JP2003021183A - 回転型オイルダンパー - Google Patents

回転型オイルダンパー

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JP2003021183A
JP2003021183A JP2002131586A JP2002131586A JP2003021183A JP 2003021183 A JP2003021183 A JP 2003021183A JP 2002131586 A JP2002131586 A JP 2002131586A JP 2002131586 A JP2002131586 A JP 2002131586A JP 2003021183 A JP2003021183 A JP 2003021183A
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damping
plate
sealing plate
oil damper
rotary
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JP2002131586A
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Seichi Ryo
世 一 梁
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SEWON SEIMITSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルの内部漏洩を最少化することでダンピ
ング力を向上させると共に、小型化することができる回
転型オイルダンパーを提供する。 【解決手段】 両方端が密閉されて内部に粘性流体が注
入されるダンパーシリンダ10と、前記ダンパーシリン
ダ10の一方端を貫通して回転可能に軸支される回転軸
40と、前記ダンパーシリンダ10の内部で直線移動案
内手段により直線往復移動できるように収納され、外周
面にはダンピングチャンバ11の内周面に密着されるO
リング52が嵌着され、その両方の側面間を貫通するオ
リフィス54及び開放されたとき前記オリフィス54よ
りも大きい流路を形成するチェックバルブ55がそれぞ
れ形成されたダンピングプレート50と、前記回転軸4
0の回転に連動して前記ダンピングプレート50を直線
往復移動させる直線往復駆動手段と、を包含して構成さ
れたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転型オイルダン
パーに係るもので、詳しくは、オイルの内部漏洩を最少
化することでダンピング力を向上させると共に、小型化
することができる回転型オイルダンパーに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、開閉又は揺動する要素、例え
ば、ピアノのカバー体、キムチ冷蔵庫の蓋及びドアなど
には、それらの開閉過程で、上記カバー体又は蓋やドア
が急激に閉らないように回転型ダンパーを使用して閉ま
り力を制御している。このような回転型ダンパーとして
は、(1)スプリングなどの弾性部材を利用する弾性部
材型の回転型ダンパーと、(2)粘性流体を用いてダン
ピング力を与える回転型オイルダンパーと、が挙げられ
る。以下、それらについて説明する。
【0003】(1)従来の弾性部材型の回転型ダンパー
としては、大韓民国公開特許第88-14508号に記載されて
いるように、ケーシングと、該ケーシングの内部に回転
自在に挿入されて一方端が突出される軸と、前記ケーシ
ングと前記軸との間に設置されてその軸にダンピング力
を与える弾性部材と、により構成されていた。
【0004】このような弾性部材型の回転型ダンパー
は、ダンピング力が時計方向及び反時計方向の両方向に
対して発生するので、一方向だけにダンピング力を必要
とする場合は採用することができないことがあった。ま
た、使用を続けるとスプリングなどの弾性部材の弾性力
に変化が生じて、所望のダンピング力を維持することが
できないという問題点があった。
【0005】(2)従来の回転型オイルダンパーとして
は、米国特許第5,635,655号に記載されているように、
両方端が開放されたチャンバを有する中空型ケーシング
と、該中空型ケーシングの内部に回転自在に挿入され、
一方端が突出して、前記チャンバ内に位置する部位に放
射状の突起が突出された軸部と、該軸部の突起の回転に
連動して前記中空型ケーシングの内周面に外周面が密着
された状態で回転可能とされた可動バルブと、前記中空
型ケーシングの内部に突出されて前記可動バルブの回転
を停止させるストッパーと、前記中空型ケーシングの両
方端を閉鎖させる栓部材と、前記チャンバ内に充填され
る粘性流体と、により構成され、前記可動バルブの両側
壁には相互に異なる断面積を有する流体通路が形成さ
れ、また、前記軸部の突起には前記流体通路よりも大き
い断面積を有する流体通路が形成されていた。
【0006】このような従来の回転型オイルダンパーに
おいては、前記軸部の突起が回転する時において、該突
起と可動バルブとにより区画されたチャンバの一方側領
域の粘性流体が、前記突起及び可動バルブにより形成さ
れた流体通路を介して他方側傾城へ流動する時に、流体
通路が粘性流体の流動に抵抗要因として作用してダンピ
ング力を得るようになっていた。
【0007】従って、前記軸部の突起及び可動バルブの
両方端面が前記中空型ケーシングの両方端の栓部材の内
側面にそれぞれ密着してそれらの隙間からは粘性流体の
流動が発生せず、前記軸部の突起及び可動バルブの流体
通路を介してだけ粘性流体の流動が発生することが理想
的であるが、前記軸部の突起及び可動バルブの両方端面
が前記両方端の栓部材の内側面に対して放射状に配置さ
れた状態で回転しながら密着されるべきであるため、O
リングなどを使用することができず、結局、前記軸部の
突起及び可動バルブの両方端面が前記両方端の栓部材に
直接密着された状態で回転することとなる。従って、あ
る程度の公差を与えるので、前記軸部の突起及び可動バ
ルブの両方端面と前記両方端の栓部材の内側面との間か
ら粘性流体の内部漏洩が発生していた。
【0008】このように前記軸部の突起及び可動バルブ
の両方端面と前記両方端の栓部材の内側面との間から粘
性流体の流動が発生すると、可動バルブに形成された流
体通路の断面積に応じて設定されたダンピング力が正確
に発揮されないものであった。
【0009】従来は、このような内部漏洩を無視できる
程度に前記軸部の突起及び可動バルブの流体通路の断面
積を大きくすることで、前記内部漏洩を無視する方法を
採用していたが、この場合、流体通路の断面積が大きく
なるにつれ、大きいダンピング力を得ることができない
ことがあった。また、ダンピング力を大きくするために
は、ダンパー全体のサイズを大きくする必要があった。
【0010】更に、従来の回転型オイルダンパーとして
は、大韓民国特許第208,746号に記載されているよう
に、ハウジングに第1、第2圧縮室を形成し、それらの
間に流体が流れるように流路を加工して前記第1圧縮室
と連通してピニオン部受納室を形成し、前記第1圧縮室
には第1プランジャーを受納して流路調節具により閉
じ、前記第2圧縮室には第2プランジャーをスプリング
と一緒に受納して調節ネジにより閉じ、前記ピニオン部
受納室にはピニオン部を受納して、該ピニオン部が前記
第1プランジャーのラックと噛合うように組立て、前記
ピニオン部にレバーを装着していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の回転型オイルダンパーにおいては、前記第1圧縮室
及び第2圧縮室を具備するべきであるため、ダンパー全
体の大きさが大きくなると共に、前記第1圧縮室及び第
2圧縮室にそれぞれプランジャーを設置するべきである
ため、部品点数が多くなって構造が複雑になると共に、
大型化するという問題点があった。
【0012】そこで、本発明は、このような従来の問題
点に鑑みてなされたもので、オイルの内部漏洩を最少化
することで、小型で大きいダンピング力を発生すると共
に、構造が簡単で寿命が長い、回転型オイルダンパーを
提供することを目的とする。そして、本発明の他の目的
は、閉まり動作中の所定区間がダンピング力を必要とし
ない場合にそれを充分に満足し得る、回転型オイルダン
パーを提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明に係る回転型オイルダンパーは、両方端
が密閉されて内部に粘性流体が注入されるダンパーシリ
ンダと、前記ダンパーシリンダの一方端を貫通して回転
可能に軸支される回転軸と、前記ダンパーシリンダの内
部で直線移動案内手段により直線往復移動できるように
収納され、外周面にはダンピングチャンバの内周面に密
着されるOリングが嵌着され、その両方の側面間を貫通
するオリフィス及び開放されたとき前記オリフィスより
も大きい流路を形成するチェックバルブがそれぞれ形成
されたダンピングプレートと、前記回転軸の回転に連動
して前記ダンピングプレートを直線往復移動させる直線
往復駆動手段と、を包含して構成されたものである。
