JP2003019772A - ゴム積層体 - Google Patents
ゴム積層体Info
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- JP2003019772A JP2003019772A JP2001209315A JP2001209315A JP2003019772A JP 2003019772 A JP2003019772 A JP 2003019772A JP 2001209315 A JP2001209315 A JP 2001209315A JP 2001209315 A JP2001209315 A JP 2001209315A JP 2003019772 A JP2003019772 A JP 2003019772A
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Abstract
保持し、耐熱・耐油性のゴムホースとして好適なビニリ
デンフルオライド単位含有フッ素ゴム(I)層とビニリ
デンフルオライド単位不含有ゴム(II)層とが強固に接
着したゴム積層体を提供する。 【解決手段】 ビニリデンフルオライド単位含有フッ素
ゴム(I)にシリカ系充填剤および加硫剤が混合されて
いるゴム配合物(A)からなるビニリデンフルオライド
単位含有フッ素ゴム(I)層と、ビニリデンフルオライ
ド単位不含有ゴム(II)にシリカ系充填剤、加硫剤およ
びアミノ基を含有するカップリング剤が混合されている
ゴム配合物(B)からなるビニリデンフルオライド単位
不含有ゴム(II)層とが加硫接着されている構成のゴム
積層体。
Description
イド(VdF)単位含有フッ素ゴム(I)とVdF単位
不含有ゴム(II)との積層体に関し、VdF単位含有フ
ッ素ゴム(I)とVdF単位不含有ゴム(II)との接着
において、接着用の中間層または接着剤を使用すること
なく、前記ゴム層(I)と(II)とが加硫により強固に
接着したゴム積層体およびその製法、ならびにその用途
に関する。
性、耐候性などに優れ、工業用材料、その他の分野にお
いて有用である。しかし、これらの分野で汎用的に使用
されるには経済性を無視することができないため、卓越
した性能を有しながらも飛躍的に使用量が増加すること
は期待できないのが現状である。
タジエン共重合体、水添されたアクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体、アクリルゴム、アクリル酸エステル−
エチレン共重合体、アクリル酸エステル−エチレン−酢
酸ビニル共重合体、シリコーンゴムが耐熱性が比較的優
れておりオイルホース、エアホース等の耐熱・耐油ホー
スの素材としても良く用いられている。
上や燃費向上を目的として益々エンジンルーム内の温度
が高温化してきており、耐熱・耐油ホースもより耐熱性
能の向上した材料が要求されている。したがって従来か
ら用いられてきたアクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、水添されたアクリロニトリル−ブタジエン共重合
体、アクリルゴム、アクリル酸エステル−エチレン共重
合体、アクリル酸エステル−エチレン−酢酸ビニル共重
合体では耐熱性が不十分になってきている。またシリコ
ーンゴムでは耐熱性はフッ素ゴムに次ぐ性能を有するも
ののオイルの膨潤や透過が問題となりそれ単独では使用
できないことがある。このように高性能と低価格という
相反する要求を同時に満たすためには、1種類のゴム素
材で対応することは困難になってきたといえる。
ム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、水添され
たアクリロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリルゴ
ム、アクリル酸エステル−エチレン共重合体、アクリル
酸エステル−エチレン−酢酸ビニル共重合体とフッ素ゴ
ムを積層化し、それにより耐熱・耐油ホース等を成形す
る方法が検討されているが(特開昭61−169243
号公報、特開昭61−189934号公報、特開昭62
−282928号公報、特開昭62−51439号公
報、特開昭63−317339号公報、特開平1−15
