を行う。このような位置調整を行った後、信号検出用受光素子55およびセンサーレンズ54をサブフレーム22に接着固定する。
このような調整をサブフレーム22上で行った後、図4に示すように、立ち上げミラー59が搭載されたメインフレーム21にサブフレーム22を搭載する。この段階では、対物レンズ駆動機構9はメインフレーム21に搭載されていない。
サブフレーム22のメインフレーム21への搭載作業を行う際には、サブフレーム22の第1の連結板部221および第2の連結板部222を各々、メインフレーム21の第1のサブフレーム連結部213および第2のサブフレーム連結部224に重ね、第1の連結板部221および第2の連結板部222に形成されている長穴223および丸穴224にメインフレーム21の位置決め突起218、219が嵌るように位置合わせを行う。また、ツインレーザ光源4の第1のレーザチップ41を点灯させ、立ち上げミラー59からの出射光を観察し、サブフレーム22の傾きなどを調整する。
このような調整作業を行った後、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214において、第1の連結板部221の端縁および第2の連結板部222の端縁より形成された段部228、229にUV硬化型の接着剤を塗布した後、UV照射により接着剤を固化させ、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214に第1の連結板部221および第2の連結板部222を接着固定する。その際、接着剤は、第1のサブフレーム連結領域213と第1の連結板部221との隙間、および第2のサブフレーム連結領域214と第2の連結板部222との隙間にも入り込んでいるので、第1のサブフレーム連結領域213および第2のサブフレーム連結領域214と、第1の連結板部221および第2の連結板部222とは面接着状態となる。
次に、図3に示すように、メインフレーム21に対物レンズ駆動機構9を搭載する。また、レーザドライバIC30が実装されたフレキシブル基板3を搭載する。そして、フレキシブル基板3の端部31、32、33、34を信号検出用受光素子55が実装された配線基板550、ツインレーザ光源4が実装された光源実装基板40、およびモニター用受光素子56に接続する。
次に、フレキシブル基板3との間に放熱シート18を介在させた状態でアクチュエータカバー7を装置フレーム2に取り付ける。また、装置フレーム2の上面には上面カバー6を取り付け、装置フレーム2の底面に下面カバー8を取り付ける。このようにして、光ヘッド装置1が完成する。
[本形態の主な効果]
以上説明したように、本形態の光ヘッド装置1は、光記録ディスク300への記録も行うため、レーザドライバIC30での発熱が大きいが、レーザドライバIC30に対しては、ツインレーザ光源4および複数の光学素子を覆う上面カバー6とは別体に形成したアクチュエータカバー7の放熱部としての第1の上板部71と重ねて接触させている。このため、レーザドライバIC30で発生した発熱は、上面カバー6側に伝わらないので、レーザドライバIC30で発生した熱から光学素子を保護することができる。しかも、アクチュエータカバー7の冷却部としての第2の上板部72は、光記録ディスク300と対向しているので、光記録ディスク300の回転によって発生した空気の流れによってアクチュエータカバー7が冷却される。それ故、本形態によれば、レーザドライバIC30で発生した熱を効率よく逃がすことができる。
また、本形態の光ヘッド装置1において、装置フレーム2は、樹脂製の枠状部品からなるメインフレーム21に対して亜鉛ダイカスト品からなるサブフレーム22が接着固定された構造を備えているため、装置フレーム2は、十分な強度を備えている。また、サブフレーム22は熱伝達性が高く、メインフレーム21は安価であるため、本形態によれば、装置フレーム2の低コスト化および軽量化とともに、ツインレーザ光源4で発生した熱をサブフレーム22を介して上面カバー6および下面カバー8に伝達し、放熱することができる。
さらに、本形態において、アクチュエータカバー7は、レーザドライバIC30に対して対物レンズ駆動機構9と反対側が、メインフレーム21に固定されるとともに対物レンズ駆動機構9に対してレーザドライバIC30の反対側が、メインフレーム21に固定されている。特に、アクチュエータカバー7は、レーザドライバIC30に対して対物レンズ駆動機構9と反対側がアクチュエータカバー7の光記録ディスク300側を上面としたときの下面まで延接された延設部としての則板部76および下板部77を有しているので、レーザドライバIC30から発生した熱をアクチュエータカバー7からバランスよく熱伝導性フィラーが含有されたメインフレーム21に伝達可能となり、メインフレーム21からの放熱効率を向上させることができる。
