JP2003021072A - 空気圧縮機及びその空気圧縮機を用いた群制御空気圧縮システム - Google Patents

空気圧縮機及びその空気圧縮機を用いた群制御空気圧縮システム

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JP2003021072A JP2001202596A JP2001202596A JP2003021072A JP 2003021072 A JP2003021072 A JP 2003021072A JP 2001202596 A JP2001202596 A JP 2001202596A JP 2001202596 A JP2001202596 A JP 2001202596A JP 2003021072 A JP2003021072 A JP 2003021072A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の親機を設けることなく、制御機能を同
等とした複数の空気圧縮機をもって、群制御空気圧縮シ
ステムを構成する。 【解決手段】 空気タンク3と、該空気タンク3に圧縮
空気を送り込むコンプレッサー6と、空気タンク3の空
気圧を検出する圧力センサー7と、コンプレッサー6を
駆動するモータ8と、該モータ8を制御する駆動制御器
9を備える空気圧縮機1において、空気圧縮機1を制御
する制御基板10が、マイクロコンピュータをなし、こ
のマイクロコンピュータは、圧力センサ7の信号を入力
し、かつモータ8を制御する駆動制御器9に制御信号を
出力する中央処理手段11と、該中央処理手段11にデ
ータを入出力する通信手段12と、該中央処理手段11
に予め制御手順を定めてある、複数の空気圧縮機1を群
制御する群制御手段13と、同じく中央制御手段11に
予め制御手順を定めてある、自機を単独に制御する単独
制御手段14と、親機と子機の指定手段15を有し、か
つ自機を親機モードもしくは子機モードのいずれにする
かを判別する親子機判別手段16を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台を並列運転
するのに適する空気圧縮機と、その空気圧縮機を複数台
使用して構成した、群制御空気圧縮システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の空気圧縮機を運転制御する
場合には、図4に示すように、各空気圧縮機(01)がそれ
ぞれ独自に行う単独制御とは別に、各空気圧縮機(01)そ
れぞれを、調和のとれた群制御を行うための群制御装置
(02)が必要である。
【0003】この群制御装置(02)は、各空気圧縮機(01)
とは独立したことろに設けられているため、この群制御
装置(02)と各空気圧縮機(01)との間には、圧力制御用の
信号回線(03)、異常が発生したとき緊急停止等の制御を
行う緊急制御回線(04)、通常の運転・停止等の制御を行
う制御回線(05)と、それぞれ少なくとも3組の信号回線
を用意する必要がある。
【0004】各圧縮機(01)は、空気タンク(06)と、該空
気タンク(06)に圧縮空気を送り込むコンプレッサー(07)
と、前記空気タンク(06)の空気圧を検出する圧力センサ
ー(08)と、前記コンプレッサー(07)を駆動するモータ(0
9)と、該モータ(09)を制御する駆動制御器(010)を備え
ている。
【0005】各空気圧縮機(01)の空気タンク(06)は、共
通の吐出空気配管(011)により連結されて、共通の空気
タンク(012)に接続されており、該空気タンク(012)の空
気圧は、圧力センサ(013)により群制御装置(02)に送ら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の群制御におい
て、空気圧縮機(01)の数が増えると、配線数の多さによ
る経費の増大、並びに配線の接続に要する工数等の増大
を招くとともに、配線経路が複雑になることから、保守
点検の手間が増し、しかも、回線の複雑さによる信頼性
の低下を招き、また故障時の故障機の切り離し運転が面
倒である。
【0007】特に、群制御装置(02)が故障した場合に
