JP2003018785A - モータ及び封止構造 - Google Patents

モータ及び封止構造

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JP2003018785A JP2001195040A JP2001195040A JP2003018785A JP 2003018785 A JP2003018785 A JP 2003018785A JP 2001195040 A JP2001195040 A JP 2001195040A JP 2001195040 A JP2001195040 A JP 2001195040A JP 2003018785 A JP2003018785 A JP 2003018785A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋等の取付部材とケースとの間を確実に封止
した状態で取付部材とケースとを固定できるモータ及び
蓋及びケース等の一対の組付部材間を確実に封止した状
態で固定できる封止構造を得る。 【解決手段】 ヨーク14の開口端24に組み付けられ
るハウジング30の対向端44には、外壁52と内壁5
8とが形成されており、この外壁52と内壁58との間
にガスケット50が配置される。ガスケット50は本体
66の外周部部が外壁52へ接触しているが、内周部は
内壁58に接触していない。しかし、本体66の内周部
の一部に形成された接触部68が内壁58に接触してい
る。ガスケット50が動こうとすると、外壁52が本体
66の外周部に干渉して内壁58が接触部68に干渉す
る。これにより、ガスケット50の移動を規制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヨーク等のケース
とこのケースの開口端に設けられた蓋等の部材とが別体
となったモータ及びこのようなケースや蓋等の組付部材
の封止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の冷却水の循環には所謂ウオータポ
ンプを用いている。この種のウオータポンプは、回転力
を生じさせる駆動源を収容した駆動部とインペラを収容
したポンプ部とを備えている。ポンプ部は通常車両のエ
ンジンに取り付けられ、若しくは形成されており、この
ポンプ部に駆動部が一体に連結されている。
【0003】駆動部の回転軸はインペラへ連結されてお
り、モータの駆動力でインペラが回転する。一方、ポン
プ部は冷却水の循環水路の途中に形成されており、イン
ペラの回転によってポンプ部に形成されたインレット
(吸入口)側で負圧が発生すると、インレット側の循環
水路から冷却水(例えば、ロングライフクーラント)が
ポンプ部内へ吸い込まれ、更に、ポンプ部内へ供給され
た冷却水は、インペラの回転でポンプ部に形成されたア
ウトレット(吐出口)側へ送られてアウトレットに接続
された循環水路へ送り出される。これにより、循環水路
中で冷却水が循環する。
【0004】また、この種のウオータポンプには、駆動
源として小型の直流モータを適用した所謂モータポンプ
が使用されることがある。
【0005】ところで、このような小型モータでは、回
転子や永久磁石を収容する有底筒状のケースが磁性を有
する金属によって形成されており、このケースを以って
永久磁石の磁界を構成する磁力線の磁路となっている
(すなわち、ケースが所謂ヨークとなっている)。
【0006】このケースの開口端は、ポンプ部のポンプ
ハウジングの一部を兼ねる蓋をねじやボルト等の締結手
段によりケースの開口端側に固定することで閉止され
る。
【0007】さらに、この蓋及びケースの開口端の何れ
か一方には、環状の溝が形成されており、この溝にガス
ケットを配置した状態で蓋とケースとを締結固定するこ
とで蓋とケースとの間が封止され、これにより、外部か
らの水の浸入等を防止できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蓋やケース
の開口端に形成される溝の幅は、蓋とケースとの締結固
定後におけるガスケットの変形を考慮して、通常状態の
ガスケットの幅より大きく形成されている。
【0009】このため、この溝にガスケットを配置して
蓋とケースとを締結固定しようとすると、締結固定時に
おけるケースに対する蓋の僅かな相対変位に伴い、ガス
ケットが移動して溝から抜け出てしまう可能性があっ
た。このように溝からガスケットが抜け出た状態で蓋と
ケースとを締結固定すると、蓋とケースとの間が確実に
封止されなかったり、ケースに対して蓋が歪んだ状態で
固定されてしまう可能性があるため、蓋とケースとの締
結固定には細心の注意をはらって行なわなければなら
ず、改善の余地が多分にあった。
【0010】本発明は、上記事実を考慮して、蓋等の取
付部材とケースとの間を確実に封止した状態で取付部材
とケースとを固定できるモータ及び蓋及びケース等の一
対の組付部材間を確実に封止した状態で固定できる封止
構造を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のモータ
は、少なくとも一端に開口部が形成され、内部に回転子
が収容されるケースと、前記ケースの一端に対向して前
記ケースへ組み付けられる取付部材と、前記ケースの一
端及び当該ケースの一端に対向する前記取付部材の対向
端の少なくとも何れか一方に形成されて前記開口部を囲
む環状の内壁と、前記ケースの一端及び前記取付部材の
