JP2003016676A - チルト補正装置及び光ディスク装置 - Google Patents

チルト補正装置及び光ディスク装置

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JP2003016676A
JP2003016676A JP2001200472A JP2001200472A JP2003016676A JP 2003016676 A JP2003016676 A JP 2003016676A JP 2001200472 A JP2001200472 A JP 2001200472A JP 2001200472 A JP2001200472 A JP 2001200472A JP 2003016676 A JP2003016676 A JP 2003016676A
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tilt correction
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Norihiro Yamamoto
典弘 山本
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの記録面に対する光ピックアップ
の光軸の角度を安定して補正する。 【解決手段】 チルト検出手段6から入力される検出信
号b(光ディスク2に対する光ピックアップ3の光軸の
角度に対応)に基づいてチルト駆動部10を駆動してチ
ルト補正を行うための閉ループ特性が決定されるループ
フィルタ7と、閉ループ特性の決定をリセットするリセ
ット手段12とを設ける。これにより、検出信号bをル
ープフィルタ7を介してチルト駆動部10にフィードバ
ックする場合に、チルト補正の条件が整わないような場
合には、リセット手段12によってループフィルタ7の
閉ループ特性の決定を抑制し、チルト機構9へのフィー
ドバックを中断し、この中断状態からチルト補正を開始
することができ、したがって、安定したチルト補正を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクの記録
面に対する光ピックアップの光軸の角度を補正するチル
ト補正装置及び光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平8-50732号公報に記載さ
れているように、光ディスクの記録面に対する光ピック
アップの光軸の角度をチルトセンサを用いて検出し、そ
の検出結果をフィードバックし、このフィードバックさ
れた信号に基づいてチルト機構を駆動することにより、
光ディスクの記録面に対する光ピックアップの光軸の角
度を補正することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】チルト補正に際し、チ
ルトサーボ制御において生じる定常偏差は通常ループゲ
インに反比例するので、精度よくチルト補正を行うため
にはループゲインを上げる必要がある。チルト補正のよ
うに周波数の低域での精度をよくしたい場合には、低域
でゲインを上げたループフィルタを挿入して低域のルー
プゲインを上げておく必要がある。この場合チルトサー
ボ系が安定してチルト補正を行っているときにはループ
フィルタの出力はゼロになる。
【0004】しかしながら、例えば光ディスクがセット
されていないときなど、チルト補正を行わない状態でル
ープフィルタへの入力が非常に小さい値であっても、ル
ープフィルタの低域のゲインは非常に高い値に決められ
ているので、ループフィルタの出力は非常に大きな値に
なっているか、又は飽和してしまうことが起こり得る。
その後、光ディスクがセットされチルト補正を行う決定
をした場合、ループフィルタの非常に大きな出力がフィ
ードバックされてしまうことになってしまい、チルト補
正を行う閉ループ系が不安定になってしまう。
【0005】本発明の目的は、光ディスクの記録面に対
する光ピックアップの光軸の角度を安定して補正し得る
ようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のチルト補
正装置は、光ピックアップの光軸の角度を可変するチル
ト機構と、前記チルト機構を駆動するチルト駆動部と、
光ディスクの記録面に対する前記光ピックアップの光軸
の角度を検出して検出信号を出力するチルト検出手段
と、前記チルト検出手段から入力される検出信号に基づ
いて前記チルト駆動部を駆動してチルト補正を行うため
の閉ループ特性が決定されるループフィルタと、前記閉
ループ特性の決定をリセットするリセット手段と、前記
リセット手段の動作を制御する制御手段と、を具備す
る。
【0007】したがって、光ディスクの記録面に対する
光ピックアップの光軸の角度を示すチルト検出手段から
