JP2003021296A - 加工装置の安全管理方法及び安全システム - Google Patents

加工装置の安全管理方法及び安全システム

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JP2003021296A JP2001204843A JP2001204843A JP2003021296A JP 2003021296 A JP2003021296 A JP 2003021296A JP 2001204843 A JP2001204843 A JP 2001204843A JP 2001204843 A JP2001204843 A JP 2001204843A JP 2003021296 A JP2003021296 A JP 2003021296A
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和幸 中野
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昭彦 和智
Shigeki Imafuku
茂樹 今福
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の移動体を駆動制御する加工装置に対し
て、安全停止機能の作動中に、安全性を確保しながら必
要とされる動作を実行することのできる加工装置の安全
制御方法及び安全システムを提供する。 【解決手段】 複数の移動体を駆動制御すると共に、該
移動体の動作を停止させる安全停止機能を有する制御手
段46が備えられ、この制御手段46に安全停止解除信
号を入力する安全解除スイッチ42a,42bからの信
号を受けて、安全回路50が、必要とされる特定の動作
に対してのみ安全停止機能を解除するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工装置の安全性
を向上する安全管理方法及び安全システムに関し、特に
メンテナンス作業時の安全性を確保する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサーボモータの位置決め制御手段
を有する電子部品実装装置等の加工装置においては、こ
の加工装置をメンテナンスするため、メンテナンス作業
用に加工装置の各駆動部に対する安全停止機能を強制的
に解除する機能が要望される。このため、加工装置に備
えられた自動モード、半自動モード、マニュアルモード
といった全ての動作モードに対して、安全停止を一律に
強制解除する機能が実現されている。ここで、自動モー
ドとは、例えば電子部品実装装置を例に説明すると、実
装装置のスタートスイッチの押下により開始され、実装
装置側のデータ設定に基づいて電子部品を吸着して回路
基板に装着するといった一連の機械動作を自動的に行う
モードである。また、半自動モードとは、上記自動モー
ドの機械動作を実際に電子部品を吸着することなく疑似
的に行うモードで、マニュアルモードとは、モータ、シ
リンダ、バルブ、センサ等の装置個々の動作を確認・調
整するために動作させるモードである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような加工装置
の構成においては、ソフトウェア処理内容の多様化や高
度化、また、機械動作の高速化や複雑化等によって、加
工装置の使用条件が煩雑となって、作業者の操作方法も
多様化している。特に、加工装置が複数の移動体・駆動
装置を制御する場合、装置の保全や作業者の安全確保の
ために各移動体・駆動装置の動作を制限する安全停止機
能をそれぞれ設けているが、装置への材料補給やメンテ
ナンス作業時においては、この安全停止機能が作業の支
障になるために強制的に解除することがある。
【0004】ところが、この安全停止機能の強制解除
は、上述の自動モード、半自動モード、マニュアルモー
ドの全てに対して一律に行っており、安全停止機能を強
制解除して作業する際に、本来の作業部位以外の他の部
位に対しても動作可能な状態になるために、作業者が誤
って或いは不用意に操作する可能性が生じる。作業内容
は、装置の取扱説明書に記載されたり装置のモニタ画面
等に作業メッセージを表示する等の手段により明示して
いるが、必ずしも作業者が遵守するとは限らず、作業者
の操作内容によっては安全確保が十二分に行えない懸念
があった。また、メンテナンス作業中は、マニュアルモ
ードの中で限定した操作のみ安全停止機能が無効であれ
ば操作の安全性が確保できるため、むしろ、自動モード
及び半自動モードにおいて、安全停止機能を無効にしな
い構成の実現が要望されるようになってきている。
【0005】本発明はこのような従来の状況に鑑みてな
