JP2003019172A - 椅子式マッサ−ジ装置 - Google Patents

椅子式マッサ−ジ装置

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JP2003019172A
JP2003019172A JP2001207185A JP2001207185A JP2003019172A JP 2003019172 A JP2003019172 A JP 2003019172A JP 2001207185 A JP2001207185 A JP 2001207185A JP 2001207185 A JP2001207185 A JP 2001207185A JP 2003019172 A JP2003019172 A JP 2003019172A
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guide rail
massage unit
back body
seat body
along
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Kazuyuki Yamaguchi
和幸 山口
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France Bed Co Ltd
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France Bed Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は座部体と背部体に設けられた2つ
のマッサ−ジユニットを1つの駆動源によって駆動でき
る椅子式マッサ−ジ装置を提供することにある。 【解決手段】 椅子本体1に設けられた座部体7及び座
部体に回動可能に設けられた背部体11と、座部体と背
部体とにわたって設けられ中途部に湾曲可能な柔軟部が
形成された第1のガイドレ−ル22と、第1のガイドレ
−ルに沿って無端走行するベルト28と、座部体側に設
けられベルトに連結された第1のマッサ−ジユニット3
5と、背部体側に設けられ上記ベルトが無端走行するこ
とで第1のマッサ−ジユニットと同方向に走行駆動され
るようベルトに連結された第2のマッサ−ジユニット4
5と、この第2のマッサ−ジユニットを背部体の上下方
向に沿って往復駆動することでベルトをガイドレ−ルに
沿って無端走行させる第2の駆動源54と、座部体と背
部体の上面側を覆う外装地66とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、利用者が着座し
た状態でマッサ−ジを受ける事ができる椅子式マッサ−
ジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、椅子式マッサ−ジ装置は椅子本
体を有し、この椅子本体には座部体がほぼ水平に設けら
れ、この座部体の後端側には背部体が設けられている。
背部体は座部体に対して角度調整可能に設けられ、それ
によって利用者はマッサ−ジを受けるときの着座姿勢を
調整できるようになっている。
【0003】そして、背部体には、マッサ−ジユニット
が上下方向に沿って駆動可能に設けられ、座部体に着座
した利用者の背面をマッサ−ジできるようになってい
る。
【0004】従来の椅子式マッサ−ジ装置は、背部体に
はマッサ−ジユニットが設けられるものの、座部体には
マッサ−ジユニットが設けられていないため、座部体に
着座した利用者は背面の上半身の部分にはマッサ−ジを
受ける事ができても、上記座部体上に位置する臀部や脚
部の部分にはマッサ−ジを受ける事ができないというこ
とがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】つまり、従来の椅子式
マッサ−ジ装置は、背部体が座部体に対して回動可能に
設けられている。そのため、1つのマッサ−ジユニット
を背部体と座部体とにわたって走行するように設ける事
ができないため、身体の座部体上に位置する部分にはマ
ッサ−ジを受ける事ができないということがあった。
【0006】そこで、背部体と座部体とにそれぞれマッ
サ−ジユニットを設ける事が考えられている。しかしな
がら、その場合、背部体と座部体とにそれぞれのマッサ
−ジユニットを走行駆動するために駆動装置を設けなけ
ればならないから、装置の大型化やコストの増加を招く
ということがある。
【0007】この発明は、マッサ−ジユニットを座部体
