JP2003017815A - フレキシブル配線基板およびその製造方法 - Google Patents

フレキシブル配線基板およびその製造方法

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JP2003017815A JP2001198492A JP2001198492A JP2003017815A JP 2003017815 A JP2003017815 A JP 2003017815A JP 2001198492 A JP2001198492 A JP 2001198492A JP 2001198492 A JP2001198492 A JP 2001198492A JP 2003017815 A JP2003017815 A JP 2003017815A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前記プリント基板との接続の精度を高めるこ
とのできる構成を有するフレキシブル配線基板およびそ
の製造方法を提供する。 【解決手段】 絶縁性を有する2枚のフィルム5,6間
に回路パターン3を形成する銅箔4を介在させた積層構
造を有し、液晶パネル20に形成されたパネル端子と前
記液晶パネルに信号を供給するためのプリント基板32
に形成された基板端子とを電気的に接続させうるフレキ
シブル配線基板1の前記回路パターン領域外に、前記プ
リント基板32とフレキシブル配線基板1とを半田接続
させる時に前記プリント基板32の基板端子とフレキシ
ブル配線基板1の端子との位置合わせ用の基準ピン34
が嵌挿される基準孔2が形成されたフレキシブル配線基
板1において、前記基準孔2を、前記フィルム5,6に
形成された円形状の第1基準孔8および第3基準孔9内
に前記銅箔4からなる第2基準孔10が前記第1基準孔
8および第3基準孔9と同心状に形成された構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶パネルとプリン
ト基板との電気的な接続にコネクタとして使用されるフ
レキシブル配線基板およびその製造方法に係り、特に、
前記プリント基板との接続の精度を高めることのできる
構成を有するフレキシブル配線基板およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から文字や図形などの各種の画像を
表示する表示装置の一種として液晶表示装置が知られて
おり、このような液晶表示装置の表示部として2枚の基
板の間に液晶が密封された液晶パネルが用いられてい
る。
【0003】このような液晶パネルの駆動は、図4およ
び図5に示すように、液晶パネル20の側辺部分に形成
されたパネル端子の集合体であるパネル端子群(図示せ
ず)と、TCP(Tape Carrier Package)やヒートシー
ルなどのフレキシブル配線基板21の一端部に形成され
ている端子21Bとを電気的に接続するとともに、前記
フレキシブル配線基板21の他端部に形成されている端
子21Aと、バス基板や駆動回路基板のようなプリント
基板32に形成されたプリント基板端子32Aとを電気
的に接続させ、前記プリント基板32から前記フレキシ
ブル配線基板21を介して前記液晶パネル20に必要な
信号を供給することで行っている。
【0004】そして、この液晶パネル20とフレキシブ
ル配線基板21、前記フレキシブル配線基板21と前記
プリント基板32を接続する工程においては、前記液晶
パネル20に配設されたパネル端子とこれに対応するフ
レキシブル配線基板21に配設された出力端子21B、
前記フレキシブル配線基板21に配設された入力端子2
1Aとこれに対応するプリント基板32に配設された、
いわゆるランド状のプリント基板端子32Aとを半田、
導電性粒子と接着剤から形成された異方性導電膜と称さ
れる接合剤、紫外線硬化樹脂に導電性粒子を混ぜてなる
接合剤などの接着材料を用いて接続させるのが常であ
る。
【0005】ところで、前記フレキシブル配線基板21
とプリント基板32とを半田33により接続する場合、
図4および図5に示すように、前記フレキシブル配線基
