JP2003021175A - クラッチの制御方法 - Google Patents

クラッチの制御方法

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JP2003021175A
JP2003021175A JP2001206659A JP2001206659A JP2003021175A JP 2003021175 A JP2003021175 A JP 2003021175A JP 2001206659 A JP2001206659 A JP 2001206659A JP 2001206659 A JP2001206659 A JP 2001206659A JP 2003021175 A JP2003021175 A JP 2003021175A
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clutch
duty
time
predetermined
slow
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Eiji Inoue
英司 井上
Takumi Shinojima
巧 篠島
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Isuzu Motors Ltd
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Isuzu Motors Ltd
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外乱による応答差によって最適開始デューテ
ィ値がズレた場合でも、クラッチ接続時のタイムラグ及
びショックの両立を図る。 【解決手段】 クラッチの作動流体圧を電子コントロー
ルユニットから出力されるデューティパルスに応じて変
化させるクラッチ制御方法において、クラッチを接続す
るとき、最初に、常に過大な接続ショックが生じないよ
うに定められた開始デューティを所定時間出力し、その
後、クラッチが速く緩接されるような第一の緩接デュー
ティを出力し、次いで所定条件成立時からクラッチが遅
く緩接されるような第二の緩接デューティを出力すると
共に、開始デューティの出力開始時から所定条件成立時
までの時間Δt2を計測し、この時間が予め定められた
許容時間範囲Δta内に入っていないときはその許容時
間範囲内に入るよう第一の緩接デューティのステップ幅
を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクラッチの制御方法
に係り、特に車両の動力伝達系に配された湿式摩擦クラ
ッチを制御する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示すように、本発明者らは、エン
ジンEから変速機T/Mに至る動力伝達経路の途中に流
体継手2と湿式摩擦クラッチ3とを直列に設け、変速時
に湿式摩擦クラッチ3を自動的に断接する車両の動力伝
達装置を新たに開発した。この場合、車両停止中にギヤ
イン操作されると、この後クラッチが自動接続され、ク
リープが発生する。この点通常のAT車と同様である。
【0003】クラッチの接続は、早すぎるとクラッチ接
続ショック(所謂ガレージショック等)が生じ、遅すぎ
るとギヤイン操作からクリープ発生までに時間がかか
り、ドライバがいつアクセルを踏み込んでよいのか分か
らなくなる(タイムラグ大)。そこでこのようなクラッ
チ接続ショックと接続時間短縮との両立を図るため、ク
ラッチがつながり始めるまでの遊び領域はクラッチを急
接し、クラッチがつながり始めたら接続速度を低速に切
り換えてクラッチをゆっくりつなぐ(緩接する)、とい
う制御が行われている。
【0004】より具体的には、クラッチを断接駆動する
ための作動流体圧を、電子コントロールユニット(以下
ECUともいう)から出力されるデューティパルスに応
じて変化させることにより、クラッチを断接制御する。
そしてこの制御はオープン制御であり、予め決められた
所定のプログラムに従ってECUはデューティパルスを
出力する。
【0005】図11に示すように、開発当初のクラッチ
接続制御は、最初に、クラッチがつながり始めの位置付
近まで大きく接されるような所定の開始デューティDs
t’を所定時間ECUから出力し(これを一発接制御と
いう)、その後、クラッチが緩接されるような所定の緩
接デューティDk’を所定時間毎にECUから出力し、
次いで、所定の緩接終了デューティDed’に達した
ら、クラッチが完接されるような完接デューティDc’
(=0%)をECUから出力する、というものである。
【0006】クラッチのつながり始めの位置、言い換え
れば最初に所定トルクを伝達することができるトルク伝
達開始点をトルク点と称し、このトルク点をECUに学