の検出信号は閉ループ特性が決定されたループフィルタ
を介してチルト駆動部にフィードバックされるが、チル
ト補正の条件が整わないような場合には、制御手段の制
御のもとにリセット手段によってループフィルタの閉ル
ープ特性の決定を抑制することが可能となるため、チル
ト駆動部へのフィードバックを中断し、安定したチルト
補正を行うことが可能となる。
【0008】ここで、前記チルト検出手段は、前記光デ
ィスクの記録面に対する前記光ピックアップの光軸の角
度に応じた信号を出力するチルトセンサと、前記チルト
センサから出力される信号を前記ループフィルタに入力
する検出信号に変換するチルト検出回路とを有する構成
を含む(請求項2)。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、前記制御手段は、チルト
機構の動作を監視してチルト補正の非実行時には前記閉
ループ特性の決定をリセットするように前記リセット手
段を制御する。
【0010】したがって、光ディスクの記録面に対する
光ピックアップの光軸の角度を示すチルト検出手段から
の検出信号は閉ループ特性が決定されたループフィルタ
を介してチルト駆動部にフィードバックされる。この
際、制御手段は、チルト補正の非実行時には閉ループ特
性の決定をリセットするようにリセット手段を制御する
ため、チルト駆動部へのフィードバックを中断すること
が可能となり、したがって、次のチルト補正の際に安定
したチルト補正を行うことが可能となる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、前記制御手段は、起動時
には前記閉ループ特性の決定をリセットするように前記
リセット手段を制御する。
【0012】したがって、制御手段は、起動時(再起動
を含む)には閉ループ特性の決定をリセットするように
リセット手段を制御するため、ループフィルタのゲイン
を小さくした状態からチルト補正を開始することが可能
となる。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、前記制御手段は、前記チ
ルト駆動部によるチルト補正を行う閉ループ系の暴走の
有無を監視して暴走発生時には前記閉ループ特性の決定
をリセットするように前記リセット手段を制御する。
【0014】したがって、光ディスクの記録面に対する
光ピックアップの光軸の角度を示すチルト検出手段から
の検出信号は閉ループ特性が決定されたループフィルタ
を介してチルト駆動部にフィードバックされる。この
際、制御手段は、チルト補正を行う閉ループ系の暴走発
生時には閉ループ特性の決定をリセットするようにリセ
ット手段を制御するため、チルト駆動部へのフィードバ
ックを中断し、暴走状態から速やかに復帰することが可
能となる。
【0015】請求項6記載の発明は、請求項5記載のチ
ルト補正装置において、暴走発生の認識はチルト検出手
段の検出信号が一定値を超えた状態をもって認識する。
【0016】したがって、チルト検出手段から出力され
る検出信号を定められた一定値と比較することで暴走発
生の有無を認識することが可能となる。
【0017】請求項7記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、前記制御手段は、前記ル
ープフィルタに入力される検出信号を検出してその検出
信号出力が一定の範囲内にあると認識したときには前記
閉ループ特性の決定をリセットするように前記リセット
手段を制御する。
【0018】したがって、光ディスクの記録面に対する
光ピックアップの光軸の角度を示すチルト検出手段から
の検出信号は閉ループ特性が決定されたループフィルタ
を介してチルト駆動部にフィードバックされる。この
際、制御手段は、ループフィルタに入力される検出信号
を検出してその検出信号出力が一定の範囲内にあると認
識したときには閉ループ特性の決定をリセットするよう
にリセット手段を制御するため、チルト駆動部へのフィ
ードバックを中断することが可能となり、したがって、
応答の遅いチルト機構を頻繁に作動させる現象の発生を
回避し、安定したチルト補正を行うことが可能となる。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、暴走認識時に前記ループ
フィルタの出力を遮断する遮断手段を具備する。
【0020】したがって、チルト補正系に暴走が生じ始
めたときに速やかにフィードバック制御を停止させるこ
とが可能となる。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、前記制御手段は、前記光
ディスクの有無を検出しその光ディスクがセットされて
いないと認識したときには前記閉ループ特性の決定をリ
セットするように前記リセット手段を制御する。