2060号公報、特開平1−159245号公報、特許
第2526134号公報、特開平3−221452号公
報など)、フッ素ゴムと他のゴムとの親和性が乏しいこ
とや加硫方法が異なることにより積層化した際の層間の
接着強度が低く剥離しやすいといった問題があった。
F単位含有フッ素ゴム(I)層とVdF単位不含有ゴム
(II)層とが強固に接着したゴム積層体を提供すること
にある。
(A)からなるVdF単位含有フッ素ゴム(I)層と、
下記配合物(B)からなるVdF単位不含有ゴム(II)
層とが加硫接着されている構成のゴム積層体に関する。 記 (A)VdF単位含有フッ素ゴム(I)にシリカ系充填
剤および加硫剤が混合されているゴム配合物。 (B)VdF単位不含有ゴム(II)にシリカ系充填剤、
加硫剤およびアミノ基を含有するカップリング剤が混合
されているゴム配合物。
ム(II)としては、シリコーンゴムが好ましい。
ム(I)層と、VdF単位不含有ゴム(II)層の接着強
度が0.6N/mm以上のゴム積層体をも提供できる。
機過酸化物で加硫可能なフッ素ゴムであって、前記Vd
F単位不含有ゴム(II)が有機過酸化物で加硫可能なシ
リコーンゴムであることが好ましい。
dF単位含有フッ素ゴム(I)と前記VdF単位不含有
ゴム(II)とを押出機により同時に押出すことにより内
側層と外側層からなるゴム積層体を形成するか、または
前記VdF単位含有フッ素ゴム(I)と前記VdF単位
不含有ゴム(II)のいずれか一方からなる内側層上に、
必要により繊維補強層を施した後に、押出機により他方
のゴムを外側層として押出すことにより内側層と、必要
により繊維補強層と、外側層とからなるゴム積層体を形
成し、ついで得られたゴム積層体を加硫し層間を接着さ
せる方法があげられる。
る耐熱・耐油ゴムホースにも関する。
する。
(I)としては、例えばVdF/ヘキサフルオロプロピ
レン(HFP)共重合体、VdF/テトラフルオロエチ
レン(TFE)/HFP共重合体、VdF/クロロトリ
フルオロエチレン(CTFE)共重合体等のVdF系共
重合体;TFE/プロピレン/VdF共重合体、HFP
/エチレン/VdF共重合体、フルオロ(アルキルビニ
ルエーテル)/オレフィン共重合体(たとえばVdF/
TFE/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル))共
重合体などが挙げられる。これらのうち、カップリング
剤に結合されたアミノ基との反応性が高いことから、V
dF/HFP共重合体、VdF/TFE/HFP共重合
体のエラストマーが特に好ましい。
は複数個のエーテル結合を含むものであっても良い。さ
らにその分子量は数平均分子量が20,000〜300,
000、好ましくは50,000〜200,000のもの
が良い。フッ素ゴムのVdF共重合比は20〜88モル
%、好ましくは45〜83モル%のものが良い。
ろん架橋性基含有単位として、ビニル基やアリル基を複
数有する多官能モノマーやヨウ素や臭素含有モノマーを
共重合しても良い。もちろんVdF単位含有フッ素ゴム
(I)の2種類以上のブレンドゴムや、VdF単位不含
有ゴム(II)の1種または2種類以上のゴムとのブレン
ドゴムも含まれる。
I)は、例えばポリブタジエン、スチレン−ブタジエン
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、水
添されたアクリロニトリル−ブタジエン共重合体、天然
ゴム、ポリイソプレン、プロピレン−ブタジエン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピ
レン−ジエン三元共重合体、ポリクロロプレン、エピク
ロルヒドリンと他の不飽和のエポキシドなどとの共重合
体;クロロプレン重合体、ポリ1−クロロブタジエン、
1−クロロブタジエン−ブタジエン共重合体、塩素化ブ
チルゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリ
エチレン、塩素化または臭素化ブチルゴム、アクリルゴ
ム、アクリル酸エステルとビニル化合物、オレフィン化
合物、ジエン化合物、α,β−エチレン系不飽和カルボ
ン酸などとの共重合体;シリコーンゴム、フルオロシリ
コーンゴム、TFE/プロピレン系フッ素ゴム、HFP