習して接続速度切換の基準値等として利用している。ト
ルク点を学習値とするのは、クラッチに製造誤差等に起
因するバラツキないし個体差があり、クラッチ又は車両
毎にトルク点が異なるからである。
【0007】図11においてトルク点はDltであり、
開始デューティDst’は一般的にはトルク点Dltよ
り若干断側の値となる。そして原則的には、一発接制御
によって過大な接続ショックが生じないようにしてあ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際にはクラ
ッチ等の個体差、運転状況、経時変化等の外乱によっ
て、トルク点がバラつき、最適な開始デューティの値が
Dst1’、Dst2’のようにズレたりバラついたり
することがある。またトルク点の学習更新前はこのよう
なズレ、バラツキを検知することもできない。従って、
この場合も開始デューティの値をDst’のまま制御し
てしまっては、Dst1’にズレたときは接続タイムラ
グが大きくなり、Dst2’にズレたときは接続ショッ
クが大きくなる。
【0009】特に、発進時の様子に着目して説明する。
図6は、発進直前にギヤイン操作されたとき(所謂ガレ
ージシフトが行われたとき)のクリープ変化の様子を表
し、流体継手の入力側(ポンプ)と出力側(タービン)
との回転数の変化の様子を表す。流体継手の入力側の回
転数はエンジン回転数Ne(実線)で置き換えられ、流
体継手の出力側の回転数即ちタービン回転数Nt(破
線)はそのままクラッチ入力側回転数と置き換えること
ができる。
【0010】時刻t0において、発進段へのギヤインが
完了しクラッチ接続制御が開始されたとする。クラッチ
の出力側が駆動輪側からブレーキで止められているの
で、クラッチが接続されていくに従い流体継手の滑りが
大きくなり、流体継手の入力側(ポンプ)がエンジン回
転数Neと等しい一定のアイドル回転数で回転している
のに対し、タービン回転数Ntが次第に落ち込んでい
く。これによりクリープが次第に大きくなる。
【0011】適正な開始デューティのときのタービン回
転数Ntの落ち込み線図がaであるとした場合、図11
に示したように適正値がDst1’にズレたときは、タ
ービン回転数Ntの線図がbのようになり、タイムラグ
が大きくなる。一方、図11に示したように適正値がD
st2’にズレたときは、タービン回転数Ntの線図が
cのようになり、接続ショックが大きくなる。
【0012】そこで、以上の問題に鑑みて本発明は創案
され、その目的は外乱によって最適開始デューティ値が
ズレたりバラついたりした場合でも、冗長性を持たせ、
クラッチ接続時のタイムラグ及びショックを両立するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、クラッチ接続
時に最初にクラッチをトルク点付近まで急接し、その後
緩接を行うクラッチの制御方法において、クラッチ接続
中の所定時間を計測し、この時間が所定範囲内に入って
いないときはその所定範囲内に入るよう急接及び緩接の
少なくとも一態様を補正するものである。
【0014】また本発明は、湿式摩擦クラッチを断接駆
動するための作動流体圧を電子コントロールユニットか
ら出力されるデューティパルスに応じて変化させること
によりクラッチを断接制御するクラッチの制御方法にお
いて、上記クラッチを断状態から接続するとき、最初
に、クラッチがトルク点付近まで大きく接され且つトル
ク点のバラツキを考慮して常に過大なクラッチ接続ショ
ックが生じないように予め定められた開始デューティを
所定時間電子コントロールユニットから出力し、その
後、クラッチが速く緩接されるような第一の緩接デュー
ティを所定時間毎に電子コントロールユニットから出力
し、次いで、所定条件が成立したときから、クラッチが
遅く緩接されるような第二の緩接デューティを所定時間
毎に電子コントロールユニットから出力すると共に、上
記開始デューティの出力開始時から上記所定条件成立時
までの時間を計測し、この時間が予め定められた許容時
間範囲内に入っていないときはその許容時間範囲内に入
るよう上記第一の緩接デューティのステップ幅を補正す
るものである。
【0015】上記湿式摩擦クラッチが、車両のエンジン
から変速機に至る動力伝達経路の途中に流体継手と直列
に設けられたものであり、上記所定条件が、エンジン回
転数とクラッチ入力側回転数との差が所定値以上になっ
たことであるのが好ましい。
【0016】上記所定条件が、クラッチの入力側回転数
又は出力側回転数の変化率が所定値以上になったことで
あるのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施形態を添
付図面に基いて説明する。
【0018】図1は本実施形態における車両の動力伝達
装置を示す。図示するように、エンジンEには、クラッ
チ機構1を介して変速機T/Mが接続されている。クラ
ッチ機構1は流体継手(フルードカップリング)2と湿