されたもので、複数の移動体を駆動制御する加工装置に
対して、安全停止機能の作動中に、安全性を確保しなが
ら必要とされる動作を実行することのできる加工装置の
安全制御方法及び安全システムを提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明に係る請求項1記載の加工装置の安全管理方法は、
複数の移動体を駆動制御すると共に、該移動体の動作を
停止させる安全停止機能を有する制御手段が備えられた
加工装置の安全管理方法であって、前記制御手段が、前
記安全停止機能の作動中に安全停止解除信号が入力され
たとき、必要とされる特定の動作に対してのみ安全停止
機能を解除することを特徴とする。
【0007】この加工装置の安全管理方法では、安全停
止機能の作動中に制御手段へ安全停止解除信号が入力さ
れたとき、必要とされる特定の動作に対してのみ安全停
止機能を解除することで、安全性を確保しながら必要と
される動作を実行することができる。このため、例えば
メンテナンス時等に安全性が低い動作を行わせることな
く、必要な動作を安全な環境下で実行することができ
る。
【0008】請求項2記載の加工装置の安全管理方法
は、前記加工装置が複数の作業領域を有し、少なくとも
2箇所の作業領域から同時に前記安全停止解除信号が前
記制御手段に入力されたとき、前記安全停止機能の解除
を行わないことを特徴とする。
【0009】この加工装置の安全管理方法では、例えば
加工装置の前面側と後面側の2箇所の作業領域から同時
に安全停止解除信号が制御手段に入力された場合、複数
の作御者が同時に加工装置のメンテナンス作業等を行お
うとしている状態とみなし、作業者の安全確保のため、
安全停止機能の解除を敢えて行わないようにする。これ
により、複数の作業者による作業の干渉が防止され、安
全性が損なわれる事態を未然に防止でき、高い安全性を
維持することができる。
【0010】請求項3記載の加工装置の安全管理方法
は、前記加工装置が、少なくとも、予め設定されたプロ
グラムに基づいて自動生産を行うための自動モードと、
前記移動体を手動動作させるためのマニュアルモードと
を有し、前記安全停止解除信号が前記制御手段に入力さ
れたとき、前記動作モードが自動モードの場合は前記安
全停止機能の解除は行わず、前記マニュアルモードであ
る場合のみ前記安全停止機能の解除を行うことを特徴と
する。
【0011】この加工装置の安全管理方法では、加工装
置が、自動モードやマニュアルモード等のいずれかの動
作モード下で動作するときに、安全停止解除信号が制御
手段に入力されたとき、自動モードである場合は安全停
止機能の解除は行わず、マニュアルモードである場合の
み安全停止機能の解除を行うことで、安全停止機能を解
除できる条件が限定され、安全性を一層高めることがで
きる。
【0012】請求項4記載の加工装置の安全システム
は、複数の移動体を駆動制御すると共に、該移動体の動
作を停止させる安全停止機能を有する制御手段が備えら
れた加工装置の安全システムであって、前記制御手段に
安全停止解除信号を入力する安全解除スイッチと、前記
安全解除スイッチからの信号を受けて、必要とされる特
定の動作に対してのみ安全停止機能を解除する安全回路
とを備えたことを特徴とする。
【0013】この加工装置の安全システムでは、安全解
除スイッチにより制御手段へ安全停止解除信号が入力さ
れると、安全回路がこの安全解除信号を受けて、必要と
される特定の動作に対してのみ安全停止機能を解除す
る。これにより、安全性を確保しながら必要とされる動
作を実行することができる。このため、例えばメンテナ
ンス時等に安全性が低い動作を行わせることなく、必要
な動作を安全な環境下で実行することができる。
【0014】請求項5記載の加工装置の安全システム
は、前記安全解除スイッチが前記加工装置の複数の作業
領域それぞれに設けられ、少なくとも2箇所の作業領域
の安全解除スイッチから同時に安全停止解除信号が前記
制御手段に入力されたとき、前記安全回路は安全停止機
能の解除を行わないことを特徴とする。
【0015】この加工装置の安全システムでは、加工装
置の複数の作業領域それぞれに設けられた安全解除スイ
ッチから、少なくとも2箇所から同時に安全停止解除信
号が制御手段に入力された場合、複数の作御者が同時に
加工装置のメンテナンス作業等を行おうとしている状態
とみなし、作業者の安全確保のため、安全停止機能の解
除を敢えて行わないようにする。これにより、複数の作
業者による作業の干渉が防止され、安全性が損なわれる
事態を未然に防止でき、高い安全性を維持することがで
きる。
【0016】請求項6記載の加工装置の安全システム
は、前記加工装置が、少なくとも、予め設定されたプロ
グラムに基づいて自動生産を行うための自動モードと、