対向端のうち、前記内壁を有する方に形成されて前記内
壁を囲む環状の外壁と、前記内壁と前記外壁との間に配
置され、当該配置状態で前記内壁及び前記外壁の径方向
に内周部が前記内壁と対向して外周部が前記外壁と対向
すると共に、前記内周部及び前記外周部の少なくとも何
れか一方が前記内壁及び前記外壁のうち対向する壁から
離間した環状の本体を有し、前記配置状態で前記少なく
とも何れか一方の一部に前記対向する壁へ当接する接触
部が前記本体に形成され、前記ケースへの前記取付部材
の組付状態で前記取付部材及び前記ケースの双方へ密着
して前記開口部の外側で前記ケースと前記取付部材との
間を封止する封止部材と、を備えている。
【0012】上記構成のモータによれば、回転子を収容
するケースの開口端に、一例として蓋等が考えられる取
付部材が組み付けられ、取付部材が蓋であればケースの
開口端はこの取付部材によって閉止される。
【0013】また、ケースの一端及びこのケースの一端
に対向する取付部材の対向端の少なくとも何れか一方に
形成された内壁と、この内壁の外側に形成された外壁と
の間に環状の封止部材が配置されており、この封止部材
によってケースの開口端と取付部材の対向端との間が封
止される。
【0014】ここで、この封止部材は、封止部材の本体
内周部及び本体外周部の少なくとも何れか一方は対向す
る壁(すなわち、本体内周部であれば内壁で本体外周部
であれば外壁)から離間し、この少なくとも何れか一方
の側では接触部だけが対向する壁に接触している。
【0015】したがって、基本的には封止部材の本体の
幅(正確に言えば内壁と外壁との対向方向に沿った本体
の寸法)が内壁と外壁との間隔よりも小さいため、内壁
と外壁との間への封止部材の配置は容易であるが、配置
された封止部材が動こうとすると少なくとも内壁及び外
壁の接触部へ接触している方が接触部に干渉する。しか
も、本体の内周部及び外周部の何れか一方に接触部が形
成されておらず、且つ、この接触部が形成されていない
方が対向する壁(すなわち、本体内周部であれば内壁で
本体外周部であれば外壁)に接触しているならば、この
壁が内周部及び外周部のうち接触部が形成されていない
方に干渉する。
【0016】これにより、封止部材の変位が抑制され、
外壁と内壁との間から封止部材が抜け出ることを防止で
き、ケースに取付部材を組み付けた状態におけるケース
と取付部材との間のシール性を確保できる。
【0017】また、このように、外壁と内壁との間から
封止部材が抜け出ることを防止できるため、ケースに取
付部材を組み付ける際に封止部材が外壁と内壁との間か
ら抜け出ないよう細心の注意を特にはらう必要はなく、
これによりケースに取付部材を組み付ける組付作業にお
ける作業性の向上が図れる。
【0018】なお、本発明においてケースとは、内側に
モータの回転子が収容される構成であればよい。したが
って、モータを構成するヨークがケースを兼ねている構
成であれば、このヨークは本発明におけるケースに相当
する。また、例えば、ヨークがケーシングを兼ねる小型
モータを更にハウジングに収容する構成の場合、ケーシ
ングが本発明におけるケースに相当するのは勿論のこ
と、ハウジングもケーシングを介して回転子を収容して
いることからハウジングも本発明におけるケースに相当
する。
【0019】また、本発明において、外壁及び内壁はケ
ースの一端及び取付部材の対向端の少なくとも何れか一
方に形成されるが、これらの外壁及び内壁はケースの一
端や取付部材の対向端から突出する如く形成された構成
に限定されるものではない。
【0020】すなわち、例えば、ケースの一端や取付部
材の対向端に溝を形成してこの溝に封止部材を収容する
構成とした場合、この溝の内幅方向に対向する溝の周壁
のうち、相対的に溝の径方向内側に位置する周壁が本発
明で言う内壁になり、外側に位置する周壁が外壁にな
る。
【0021】請求項2記載のモータは、請求項1記載の
本発明において、前記接触部を前記本体の外周部と内周
部の双方に形成すると共に、前記外周部に形成した前記
接触部に対して前記内周部に形成した前記接触部を前記
本体の周方向に変位させたことを特徴としている。
【0022】上記構成のモータでは、封止部材の本体の
外周部に形成された接触部に対して内周部に形成された
接触部が本体の周方向に変位しているため、外周部側の
接触部が形成された部分では本体の内周部が内壁に接触
しておらず、内周部側の接触部が形成された部分では本
体の外周部が外壁に接触していない。
【0023】したがって、これらの接触部が形成された
部分でも封止部材の幅寸法は内壁と外壁との間隔よりも
小さく、このため、内壁と外壁との間への封止部材の配
置が容易である。
【0024】しかも、外周部側の接触部に対して内周部
側の接触部が本体の周方向に変位しているため、本体の
略中央に対する略放射方向のうち、少なくとも、外周部
側の接触部に対応した方向と、内周部側の接触部に対応
した複数方向に沿った封止部材の変位が抑制され、シー
ル性をより一層確実に得ることができる。
【0025】請求項3記載のモータは、請求項1記載の
本発明において、前記接触部を前記本体の外周部と内周
部の双方に形成すると共に、前記外周部に形成した前記
接触部と前記内周部に形成した前記接触部とを前記本体
を介して対向させたことを特徴としている。
【0026】上記構成のモータでは、封止部材の本体の
内周部及び外周部に形成された複数の接触部が本体を介
して対向して形成されるため、対向する2つの接触部の