【0014】前記ダンパーシリンダの一方端は一体に形
成される壁体によって密閉され、他方端は開口されて、
その開口部は中心に前記回転軸が貫通、支持される軸孔
が穿孔形成された別個の密閉板により密閉される。
【0015】前記ダンパーシリンダの開口部には、前記
密閉板が挿入、嵌合される密閉板嵌合部が前記ダンピン
グチャンバの内径よりも大きい内径を有して形成され、
前記密閉抜の外周面には、前記密閉板嵌合部の内周面に
密着されるOリングが嵌合されて構成される。
【0016】前記ダンパーシリンダの前記密閉板嵌合部
の外側には、該密閉板嵌合部の内径よりも大きい内径を
有する固定板結合部が形成され、該固定板結合部には前
記密閉板が離脱することを防止するための固定板が締結
される。
【0017】前記固定板結合部の内周面には雌ネジ部が
形成され、前記固定板の外周面には前記雌ネジ部に螺合
される雄ネジ部が形成されている。
【0018】前記密閉板の外側面には前記軸孔の外周縁
に沿ってリング型突出部が形成され、前記固定板には前
記リング型突出部が貫通する貫通孔が穿孔形成されてい
る。
【0019】前記回転軸は、前記密閉板の中心部に穿孔
形成された軸孔に軸支されるジャーナル部と、前記ジャ
ーナル部から内側に延長されて前記ダンパーシリンダの
内部に位置する内側部と、前記ジャーナル部から外側に
延長されて前記ダンバーシリンダの外部に位置する外側
部と、により構成される。
【0020】前記回転軸のジャーナル部と内側部との間
の境界部には、前記密閉板の内側面に接触される内側ス
トッパーとしてカラー部が一体に形成され、前記ジャー
ナル部と外側部との間の境界部には、前記固定板の外側
面に接触される外側ストッパーとしてストップワッシャ
ーが結合されて、前記回転軸をその軸線方向に直線移動
させず、そのままの位置で回転させるように構成され
る。
【0021】前記直線移動案内手段は、前記ダンパーシ
リンダの内側面に形成された矩形状断面の直線移動案内
凹所と、前記ダンピングプレートに形成されて前記直線
移動案内凹所に挿入される直方体状の直線移動案内突起
と、により構成される。
【0022】前記チェックバルブは、前記ダンピングプ
レートに形成されて前記オリフィスの内径よりも大きい
内径を有する第1流路と、前記ダンピングプレートに形
成されて前記第1流路の内径よりも大きい内径を有する
第2流路と、前記第2流路の内部に収納され、前記第1
流路の内径よりは大きく第2流路の内径よりは小さいバ
ルブボールと、により構成される。
【0023】前記直線往復駆動手段は、前記回転軸の内
側部の外周面に形成されたリードスクリュー部と、前記
ダンピングプレートの中心部に形成されて前記リードス
クリュー部に螺合されるスクリュー部と、により構成さ
れる。
【0024】前記回転軸の回転角度が90°以内の範囲
となるように、前記リードスクリュー部及びスクリュー
部のリード角、前記リードスクリュー部及びダンピング
チャンバの長さを設定する。
【0025】前記回転軸の回転角度が90°以上の範囲
となるように、前記リードスクリュー部及びスクリュー
部のリード角、前記リードスクリュー部及びダンピング
チャンバの長さを設定する。
【0026】前記直線往復駆動手段は、前記回転軸の内
側端に形成されて傾斜面及び垂直面を有する傾斜カム部
と、前記ダンピングプレートの中心部に埋込み設置さ
れ、前記回転軸の傾斜カム部の傾斜面に対応する傾斜面
及び垂直面を有する傾斜カム部からなる作動カムと、前
記ダンパーシリンダとダンピングプレート間に設置さ
れ、該ダンピングプレートを回転軸方向に弾性的に支持
する弾性部材と、により構成される。
【0027】前記ダンパーシリンダの一方端は一体に形
成される壁体によって密閉され、他方端は開口されて、
その開口部には前記ダンピングチャンバの内径よりも大
きい内径を有する密閉板嵌合部が形成され、該密閉板嵌
合部には、その内周面に密着されるOリングが外周面に
嵌着された密閉板が回転自在に嵌合され、前記密閉板の
中心部には前記回転軸が貫通結合されて構成される。
【0028】前記回転軸の傾斜カム部及び作動カムの傾
斜カム部には相互に対向して開口されたピン溝がそれぞ
れ形成され、それらピン溝には前記回転軸及び作動カム
の相対回転を円滑に行なわせるための支持ピンが挿入さ
れる。
【0029】さらに、前記直線往復駆動手段は、前記回
転軸の内側端に形成されて傾斜面、平面及び垂直面を有
する傾斜カム部と、前記ダンピングプレートの中心部に
埋込み設置され、前記回転軸の傾斜カム部の傾斜面に対
応する傾斜面、平面及び垂直面を有する傾斜カム部から
なる作動カムと、前記ダンパーシリンダとダンピングプ
レートとの間に設置され、該ダンピングプレートを回転
軸方向に弾性的に支持する弾性部材と、により構成され
る。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。まず、本発明に係る回
転型オイルダンパーの第1の実施形態について、図1〜
図6に基づいて説明する。
【0031】図1において、符号10はダンパーシリン
ダを示したもので、例えばピアノ本体のような固定体1
(図3(a)参照)に固定されるものである。前記ダン
パーシリンダ10は、内部に粘性流体O(図3参照)が
注入された状態で密閉されるダンピングチャンバ11
(図2参照)が収納されたほぼ円筒形に形成されて、両
方端はそれぞれ密閉要素によって密閉されている。
【0032】図2に示すように、前記ダンパーシリンダ
10の一方端を密閉する密閉要素は、該ダンパーシリン
ダ10と一体に形成された壁体12であり、他方端は開
口されて、その開口部が前記ダンパーシリンダ10とは
別個に製作された密閉板20により密閉された構造にな
っている。
【0033】前記開口部には、前記密閉板20が嵌合さ
れる密閉板嵌合部13が形成されている。前記密閉板嵌
合部13は、前記ダンピングチャンバ11の内径よりも
大きい内径を有して形成され、前記密閉板嵌合部13と
ダンピングチャンバ11との間の境界部には嵌合段部1
3aが形成されている。前記密閉板20は、前記密閉板
嵌合部13の嵌合段部13aに密着する状態に嵌合され
る。
【0034】前記密閉板20の外周面にはOリング溝2
1が形成され、該Oリング溝21には前記密閉板嵌合部
13の内周面に密着されるOリング22が嵌着される。
前記密閉板20の中心部には、後述する回転軸40を軸
支する軸孔23が穿孔形成されている。この軸孔23の
内周面にはOリング溝24が形成され、該Oリング溝2
4には後述する回転軸40のジャーナル部41の外周面
に密着されるOリング25が嵌着される。
【0035】前記密閉板20は、それ自体を強力接着剤
などによって前記ダンパーシリンダ10の密着板嵌合部
13に固定することができるが、図2に示す固定板30
を含む固定手段を利用して前記ダンパーシリンダ10の
密閉板嵌合部13に固定させることが好ましい。そし
て、前記固定手段をダンパーシリンダ10に結合するた
めに、前記ダンパーシリンダ10の密閉板嵌合部13よ
りも外側には、固定板結合部14が形成されている。こ
の固定板結合部14は、前記密閉板嵌合部13の内径よ
りも大きい内径を有して形成され、該固定板結合部14
と密閉板嵌合部13との間の境界部には結合段部14a
が形成されている。
【0036】前記固定手段は、前記固定板結合部14に
挿入、結合されて、前記結合段部14aに密着されなが
ら前記密閉板20を前記密閉板嵌合部13の嵌合段部1
3aに密着させる固定板30を包含して構成されてい
る。
【0037】前記密閉板20及び固定板30は、それぞ
れ単純な円板状に形成され、前記固定板30の内側面が
前記密閉板20の外側面を押さえる状態で相互に結合さ
れるが、それら密閉板20及び固定板30にそれぞれ回
転軸40のジャーナル部41が挿入される軸孔が穿孔形
成されている。この場合、それら軸孔が同軸を成すよう
に加工するのが複雑であるため、図2に示すように、前
記密閉板20の外側面にその中心部に穿孔された軸孔2
3の外周縁に沿ってリング型突出部26を形成し、前記
固定板30には前記リング型突出部26が貫通する貫通
孔31を穿孔形成すればよい。
【0038】前記ダンパーシリンダ10の固定板結合部
14の内周面には雌ネジ部15が形成され、前記固定板
30の外周面には前記雌ネジ部15に螺合される雄ネジ
部32が形成されている。そして、前記固定板30の外
側面には、該固定板30の雄ネジ部32を前記固定板結
合部14の雌ネジ部15に締結するためにその固定板3
0を回転させる時に、ピンスパナ(Pin spanner)など
の工具(図示省略)を挿入する操作凹部33が形成され
ている。
【0039】図1〜図6において、符号40は、前記密
閉板20の軸孔23に軸支される回転軸を示しており、
前記軸孔23に支持されるジャーナル部41と、該ジャ
ーナル部41から内側に延長されて前記ダンパーシリン
ダ10の内部に位置する内側部42と、前記ジャーナル
部41から外側に延長されて前記ダンパーシリンダ10
の外部に位置する外側部43と、により構成されてい
る。
【0040】前記内側部42の外周面にはリードスクリ
ュー部44が形成され、前記外側部43には、該外側部