本発明を適用した光ヘッド装置の平面図である。 (a)〜(e)は各々、図1に示す光ヘッド装置において、フレキシブル基板の一部を除去してその本体部分を拡大した平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびO−O断面図である。 (a)、(b)は各々、図1に示す光ヘッド装置の本体部分から上面カバー、下面カバーおよびアクチュエータカバーを取り外した状態の平面図および底面図である。 (a)〜(e)は各々、図3に示す状態からフレキシブル基板および対物レンズ駆動装置を取り外した状態の平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびN−N断面図である。 (a)〜(c)は各々、図4に示す状態からサブフレームを抜き出して示す平面図、底面図およびJ−J断面図である。 図1に示す光ヘッド装置に用いたメインフレームの斜視図である。 (a)〜(e)は各々、図6に示すメインフレームの平面図、底面図、左側面図、右側面図、およびM−M断面図である。 (a)、(b)は各々、図1に示す光ヘッド装置に用いたサブフレームを斜め上方からみたときの斜視図、および斜め下方からみたときの斜視図である。 (a)〜(e)は各々、図8に示すサブフレームの平面図、底面図、正面図、左側面図および右側面図である。 図1に示す光ヘッド装置に用いたアクチュエータカバーの斜視図である。 (a)〜(d)は各々、図10に示すアクチュエータカバーの平面図、底面図、右側面図、および正面図である。 図1に示す光ヘッド装置を搭載したディスクドライブ装置の一部を模式的に示し、斜め上方から見た斜視図である。 図12に示すディスクドライブ装置において、その一部を拡大して示す拡大図である。 従来技術にかかる光ヘッド装置のカバーを取り外した状態での底面を示す底面図である。 従来技術にかかる光ヘッド装置の底面を示す底面図である。
符号の説明
1 光ヘッド装置
2 装置フレーム
4 ツインレーザ光源(発光素子)
6 上面カバー(第1の保護カバー)
7 アクチュエータカバー(第2の保護カバー)
9 対物レンズ駆動機構
21 メインフレーム
22 サブフレーム
55 信号検出用受光素子
71 第1の上板部(放熱部)
72 第2の上板部(冷却部)
76 側板部(延設部)
77 下板部(延設部)
91 対物レンズ
230 ディスクドライブ装置
210 トレイ
200 開口部
300 光記録ディスク

Claims (7)

  1. 発光素子と、信号検出用受光素子と、前記発光素子から光記録ディスクに向かう光路および前記光記録ディスクから前記受光素子に向かう光路を構成する光学素子と、該光学素子としての対物レンズを駆動する対物レンズ駆動機構と、前記発光素子を駆動するレーザドライバICと、該レーザドライバIC、前記発光素子、前記光学素子、および前記対物レンズ駆動機構が搭載される装置フレームとを備え、前記光記録ディスクの記録および再生の少なくともいずれか一方を行う光ヘッド装置において、
    前記装置フレームには、前記光学素子および前記対物レンズ駆動機構の前記光記録ディスク側を保護する保護カバーを有し、該保護カバーは、前記光学素子の前記光記録ディスク側を覆う第1の保護カバーと、前記対物レンズ駆動機構の前記光記録ディスク側を覆う第2の保護カバーとが別体で構成されており、該第2の保護カバーを熱伝導性に優れた材料によって形成するとともに、その一部を光記録ディスク側に露出するようにして配設された前記レーザドライバICまで延設し、該レーザドライバICから発生する熱を放散可能な放熱部としたことを特徴とする光ヘッド装置。
  2. 請求項1において、前記装置フレームは、両端部に軸受けが形成された樹脂製の枠状部材からなるメインフレームと、該メインフレームの内側に配置され、前記発光素子、前記信号検出用受光素子、および前記光学素子の少なくとも一部が搭載された金属製のサブフレームとを備えていることを特徴とする光ヘッド装置。
  3. 請求項1または2において、前記第2の保護カバーは、前記レーザドライバICに対して前記対物レンズ駆動機構の反対側が、前記装置フレームに固定されるとともに前記対物レンズ駆動機構に対して前記レーザドライバICの反対側が、前記装置フレームに固定されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  4. 請求項3において、前記第2の保護カバーは、前記レーザドライバICに対して、前記対物レンズ駆動機構の反対側が、前記装置フレームの前記光記録ディスク側を上面としたときの下面まで延接された延設部を有していることを特徴とする光ヘッド装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、前記対物レンズ駆動機構と前記レーザドライバICとは、前記光記録ディスクの半径方向に近接配置され、且つ半径方向の外側にレーザドライバICが配設されていることを特徴とする光ヘッド装置。
  6. 請求項1ないし5において、前記第2の保護カバーは、銅またはアルミまたはステンレス製の金属板であることを特徴とする光ヘッド装置。
  7. 請求項1ないし6記載の光ヘッド装置を搭載したディスクドライブ装置において、
    前記光記録ディスクを載置するトレイを有し、該トレイは、前記光ヘッド装置の可動方向に沿って開口して前記対物レンズが前記光記録ディスクに対向可能に露出する開口部を有し、該開口部から、前記光記録ディスクに対向可能に前記第2の保護カバーが露出していることを特徴とするディスクドライブ装置。
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