JP2003018229A - クロック再生回路 - Google Patents

クロック再生回路

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JP2003018229A
JP2003018229A JP2001202120A JP2001202120A JP2003018229A JP 2003018229 A JP2003018229 A JP 2003018229A JP 2001202120 A JP2001202120 A JP 2001202120A JP 2001202120 A JP2001202120 A JP 2001202120A JP 2003018229 A JP2003018229 A JP 2003018229A
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clock
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blocking
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Shiyouji Kakihara
将児 柿原
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NEC Engineering Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】移動通信等のブロッキングが多発する通信路で
も、高速なクロック再引き込みを実現するクロック再生
回路を提供する。 【解決手段】位相比較器14、ループフィルタ15およ
びVCO18を含む典型的なクロック再生回路に、メモ
リ43を備えるループフィルタ出力保持器13および加
算器17を設け、ブロッキング発生後に受信信号が復帰
すると、ブロッキング発生直前のループフィルタ15の
出力値をループフィルタ出力保持器13から読み出し、
ループフィルタ15の出力と加算器17で加算した値に
よりVCO18を制御して、高速クロック引き込みを実
現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はPSK(位相シフト
キーング)復調器のクロック再生回路に関し、特に伝搬
路上でブロッキングが生じる移動体通信において、ブロ
ッキング検出に基づきクロック再生回路の動作を制御
し、ブロッキング解除検出後に高速のクロック再引き込
みを可能とするクロック再生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信においては、送信機から発射
された電波がビルやトンネル等の遮蔽物又は障害物で遮
られることにより、復調器入力レベルが遮断される(以
下、ブロッキングという)ことが知られている。また、
ブロッキングは遮蔽物の大きさによりその発生時間が変
化し、長時間発生した場合には、PSK復調器の各PL
L(位相ロックループ)が同期外れを起こす。
【0003】PSK復調を行うには、送信機側のクロッ
クおよびキャリアを復調器で再生して同期させることが
必要であり、それぞれ「クロック再生」および「キャリ
ア再生」と呼ばれている。クロック再生回路の1例とし
ては、復調データの符号変化点からクロック位相情報を
抽出して送信側クロックに同期する方式がある。
【0004】斯かる技術分野における又は関連する従来
技術は、例えば特開平6−237274号公報の「受信
判定器」、特開平2−305024号公報の「位相同期
回路」、特開平2−149018号公報の「自動周波数
制御回路」、特開平11−168455号公報の「デジ
タルPLL回路および信号再生方法」、特開平10−1
35922号公報の「シンボルクロック再生装置」、特
開平7−202966号公報の「シンボルクロック再生
回路およびそれを用いたデジタル移動通信端末」、特開
平6−268699号公報の「クロック位相制御装
置」、特開平5−41703号公報の「クロック再生回
路」および特開昭61−142834号公報の「多チャ
ネル分離装置のチャネル同期回路」等に開示されてい
る。
【0005】図6は、従来の典型的なクロック再生回路
の構成を示すブロック図である。図6に示すクロック同
期回路は、位相比較器100、ループフィルタ101お
よび電圧制御発振器(VCO)102により構成され
る。受信信号から復調された復調データ110が位相比
較器100に入力され、受信信号の符号変化情報とVC
O102の出力の符号変化情報とを比較し、位相ズレに
応じた電圧を出力する。位相比較器100の出力は、ル
ープフィルタ101に入力され平滑化されてVCO10
2を制御する。これにより、VCO102から再生クロ