/エチレン系フッ素ゴム、フルオロ(アルキルビニルエ
ーテル)/オレフィン系(たとえばTFE/パーフルオ
ロ(アルキルビニルエーテル)共重合体)フッ素ゴムな
どのVdF単位不含有フッ素ゴムなどが挙げられる。
ング剤に結合されたアミノ基を前記VdF単位含有フッ
素ゴム(I)と反応させるために高温処理した方が良
く、その温度に耐えうるゴム(II)としては、特にアク
リロニトリル−ブタジエン共重合体、水添されたアクリ
ロニトリル−ブタジエン共重合体、アクリルゴム、アク
リル酸エステルとビニル化合物、オレフィン化合物、ジ
エン化合物、α,β−エチレン系不飽和カルボン酸など
との共重合体;シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴ
ム、TFE/プロピレン系フッ素ゴム、HFP/エチレ
ン系フッ素ゴム、フルオロ(アルキルビニルエーテル)
/オレフィン系(たとえばTFE/パーフルオロ(アル
キルビニルエーテル)共重合体)フッ素ゴムが好まし
く、シリコーンゴムがさらに好ましい。
(I)およびVdF単位不含有ゴム(II)に添加される
シリカ系充填剤としては、湿式シリカ、乾式シリカ、ケ
イソウ土、石英粉などが挙げられるが、好ましくは湿式
シリカおよび乾式シリカが挙げられる。
に対するシリカ系充填剤の好ましい配合量は、VdF単
位含有フッ素ゴム(I)100重量部に対して1〜50
重量部、さらに好ましくは3〜30重量部である。また
VdF単位不含有ゴム(II)に対するシリカ系充填剤の
好ましい配合量は、VdF単位不含有フッ素ゴム(II)
100重量部に対して1〜100重量部、さらに好まし
くは3〜80重量部である。いずれのゴムについても、
添加するシリカ系充填剤の量が少ないと十分な接着強度
が得られず、多すぎると配合物の粘度が高くなったり成
形品の硬度が高くなる傾向にある。
ム(II)に添加されるアミノ基を含有するカップリング
剤としては、以下の一般式(1)〜(3)で表される。
式(1):
あり、R2、R3およびR4の内少なくとも1つはメトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基などの加水分解可能な
アルコキシ基であり、他はメチル基、フェニル基などの
アルキル基またはアリール基である)。
エトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(ポリエチ
レンアミノ)プロピルトリメトキシシラン、N−β−
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、メチルアミノエトキシプロピルジアルコキシシラ
ン、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチ
ル)チタネートなどが挙げられ、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシランが特に好ましい。
するアミノ基を含有するカップリング剤の好ましい配合
量は、VdF単位不含有フッ素ゴム(II)100重量部
に対して0.1〜5重量部、さらに好ましくは1〜3重
量部である。カップリング剤の量が少ないと接着力が劣
り、多すぎた場合は配合物の粘度や金型への粘着性が高
くなり加工性が劣る。
ム(I)に混合される好ましい加硫剤、たとえば有機パ
ーオキサイド化合物、ポリアミン化合物、ポリヒドロキ
シ化合物、ポリチオール化合物を以下に列記する。
キサイド化合物としては、一般には熱や酸化還元系の存
在下で容易にパーオキシラジカルを発生するものが良
く、例えば1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−
3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメ
チルヘキサン−2,5−ジヒドロキシパーオキド、ジ−
t−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオキシ
ド、ジクミルパーオキシド、α,α'−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
サン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパー
オキシ)ヘキシン−3、ベンゾイルパーオキシド、t−
ブチルパーオキシベンゼン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパ
ーオキシマレイン酸、t−ブチルパーオキシイソプロピ
ルカーボネートなどを例示することができる。そのなか
でも好ましいものはジアルキル化合物である。一般に活
性−O=O−の量、分解温度などから種類ならびに使用
量が選ばれる。使用量は通常、フッ素ゴム(I)100
重量部に対して0.1〜15重量部であるが、好ましく
は0.3〜5重量部である。
る場合は、加硫助剤や共加硫剤を併用しても良い。この
加硫助剤または共加硫剤は、パーオキシラジカルとポリ
マーラジカルとに対して反応活性を有するものであれば
原則的に有効であって、特に種類は制限されない。好ま
しいものとしては、トリアリルシアヌレート、トリアリ
ルイソシアヌレート、トリアクリルホルマール、トリア
リルトリメリテート、ジプロパルギルテレフタレート、
ジアリルフタレート、テトラアリルテレフタールアミ
ド、トリアリルホスフェート、ビスマレイミドなどが挙
げられる。加硫助剤または共加硫剤は必ずしも使用する
必要はないが、使用する場合はフッ素ゴム(I)100
重量部に対して0.1〜10重量部が好まく、より好ま
しくは0.3〜5重量部の割合である。
物としては、分子中に2個以上の塩基性窒素原子を結合
する一級アミンまたは二級アミンであり、多くの場合は
これらを塩の形にして反応性を抑えて使用する。具体例
としては、例えばエチレンジアミンカーバメート、ヘキ
サメチレンジアミンカーバメート、4,4−ジアミンシ
クロヘキシルメタンカーバメートなどのアルキレンジア
ミン類;N,N'−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサ
メチレンジアミンなどのシッフ塩などが挙げられる。そ
のほか、塩基性に乏しい芳香族ポリアミン化合物も他の
塩基性化合物と併用することにより加硫剤として使用で
きる。他の塩基性化合物としては、例えばジフェニルグ
アニジン、ジ−O−トリグアニジン、ジフェニルチオウ
レア、2−メルカプトイミダゾリンや、合成ゴム用の加
硫促進剤であって分子内に−NH 3および/または−N
H−を有する化合物、2価の金属水酸化物などが挙げら
れる。
量部に対して0.5〜5重量部が好ましい。
化合物としては、フェノール性水酸基、
(CH2OH)2(式中、Rfは炭素数1〜20のポリフ
ルオロアルキレン基またはパークロロフルオロアルキレ
ン基)で示されるジヒドロキシ化合物またはこれらのア
ルカリ金属塩、これらの混合物などが好適に挙げられ
る。
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)パーフルオロ
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、4,4'−ジヒドロキシフェニルエーテル、HOC
H2(CF2)3CH2OH、HOCH2CF2CFH(CF
2)3CFHCF2CH2OH、HOCH2CH2CH2(C
F2)3CH2CH2CH2OH、HOCH2CF2CH2(C
F2)3CH2CF2CH2OHまたはこれらのアルカリ金
属塩などが挙げられる。
トジメチルエーテル、ジメルカプトメチルサルファイ
ド、1,6−ヘキサンジチオール、エチレンビスメルカ
プトアセテート、1,5−ナフタレンジチオール、4,
4'−ジメルカプトジフェニル、2−アニリノ−4,6
−ジチオール−S−トリアジン、2−ジブチルアミノ−
4,6−ジチオール−S−トリアジンまたはこれらのア
ルカリ金属塩などが挙げられる。
(II)に混合される加硫剤、加硫助剤としては上記Vd
F単位含有フッ素ゴム(I)に用いられるものを含め、
その他一般に用いられるものを使用することができる。
ム(I)やVdF単位不含有ゴム(II)に混合される充
填剤としては、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸
化チタン、酸化珪素、酸化アルミニウム等の金属酸化
物;水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化