は、制御ができなくなり、各空気圧縮機(01)は、不調和
の状態で運転され、共通の空気タンク(012)の空気圧の
計測値が、各空気圧縮機(01)に反映されることなく運転
される。このような、故障の場合に対応させて、すぐに
交換できる群制御装置(02)の代替え機を、常に準備して
おくのは難しい。
【0008】本発明の目的は、専用の群制御装置(02)を
設ける必要をなくし、かつ空気圧縮機の数が増えても、
信号配線の数が増えることがないようにした空気圧縮機
と、その群制御装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、次のようにして解決される。 (1) 空気タンクと、該空気タンクに圧縮空気を送り込
むコンプレッサーと、前記空気タンクの空気圧を検出す
る圧力センサーと、前記コンプレッサーを駆動するモー
タと、該モータを制御する駆動制御器を備える空気圧縮
機において、前記空気圧縮機を制御する制御基板が、マ
イクロコンピュータをなし、このマイクロコンピュータ
は、前記圧力センサの信号を入力し、かつ前記モータを
制御する駆動制御器に制御信号を出力する中央処理手段
と、該中央処理手段にデータを入出力する通信手段と、
該中央処理手段に予め制御手順を定めてある、複数の空
気圧縮機を群制御する群制御手段と、同じく中央制御手
段に予め制御手順を定めてある、自機を単独に制御する
単独制御手段と、親機と子機の指定手段を有し、かつ自
機を親機モードもしくは子機モードのいずれにするかを
判別する親子機判別手段を備える。
【0010】(2) 上記(1)項において、制御基板が、
通信手段によって送受信されるデータの中から、自機及
び他機の運転、停止、負荷、無負荷等の運転情報、並び
に正常、異常等の運転状態情報等を取得して、その情報
を表示する表示器と、表示目標機を指定する目標機指定
手段を具備する制御監視手段を備える。
【0011】(3) 上記(1)もしくは(2)項において、
制御基板が、通信手段によって送受信されるデータの中
から、自機及び他機が送出する運転、停止、負荷、無負
荷、及び圧力センサーの出力値等の運転情報、並びに正
常、異常等の運転状態情報を時系列に取得して、その取
得情報を順次保存する制御履歴データメモリを備える。
【0012】(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおい
て、制御基板が、空気圧縮機の番号を複数設定して、群
制御対象機をグループ化するグループ設定手段を備え
る。
【0013】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、通信手段が、シリアル双方向通信手段であるものと
する。
【0014】(6) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、通信手段が、シリアル双方向光通信手段であるもの
とする。
【0015】(7) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおい
て、通信手段が、無線式双方向通信手段であるものとす
る。
【0016】(8) 上記(1)〜(7)項のいずれかにおい
て、通信手段が、中央監視制御装置に接続してあるもの
とする。
【0017】(9) 上記(1)〜(8)項のいずれかに記載
の空気圧縮機を複数備え、各空気圧縮機の空気タンク
を、共通吐出空気配管をもって共通接続した空気タンク
に、各空気圧縮機に設けた制御基板と同じ制御基板を設
け、空気タンクの圧力センサの信号を該制御基板の中央
処理手段に入力するとともに、該制御基板の通信手段
を、各空気圧縮機の通信手段のいずれかに接続する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る群制御システ
ムと、それに使用される空気圧縮機の一実施形態を述べ
る。
【0019】図1は、群制御システムの一実施要領を示
すブロック図で、図2は、それに使用されている空気圧
縮機のブロック図である。
【0020】図1において、(1)は、複数の空気圧縮
機、(2)は、複数の空気圧縮機(1)で圧縮された、各空
気圧縮機(1)の空気タンク(3)に蓄えられた圧縮空気