【0022】したがって、光ディスクの記録面に対する
光ピックアップの光軸の角度を示すチルト検出手段から
の検出信号は閉ループ特性が決定されたループフィルタ
を介してチルト駆動部にフィードバックされる。この
際、制御手段は、光ディスクの有無を検出しその光ディ
スクがセットされていないと認識したときには閉ループ
特性の決定をリセットするようにリセット手段を制御す
るため、チルト駆動部へのフィードバックを中断するこ
とが可能となり、したがって、次に光ディスクをセット
したときに、ループフィルタの閉ループ特性の決定がリ
セットされた状態からチルト制御がなされるため、安定
したチルト補正を行うことが可能となる。
【0023】請求項10記載の光ディスク装置は、光デ
ィスクを回転駆動する光ディスク駆動手段と、前記光デ
ィスクの記録面にデータを記録し又は該記録面に記録さ
れたデータを読み取る光ピックアップと、請求項1ない
し9の何れか一記載チルト補正装置と、を具備する。
【0024】したがって、光ディスクの記録面に対する
光ピックアップの光軸の角度を示すチルト検出手段から
の検出信号は閉ループ特性が決定されたループフィルタ
を介してチルト駆動部にフィードバックされが、チルト
補正の条件が整わないような場合には、制御手段の制御
のもとにリセット手段によってループフィルタの閉ルー
プ特性の決定を抑制することが可能となるため、チルト
駆動部へのフィードバックを中断し、安定したチルト補
正を行うことが可能光ディスク装置を提供することがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1はチルト補正装置1の概略の電気
的構成を示すブロック図である。図1に示すように、光
ディスク2の記録面2aに対し、トラック方向とフォー
カス方向とに駆動される光ピックアップ3が設けられて
いる。光ピックアップ3上には、光ディスク2の記録面
2aに対する光ピックアップ3の光軸の角度に応じた信
号を出力するチルトセンサ4が設けられ、このチルトセ
ンサ4とチルト検出回路5とによりチルト検出手段6が
構成されている。このチルト検出手段6は、チルトセン
サ4から出力される信号をチルト検出回路5によってル
ープフィルタ7に入力する検出信号bに変換する。ルー
プフィルタ7には、このループフィルタ7の出力cを選
択的に遮断する遮断手段としての遮断スイッチ8と、チ
ルト機構9を駆動するチルト駆動部10とが順次接続さ
れている。遮断スイッチ8は制御手段としての制御部1
1により開閉動作が制御される。この制御部11は各部
の動作を制御する制御手段としてのマイクロコンピュー
タ構成のものである。さらに、制御部11から制御信号
aを受けたときにループフィルタ7の閉ループ特性の決
定を抑制するリセット手段としてのリセット回路12が
設けられている。
【0026】図2はループフィルタ7とリセット回路1
2との一例を示す回路図である。この例は、チルト検出
回路5から入力される検出信号bが入力される抵抗R1
とアンプAとを接続し、さらに、このアンプAの入力側
と出力側との間に、抵抗R2とスイッチSとの直列回路
と、コンデンサCとを並列に接続した例である。スイッ
チSは制御部11から制御信号aを受けたときに閉路に
切り替わる一種のリレースイッチである。このスイッチ
Sは、チルト補正に際しては図2に示すように開路に維
持される。スイッチSが開路に維持された状態では、ル
ープフィルタ7は閉ループ特性が決定される状態、換言
すればゲインが高められた状態に維持される。具体的に
は、チルト検出回路5から入力される検出信号bは、抵
抗R1、コンデンサC、アンプAで構成される積分回路
に流れるため、ループゲインが増加する。
【0027】制御部11から制御信号aを受けるとスイ
ッチSが閉路に切り替わり、ループフィルタ7は閉ルー
プ特性の決定が抑制された状態に維持される。このとき
のループフィルタ7のゲインは抵抗R1,R2及びコン
デンサCにより決まるもので、抵抗R2の抵抗値を抵抗
R1の抵抗値に対して十分に小さく設定しておくことに
よりゲインを小さくすることができる。
【0028】次に、図3及び図4を参照し、チルト機構
9のメカニズムについて説明する。二枚のシャーシ1
3,14が設けられている。下方のシャーシ13の両側
には回転軸受部15が配設され、これらの回転軸受部1
5には回転軸部16を介して上方のシャーシ14が揺動
自在に支持されている。上方のシャーシ14の両側に
は、それぞれガイドシャフト17の両端を支持するガイ
ド支持部18が固定的に設けられている。そして、ガイ
ドシャフト17には、前述した光ピックアップ3を搭載
した光ピックアップモジュール19が摺動自在に支持さ
れている。さらに、チルト機構9はシャーシ14を揺動
させるためのチルトモータ(図示せず)を具備する。さ