板21およびプリント基板32の回路パターンの形成領
域外部分に、それぞれ位置合わせ用の基準ピン34を挿
入させる位置合わせ用の基準孔22を作成しておき、こ
の基準孔22を合わせた状態で前記基準ピン34を基準
孔22に貫通させることで、フレキシブル配線基板21
とプリント基板32との位置を固定し、半田33による
接続の精度を確保する方法がとられていた。
【0006】このフレキシブル配線基板21の前記基準
孔22の作成に関して更に説明を加えると、前記フレキ
シブル配線基板21は、図6に示すように、回路パター
ン23を構成する銅箔24を挟むようにして、例えばポ
リイミドフィルム、エポキシ樹脂等の絶縁性基板からな
るベースフィルム25およびカバーフィルム26が配設
された積層構造を有するシート部材27により構成され
ている。このシート部材27は、例えば、ポリイミドか
らなるベースフィルム25の上面全面に銅箔24を貼付
し、前記銅箔24にエッチングを施して回路パターン2
3を形成し、続いて前記銅箔24の上面に、同じくポリ
イミドからなるカバーフィルム26を貼付することで形
成されている。一方、前記フレキシブル配線基板21の
外形と、この外形を基準とした位置に前記基準孔22と
を同時に打抜き形成することができる金型(図示せず)
を用意し、この金型を用いて前記シート部材27を打ち
抜く。このとき、前記シート部材27に形成した回路パ
ターン23を考慮しつつ、前記金型を用いてシート部材
27を打ち抜くようにする。このようにして作成された
前記基準孔22は、図7に示すように、前記カバーフィ
ルム26、銅箔24、ベースフィルム25が同心の円形
状に打ち抜かれた形状となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、フレキシブ
ル配線基板21とプリント基板32との位置合わせの対
象は、前述のように、半田付けされる銅箔24により形
成されたフレキシブル配線基板21の入力端子21Aと
プリント基板32のランド状のプリント基板端子32A
である。
【0008】そして、フレキシブル配線基板21とプリ
ント基板32とにそれぞれ形成された前記基準孔を、先
細に形成された1本の基準ピン34で貫通させて基準位
置を揃えた場合に、銅箔24で形成されたフレキシブル
配線基板21の端子とランド状のプリント基板端子との
位置が整合するか否かは、前記フレキシブル配線基板2
1の基準孔−回路パターン間の精度によるところが大き
い。そして、その基準孔−回路パターン間の精度は前記
銅箔のエッチングの精度と前記金型による打抜きの精度
に依存するものであった。
【0009】仮に、この寸法に誤差が生じれば、フレキ
シブル配線基板21とプリント基板32とにそれぞれ形
成された前記基準孔22を1つの基準ピン34で貫通さ
せて基準位置を揃えた場合であっても、銅箔24により
形成されたフレキシブル配線基板21の端子21Aと、
前記ランド状のプリント基板端子32Aとの位置合わせ
は正確に行えないことになる。
【0010】そして、従来のフレキシブル配線基板21
の製造工程においては、前記銅箔24にエッチングを施
す工程と、基準孔22を打抜き形成する工程とが異なる
ため、前記基準孔−回路パターン間の間隙を常に所定寸
法に仕上げることが難しく、従来においては、前記基準
孔−回路パターン間の公差は±0.2mmとなってお
り、高精度の位置合わせは困難であるのが実状であっ
た。
【0011】本発明はこの点に鑑みてなされたものであ
り、前記プリント基板との接続の精度を高めることので
きる構成を有するフレキシブル配線基板およびその製造
方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係るフレキシブル配線基板
は、絶縁性を有する2枚のフィルム間に回路パターンを
形成する銅箔を介在させた積層構造を有し、前記回路パ
ターン領域外に他の回路基板との位置合わせ用の基準孔
が形成されたフレキシブル配線基板において、前記基準
孔は、前記フィルムに形成された第1基準孔の内周側
に、前記銅箔からなる第2基準孔が形成されていること
により構成されていることを特徴とする。