を、共通吐出空気配管(4)に接続された集合空気タンク
(5)に集め、この共通の集合空気タンク(5)から、圧縮
空気を需要側に提供する圧縮空気集合部である。
【0021】空気圧縮機(1)は、図2に示す如く、前記
空気タンク(3)と、該空気タンク(3)に圧縮空気を送り
込むコンプレッサー(6)と、前記空気タンク(3)の空気
圧を検出する圧力センサー(7)と、前記コンプレッサー
(6)を駆動するモータ(8)と、該モータ(8)を制御する
駆動制御器(9)を備えている。
【0022】モータ(8)を制御する駆動制御器(9)は、
主にモータ(8)の駆動電力を投入したり遮断したりする
電磁開閉器等からなり、この駆動制御器(9)において
は、マイクロコンピュータをなす制御基板(10)からの小
電力の制御信号により、大電力のモータ(8)を制御しう
るように、電磁開閉器と補助リレーなどを複合的に組み
合わせて構成されている。
【0023】制御基板(10)は、マイクロコンピュータを
なし、前記圧力センサ(7)の信号を入力し、かつ前記モ
ータ(8)を制御する駆動制御器(9)に制御信号を出力す
る中央処理手段(11)と、該中央処理手段(11)にデータを
入出力する通信手段(12)と、該中央処理手段(11)に予め
制御手順を定めてある、複数の空気圧縮機(1)を群制御
する群制御手段(13)と、同じく中央制御手段(11)に予め
制御手順を定めてある、自機を単独に制御する単独制御
手段(14)と、親機子機指定手段(15)を有し、かつ自機を
親機モードもしくは子機モードのいずれにするかを判別
する親子機判別手段(16)を備えている。
【0024】さらに制御基板(10)は、通信手段(12)によ
って送受信されるデータの中から、自機及び他機の運
転、停止、負荷、無負荷等の運転情報、並びに正常、異
常等の運転状態情報等を取得して、その情報を表示する
表示器(17)と、表示目標機を指定する目標機指定手段(1
8)を具備する制御監視手段(19)を備えている
【0025】さらに制御基板(10)は、通信手段(12)によ
って送受信されるデータの中から、自機及び他機が送出
する運転、停止、負荷、無負荷、及び圧力センサー(7)
の出力値等の運転情報、並びに正常、異常等の運転状態
情報を時系列に取得して、その取得情報を順次保存する
制御履歴データメモリ(20)を備えている。
【0026】さらに制御基板(10)は、空気圧縮機(1)の
番号をグループ番号設定手段(21)により複数設定して、
群制御対象機をグループ化するためのグループ設定手段
(22)を備えている。
【0027】上述の制御基板(10)は、各空気圧縮機(1)
が、全て同一内容のものを、持ち合っているとともに、
群制御に係る共通の集合空気タンク(5)を有する圧縮空
気集合部(2)にも、同一内容の制御基板(10)が設けら
れ、この制御基板(10)の中央処理手段(11)には、集合空
気タンク(5)の圧力センサ(23)の出力信号が入力し、そ
の制御基板(10)の通信手段(12)は、各空気圧縮機(1)の
いずれかに接続されている。
【0028】上述のように構成された各空気圧縮機(1)
は、以下のように、単独制御、群制御、グループ群制御
等が、各制御基板(10)の各設定によって、容易にモード
変更されて実施可能となっている。
【0029】図1は、群制御システムを実施するときの
最も標準的な各空気圧縮機(1)の配置を示し、各空気圧
縮機(1)の各通信手段(12)は、直列的に順次接続され
る。
【0030】通信手段(12)は、各制御基板(10)間の通信
ラインが、シリアル双方向(全二重通信)の通信を可能
にしており、各空気圧縮機(1)(1)間のデータの送受信
は、上り、下り双方に送りうるようになっている。各通
信手段(12)間の通信ラインは、導線、光ケーブル、無線
のいずれであってもよい。
【0031】また、圧縮空気集合部(2)に設けた制御基
板(10)の通信手段(12)の一方は、遠隔操作中央監視制御
装置(24)に接続され、緊急時の制御や、稼働状況の監視
などに、通信手段(12)で送受信されるデータを監視して
いる。
【0032】図1に示す各空気圧縮機(1)のいずれか
を、単独制御にする場合、親機子機指定手段(15)を親機