と背部体とに設け、これらのマッサ−ジユニットを別々
の駆動手段を用いずに駆動できるようにした椅子式マッ
サ−ジ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、椅子
本体と、この椅子本体に設けられた座部体と、この座部
体に対して、所定の回動角度で保持可能に設けられた背
部体と、上記座部体と背部体とにわたって設けられ中途
部に上記背部体の回動に応じて湾曲する柔軟部が形成さ
れた第1のガイドレ−ルと、この第1のガイドレ−ルに
沿って走行可能に設けられた動力伝達条体と、上記座部
体側に設けられ上記動力伝達条体に連結された第1のマ
ッサ−ジユニットと、上記背部体側に設けられ上記動力
伝達条体が走行することで上記第1のマッサ−ジユニッ
トと同方向に走行するように上記動力伝達条体に連結さ
れた第2のマッサ−ジユニットと、この第2のマッサ−
ジユニットを上記背部体の上下方向に沿って往復駆動す
ることで上記動力伝達条体を上記ガイドレ−ルに沿って
走行させる駆動手段と、上記座部体と背部体とを覆う外
装地と、を具備したことを特徴とする椅子式マッサ−ジ
装置にある。
【0009】請求項2の発明は、上記第1のマッサ−ジ
ユニットは、上記ガイドレ−ルに走行可能に設けられる
とともに上記動力伝達条体に連結された支持体と、この
支持体にその走行方向と交差する方向に架設されたロ−
ラ軸と、このロ−ラ軸に軸方向に沿ってスライド可能に
設けられた複数のマッサ−ジロ−ラと、上記座部体に設
けられ上記支持体が上記動力伝達条体の走行に連動する
ことで上記ロ−ラ軸に設けられたマッサ−ジロ−ラを上
記ロ−ラ軸に沿う上記座部体の幅方向に沿ってスライド
させるガイド溝と、を具備したことを特徴とする請求項
1記載の椅子式マッサ−ジ装置にある。
【0010】請求項3の発明は、上記駆動手段は、上記
第2のマッサ−ジユニットに設けられた駆動源と、この
駆動源によって回転駆動される駆動軸に嵌着されたピニ
オンと、このピニオンが噛合するとともに上記背部体の
長手方向に沿って設けられ上記ピニオンが回転すること
で上記第2のマッサ−ジユニットを走行させるラック
と、を具備したことを特徴とする請求項1記載の椅子式
マッサ−ジ装置にあう。
【0011】請求項4の発明は、上記背部体の両側には
長手方向に沿って第2のガイドレ−ルが設けられ、この
第2のガイドレ−ルには、上記第2のマッサ−ジユニッ
トの両側に設けられたロ−ラが転動可能に係合している
ことを特徴とする請求項1記載の椅子式マッサ−ジ装置
にある。
【0012】この発明によれば、座部体に設けられた第
1のマッサ−ジユニットと背部体に設けられた第2のマ
ッサ−ジユニットを、第1のガイドレ−ルに沿って無端
走行する動力伝達条体に連結し、この動力伝達条体を駆
動手段によって無端走行させるため、動力伝達条体を駆
動するだけで、2つのマッサ−ジユニットを座部体と背
部体とで走行させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面を参照して説明する。
【0014】図1乃至図3に示すこの発明の椅子式マッ
サ−ジ装置は椅子本体1を有する。
【0015】この椅子本体1は図3に示すように角パイ
プをほぼ逆U字状に曲成した一対の脚部材2及びこの一
対の脚部材2を連結した複数、この実施形態では3本の
連結部材3a、3b、3cによって形成されている。
【0016】脚部材2の前後方向中途部に位置する連結
部材3bの両端にはL字状部材4が設けられ、このL字
状部材4の上端には肘掛け部材5が椅子本体1の前後方
向に沿って取り付けられている。
【0017】一対の脚部材2の前端側の上面にはそれぞ
れ一対の支持桁6が立設され、これら支持桁6には角パ
イプをコ字状に曲成した座部体7を構成する座部枠8が
ほぼ水平に支持されている。
【0018】上記座部枠8の後部両側にはそれぞれ第1
の連結片9が固着されている。この第1の連結片9に
は、背部体11を構成する背部枠12の下端に設けられ
た第2の連結片13が支軸14によって枢着されてい
る。
【0019】脚部材2の前端側に位置する連結部材3a
には背部体11を回動させる回動機構15が設けられて
いる。この回動機構15は、上記連結部材3aに設けら
れたブラケット16に枢支された駆動源17及びこの駆
動源17によって軸方向に進退駆動される駆動軸18を
有し、この駆動軸18の先端が上記背部枠12の下端に
設けられたブラケット19に枢着されている。
【0020】したがって、図1に実線で示す状態から上