一方から他方への方向及びその反対方向)に対して接触
部に対応する壁が接触部に干渉する。このため、確実に
封止部材の移動が規制され、これにより、ケースと取付
部材のシール性をより一層確実に得ることができる。
【0027】請求項4記載のモータは、請求項1乃至請
求項3の何れかに記載の本発明において、前記内周部及
び前記外周部の少なくとも何れか一方に前記接触部を複
数形成し、且つ、当該複数の接触部のうちの少なくとも
2つを前記本体の略径方向に対向させたことを特徴とし
ている。
【0028】上記構成のモータでは、封止部材の本体の
内周部及び外周部の少なくとも何れか一方に形成された
複数の接触部のうち、少なくとも2つは本体の径方向に
対向しているため、対向する2つの接触部の一方から他
方への方向及びその反対方向)に対して接触部に対応す
る壁が接触部に干渉する。このため、確実に封止部材の
移動が規制され、これにより、ケースと取付部材のシー
ル性をより一層確実に得ることができる。
【0029】請求項5記載のモータは、請求項1乃至請
求項4の何れかに記載の本発明において、前記封止部材
は、前記ケースへ前記取付部材を組み付ける際に前記ケ
ース及び前記取付部材から付与される押圧力で変形する
と共に、当該変形によって前記ケース及び前記取付部材
へ密着することを特徴としている。
【0030】上記構成のモータでは、取付部材をケース
へ組み付ける際に、外壁と内壁との間に配置された封止
部材に、ケースと取付部材から押圧力(押圧反力を含
む)が付与され、この押圧力により封止部材が変形(弾
性変形若しくは塑性変形)することで封止部材がケース
と取付部材の双方へ密着する。これによって、ケースと
取付部材との間が封止(シール)される。
【0031】請求項6記載のモータは、請求項1乃至請
求項5の何れかに記載の本発明において、前記外壁の高
さ方向に沿った前記封止部材の厚さ寸法を、前記外壁の
高さ寸法よりも大きく、且つ、前記外壁の高さ寸法の2
倍未満としたことを特徴としている。
【0032】上記構成のモータでは、封止部材の厚さ寸
法(外壁の高さ方向に沿った寸法)が外壁の高さ寸法よ
りも大きい。このため、内壁と外壁との間の底部上に封
止部材を配置すると、外壁の高さ方向側端部よりもケー
スの一端及び取付部材の対向端のうち内壁を有しない方
の側へ封止部材がはみ出る。このため、前記内壁を有し
ない方は外壁に干渉されることなく封止部材が密着し、
これによって、ケースの一端と取付部材の対向端との間
が確実に封止される。
【0033】しかも、上記のように封止部材の厚さ方向
中間部(中央部ではない)よりも一端側は外壁の高さ方
向端部よりも前記内壁を有しない方の側へはみ出るが、
本モータでは、外壁の高さ方向に沿った封止部材の厚さ
寸法が外壁の高さ寸法の2倍未満であるため、封止部材
は外壁の高さ方向端部からはみ出た部分よりも外壁と内
壁との間に収容されている部分の方が多い。このため、
封止部材に対する外壁の干渉を大きくできる。
【0034】その結果、外壁と内壁との間に封止部材を
収容した状態で封止部材の厚さ方向に対して直交する方
向に外力が作用した場合でも、外壁の確実且つ大きな干
渉により外壁と内壁との間から封止部材が抜け出ること
をより一層確実に防止できる。これよって、本モータで
は、封止部材によるシール性をより一層確実に得ること
ができると共に、封止部材が外壁と内壁との間から抜け
出た状態で組み付けることを防止できる(すなわち、組
み付け性が向上する)。
【0035】しかも、本発明が請求項5記載の本発明に
従属する構成であれば、ケース及び取付部材の双方から
の押圧力で封止部材が弾性変形することで、封止部材は
外壁からはみ出た部分より多くの部分が外壁に密着す
る。これによって、更にシール性が向上する。
【0036】請求項7記載の本発明は、組付状態で互い
に対向する各対向端の少なくとも一方に他方へ向けて開
口した開口部が形成された一対の組付部材を、前記開口
部の外側で前記各対向端の間を封止する封止構造であっ
て、前記一対の組付部材の少なくとも何れか一方の対向
端で且つ前記開口部の外側に形成された内壁と、前記一
対の組付部材のうち、前記内壁を有する方の前記内壁の
外側に形成された外壁と、前記内壁と前記外壁との間に
配置され、当該配置状態で前記内壁及び前記外壁の径方
向に内周部が前記内壁と対向して外周部が前記外壁と対
向すると共に、前記内周部及び前記外周部の少なくとも
何れか一方が前記内壁及び前記外壁のうち対向する壁か
ら離間した環状の本体を有し、前記配置状態で前記少な
くとも何れか一方の一部に前記対向する壁へ当接する接
触部が前記本体に形成され、前記組付状態で前記一対の
組付部材の各対向面へ密着して前記開口部の外側で前記
対向面の間を封止する封止部材と、を備えることを特徴
としている。
【0037】上記構成の封止構造によれば、一対の組付
部材は、一方の組付部材の対向端と他方の組付部材の対
向端とが互いに対向した状態で組み付けられる。
【0038】また、これらの組付部材の組付状態におい
ては、一対の組付部材の何れか少なくとも何れか一方の
対向面に内壁と外壁とが形成されており、これらの内壁
と外壁との間に封止部材がされる。この封止部材は、一
対の組付部材の組付状態で双方の対向面へ密着し、これ
により双方の対向面の間が封止される。
【0039】ここで、封止部材の本体内周部及び本体外
周部の少なくとも何れか一方は、対向する壁(すなわ
ち、本体内周部であれば内壁で本体外周部であれば外