に設定して、グループ番号設定手段(21)に、自機の番号
のみを設定すると、グループ設定手段(22)が、他の親機
の群制御に係る拘束から、自機の制御を切り離す。
【0033】これにより、自機は、単独制御モードとな
って、中央処理手段(11)の制御は、単独制御手段(14)に
移され、圧力センサー(7)の出力信号に応じて、駆動制
御器(9)に制御信号を送り、モータ(8)をオンーオフ駆
動する単独制御になる。
【0034】各空気圧縮機(1)のいずれかを親機とし、
他を子機として群制御するには、まず親機とする空気圧
縮機(1)の親機子機指定手段(15)を、親機に設定する。
この際、グループ番号設定手段(21)には、グループ番号
無し、もしくは全機の番号を指定し、これにより、グル
ープ設定手段(22)は、グループ無し、もしくは全機を1
グループに設定する。
【0035】他の各空気圧縮機(1)の親機子機指定手段
(15)には、全て子機に設定し、それぞれのグループ番号
設定手段(21)には、親機と同様に、グループ番号無し、
もしくは全機の番号を指定する。
【0036】これにより、親機を指定した空気圧縮機
(1)の中央処理手段(11)が、それの群制御手段(13)に制
御が移されて、自機を含めて他の各空気圧縮機(1)を群
生御する。
【0037】この群制御に際して、圧縮空気集合部(2)
の制御基板(10)から、その制御基板(10)に入力している
集合空気タンク(5)の圧力センサ(23)の出力信号を、通
信回線を介して親機が受け取り、全体の空気圧縮系を群
制御する。
【0038】また、群制御手段(13)は、各子機の空気圧
縮機(1)が、圧力スイッチ制御機の場合は圧力スイッチ
制御運転、アンローダ制御機の場合はアンローダ制御運
転で運転するように、予め設定されている。
【0039】親機となる空気圧縮機(1)が故障した場
合、その故障した親機は、親子機判別手段(16)により、
該親機を子機として自動的に設定変更するか、もしくは
故障機として設定を変更し、その設定変更の信号を中央
処理手段(11)に送り、中央処理手段(11)は、通信手段(1
2)を介して全機にそのデータを送る。
【0040】各空気圧縮機(1)の親子機判別手段(16)に
は、番号等に基づいて、代替え親機となりうる優先順位
が定められ、予め設定した親機が故障すると、自動的に
次の親機を親子機判別手段(16)が自動設定し、速やかに
代替え親機を設定して、群制御の安定を保つ。
【0041】この際、各空気圧縮機(1)の制御基板(10)
に、制御履歴データメモリ(20)を設けておくことによ
り、故障した親機と同等の制御データの履歴を記録して
おくことができ、引き続き制御を引き継いで親機となる
空気圧縮機(1)は、複数の空気圧縮機(1)の現在の状況
把握が確実に行え、群制御を引き継ぐことによる制御の
不安定性を確実に除去することができる。
【0042】各空気圧縮機(1)の制御基板(10)には、群
制御されている複数の空気圧縮機(1)のいずれかに、故
障などの異常を生じたとき、もしくは、故障まではいか
ないが、若干の不具合を生じている空気圧縮機(1)があ
ることを検知して、警報等を発する制御監視手段(19)が
設けられている。この制御監視手段(19)には、空気圧値
や番号、その他のデータを数値表示する表示器(17)と、
データを表示しようとする目標の番号を指定する目標機
指定手段(18)が設けられている。
【0043】これにより、親機もしくはいずれかの子機
が警報を発したときには、保守要員が、最も近くにある
空気圧縮機(1)の表示器(17)を見ることにより、故障機
や異常機を速やかに確認することができ、その後の対応
を速やかに行って、事故の拡大を防ぐことができる。
【0044】図3は、適数の空気圧縮機(1)を、1つの
グループとして組み合わせ、そのグループを群制御を行
う群制御システムの実施要領を示すブロック図である。
【0045】図3において、1点鎖線で囲まれた複数の
空気圧縮機(1)は、それぞれが1つのグループを形成し
ている。このグループ化は、各グループを形成する各空
気圧縮機(1)における制御基板(10)のグループ番号設定
手段(21)に、同一グループとする空気圧縮機(1)の番号
を、それぞれ自機を含めて同じように指定する。