カルシウム等の金属水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸
アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の炭酸
塩;珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、珪酸ナトリウ
ム、珪酸アルミニウム等の珪酸塩;硫酸アルミニウム、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム等の硫酸塩;合成ハイド
ロタルサイト、二硫化モリブデン、硫化鉄、硫化銅等の
金属硫化物;珪藻土、アスベスト、リトポン(硫化亜鉛
/硫化バリウム)、グラファイト、カーボンブラック、
フッ化カーボン、フッ化カルシウム、コークス、湿式シ
リカ、乾式シリカ、石英微粉末、亜鉛華、タルク、雲母
粉末、ワラストナイト、炭素繊維、アラミド繊維、各種
ウィスカー、ガラス繊維、有機補強剤、有機充填剤等が
挙げられる。
酸、パルミチン酸、ラウリン酸等の高級脂肪酸;ステア
リン酸ナトリウム、ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸
塩;ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド等の高級脂
肪酸アミド;オレイン酸エチル等の高級脂肪酸エステ
ル、ステアリルアミン、オレイルアミン等の高級脂肪族
アミン;カルナバワックス、セレシンワックス等の石油
系ワックス;エチレングリコール、グリセリン、ジエチ
レングリコール等のポリグリコール;ワセリン、パラフ
ィン等の脂肪族炭化水素;シリコーン系オイル、シリコ
ーン系ポリマー、低分子量ポリエチレン、フタル酸エス
テル類、燐酸エステル類、ロジン、(ハロゲン化)ジア
ルキルアミン、(ハロゲン化)ジアルキルスルフォン、
界面活性剤等が挙げられる。
バシン酸誘導体、軟化剤としては例えば潤滑油、プロセ
スオイル、コールタール、ヒマシ油、ステアリン酸カル
シウム、老化防止剤としては例えばフェニレンジアミン
類、フォスフェート類、キノリン類、クレゾール類、フ
ェノール類、ジチオカルバメート金属塩、そのほか着色
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、耐油性向上剤、発泡剤、ス
コーチ防止剤、粘着付与剤、滑剤などを任意に配合でき
る。
法、加熱された金型に組成物を圧入する方法、押出機で
押出しスチーム加熱する方法など公知の方法で行うこと
ができる。また特性向上のため成形品を加熱処理するこ
とによる二次加硫を行っても良い。
法で製造することができる。
ー、インターミキサーなどの混合機で混練された前記V
dF単位含有フッ素ゴム(I)と前記VdF単位不含有
ゴム(II)とを押出機により同時に押出すことにより内
側層と外側層からなるゴム積層体を形成し、ついで得ら
れたゴム積層体を加硫し層間を接着させる方法;または
前記VdF単位含有フッ素ゴム(I)と前記VdF単位
不含有ゴム(II)のいずれか一方からなる内側層上に、
必要により繊維補強層を施した後に、押出機により他方
のゴムを外側層として押出すことにより内側層と、必要
により繊維補強層と、外側層とからなるゴム積層体を形
成し、ついで得られたゴム積層体を加硫し層(I)と
(II)間を接着させる方法があげられる。
層や外側層に、必要により繊維補強層を施してもよい
し、他のゴム層を形成しても良い。
F単位不含有ゴム(II)層は、用途によりゴム積層体の
内側層になったり外側層になったり、いずれの層構造で
あっても良い。例えば高温の流体がホース内面を流動す
る場合には耐熱性の高いゴム層を内側層に、高温物体あ
るいは高温流体がホース外面に接触あるいは近傍する場
合には耐熱性の高いゴム層を外側にする。
使用に十分耐えうるものであり、各種用途を有し、例え
ば自動車用エンジンのエンジン本体、主運動系、動弁
系、潤滑・冷却系、燃料系、吸気・排気系など、駆動系
のトランスミッション系など、シャーシのステアリング
系、ブレーキ系など、電装品の基本電装部品、制御系電
装部品、装備電装部品などの、耐熱性・耐油性・耐燃料
油性・耐LLC性・耐スチーム性が要求されるガスケット
