JP6625584B2 - 流路切換弁 - Google Patents

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Description

本発明は、弁体を回転あるいはスライドさせることにより流路の切り換えを行う流路切換弁に係り、特に、ヒートポンプ式冷暖房システム等において流路切換を行うのに好適な流路切換弁に関する。
一般に、ルームエアコン、カーエアコン等のヒートポンプ式冷暖房システムは、圧縮機、室外熱交換器、室内熱交換器、及び膨張弁等に加えて、流路(流れ方向)切換手段としての四方切換弁等の流路切換弁を備えている。
この種の流路切換弁(四方切換弁)としては、スライド式のものとロータリー式のものがあるが、スライド式の四方切換弁は、例えば、次のような構成のものがよく知られている(特許文献1等も参照)。すなわち、シリンダ型の主弁ハウジング、該主弁ハウジング内に設けられた弁シート面、該弁シート面に開口する3個以上のポート、及び前記弁シート面上を摺動可能に配在されたスライド弁体を有し、該スライド弁体内に、前記ポート間を選択的に連通すべく、側面視概略逆U字状、円弧状、ないしかまぼこ状を呈するUターン連通路が形成されている。
主弁ハウジングにおけるスライド弁体の左右には、パイロット弁を介して圧縮機吐出側の高圧冷媒及び圧縮機吸入側の低圧冷媒が選択的に導入される、それぞれスライド弁体に結合された左右一対のパッキン付きピストンにより画成される二つの作動室が設けられ、この二つの作動室の圧力差を利用して前記スライド弁体を左右方向に摺動させることで流路切換を行うようにされている。
一方、ロータリー式の四方切換弁は、例えば、次のような構成のものがよく知られている(特許文献2等も参照)。すなわち、筒状の主弁ハウジング、該主弁ハウジングの下面側に設けられた弁シート面、該弁シート面に開口する4個のポート(第1、第2、第3及び第4のポート)、及び前記主弁ハウジング内に回動可能に配在されてその下面が前記弁シート面に対面せしめられる回転弁体を有し、該回転弁体内に、前記ポート間を選択的に連通すべく、2本のUターン連通路が設けられ、前記回転弁体が第1の回転位置をとるとき、一方のUターン連通路により第1ポートと第2ポートとが連通するとともに、他方のUターン連通路により第3ポートと第4ポートとが連通し、前記回転弁体が第2の回転位置をとるとき、一方のUターン連通路により第1ポートと第3ポートとが連通するとともに、他方のUターン連通路により第2ポートと第4ポートとが連通するようにされている。
上記のようなUターン連通路が形成された弁体(回転弁体、スライド弁体)は、その外側を流通する高圧流体とその内側を流通する低圧流体との圧力差により弁体(のシール面)が弁シート面に強く押し付けられ、これによって、Uターン連通路のシールがなされ、弁室内の高圧流体が低圧側に抜けること(弁洩れ)を防ぐようになっている。
特開2013−227994号公報 特開平8−285113号公報
前記した如くの従来の流路切換弁においては、次のような解決すべき課題がある。
一般に、Uターン連通路を流通する流体の圧力損失を小さくするには、連通路の側面視を逆U字状ないし円弧状にするとともに、断面形状を円形となし、かつ、連通路の一端から他端まで全長にわたって通路断面積が変わらないようにすればよいとされ、これが理想の通路形状とされている。より具体的には、理想の通路形状は、断面円形のチューブを断面形状(円形)を変えずにU字状ないし円弧状に湾曲させた形状とされる。
しかしながら、弁体(回転弁体、スライド弁体)に上記のような理想の通路形状のUターン連通路を形成することは、従来より難題とされていた。
また、Uターン連通路のような大きな空洞が存在する弁体は、内外の高低圧力差が大きいと、変形しやすく、弁体が変形すると、弁シート面とUターン連通路のシール面との間に隙間が生じて弁洩れに至ることがある。この弁体の変形を防ぐ方策としては、弁体の肉厚を大きくすることや、補強材を付加すること等が考えられるが、いずれもコストアップ、大型化等を招くとともに、却って、Uターン連通路のシール性が損なわれて弁洩れしやすくなることがある等の問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、Uターン連通路を理想の通路形状として圧力損失の低減を図ることができるとともに、Uターン連通路のシール性を向上し得て弁洩れし難くできる流路切換弁を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る流路切換弁は、基本的には、主弁ハウジング、該主弁ハウジング内に設けられた弁シート面、該弁シート面に開口する3個以上のポート、及び前記弁シート面上を回動可能に配在された回転弁体を有し、該回転弁体内に、前記ポート間を選択的に連通すべく、側面視概略逆U字状ないし円弧状を呈する2つのUターン連通路が