【0046】これにより、グループ設定手段(22)が、そ
こに設定された番号のものを1グループとして認識す
る。さらに、そのグループの中で親機とするべき空気圧
縮機(1)を、親機子機指定手段(15)に指定し、他の空気
圧縮機(1)を、それの親機子機指定手段(15)に、子機と
して指定する。
【0047】このように、グループ番号設定手段(21)を
介して、グループ設定手段(22)で複数の空気圧縮機(1)
をグループ化することにより、空気圧縮機(1)の設置位
置や圧縮能力の差異に関わらす、任意のグループ化が可
能になり、多数の空気圧縮機(1)を、同時に高効率に稼
動させることが可能となる。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、複数の空
気圧縮機を使用するとき、自由に組み合わせして、群制
御を容易に行うことができ、その際、親機をいずれに設
定しても群制御の制御状態に偏差を生じることなく、か
つ、親機が故障すれば、いずれの子機も、速やかに代替
え親機として作動することができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、親機もしく
はいずれかの子機が警報を発したときには、保守要員
が、最も近くにある空気圧縮機の表示器を見ることによ
り、故障機や異常機を速やかに確認することができ、そ
の後の対応を速やかに行って、事故の拡大を防止するこ
とができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、各空気圧縮
機の制御基板に、制御履歴データメモリを設けておくこ
とにより、親機と同等の制御データの履歴を常に記録し
ておくことができ、親機が故障して代替えに指定された
とき、引き続き制御を引き継いで親機となる空気圧縮機
は、複数の空気圧縮機の現在の状況把握が確実に行え、
群制御を引き継ぐことによる制御の不安定性を確実に除
去することができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、多数の空気
圧縮機使用して空気圧縮を行うとき、多数の空気圧縮機
中から、所要の空気圧縮機を選別してグループ化し、そ
のグループ化した複数の空気圧縮機を群制御することが
容易となり、かつグループ番号設定手段を介して、グル
ープ設定手段で複数の空気圧縮機をグループ化すること
により、空気圧縮機の設置位置や圧縮能力の差異に拘わ
らず、任意のグループ化が可能になり、多数の空気圧縮
機を、同時に高効率に稼動することが可能となる。
【0052】請求項5〜7記載の発明によれば、各空気
圧縮機それぞれが、各機の稼働状況データや制御状態の
データを、互いに同一内容の履歴データをして、常に持
ち合うことが容易にできる。
【0053】請求項6記載の発明によれば、電気雑音の
多い設置環境においても、通信データの信頼性を損なう
ことなく、群制御を安定に行うことができる。
【0054】請求項7記載の発明によれば、多数の空気
圧縮機間の通信配線を行う必要がないので、保守点検が
容易であり、かつ空気圧縮機の移動が容易になる。
【0055】請求項8記載の発明によれば、多数の空気
圧縮機を群制御している制御状態を、親機として各子機
の空気圧縮機制御していると同等のデータを、中央監視
制御装置が監視するので、必要に応じて、群制御に緊急
割り込み制御を行うことができ、群制御空気圧縮システ
ムの故障による他システムへの波及効果を、未然に防止
することができる。
【0056】請求項9記載の発明によれば、構造的に主
体をなす主要部を持つた親機を持ちいることなく、各子
機が親機を代替えする機能をもち、常に親機となりうる
状態を保ちつつ、子機のいずれか1つが親機の働きをし
て、群制御を行う空気圧縮システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、群制御システムの一実施要領を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に使用されている空気圧縮機のブロック図
である。
【図3】図2に示す空気圧縮機を複数使用し、グループ