43を回動体2(図3(b)参照)に結合させた時に、
それら外側部43及び回動体2が空回りすることを防止
するための1対の平行面部43aが形成されている。
【0041】また、前記ジャーナル部41と内側部42
との間の境界部には、前記密閉板20の軸孔23の内径
よりも大きい外径を有する内側ストッパーとしてカラー
部45が形成され、前記ジャーナル部41と外側部43
との間の境界部には、前記固定板30の外側面に接触さ
れる外側ストッパーとしてストップワッシャー34が結
合される。このストップワッシャー34は、前記ジャー
ナル部41と外側部43との間の境界部に形成された離
脱防止リング溝46に嵌合される離脱防止リング35に
よって離脱が防止されている。なお、前記カラー部45
及びストッブワッシャー34は、前記回転軸40がその
ままの位置で回転され軸線方向には移動しないように防
止するためのものである。
【0042】図1〜図6において、符号50は、前記ダ
ンピングチャンバ11の内部に収納され、外周面が該ダ
ンピングチャンバ11の内周面に密着した状態で、回転
せずに中心軸線に沿って直線往復移動可能に収納される
ダンピングプレートを示す。
【0043】前記ダンピングプレート50の外周面には
Oリング溝51が形成され、該Oリング溝51には、前
記ダンピングチャンバ11の内周面に密着されるOリン
グ52が嵌着される。また、前記ダンピングプレート5
0の中心部には、前記回転軸40の内側部42のリード
スクリュー部44と螺合されるスクリュー部53が形成
されている。なお、前記リードスクリュー部44及びス
クリュー部53は、前記回動体2の閉じ方向及び前記回
転軸40の回転方向によって、右ネジまたは左ネジに形
成することができる。
【0044】また、本発明に係る回転型オイルダンパー
を前記回動体2の両側方に設置して使用する場合は、一
側方の回転型オイルダンパーは、前記リードスクリュー
部44及びスクリュー部53が右ネジに形成されたもの
を使用し、他側方の回転型オイルダンパーは、前記リー
ドスクリュー部44及びスクリュー部53が左ネジに形
成されたものを使用すればよい(図2は、前記リードス
クリュー部44及びスクリュー部53が右ネジに形成さ
れた場合を示している。)。
【0045】また、前記リードスクリュー部44及びス
クリュー部53は、前記固定体1に対する回動体2の回
転角度及び前記ダンピングプレート50のストローク長
さなどによってそのリード角が設定されるもので、二行
ネジ式、三行ネジ式または四行ネジ式などに形成するこ
とができる。
【0046】また、図1〜図6では、前記回転軸40の
回転角度が90度の例を示しているが、前記リードスク
リュー部44及びスクリュー部53のリード角、並びに
前記リードスクリュー部44及びダンピングチャンパ1
1の長さを設定することによって、90度以上360度
以下の範囲でのダンピングも可能であり、更に、360
度以上(例えば、540度、720度等)の範囲でのダ
ンピングも可能である。
【0047】前記ダンピングプレート50にはその移動
方向に平行するオリフィス54が形成され、更に、前記
ダンピングプレート50が何れか一方向に移動する時は
閉鎖され、他方向に移動する時は開放されるチェックバ
ルブ55(図3〜図6参照)が設置される。前記オリフ
ィス54は、ダンピング力を決定する要素の一つであっ
て、その内径、即ち流路断面積は、粘性流体Oの粘度及
び設計ダンピング力によって決定される。
【0048】前記チェックバルブ55は、前記ダンピン
グプレート50にその移動方向とに同軸上に穿孔形成さ
れ、前記オリフィス54の内径よりも大きい内径を有し
て相互に異なる内径を有する第1及び第2流路56,5
7と、前記第1流路56の内径よりは大きく前記第2流
路57の内径よりは小さい外径を有して前記第2流路5
7に挿入されるバルブポール58と、により構成され
る。
【0049】前記第1流路56は、少なくとも前記オリ
フィス54の内径よりも大きい内径を有して形成され、
前記第2流路57は、前記第1流路56の内径よりも大
きい内径を有して形成されている。また、前記第2流路
57の端部には、前記バルブボール58が完全に離脱す
ることを防止するためのボール離脱防止手段(図示省
略)が設置され、該ボール離脱防止手段は、前記第2流
路57の端部をコーキングすることでその内径を前記バ
ルブボール58の外径よりも小さくして構成される。
【0050】また、前記ダンピングプレート50が前記
ダンピングチャンパ11の内部で回転せずに直線往復移
動だけを行なうように、直線移動案内手段が具備されて
いる。この直線移動案内手段は、前記ダンパーシリンダ
10の一端部の前記壁体12の内側面に形成された矩形
状断面の直線移動案内凹所16と、前記壁体12に対面
する前記ダンピングプレート50の側面に形成されて前
記直線移動案内凹所16に挿入される直方体状の直線移
動案内突起59と、により構成される。
【0051】なお、前記直線移動案内凹所16及び直線
移動案内突起59は、断面四角形状に形成されるが、必
ずしもそれに限定されるものではなく、前記ダンピング
プレート50が回転せずに直線往復運動だけを行なうよ
うにするものであれば、如何なる断面形状を有しても構
わない。
【0052】ここで、前記壁体12を前記直線移動案内
凹所16の深さよりも厚く形成することもできるが、体
積を減らすために、図示されたように、前記ダンパーシ
リンダ10のダンピングチャンバ11が形成された部分
よりも小さい外径を有する突出部を形成し、該突出部の
内部に前記直線移動案内凹所16を形成することが好ま
しい。
【0053】図1〜図6において、未説明の符号18は
前記ダンパーシリンダ10を固定体1に固定するための
フランジ部、符号18aは前記フランジ部18に穿孔形
成されて固定ネジ(図示省略)が貫通されるネジ孔、を
それぞれ示したものである。
【0054】以下、このように構成された本発明に係る
回転型オイルダンパーの第1の実施形態の組立て工程に
ついて説明する。先ず、図2に示したような分解状態
で、ダンピングチャンバ11内に粘性流体Oを注入し、
Oリング溝51にOリング52が嵌着されたダンピング
プレート50を前記ダンピングチャンバ11内に挿入す
る。
【0055】次いで、前記ダンピングチャンバ11に挿
入された前記ダンピングプレート50のスクリュー部5
3に回転軸40のリードスクリュー部44を螺合させ
る。次いで、密閉板20の外周面に形成されたOリング
溝21及び軸孔23に形成されたOリング溝24にOリ
ング22、25をそれぞれ嵌めた状態で、前記回転軸4
0の外側部43及びジャーナル部41を前記軸孔23に
貫通させながら、前記密閉板20を密閉板嵌合部13に
挿入、嵌合させる。
【0056】次いで、固定板30の貫通孔31に前記密
閉板20のリング型突出部26を貫通させながら、前記
固定板30の外周面に形成された雄ネジ部32を固定板
結合部14の内周面に形成された雌ネジ部15に締結す
る。この時、前記固定板30は、その外側面に形成され
た操作凹部33にピンスパナなどの工具を挿入して回転
させることによって締結される。
【0057】次いで、前記回転軸40のジャーナル部4
1にストップワッシャー34を嵌合させ、前記ジャーナ
ル部41と外側部43との間の境界部に形成された離脱
防止リング溝46に離脱防止リング35を嵌合すること
で、ダンパーの使用中に前記固定板30が任意に離脱す
ることを防止する。
【0058】このようにして組立てが終了された本発明
に係る回転型オイルダンパーの第1の実施形態において
は、ダンパーシリンダ10のフランジ18に形成された
ネジ孔18aを介して、例えば、ピアノ本体などの固定
体1にネジを締結することで前記ダンパーシリンダ10
を前記固定体1に固定させ、また、回転軸40の外側部
43を、例えば、ピアノのカバー体などの回動体2に固
定させることで、該回動体2を開けるときは容易に開け
られるが、閉じるときはダンピング力によって徐々に閉
じられるようにすることが可能になる。
【0059】以下、本発明に係る回転型オイルダンパー
の第1の実施形態の動作について説明する。図3は、ダ
ンパーシリンダ10が固定された固定体1に対して、回
転軸40が固定された回動体2が完全に開放された状態
を示したものである。
【0060】この状態から、図3(b)に示すように、
前記回動体2を反時計方向に閉じると、前記回動体2に
固定された前記回転軸40が反時計方向に回転され、こ
の時、前記回転軸40は、カラー部45が密閉板20の
内側面に接触され、ジャーナル部41と外側部43との
間の境界部には、前記密閉板20のリング型突出部26
の外側面に接触されるストップワッシャー34が離脱防
止リング35により離脱しないように装着されているの
で、前記回転軸40は、その軸線方向には移動せずにそ
のままの位置で回転するようになる。
【0061】また、ダンピングプレート50は、直線移
動案内突起59が壁体12の直線移動案内凹所16に挿
入されているため、前記ダンピングプレート50は回転
せず直線往復移動だけが可能になる。
【0062】前記回転軸40が反時計方向に回転する
と、図2では、該回転軸40の内側部42に形成された
リードスクリュー部44及び前記ダンピングプレート5