形成され、前記2つのUターン連通路は、一方が低圧流体が流通する低圧側Uターン連通路であり、他方が高圧流体が流通する高圧側Uターン連通路であり、前記回転弁体は、前記弁シート面を下側として、該弁シート面に対接する一対の円環状シール面を有する下側部材と、該下側部材の上側に被さるように合体接合される上側部材とで分割構成され、前記下側部材で前記低圧側Uターン連通路の下側ないし内周側部分が画成され、前記上側部材で前記低圧側Uターン連通路の上側ないし外周側部分が画成され、前記低圧側Uターン連通路は、その断面形状が円形ないしそれに近い楕円形とされるとともに、一端から他端まで全長にわたって等しい断面積とされており、前記高圧側Uターン連通路の前記弁シート面に対接する当接面はシール性を備えていないことを特徴としている。
好ましい態様では、前記下側部材には、前記低圧側Uターン連通路の一端及び他端を構成する開口が設けられるとともに、その中央部から両端の開口にかけて山状突部が設けられる。
更に好ましい態様では、前記山状突部は、断面形状が半円状ないしそれに近い半楕円状の表面を有する。
別の好ましい態様では、前記低圧側Uターン連通路の通路径と前記弁シート面に開口するポートの口径とが同径とされる。
他の好ましい態様では、前記上側部材と前記下側部材とで、前記低圧側Uターン連通路の上下半分ずつを画成する。
本発明に係る流路切換弁では、Uターン連通路は、断面円形のチューブを断面形状をほとんど変えずにU字状ないし円弧状に湾曲させた理想の通路形状とされ、角部、段差、引っ掛かり等が全くないものとされるので、圧力損失を増大させる原因となる渦流を発生し難くできる。
また、移動弁体を下側部材と上側部材の2部材で分割構成とすることにより、単一部材では困難であった理想の通路形状を比較的低コストで実現でき、しかも、その断面形状が円形ないしそれに近い楕円形とされるとともに、一端から他端まで全長にわたって等しい断面積とされていることにより、耐圧強度が増大するので、断面形状がかまぼこ形状、角丸矩形、あるいは比較的扁平な楕円状で断面積が一様ではない従来の弁体に比して、内外の高低圧力差が大きくなっても、変形し難くなり、そのため、コストアップ、大型化等を招くことなく、Uターン連通路のシール性を向上し得て弁洩れを生じ難くできる。
また、Uターン連通路の通路径と弁シート面に開口するポートの口径とが同径とされるので、Uターン連通路内での流体の膨張や収縮が発生せず、それによっても、圧力損失を効果的に低減できる。
上記した以外の、課題、構成、及び作用効果は、以下の実施形態により明らかにされる。
本発明に係る流路切換弁の第1実施形態の第1の連通状態を示す縦断面図であり、図3(A)のV−V矢視線に従う断面図。 本発明に係る流路切換弁の第1実施形態の第2の連通状態を示す縦断面図であり、図3(B)のW−W矢視線に従う断面図。 第1実施形態の流路切換弁における流路切換動作の説明に供される図であり、(A)は回転弁体が第1の回転位置にある状態、(B)は回転弁体が第2の回転位置にある状態をそれぞれ示す下面配置図。 第1実施形態の流路切換弁における、主として回転弁体を回動させるためのアクチュエータ部分を示す分解斜視図。 第1実施形態の流路切換弁における、主として主弁ハウジング及び回転軸部材部分を示す分解斜視図。 第1実施形態の流路切換弁における、主として回転弁体及び弁シート部材部分を示す分解斜視図。 第1実施形態の流路切換弁における回転弁体と高圧通路形成部材の詳細説明に供される分解斜視図。 (A)は、第1実施形態の流路切換弁における回転弁体と低圧通路画成部材の詳細説明に供される分解斜視図、(B)は、回転弁体の下面配置図。 第1実施形態の流路切換弁の組み立て状態において概ね図6のU−U矢視線に従って切断した断面図。 本発明に係る流路切換弁の第2実施形態を示す縦断面図。 第2実施形態の流路切換弁におけるスライド弁体の4面図。 第2実施形態の流路切換弁におけるスライド弁体を構成する上側部材(A)と下側部材(B)の4面図。 第2実施形態の流路切換弁におけるスライド弁体の他例の4面図。 第2実施形態の流路切換弁におけるスライド弁体の他例を構成する上側部材(A)と下側部材(B)の4面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態の流路切換弁(四方切換弁)1を図1〜図9を参照しながら説明する。
図1、図2は、それぞれ本発明に係る流路切換弁の第1実施形態の第1の連通状態、第2の連通状態を示す縦断面図である。
なお、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際にヒートポンプ式冷暖房システム等に組み込まれた状態での位置、方向を指すとは限らない。
また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、各構成部材の寸法に比べて大きくあるいは小さく描かれている場合がある。