ック(CLK)120を発生する。クロック再生回路の
構成方法の例としては、種々の技術文献に記載されてい
る(例えば、山本平一他著、「TDMA通信」電気情報
通信学会、1989年や、DAVID HACCOUN他著「DIGITA
L COMMUNICATIONS BY SATELLITE」、John Wiley &
Sons,Inc、1981年参照)。
【0006】ここで、「初期引き込み」とは、送信デー
タに付加された後述するプリアンブルを利用し、受信信
号の有無を判別した後に、キャリアおよびクロック同期
する過程を意味する。「再引き込み」とは、データ受信
途中でブロッキング等による受信信号断によりキャリア
又はクロックが非同期になった場合に、再びキャリアお
よびクロック同期する過程を意味する。
【0007】次に、図7は、プリアンブルの1例を示
す。このプリアンブルは、搬送波(CW)、ビットタイ
ミングリカバリ(BTR)、ユニークワード(UW)か
ら構成される。CWは、キャリア再生を容易にすると共
に受信信号の有無を検出し易いように送信データを
「0」又は「1」固定にしたものが多く使用される。ビ
ットタイミングリカバリは、クロック再生を容易に引き
込めるよう「0」および「1」の繰り返しパターンが多
く使用される。また、UWは、バースト信号の先頭にあ
るプリアンブル内又はフレーム内に周期的に配置されて
いる既知の固定パターンである。このUWを照合するこ
とにより、位相不確定性の除去およびフレーム同期が確
立される。また、EOD(END OF DATA)は、データ
の終わりを示す既知の固定パタンである。
【0008】以上より、引き込みに有利なプリアンブル
を利用できない再引き込みは、初期引き込みに比べ引き
込み時間が著しく増大する問題がある。再引き込みにお
ける引き込み時間短縮の従来例としては、例えば上述し
た特開平2−305024号公報に開示されているよう
に、位相同期回路の入力信号から振幅レベルを検出し、
振幅レベルが所定レベル以上のときには、位相比較器か
らの出力に応じた電圧がVCO102の周波数制御電圧
になる。一方、振幅レベルが所要閾値未満のときには、
自走発振周波数に対応した電圧がVCOの周波数制御電
圧となる回路が提案されている。但し、斯かる回路構成
では、VCO周波数制御電圧に加わる電圧は、自走周波
数に対応した固定値なので、自走周波数と引き込むべき
周波数との差が大きくなるにつれて、引き込み時間が増
大する問題が残っている。
【0009】また、短時間に受信信号断を検出する従来
例としては、例えばBPSKに関しては上述した特開平
6−237274号公報に開示されている如く、復調信
号のI軸とQ軸の電力比をモニタ(監視)する。そし
て、UWや誤り訂正によらず受信信号断を検出すること
が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】自動車、電車又は歩行
等の移動体を対象とする移動体通信では、移動により絶
えず伝送路特性が変化し、ブロッキングが頻繁に起こり
得る。クロック再引き込みは、クロック再生に有利なプ
リアンブルを使用できないので、復調データの符号変化
点を検出するため同期時間がかる。このため頻繁にブロ
ッキングが生じる移動体通信では、大きな回線品質の劣
化を招くという問題がある。
【0011】
【発明の目的】本発明は従来のクロック再生回路の上述
した課題に鑑みなされたものであり、ブロッキング解除
時に高速にクロックを再引き込み可能なクロック再生回
路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のクロック再生回
路は、復調データが入力される位相比較器と、この位相
比較器の出力信号を平滑化するループフィルタと、この
ループフィルタの出力電圧により発振周波数が制御され
た再生クロックを出力すると共に位相比較器に入力する
電圧制御発振器(VCO)とを含むものであって、ルー
プフィルタの出力電圧を記憶保持するループフィルタ出
力保持器と、受信信号断後の再引き込み時に、ループフ
ィルタ出力電圧保持器から読み出されたループフィルタ
の過去の出力電圧を、初期値ゼロに設定されたループフ
ィルタの出力電圧に加算する加算器とを設け、この加算
器の出力電圧を電圧制御発振器に入力する。
【0013】また、本発明によるクロック再生回路の好
適実施形態によると、受信信号断は、復調データおよび
再生クロックを入力とする同期判定器により検出する。
この同期判定器は、受信信号断を検出する受信断検出器
と共にフレームフォ−マットのEOD(END OF DAT
A)およびUW(ユニークワード)を検出するEOD検
出器およびUW検出器を含んでいる。受信データを入力
とする準同期検波器の実部および虚部を入力としてフレ