壁)から離間し、この少なくとも何れか一方の側では接
触部だけが対向する壁に接触している。
【0040】したがって、基本的には封止部材の本体の
幅(正確に言えば内壁と外壁との対置く方向に沿った本
体の寸法)が内壁と外壁との間隔よりも小さいため、内
壁と外壁との間への封止部材の配置は容易であるが、配
置された封止部材が動こうとすると少なくとも内壁及び
外壁の接触部へ接触している方が接触部に干渉する。し
かも、本体の内周部及び外周部の何れか一方に接触部が
形成されておらず、且つ、この接触部が形成されていな
い方が対向する壁(すなわち、本体内周部であれば内壁
で本体外周部であれば外壁)に接触しているならば、こ
の壁が内周部及び外周部のうち接触部が形成されていな
い方に干渉する。
【0041】これにより、封止部材の変位が抑制され、
外壁と内壁との間から封止部材が抜け出ることを防止で
き、組付部材に組付部材を組み付けた状態における対向
面間のシール性を確保できる。
【0042】また、このように、外壁と内壁との間から
封止部材が抜け出ることを防止できるため、一対の組付
部材を組み付ける際に封止部材が外壁と内壁との間から
抜け出ないよう細心の注意を特にはらう必要はなく、こ
れにより一対の組付部材を組み付ける組付作業における
作業性の向上が図れる。
【0043】なお、本発明において、外壁及び内壁は一
対の組付部材の対向端の少なくとも何れか一方に形成さ
れるが、これらの外壁及び内壁は組付部材の対向端から
突出する如く形成された構成に限定されるものではな
い。
【0044】すなわち、例えば、組付部材の対向端に環
状の溝を形成してこの溝に封止部材を収容する構成とし
た場合、この溝の内幅方向に対向する溝の周壁のうち、
相対的に溝の径方向内側に位置する周壁が本発明で言う
内壁になり、外側に位置する周壁が外壁になる。
【0045】また、請求項1記載の本発明におけるケー
ス並びに取付部材を請求項7記載の本発明における一対
の組付部材とみなすことができる。したがって、請求項
2乃至請求項6記載の本発明をそのまま請求項7記載の
本発明に適用できる(従属させることができる)ことは
言うまでもない。
【0046】
【発明の実施の形態】図3には、本発明の第1の実施の
形態に係るモータを適用したモータポンプ10の側面図
が示されている。
【0047】この図に示されるように、モータポンプ1
0はモータ部12を備えている。モータ部12はケース
若しくは組付部材としてヨーク14を備えている。ヨー
ク14は金属等の磁性材料により、軸方向に対して直交
する方向に切った断面形状が略円形、略楕円形、若しく
は略小判形状の有底筒形状に形成されている。
【0048】また、ヨーク14の底部16の略中央には
ヨーク14の本体部分よりも小径の筒状に形成された軸
受収容部18が形成されており、この内側にボールベア
リング等の軸受部20が嵌め込まれている。この軸受部
20には、ヨーク14の開口方向に沿って軸方向とされ
たシャフト22の一端が回転自在に軸支されている。こ
のシャフト22の他端側はヨーク14の開口端24から
突出し、ヨーク14の開口端24側の側方に配置された
ポンプ部26の車両のエンジンの一部を構成するポンプ
ハウジング28内に突出している。
【0049】このポンプハウジング28はその内側が冷
却水の循環水路を構成していると共に、シャフト22に
他端へ同軸的且つ一体的に連結されたインペラ(図示省
略)を収容している。このポンプハウジング28若しく
はエンジンのポンプハウジング28の取付部分には図示
しない吸入口と吐出口がそれぞれ形成されており、所定
の方向へインペラが回転すると吸入口側で負圧が発生す
る。この負圧の発生により、エンジンに形成され或いは
設けられた冷却水路中の冷却水が吸入口からポンプハウ
ジング28内へ吸い込まれる。さらに、上記のインペラ
の回転により吸入口からポンプハウジング28内へ吸い
込まれた冷却水が吐出口側へ強制的に送られ、吐出口か
ら冷却水路中へ所定の圧力で送り出される。これによ
り、冷却水路中で冷却水が循環するようになっている。
【0050】一方、図3に示されるように、ヨーク14
とポンプハウジング28との間には、取付部材若しくは
組付部材としてのハウジング30が配置されており、ね
じ32によってヨーク14とハウジング30とが一体的
に連結されている。このハウジング30の内部には、上
述した軸受部20と同様の軸受部34が軸受部20に対
して同軸的に嵌め込まれており、ヨーク14の開口端2
4よりも外側でシャフト22を回転自在に軸支してい
る。
【0051】また、図3に示されるように、シャフト2
2の軸方向中間部(より詳細には、ヨーク14の内側に
収容された部分)には、回転子36が一体的に取り付け
られている。この回転子36は、磁性部材により形成さ
れたコアと、このコアに巻き付けられた巻線とにより構
成されており、巻線が通電されることで周囲に磁界を形
成する。
【0052】さらに、図4に示されるように、シャフト
22の回転半径方向に沿って回転子36の外側には一対
のマグネット38が回転子36を介して対向する如く配
置されている。これらのマグネット38は、ヨーク14
の内周部へ一体的に固定されており、その周囲に磁界を
形成し、この磁界と回転子36の巻線が通電された際に
形成する磁界との相互作用によって回転子36に回転力
が生じ、これにより回転子36と一体のシャフト22が
自らの軸周りに回転する。なお、上述したヨーク14
は、マグネット38が形成する磁界の磁路となってい
る。