図示実施形態の流路切換弁は、四方切換弁1であり、ヒートポンプ式冷暖房システムにおいて流路切換用として使用されるもので、ロータリー式の主弁5と、流体圧式のアクチュエータ7と、四方パイロット弁8を備える。
以下においては、まず、主として主弁5について説明し、その後にアクチュエータ7、四方パイロット弁8について説明する。
<主弁5の構成及び動作>
主弁5は、図1、図2に加えて、図6、図7を参照すればよくわかるように、主弁ハウジング10と、この主弁ハウジング10内に回動可能かつ上下動可能に配在された回転弁体(移動弁体)20と、回転弁体20を回動させるための回転軸部材30を備える。
主弁ハウジング10は、アルミあるいはステンレス等の金属製とされ、円筒状の胴部10Cと、この胴部10Cの上面開口を気密的に封止するように圧入、ろう付け、溶接等により固定された厚肉円板状の蓋板部材10Aと、胴部10Cの下面開口を気密的に封止するように前記蓋部材10Aと同様に前記胴部10Cに固定された厚肉円板状の底板部材10Bとを有する。底板部材10Bは、弁シート部材を兼ねており、その上面(内面)は平坦で滑らかな弁シート面12となっている。底板部材10Bには、図3に示される如くに、回転弁体20の回転軸線Oを中心とした同一円周上に90°間隔で、円形開口と管継手からなる第1ポートpD、第2ポートpC、第3ポートpE、及び第4ポートpSが垂設されている。
本実施形態の四方切換弁1では、ヒートポンプ式冷暖房システムに組み込まれた場合において、例えば、第1ポートpDは圧縮機吐出側に接続され、第2ポートpCは室外熱交換器に接続され、第3ポートpEは室内熱交換器に接続され、第4ポートpSは圧縮機吸入側に接続される。
前記回転軸部材30は、図5、6を参照すればよくわかるように、上から順に、小径凸部31、上部大径部32、中間軸部33、角形係合部34、下端小径部36を有する。前記主弁ハウジング10における蓋板部材10Aの中央には、前記回転軸部材30が挿通せしめられる嵌挿穴13が形成され、底板部材10Bの上面側中央には、回転軸部材30の下端小径部36を回転自在に支持する凹部14が設けられている。
回転軸部材30において、その小径凸部31を含む上端部には、後述するアクチュエータ7の回転駆動体65の下端部が溶接等により一体に結合されている。中間軸部33の上部には、ばね受けを兼ねるC字状の止め具38が嵌着される環状溝33a(図5)が形成されるとともに、この止め具38により樹脂製のスラスト軸受37が回転軸部材30に対して回動自在に外嵌保持されている。
回転軸部材30の角形係合部34には、回転弁体20の下部中央に設けられた角形溝29に嵌め込まれた角形棒35が外挿されて嵌合せしめられており、これにより、回転弁体20は回転軸部材30と一体に回動せしめられる。なお、角形溝29に予めインサート成形された金属製の角形棒35に回転軸部材30の角形係合部34を嵌入してもよい。
回転軸部材30の上部大径部32と蓋板部材10Aの嵌挿穴13との間にはシール部材としてのOリング9が介装されている。
回転弁体20は、主弁ハウジング10内(弁室11)に回動可能に配在されてその下面が前記弁シート面12に対面せしめられる短円柱状の基体部21を有し、該基体部21には、図1、図2に加えて図6〜図9を参照すればよくわかるように、中央部に回転軸部材30を通す段付き貫通穴22が設けられ、この段付き貫通穴22の上部段差部と前記回転軸部材30に嵌着された止め具38との間に、回転弁体20(基体部21)を弁シート面12に押し付ける方向に付勢する圧縮コイルばね(第1付勢部材)39が縮装されている。
また、回転弁体20の(回転軸線Oに対して)一端側には、その下部に高圧冷媒が流通する高圧側Uターン連通路41が設けられた飯ごう形状の高圧通路形成部材40が上下方向に摺動自在に嵌挿保持される収容部23が設けられ、他端側には、低圧冷媒が流通する低圧側Uターン連通路42が設けられている。
より詳細には、高圧通路形成部材40は、収容部23の下端の平面視飯ごう状外形を有する環状の内方突出端縁部23a上に配在されている。また、高圧通路形成部材40に形成された高圧側Uターン連通路41は、下面側が開口した側面視概略円弧(弓形)状ないしかまぼこ状とされており、内方突出端縁部23aの下面が高圧側Uターン連通路41の(弁シート面12に対する)当接面16(図8(B)、図9参照)となっている。高圧側Uターン連通路41の下面(開口)及び内方突出端縁部23aの下面は、前記第1ポートpDを含む隣り合うポート間(pD−pC、pD−pE)を選択的に連通させ得る大きさとされている。なお、高圧側Uターン連通路41に導入された高圧冷媒の一部は、高圧通路形成部材40と収容部23との隙間を介して弁室11内に導入されるため、前記当接面16はシール性を備える必要はない。