記駆動源17によって駆動軸18が前進方向に駆動され
れば、背部枠12が倒伏した状態から鎖線で示すように
起立する方向に回動駆動されることになる。なお、背部
枠12は上記回動機構15によって所定の起立角度で保
持できるようになっている。
【0021】上記座部体7の座部枠8には、図4に示す
ように板状部材21が架設されている。この板状部材2
1の上面の幅方向両端部にはそれぞれ第1のガイドレ−
ル22が敷設されている。この第1のガイドレ−ル22
は図2に示すように座部体7から背部体11の上端にわ
たって設けられている。第1のガイドレ−ル22の座部
体7側に位置する部分は保持具20によってスライド可
能に保持され、背部体11側に位置する部分は、図11
と図12に示すように背部枠12の上下方向に沿って所
定間隔で設けられた吊り具23によって保持されてい
る。
【0022】上記第1のガイドレ−ル22はポリプロピ
レンやポリビニ−ル、あるいはナイロンなどの折り曲げ
可能な合成樹脂によって図12に示すように上部通路2
4と下部通路25とを有する断面形状に形成されてい
る。
【0023】つまり、第1のガイドレ−ル22は、図
9、図10及び図12に示すように、帯状の基部22a
の幅方向両端部にL字状の補強片22b、中途部の上下
面にそれぞれ一対のL字状片22cを対向させて設け、
対向する一対のL字状片22cによって上記上部通路2
4と下部通路25とが形成されている。
【0024】なお、図12に示すように、上記第1のガ
イドレ−ル22が上記吊り具23によって保持されてい
るが、上記第1のガイドレ−ル22の上記吊り具23に
取り付けられる部分において、幅方向両端部の補強片2
2bの下側部分は切除されている。
【0025】図2、図9及び図10に示すように、上記
第1のガイドレ−ル22の座部枠8と背部枠12との連
結部分に対応する中途部には、基部22aを除く補強片
22bとL字状片22cとに、複数のスリット26が長
手方向に所定間隔で形成されている。それによって、第
1のガイドレ−ル22の中途部には、このガイドレ−ル
22を折り曲げ可能とする柔軟部27が形成されてい
る。つまり、ガイドレ−ル22は、背部体11の回動に
応じて湾曲可能となっていろ。
【0026】上記第1のガイドレ−ル22の上部通路2
4と下部通路25とには動力伝達条体28としての帯状
のステンレス鋼板などによって形成されたベルト28が
挿通されている。このベルト28は無端状となってい
て、第1のガイドレ−ル22の両端部から外部に導出さ
れた部分は図1に示すようにそれぞれ回転可能に設けら
れたロ−ラ29に巻回されている。図5は座部体5側の
先端部を示し、ロ−ラ29に巻回されたベルト28はテ
ンション部材31によってたるむのが阻止されている。
【0027】上記座部体7には第1のマッサ−ジユニッ
ト35が設けられている。この第1のマッサ−ジユニッ
ト35は、図2と図4に示すようにロ−ラ軸36を有す
る。このロ−ラ軸36の両端部は支持体37によって保
持されている。この支持体37には、図6に示すように
幅方向両端部に一対の車輪38が回転自在に設けられて
いる。一対の車輪38は、図4に示すように第1のガイ
ドレ−ル22に形成された走行面22dに沿って転動す
るようになっている。
【0028】上記支持体37の外面の上部には図6に示
すようにワイヤ39の両端部が連結固定されている。こ
のワイヤ39の中途部は、図7に示すように上記支持体
37の外面の下部に取り付けられたガイド部材41の巻
回部41aに固定保持されている。さらに、ワイヤ39
の中途部は、図8に示すように上記ベルト28の上部通
路24に挿通された部分の上面に所定間隔で設けられた
一対の取付け板40のカシメ部40aに固定されてい
る。したがって、支持体37は、ベルト28が後述する
ごとく第1のガイドレ−ル22の通路24、25に沿っ
て無端走行すると、その走行に連動することになる。
【0029】一対の支持体37に架設されたロ−ラ軸3
6には複数のマッサ−ジロ−ラ42が軸方向にスライド
可能かつ軸周りに回転可能に設けられている。この実施
の形態では、図2に示すようにロ−ラ軸36には4つの
マッサ−ジロ−ラ42が設けられている。
【0030】各マッサ−ジロ−ラ42は座部体7の板状
部材21の上面に形成された4つのガイド溝43にそれ
ぞれ挿入されている。このガイド溝43は図4に示すよ
うにウレタンフォ−ムなどの弾性ブロック44を所定間
隔で設けることで形成されている。
【0031】図2に示すように、4本のガイド溝43の