式多板クラッチ3とからなる。流体継手2は、エンジン
Eから変速機T/Mに至る動力伝達経路の途中であって
その上流側に設けられ、湿式多板クラッチ3は同下流側
に直列に設けられる。なおここでいう流体継手とはトル
クコンバータを含む広い概念であり、現に本実施形態に
おいてもトルクコンバータを用いている。
【0019】流体継手2は、エンジンの出力軸(クラン
ク軸)に接続されたポンプ4と、ポンプ4に対向されク
ラッチ3の入力側に接続されたタービン5と、タービン
5とポンプ4との間に介設されたステータ6と、ポンプ
4とタービン5との締結・切離を行うロックアップクラ
ッチ7とを有する。湿式多板クラッチ3は、その入力側
が入力軸3aを介してタービン5に接続され、出力側が
変速機T/Mの入力軸8に接続され、流体継手2と変速
機T/Mとの間を断接するものである。
【0020】変速機T/Mは、入力軸8と、これと同軸
に配置された出力軸9と、これらに平行に配置された副
軸10とを有する。入力軸8には、入力主ギヤ11が設
けられている。出力軸9には、1速主ギヤM1と、2速
主ギヤM2と、3速主ギヤM3と、4速主ギヤM4と、
リバース主ギヤMRとが夫々軸支されていると共に、6
速主ギヤM6が固設されている。副軸10には、入力主
ギヤ11に噛合する入力副ギヤ12と、1速主ギヤM1
に噛合する1速副ギヤC1と、2速主ギヤM2に噛合す
る2速副ギヤC2と、3速主ギヤM3に噛合する3速副
ギヤC3と、4速主ギヤM4に噛合する4速副ギヤC4
と、リバース主ギヤMRにアイドルギヤIRを介して噛
合するリバース副ギヤCRとが固設されていると共に、
6速主ギヤM6に噛合する6速副ギヤC6が軸支されて
いる。
【0021】この変速機T/Mによれば、出力軸9に固
定されたハブH/R1にスプライン噛合されたスリーブ
S/R1を、リバース主ギヤMRのドグDRにスプライ
ン噛合すると、出力軸9がリバース回転し、上記スリー
ブS/R1を1速主ギヤM1のドグD1にスプライン噛
合すると、出力軸9が1速相当で回転する。そして、出
力軸9に固定されたハブH/23にスプライン噛合され
たスリーブS/23を、2速主ギヤM2のドグD2にス
プライン噛合すると、出力軸9が2速相当で回転し、上
記スリーブS/23を3速主ギヤM3のドグD3にスプ
ライン噛合すると、出力軸9が3速相当で回転する。
【0022】そして、出力軸9に固定されたハブH/4
5にスプライン噛合されたスリーブS/45を、4速主
ギヤM4のドグD4にスプライン噛合すると、出力軸9
が4速相当で回転し、上記スリーブS/45を入力主ギ
ヤ11のドグD5にスプライン噛合すると、出力軸9が
5速相当(直結)で回転する。そして、副軸10に固定
されたハブH6にスプライン噛合されたスリーブS6
を、6速副ギヤC6のドグD6にスプライン噛合する
と、出力軸9が6速相当で回転する。上記各スリーブ
は、図示しないシフトフォークおよびシフトロッドを介
して、運転室内のシフトレバーによってマニュアル操作
される。
【0023】湿式多板クラッチ3は通常の構成である。
即ち、図示省略するが、オイルが満たされたクラッチケ
ーシング内で、入力側と出力側とにそれぞれ複数枚ずつ
互い違いにクラッチプレートがスプライン噛合され、こ
れらクラッチプレート同士をクラッチピストンにより押
し付け合い、或いは解放して、クラッチの接続・分断を
行うものである。図2を参照して、クラッチピストン2
7はクラッチスプリング28により常に断側に付勢され
ると共に、これを上回る油圧がクラッチピストン27に
付加されたときクラッチ3が締結される。クラッチ締結
力ないしクラッチのトルク容量は与えられる油圧に応じ
て増大される。
【0024】次に、湿式多板クラッチ3に作動油圧を供
給するための油圧供給装置について説明する。図2に示
すように、オイルタンク13のオイルがろ過器14を介
して油圧ポンプOPにより吸引吐出されると共に、その
吐出圧がリリーフバルブ15により調整され、一定のラ
イン圧PLが作られる。このライン圧PLのオイルを圧
力(減圧)制御してクラッチ3に送り込むわけだが、こ
のためクラッチコントロールバルブCCVとクラッチソ
レノイドバルブCSVという二つのバルブを用いてい
る。即ち、メインの油圧ラインに接続されたクラッチコ
ントロールバルブCCVを、クラッチソレノイドバルブ
CSVから送られてくるパイロット油圧Ppに応じて開
閉させるという、パイロット操作型油圧制御方式を採用
している。そしてパイロット油圧Ppの大きさが、電子
コントロールユニット(ECU)16から出力されるデ
ィーティパルスに応じて変化される。
【0025】即ち、クラッチソレノイドバルブCSVは
電磁ソレノイドを有した電磁弁であり、無段階で開閉可
能であると共に、常にライン圧PLが供給されている。
そしてECU16から出力されたディーティパルスを受
け取り、そのデューティ(デューティ比)Dに応じた量