また、高圧通路形成部材40における上面側の(周方向で)両端近くには、舌状把手部43が横方向に突設されている。一方、基体部21の上面側の対応する部位には収容部23に連なって舌状把手部43、43が上下動自在に嵌挿される凹部26、26が設けられ、さらにこの凹部26の下側に、高圧通路形成部材40を弁シート面12とは反対側(蓋板部材10A側)に付勢するための圧縮コイルばね(第2付勢部材)25が装填される収納穴27が形成されている。
また、高圧通路形成部材40の上面には、該高圧通路形成部材40と蓋板部材10Aの下面との接触面積を減らして回転時の摩擦抵抗を小さくすべく、上に凸の球冠状の突部44が複数(図示例では、中央付近と両端付近の3箇所)設けられている。
一方、回転弁体20に設けられた低圧側Uターン連通路42は、基体部21内に形成された弁体内通路部46と、該弁体内通路部46における下面側に設けられた低圧通路画成部材47とで構成される。
弁体内通路部46は、下面側(弁シート面12側)が開口した側面視概略円弧(弓形)状ないしかまぼこ形状を呈し、かつ、上部(外周側)が概ね半円形状ないしそれに近い半楕円形状を持つものとなっている。
それに対し、低圧通路画成部材47は、両端に円形開口49を有する円環状部45を持つ平面視メガネ状とされ、該低圧通路画成部材(下側部材)47の上側に基体部(上側部材)21が被さるようにして、そのメガネ状の外枠部分の上面が基体部21の弁体内通路部46の下端周縁部に超音波溶着あるいはレーザ溶着等により合体接合されている。
低圧通路画成部材47は、図8を参照すればよくわかるように、下面両端(円形開口49の下面外周)に弁シート面12に対接する円環状シール面17、17を有する。また、前記低圧側Uターン連通路42の断面形状を、弁体内通路部46と協同(合体)して、円形ないしそれに近い楕円形とするとともに、一端から他端まで全長にわたって略等しい断面積とすべく、その中央部から両端の円形開口49にかけて山状突部48が設けられている。山状突部48は、図9に示される如くに、断面形状が半円状ないしそれに近い半楕円状の表面(すなわち、円弧の部分)を有している。
つまり、前記低圧側Uターン連通路42は、その下側ないし内周側部分が低圧通路画成部材47で画成され、その上側ないし外周側部分が基体部21(の弁体内通路部46)で画成された、断面形状が円形ないしそれに近い楕円形かつ側面視概略逆U字状ないし円弧状を呈している。
本例では、低圧側Uターン連通路42の通路径と第2〜第4ポートpC、pE、pSの口径とは略同径とされており、低圧側Uターン連通路42の一端及び他端(低圧通路画成部材47の両端の円形開口49、49)が第2〜第4ポートpC、pE、pSの3つのポートの真上に選択的に位置せしめられ(つまり、低圧通路画成部材47の両端の円形開口49、49は、回転弁体20の回転軸線Oを中心とした同一円周上に90°離れて形成されている)、これにより、前記第4ポートpSを含む隣り合うポート間(pS−pE、pS−pC)を選択的に連通するようになっている。
上記に加え、本実施形態では、回転弁体20の回転時において、回転弁体20側の当接面16及びシール面17を底板部材10Bの弁シート面12から離れさせるボール式シール面離隔機構が設けられている。
ボール式シール面離隔機構は、図6、図9に示される如くに、ボール56、ケース57、及び蓋部材58で構成されるボール保持体55を複数(図示例では3個)備える。ボール保持体55は、ボール56を、その一部を下方に突出させた状態で、回転自在にかつ移動は実質的に阻止した状態で保持するもので、このボール保持体55は、回転弁体20の下部外周に3箇所、120°間隔で設けられた装着穴59に、前記ボール56の一部を下方に突出させた状態で装着されている。また、底板部材10Bには、回転弁体20の回転開始前及び回転終了時において、回転弁体20側の当接面16及びシール面17が底板部材10Bの弁シート面12から離れないように、前記ボール56の一部が嵌め込まれ、回転弁体20の回転時(流路切換中)においては、ボール56が回転弁体20を押し上げながら転がり出るような寸法形状とされた略円錐状の凹穴18が120°間隔で3個ずつ2組設けられている。本実施形態では、流路切換のための回転角度は90°とされているので、凹穴18の組同士の角度間隔は30°となっている。
かかるシール面離隔機構では、回転弁体20の回転開始前及び回転終了時においては、図9に示される如くに、底板部材10Bの凹穴18内にボール56の一部が嵌り込んでいる。この状態から回転弁体20を90°回転させ始めると、ボール保持体55が周方向に移動(回転)し、これに伴ってボール56は、回転弁体20を、圧縮コイルばね39の付勢力に抗して押し上げながら凹穴18から転がり出る。これによって、回転弁体20の当接面16及びシール面17が底板部材10Bの弁シート面12から離れる。なお、回転弁体20が90°回転すると、ボール56が次の凹穴18に嵌り込むので、回転弁体20は圧縮コイルばね39の付勢力によって押し下げられ、回転弁体20の当接面16及びシール面17が弁シート面12に押し付けられる。