や非接触型および接触型のパッキン類(セルフシールパ
ッキン、ピストンリング、割リング形パッキン、メカニ
カルシール、オイルシールなど)などのシール、ベロー
ズ、ダイヤフラム、ホース、チューブ、電線などとして
好適な特性を備えている。
能である。
ット、シリンダーヘッドカバーガスケット、オイルパン
パッキン、一般ガスケットなどのガスケット、O−リン
グ、パッキン、タイミングベルトカバーガスケットなど
のシール、コントロールホースなどのホース、エンジン
マウントの防振ゴムなど。
ムシャフトシールなどのシャフトシールなど。
オイルシールなど。
のエンジンオイルクーラーホース、オイルリターンホー
ス、シールガスケットなどや、ラジエータ周辺のウオタ
ーホース、バキュームポンプのバキュームポンプオイル
ホースなど。
イヤフラム、バルブなど、フィラー(ネック)ホース、
燃料供給ホース、燃料リターンホース、ベーパー(エバ
ポ)ホースなどの燃料ホース、燃料タンクのインタンク
ホース、フィラーシール、タンクパッキン、インタンク
フューエルポンプマウントなど、燃料チューブのチュー
ブ本体やコネクターO−リングなど、燃料噴射装置のイ
ンジェクタークッションリング、インジェクターシール
リング、インジェクターO−リング、プレッシャーレギ
ュレーターダイヤフラム、チェックバルブ類など、キャ
ブレターのニードルバルブ花弁、加速ポンプピストン、
フランジガスケット、コントロールホースなど、複合空
気制御装置(CAC)のバルブシート、ダイヤフラムな
ど。
ホールドパッキン、排気マニホールドパッキンなど、E
GR(排気際循環)のダイヤフラム、コントロールホー
ス、エミッションコントロールホースなど、BPTのダ
イヤフラムなど、ABバルブのアフターバーン防止バル
ブシートなど、スロットルのスロットルボディパッキ
ン、ターボチャージャーのターボオイルホース(供
給)、ターボオイルホース(リターン)、ターボエアホ
ース、インタークーラーホース、タービンシャフトシー
ルなど。
ョン関連のベアリングシール、オイルシール、O−リン
グ、パッキン、トルコンホースなど、ATのミッション
オイルホース、ATFホース、O−リング、パッキン類
など。
イルホースなど。
グ、パッキン、ブレーキオイルホースなど、マスターバ
ックの大気弁、真空弁、ダイヤフラムなど、マスターシ
リンダーのピストンカップ(ゴムカップ)など、キャリ
パーシール、ブーツ類など。
やシースなど、ハーネス外装部品のチューブなど。
料など。
グ、パッキン、クーラーホースなど。
機などの輸送機関における耐油、耐薬品、耐熱、耐スチ
ーム、あるいは耐候用のパッキン、O−リング、ホー
ス、その他のシール材、ダイヤフラム、バルブに、また
化学プラントにおける同様のパッキン、O−リング、シ
ール材、ダイヤフラム、バルブ、ホース、ロール、チュ
ーブ、耐薬品用コーティング、ライニングに、食品プラ
ント機器および食品機器(家庭用品を含む)における同
様のパッキン、O−リング、ホース、シール材、ベル
ト、ダイヤフラム、バルブ、ロール、チューブに、原子
力プラント機器における同様のパッキング、O−リン
グ、ホース、シール材、ダイヤフラム、バルブ、チュー
ブに、一般工業部品における同様のパッキン、O−リン
グ、ホース、シール材、ダイヤフラム、バルブ、ロー
ル、チューブ、ライニング、マンドレル、電線、フレキ
シブルジョイント、ベルト、ゴム板、ウエザーストリッ
プ、PPC複写機のロールブレードなどへの用途に好適
である。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(VdF単位不含有ゴム)を表1と表2に従ってそれぞ
れ配合し、40℃ロール上で混練りし、各未加硫ゴムシ
ート(1.2mm厚)を作製した。これらのシートを表
3の組合せでお互いに接触させ170℃で10分間プレ
ス加硫し、さらに200℃で4時間オーブン加硫し、2
5mm幅に切断し、JIS K6256−1993に従
ってT型剥離試験を行った。
は、それぞれつぎに示すものである。VdF単位含有フ
ッ素ゴム(I−1):ダイキン工業(株)製のヨウ素を含
有するパーオキサイド加硫系のVdF/HFP共重合体
フッ素ゴム(商品名:ダイエルG−801) VdF単位含有フッ素ゴム(I−2):ダイキン工業