だけ弁体を開放させる。これによりクラッチソレノイド
バルブCSVはデューティDに応じたパイロット油圧P
pを出力することになる。
【0026】クラッチコントロールバルブCCVは、パ
イロット油圧Ppに基づき無段階で開閉作動されるスプ
ール弁であり、これ自体は電子制御されない。即ちパイ
ロット油圧Ppの大きさに応じて内蔵スプールを開放側
にストロークさせ、これによりライン圧PLを適宜調整
しクラッチ圧Pcとしてクラッチ3に送り込む。こうし
て、結果的に、クラッチ3に供給される油圧がECU1
6によりデューティ制御されることとなる。
【0027】なお、クラッチソレノイドバルブCSVと
クラッチコントロールバルブCCVとを結ぶ経路の途中
にアキュムレータ17が設けられる。
【0028】図3に油圧供給装置の特性線図を示す。横
軸は、ECU16から出力されるディーティパルスのデ
ューティDであり、より詳しくは所定の制御周期(本実
施形態では20msec)におけるソレノイドon時間の割合を
示すonデューティである。本実施形態では、デューティ
Dが0(%)のときクラッチが完接されるようにしてあ
る。これは電気系統の故障等でクラッチソレノイドバル
ブCSVに何等通電されなくなったようなとき(所謂of
fスタックの状態)にも、クラッチを接続状態として、
なんとか車両の走行を維持できるようにするためであ
る。
【0029】図示するように、デューティDが大ほど
断、小ほど接である。デューティDの値が小さくなるに
つれ、クラッチコントロールバルブCCVから出力され
るパイロット油圧Ppの値が比例的に増加し、これに伴
ってクラッチに供給される油圧即ちクラッチ圧Pcと、
クラッチ3のトルク容量Tcとが比例的に増加する傾向
を示す。なおクラッチコントロールバルブCCVのバル
ブ開度Vは図示上は3ポジションであるが、実際上は全
開、全閉以外の中間開度(バルブ開度0mm)でスプール
弁が微小ストロークし、クラッチ圧Pcを連続的に変更
できるものである。
【0030】本実施形態にはロックアップクラッチ7の
制御系も存在するが、ここでは本発明に直接関係ないた
め説明を省略する。その油圧制御系の構成は湿式多板ク
ラッチ3の油圧制御系と大略同様である。
【0031】次に、動力伝達装置を電子制御するための
電子制御装置を図4を用いて説明する。前述のECU1
6にはクラッチソレノイドバルブCSVの他、本装置を
電子制御するために様々なスイッチやセンサが接続され
ている。これにはエンジン回転数を検出するためのエン
ジン回転センサ18、クラッチ3の入力側の回転数即ち
タービン5の回転数を検出するためのタービン回転セン
サ19、変速機T/Mの回転数、代表的には入力副ギヤ
12の回転数を検出するための変速機回転センサ20、
及び車速を検出するための車速センサ21が含まれる。
これらのセンサは図1にも示される。また、パーキング
ブレーキが作動中か否かを検出するためのパーキングブ
レーキスイッチ22、フットブレーキが作動中か否かを
検出するためのフットブレーキスイッチ23、及び変速
機のギヤポジションを検出するためのギヤポジションセ
ンサ24も含まれる。
【0032】また、ECU16にはノブスイッチ25も
接続されている。即ち、本実施形態ではドライバによる
変速操作の開始時期を検出するため、或いはクラッチ断
を開始するタイミングを決定するため、運転室のシフト
レバーにおいて、レバーに対しシフトノブが僅かにシフ
ト方向に揺動可能に取り付けられており、これらレバー
とシフトノブとの間にノブスイッチ25が設けられてい
る。そしてドライバによる変速操作時、レバーの動作に
先立ってシフトノブが揺動すると、ノブスイッチ25が
onとなり、これを合図にクラッチ断を開始するようにな
っている。具体的構成は特開平11−236931号公
報に示されたものと同様である。
【0033】また、本実施形態の動力伝達装置には、同
公報に示されたような坂道発進補助装置(HSA;Hill Star
t Aid)が設けられており、その装置の手動on/offを行う
ため運転室にHSAスイッチ26が設けられ、HSAス
イッチ26がECU16に接続されている。このHSA
スイッチ26は所定のトルク学習制御を開始する際のト
リガスイッチを兼用するもので、本発明においてはHS
A自体にあまり意味を持たない。
【0034】次に、本実施形態に係る動力伝達装置の作
動を説明する。
【0035】この動力伝達装置では、エンジンEの動力
を流体継手2、湿式多板クラッチ3、変速機T/Mとい
う順で伝達する。ロックアップクラッチ7は原則として
発進後の走行中は常にon(接)され、停車時のみoff
(断)される。従って発進時は流体継手2のクリープを
利用でき、摩擦クラッチを電子的に発進制御するものに
比べ制御が簡単になると共に、走行中は流体継手2がロ
ックアップされるのでスリップによるロスを防止でき
る。湿式多板クラッチ3は変速の度毎に断接される。こ
れは通常のMT車と同様である。