<アクチュエータ7の構成及び動作>
次に、回転弁体20を回動させるための流体圧式のアクチュエータ7について説明する。
本実施形態のアクチュエータ7は、前記主弁5内を流通する高圧冷媒と低圧冷媒との差圧を利用した流体圧式のもので、図1、図2に加えて、図4を参照すればよくわかるように、前記主弁ハウジング10における蓋板部材10A上にその下端が溶接等により固定された上蓋62付き円筒部61と、該円筒部61内に摺動自在に嵌挿された天井部付き厚肉円筒状の受圧移動体60と、この受圧移動体60内に内挿された円柱状の回転駆動体65と、を備える。
受圧移動体60は、蓋板部材10Aの上面に嵌合固定されて受圧移動体60と円筒部61との間に嵌め込まれた弓形状断面の左右一対の回動阻止兼上下動案内部材63、63により、直線的に上下動するがその回転は阻止されるようになっている。
受圧移動体60と回転駆動体65には、受圧移動体60の上下動を回転駆動体65の回転運動に変換するための運動変換機構として、送り用雌ねじ66と送り用雄ねじ67がそれぞれ設けられている(図4では図示省略)。回転駆動体65は、受圧移動体60に螺合しているので、受圧移動体60の上下方向の移動に伴って相対的に該受圧移動体60内で回動するようになっており、回転駆動体65が回転すると、該回転駆動体65に連結された回転軸部材30及び回転弁体20も一体に回転する。ここでは、受圧移動体60が上動すると、回転駆動体65、回転軸部材30、及び回転弁体20が(下から視て)反時計回りに回転し、受圧移動体60が下動すると、回転駆動体65、回転軸部材30、及び回転弁体20が(下から視て)時計回りに回転する。
前記受圧移動体60の外周上部には、円筒部61の内周面との間を気密的に封止して円筒部61内を容積可変の上室51と下室52とに仕切るシール部材(ここでは、Oリング71、例えばテフロン(登録商標)製の滑りリング72からなるシール部材)及び該シール部材を係止する例えば金属製のリング部材73がかしめ等により装着されている。
図1には、受圧移動体60が最下降位置にあり、回転弁体20が第1の回転位置をとっている状態が示され、図2には、受圧移動体60が最上昇位置にあり、回転弁体20が第2の回転位置をとっている状態が示されている。本例では、第1の回転位置と第2の回転位置との角度差、つまり、流路切換に要する回転角度は90°となっている。
また、円筒部61の下部には、下室52に高圧流体を導入・排出するための下部ポート54が設けられるとともに、その上蓋62には、上室51に高圧流体を導入・排出するための上部ポート53が設けられている。
なお、受圧移動体60の上下動を回転駆動体65の回転運動に変換するための運動変換機構としては、上記のような送りねじを用いたものに限定されず、例えば、特開2016−89901号公報に開示されているような、ボール、このボールの収容部、及び螺旋溝で構成されているもの等を採用することができる。
<四方パイロット弁8の構成及び動作>
次に、四方パイロット弁8について説明する。
本実施形態では、流路切換を、高圧部分である第1ポートpD、上部ポート53、下部ポート54、及び、低圧部分である第4ポートpSに細管#1〜#4で接続された電磁式の四方パイロット弁8により行うようにされている。
四方パイロット弁8は、その構造自体はよく知られているものであるので、その構造説明は省略する。必要なら、例えば特開2016−114133号公報等を参照されたい。
この四方パイロット弁8においては、上部ポート53に細管#2を介して接続されるポートa、第4ポートpSに細管#4を介して接続される低圧ポートb、下部ポート54に細管#3を介して接続されるポートc、第1ポートpDに細管#1を介して接続される圧ポートdが設けられている。
本例では、通電ON時には、高圧ポートdとポートcが連通するとともに、ポートaと低圧ポートbが連通するので、第1ポートpD(吐出側高圧ポート)に流入する高圧流体が下部ポート54を介して下室52に導入されるとともに、上室51の高圧流体が上部ポート53から第4ポートpS(吸入側低圧ポート)へ排出される。
それに対し、通電をOFFにすると、高圧ポートdとポートaが連通するとともに、ポートcと低圧ポートbが連通するので、第1ポートpD(吐出側高圧ポート)に流入する高圧流体が上部ポート53を介して上室51に導入されるとともに、下室52の高圧流体が下部ポート54から第4ポートpS(吸入側低圧ポート)へ排出される。
したがって、四方パイロット弁8への通電をONにすると、受圧移動体60が上動し、これによって、回転駆動体65、回転軸部材30、及び回転弁体20が(下から視て)反時計回りに90°(第1の回転位置から第2の回転位置へと)回転し、図2、図3(B)に示される如くに、高圧側Uターン連通路41により第1ポートpDと第3ポートpEとが連通するとともに、低圧側Uターン連通路42により第2ポートpCと第4ポートpSとが連通する(回転弁体20が第2の回転位置にある第2の連通状態)。