化した群制御システムの実施要領を示すブロック図であ
る。
【図4】従来の群制御システム並びにそれに使用する空
気圧縮機のブロック図である。
【符号の説明】
(1)空気圧縮機 (2)圧縮空気集合部 (3)空気タンク (4)共通吐出空気配管 (5)集合空気タンク (6)コンプレッサー (7)圧力センサー (8)モータ (9)駆動制御器 (10)制御基板 (11)中央処理手段 (12)通信手段 (13)群制御手段 (14)単独制御手段 (15)親機子機指定手段 (16)親子機判別手段 (17)表示器 (19)制御監視手段 (20)制御履歴データメモリ (21)グループ番号設定手段 (22)グループ設定手段 (23)圧力センサ (24)遠隔操作中央監視制御装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気タンクと、該空気タンクに圧縮空気
    を送り込むコンプレッサーと、前記空気タンクの空気圧
    を検出する圧力センサーと、前記コンプレッサーを駆動
    するモータと、該モータを制御する駆動制御器を備える
    空気圧縮機において、 前記空気圧縮機を制御する制御基板が、マイクロコンピ
    ュータをなし、このマイクロコンピュータは、前記圧力
    センサの信号を入力し、かつ前記モータを制御する駆動
    制御器に制御信号を出力する中央処理手段と、該中央処
    理手段にデータを入出力する通信手段と、該中央処理手
    段に予め制御手順を定めてある、複数の空気圧縮機を群
    制御する群制御手段と、同じく中央制御手段に予め制御
    手順を定めてある、自機を単独に制御する単独制御手段
    と、親機と子機の指定手段を有し、かつ自機を親機モー
    ドもしくは子機モードのいずれにするかを判別する親子
    機判別手段を備えてなることを特徴とする空気圧縮機。
  2. 【請求項2】 制御基板が、通信手段によって送受信さ
    れるデータの中から、自機及び他機の運転、停止、負
    荷、無負荷等の運転情報、並びに正常、異常等の運転状
    態情報等を取得して、その情報を表示する表示器と、表
    示目標機を指定する目標機指定手段を具備する制御監視
    手段を備えている請求項1記載の空気圧縮機。
  3. 【請求項3】 制御基板が、通信手段によって送受信さ
    れるデータの中から、自機及び他機が送出する運転、停
    止、負荷、無負荷、及び圧力センサーの出力値等の運転
    情報、並びに正常、異常等の運転状態情報を時系列に取
    得して、その取得情報を順次保存する制御履歴データメ
    モリを備えている請求項1もしくは2記載の空気圧縮
    機。
  4. 【請求項4】 制御基板が、空気圧縮機の番号を複数設
    定して、群制御対象機をグループ化するグループ設定手
    段を備えている請求項1〜3のいずれかに記載の空気圧
    縮機。
  5. 【請求項5】 通信手段が、シリアル双方向通信手段で
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の空気圧縮機。
  6. 【請求項6】 通信手段が、シリアル双方向光通信手段
    である請求項1〜4のいずれかに記載の空気圧縮機。
  7. 【請求項7】 通信手段が、無線式双方向通信手段であ
    る請求項1〜4のいずれかに記載の空気圧縮機。
  8. 【請求項8】 通信手段が、中央監視制御装置に接続し
    てある請求項1〜7のいずれかに記載の空気圧縮機。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の空気圧
    縮機を複数備え、各空気圧縮機の空気タンクを、共通吐
    出空気配管をもって共通接続した空気タンクに、各空気
    圧縮機に設けた制御基板と同じ制御基板を設け、空気タ
    ンクの圧力センサの信号を該制御基板の中央処理手段に
    入力するとともに、該制御基板の通信手段を、各空気圧
    縮機の通信手段のいずれかに接続してなる群制御空気圧
    縮システム。
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