【0013】この請求項1に記載の発明によれば、前記
基準ピンの嵌挿の際に、第1基準孔内に露出している環
状の銅箔部分がその弾性により前記基準ピンを押し出す
ようにして基準孔の中心方向へ導くこととなり、基準孔
における基準ピンの位置決めが簡単且つ正確にできるも
のとなる。
【0014】また、請求項2に記載の発明に係るフレキ
シブル配線基板は、請求項1に記載のフレキシブル配線
基板において、前記第2基準孔は、円形状に形成されて
いることを特徴とする。
【0015】この請求項2に記載の発明によれば、特
に、本実施形態のように、円形状に形成された第2基準
孔は、基準孔に挿入される基準ピンの外周壁に対し、円
周方向から均等に作用し、前記基準ピンを本来のピン位
置に導くことができる。
【0016】請求項3に記載の発明に係るフレキシブル
配線基板は、請求項1に記載のフレキシブル配線基板に
おいて、前記第2基準孔は、円形状の内周縁部に当該第
2基準孔の中心方向へ膨出する複数の舌片部材が円周方
向に等間隔で一体形成された形状とされていることを特
徴とし、請求項4に記載のフレキシブル配線基板は、請
求項3に記載のフレキシブル配線基板において、前記各
舌片部材は、内向き周縁部を第2基準孔の中心方向に膨
出させる円弧状に形成されていることを特徴とする。
【0017】これらの請求項3および請求項4に記載の
発明によれば、前記円形状の内周縁部に等間隔でこの第
2基準孔の中心方向に指向させる前記舌片部材が、その
周縁部を利用して前記基準ピンをさらに基準孔の中心方
向へ導くことができる。
【0018】また、請求項5に記載のフレキシブル配線
基板の製造方法は、絶縁性フィルムからなるベースフィ
ルムおよびカバーフィルム間に回路パターンを形成する
銅箔を介在させた積層構造を有し、前記回路パターン領
域外に他の回路基板との位置合わせ用の基準ピンが嵌挿
される基準孔が形成されたフレキシブル配線基板の製造
方法において、円形状のフィルム孔を打抜き形成したベ
ースフィルムの上面全面に銅箔を形成し、前記銅箔にエ
ッチングを施して前記第1基準孔内に開口する銅箔から
なる第2基準孔と所定の回路パターンを形成し、前記銅
箔の上面に、前記ベースフィルムに形成された第1基準
孔と同径の第3基準孔を打抜いて形成したカバーフィル
ムを、前記第3基準孔が第1基準孔に対応するように貼
付して前記基準孔を形成することを特徴とする。
【0019】この請求項5に記載の発明によれば、前記
基準孔をエッチングにより作成するので、フレキシブル
配線基板に形成される回路パターンと基準孔間の精度を
従来の金型打抜き法による場合に比して、より高精度な
ものとすることができる。
【0020】また、この製造方法によれば、前記第2基
準孔の形状はエッチングにより任意な形状に形成するこ
とができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の製造方法により
製造したフレキシブル配線基板1に作成された基準孔2
の形状を示す平面図であり、図2は、本発明のフレキシ
ブル配線基板1の製造工程を示す説明図である。また、
図3は、図2に示した方法により、図1とは別の形状に
作成されたフレキシブル配線基板1の基準孔2を示す平
面図である。
【0022】まず、本発明のフレキシブル配線基板1
と、このフレキシブル配線基板1に作成された前記基準
孔2の形状について説明する。
【0023】本実施形態のフレキシブル配線基板1は、
前述の従来例と同様に、回路パターン3を構成する銅箔
4を挟むようにして、例えばポリイミドフィルム、エポ
キシ樹脂等の絶縁性基板からなるベースフィルム5およ
びカバーフィルム6が配設された積層構造を有するシー
ト部材7からなり、前記回路パターン3領域外には、前
記プリント基板32とフレキシブル配線基板1とを半田
接続させる時に前記プリント基板32の基板端子とフレ
キシブル配線基板1の端子との位置合わせ用の基準ピン
34が嵌挿される基準孔2が形成されている。
【0024】そして、本実施形態において、前記基準孔
2は、図1に示すように、前記2枚のフィルム5、6に
形成された円形状の孔(後出の第1基準孔8および第3
基準孔9)内に、前記銅箔4に形成された孔(以下、第