前記移動体を手動動作させるためのマニュアルモードと
を選択的に切り替え可能に構成され、前記安全解除スイ
ッチから安全停止解除信号が前記制御手段に入力された
とき、前記動作モードが自動モードの場合は前記安全停
止機能の解除は行わず、前記マニュアルモードである場
合のみ前記安全停止機能の解除を行うことを特徴とす
る。
【0017】この加工装置の安全システムでは、加工装
置が、自動モードやマニュアルモード等のいずれかの動
作モード下で動作するときに、安全停止解除信号が制御
手段に入力されたとき、自動モードである場合は安全停
止機能の解除は行わず、マニュアルモードである場合の
み安全停止機能の解除を行うことで、安全停止機能を解
除できる条件が限定され、安全性を一層高めることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る加工装置の安
全管理方法及び安全システムの実施形態を図面に基づい
て詳細に説明する。なお、本実施形態においては、加工
装置の一例として電子部品を回路基板上に装着する電子
部品実装装置を用いて説明することにする。図1は本実
施形態の安全システムが搭載された電子部品実装装置1
00の外観斜視図である。電子部品実装装置100は、
基台10上面中央に回路基板12のガイドレール14が
設けられ、このガイドレール14の搬送ベルトによって
回路基板12は一端側のローダ部16から電子部品の実
装位置18に、また、実装位置18から他端側のアンロ
ーダ部20に搬送される。回路基板12上方の基台10
上面両側部には、Yテーブル22,24がそれぞれ設け
られ、これら2つのYテーブル22,24の間にはXテ
ーブル26が懸架されている。また、Xテーブル26に
は移載ヘッド28が取り付けられており、これにより、
移載ヘッド28をX−Y平面内で移動可能にしている。
【0019】上記Xテーブル26、Yテーブル22,2
4からなるXYロボット上に搭載され、X−Y平面(水
平面)上を自在移動する移載ヘッド28は、例えば抵抗
チップやチップコンデンサ等の電子部品が供給されるパ
ーツフィーダ30、又はSOPやQFP等のICやコネ
クタ等の比較的大型の電子部品が供給されるパーツトレ
イ32から所望の電子部品を、吸着ノズル34により吸
着して、回路基板12の所定位置に装着できるように構
成されている。このような電子部品の実装動作は、予め
設定された実装プログラムに基づいて図示しない制御装
置により制御される。制御装置には、操作パネル35に
より各種データの入力が可能である。
【0020】パーツフィーダ30は、ガイドレール14
の両端部に多数個並設されており、各パーツフィーダに
は、例えば抵抗チップやチップコンデンサ等の電子部品
が収容されたテープ状の部品ロールがそれぞれ取り付け
られている。また、パーツトレイ32は、ガイドレール
14と直交する方向が長尺となるトレイ32aが計2個
載置可能で、各トレイ32aは部品の供給個数に応じて
ガイドレール14側にスライドして、Y方向の部品取り
出し位置を一定位置に保つ構成となっている。このトレ
イ32a上には、QFP等の電子部品が載置される。
【0021】また、電子部品実装装置100には、各移
動体及び駆動装置に対する安全回路の機能解除用のスイ
ッチを、装置本体の前面側及び後面側にそれぞれ取り付
けてある(図示略)。この安全解除スイッチは、装置の
前後面に設けられた安全カバー40,41の開閉に連動
して動作するものでも、装置本体の外側に単独で設けら
れたものであってもよい。
【0022】上記構成の電子部品実装装置100によれ
ば、ガイドレール14のローダ部16から搬入された回
路基板12が所定の実装位置18に搬送されると、移載
ヘッド28は実装プログラムに基づいてXYロボットに
よりXY平面内で移動してパーツフィーダ30又はパー
ツトレイ32から所望の電子部品を吸着し、回路基板1
2の所定位置に電子部品を装着する。このような電子部
品の吸着動作と、回路基板12への装着動作とを繰り返
し行うことで、回路基板12に対する電子部品の実装を
完了させる。実装が完了した回路基板12は実装位置1
8からアンローダ部20へ搬出される一方、新たな回路
基板がローダ部16に搬入され、上記動作が繰り返され
る。ここで、実装プログラムとは、電子部品実装装置1
00に入力され実装される電子部品の情報を有するNC
情報に対して、実装順序を組み替えて作成した組み替え
データを、上記XYロボットや移載ヘッド28の吸着ノ
ズル34等を駆動するための命令形態に変換したプログ
ラムである。
【0023】ところで、電子部品実装装置100の動作
モードには、部品実装を自動的に行う自動モードと、実
装動作確認用の半自動モードと、メンテナンス時等に用
