JP2003019343A - 円板状物の発射装置 - Google Patents

円板状物の発射装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転の遠心力によって円板状物を発射するこ
とで、摩耗がなく、耐用性に優れ、しかも、発射時に駆
動手段に負荷がかからず、連続発射しても確実かつ均一
に発射することができる円板状物の発射装置を提供す
る。 【解決手段】 駆動モータにより回転する回転体44を
用いてメダル24を発射するメダル発射装置に関する。
回転体44の回転軸上に設けられ、回転体44にメダル
24を供給する供給口56と、回転体44の供給口56
から回転体44の外周縁に設けた発射口66へと通じる
メダル24の発射通路60とを有し、回転体44の回転
による遠心力で発射口66よりメダル24を発射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板状物の発射装
置に関し、特に、遠心力で円板状物を発射させる円板状
物の発射装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
ゲーム装置、例えば円板状物であるメダルを用いたゲー
ム装置においては、駆動モータの駆動によってメダルを
飛ばすメダル発射装置を用いてゲームを行うようにした
ものが知られている。
【0003】このようなメダル発射装置としては、例え
ば、特開平8−289970号公報に示されるようなも
のがある。
【0004】このメダル発射装置は、変形可能なリング
部を外周に有する回転円板とローラとの間にメダルを挟
んで回転円板の回転によりメダルを発射するようにして
いる。
【0005】しかし、このメダル発射装置にあっては、
回転円板の外周に設けたリング部の摩擦力によりメダル
を発射するため、リング部が摩耗しやすく、耐用性に乏
しいという問題がある。
【0006】また、回転円板とローラとの間にメダルを
挟んで発射するため、発射時に回転円板の駆動手段に負
荷がかかることとなり、メダルを連続して投入した場合
に、メダルを均一に飛ばすことが困難となるという問題
がある。
【0007】本発明の目的は、回転の遠心力によって円
板状物を発射することで、摩耗がなく、耐用性に優れ、
しかも、発射時に駆動手段に負荷がかからず、連続発射
しても確実かつ均一に発射することができる円板状物の
発射装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の円板状物の発射装置は、駆動手段により回
転する回転体を用いて円板状物を発射する円板状物の発
射装置であって、前記回転体の回転軸上に設けられ、前
記回転体に前記円板状物を供給する供給口と、前記回転
体の供給口から前記回転体の外周縁に設けた発射口へと
通じる前記円板状物の発射通路とを有し、前記回転体の
回転による遠心力で前記発射口より前記円板状物を発射
することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、回転体の回転軸上に円板
状物を供給する供給口を形成することで、回転する回転
体に対し円板状物を確実に供給することができ、しか
も、供給口から発射口へと通じる発射通路を介して円板
状物を発射口へと導き、回転体の回転による遠心力で発
射口より円板状物を発射することで、摩擦力を用いるこ
となく、摩耗のない、耐用性に優れ、しかも、発射時に
駆動手段に負荷がかからず、連続発射しても確実かつ均
一に円板状物を発射することができる。
【0010】本発明においては、前記回転体を傾斜させ
て設けるようにすることができる。
【0011】このような構成とすることにより、回転体
の傾斜によって供給口に供給された円板状物が回転軸上
に留まることなく、スムーズに発射通路に進入し、円板
状物の発射が可能となる。
【0012】この場合、前記発射通路のメダル進入方向
上の外周縁位置よりも、回転方向後方に前記発射口が位
置するように、前記発射通路と前記発射口を設けること
ができる。
【0013】このような構成とすることにより、発射通
路が傾斜下方に位置する時点で、円板状物が発射通路内
に進入して外周部に位置するようにすることができ、発
射位置まで十分な加速時間を確保することが可能とな
る。
【0014】本発明においては、前記回転体には、前記
円板状物を発射口付近で保持する保持手段と、前記円板
状物を解放する解放手段とを設けることができる。
【0015】このような構成とすることにより、保持手
段により円板状物を発射口付近で保持しておき、発射位
置で解放手段により円板状物を解放することで、途中で
円板状物を飛び出させてしまうことなく、確実に発射位
置で円板状物を発射させることができる。
【0016】この場合、前記保持手段は、前記発射通路
の端部に対向して突出形成された保持部とされ、前記解
放手段は、前記保持部の上方に前記発射通路と連通して
配設された解放部と、前記回転体の外周縁対応位置に配
設され、前記円板状物を前記保持部から前記解放部へと
移行させる移行手段とを有するものとすることができ
る。
【0017】このような構成とすることにより、保持手
段及び解放手段を簡単な構造とし、かつ、円板状物を途
中で飛び出させることなく、確実に発射位置で発射させ
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1及び図2は、本発明の一実施の形態に
係る円板状物の発射装置を用いたゲーム装置を示す図で
ある。
【0020】このゲーム装置10は、メダルプッシャー