うち、中央に位置する2つのガイド溝43は平行に形成
され、両側に位置する2つのガイド溝43は背部体11
側にゆくにつれて幅方向外側に向かって傾斜している。
したがって、第1のマッサ−ジユニット35が座部体7
の前後方向に沿って駆動されると、ガイド溝43の傾斜
状態にに応じて4つのマッサ−ジロ−ラ42の間隔が変
化するようになっている。つまり、マッサ−ジロ−ラ4
2は、座部体7に着座した利用者の大腿の部分から臀部
にゆくにつれて間隔が大きくなるから、大腿の部分では
4つのマッサ−ジロ−ラ42の間隔が小さくなって大腿
から外れることなくマッサ−ジし、臀部では間隔が大き
くなる為、臀部を全体的にマッサ−ジすることになる。
【0032】上記背部体11には第2のマッサ−ジユニ
ット45が設けられている。この第2のマッサ−ジユニ
ット45は図11と図12に示すように箱状の本体46
を有する。この本体46の上面には図11に示すように
一対のア−ム47(一方のみ図示)が突出し、このア−
ム47には一対の揉み用ロ−ラ48が回転可能に設けら
れている。さらに、本体46の上面には図2に示すよう
に一対の叩き用ロ−ラ49が設けられている。
【0033】図12に示すように、上記本体46の上面
の幅方向両端部には連結片51が設けられている。この
連結片51は上記ベルト28の上記第1のガイドレ−ル
22の上部通路24に挿通された部分に固着された略コ
字状の取付け片52に連結固定されている。
【0034】上記本体46内には、図11に鎖線で示す
ように上記ア−ム47を駆動して上記揉み用ロ−ラ48
にもみ運動、叩き用ロ−ラ49にたたき運動を与える第
1の駆動源53と、上記第2のマッサ−ジユニット45
を背部体11の上下方向に沿って往復駆動する第2の駆
動源54とが内蔵されている。
【0035】第2の駆動源54は回転駆動される駆動軸
55を有し、この駆動軸55は上記本体46の両側面の
座部体7側の一端部から外部に突出している。この駆動
軸55の突出端にはピニオン56とロ−ラ58とが嵌着
されている。このピニオン56は上記背部枠12の両側
内面に上下方向に沿って設けられたラック57に噛合し
ている。さらに、本体46の両側面の他端部にはそれぞ
れ一対の支軸59が設けられ、各支軸59にはロ−ラ5
8が回転自在に設けられている。各ロ−ラ58は、背部
枠12の両側に設けられたL字状の第2のガイドレ−ル
61に転動可能に係合している。
【0036】上記第2の駆動源54は駆動軸55を正転
方向と逆転方向とに選択的に回転駆動する。駆動軸55
が正転方向に駆動されると、この駆動軸55に嵌着され
たピニオン56がラック57に沿って背部体11の上側
から下側へ移動する。このピニオン56の移動に本体4
6が連動するから、この本体46に連結されたベルト2
8を連動させる。つまり、ベルト28を第1のガイドレ
−ル22の上部通路24と下部通路25に沿って無端走
行させる。
【0037】ベルト28が無端走行すれば、座部体7に
設けられて上記ベルト28に連結された第1のマッサ−
ジユニット35が連動する。第1のマッサ−ジユニット
35はベルト28の上部通路24に位置する部分に連結
され、第2のマッサ−ジユニット45も同じく上部通路
24に位置する部分に連結されているので、ベルト28
が無端走行すると、第1のマッサ−ジユニット35は第
2のマッサ−ジユニット45と同方向に走行する。つま
り、第2のマッサ−ジユニット45が背部体11の上端
側から下端側に向かって駆動されると、第1のマッサ−
ジユニット35は座部体7の後端側から前端側に向かっ
て駆動される。
【0038】上記駆動軸55が逆転方向に駆動される
と、第1のマッサ−ジユニット35は座部体7の前端側
から後端側に駆動され、第2のマッサ−ジユニット45
は背部体11の下端側から上端側に向かって駆動され
る。つまり、第2の駆動源54だけだ第1のマッサ−ジ
ユニット35と第2のマッサ−ジユニット45とを同方
向へ駆動することができる。また、第2のマッサ−ジユ
ニット45が設けられた上記本体46はピニオン56と
ラック57の噛合によって駆動されるので確実に移動で
きる。
【0039】上記背部体11の前面には、第2のマッサ
−ジユニット45の走行範囲に対応する部分が開口した
カバ−62が設けられている。このカバ−62は比較的
硬質な合成樹脂によって形成されていて、図11に示す
ように背部枠12の両側に、この背部枠12の前面側に
突出して設けられた支持片63にねじ64(図3に示
す)によって取り付け固定されている。このカバ−62
の上面にはクッション材65が設けられている。