(株)製のヨウ素を含有しないポリオール加硫系のVd
F/HFP共重合体フッ素ゴム(商品名:ダイエルG−
704) VdF単位不含有フッ素ゴム:旭硝子(株)製のTFE
/プロピレン共重合体フッ素ゴム(商品名:アフラス#
150P) NYAD400:NYCO社製のウォラスナイト ニップシールVN3:日本シリカ(株)製の湿式シリカ カープレックス#1120:シオノギ製薬(株)の湿式
シリカ TAIC:日本化成(株)製のトリアリルイソシアヌレ
ート パーヘキサ25B:日本油脂(株)製のパーオキサイド
(2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン) CALDIC2000:近江化学工業(株)製の水酸化
カルシウム キョーワマグ150:協和化学工業(株)製の酸化マグ
ネシウム:シリコーンゴム:信越化学工業(株)製のシ
リコーンゴムコンパウンド(商品名:KE511−U) C−3:信越化学工業(株)製の加硫剤(ジクミルパー
オキサイドを約20%含有) A−1100:日本ユニカー(株)製のシランカップリ
ング剤(γ−アミノプロピルトリエトキシシラン)
ゴム(I)層とVdF単位不含有ゴム(II)層が強固に
加硫接着されたゴム積層体が得られる。また、本発明に
よれば、フッ素ゴムの特徴である耐熱性、耐油性、耐薬
品性、および耐候性を保持し、耐熱・耐油性のゴムホー
スとして好適なVdF単位含有フッ素ゴム(I)層とV
dF単位不含有ゴム(II)層との積層体を得ることがで
きる。
Claims (6)
- 【請求項1】 下記配合物(A)からなるビニリデンフ
ルオライド単位含有フッ素ゴム(I)層と、下記配合物
(B)からなるビニリデンフルオライド単位不含有ゴム
(II)層とが加硫接着されている構成のゴム積層体。 記 (A)ビニリデンフルオライド単位含有フッ素ゴム
(I)にシリカ系充填剤および加硫剤が混合されている
ゴム配合物。 (B)ビニリデンフルオライド単位不含有ゴム(II)に
シリカ系充填剤、加硫剤およびアミノ基を含有するカッ
プリング剤が混合されているゴム配合物。 - 【請求項2】 前記ビニリデンフルオライド単位不含有
ゴム(II)がシリコーンゴムである請求項1記載のゴム
積層体。 - 【請求項3】 前記ビニリデンフルオライド単位含有フ
ッ素ゴム(I)層と、前記ビニリデンフルオライド単位
不含有ゴム(II)層の接着強度が0.6N/mm以上で
ある請求項2記載のゴム積層体。 - 【請求項4】 前記ビニリデンフルオライド単位含有フ
ッ素ゴム(I)が有機過酸化物で加硫可能なゴムであ
り、前記ビニリデンフルオライド単位不含有ゴム(II)
が有機過酸化物で加硫可能なシリコーンゴムである請求
項1〜3のいずれかに記載のゴム積層体。 - 【請求項5】 前記ビニリデンフルオライド単位含有フ
ッ素ゴム(I)と前記ビニリデンフルオライド単位不含
有ゴム(II)とを押出機により同時に押出すことにより
内側層と外側層からなるゴム積層体を形成するか、また
は前記ビニリデンフルオライド単位含有フッ素ゴム
(I)と前記ビニリデンフルオライド単位不含有ゴム
(II)のいずれか一方からなる内側層上に、必要により
繊維補強層を施した後に、押出機により他方のゴムを外
側層として押出すことにより内側層と、必要により繊維
補強層と、外側層とからなるゴム積層体を形成し、つい
で得られたゴム積層体を加硫し層間を接着させて請求項
1〜4のいずれかに記載のゴム積層体を製造する方法。 - 【請求項6】 前記ビニリデンフルオライド単位含有フ
ッ素ゴム(I)と前記ビニリデンフルオライド単位不含
有ゴム(II)とを押出機により同時に押出すことにより
内側層と外側層からなるゴム積層体を形成するか、また
は前記ビニリデンフルオライド単位含有フッ素ゴム
(I)と前記ビニリデンフルオライド単位不含有ゴム
(II)のいずれか一方からなる内側層上に、必要により
繊維補強層を施した後に、押出機により他方のゴムを外
側層として押出すことにより内側層と、必要により繊維
補強層と、外側層とからなるゴム積層体を形成し、つい
で得られたゴム積層体を加硫し層間を接着させて得られ
る請求項1〜4のいずれかに記載のゴム積層体からなる
耐熱・耐油ゴムホース。
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