2基準孔10)が前記第1基準孔8および第3基準孔9
と同心となるように第1基準孔8の中心を基準にして位
置合わせを行って形成されている。
【0025】つまり、本実施形態における前記基準孔2
は、前記各フィルム5,6にそれぞれ形成された第1基
準孔8および第3基準孔9の内方に、同心にして小径の
第2基準孔10が形成された構成とされている。
【0026】このような形状の基準孔2は、従来例で示
した図5のように、先細の円錐状に形成された位置合わ
せ用の基準ピン34を挿入して半田付けの際の前記プリ
ント基板32とフレキシブル配線基板1との位置合わせ
を行うとき、前記基準ピン34の小径に形成された部分
を前記第2基準孔10内に位置させた状態から徐々に嵌
挿させて、前記基準ピン34の長手方向中間部分を前記
第2基準孔10に嵌合させ、更に前記基準ピン34を嵌
挿させて、前記基準ピン34により前記第1基準孔8お
よび第3基準孔9内に環状に露出している前記銅箔4部
分を撓めさせて、最終的には、前記第1基準孔8および
第3基準孔9内に嵌合させ、その所定位置に位置させる
ことができる。このように、半田接続させる際の位置合
わせを行なうとき、本実施形態のような基準孔2の形状
とすることで、前記基準ピン34の嵌挿の際に、前記基
準ピン34を、第1基準孔8および第3基準孔9内に露
出し、前記第2基準孔10を構成する環状の銅箔部分が
その弾性で基準孔2の中心方向へ押し出すようにして導
くこととなり、基準孔2における基準ピン34の位置決
めが簡単且つ正確にできるものとなる。特に、本実施形
態のように、円形状に形成された第2基準孔10は、基
準孔2に挿入される基準ピン34の外周壁に対し、円周
方向から均等に作用し、前記基準ピン34を本来のピン
位置に導くことができる。
【0027】次に、図2を用いて、本発明のフレキシブ
ル配線基板1の製造方法について説明する。
【0028】前記フレキシブル配線基板1は、まず、ポ
リイミド樹脂からなるベースフィルム5に対し、基準孔
2を構成するところの前記第1基準孔8を形成する。続
いて、前記第1基準孔8が形成されたベースフィルム5
の上面全面に銅箔4を形成し、前記銅箔4にエッチング
を施して回路パターン3および所定の形状の第2基準孔
10を形成する。本実施形態においては、前記第2基準
孔10は、前述のように、前記第1基準孔8内に環状に
露出するように、前記第1基準孔8と同心状で、且つ小
径な円形状にエッチングにより形成するものとする。
【0029】そして、前記銅箔4の上面に、同じくポリ
イミドからなるカバーフィルム6を貼付し、前記カバー
フィルム6に形成された第3基準孔9とベースフィルム
5に形成された第1基準孔8とが同心となるように貼付
してフレキシブル配線基板用シート11を形成する。そ
して最後にこのフレキシブル配線基板用シート11を前
記フレキシブル配線基板1の外形状に形成された金型
(図示せず)で打抜いて、所望の回路パターン3と基準
孔2とを有するフレキシブル配線基板1を得る。
【0030】このように、前記基準孔2をエッチングに
より作成する方法を採用することにより、フレキシブル
配線基板1に形成される回路パターン−基準孔間の精度
を従来の金型で打抜く方法による場合に比して、より高
精度なものとすることができる。
【0031】また、この製造方法によれば、前記第2基
準孔10の形状はエッチングによりある程度任意な形状
に形成することができる。
【0032】図3は、図1に示した位置決め基準孔2と
は別の第2基準孔10の形状を有する位置決め基準孔2
の平面図である。
【0033】この図に示すように、本実施形態の基準孔
2を構成する前記第2基準孔10は、その円形状の内周
縁部に、当該第2基準孔10の中心方向へ膨出する4つ
の舌片部材12が円周方向に等間隔で一体形成されてお
り、本実施形態においては、前記各舌片部材12は、内
向き周縁部を第2基準孔10の中心方向に膨出させる円
弧状とされている。
【0034】この第2基準孔10は前述のフレキシブル
配線基板1の製造工程における銅箔4のエッチング時
に、前記基準孔2として、前記銅箔4の前記第1基準孔
8および第3基準孔9内に露出する部分に形成される。