【0036】まず、車両発進時の作動を説明する。車両
がギヤニュートラルで停止中、ドライバが発進しようと
してシフトレバーを発進段に操作しようとしたとする。
するとシフトレバーにおいて、レバーの動作に先立って
シフトノブが揺動することによりノブスイッチ25がon
され、これを合図にクラッチ3が分断される。そして引
き続きシフトレバーが操作されることによって変速機T
/Mが発進段にギヤインされ、これがギヤポジションセ
ンサ24によって検出されるとクラッチ3が接続され
る。シフトレバー操作に先だってドライバによりフット
ブレーキ又はパーキングブレーキが作動されているの
で、クラッチ接続によりタービン5が駆動輪側から止め
られる。これによってタービン5に対しポンプ4が滑動
し、クリープ力が発生するようになる。従って後はブレ
ーキを離したりアクセルを踏み込んだりすれば車両が動
き出すのである。
【0037】次に、車両走行中の変速時の作動を説明す
る。車両が所定ギヤ段で走行中、ドライバが変速しよう
としてシフトレバーを次の変速段に操作しようとしたと
する。するとレバーの動作に先立ってシフトノブが揺動
し、ノブスイッチ25がonされ、これを合図にクラッチ
3が分断される。そして引き続きシフトレバーが操作さ
れることによって変速機T/Mが次の変速段にギヤイン
され、これがギヤポジションセンサ24によって検出さ
れるとクラッチ3が接続される。これによって変速が完
了する。この変速中ロックアップクラッチ7はonのまま
で、エンジン動力がそのままクラッチ3に伝達される。
【0038】次に、図5及び図6を用いてクラッチ接続
制御の内容を説明する。ここでの制御はオープン制御で
あり、予め決められたプログラムに従ってECU16が
デューティパルスを出力し、これに応じてクラッチが接
続される。
【0039】図5において、横軸は時間t、縦軸はEC
U16から出力されるデューティDである。制御は所定
の制御周期Δt=20msec毎に行われる。なおここでは発
進時のガレージシフトを例に挙げて説明する。即ち、ブ
レーキ作動中且つアイドリング停車状態でドライバがニ
ュートラルから発進段にシフト操作し、クラッチが接続
されてクリープが発生するような場合である。図6にお
いて、横軸は時間t、縦軸は回転数であり、エンジン回
転数Neが実線、タービン回転数Ntが破線で示され
る。エンジン回転数Neはアイドリング回転数=600rpm
一定で、初期のうちはギヤニュートラル、クラッチ完断
なので、流体継手のポンプとタービンが連れ回り、ター
ビン回転数Ntがエンジン回転数Neに一致している。
【0040】図5に示すように、時刻t0でギヤインが
完了し、ギヤポジションセンサ24からECU16にギ
ヤイン信号が送出されたとする。すると最初に一発接デ
ューティ即ち開始デューティDstがECU16から所
定時間Δt1出力され、一発接制御によるクラッチ急接
が実行される。
【0041】ここでの開始デューティDstは常温時で
10(%)、低温時で60(%)である。また時間Δt1=0.1s
ecである。図3を参照すると常温時の開始デューティD
st=10(%)はクラッチ完接相当の値であるが、その出
力時間Δt1は僅かであり、逆にこのような過剰なデュ
ーティを短時間出力することによってクラッチピストン
27を無効ストローク(遊び)分早く移動させ、図11
と比較しても分かるように、接続時間を一層短縮でき
る。
【0042】この一発接制御は、実質的には、クラッチ
をトルク点付近まで大きく接し、且つトルク点のバラツ
キを考慮して常に過大なクラッチ接続ショックが生じな
いような位置まで接することに相当する。即ち、クラッ
チ等の個体差、運転状況、経時変化等の外乱によって、
たとえ最適な開始デューティ値がDst2’のように最
も断側にズレたとしても、実際のクラッチが必ずそのズ
レた値或いはそれ以上の値(仮にDk10とする)に相
当する位置となるように、開始デューティの値Dstと
出力時間Δt1とが定められている。
【0043】なお、クラッチのトルク点は学習値であ
り、デューティDltの値をもってECU16に記憶さ
れる。図3に示すように、例えばトルク容量Tcm=約
200(Nm)を示すデューティD=50(%)がトルク点学習値
である。クラッチ等のバラツキにより破線の如くトルク
容量線図がずれた場合、所定の学習制御により学習値を
更新できる。本実施形態では、図11と比較しても分か
るように、従来よりトルク点から離れた位置まで一発接
を実行することになる。
【0044】次に、一発接制御を終えたら緩接制御に移
行し、第一の緩接デューティDk1の出力を開始する。
第一の緩接デューティDk1は、比較的速い速度でクラ
ッチが緩接されるようなデューティで、前回のデューテ
ィの値から第一のステップデューティDs1を減じて今
回のデューティの値が決定される。第一のステップデュ
ーティDs1は比較的大きな値に設定され、ここでは0.