【0053】また、シャフト22の軸方向に沿って回転
子36よりも軸受部34側には整流子40がシャフト2
2に一体的に取り付けられている。この整流子40は導
線を介して回転子36の巻線へ電気的に接続されてい
る。さらに、シャフト22の回転半径方向に沿って整流
子40の外側では、ブラシ42がヨーク14若しくはハ
ウジング30に固定されている。このブラシ42は車両
に搭載されたバッテリーや車両の運転席近傍等に設けら
れた操作スイッチ等へ電気的に接続されている。また、
このブラシ42は整流子40へ摺接可能に設けられてお
り、整流子40へ摺接した状態で車両のバッテリーから
電力が供給されることにより整流子40を介して回転子
36の巻線を通電する。
【0054】さらに、図1及び図2に示されるように、
上述したヨーク14の開口端24に対向するハウジング
30の対向端44には、上述したシャフト22が貫通す
る円孔46が形成されている。また、ハウジング30の
対向端44の円孔46の周囲には平面視略小判形状のガ
スケット収容部48が形成されている。ガスケット収容
部48は、対向端44の他の部分に対してシャフト22
の軸方向一端側に段差を有する段部とされており、その
内側に後述するガスケット50が収容される。
【0055】また、このガスケット収容部48と対向端
44の他の部分との境目でシャフト22に対してシャフ
ト22の回転半径方向に沿って対向する壁部は外壁52
とされている。本実施の形態では、対向端44の幅方向
中間部にガスケット収容部48が形成され、ガスケット
収容部48の長手方向に沿ってハウジング30をみた場
合、その形状はシャフト22の軸方向一端側へ向けて開
口した凹形状とされているため、外壁52はガスケット
収容部48の幅方向両側で対向する如く形成されている
ことになる。
【0056】これらの外壁52に関して更に詳細に説明
すると、各外壁52は略直線状の平壁部54を備えてい
る。各平壁部54は、ガスケット収容部48の幅方向内
方へ向いた平面を有する壁とされている。この平壁部5
4の長手方向両端部からは連続して湾曲部56が形成さ
れている。湾曲部56はシャフト22の回転半径方向内
方へ向けて開口した凹形状に所定の曲率で湾曲してい
る。
【0057】さらに、ガスケット収容部48には内壁5
8が形成されている。内壁58は、上述した円孔46の
外側で円孔46を囲むように平面視でリングの一部を切
り欠いた略C字形状に形成されている。さらに、内壁5
8に関して詳細に説明すると、内壁58は一対の湾曲部
60を備えている。
【0058】湾曲部60は円孔46の半径方向内方側へ
向けて開口する如く所定の曲率で湾曲した凹形状とさ
れ、円孔46を介して互い対向する如く形成されてい
る。また、内壁58は平壁部62を備えている。この平
壁部62は外壁52の平壁部54に対して平行に形成さ
れており、上述した両湾曲部60の一端を連結してい
る。
【0059】一方、両湾曲部60の他端には平壁部62
に対して平行の平壁部64が連続して形成されている。
これらの平壁部64はガスケット収容部48の長手方向
中間部にて互いに離間して形成されており、これによ
り、内壁58が平面視で略C字形状となっている。ま
た、この内壁58は対向端44よりもシャフト22の軸
方向一端側へ突出しており、ヨーク14の内側へ入り込
む。
【0060】また、これらの外壁52と内壁58との間
には封止部材としてのガスケット50が配置される。こ
のガスケット50は、ゴム材若しくはゴム材程度の弾性
を有する合成樹脂材によって平面視略小判形状の薄肉リ
ング状に形成されている。
【0061】このガスケット50は本体66を備えてい
る。この本体66は外壁52と内壁58との間隔よりも
細幅のリング状とされている。また、この本体66の外
幅寸法は一方の外壁52と他方の外壁52との間隔に略
等しく(厳密には極僅かに小さい)、ガスケット収容部
48にガスケット50を収容した状態では本体66の外
周部が外壁52に接触する(すなわち、本体66の内周
部は内壁58に接触していない)。
【0062】また、本体66の内周部には一対の接触部
68が連続して形成されている。これらの接触部68
は、一方が内壁58の両湾曲部60の一方に対応して形
成され、他方の接触部68が両湾曲部56の他方に対応
して形成されている。両湾曲部56は、本体66の内方
側へ向けて開口した略凹形状に湾曲しており、その湾曲
部分の曲率は湾曲部60の外周部における曲率と略同じ
とされている。
【0063】さらに、この湾曲部56の幅寸法と本体6
6の幅寸法の和は、外壁52と内壁58の間隔に略等し
く、ガスケット収容部48にガスケット50を収容した
状態では接触部68の湾曲部分が内壁58の湾曲部60
に接触する。したがって、接触部68が形成された部分
では、接触部68が内壁58に接触して本体66の外周
部が外壁52に接触している。
【0064】以上のガスケット50はその厚さ寸法がガ
スケット収容部48と対向端44のガスケット収容部4
8以外の部分との段差、すなわち、ヨーク14とハウジ
ング30をねじ32で連結した際のガスケット収容部4
8とヨーク14の開口端24との間隔よりも大きい。
【0065】<第1実施の形態の作用、効果>本モータ
ポンプ10では、ガスケット収容部48の外壁52と内
壁58との間にガスケット50を収容し、且つ、ヨーク
14の開口端24とハウジング30の対向端44とを対
向させた状態でねじ32により一体的に連結される。
【0066】ここで、上述したように、接触部68が形