ームフォーマットのCW(搬送波)検出/不検出信号を
出力するCW検出器を更に備えている。ループフィルタ
を、同期判定器からのブロッキング検出モニタおよびC
W検出器のCW検出/不検出信号によりリセットする論
理回路を備えている。ループフィルタ出力保持器は、カ
ウンタ、加算器およびメモリにより構成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるクロック再生
回路の好適実施形態の構成および動作を、添付図面を参
照して詳細に説明する。
【0015】先ず、図1は、本発明によるクロック再生
回路の好適実施形態の構成を関連回路と共に示すブロッ
ク図である。このクロック再生回路10は、CW検出器
11、同期判定器12、ループフィルタ出力保持器1
3、位相比較器14、ループフィルタ15、論理回路1
6、加算器17および電圧制御発振器(VCO)18に
より構成される。図1には、このクロック再生回路10
の関連回路として、受信IFデータを入力として実部お
よび虚部を出力する準同期検波器21、復調データを出
力する復素乗算器22およびキャリア再生回路23を含
んでいる。
【0016】ここで、準同期検波器21は、受信信号
(受信IFデータ)を準同期検波する。CW検出器11
は、準同期検波器21の出力信号から電力を求め、予め
定められた閾値との比較を行うことにより復調器の同期
が取れる前に受信信号の到来を検出すると共にデータ終
了時に外部よりCW検出フラグをリセットする。復素乗
算器22は、キャリア再生回路23の出力信号と準同期
検波器21の出力信号とを復素乗算する。同期判定器1
2は、復素乗算器22の復調データからキャリア再生
し、UWにより初期引き込みを検出し且つEODにより
フレーム終了を検出すると共に初期引き込み完了後の復
調信号から受信信号断を周期的に再計算してブロッキン
グを検出する。
【0017】また、ループフィルタ出力保持器13は、
同期判定器12の初期引き込み完了後におけるループフ
ィルタ15の出力値を一定時間毎に記憶回路に保持する
と共にブロッキング検出時に、過去のループフィルタ出
力値を出力する。加算器17は、ループフィルタ15の
出力値とループフィルタ出力保持器13の出力値とを加
算する。位相比較器14は、復調信号の符号変化とクロ
ックの符号変化とから位相ズレ情報を出力する。ループ
フィルタ15は、例えばラグリードフィルタ等で構成さ
れ、リセット信号で初期値をゼロに設定できる機能を有
する。VCO18は、外部電圧により発振出力周波数を
制御可能な発振器である。
【0018】次に、図3は、図1に示すクロック再生回路
10の動作を示すフローチャートである。先ず、初期引
き込みは、準同期検波器21の出力値の電力を求め、予
め定められた閾値との比較を行いCW信号を検出するこ
とにより開始される(ステップS1)。CW検出しない
場合には、CW検出を待つ。CW信号を検出後に、クロ
ック再生回路内のループフィルタ15をリセット解除
し、ゼロにリセットする(ステップS2)。これにより
初期引き込みを開始し(ステップS3)、初期引き込み
時間を待つ(ステップS4)。復号データが同期判定器
12に入力され、UWを検出することにより初期引き込
み完了か否かを検出する(ステップS5)。初期引き込
み完了を検出後、同期判定器12では受信断(ブロッキ
ング)検出器が動作を開始すると共にループフィルタ出
力保持器13も動作を開始する。受信断(ブロッキン
グ)判定器とループフィルタ出力保持器13の動作は同
期しており、処理タイミングの制御は同期判定器12に
より司られる。尚、ステップS5でUW検出に失敗する
と、ループフィルタ15をリセットし(ステップS
6)、上述したステップS1へ戻る。
【0019】ブロッキングの検出には、上述した特開平
6−237274号公報に開示されている如く、復調信
号のS/Nを向上させるために積分時間が必要である。
この積分時間は、目標とする信号断検出器の精度と復調
器の使用S/Nから決定される。従って、ブロッキング
判定は一定間隔以上でしか行えない。本発明において
は、判定間隔を使用S/Nから鑑みて最小の積分回数に
設定し、その都度同期判定器22内の積分器をリセット
し、繰り返し受信信号断を検出することによりブロッキ
ング検出の高速化を図る。
【0020】次に、再引き込みを説明する。ループフィ
ルタ積分値保持器が動作を開始する(ステップS7)。
EOD検出したか否か判定する(ステップS8)。EO
D検出すると(ステップS8:YES)、ループフィル
タ15をリセットして(ステップS9)、上述したステ
ップS1へ戻る。EOD検出しないときは(ステップS
8:NO)、ブロッキング検出処理中か否か判定する