4%である。このようにここではデューティをステップ
デューティDs1ずつ下げて従来の緩接よりも速い第一
の緩接を行っている。第一の緩接デューティDk1は初
期値Dk10であり、この値は上述したように最も断側
にズレた開始デューティ値Dst2’より大きな値であ
る。なお、緩接デューティDk1の減少周期Δtk1
は、本実施形態では1回の制御周期Δtと等しくしてい
るが、例えば複数回の制御周期nΔtと等しくしてもよ
い。
【0045】このように速い緩接を行っていくと、図6
に示すように、やがてクラッチがつながり、タービン回
転数Ntがエンジン回転数Neに対し落ち込んでいく。
そしてこの落ち込み量ないし回転差が所定値Nk以上に
達したら、その時点t2で緩接速度をより低速に切り換
える。本実施形態ではNk=200rpmである。
【0046】図5に示すように、時刻t2から第二の緩
接デューティDk2の出力を開始する。第二の緩接デュ
ーティDk2は、比較的遅い速度でクラッチが緩接され
るようなデューティで、前回のデューティの値から第二
のステップデューティDs2を減じて今回のデューティ
の値が決定される。第二のステップデューティDs2は
比較的小さな値に設定され、ここでは0.02%である。こ
のようにここではデューティをステップデューティDs
2ずつ下げて従来の緩接と同程度の速さの第二の緩接を
行っている。第二の緩接デューティDk2の減少周期Δ
tk2も、1回の制御周期Δtと等しくしているが、複
数回の制御周期nΔtと等しくしてもよい。
【0047】このような遅い緩接により、図6に示すよ
うに、タービン回転数Ntがエンジン回転数Neに対し
さらに落ち込んでいく。そしてそれらの回転差ΔN=N
e−NtがNke(本実施形態では300rpm)以上に達し
たら(時刻t3)、その時点から完接デューティDc=
0%を出力し、クラッチを一気に完接する。これにより
図6に示すようにタービン回転数Ntも落ち込んで0と
なり、発進待機のクリープが生まれる。
【0048】このように、本制御方法では、上記のよう
に開始デューティの値Dstと出力時間Δt1とが定め
られているため、個体差等の外乱で最適開始デューティ
値が最も断側にズレたとしても、一発接により過大なク
ラッチ接続ショックが出ることがない。そしてこの後速
い緩接が行われるため、トルク点に対し従来より遠めの
位置で一発接を終えたとしても、直ぐに従来のレベルに
追いつくことができ、タイムラグを防止できる。ここ
で、このような速い緩接によっても接続ショックが出る
ことはない。なぜならこのような速い緩接は接続初期の
段階までしか行われないからである。エンジン回転数N
eとタービン回転数Ntとの差Nke=300rpm以内とい
う範囲内では、多少接続が速くてもドライバが感じる程
のショックとしては現れない。従って接続ショックの問
題もないのである。こうして速い緩接が終わったら、従
来通りの遅い緩接が行われるので、接続ショックを防止
しつつ滑らかにクラッチを接続することができる。
【0049】このように、本発明の制御方法によれば、
外乱によって最適開始デューティ値がズレたりバラつい
たりした場合でも、冗長性を持たせることができ、クラ
ッチ接続時のタイムラグ及びショックの両立を図ること
ができる。そして特に車両発進時にあっては、ガレージ
ショックとタイムラグとを効果的に防止することがで
き、円滑な発進が可能となる。
【0050】ところで、ドライバが体感するショックと
タイムラグとには図7に示すようなトレードオフの関係
が成立する。即ち、ショックは接続時間が短いほど大き
く、タイムラグは接続時間が長いほど大きい。ショック
の要件を満足させることができる最小時間tminと、タ
イムラグの要件を満足させることができる最大時間tma
xとがあり、これら最小時間tminと最大時間tmaxとの
間でクラッチ接続を行えば両方の要件を満足する。
【0051】従って、これに着目したのが本実施形態の
制御である。即ち、クラッチの接続毎に、開始デューテ
ィDstの出力開始時t0からΔN(=Ne−Nt)≧
Nk成立時t2までの時間Δt2を計測し、この時間Δ
t2がtminとtmaxとの間の時間範囲即ち許容時間範囲
Δta内に入っていなかったら、その許容時間範囲Δt
a内に入るよう、第一のステップデューティDs1(第
一の緩接デューティDk1のステップ幅)を補正する。
【0052】具体的には、Δt2>tmaxのときは第一
のステップデューティDs1をΔt2−tmaxに応じた
値dD1だけ接側に補正する。即ち第一のステップデュ
ーティをDs1からDs1+dD1に更新する。このと
きはタイムラグ大のケースであり、このような補正によ
り第一の緩接デューティDk1のステップ幅を大きく
し、第一の緩接速度を早めタイムラグを短縮できる。
【0053】逆に、Δt2<tminのときは第一のステ
ップデューティDs1をtmin−Δt2に応じた値dD
2だけ断側に補正する。即ち第一のステップデューティ