0のクリュー部53が右ネジに形成されているので、そ
れらリードスクリュー部44およびスクリュー部53の
ネジ結合によって、前記ダンピングプレート50が図面
の左側に移動する。
【0063】前記ダンピングプレート50が図面の左側
に移動するため、該ダンピングプレート50により区画
される前記ダンピングチャンバ11の左側空間に充填さ
れた粘性流体Oが前記ダンピングプレート50により圧
縮され、粘性流体Oの圧力がオリフィス54及びチェッ
クバルブ55を構成する第2流路57に加えられる。
【0064】この時、前記チェックバルブ55に加えら
れる圧力によって前記第2流路57に挿入されたバルブ
ボール58が第1流路56側に押され、前記第1流路5
6と第2流路57との間が遮断されるので、粘性流体O
か前記第2流路57から前記第1流路56側へ流動する
ことが防止される。従って、加圧された粘性流体Oは、
前記オリフィス54を介して前記ダンピングプレート5
0により区画された前記ダンピングチャンバ11の右側
空間へ流動するようになる。
【0065】上述した過程で、前記オリフィス54の内
径である流路断面積及び粘性流体Oの粘度によって前記
ダンピングプレート50の直線運動に対する直線方向抵
抗力が発生され、該直線方向抵抗力は前記リードスクリ
ュー部44及びスクリュー部53を介して前記回転軸4
0の回転運動に対する回転方向抵抗力として作用する。
結局、前記回転軸40の回転運動は、前記回転方向抵抗
力によって回転速度が低下されるので、該回転軸40に
結合された前記回動体2は急速に閉じられず、徐々に閉
じられるようになる、即ち、ダンピング作用を行なうの
である。
【0066】一方、このようなダンピング過程で、前記
ダンピングプレート50によって左側空間で加圧された
粘性流体Oの圧力は、前記ダンピングプレート50の外
周部と前記ダンピングチャンバ11の内周面との間にも
作用するが、前記ダンピングプレート50の外周部には
前記ダンピングチャンバ11の内周面に密着されるOリ
ング52が嵌着されているので、左側空間で加圧された
粘性流体Oが前記ダンピングプレート50の外周面と前
記ダンピングチャンパ11の内周面との間で漏洩される
ことが防止される。
【0067】また、前記密閉板20の外周面には、前記
密閉板嵌合部13の内周面に密着されるOリング22が
嵌着され、前記密閉板20の軸孔23の内周面には前記
回転軸40のジャーナル部41の外周面に密着されるO
リング25が嵌着されているので、左側空間の粘性流体
Oが、前記密閉板20の外周面と前記密閉板嵌合部13
の内周面との間、及ぴ前記軸孔23の内周面と前記回転
軸40のジャーナル部41の外周面との間を介して漏洩
されることも防止される。
【0068】このようなダンピング作用は、図3の状態
から図5の状態まで行なわれ、図5の状態は、回動体2
が完全に閉じられた状態を示す。そして、図5の回動体
2が完全に閉じられた状態から、図6に示したように前
記回動体2を時計方向に開けると、前記回動体2に固定
された回転軸40が時計方向に回転される。
【0069】このように前記回転軸40が時計方向に回
転すると、リードスクリュー部44及びスクリュー部5
3のネジ結合によってダンピングプレート50が図面の
右側へ移動され、該ダンビングプレート50により区画
されるダンピングチャンバ11の右側空間に充填された
粘性流体Oが前記ダンピングプレート50によって圧縮
されるので、粘性流体Oの圧力はオリフィス54及びチ
ェックバルブ55を構成する第1流路56に加えられ
る。
【0070】この時、前記チェックバルブ55に加えら
れる圧力によって前記第1流路56を閉鎖していた前記
バルブボール58が第2流路57側に押されるので、前
記第1流路56と第2流路57との間が開放されて、粘
性流体Oが前記第1流路56から前記第2流路57側に
流動される。従って、加圧された粘性流体Oは、前記オ
リフィス54、第1流路56及び第2流路57を介して
前記ダンピングプレート50により区画された前記ダン
ピングチャンバ11の左側空間に流動される。
【0071】このように前記ダンピングプレート50に
より区画された前記ダンピングチャンバ11の右側空間
に充填された粘性流体Oが、前記オリフィス54だけで
なく前記第1流路56及び第2流路57を介して左側空
間に流動されるので、前記回動体2が閉じる時よりも抵
抗が小さいか若しくは殆ど無い状態になって、小さな力
でも前記回動体2を開けることができる。
【0072】次に、本発明に係る回転型オイルダンパー
の第2の実施形態においては、ダンパーシリンダ10に
フランジ部18を形成しないで、図7に示したように、
前記ダンパーシリンダ10の外周面の一側部にブラケッ
ト19を結合させ、該ブラケット19にネジ孔19aを
穿孔形成して、該ネジ孔19aを貫通するネジ(図示省
略)を固定体1に締結させることで、前記ダンパーシリ
ンダ10を該固定体1に固定させるようにしたものであ
る。その他の構成要素は前述の第1の実施形態と同様で
あるため、同一部分に対しては同一符号を付して説明を
省略する。
【0073】また、前記第1の実施形態においては、ダ
ンパーシリンダ10の一方端には壁体12が一体に形成
され、他方端だけが開口されて別個の密閉板20により
密閉されているが、必ずしもそれに限定されるものでは
なく、前記ダンパーシリンダ10の両方端を共に開口さ
せ、それら両方側開口部を前記ダンパーシリンダ10と
は別個に製作された密閉板により密閉させることもでき
る。
【0074】以上説明したように、本発明に係る回転型
オイルダンパーの第1及び第2の実施形態によると、ダ
ンピングプレート50により区画されるダンピングチャ
ンバ11の左側空間及び右側空間の粘性流体Oが反対側
の空間に内部漏洩されることが防止されるので、オリフ
ィス54の直径である流路断面積を、必要なダンピング
力に応じて小さく形成することが可能であり、本発明に
係る回転型オイルダンパーは、小型でありながらも大き
いダンピング力を得ることができる。
【0075】次に、本発明に係る回転型オイルダンパー
の第3の実施形態においては、図8〜図11に示したよ
うに、粘性流体Oが注入された状態で密閉されるダンピ
ングチャンバ111が内部に収納された円筒形ダンパー
シリンダ110と、該ダンパーシリンダ110の一方端
に貫通突出されて回転自在に設置される回転軸140
と、前記ダンパーシリンダ110のダンピングチャンバ
111の内部で直線移動案内手段により中心軸線方向に
直線往復移動するように設置され、その外周面には前記
ダンピングチャンバ111の内周面に密着されるOリン
グ152が嵌着され、その両方の側面間を貫通するオリ
フィス154及び開放時に前記オリフィス154よりも
大きい流路を形成するチェックバルブ155が設置され
たダンピングプレート150と、前記回転軸140の回
転に連動して前記ダンピングプレート150を直線往復
移動させる直線往復駆動手段と、を包含して構成されて
いる。
【0076】前記ダンパーシリンダ110は、粘性流体
Oが注入された状態で密閉されるダンピングチヤンバ1
11が内部に収納されてほぼ円筒形に形成され、両方端
が密閉された状態で構成される。前記ダンパーシリンダ
110の両方端は、密閉要素によってそれぞれ密閉され
ている。
【0077】図10では、前記ダンパーシリンダ110
は、一方端部は閉鎖されて他方端部は開口された円筒形
に形成され、前記密閉要素は、該ダンパーシリンダ11
0の一端部に一体に形成された壁体112と、前記ダン
パーシリンダ110の他端部に形成された開口部を密閉
する密閉板120と、により構成されている。
【0078】前記開口部には、前記密閉板120が嵌合
される密閉板嵌合部113が形成されている。前記密閉
板嵌合部113は、前記ダンピングチャンバ111の内
径よりも大きい内径を有して形成され、前記密閉板嵌合
部113とダンピングチャンバ111との間の境界部に
は、前記密閉板120が密着した状態で嵌合される嵌合
段部113aが形成されている。
【0079】前記密閉板120の外周面にはOリング溝
121が形成され、該Oリング溝121には、前記密閉
板嵌合部113の内周面に密着されるOリング122が
嵌着される。そして、前記密閉板120は、前記密閉板
嵌合部113で回転できると同時に、前記Oリング12
2によって前記ダンパーシリンダ110のダンピングチ
ャンバl11を密閉し得るように設置される。
【0080】前記密閉板120の中心部には、後述する
回転軸140が挿入、結合される軸結合孔123(図1
0参照)が穿孔形成されている。この軸結合孔123の
内周面には、図10に示すようにOリング溝124が形
成され、該Oリング溝124には後述する回転軸140
のジャーナル部141の外周面に密着されるOリング1
25が嵌着される。
【0081】前記密閉板嵌合部113よりも外側には、
前記密閉板120が前記ダンパーシリンダ110の開口
部を介して離脱されることを防止するための離脱防止手
段が設置される。この離脱防止手段は、前記密閉板嵌合
部113の内径よりも大きい内径を有して前記密閉板嵌
合部113の外側に形成される離脱防止板結合部114
と、該離脱防止板結合部114に挿入、結合されて、前