【0035】なお、本実施形態においては、前記第2基
準孔10の最長直径となる前記内周縁部の直径寸法を
1.5mm、前記第2基準孔10の最短直径となる前記
舌片部材12に内接する仮想円の直径寸法を1.4mm
とし、前記各舌片部材12は、それぞれ前記位置決め基
準孔2の中心45°角に相当する前記内周縁部の範囲内
に形成されている。
【0036】このように形成された基準孔2は、前述の
ような先細の円錐形状の基準ピン34の細い部分、ある
いは細い円柱状の基準ピン34が嵌挿されたとき、具体
的には、前述のサイズに形成した本実施形態の基準孔2
においては前記基準孔2内に位置する基準ピン34の部
分の径寸法が1.4mm以下のときに、前記第2基準孔
10を構成する周縁部が基準ピン34を基準孔2の中心
方向へ導き、前記基準孔2内におけるピン位置を揃える
ことができる。
【0037】その際、本実施形態においては、前記円形
状の内周縁部に円周方向に等間隔で、この第2基準孔1
0の中心方向に膨出する円弧状に形成された前記舌片部
材12が、その円弧状とされた周縁部を利用して前記基
準ピン34をさらに基準孔2の中心方向へ導くことは言
うまでもない。
【0038】また、前記基準ピン34の太い部分あるい
は、太い基準ピン34が前記基準孔2内に嵌挿されたと
き、具体的には、前述のサイズに形成した本実施形態の
基準孔2の場合は前記基準孔2内に位置する基準ピン3
4の部分の径寸法が1.4mm〜1.5mmの場合に、
前記円形状の内周縁部に等間隔で形成された舌片部材1
2が前記基準ピン34に当接し、その銅箔4の有する弾
性で撓むと同時に、前記基準孔2内に嵌挿される前記基
準ピン34に対しては外周方向から均等に中心方向へ押
し返す力ように作用する。よって、前記基準孔2内にお
けるピン位置を揃えることができる。
【0039】このような形状に構成された基準孔2を有
するフレキシブル配線基板1であれば、例えば、エッチ
ング量にバラツキが生じ、前記基準孔2の径サイズが多
少大きく形成されたような場合には、前記舌片部材12
により前記基準ピン34の基準孔2内におけるピン位置
をその中心に揃えることが可能となり、前記基準孔2の
径サイズが多少小さく形成されたような場合にも、前記
第2基準孔10の舌片部材12が形成されていない、円
形状の内周縁部により前記基準ピン34の基準孔2内に
おけるピン位置をその中心に揃えることが可能となる。
よって、当該基準孔2を形成する本来の目的であるとこ
ろの半田接続の際のフレキシブル配線基板1とプリント
基板32との位置合わせを確実に行うことができ、フレ
キシブル配線基板1の入力端子とプリント基板32の端
子との半田接続の信頼性や作業効率を向上させることが
可能となる。
【0040】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、必要に応じて種々変更することができ
る。
【0041】例えば、前記舌片部材の形状は基準孔の中
心へ膨出する円弧状にかぎるものではなく、その個数も
本実施形態の4個にかぎられない。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係るフレキ
シブル配線基板によれば、前記基準ピンの基準孔内にお
けるピン位置を前記第2基準孔を構成する、前記フィル
ム孔内に露出する銅箔部分によりその中心方向に導くこ
とができ、ピン位置に揃えることが可能となる。よっ
て、当該基準孔を形成する本来の目的であるところの半
田接続の際のフレキシブル配線基板とプリント基板との
位置合わせを確実に行うことができ、半田接続の信頼性
や作業効率を向上させることが可能となる。
【0043】また、フレキシブル配線基板の製造方法に
よれば、前記基準孔をエッチングにより作成する方法を
採用することにより、フレキシブル配線基板に形成され
る基準孔−回路パターン間の精度を従来の金型打抜き法
による場合に比して、より高精度なものとすることがで
き、前述の半田接続の際のフレキシブル配線基板とプリ
ント基板との位置合わせを、より確実なものとすること
ができ、フレキシブル配線基板とプリント基板の半田接