成された部分では、接触部68が内壁58に接触して本
体66の外周部が外壁52に接触しているため、外壁5
2と内壁58との間にガスケット50を配置する際に
は、図5に示されるように、ガスケット50をその長手
方向外側へ引っ張り両接触部68の間隔を湾曲部56の
一方の外周部と他方の外周部との間隔よりも広げて、内
壁58とガスケット50の内周部との干渉を少なくした
状態で配置する。
【0067】しかしながら、ガスケット50の本体66
は内壁58に接触しておらず、内壁58との間に隙間が
形成されるため、ガスケット50をその長手方向外側へ
引っ張ることで、本体66の平壁部62、64に対応し
た部分での間隔が狭まっても、本体66の平壁部62、
64に対応した部分と平壁部62、64との干渉を少な
くでき、円滑にガスケット50を外壁52と内壁58と
の間に配置できる。
【0068】一方、ヨーク14の開口端24とハウジン
グ30の対向端44とを対向させた状態でねじ32によ
りヨーク14とハウジング30とを一体的に連結する
が、開口端24とガスケット収容部48との間隔よりも
ガスケット50の厚さ寸法が大きいため、ガスケット5
0が弾性変形しつつガスケット50がガスケット収容部
48とヨーク14の開口端24とに密着し、これにより
ヨーク14とハウジング30とが封止(シール)され
る。
【0069】ここで、上記のようにヨーク14とハウジ
ング30とを連結する際にガスケット50がガスケット
収容部48とヨーク14の開口端24とに密着するた
め、シャフト22の回転半径方向にヨーク14に対して
ハウジング30が相対的にずれると、ヨーク14に引き
ずられてガスケット50が動こうとする。
【0070】しかしながら、ガスケット50は本体66
の外周部が外壁52に接触し、接触部68が内壁58の
湾曲部60に接触しているため、ガスケット50が動こ
うとすると外壁52が本体66に干渉して湾曲部60
(内壁58)が接触部68に干渉し、これらの外壁52
及び内壁58の干渉により、シャフト22の回転半径方
向に沿ったガスケット50の変位が規制される。これに
よって、ガスケット50がガスケット収容部48から抜
け出ることはなく、したがって、ヨーク14とハウジン
グ30とのシール性を確保、維持できる。
【0071】さらに、上述したように、内壁58がハウ
ジング30の対向端44よりもシャフト22の軸方向一
端側へ突出しているため、内壁58の高さ寸法(ガスケ
ット収容部48からの突出寸法)がガスケット50の厚
さ寸法よりも大きい。このため、ガスケット50が内壁
58を乗り越えることはなく、これによっても、ガスケ
ット50の動きを規制でき、ヨーク14とハウジング3
0とのシール性を確保、維持できる。
【0072】なお、本実施の形態は、本発明に係るモー
タを冷却水循環用のモータポンプ10に適用した構成で
あったが、例えば、ウインドシールドガラスやヘッドラ
イトのレンズ等に洗浄液を吹きかけるためのウオッシャ
装置のモータポンプに本発明を適用できるのはもとよ
り、モータポンプ以外の他のモータに本発明を適用でき
ることは言うまでもない。同様に、本実施の形態は本発
明に係る封止構造をモータポンプ10のハウジング30
とヨーク14との間の封止(シール)構造に適用した構
成であったが、本発明をモータポンプ10以外の他のモ
ータ、更には、モータ以外の他の封止(シール)構造に
適用できることは言うまでもない。
【0073】<第2の実施の形態>次に、上述した封止
部材としてのガスケット50の変形例を本発明の第2の
実施の形態並びに第3の実施の形態として説明する。な
お、以下の各実施の形態を説明するうえで、上述した第
1の実施の形態を含めて説明している実施の形態よりも
前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同
一の符号を付与してその説明を省略する。
【0074】図6には本発明の第2の実施の形態に係る
モータとしてのモータポンプ80の要部の構成が平面図
によって示されている。
【0075】この図に示されるように、本モータポンプ
80は、ガスケット50に代えて封止部材としてのガス
ケット82を備えている。このガスケット82もガスケ
ット50と同様にゴム材若しくはゴム材程度の弾性を有
する合成樹脂材により形成されている。また、このガス
ケット82は本体84を備えている。この本体84は本
体66と同様にリング状に形成されているが、外壁52
と内壁58との間にガスケット82を配置した状態で外
周部が外壁52から離間するように形成されている。
【0076】また、この本体84には接触部68の他に
接触部86が形成されている。この接触部86は接触部
68に対して本体84の周方向に変位した位置に形成さ
れており、接触部68が内壁58の湾曲部60に対応し
ているのに対して接触部86は内壁58に平壁部62、
64に対応している。
【0077】さらに、この接触部86は接触部86とは
異なり、本体84の外周部から連続して形成されてお
り、外壁52に接触している。
【0078】すなわち、本モータポンプ80におけるガ
スケット82は、ハウジング30に対してガスケット収
容部48の長手方向に動こうとすると、内壁58が接触
部68に干渉してガスケット82の移動を規制し、ハウ
ジング30に対してガスケット収容部48の幅方向に動
こうとすると、外壁52が接触部86に干渉してガスケ
ット82の移動を規制する。これによって、ガスケット
82がガスケット収容部48から抜け出ることをより一