(ステップS10)。ブロッキング処理中であれば(ス
テップS10:YES)、その完了を待ち、処理中でな
ければ(ステップS10:NO)、ブロッキング検出し
たか否か判定する(ステップS11)。ブロッキング検
出しないときは(ステップS11:NO)、ループフィ
ルタ15の出力値を保持し(ステップS13)、上述し
たステップS8へ戻る。ブロッキング検出すると(ステ
ップS11:YES)、ブロッキング検出前の最も新し
いループフィルタ15の出力値を加算器17に出力する
(ステップS12)。そして、受信信号の検出を待つ
(ステップS14)。受信信号を検出すると(ステップ
S14:YES)、ループフィルタ15をリセット後に
再書き込みを実施し(ステップS15)、上述したステ
ップS8へ戻る。
【0021】即ち、初期引き込み完了後にブロッキング
が発生していない場合には、ループフィルタ出力保持器
13は、現在出力されているループフィルタ15の出力
値と加算器17に出力されている値とを加算したものを
ループフィルタ出力保持器13にあるメモリ(記憶装
置)に保持すると共に加算器17へゼロを出力する。ブ
ロッキング発生時には、必ずブロッキングを検出できた
であろう過去のループフィルタ15の出力値をループフ
ィルタ出力保持器13にある記憶装置から読み出す。そ
して、その値をループフィルタ15の出力と加算すると
共に論理回路(ORゲート)16によるCW検出器11
の出力と同期判定器12から出力されるブロッキング検
出モニタの論理和によりループフィルタ15がリセット
される。
【0022】再度受信信号が入力したとき、受信信号検
出器は、ループフィルタ15のリセットを解除し、必ず
ブロッキングを検出できたであろう過去のループフィル
タ出力値から再引き込みを開始する。この操作を行うこ
とにより、再引き込み時にVCO18の制御電圧におお
よそ正しい制御電圧が供給されるため、引き込み時間の
短縮化を図ることができる。復調終了は、同期判定器1
2がEODから判断し、復調終了検出時には初期引き込
み動作へ戻る。ここで、図1の準同期検波器21、復素
乗算器22、加算器17、位相比較器14、ループフィ
ルタ15およびVCO18等は、当業者に周知であり、
また本発明とは直接関係しないので、その詳細構成は省
略する。
【0023】以下、本発明をBPSKで実施した場合の
動作について説明する。初期引き込みの動作について図
1のブロック図および図2のタイミングチャートを参照
して説明する。図2において、(a)はブロッキング発
生区間を含むフレームフォーマット、(b)はCW検出
器11のCW検出/不検出信号、(c)は初期引き込み
完/復調終了モニタ、(d)はEOD検出フラグ、
(e)はイネーブルフラグ、(f)は同期判定器12の
ブロッキング検出モニタ、(g)はループフィルタ15
のリセット入力、(h)はアドレスカウンタ出力値、
(i)は減算器42からメモリ43へのアドレス入力、
(j)はメモリ43のリード/ライト切替信号、(k)
はメモリ43のライト(書き込み)データおよび(l)
はメモリ43のリード(読み出し)データである。
【0024】先ず、CW検出器11は、プリアンブルに
含まれるCW区間の信号レベルを検出し、バースト信号
の到来を判定する。CW検出器11は、図2のタイミン
グチャートに示す如く復調器の同期/非同期に関係なく
動作し、例えばCW信号をFFT(高速フーリエ変換)
し、その最大電力と予め定めた閾値とを比較することに
より受信バーストの有無を検出する。また、CW検出信
号は、後述するブロッキング検出モニタと論理回路(O
Rゲート)16で論理和を取り、ループフィルタ15を
ゼロにリセットするためにも使用される。CW検出器1
1が信号を検出すると、初期引き込み動作に移る。
【0025】次に、図4は、図1中に示す同期判定器1
2の詳細構成を示すブロック図である。同期判定器12
は、EOD検出器31、UW検出器32、受信断検出器
33、SET/RESET回路35、N進カウンタ3
4、インバータ(位相反転器)36、ANDゲート38
およびORゲート37により構成される。N進カウンタ
34は、再生クロックを分周して、同期判定器12およ
びループフィルタ出力保持器13の動作タイミングを司
る。また、N進カウンタ34は、0、1・・N、0、1
・・の如きサイクリックな動作をするカウンタであり、
初期引き込み完了/復調終了に拘らず動作を続ける。N
進カウンタ34の出力信号である動作タイミングパルス
の間隔は、使用する復調器の信号対雑音比(S/N比)
により決定される。
【0026】UW検出器32は、初期引き込み完了まで
UWを検出し続ける。UW検出後に、SET/RESE
T回路35に「RESET」を設定するパルスを出力す
る。この結果、SET/RESET回路35の出力信号