をDs1からDs1−dD2に更新する。このときはシ
ョック大のケースであるが、このような補正により第一
の緩接デューティDk1のステップ幅を小さくし、第一
の緩接速度を遅めショックを低減できる。
【0054】なお、Δt2−tmaxとdD1との関係、
及びtmin−Δt2とdD2との関係は予めマップ等で
定めておく。
【0055】このような自動補正をクラッチ接続毎即ち
変速毎に行っていくと、図8に示すように、変速毎に時
間Δt2を許容時間範囲Δtaに近付け、最終的にその
許容時間範囲Δta内に収れんさせることができる。こ
うしてショックとタイムラグとを両立することが可能と
なる。なお実線は最初にタイムラグ大の場合、破線は最
初にショック大の場合である。時間Δt2が許容時間範
囲Δta内に入ったら補正は中止する。
【0056】次に、シフトアップの場合を説明する。こ
のときはロックアップクラッチ7が接されており、クラ
ッチがつながり始めたかどうかはクラッチの入力側回転
数の変化率で判断することになる。クラッチの基本的な
接続方法は図5に示したものと同様である。
【0057】図9に、変速時のクラッチの入出力側の回
転数の変化の様子を示す。実線が入力側回転数で、これ
はタービン回転センサ19で検出されるタービン回転数
Ntの値を用いる。なお、ロックアップクラッチ7が接
されているのでエンジン回転センサ18の検出値Neを
用いても良い。破線が出力側回転数で、これは変速機回
転センサ20の検出値をギヤ比を用いて変速機インプッ
トシャフト回転数に換算した値Niを用いる。
【0058】変速開始前は、入出力側回転数が同じであ
り、変速が開始(ノブスイッチON)されクラッチが断さ
れると、出力側回転数Niが入力側回転数Ntより低く
なる。ギヤイン時t0からクラッチ接続が開始され、一
発接制御を終え第一の緩接制御に入ってクラッチがつな
がり始めると、入力側回転数Ntが出力側回転数Niに
近づこうとして下降方向に変化する。
【0059】従って本実施形態では、入力側回転数Nt
の変化率ΔNtu/Δtuが所定値以上に達した時を図
5のt2とする。この所定値とは本実施形態ではΔNt
u=100rpm、Δtu=64msecのときの値である。あとは
ガレージシフトと同様に、t0からt2までの時間Δt
2を計測し、これをtmin及びtmaxと比較して許容時間
範囲Δta内に入るよう補正を行う。
【0060】次にシフトダウンの場合を説明する。図1
0に示すように、この場合シフトアップとは逆に、変速
が開始されクラッチが断されると、入力側回転数Ntが
出力側回転数Niより低くなる。ギヤイン時t0から一
発接制御を終え第一の緩接制御に入ってクラッチがつな
がり始めると、入力側回転数Ntが出力側回転数Niに
近づこうとして上昇方向に変化する。
【0061】従って本実施形態では、入力側回転数Nt
の変化率ΔNtd/Δtdが所定値以上に達した時を図
5のt2とする。この所定値とはシフトアップのときと
等しくΔNtd=100rpm、Δtd=64msecのときの値で
ある。あとはガレージシフトと同様に、t0からt2ま
での時間Δt2を計測し、これをtmin及びtmaxと比較
して許容時間範囲Δta内に入るよう補正を行う。以上
の補正により、シフトアップ及びシフトダウンの場合に
おいてもショックとタイムラグとが両立できる。
【0062】なお、本発明の実施形態は上述のものに限
られない。本実施形態では接続開始時からクラッチがつ
ながり始めた時までの時間を計測し、これに応じて第一
の緩接速度の補正を行ったが、計測対象を全体の接続時
間としたり、補正対象を開始デューティの値や出力時間
等としたり、これらを複合的に採用してもよい。
【0063】また、tmin、tmax及びΔtaの値は、ガ
レージシフト、シフトアップ及びシフトダウンの場合で
変えることも可能である。
【0064】本発明にいう湿式摩擦クラッチは上記実施
形態では多板式であったが、例えば単板式でも構わな
い。また本発明にいう流体圧は上記実施形態では油圧で
あったが、例えば空圧等他の流体圧でも構わない。本発
明にいう変速機は、上記実施形態では常時噛み合い式マ
ニュアル変速機であったが、例えば常時噛み合い式自動
変速機や、AT車のような遊星歯車式自動変速機でも構
わない。エンジンもディーゼル、ガソリン等の種別を問
わない。上記各数値は適宜変更可能である。またクラッ
チは必ずしも完断状態から接続する必要はなく、その場
合も本発明を適用できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
乱によって最適開始デューティ値がズレたりバラついた
りした場合でも、冗長性を持たせることができ、クラッ
チ接続時のタイムラグ及びショックの両立を図ることが
できるという、優れた効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両の動力伝達装置を
示すスケルトン図である。
【図2】本発明の実施形態に係る油圧供給装置を示す油