層確実に防止でき、ヨーク14とハウジング30とのシ
ール性をより一層確実に保つことができる。
【0079】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施の形態について説明する。
【0080】図7には本実施の形態に係るモータとして
のモータポンプ100の要部の構成が平面図によって示
されている。
【0081】この図に示されるように、本モータポンプ
100は、ガスケット50に代えて封止部材としてのガ
スケット102を備えている。このガスケット102も
ガスケット50と同様にゴム材若しくはゴム材程度の弾
性を有する合成樹脂材により形成されている。また、こ
のガスケット102は一対の接触部104を備えてい
る。これらの接触部104は、本体84を介して接触部
86とは反対側で接触部86と対向するように本体84
の内周部から連続して形成されており、内壁58に接触
している。
【0082】すなわち、本モータポンプ100における
ガスケット102は、ハウジング30に対してガスケッ
ト収容部48の幅方向に動こうとすると、外壁52が接
触部86に干渉してガスケット102の移動を規制する
と共に、内壁58が接触部104に干渉してガスケット
102の移動を規制する。これによって、ガスケット1
02がガスケット収容部48から抜け出ることをより一
層確実に防止でき、ヨーク14とハウジング30とのシ
ール性をより一層確実に保つことができる。
【0083】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施の形態について説明する。
【0084】図8には本実施の形態に係るモータとして
のモータポンプ120の要部の構成が平面図によって示
されており、図9には図8の9−9線に沿った拡大断面
図が示されている。
【0085】これらの図に示されるように、本モータポ
ンプ120は、ガスケット50を備えておらず代わりに
封止部材としてのガスケット122を備えている。この
ガスケット122は基本的に前記第1の実施の形態にお
けるガスケット50と同じ構成であるが、図9に示され
るように、ガスケット122の厚さ寸法T1は外壁52
の高さ寸法T2よりも大きく、しかも、外壁52の高さ
寸法T2の2倍よりも小さい(すなわち、T2<T1<
2×T2となっている)。
【0086】したがって、ガスケット122をガスケッ
ト収容部48に収容した状態では、ガスケット122の
うち、外壁52と内壁58との間に位置する部分の厚さ
寸法T2(すなわち、基本的には外壁52の高さ寸法と
同じである)が外壁52よりも開口端24側へはみ出た
部分の厚さ寸法T11よりも大きくなる(すなわち、T
11<T2となる)。
【0087】以上の構成を特徴とする本モータポンプ1
20では、ガスケット122は外壁52の高さ方向端部
からはみ出た部分よりも外壁52と内壁58との間に収
容されている部分の方が多い。このため、ガスケット1
22に対する外壁52の干渉が大きくなり、その結果、
例えば、ハウジング30にヨーク14を組み付ける場合
等に、振動や開口端24の干渉でガスケット収容部48
に収容したガスケット122に対してガスケット122
の厚さ方向に対して直交する方向に外力が作用しても、
外壁52の確実且つ大きな干渉によりガスケット収容部
48からガスケット122が抜け出ることをより一層確
実に防止できる。
【0088】これよって、本モータポンプ120では、
ガスケット122によるシール性をより一層確実に得る
ことができると共に、ガスケット122が外壁52と内
壁58との間から抜け出た状態で組み付けることを防止
できる(すなわち、組み付け性が向上する)。
【0089】しかも、ハウジング30にヨーク14を組
み付けた後にはガスケット122が弾性変形するが、こ
の場合、ガスケット122は外壁52からはみ出た部分
より多くの部分が外壁52に密着する。これによって、
更にシール性が向上する。
【0090】なお、本実施の形態の構成は基本的に前記
第1の実施の形態と同じあるため、基本的に前記第1の
実施の形態と同様の作用を奏し、同様の効果を得ること
ができることに関しては言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るモータの要部
を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るモータの要部
を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るモータの一部
を破断した断面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】封止部材を引っ張った状態を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るモータの要部
を示す平面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るモータの要部
を示す平面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るモータの要部
を示す平面図である。