一方、四方パイロット弁8への通電をOFFにすると、受圧移動体60が下動し、回転駆動体65、回転軸部材30、及び回転弁体20が(下から視て)時計回りに90°(第2の回転位置から第1の回転位置へと)回転し、図1、図3(A)に示される如くに、高圧側Uターン連通路41により第1ポートpDと第2ポートpCとが連通するとともに、低圧側Uターン連通路42により第3ポートpEと第4ポートpSとが連通する(回転弁体20が第1の回転位置にある第1の連通状態)。
<四方切換弁(流路切換弁)1の作用効果>
上記のような構成とされた本実施形態の四方切換弁1では、回転弁体20の一端側に収容部23が設けられ、この収容部23に、高圧冷媒が流通する高圧側Uターン連通路41が設けられた高圧通路形成部材40が上下方向に摺動自在に嵌挿保持され、かつ、高圧通路形成部材40は圧縮コイルばね25により蓋板部材10Aに押し付ける方向(反弁シート面12側)に付勢されているので、当該高圧側Uターン連通路41を流れる高圧冷媒に伴われる脈動は、低圧側Uターン連通路42が設けられた回転弁体20の基体部21に対して高圧通路形成部材40が主弁ハウジング10の蓋板部材10Aに抑え込まれて吸収減衰される。
そのため、高圧冷媒に伴われる脈動に起因する回転弁体20の振動を効果的に抑えることができ、そのため、高圧冷媒が脈動を伴っていても、低圧側Uターン連通路42のシール面17と弁シート面12との間に隙間が形成され難くなり、その結果、主弁ハウジング10内(弁室11)の高圧冷媒が圧縮機吸入側に抜ける弁洩れの発生を効果的に抑えることができる。
また、高圧通路形成部材40に設けられた高圧側Uターン連通路41は、下面側が開口した側面視概略円弧(弓形)状ないしかまぼこ状とされ、かつ、その断面は、図9を参照すればよくわかるように、上部(外周側)が半円形状とされているので、前述した特許文献2に見られるような飯ごう形状(断面形状が矩形)のものに比して、圧力損失を低減できる。
したがって、本実施形態の四方切換弁1では、圧力損失の低減等を図りながら、低圧側Uターン連通路42のシール性を向上し得て弁洩れを生じ難くできる。
上記に加え、本実施形態の四方切換弁1では、回転弁体20に設けられた低圧側Uターン連通路42は、基体部(上側部材)21内に形成された弁体内通路部46と、該弁体内通路部46における下面側に溶着固定された低圧通路画成部材(下側部材)47とで分割構成され、低圧側Uターン連通路42は、側面視が円弧(弓形)状ないしかまぼこ状とされるとともに、断面形状が円形ないしそれに近い楕円形状とされ、かつ、一端から他端まで全長にわたって通路断面積が変わらないようされる。
つまり、低圧側Uターン連通路42は、断面円形のチューブを断面形状(円形)を変えずに円弧状ないしかまぼこ状に湾曲させた理想の通路形状とされ、角部、段差、引っ掛かり等が全くないものとされるので、圧力損失を増大させる原因となる渦流を発生し難くできる。
また、耐圧強度が増大するので、断面形状がかまぼこ形状、角丸矩形、あるいは比較的扁平な楕円状で断面積が一様ではない従来の弁体に比して、内外の高低圧力差が大きくなっても、変形し難くなり、そのため、コストアップ、大型化等を招くことなく、低圧側Uターン連通路42のシール性を向上し得て弁洩れを生じ難くできる。
さらに、低圧通路画成部材47は、回転弁体20の補強部材の役割も果たすので、高低圧力差が大きい場合でも、回転弁体20を変形し難くできる。
また、低圧側Uターン連通路42の通路径と第2〜第4ポートpC、pE、pSの口径とが略同径とされるので、低圧側Uターン連通路42内での流体の膨張や収縮が発生せず、それによっても、圧力損失を効果的に低減できる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る流路切換弁の第2実施形態を図10〜図12を参照しながら説明する。
図10は、本発明に係る流路切換弁の第2実施形態を示す断面図である。
図示実施形態の流路切換弁は、スライド式の四方切換弁2であり、ヒートポンプ式冷暖房システムにおいて流路切換用として使用されるもので、スライド弁体(移動弁体)90を内蔵する主弁6と、第1実施形態で用いられているものと同じ構成の四方パイロット弁8を備える。
主弁6は、シリンダ型の主弁ハウジング80、該主弁ハウジング80内に設けられた弁座ブロック81、該弁座ブロック81の上面に形成された平坦で滑らかな弁シート面82、該弁シート面82に開口する、左右方向に横並びに設けられた第2ポートpC、第4ポートpS(低圧ポート)、及び第3ポートpE、並びに、弁シート面82上を左右方向に摺動可能に配在された断面逆立椀形状のスライド弁体90を有する。