は、「L」、即ち初期引き込み完了に設定される。これ
により、ブロッキング検出モニタ、イネーブルフラグの
マスクが解除され、再引き込みモードへ移行する。再引
き込みモードでは、受信断検出器の判定結果と初期引き
込み完/復調終了モニタの論理和および論理積により図
2に示す如きイネーブルフラグ、ブロッキング検出モニ
タが出力される。
【0027】次に、図5に示す如く、ループフィルタ出
力保持器13は、復調終了時のカウント値が「0」にリ
セットされると共に同期判定器12内のN進カウンタ3
4と同様に0、1、・・M、0、1・・とカウントする
イネーブル付きM進カウンタ41と、例えばM進カウン
タが4進カウンタであれば、3−1=2、2−1=1、
1−1=0、0−1=3の如く動作するイネーブル付き
減算器42と、復調終了時メモリデータが「0」にリセ
ットされる双方向メモリ43とから構成される。
【0028】イネーブル付きM進カウンタ41には、動
作タイミングパルス、EOD検出フラグおよびイネーブ
ルフラグが入力される。イネーブル付き減算器42に
は、イネーブル付きM進カウンタ41の出力信号、動作
タイミングパルスおよびイネーブルフラグが入力され
る。双方向メモリ43には、イネーブル減算器42の出
力信号、動作タイミングパルス、EOD検出フラグ、イ
ネーブルフラグおよび加算器17の出力が入力される。
加算器17には、ループフィルタ15の出力値と双方向
メモリ43の出力が入力される。
【0029】図5に示すブロック図および図2に示すタ
イミングチャートを参照してクロック再生回路10の動
作を説明する。初期引き込みでは、同期判定器12が復
調終了を出力しているので、イネーブル付きM進カウン
タ41および双方向メモリ43は「0」にリセットされ
る。初期引き込みを完了して再引き込みモードへ移行す
ると、初期引き込み完了が通達されると共にイネーブル
フラグがイネーブルになるので、回路が動作を開始す
る。
【0030】先ず、初期引き込みを完了しブロッキング
が検出されていない状態の回路動作を説明する。イネー
ブル付きM進カウンタ41は、同期判定器12の出力で
ある動作タイミングパルスをカウントする。イネーブル
付き減算器42は、減算を行わず入力された値をそのま
ま出力し双方向メモリ43のアドレスとする。双方向メ
モリ43は、ライトモードに設定されていて、双方向メ
モリ43のリードデータは初期値、即ちゼロである。V
CO18の周波数制御電圧は、ループフィルタ出力保持
器13とループフィルタ15の出力値との和により動作
しているので、現在双方向メモリ43のリードデータに
ラッチされている値とループフィルタ15の出力値を加
算器17で加算して得られた値を、動作タイミングパル
スの周期毎に双方向メモリ43へ書き込む。
【0031】次に、ブロッキングが検出された状態の回
路動作を説明する。先ず、信号断が検出されると、ルー
プフィルタ15がゼロにリセットされる。また、ループ
フィルタ出力保持器13では、イネーブル付きM進カウ
ンタ41が、タイミングチャートに示す如くイネーブル
フラグがディスエーブルになるので、カウント動作を停
止する。イネーブル付き減算器42は、予め定めた定数
Kをイネーブル付きM進カウンタ41の出力から減算す
る。この定数Kは、同期判定器12内の受信断検出器3
3が必ずブロッキングを検出可能な時間を表すものであ
る。
【0032】例えば上述した特開平6−237274号
公報に開示された回路を利用する場合には、1アドレス
前ではブロッキング計算時間、即ち動作タイミングパル
ス間隔のどの位置からブロッキングが発生するかにより
ブロッキングを検出できない場合がある。よって、確実
にブロッキングが発生していないのは2アドレス前とな
る。イネーブル付き減算器42の出力は、リードモード
に設定された双方向メモリ43のアドレスとなり、ブロ
ッキング発生以前で最新のVCO制御電圧をVCO18
へ出力する。その後に、ブロッキングが解除され受信信
号が入力されると、受信断検出器33は、信号を検出し
ループフィルタ15へのリセットを解除する。このと
き、ループフィルタ出力保持器13から最新のVCO周
波数制御電圧がオフセットとして加えられているので、
高速にクロックを再引き込みすることができる。
【0033】受信データの終了は、フレーム内にあるE
ODを同期判定器12内のEOD検出器31にて検出
し、その結果でSET/RESET回路35を「SE
T」側、即ち「H」にすることにより同期判定器12か
ら出力されるイネーブルフラグが「L」、即ち「不許
可」に設定され、その結果ループフィルタ出力保持器1
3が初期化される。
【0034】尚、以上の説明は、PSK変調方式の場合
である。受信断検出器33を各種変調方式に応じて開発