ゲームを行うもので、筐体12の正面上部にゲーム盤面
14が設けられ、このゲーム盤面14の下端位置にプッ
シャープレート16を有するゲームフィールド18が設
けられている。
【0021】また、筐体12の前方には操作部20が設
けられ、この操作部20にメダル投入口22が設けられ
ている。
【0022】このメダル投入口22に投入された円板状
物であるメダル24は、投入レール26を介して筐体1
2内のメダル発射装置28へと導かれ、そこで発射され
て発射レール30を介してゲーム盤面14の上部へと放
出されるようになっている。
【0023】ゲーム盤面14には、抽選表示部32と、
チャッカー部34と、チャッカー部34へのメダル24
の進路を邪魔する複数の釘36と、放出されたメダル2
4の振り分けを行う水平移動可能な振り分け装置38と
が設けられている。
【0024】そして、盤面14の上部に放出されたメダ
ル24が振り分け装置38によって振り分けられ、釘3
6によって邪魔されながら下方へと移動し、チャッカー
部34を通過すると、抽選表示部32による抽選が行わ
れ、例えば当たり、大当たり等の抽選結果が表示される
ようになっている。
【0025】この抽選結果に応じて図示せぬ払い出し装
置から払い出し用のメダルが払い出されるようになって
いる。
【0026】また、ゲーム盤面14に放出されたメダル
24は、ゲーム盤面14の下部からゲームフィールド1
8上に放出され、ゲームフィールド18上のメダル24
がプッシャープレート16により押されて図示せぬメダ
ル取り出し口へと排出されるようになっている。
【0027】次に、メダル発射装置28について説明す
る。
【0028】このメダル発射装置28は、駆動手段とし
ての駆動モータ40と、この駆動モータ40により回転
してメダル24を発射する発射部42とを有している。
【0029】発射部42は、図3〜図5に示すように、
駆動モータ42により回転する回転体44と、この回転
体44のメダル発射方向(図3矢印方向)側を開放した
状態で回転体44の外周を覆うケース46とを有し、回
転体44のメダル発射側が高くなるように、回転体44
が傾斜して設けられている。
【0030】このように、回転体44を傾斜させること
で、供給口56に供給されたメダル24が、回転体44
の回転軸上に留まることなくスムーズに発射通路60に
進入し、メダル24の連続発射が可能となる。
【0031】回転体44は、下円盤48と、上円盤50
と、これら下円盤48及び上円盤50を上下から挟み込
むカバー円盤52、54とが積層一体化された状態とさ
れ、上側のカバー円盤52及び上円盤50の回転軸上
に、回転体44内にメダル24を供給する供給口56が
形成され、この供給口56が投入レール26と接続され
るようになっている。
【0032】下円盤48は、図5及び図7に示すよう
に、分割形成された一対の分割円盤58からなり、この
一対の分割円盤58間に供給口56とつながるメダル2
4の発射通路60が形成された状態となっている。
【0033】また、各分割円盤58の両端部には、メダ
ル24を保持する保持手段としての保持部62が対向し
て突出形成され、発射通路60の両端位置でメダル24
の一部が回転体44の外縁より突出するようにメダル2
4を保持し得るようにされている。
【0034】上円盤50は、図5及び図6に示すよう
に、発射通路60の両端部対応位置にメダル24を解放
する解放手段として、保持部62の上方に発射通路60
と連通して解放部64が配設されている。
【0035】また、この解放部64が、回転方向後方側
にかけて発射通路60よりも広く形成され、この解放部
64に隣接して発射口66が形成された状態となってい
る。
【0036】フレーム46は、回転体44の外周縁対応
位置に配設された解放手段を構成する移行手段としての
爪部68を有している。
【0037】この爪部68は、メダル24を発射通路6
0の保持部62側から解放部64側へと移行させるテー
パ面70を有している。
【0038】そして、保持部62に保持されたメダル2
4が回転体44の外縁より若干突出した状態で爪部68
位置まで回転移動してくると、回転体44より突出した
メダル24の下面がテーパ面70に接触し、そのテーパ
面70に沿って上方に移動させられ、解放部64へと移
行させられる。
【0039】解放部64に移行されたメダル24は、回
転体44の回転に伴って、解放部64から発射口66側
へと移動し、発射可能な状態とされ、発射口66が発射
レール30位置に達すると、メダル24が遠心力により
発射されることとなる。
【0040】このように、メダル投入口22から投入さ
れたメダル24を投入レール26を介し回転体44の回
転軸上に設けられた供給口56に供給することで、回転
する回転体44に対し確実にメダル24を供給すること
ができる。
【0041】しかも、供給口56から発射口66へと通
じる発射通路60を介してメダル24を発射口66へと
導き、回転体44の回転による遠心力で発射口66より
メダル24を発射することで、摩擦力を用いることな
く、摩耗のない、耐用性に優れ、さらには、発射時に駆
動モータ40に負荷がかからず、連続発射しても確実か
つ均一にメダルを発射することができる。
【0042】また、発射通路60の端部で保持部62に
よりメダル24を保持し、爪部68にてメダル24を保
持部62から解放部64へと移行させ、発射口66より
発射させることで、均一にメダル24の保持と解放を行
うことができ、しかも、簡単な構造でメダル24の保持
及び解放を達成することができる。
【0043】本発明は、前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の形