続の信頼性や作業効率を向上させることができる等の効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の製造方法により製造したフレキシブ
ル配線基板に作成された基準孔の形状を示す平面図
【図2】 本発明のフレキシブル配線基板の製造工程を
示す説明図
【図3】 図2の方法により、図1とは別の形状に作成
されたフレキシブル配線基板の基準孔を示す平面図
【図4】 フレキシブル配線基板を用いたプリント基板
と液晶パネルとの接続の一例と、フレキシブル配線基板
上の基準孔と回路パターンとの位置関係を示す平面図
【図5】 フレキシブル配線基板とプリント基板との接
続の際の基準ピンを用いた位置合わせ状態を示す要部断
面図
【図6】 従来のフレキシブル配線基板の製造工程を示
す説明図
【図7】 従来のフレキシブル配線基板に作成された基
準孔の形状を示す平面図
【符号の説明】
1 フレキシブル配線基板 2 基準孔 3 回路パターン 4 銅箔 5 ベースフィルム 6 カバーフィルム 7 シート部材 8 第1基準孔 9 第3基準孔 10 第2基準孔 11 フレキシブル配線基板用シート 12 舌片部材 20 液晶パネル 32 プリント基板 33 半田 34 基準ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA43 GA50 GA53 GA57 HA24 HA28 NA25 PA06 5E338 AA01 AA12 AA16 BB02 BB13 BB25 CC01 CC10 CD13 EE21 5E339 AA02 AB02 AD01 AE01 BC02 BD11 BE13 EE01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性を有する2枚のフィルム間に回路
    パターンを形成する銅箔を介在させた積層構造を有し、
    前記回路パターン領域外に他の回路基板との位置合わせ
    用の基準孔が形成されたフレキシブル配線基板におい
    て、 前記基準孔は、前記フィルムに形成された第1基準孔の
    内周側に、前記銅箔からなる第2基準孔が形成されてい
    ることにより構成されていることを特徴とするフレキシ
    ブル配線基板。
  2. 【請求項2】 前記第2基準孔は、円形状に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル配
    線基板。
  3. 【請求項3】 前記第2基準孔は、円形状に形成された
    内周縁部に当該第2基準孔の中心方向へ膨出する複数の
    舌片部材が円周方向に等間隔で一体形成された形状とさ
    れていることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブ
    ル配線基板。
  4. 【請求項4】 前記各舌片部材は、内向き周縁部を第2
    基準孔の中心方向に膨出させる円弧状に形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載のフレキシブル配線基
    板。
  5. 【請求項5】 絶縁性フィルムからなるベースフィルム
    およびカバーフィルム間に回路パターンを形成する銅箔
    を介在させた積層構造を有し、前記回路パターン領域外
    に他の回路基板との位置合わせ用の基準孔が形成された
    フレキシブル配線基板の製造方法において、 円形状の第1基準孔を打抜いて形成したベースフィルム
    の上面全面に銅箔を形成し、前記銅箔にエッチングを施
    して前記第1基準孔内に開口する銅箔からなる第2基準
    孔と所定の回路パターンを形成し、前記銅箔の上面に、
    前記ベースフィルムに形成された第1基準孔と同径の第
    3基準孔を打抜いて形成したカバーフィルムを、前記第
    3基準孔が第1基準孔に対応するように貼付して前記基
    準孔を形成することを特徴とするフレキシブル配線基板
    の製造方法。
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