いられるマニュアルモード等があり、操作パネル35か
らの入力によって所望のモードが択一的に選択できる。
自動モードは、設定された実装プログラムに基づいて実
装装置が自動的に、電子部品の吸着、回路基板上の所定
位置への移動、電子部品の回路基板への装着の各動作を
連続して行うモードであって、回路基板の生産時に用い
られる。半自動モードは、電子部品を吸着することなく
回路基板へ装着させる動作を擬似的に行うモードで、実
装プログラムの動作確認を行う際に用いられる。マニュ
アルモードは、実装装置への部品供給や回路基板の段取
り替えを行う場合や、装置に異常が発生してメンテナン
スを行う場合等に、装置の特定部分のみを手動で動作さ
せるモードであって、初期設定時や、定期点検、異常発
生時等の非生産時に用いられる。
【0024】次に、XYロボット等の各移動体及び駆動
装置に対する安全解除スイッチの動作を説明する。図2
に安全解除スイッチによる制御を説明するブロック図を
示した。安全解除スイッチ42a,42bは、電子部品
実装装置100の装置前面側と装置後面側のそれぞれの
作業領域に設けられ、装置前面側の安全解除スイッチ4
2aと装置後面側の安全解除スイッチ42bは、切り替
えスイッチボックス44に接続されてON状態又はOF
F状態のいずれかの状態を設定する。設定されたON/
OFF状態は制御装置46に送られて、操作パネル35
からの入力データ等に応じて駆動部48に対する安全機
能が決定される。この制御装置46には、電子部品実装
装置100の安全状態を監視する安全回路50が搭載さ
れている。なお、駆動部48は、モータドライバ52を
介してサーボモータ54を回転制御することで動作す
る。なお、安全解除スイッチは上記以外にも他の任意の
位置に取り付けることができる。
【0025】上記構成による安全回路50の機能を図3
に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、安全
回路50により電子部品実装装置100の安全状態を監
視する(ステップ1、以降はS1と略記する)。具体的
には、電子部品実装装置100内の各部位に配設された
リミットスイッチ等から異常発生信号の入力があったか
を安全回路50が確認する。安全回路50が装置の異常
を検出しないときは、電子部品実装装置100が正常状
態にあるとして、制御装置46が機械継続動作可能の状
態であると判断する(S2)。この場合、自動・半自動
・マニュアルモードのいずれの動作モードに対しても同
様の判断が下される。一方、電子部品実装装置100の
安全状態の監視中に、安全回路50が異常を検出したと
きは、制御装置46が電子部品実装装置100の駆動部
48を強制的に停止させ(S3)、機械動作継続不可能
の状態と判断する(S4)。
【0026】次いで、強制停止された駆動部48の機械
動作を再度機能させるために、安全停止機能を解除す
る。いま、装置前面側の安全解除スイッチ42aをON
(解除)とした場合、装置後面側の安全解除スイッチ4
2bがOFF(解除せず)であるときは、制御装置46
の安全回路50は、マニュアルモードにおいてのみ限定
された機械動作を動作可能にする(S5)。このとき制
御装置46は、限定された機械動作が可能であっても安
全回路50による安全状態の監視を行い、安全回路50
が異常を検出すると、装置を強制的に停止させる(S
3)。この動作は、装置前面側の安全解除スイッチ42
aがOFF(解除せず)で且つ装置後面側の安全解除ス
イッチ42bがON(解除)であるときも同様である。
【0027】また、装置前面側の安全解除スイッチ42
aがON(解除)で装置後面側の安全解除スイッチ42
bがON(解除)であるとき、即ち、双方の安全解除ス
イッチ42a,42bが共に安全停止機能の解除を行お
うとするときは、作業者が装置の前面側及び後面側で同
時に作業を行っているものとみなし、制御装置46の安
全回路50は作業の危険性を考慮して安全停止機能の解
除を行わない。さらに、装置前面側の安全解除スイッチ
42aがOFF(解除せず)で且つ装置後面側の安全解
除スイッチ42bがOFF(解除せず)であるときは、
安全停止機構を解除する動作が何ら行われていないた
め、制御装置46は、安全停止機能の解除を行うことは
ない。
【0028】以上のように、制御装置46の安全回路5
0は、電子部品実装装置100が安全性を維持している
状態にない場合は、安全停止機能を解除することなく、
また、メンテナンス時等に必要となる一部の機械動作の
みを機能させる場合でも、その安全状態を常に監視す
る。これにより、電子部品実装装置100の種々の取り
扱いシーンにおいて常に高い安全性を維持することがで
きる。また、上記例では安全回路50が異常を検出して
駆動部48を強制停止させた状態からの安全停止機能の