態に変形可能である。
【0044】例えば、前記実施の形態では、保持手段を
発射口に突出形成した保持部とし、開放手段を保持部上
方に発射通路と連通して配設された解放部と、ケースに
設けた爪部とで形成しているが、この例に限らず種々の
保持手段及び解放手段を採用することが可能である。
【0045】また、前記実施の形態では、複数の円盤を
積層して回転体を形成しているが、下円盤及び上円盤は
一体のものとして形成することも可能である。
【0046】次に、上述した実施の形態では、保持部6
2、解放部64、爪部68を設け、メダルが所定以上の
遠心力で発射されるようにしているが、これらを設けず
とも、所定以上の遠心力を受けて発射される実施の形態
について説明する。
【0047】図8〜図10に示すように、本実施の形態
は、発射通路84、90、98を、供給口から回転体8
0、86、96の回転方向とは逆方向に湾曲させて形成
し、発射通路84、90、98の出口にあたる発射口8
2、88、96を、発射通路84、90、98のメダル
進行方向上にあたる外周縁位置よりも、回転方向の後方
に位置するように形成している。
【0048】発射通路を直線状に形成せず、これらのよ
うに形成することによって、発射口82、88、96が
各図に示されている位置よりも前の時点、具体的には、
発射通路84、90、98のメダル進入方向が傾斜下側
に向いた時点で、回転軸上に供給されたメダル24が傾
斜下方に移動可能、すなわち、発射通路84、90、9
8への進入が可能となるため、各図において右上にあた
る発射位置まで十分な加速時間をもつことができる。
【0049】図8の実施の形態は1本の発射通路しか設
けていないが、図9、図10に示すように複数本の発射
通路を設けることで、短い間隔で多くのメダルを発射す
ることが可能となる。また、前記実施の形態では、下円
盤と上円盤と2枚で回転体を構成していたが、本実施の
形態では、回転体を1枚で形成することができる。
【0050】なお、本実施の形態の他の構成及び作用
は、前記実施の形態と同様につき説明を省略する。
【0051】なお、前記各実施の形態では、発射対象物
をメダルとしているが、この例に限らず、円板状をなす
ものであれば種々のものを発射させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る発射装置を用いた
ゲーム装置の側方から見た断面図である。
【図2】図1のゲーム装置の正面図である。
【図3】図1及び図2に示す発射装置の平面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】本実施の形態に係る発射装置の分解斜視図であ
る。
【図6】図5の上円盤の平面図である。
【図7】図5の下円盤の平面図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係る発射装置の下円
盤の平面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施の形態に係る発射装置
の下円盤の平面図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係る発射装
置の下円盤の平面図である。
【符号の説明】
28 メダル発射装置 40 駆動モータ 42 発射部 44 回転体 46 フレーム 48 下円盤 50 上円盤 56 供給口 60、84、90、98 発射通路 62、92 保持部 64 解放部 66 発射口 68 爪部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動手段により回転する回転体を用いて
    円板状物を発射する円板状物の発射装置であって、 前記回転体の回転軸上に設けられ、前記回転体に前記円
    板状物を供給する供給口と、 前記回転体の供給口から前記回転体の外周縁に設けた発
    射口へと通じる前記円板状物の発射通路とを有し、 前記回転体の回転による遠心力で前記発射口より前記円
    板状物を発射することを特徴とする円板状物の発射装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記回転体を傾斜させて設けたことを特徴とする円板状
    物の発射装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記発射通路のメダル進入方向上の外周縁位置よりも、
    回転方向後方に前記発射口が位置するように、前記発射
    通路と前記発射口を設けたことを特徴とする円板状物の
    発射装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記回転体には、前記円板状物を発射口付近で保持する
    保持手段と、前記円板状物を解放する解放手段とが設け
    られていることを特徴とする円板状物の発射装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記保持手段は、前記発射通路の端部に対向して突出形
    成された保持部とされ、 前記解放手段は、前記保持部の上方に前記発射通路と連
    通して配設された解放部と、 前記回転体の外周縁対応位置に配設され、前記円板状物
    を前記保持部から前記解放部へと移行させる移行手段と
    を有することを特徴とする円板状物の発射装置。
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