記密閉板120が前記ダンパーシリンダ110の開口部
を介して離脱されることを防止する離脱防止板130
と、により構成される。
【0082】前記密閉板120及び離脱防止板130
は、それぞれ単純な円板状に形成され、図示されたよう
に、前記密閉板120の外側面に前記軸結合孔123の
外周縁に沿ってリング型突出部126を形成し、前記離
脱防止板130には前記リング型突出部126が貫通さ
れる貫通孔131を穿孔形成して、前記軸結合孔123
を前記密閉板120だけに形成することで、該密閉板1
20に形成された軸結合札123と前記離脱防止板13
0に形成される軸支持孔との同心度を維持するための精
密加工の工程を省略することが好ましい。
【0083】前記離脱防止板130は、前記離脱防止板
結合部114に圧入して固定することができるが、図示
されたように、前記離脱防止板結合部114の内周面に
雌ネジ部115を形成し、前記離脱防止板130の外周
面に雄ネジ部132を形成して、それら雌ネジ部115
と雄ネジ部132との螺合によって固定結合させること
が好ましい。また、前記離脱防止板130は、前記密閉
板嵌合部113と離脱防止板結合部114との間の境界
部に形成される係止段部114aにより阻止されて、前
記ダンピングチャンバ111の内部に侵入されない状態
で結合される。
【0084】前記離脱防止板130の外側面には、該離
脱防止板130の雄ネジ部132を前記離脱防止板結合
部114の雌ネジ部115に締結するために、前記離脱
防止板130を回転させるとき、ピンスパナなどの工具
(図示省略)が挿入される操作凹部133が形成されて
いる。
【0085】図8〜図10において、符号140は、前
記密閉板120の軸結合孔123に貫通、支持される回
転軸であって、前記軸結合孔123に挿入されるジャー
ナル部141と、該ジャーナル部141から外側に延長
されて前記ダンパーシリンダ110の外部に位置する外
側部142と、により構成されている。この回転軸14
0は、前記密閉板120の軸結合孔123に回転可能に
挿入することができるが、図示されたように、該回転軸
140を前記密閉板120の軸結合孔123に圧入固定
することで、前記密閉板120と回転軸140とが一体
に回転するように構成することが好ましい。
【0086】前記ジャーナル部141の内側端には、直
線往復駆動手段を構成する傾斜カム部143が形成さ
れ、前記外側部142は、前記密閉板120のリング型
突出部126を介して外部に突出するように設置され
る。そして、前記外側部142には、回動体200に固
定した時、前記外側部142と回動体200とが空回り
することを防止するように、1対の平行面部142aが
形成されている。
【0087】また、前記ジャーナル部141には、前記
密閉板120の軸結合孔123の内径よりも大きい外径
を有する内側ストッパーとしてカラー部144(図10
参照)が形成され、前記ジャーナル部141と外側部1
42との間の境界部には、外側ストッパーとしてストッ
プワッシャー134が結合される。このストップワッシ
ャー134は、前記ジャーナル部141と外側部142
との間の境界部に形成されたストップリング溝145に
嵌合されるストップリング135によって離脱が防止さ
れる。
【0088】前記ストップワッシャー134及びストッ
プリング135は、前記離脱防止板130が緩くなるこ
と、即ち、前記離脱防止板130の外周面に形成された
雄ネジ部132と前記離脱防止板結合部114の内周面
に形成された雌ネジ部115との結合が緩くなることを
防止すると共に、前記密閉板120及び回転軸140を
自分の位置でだけ回転させて、軸線方向への移動を防止
するものである。
【0089】図8〜図11において、符号150は、前
記ダンピングチャンバ111の内部でその外周面が前記
ダンピングチャンバ111の内周面に密着した状態で、
回転せずに、中心軸線に沿って直線往復移動を行なうよ
うに設置されるダンピングプレートを示している。この
ダンピングプレート150の外周面にはOリング溝15
1が形成され、該Oリング溝151には、前記ダンピン
グチャンバ111の内周面に密着されるOリング152
が嵌着される。
【0090】前記ダンピングプレート150の中心部に
は、前記回転軸140のジャーナル部141の傾斜カム
部143に対応して直線往復駆動手段を構成する作動カ
ム160が埋込み設置される。この作動力ム160は、
前記ダンピングプレート150に埋込み固定される固定
部161と、前記回転軸140の傾斜カム部143に対
応して前記ダンビングプレート150の前記密閉板12
0に向かう面に突出される傾斜カム部162と、により
構成される。
【0091】前記固定部161は、前記ダンピングプレ
ート150の中心部に形成された圧入溝153に圧入固
定されるもので、前記ダンピングプレート150と作動
カム160とが相互に空回りすることを防止するため
に、前記圧入溝153の内周面には回転防止用溝153
aが形成され、前記作動カム160の固定部161の端
部には前記回転防止用溝153aに噛合う回転防止用突
起161aが形成されている。
【0092】前記回転軸140の傾斜カム部143及び
前記作動カム160の傾斜カム部162は、図12
(b),(c)に示したように、軸方向から見て円弧形
に形成され、軸に直角の方向から見て円弧に沿って突出
高さが漸次高くなる傾斜面143a、162aと、それ
ら傾斜面143a,162aの頂点から直角に形成され
た垂直面143b,162bと、により形成される。
【0093】前記回転軸140の傾斜カム部143と前
記作動カム160の傾斜カム部162とは、相互に当接
して、時計方向に相対的に回転するときは、相互に遠ざ
かる方向に移動され、反時計方向に相対的に回転する場
合は、相互に近接する方向に移動するように形成される
か、逆に、時計方向に相対的に回転するときは相互に近
接する方向に移動され、反時計方向に相対的に回転する
ときは相互に遠ざかる方向に移動されるように形成され
ている。
【0094】図12では、前記回転軸140の傾斜カム
部143と前記作動カム160の傾斜カム部162と
が、時計方向に相対的に回転する時は相互に遠ざかる方
向に移動され、反時計方向に相対的に回転する時は相互
に近接する方向に移動されるように構成した例を挙げて
いる。一方、前記回転軸140の傾斜カム部143と前
記作動カム160の傾斜カム部162とが、反時計方向
に相対的に回転するときは相互に遠ざかる方向に移動さ
れ、時計方向に相対的に回転する時は相互に近接する方
向に移動されるようにするためには、図12の構成にお
いて、各傾斜面143a,162aの傾斜方向を反対に
形成すれば良い。
【0095】且つ、図12では、前記回転軸140の傾
斜カム部143及び前記作動カム160の傾斜カム部1
62は、180°範囲の開閉角度中、65°の区間では
ダンピング力を必要とし、残り115°の区間ではダン
ピング力を必要としない場合を示している。そして、図
面では、実質的に前記回動体200が90°範囲の開閉
角度で回動する場合、65°区間ではダンビング力が発
生して残り25°区間ではダンビング力が発生しないよ
うに、また、前記回動体200が100°範囲の開閉角
度で回動する場合、65°区間ではダンビング力が発生
して残り35°区間ではダンビング力が発生しないよう
に、構成された例を示している。
【0096】前記ダンピングプレート150には、その
移動方向に平行するオリフィス154が形成され、該ダ
ンピングプレート150が一方側に移動する時は閉鎖さ
れて他方側に移動する時は開放されるチェックバルブ1
55が設置される。前記オリフィス154は、ダンピン
グ力を決定する要素の一つで、その内径である流路断面
積は、粘性流体Oの粘度及び設計ダンピングカによって
決定される。
【0097】前記チェックバルブ155は、前記ダンピ
ングプレート150にその移動方向に同軸上に穿孔形成
され、前記オリフィス154の内径よりも大きい内径を
有して相互に異なる内径を有する第1、第2流路15
6、157と、前記第1流路156の内径よりは大きく
前記第2流路157の内径よりは小さい外径を有して、
前記第2流路157に挿入されるバルブボール158
と、により構成される。
【0098】前記第1流路156は少なくとも前記オリ
フィス154の内径よりも大きい内径に形成され、前記
第2流路157は前記第1流路156の内径よりも大き
い内径に形成される。前記第2流路157の端部には、
前記バルブボール158が完全に離脱することを防止す
るためのボール離脱防止手投(図示省略)が設置され
る。このボール離脱防止手段は、前記第2流路157の
端部をコーキングして、その内径を前記バルブボール1
58の外径よりも小さくすることで構成することができ
る。
【0099】前記ダンピングプレート150が前記ダン
ピングチャンバ111の内部で回転せずに直線往復移動
だけを行うように、直線移動案内手段が具備されてい
る。この直線移動案内手段は、前記ダンパーシリンダ1
10の一端部に形成された壁体112の内側面に形成さ
れた矩形状断面の直線移動案内凹所116と、前記壁体
112に対面する前記ダンピングプレート150の側面
に形成されて前記直線移動案内凹所116に挿入される