解除を説明しているが、装置の正常状態であっても同様
に安全性を維持できる。即ち、機能安全回路50は電子
部品実装装置100の正常運転時にも動作しており、駆
動部48の動作はモータの励磁により制限された状態に
ある。この正常な状態で装置を停止させたときも、上記
同様に安全停止機能を解除することで安全性が確実に維
持できる。
【0029】なお、上記限定された機械動作の具体的な
制限内容としては、例えば、通常時において駆動するモ
ータが直線系で、その移動速度が25m/sec以上で
ある場合は、移動速度を25m/sec未満に設定して
もよい。また、回転駆動するモータに連動する回転物に
働く力が0.1N以上である場合は、回転物に働く力を
0.1N未満にしたり、安全性を維持できないものは動
作可能対象にしないようにする。このように、機械動作
に伴って生じるリスクに対し、そのリスクに見合った判
断基準に基づいて、限定した動作のみを動作可能とする
ことで、安全性を確保しつつ必要な作業を行うことがで
きる。
【0030】以上説明した本発明に係る加工装置の安全
管理方法及び安全システムは、図1に示す電子部品実装
装置100のように複数個の装着ヘッドを連結した多連
式ヘッドを備えた構成に適用することに限らず、高速実
装可能なロータリー式ヘッドを備えた構成にも適用でき
る。ここで、図4にロータリー式ヘッドを備えた電子部
品装着装置全体の外観を、図5にこの電子部品装着装置
の部品装着機構の概略構成を示した。図4に示すよう
に、この電子部品装着装置200は主に、電子部品を供
給する部品供給部60と、部品供給部60の所定の部品
供給位置で電子部品を吸着して回路基板に装着するロー
タリーヘッド62と、回路基板を位置決めするXYテー
ブル64と、回路基板が導入されるローダ部66と、電
子部品の装着済みの回路基板を排出するアンローダ部6
8とを有する。その動作としては、ローダ部66から供
給された回路基板をXYテーブル64上に載置する一
方、ロータリーヘッド62により部品供給部60から電
子部品の吸着を行い、装着位置の調整を行いつつ吸着さ
れた電子部品をXYテーブル64上の回路基板に装着
し、電子部品装着の完了した回路基板をX−Yテーブル
64上からアンローダ部68に搬出する。
【0031】部品供給部60は、図5に示すように、多
数の電子部品を収容した複数の部品供給ユニットが紙面
垂直方向に並列して配置され、その並列方向に移動する
ことで所定の部品供給位置に所望の電子部品を供給す
る。XYテーブル64は、ローダ部66とアンローダ部
68との間に移動可能に設けられ、ローダ部66の基板
搬送路に接続される位置に移動して部品装着前の回路基
板を受け取り、回路基板を固定してロータリーヘッド6
2の部品装着位置に移動する。そして、各電子部品の装
着位置に応じた回路基板の移動を繰り返して部品装着を
完了すると、アンローダ部68に接続される位置まで移
動し、回路基板をアンローダ部68へ搬出する。
【0032】ロータリーヘッド62は、電子部品を吸着
する複数の装着ヘッド72と、装着ヘッド72を上下動
可能に周面で支持して回転駆動される回転枠体74と、
回転枠体74をインデックス回転駆動する間欠回転駆動
装置76を備えている。装着ヘッド72は、回転枠体7
4の回転により部品供給部60の部品供給位置からその
反対側の部品装着位置までを連続的に回転移動し、部品
供給部60の部品供給位置で下降動作することで電子部
品を吸着し、ロータリーヘッド62の部品装着位置で下
降動作することで電子部品を回路基板上に装着する。こ
のようなロータリー式ヘッドを備えた電子部品実装装置
200に対しても、本発明の加工装置の安全システムを
取り入れることで同様な安全管理方法を適用でき、前述
同様の効果を得ることができる。
【0033】さらに、本発明の加工装置の安全管理方法
及び安全システムは、上述の電子部品実装装置以外に
も、図6に回路基板の生産ラインの一例を示すように、
回路基板上にクリーム半田を印刷塗布するクリーム半田
印刷装置90、電子部品の実装位置に部品固定用の接着
剤を塗布する接着剤塗布装置92等の回路基板の加工装
置に対しても同様に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の加工装置の安全管理方法によれ
ば、安全停止機能の作動中に制御手段へ安全停止解除信
号が入力されたとき、必要とされる特定の動作に対して
のみ安全停止機能を解除することで、安全性を確保しな
がら必要とされる動作を実行することができる。また、
本発明の加工装置の安全システムによれば、安全解除ス
イッチにより制御手段へ安全停止解除信号が入力される
と、安全回路がこの安全解除信号を受けて、必要とされ
る特定の動作に対してのみ安全停止機能を解除する。こ