【図9】図8の9−9線に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】 10 モータポンプ(モータ) 14 ヨーク(ケース、組付部材) 24 開口端 30 ハウジング(取付部材、組付部材) 36 回転子 44 対向端 50 ガスケット(封止部材) 52 外壁 58 内壁 66 本体 68 接触部 80 モータポンプ(モータ) 82 ガスケット(封止部材) 84 本体 86 接触部 100 モータポンプ(モータ) 102 ガスケット(封止部材) 104 接触部 120 モータポンプ(モータ) 122 ガスケット(封止部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 和郎 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内 (72)発明者 小田木 保明 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ株式会 社内 Fターム(参考) 3J040 AA01 AA11 BA04 HA03 HA04 HA11 5H605 AA02 BB06 BB09 BB17 CC01 CC02 CC10 DD01 DD05 DD09 DD17 EA02 EB10 EB31 5H607 AA12 BB01 BB04 BB14 BB26 CC01 DD03 DD08 DD09 DD19 FF06 GG08 KK07 KK08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端に開口部が形成され、内
    部に回転子が収容されるケースと、 前記ケースの一端に対向して前記ケースへ組み付けられ
    る取付部材と、 前記ケースの一端及び当該ケースの一端に対向する前記
    取付部材の対向端の少なくとも何れか一方に形成されて
    前記開口部を囲む環状の内壁と、 前記ケースの一端及び前記取付部材の対向端のうち、前
    記内壁を有する方に形成されて前記内壁を囲む環状の外
    壁と、 前記内壁と前記外壁との間に配置され、当該配置状態で
    前記内壁及び前記外壁の径方向に内周部が前記内壁と対
    向して外周部が前記外壁と対向すると共に、前記内周部
    及び前記外周部の少なくとも何れか一方が前記内壁及び
    前記外壁のうち対向する壁から離間した環状の本体を有
    し、前記配置状態で前記少なくとも何れか一方の一部に
    前記対向する壁へ当接する接触部が前記本体に形成さ
    れ、前記ケースへの前記取付部材の組付状態で前記取付
    部材及び前記ケースの双方へ密着して前記開口部の外側
    で前記ケースと前記取付部材との間を封止する封止部材
    と、 を備えるモータ。
  2. 【請求項2】 前記接触部を前記本体の外周部と内周部
    の双方に形成すると共に、前記外周部に形成した前記接
    触部に対して前記内周部に形成した前記接触部を前記本
    体の周方向に変位させたことを特徴とする請求項1記載
    のモータ。
  3. 【請求項3】 前記接触部を前記本体の外周部と内周部
    の双方に形成すると共に、前記外周部に形成した前記接
    触部と前記内周部に形成した前記接触部とを前記本体を
    介して対向させたことを特徴とする請求項1記載のモー
    タ。
  4. 【請求項4】 前記内周部及び前記外周部の少なくとも
    何れか一方に前記接触部を複数形成し、且つ、当該複数
    の接触部のうちの少なくとも2つを前記本体の略径方向
    に対向させたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    何れかに記載のモータ。
  5. 【請求項5】 前記封止部材は、前記ケースへ前記取付
    部材を組み付ける際に前記ケース及び前記取付部材から
    付与される押圧力で変形すると共に、当該変形によって
    前記ケース及び前記取付部材へ密着することを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4の何れかに記載のモータ。
  6. 【請求項6】 前記外壁の高さ方向に沿った前記封止部
    材の厚さ寸法を、前記外壁の高さ寸法よりも大きく、且
    つ、前記外壁の高さ寸法の2倍未満としたことを特徴と
    する請求項1乃至請求項5の何れかに記載のモータ。
  7. 【請求項7】 組付状態で互いに対向する各対向端の少
    なくとも一方に他方へ向けて開口した開口部が形成され
    た一対の組付部材を、前記開口部の外側で前記各対向端
    の間を封止する封止構造であって、 前記一対の組付部材の少なくとも何れか一方に形成され
    て前記開口部を囲む環状の内壁と、 前記一対の組付部材のうち、前記内壁を有する方に形成
    されて前記内壁を囲む環状の外壁と、 前記内壁と前記外壁との間に配置され、当該配置状態で
    前記内壁及び前記外壁の径方向に内周部が前記内壁と対
    向して外周部が前記外壁と対向すると共に、前記内周部
    及び前記外周部の少なくとも何れか一方が前記内壁及び
    前記外壁のうち対向する壁から離間した環状の本体を有
    し、前記配置状態で前記少なくとも何れか一方の一部に
    前記対向する壁へ当接する接触部が前記本体に形成さ
    れ、前記組付状態で前記一対の組付部材の各対向面へ密
    着して前記開口部の外側で前記対向面の間を封止する封
    止部材と、 を備えることを特徴とする封止構造。
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