直方体状の直線移動案内突起159と、により構成され
る。
【0100】なお、前記直線移動案内凹所116及び直
線移動案内突起159は、断面四角形状に形成される
が、必ずしもそれに限定されるものではなく、前記ダン
ピングプレート150を回転させずに直線往復運動だけ
を行なわせるものであれば、如何なる断面形状でも構わ
ない。
【0101】また、前記回転軸140及び密閉板120
は、前記密閉板嵌合部113により回転可能に支持さ
れ、前記作動カム160が結合された前記ダンピングプ
レート150は、前記ダンピングチャンバ111内に回
転可能に支持されているので、それら自体でも相対回転
が円滑に行われるが、相対回転が一層円滑に行われるよ
うにするために、前記回転軸140の中心部及び前記作
動カム160の中心部に、相互に対向して開口されたピ
ン溝146、163をそれぞれ形成し、それらピン溝1
46、163に支持ピン170を挿入することが好まし
い。
【0102】また、前記支持ピン170は、前記ダンピ
ングプレート150及び作動カム160に対しては相対
回転を行う必要がなく、前記密閉板120及び回転軸1
40に対してだけ相対回転を行なえば良いので、前記ピ
ン溝163の内周面に回転防止用カッティング面164
を形成し、また、前記支持ピン170の外周面に前記回
転防止用カッティング面164に対応する回転防止用カ
ッティング面171を形成することが好ましい。
【0103】また、前記ダンピングプレート150と前
記ダンパーシリンダ110の壁体112との間には、前
記ダンピングプレート150を常に前記密閉板120側
に弾性的に支持することで、前記回転軸140の傾斜カ
ム部146及び作動カム160の傾斜カム部162を常
に密着させた状態に維持してカム作用を行わせる弾性部
材180が設置されている。この弾性部材180は、前
記ダンパーシリンダ110の壁体112に形成された位
置固定溝112aに嵌合される。図10では、前記弾性
部材180に前記位置固定溝112aが1個ずつ具備さ
れているが、それに限定されるものではない。
【0104】また、前記ダンパーシリンダ110、離脱
防止板120、ストップワッシャー134及び支持ピン
170などはステンレススチール材質を用いて形成し、
前記密閉板120及びダンピングプレート130は銅材
質を用いて形成し、前記回転軸140及び作動カム16
0は機械的強度が高く耐摩耗性に強い材質を用いて形成
した後、熱処理を施して使用することが好ましい。
【0105】なお、図9において、符号117は、前記
ダンパーシリンダ110を固定体100に固定するため
のフランジ部を示しており、符号l17aは前記フラン
ジ部117に穿孔形成されて固定ネジ(図示省略)が螺
合されるネジ孔を示している。
【0106】以下、このように構成された本発明に係る
回転型オイルダンパーの第3の実施形態の組立て工程に
ついて説明する。先ず、密閉板120及び回転軸14
0、ダンピングプレート150及び作動カム160がそ
れぞれ一体に結合された状態のものを用意する。
【0107】ここで、前記密閉板120及び回転軸14
0は、前記密閉板120の軸結合孔123の内周面に形
成されたOリング溝124にOリング125を嵌めた状
態で、前記回転軸140のジャーナル部141を前記軸
結合孔123に圧入することで、前記軸結合孔123の
内周面と前記回転軸140のジャーナル部141の外周
面との間から粘性流体Oの漏洩が発生しないようにした
状態で結合され、また、前記ダンピングプレート150
及び作動カム160は、該作動カム160の固定部16
1を前記ダンピングプレート150の圧入溝153に圧
入することで、前記作動カム160の固定部161に形
成された回転防止用突起161aが前記ダンピングプレ
ート150の圧入溝153に形成された回転防止用溝1
53aに挿入されて相対的に回転しない状態で結合され
る。
【0108】しかし、前記離脱防止板130と回転軸1
40を必ず一体に結合するべきものではなく、前記離脱
防止板130をダンパーシリンダ110に固定させて、
前記回転軸140を前記離脱防止板130に対して回転
できるように挿入することもできる。
【0109】次いで、図9に示したような分解状態で、
弾性部材180を位置固定溝112aに挿入した後、ダ
ンピングチャンバ111内に粘性流体Oを注入して、O
リング溝151にOリング152が嵌着されたダンピン
グプレート150を前記ダンピングチャンバ111に挿
入する。
【0110】次いで、前記ダンピングチャンバ111に
挿入された前記ダンピングプレート150に結合されて
いる作動カム160のピン溝163に支持ピン170を
挿入し、回転軸140が結合された密閉板120のOリ
ング溝121にOリング122を嵌着させた状態で、ピ
ン溝147に支持ピン170を挿入させながら前記密閉
板120を密閉板嵌合部113に挿入、嵌合させると共
に、前記ダンピングチャンバ111に挿入された前記ダ
ンピングプレート150の作動カム160に前記回転軸
140の傾斜カム部143を噛合わせる。
【0111】次いで、離脱防止板130の貫通孔131
に前記密閉板120のリング型突出部126を貫通させ
ながら、前記離脱防止板130の外周面に形成された雄
ネジ部132を固定板結合部114の内周面に形成され
た雌ネジ部115に締結させる。この時、前記離脱防止
板130は、その外側面に形成された操作凹部133に
嵌合されるピンスパナなどの工具(図示省略)を利用し
て回転させることで締結される。
【0112】次いで、前記回転軸140のジャーナル部
141にストップワッシャー134を嵌め、前記ジャー
ナル部141と外側部142との間の境界部に形成され
たストップリング溝145にストンプリング135を嵌
合することで、ダンパーの使用過程で前記離脱防止板1
30が任意に分離されることを防止する。
【0113】このように組立て終了した本発明に係る回
転型オイルダンパーの第3の実施形態においては、ダン
パーシリンダ110のフランジ117に形成されたネジ
孔117aを介して、例えば、ピアノ本体などの固定体
100にネジを締結することで、前記ダンパーシリンダ
110を前記固定体100に固定させ、また、前記回転
軸140の外側部142を、例えば、ピアノのカバー体
などの回動体200に固定させると、該回動体200が
開く時は容易に開けられるが、閉じる時はダンピング力
によって徐々に閉じられるようにするために用いられる
ものである。
【0114】以下、本発明に係る回転型オイルダンパー
の第3の実施形態の動作について、図12〜図14に基
づいて説明する。ここでは、回動体200の開閉角度範
囲が90°で、最初に閉じられてから25°までの区間
ではダンピング力が発生せず、その後完全に閉じられる
までの65°の区間ではダンピング力が発生するように
した場合を例に挙げて説明する。
【0115】図12は、ダンパーシリンダ110が固定
された固定体100に対して、回転軸140が固定され
た回動体200が完全に開いた状態を示したものであ
る。即ち、図12(c)に示すように、前記回転軸14
0の傾斜カム部143の傾斜面143aと作動力ム16
0の傾斜カム部162の傾斜面162aとが25°離隔
した状態で維持されており、前記回動体200を時計方
向に閉じると、前記回動体200に固定された前記回転
軸140が時計方向に回転する。
【0116】この時、前記回転軸140は密閉板120
に固定結合され、該密閉板120は密閉板嵌合部113
の嵌合段部113aに引っ掛かると共に、離脱防止板結
合部114に結合された離脱防止板130及びストップ
ワッシャー134並びにストップリング135などによ
って支持されているので、前記回転軸140及び密閉板
120は、その軸線方向には移動せずにそのままの位置
で回転される。また、ダンピングプレート150は直線
移動案内突起159が壁体112の直線移動案内凹所1
16に挿入されているので、前記ダンピングプレート1
50は回転せずに直線往復移動だけを行なう。
【0117】前記回転軸140が時計方向に回転する
と、最初に閉じられてから25°の区間までは、前記回
転軸140のジャーナル部141に形成された傾斜カム
部143及び前記ダンパープレート150に結合された
作動カム160の傾斜カム部162の各傾斜面143
a、162aが相互に接触しない状態であるためダンピ
ング力が発生されず、よって、前記回動体200が自然
に閉じられるようになる。
【0118】次いで、前記回動体200が閉じられてか
ら25°の区間に到達すると、前記傾斜カム部143の
傾斜面143aと前記作動カム160の傾斜カム部16
2の傾斜面162aとが接触するようになり、その後前
記回転軸140が回転し続けると、前記各傾斜カム部1
43、162の各傾斜面143a,162aのカム作用
によって、前記作動カム160及びダンピングプレート
150が弾性部材150を圧縮しながら、図面の左側方
向に押されるようになる(図13参照)。
【0119】このように前記ダンピングプレート150
が図面の左側に移動されると、該ダンピングプレート1
50により区画されるダンピングチャンパ111の左側
空間に充填された粘性流体Oが前記ダンピングプレート