【0040】そして、座部体7と背部体11は外装地6
6によって被覆されている。この外装地66は各ロ−ラ
42、48、49によって擦られても破損することのな
い強度を有する布地によって形成されている。
【0041】なお、図4に示すように外装地66の座部
体7の上面を覆う部分にはシ−ト状クッション材67が
設けられ、また座部体7の上面の幅方向両側にはブロッ
ク状クッション材68が設けられている。
【0042】このように構成された椅子式マッサ−ジ装
置によれば、座部体7には第1のマッサ−ジユニット3
5が設けられ、背部体11には第2のマッサ−ジユニッ
ト45が設けられている。
【0043】そのため、利用者が座部体7に着座して背
部体11に寄り掛かり、第2の駆動軸54を作動させれ
ば、利用者は各マッサ−ジユニット35、45によって
座部体7上に位置する大腿及び臀部と、背部体11に対
応する上半身とにマッサ−ジを受ける事ができる。
【0044】第1のマッサ−ジユニット35のマッサ−
ジロ−ラ42はロ−ラ軸36にスライド可能に設けら
れ、駆動されることでガイド溝43に沿って座部体7の
幅方向に移動する。そのため、4つのマッサ−ジロ−ラ
42は座部体7の前端側では利用者の大腿の部分から外
れずに、しかも後端側に移動すると、間隔が広くなって
臀部の部分を全体的にマッサ−ジすることができるた
め、マッサ−ジ効果を高めることができる。
【0045】第2のマッサ−ジユニット45の第1の駆
動源53は、揉み用ロ−ラ48に揉み運動を与え、叩き
用ロ−ラ49に叩き運動を与えるから、そのことによっ
てマッサ−ジ効果を高めることができる。
【0046】第2のマッサ−ジユニット45に設けられ
た第2の駆動源54を作動させると、ラック57に噛合
したピニオン56が回転駆動されるため、このピニオン
56の回転によって第2のマッサ−ジユニット45がラ
ック57に沿って駆動されることになる。
【0047】第2のマッサ−ジユニット45が駆動され
ると、この第2のマッサ−ジユニット45が連結された
ベルト28が第1のガイドレ−ル22に沿って無端走行
するから、このベルト28に連結された第1のマッサ−
ジユニット35が第2のマッサ−ジユニット45と同方
向に駆動されることになる。
【0048】つまり、第2の駆動源54だけによって第
1のマッサ−ジユニット35と第2のマッサ−ジユニッ
ト45との両方を駆動することができる。そのため、各
マッサ−ジユニット35、45を別々の駆動源によって
駆動する場合に比べて構成を簡略化することができる。
【0049】また、第2のマッサ−ジユニット45が設
けられた本体46が第2の駆動源54によってピニオン
56とラック57との噛合によって移動するので、スリ
ップなどによる移動の不具合がなく確実に移動できる。
【0050】上記第2の駆動源54の動力を第1、第2
のマッサ−ジユニット35、45に伝達する手段として
動力伝達条体としてのベルト28及びこのベルト28の
無端走行をガイドする上部通路24と下部通路25とを
有する第1のガイドレ−ル22を用いている。第1のガ
イドレ−ル22は座部体7と背部体11との連結部分に
対応する部分が柔軟部27に形成されている。
【0051】そのため、第1の駆動機構15を作動させ
て座部体7に対する背部体11の角度を変える場合、上
記第1のガイドレ−ル22とベルト28とが背部体11
の回動に応じて湾曲するから、背部体11の角度調整を
円滑に行なう事ができるばかりか、背部体11の角度に
係わりなく、第2の駆動源54の動力を第1のマッサ−
ジユニット35に確実に伝達することができる。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、座部体に設けられた
第1のマッサ−ジユニットと背部体に設けられた第2の
マッサ−ジユニットを、第1のガイドレ−ルに沿って走
行する動力伝達条体であるベルトに連結し、このベルト
を駆動手段によって駆動するようにした。
【0053】そのため、ベルトを駆動することで、座部
体に設けられた第1のマッサ−ジユニットと背部体に設
けられた第2のマッサ−ジユニットを駆動する事ができ
る。つまり、2つのマッサ−ジユニットを別々の駆動手
段を用いずに、1つの駆動手段で駆動することができる
から、構成の簡略化を計る事ができる。
【0054】上記第1のガイドレ−ルには背部体の回動
に応じて湾曲する柔軟部が形成されているから、背部体
の回動角度に応じて自由に湾曲し、ベルトの走行を確実
にガイドするから、2つのマッサ−ジユニットを背部体