れにより、安全性を確保しながら必要とされる動作を実
行することができ、例えばメンテナンス時等に安全性が
低い動作を行わせることなく、必要な動作を安全な環境
下で実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】安全システムが搭載された電子部品実装装置の
外観斜視図である。
【図2】安全解除スイッチによる制御を説明するブロッ
ク図である。
【図3】安全回路の機能を説明するフローチャートであ
る。
【図4】ロータリー式ヘッドを備えた電子部品装着装置
全体の外観を示す図である。
【図5】電子部品装着装置の部品装着機構の概略構成を
示す図である。
【図6】回路基板の生産ラインの一例を示す図である。
【符号の説明】
12 回路基板 35 操作パネル 40,41 安全カバー 42a,42b 安全解除スイッチ 46 制御装置 48 駆動部 50 安全回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和智 昭彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 今福 茂樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA03 AA04 AA11 AA15 AA23 CC03 DD02 DD12 EE02 EE24 EE25 EE35 FG01 FG02 FG05 FG10 5H209 AA05 BB08 GG04 HH28 JJ01 JJ03 JJ09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動体を駆動制御すると共に、該
    移動体の動作を停止させる安全停止機能を有する制御手
    段が備えられた加工装置の安全管理方法であって、 前記制御手段が、前記安全停止機能の作動中に安全停止
    解除信号が入力されたとき、必要とされる特定の動作に
    対してのみ安全停止機能を解除することを特徴とする加
    工装置の安全管理方法。
  2. 【請求項2】 前記加工装置が複数の作業領域を有し、
    少なくとも2箇所の作業領域から同時に前記安全停止解
    除信号が前記制御手段に入力されたとき、前記安全停止
    機能の解除を行わないことを特徴とする請求項1記載の
    加工装置の安全管理方法。
  3. 【請求項3】 前記加工装置が、少なくとも、予め設定
    されたプログラムに基づいて自動生産を行うための自動
    モードと、前記移動体を手動動作させるためのマニュア
    ルモードとを有し、 前記安全停止解除信号が前記制御手段に入力されたと
    き、前記動作モードが自動モードの場合は前記安全停止
    機能の解除は行わず、前記マニュアルモードである場合
    のみ前記安全停止機能の解除を行うことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の加工装置の安全管理方法。
  4. 【請求項4】 複数の移動体を駆動制御すると共に、該
    移動体の動作を停止させる安全停止機能を有する制御手
    段が備えられた加工装置の安全システムであって、 前記制御手段に安全停止解除信号を入力する安全解除ス
    イッチと、 前記安全解除スイッチからの信号を受けて、必要とされ
    る特定の動作に対してのみ安全停止機能を解除する安全
    回路とを備えたことを特徴とする加工装置の安全システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記安全解除スイッチが前記加工装置の
    複数の作業領域それぞれに設けられ、少なくとも2箇所
    の作業領域の安全解除スイッチから同時に安全停止解除
    信号が前記制御手段に入力されたとき、前記安全回路は
    安全停止機能の解除を行わないことを特徴とする請求項
    4記載の加工装置の安全システム。
  6. 【請求項6】 前記加工装置が、少なくとも、予め設定
    されたプログラムに基づいて自動生産を行うための自動
    モードと、前記移動体を手動動作させるためのマニュア
    ルモードとを選択的に切り替え可能に構成され、 前記安全解除スイッチから安全停止解除信号が前記制御
    手段に入力されたとき、前記自動モードでは前記安全停
    止機能の解除は行わず、前記マニュアルモードである場
    合のみ前記安全停止機能の解除を行うことを特徴とする
    請求項4又は請求項5記載の加工装置の安全システム。
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