150によって圧縮され、従って、粘性流体Oの圧力は
オリフィス154及びチェックバルブ155を構成する
第2流路157に加えられる。
【0120】この時、前記チェックバルブ155に加え
られる圧力によって前記第2流路157に挿入されたバ
ルブボール158が第1流路156側に押され、該第1
流路156と第2流路157との間が遮断されるので、
粘性流体Oが前記第2流路157から第1流路156側
に流動することが防止される。従って、加圧された粘性
流体Oは、前記オリフィス154を介して前記ダンピン
グプレート150により区画された前記ダンピングチャ
ンバ111の右側空間に流動される。
【0121】この過程で、前記オリフィス154の内径
である流路断面積及び粘性流体Oの粘度によって前記ダ
ンビングプレート150の直線運動に対する直線方向抵
抗力が発生され、この直線方向抵抗力は、前記作動カム
160及び傾斜カム部143を介して前記回転軸140
の回転運動に対する回転方向抵抗力、即ち、ダンピング
力として作用するようになる。結局、前記回転軸140
の回転運動は、前記回転方向抵抗力によって回転速度が
低下されるので、前記回転軸140に結合された回動体
200は急速に閉じられず、徐々に閉じられるようにダ
ンピング作用を行なうようになる。
【0122】一方、このようなダンピング過程で、前記
ダンピングプレート150によって左側空間から加圧さ
れた粘性流体Oの圧力は、前記ダンピングプレート15
0の外周部とダンピングチャンバ111の内周面との間
にも作用するが、前記ダンピングプレート150の外周
部には前記ダンピングチャンパ111の内周面に密着さ
れるOリング152が嵌着されているので、左側空間か
ら加圧された粘性流体Oが前記ダンピングプレート15
0の外周面とダンピングチャンパ111の内周面との間
で漏洩するのが防止される。
【0123】また、前記密閉板120の外周面には、前
記密閉板嵌合部113の内周面に密着されるOリング1
12が嵌着され、前記密閉板120の軸結合孔123の
内周面には、前記回転軸140のジャーナル部141の
外周面に密着されるOリング125が嵌着されているの
で、左側空間の粘性流体Oが前記密閉板120の外周面
と密閉板嵌合部113の内周面との間及び、前記軸結合
孔123の内周面と回転軸140のジャーナル部141
の外周面との間を介して漏洩するのが防止される。
【0124】このようなダンピング作用は、図12の回
動体200が完全に開かれた状態から図14の前記回動
体200が完全に閉じられた状態まで行なわれる。この
とき、図14に示したように、前記回動体200が完全
に閉じられた状態で該回動体200を反時計方向に開け
ると、前記回動体200に固定された前記回転軸140
が反時計方向に回転される。
【0125】次いで、前記回転軸140が反時計方向に
回転すると、該回転軸140の傾斜カム部143の傾斜
面143aと前記作動カム160の傾斜カム部162の
傾斜面162aとの接触圧力が低下され、閉じ動作時に
圧縮されて弾性力を蓄積していた弾性部材180の復元
力によって、ダンピングプレート150が図面の右側に
移動される。
【0126】このように前記ダンピングプレート150
が図面の右側に移動されると、該ダンピングプレート1
50により区画されるダンピングチャンバ111の右側
空間に充填された粘性流体Oが前記ダンピングプレート
150により圧縮されるので、粘性流体Oの圧力は、オ
リフィス154及びチェックバルブ155を構成する第
1流路156に加えられる。
【0127】この時、前記チェックバルブ155に加え
られる圧力によって前記第1流路156を閉鎖していた
バルブボール158が前記第2流路157側に押され、
前記第1流路156及び第2流路157が連通されて、
粘性流体Oが第1流路156から第2流路157側に流
動される。従って、加圧された粘性流体Oは、前記オリ
フィス154、第1流路156及び第2流路157を介
して前記ダンピングプレート150により区画された前
記ダンピングチャンパ111の左側空間に流動される。
【0128】このように前記ダンピングプレート150
により区画された前記ダンピングチャンパ111の右側
空間の粘性流体Oが、前記オリフィス154だけでな
く、前記第1流路156及び第2流路157を介して左
側空間に流動するようになるので、前記回動体200が
閉じられる時よりも抵抗が小さいか若しくは殆ど無い状
態になって、小さな力でも前記回動体200を開けるこ
とができる。
【0129】また、前記回転軸140の傾斜カム部14
3及び前記作動カム160の傾斜カム部162の各傾斜
面143a、162aの傾斜方向を反対にすると、前記
回転軸140の回転方向及び前記ダンピングプレート1
50のダンピング作動方向が反対になるので、ピアノの
カバー体や各種カバーなどの左側又は右側に設置する場
合は、各傾斜面143a,162aの傾斜方向が相互に
反対に構成されたダンパーを使用すれば良い。
【0130】一方、キムチ冷蔵庫の蓋の場合、完全に閉
じられる時までダンピング力が作用すると、蓋が閉じら
れた状態で完全に密閉されず、浮き上がった状態になっ
て冷気の流出が発生するおそれがあるので、ある程度の
閉じ動作が行われた後は、急速に閉じながら密閉させる
ことが好ましい。
【0131】キムチ冷蔵庫の蓋に適用される、本発明に
係る回転型オイルダンパーの第4の実施形態において
は、図15〜図18に示したように、回転軸140の傾
斜カム部143及び作動カム160の傾斜カム部162
の各傾斜面143a,162aの頂点に、該頂点の高さ
と同一高さを有する所定区間の平面143c,162c
をそれぞれ形成し、その他の構成要素は前述の第3の実
施形態と同様に構成されている。
【0132】即ち、前記第3の実施形態の閉じ動作時と
同様に、各傾斜カム部143、162の各傾斜面143
a、162aの頂点が相互に当接する区間まではダンピ
ング作用を行なうが、前記各頂点を外れる瞬間からはダ
ンピング力が発生しないようにして、回動体200が自
重によって速かに閉じられるようにしたものである。
【0133】詳しくは、図16及び図17に示したよう
に、前記各傾斜カム部143、162の各傾斜面143
a,162aの頂点が相互に当接する区間まではダンピ
ング作用を行なうが、図18に示したように、前記各頂
点を外れる瞬間からは前記各傾斜面143a,162a
が形成されてない各平面143c,162cが相互に接
触するようになり、それら各平面143c,162cの
接触圧力はそれ以上大きくならないのでダンピング力が
発生せず、よって、前記回動体200が速かに閉じられ
るようになる。
【0134】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る回転
型オイルダンパーにおいては、ダンピングプレートによ
り区画されるダンピングチャンバの左側空間及び右側空
間の粘性流体が反対側の空間に内部漏洩されることが防
止されるので、オリフィスの直径である流路断面積を、
必要なダンピング力に合わせて小さく形成することが可
能で、よって、小型でありながらも大きいダンピング力
を得ることができるという効果がある。且つ、閉じ動作
中、ダンピング力を必要としない区間が存在するとき
も、それを容易に満足し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る回転型オイルダンパーの第1の
実施形態を示す外観斜視図である。
【図2】 図1に示す回転型オイルダンパーの分解斜視
図である。
【図3】 第1の実施形態の動作を説明する図であり、
完全開放状態を示す断面図である。
【図4】 第1の実施形態の動作を説明する図であり、
閉じ過程を示す断面図である。
【図5】 第1の実施形態の動作を説明する図であり、
完全閉鎖状態を示す断面図である。
【図6】 第1の実施形態の動作を説明する図であり、
開き過程を示す断面図である。
【図7】 本発明に係る回転型オイルダンパーの第2の
実施形態を示す外観斜視図である。
【図8】 本発明に係る回転型オイルダンパーの第3の
実施形態を示す外観斜視図である。
【図9】 図8に示す回転型オイルダンパーの分解斜視
図である。
【図10】 図8に示す回転型オイルダンパーの縦断面
図である。
【図11】 図10のIV−IV線断面図である。
【図12】 第3の実施形態の動作を説明する図であ
り、完全開放状態を示す縦断面図及び傾斜カム部の状態
を示す部分抜粋図である。
【図13】 第3の実施形態の動作を説明する図であ
り、閉じ過程を示す縦断面図及びカムの状態を示す部分
抜粋図である。
【図14】 第3の実施形態の動作を説明する図であ
り、完全閉鎖状態を示す縦断面図及びカムの状態を示す
部分抜粋図である。
【図15】 本発明に係る回転型オイルダンパーの第4
の実施形態を説明する図であり、回転軸の傾斜カム部及
び作動カムの傾斜カム部を示す要部分解斜視図である。
【図16】 第4の実施形態を説明する図であり、完全
開放時のカムの状態を示す展開図である。
【図17】 第4の実施形態を説明する図であり、閉じ
過程時のカムの状態を示す展開図である。
【図18】 第4の実施形態を説明する図であり、完全
閉鎖時のカムの状態を示す展開図である。