の回動角度に係わりなく確実に駆動することができる。
【0055】さらに、上記第2のマッサ−ジユニット
を、ピニオンと噛合したラックに沿ってピニオンを回転
させることで走行させるようにしたので、スリップなど
を起こす事無く確実に走行させることができると共にベ
ルトを確実に走行させる事ができる。つまり、第1、第
2のマッサ−ジユニットを確実に走行させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示すマッサ−ジ装置
の平面図。
【図2】外装地を除去した状態の平面図。
【図3】一部を省略するとともにカバ−を分解した状態
の斜視図。
【図4】座部体の幅方向に沿う一部分の断面図。
【図5】座部体の先端部に設けられた第1のガイドレ−
ルの部分の断面図。
【図6】第1のマッサ−ジユニットの支持体を示す側面
図。
【図7】支持体とワイヤを連結するガイド部材の斜視
図。
【図8】支持体とベルトとをワイヤを介して連結する取
付け板の斜視図。
【図9】第1のガイドレ−ルの柔軟部が形成された部分
の平面図。
【図10】図9のX−X線に沿う断面図。
【図11】背部体の第2のマッサ−ジユニットが設けら
れた部分の断面図。
【図12】第2のマッサ−ジユニットと第1のガイドレ
−ルに挿通されたベルトとの連結構造を示す拡大図。
【符号の説明】
1 椅子本体 7 座部体 11 背部体 22 第1のガイドレ−ル 28 動力伝達条体(ベルト) 35 第1のマッサ−ジユニット 36 ロ−ラ軸 42 マッサ−ジロ−ラ 43 ガイド溝 45 第2のマッサ−ジユニット 54 第2の駆動源 56 ピニオン 57 ラック 66 外装地

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子本体と、この椅子本体に設けられた
    座部体と、この座部体に対して、所定の回動角度で保持
    可能に設けられた背部体と、上記座部体と背部体とにわ
    たって設けられ中途部に上記背部体の回動に応じて湾曲
    する柔軟部が形成された第1のガイドレ−ルと、この第
    1のガイドレ−ルに沿って走行可能に設けられた動力伝
    達条体と、上記座部体側に設けられ上記動力伝達条体に
    連結された第1のマッサ−ジユニットと、上記背部体側
    に設けられ上記動力伝達条体が走行することで上記第1
    のマッサ−ジユニットと同方向に走行するように上記動
    力伝達条体に連結された第2のマッサ−ジユニットと、
    この第2のマッサ−ジユニットを上記背部体の上下方向
    に沿って往復駆動することで上記動力伝達条体を上記ガ
    イドレ−ルに沿って走行させる駆動手段と、上記座部体
    と背部体とを覆う外装地と、を具備したことを特徴とす
    る椅子式マッサ−ジ装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のマッサ−ジユニットは、上記
    ガイドレ−ルに走行可能に設けられるとともに上記動力
    伝達条体に連結された支持体と、この支持体にその走行
    方向と交差する方向に架設されたロ−ラ軸と、このロ−
    ラ軸に軸方向に沿ってスライド可能に設けられた複数の
    マッサ−ジロ−ラと、上記座部体に設けられ上記支持体
    が上記動力伝達条体の走行に連動することで上記ロ−ラ
    軸に設けられたマッサ−ジロ−ラを上記ロ−ラ軸に沿う
    上記座部体の幅方向に沿ってスライドさせるガイド溝
    と、を具備したことを特徴とする請求項1記載の椅子式
    マッサ−ジ装置。、
  3. 【請求項3】 上記駆動手段は、上記第2のマッサ−ジ
    ユニットに設けられた駆動源と、この駆動源によって回
    転駆動される駆動軸に嵌着されたピニオンと、このピニ
    オンが噛合するとともに上記背部体の長手方向に沿って
    設けられ上記ピニオンが回転することで上記第2のマッ
    サ−ジユニットを走行させるラックと、を具備したこと
    を特徴とする請求項1記載の椅子式マッサ−ジ装置。
  4. 【請求項4】 上記背部体の両側には長手方向に沿って
    第2のガイドレ−ルが設けられ、この第2のガイドレ−
    ルには、上記第2のマッサ−ジユニットの両側に設けら
    れたロ−ラが転動可能に係合していることを特徴とする
    請求項1記載の椅子式マッサ−ジ装置。
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