することにより、例えば受信信号がQPSK方式やQA
M方式等の他のデジタル位相変調された信号にも本発明
を適用可能である。
【0035】以上、本発明によるクロック再生回路の好
適実施形態の構成および動作を詳述した。しかし、斯か
る実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発
明を限定するものではない。本発明の要旨を逸脱するこ
となく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能である
こと、当業者には容易に理解できよう。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、本発明
のクロック再生回路によると、次の如き実用上の顕著な
効果が得られる。即ち、初期引き込み完了後に、クロッ
ク再生回路のループフィルタ出力電圧をメモリに保持
し、ブロッキング解除後に、メモリから読み出した過去
(ブロッキング発生直前)のループフィルタ出力値から
再引き込みを行うという基本構成に基づき、データ区間
での高速なクロック引き込みを実現したクロック再生回
路が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるクロック再生回路の好適実施形態
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すクロック再生回路の動作を説明する
タイミングチャートである。
【図3】図1に示すクロック再生回路の動作を説明する
フローチャートである。
【図4】図1中の同期判定器の詳細構成を示すブロック
図である。
【図5】図1中のループフィルタ出力保持器の詳細構成
を示すブロック図である。
【図6】従来の典型的なクロック再生回路の構成を示す
ブロック図である。
【図7】フレームフォーマットの1例である。
【符号の説明】
10 クロック再生回路 11 CW検出器 12 同期判定器 13 ループフィルタ出力保持器 14 位相比較器 15 ループフィルタ 16 論理回路(ORゲート) 17 加算器 18 電圧制御発振器(VCO) 21 準同期検波器 22 復素乗算器 31 EOD検出器 32 UW検出器 33 受信断検出器 34、41 カウンタ 42 減算器 43 メモリ(記憶装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】復調データが入力される位相比較器と、該
    位相比較器の出力信号を平滑化するループフィルタと、
    該ループフィルタの出力電圧により発振周波数が制御さ
    れた再生クロックを出力すると共に前記位相比較器に入
    力する電圧制御発振器とを含むクロック再生回路におい
    て、 前記ループフィルタの出力電圧を記憶保持するループフ
    ィルタ出力保持器と、受信信号断後の再引き込み時に、
    前記ループフィルタ出力保持器から読み出された前記ル
    ープフィルタの過去の出力電圧を、初期値ゼロに設定さ
    れた前記ループフィルタの出力電圧に加算する加算器と
    を設け、該加算器の出力電圧を前記電圧制御発振器に入
    力することを特徴とするクロック再生回路。
  2. 【請求項2】前記受信信号断は、前記復調データおよび
    前記再生クロックを入力とする同期判定器により検出す
    ることを特徴とする請求項1に記載のクロック再生回
    路。
  3. 【請求項3】前記同期判定器は、前記受信信号断を検出
    する受信断検出器と共にフレームフォーマットのEOD
    およびUWを検出するEOD検出器およびUW検出器を
    含むことを特徴とする請求項2に記載のクロック再生回
    路。
  4. 【請求項4】受信データを入力とする準同期検波器の実
    部および虚部を入力として前記フレームフォーマットの
    CW検出/不検出信号を出力するCW検出器を更に備え
    ることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のクロッ
    ク再生回路。
  5. 【請求項5】前記ループフィルタを、前記同期判定器か
    らのブロッキング検出モニタおよび前記CW検出器のC
    W検出/不検出信号によりリセットする論理回路を備え
    ることを特徴とする請求項3又は4に記載のクロック再
    生回路。
  6. 【請求項6】前記ループフィルタ出力保持器は、カウン
    タ、減算器およびメモリにより構成されることを特徴と
    する請求項1乃至5の何れかに記載のクロック再生回
    路。
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