圧回路図である。
【図3】本発明の実施形態に係る油圧供給装置の特性線
図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電子制御装置を示す構
成図である。
【図5】本発明の実施形態に係るクラッチ接続制御の内
容を示すタイムチャートである。
【図6】クラッチ接続時のエンジン回転数とタービン回
転数との変化の様子を示すタイムチャートで、ガレージ
シフトの場合である。
【図7】接続ショックとタイムラグとの相関関係を示す
グラフである。
【図8】変速回数とクラッチ接続時間との関係を示すグ
ラフである。
【図9】クラッチ接続時のクラッチ入出力側回転数の変
化の様子を示すタイムチャートで、シフトアップの場合
である。
【図10】同シフトダウンの場合である。
【図11】従来のクラッチ接続制御の内容を示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
2 流体継手 3 湿式多板クラッチ 16 電子コントロールユニット(ECU) 24 ギヤポジションセンサ E エンジン T/M 変速機 CSV クラッチソレノイドバルブ CCV クラッチコントロールバルブ D デューティ Dlt トルク点学習値 Dst 開始デューティ Dk1 第一の緩接デューティ Ds1 第一のステップデューティ Dk2 第二の緩接デューティ Ds2 第二のステップデューティ Ne エンジン回転数 Nt タービン回転数(クラッチ入力側回転数) Ni インプットシャフト回転数(クラッチ出力側回転
数) ΔN 回転差 Nk 所定値 t0,t2,Δt1、Δt2 時間 Δta 許容時間範囲 tmin 最小時間 tmax 最大時間 ΔNtu/Δtu,ΔNtd/Δtd 変化率 dD1 第一のステップデューティの補正量 dD2 第二のステップデューティの補正量
フロントページの続き Fターム(参考) 3J057 AA04 BB04 GA16 GA23 GA67 GB13 GB14 GC04 GC08 GD01 GE11 HH01 JJ01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチ接続時に最初にクラッチをトル
    ク点付近まで急接し、その後緩接を行うクラッチの制御
    方法において、クラッチ接続中の所定時間を計測し、こ
    の時間が所定範囲内に入っていないときはその所定範囲
    内に入るよう急接及び緩接の少なくとも一態様を補正す
    ることを特徴とするクラッチの制御方法。
  2. 【請求項2】 湿式摩擦クラッチを断接駆動するための
    作動流体圧を電子コントロールユニットから出力される
    デューティパルスに応じて変化させることによりクラッ
    チを断接制御するクラッチの制御方法において、 上記クラッチを断状態から接続するとき、最初に、クラ
    ッチがトルク点付近まで大きく接され且つトルク点のバ
    ラツキを考慮して常に過大なクラッチ接続ショックが生
    じないように予め定められた開始デューティを所定時間
    電子コントロールユニットから出力し、その後、クラッ
    チが速く緩接されるような第一の緩接デューティを所定
    時間毎に電子コントロールユニットから出力し、次い
    で、所定条件が成立したときから、クラッチが遅く緩接
    されるような第二の緩接デューティを所定時間毎に電子
    コントロールユニットから出力すると共に、 上記開始デューティの出力開始時から上記所定条件成立
    時までの時間を計測し、この時間が予め定められた許容
    時間範囲内に入っていないときはその許容時間範囲内に
    入るよう上記第一の緩接デューティのステップ幅を補正
    することを特徴とするクラッチの制御方法。
  3. 【請求項3】 上記湿式摩擦クラッチが、車両のエンジ
    ンから変速機に至る動力伝達経路の途中に流体継手と直
    列に設けられたものであり、上記所定条件が、エンジン
    回転数とクラッチ入力側回転数との差が所定値以上にな
    ったことである請求項2記載のクラッチの制御方法。
  4. 【請求項4】 上記所定条件が、クラッチの入力側回転
    数又は出力側回転数の変化率が所定値以上になったこと
    である請求項2記載のクラッチの制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005047723A1 (ja) * 2003-11-12 2005-05-26 Hitachi, Ltd. 自動車、及びその制御装置、並びにその駆動力制御装置
JP2015121284A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 本田技研工業株式会社 輸送機関の駆動装置

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