スライド弁体90内には、前記3つのポートpC、pS、pEを選択的に連通させるべく、言い換えれば、隣り合うポートpSとポートpEとを連通させる第1の連通状態と、隣り合うポートpSとポートpCとを連通させる第2の連通状態とを作り出すべく、Uターン連通路95が設けられている。
主弁ハウジング80内は、左右2つのパッキン付きピストン84A、84Bにより、弁室83と、左右2つの作動室86A、86Bとが画成されている。弁室83には、圧縮機の吐出側に接続される第1ポートpD(高圧ポート)が開口せしめられている。
ピストン84Aとピストン84Bとは、連結体87により一体移動可能に連結されている。連結体87には、スライド弁体90が下側から摺動自在に嵌合せしめられる開口87aが形成されており、スライド弁体90は、左右一対のピストン84A、84Bの往復移動に伴って連結体87の開口87a部分に押動されて、その内部に形成されたUターン連通路95を介して第3ポートpEと第4ポートpS(低圧ポート)とを連通させるとともに、弁室83(つまり、スライド弁体90の外側)を介して第1ポートpD(高圧ポート)と第2ポートpCとを連通させる右端位置(図10に示される第1の連通状態)と、第2ポートpCと第4ポートpS(低圧ポート)とを連通させるとともに、弁室83(つまり、スライド弁体90の外側)を介して第1ポートpD(高圧ポート)と第3ポートpEとを連通させる左端位置(不図示の第2の連通状態)との間を摺動するようにされている。
前記2つの作動室86A、86Bは、四方パイロット弁8及び細管#1〜#4を介して選択的に圧縮機吐出側と圧縮機吸入側とに接続され、2つの作動室86A、86Bの圧力差を利用してピストン84A、84Bを移動させ、それに伴ってスライド弁体90を弁シート面82上で摺動させて流路の切り換えを行うようにされている。
より詳しくは、本実施形態のスライド弁体90は、図11、図12に4面図が示されているように、弁シート面82を下側として、該弁シート面82に対接するシール面97を有する下側部材91(図12(B))と、該下側部材91の上側に被さるように、例えば超音波溶着あるいはレーザ溶着により合体接合された上側部材92(図12(A))とで分割構成されている。
上側部材92は、下面側(弁シート面82側)が開口し、かつ、内周上部(Uターン連通路95の外周側)が概ね半円形状ないしそれに近い半楕円形状を持つものとなっている。
それに対し、下側部材91は、左右両端に円形開口99を有する平面視レーストラック状とされ、該下側部材91の上側に上側部材92が被さるようにして、そのレーストラック状の外周部分の上面が上側部材92の下端周縁部に接合固定されている。
下側部材91(の下面)のシール面97は、ここでは、メガネのフレーム状とされている。また、前記Uターン連通路95の断面形状を、上側部材92と協同(合体)して、円形ないしそれに近い楕円形(図示例では、楕円形)とするとともに、一端から他端まで全長にわたって略等しい断面積とすべく、その中央部から左右両端の円形開口99にかけて、上記第1実施形態と略同じ構成の山状突部98が設けられている。
つまり、本実施形態では、前記Uターン連通路95は、その下側ないし内周側部分が下側部材91で画成され、その上側ないし外周側部分が上側部材92で画成された、断面形状が円形ないしそれに近い楕円形かつ側面視概略逆U字状ないし円弧状を呈している。
本例では、Uターン連通路95の通路径と第2〜第4ポートpC、pE、pSの口径とは略同径とされており、Uターン連通路95の一端及び他端(下側部材91の左右両端の円形開口99、99)が第2〜第4ポートpC、pE、pSの3つのポートの真上に選択的に位置せしめられ、これにより、前述のように前記第4ポートpSを含む隣り合うポート間(pS−pE、pS−pC)を選択的に連通して流路の切り換えを行うようになっている。
このような構成とされた本実施形態の四方切換弁2では、上記第1実施形態のロータリー式のものと同様に、スライド弁体90に設けられたUターン連通路95は、断面円形のチューブを断面形状をほとんど変えずにU字状ないし円弧状に湾曲させた理想の通路形状とされ、角部、段差、引っ掛かり等が全くないものとされるので、圧力損失を増大させる原因となる渦流を発生し難くできる。
また、上記のように、スライド弁体90を下側部材91と上側部材92の2部材で分割構成とすることにより、単一部材では困難であった理想の通路形状を比較的低コストで実現でき、しかも、その断面形状が円形ないしそれに近い楕円形とされるとともに、一端から他端まで全長にわたって略等しい断面積とされていることにより、耐圧強度が増大するので、断面形状がかまぼこ形状、角丸矩形、あるいは比較的扁平な楕円状で断面積が一様ではない従来のスライド弁体に比して、内外の高低圧力差が大きくなっても、変形し難くなり、そのため、コストアップ、大型化等を招くことなく、Uターン連通路のシール性を向上し得て弁洩れを生じ難くできる。