【符号の説明】 10…ダンパーシリンダ 11…ダンピングチャ
ンバ 12…壁体 13…密閉板嵌合部 14…固定板結合部 15…雌ネジ部 16…直線移動案内凹所 20…密閉板 22、25…Oリング 23…軸孔 26…リング型突出部 30…固定板 31…貫通孔 32…雄ネジ部 33…操作凹部 34…ストップワッシ
ャー 35…離脱防止リング 40…回転軸 41…ジャーナル部 42…内側部 43…外側部 44…リードスクリュ
ー部 45…カラー部 50…ダンピングプレ
ート 52…Oリング 53…スクリュー部 54…オリフィス 55…チェックバルブ 56…第1流路 57…第2流路 58…バルブボール 59…直線移動案内突
起 110…ダンパーシリンダ 111…ダンピングチ
ャンバ 112…壁体 113…密閉板嵌合部 114…離脱防止板結合部 115…雌ネジ部 120…密閉板 122、125…Oリ
ング 123…軸結合孔 126…リング型突出
部 130…離脱防止板 131…貫通孔 132…雄ネジ部 134…ストップワッ
シャー 135…ストップリング 140…回転軸 141…支持部 143…傾斜カム部 150…ダンピングプレート 152…Oリング 153…圧入溝 154…オリフィス 155…チェックバルブ 156…第1流路 157…第2流路 158…バルブボール 159…直線移動案内突起 160…作動カム部 161…固定部 162…傾斜カム部 170…支持ピン 180…弾性部材

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両方端が密閉されて内部に粘性流体が注入
    されるダンパーシリンダと、 前記ダンパーシリンダの一方端を貫通して回転可能に軸
    支される回転軸と、 前記ダンパーシリンダの内部で直線移動案内手段により
    直線往復移動できるように収納され、外周面にはダンピ
    ングチャンバの内周面に密着されるOリングが嵌着さ
    れ、その両方の側面間を貫通するオリフィス及び開放さ
    れたとき前記オリフィスよりも大きい流路を形成するチ
    ェックバルブがそれぞれ形成されたダンピングプレート
    と、 前記回転軸の回転に連動して前記ダンピングプレートを
    直線往復移動させる直線往復駆動手段と、を包含して構
    成されたことを特徴とする回転型オイルダンパー。
  2. 【請求項2】前記ダンパーシリンダの一方端は一体に形
    成される壁体によって密閉され、他方端は開口されて、
    その開口部は中心に前記回転軸が貫通、支持される軸孔
    が穿孔形成された別個の密閉板により密閉されることを
    特徴とする請求項1記載の回転型オイルダンパー。
  3. 【請求項3】前記ダンパーシリンダの開口部には、前記
    密閉板が挿入、嵌合される密閉板嵌合部が前記ダンピン
    グチャンバの内径よりも大きい内径を有して形成され、
    前記密閉抜の外周面には、前記密閉板嵌合部の内周面に
    密着されるOリングが嵌合されて構成されることを特徴
    とする請求項2記載の回転型オイルダンパー。
  4. 【請求項4】前記ダンパーシリンダの前記密閉板嵌合部
    の外側には、該密閉板嵌合部の内径よりも大きい内径を
    有する固定板結合部が形成され、該固定板結合部には前
    記密閉板が離脱することを防止するための固定板が締結
    されることを特徴とする請求項3記載の回転型オイルダ
    ンパー。
  5. 【請求項5】前記固定板結合部の内周面には雌ネジ部が
    形成され、前記固定板の外周面には前記雌ネジ部に螺合
    される雄ネジ部が形成されたことを特徴とする請求項4
    記載の回転型オイルダンパー。
  6. 【請求項6】前記密閉板の外側面には前記軸孔の外周縁
    に沿ってリング型突出部が形成され、前記固定板には前
    記リング型突出部が貫通する貫通孔が穿孔形成されたこ
    とを特徴とする請求項4記載の回転型オイルダンパー。
  7. 【請求項7】前記回転軸は、前記密閉板の中心部に穿孔
    形成された軸孔に軸支されるジャーナル部と、前記ジャ
    ーナル部から内側に延長されて前記ダンパーシリンダの
    内部に位置する内側部と、前記ジャーナル部から外側に
    延長されて前記ダンバーシリンダの外部に位置する外側
    部と、により構成されることを特徴とする請求項2記載
    の回転型オイルダンパー。
  8. 【請求項8】前記回転軸のジャーナル部と内側部との間
    の境界部には、前記密閉板の内側面に接触される内側ス
    トッパーとしてカラー部が一体に形成され、前記ジャー
    ナル部と外側部との間の境界部には、前記固定板の外側
    面に接触される外側ストッパーとしてストップワッシャ
    ーが結合されて、前記回転軸をその軸線方向に直線移動
    させず、そのままの位置で回転させるように構成される
    ことを特徴とする請求項7記載の回転型オイルダンパ
    ー。
  9. 【請求項9】前記直線移動案内手段は、前記ダンパーシ
    リンダの内側面に形成された矩形状断面の直線移動案内
    凹所と、前記ダンピングプレートに形成されて前記直線
    移動案内凹所に挿入される直方体状の直線移動案内突起
    と、により構成されることを特徴とする請求項1記載の
    回転型オイルダンパー。
  10. 【請求項10】前記チェックバルブは、前記ダンピング
    プレートに形成されて前記オリフィスの内径よりも大き
    い内径を有する第1流路と、前記ダンピングプレートに
    形成されて前記第1流路の内径よりも大きい内径を有す
    る第2流路と、前記第2流路の内部に収納され、前記第
    1流路の内径よりは大きく第2流路の内径よりは小さい
    バルブボールと、により構成されることを特徴とする請
    求項1記載の回転型オイルダンパー。
  11. 【請求項11】前記直線往復駆動手段は、前記回転軸の
    内側部の外周面に形成されたリードスクリュー部と、前
    記ダンピングプレートの中心部に形成されて前記リード
    スクリュー部に螺合されるスクリュー部と、により構成
    されることを特徴とする請求項1記載の回転型オイルダ
    ンパー。
  12. 【請求項12】前記回転軸の回転角度が90°以内の範
    囲となるように、前記リードスクリュー部及びスクリュ
    ー部のリード角、前記リードスクリュー部及びダンピン
    グチャンバの長さを設定することを特徴とする請求項1
    1記載の回転型オイルダンパー。
  13. 【請求項13】前記回転軸の回転角度が90°以上の範
    囲となるように、前記リードスクリュー部及びスクリュ
    ー部のリード角、前記リードスクリュー部及びダンピン
    グチャンバの長さを設定することを特徴とする請求項1
    1記載の回転型オイルダンパー。
  14. 【請求項14】前記直線往復駆動手段は、前記回転軸の
    内側端に形成されて傾斜面及び垂直面を有する傾斜カム
    部と、前記ダンピングプレートの中心部に埋込み設置さ
    れ、前記回転軸の傾斜カム部の傾斜面に対応する傾斜面
    及び垂直面を有する傾斜カム部からなる作動カムと、前
    記ダンパーシリンダとダンピングプレート間に設置さ
    れ、該ダンピングプレートを回転軸方向に弾性的に支持
    する弾性部材と、により構成されることを特徴とする請
    求項1記載の回転型オイルダンパー。
  15. 【請求項15】前記ダンパーシリンダの一方端は一体に
    形成される壁体によって密閉され、他方端は開口され
    て、その開口部には前記ダンピングチャンバの内径より
    も大きい内径を有する密閉板嵌合部が形成され、該密閉
    板嵌合部には、その内周面に密着されるOリングが外周
    面に嵌着された密閉板が回転自在に嵌合され、前記密閉
    板の中心部には前記回転軸が貫通結合されて構成される
    ことを特徴とする請求項14記載の回転型オイルダンパ
    ー。
  16. 【請求項16】前記回転軸の傾斜カム部及び作動カムの
    傾斜カム部には相互に対向して開口されたピン溝がそれ
    ぞれ形成され、それらピン溝には前記回転軸及び作動カ
    ムの相対回転を円滑に行なわせるための支持ピンが挿入
    されることを特徴とする請求項14記載の回転型オイル
    ダンパー。
  17. 【請求項17】前記直線往復駆動手段は、前記回転軸の
    内側端に形成されて傾斜面、平面及び垂直面を有する傾
    斜カム部と、前記ダンピングプレートの中心部に埋込み
    設置され、前記回転軸の傾斜カム部の傾斜面に対応する
    傾斜面、平面及び垂直面を有する傾斜カム部からなる作
    動カムと、前記ダンパーシリンダとダンピングプレート
    との間に設置され、該ダンピングプレートを回転軸方向
    に弾性的に支持する弾性部材と、により構成されること
    を特徴とする請求項1記載の回転型オイルダンパー。
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