また、Uターン連通路95の通路径と第2〜第4ポートpC、pE、pSの口径とが略同径とされるので、Uターン連通路95内での流体の膨張や収縮が発生せず、それによっても、圧力損失を効果的に低減できる。
[第2実施形態の変形形態]
図13、図14は、上記第2実施形態のスライド弁体90の他例のスライド弁体90’の4面図を示している。
本例のスライド弁体90'では、その内部に形成されたUターン連通路95'の寸法形状は上記したスライド弁体90のUターン連通路95の寸法形状とほぼ同じであるが、上側部材92'及び下側部材91'の形状やそれらの接合部位が異なっている。
本例では、下側部材91'が、比較的大きな平面視レーストラック状とされ、そのレーストラック状の外周より若干内側の上面から突設された環状壁の96'の上下部分が上側部材92'の周縁部に接合固定されている。また、下側部材91’(の下面)のシール面97’は、ここでは、左右2個の円形開口99'付きの角丸長方形状とされている。
かかる例においても、上記第2実施形態のものと同様な作用効果が得られることは詳述するまでも無い。
なお、上述した本発明に係る流路切換弁は、ヒートポンプ式冷暖房システムのみならず、他のシステム、装置、機器類にも組み込めることは勿論である。
1 四方切換弁(流路切換弁の第1実施形態)
2 四方切換弁(流路切換弁の第2実施形態)
5 主弁(第1実施形態)
6 主弁(第2実施形態)
7 アクチュエータ
8 四方パイロット弁
10 主弁ハウジング(第1実施形態)
10A 蓋板部材
10B 底板部材
10C 胴部
11 弁室
12 弁シート面
16 当接面(高圧側Uターン連通路)
17 シール面(低圧側Uターン連通路)
20 回転弁体(移動弁体)
21 基体部(上側部材)
23 収容部
25 圧縮コイルばね(第2付勢部材)
30 回転軸部材
39 圧縮コイルばね(第1付勢部材)
40 高圧通路形成部材
41 高圧側Uターン連通路
42 低圧側Uターン連通路
43 舌状把手部
45 円環状部
46 弁体内通路部
47 低圧通路画成部材(下側部材)
48 山状突部
49 円形開口
51 上室
52 下室
53 上部ポート
54 下部ポート
55 ボール保持体
60 受圧移動体
65 回転駆動体
80 主弁ハウジング(第2実施形態)
81 弁座ブロック
82 弁シート面
83 弁室
84A、84B ピストン
86A、86B 作動室
87 連結体
90 スライド弁体(移動弁体)
91 下側部材
92 上側部材
95 Uターン連通路
97 シール面
98 山状突部
99 円形開口
pD 第1ポート(吐出側高圧ポート)
pC 第2ポート(室外側入出ポート)
pE 第3ポート(室内側入出ポート)
pS 第4ポート(吸入側低圧ポート)

Claims (5)

  1. 主弁ハウジング、該主弁ハウジング内に設けられた弁シート面、該弁シート面に開口する3個以上のポート、及び前記弁シート面上を回動可能に配在された回転弁体を有し、該回転弁体内に、前記ポート間を選択的に連通すべく、側面視概略逆U字状ないし円弧状を呈する2つのUターン連通路が形成されている流路切換弁であって、
    前記2つのUターン連通路は、一方が低圧流体が流通する低圧側Uターン連通路であり、他方が高圧流体が流通する高圧側Uターン連通路であり、
    前記回転弁体は、前記弁シート面を下側として、該弁シート面に対接する一対の円環状シール面を有する下側部材と、該下側部材の上側に被さるように合体接合される上側部材とで分割構成され、前記下側部材で前記低圧側Uターン連通路の下側ないし内周側部分が画成され、前記上側部材で前記低圧側Uターン連通路の上側ないし外周側部分が画成され、前記低圧側Uターン連通路は、その断面形状が円形ないしそれに近い楕円形とされるとともに、一端から他端まで全長にわたって等しい断面積とされており、
    前記高圧側Uターン連通路の前記弁シート面に対接する当接面はシール性を備えていないことを特徴とする流路切換弁。
  2. 前記下側部材には、前記低圧側Uターン連通路の一端及び他端を構成する開口が設けられるとともに、その中央部から両端の開口にかけて山状突部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  3. 前記山状突部は、断面形状が半円状ないしそれに近い半楕円状の表面を有していることを特徴とする請求項2に記載の流路切換弁。
  4. 前記低圧側Uターン連通路の通路径と前記弁シート面に開口するポートの口径とが同径とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の流路切換弁。
  5. 前記上側部材と前記下側部材とで、前記低圧側Uターン連通路の上下半分ずつを画成していることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の流路切換弁。
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