らに、下方のシャーシ13には光ディスク2を駆動する
光ディスク駆動手段としてのスピンドルモータ20が設
けられている。
【0029】このようなチルト機構9はチルト駆動部1
0によりチルトモータを駆動して上方のシャーシ14を
揺動させることで光ディスク2の記録面2aに対する光
ピックアップ3の光軸の傾きを補正する。
【0030】本実施の形態において、光ディスク2がセ
ットされていない場合には、チルトセンサ4を作動させ
ない状態に維持し、さらに、遮断スイッチ8を遮断状態
に維持するように構成されている。この制御は、例え
ば、光ディスク2の有無によりオンオフするディスクセ
ンサ(図示せず)を設け、このディスクセンサの信号を
制御部11が判断し、制御部11の制御により遮断スイ
ッチ8を遮断する方法で実現される。したがって、光デ
ィスク2がセットされていない場合には、チルト検出回
路5からの出力(ループフィルタ7への入力)、チルト
駆動部10への入力は略ゼロである。したがって、チル
ト駆動部10は作動しない。
【0031】光ディスク2をセットすると、制御部11
の制御によりチルトセンサ4が作動し、遮断スイッチ8
がオンとなるが、光ディスク2のデータの書き込み或い
は読み出しのためにチルト補正を実行していないとき
に、チルト検出回路5からの検出信号がループフィルタ
7に入力されるとチルト駆動部10がチルト機構9を駆
動してしまうので、チルト補正を実行していないとき
は、その状態を認識する制御部11からの制御信号aを
リセット回路12に入力し、前述のように、図2におけ
るスイッチSを閉路にし、ループフィルタ7の閉ループ
特性の決定を抑制し、ゲインの増加を行わないようにす
る。
【0032】チルト補正を実行するときは、制御部11
の制御により遮断スイッチ8を閉路に切り替え、また、
制御部11からの制御信号aの出力を停止して、前述の
ように、図2におけるスイッチSを開路状態に維持す
る。これにより、ループフィルタ7は閉ループ特性が決
定される状態、換言すればゲインが高められた状態に維
持される。したがって、チルト補正を感度よく安定して
行うことができる。
【0033】また、光ディスク装置の起動時(再起動を
含む)にはループフィルタ7の閉ループ特性が決定され
ているか否かの予測が出来ないことがある。ループフィ
ルタ7のゲインが高められた状態で不用意なチルト補正
の実行を回避するために、本実施の形態では、起動時に
は、制御部11からの制御信号aによりループフィルタ
7のゲインを小さくすることにより、誤ったチルト補正
の動作を回避することができる。
【0034】何らかの原因によりチルト検出回路5から
ループフィルタ7に入力される検出信号bが異常に大き
くなるとチルト機構9は暴走するので、制御部11で検
出信号bの大きさを定められた一定値と比較するなどの
方法によりチルト補正を行う閉ループ系の暴走の発生を
認識し、暴走発生時には制御信号aによりループフィル
タ7のゲインを小さくすることにより、安定したチルト
補正を行うことが可能となる。
【0035】また、ループフィルタ7に入力される検出
信号bの大きさを制御部11で判断する場合に、その検
出信号bの出力が図5に網掛けにより示す一定の範囲内
にあると認識したときは、前述のように制御部11から
制御信号aを出力してループフィルタ7のゲインを小さ
くし、これにより、チルト駆動部10を駆動する出力
(電圧)cを出力させないようにしてもよい。このよう
にすることで、小刻みな検出信号bの変化の度に、応答
速度の遅いチルト機構9が頻繁に動作することを回避す
ることができ、また、チルト機構9が突発的に動作する
ことを回避することができる。
【0036】また、暴走認識時に遮断スイッチ8を遮断
するようにしてもよい。このようにすることで、ループ
フィルタ7の状態に関係なく、ループフィルタ7の出力
を遮断し、暴走を停止させることができる。
【0037】次に、光ディスク装置30の基本的なブロ
ック図を図6に示す。この例の光ディスク装置30は記
録再生型であるが、記録補償回路を省略した再生型であ
ってもよい。光ディスク装置30は、信号の入力、出力
のために、オーディオ回路、画像圧縮/伸張回路、或い
はコンピュータなどの外部機器と接続するためのインタ
ーフェース(図示せず)を具備する。
【0038】記録補償回路31は記録信号によるレーザ
変調回路を含み、RF信号処理回路32は読取信号の波
形整形回路を含む。サーボ回路33は、フォーカスサー
ボ回路、トラッキングサーボ回路、光ピックアップ送り
サーボ回路などを含む。図3及び図4に示した光ピック
アップモジュール19をガイドシャフト17に沿って送
る光ピックアップ送り機構は、送り螺子方式、ラックア
ンドピニオン方式、リニアモータ方式などが知られてい
るが、何れを用いてもよい。
【0039】情報の再生は、光ディスク2に記録された
情報を光ピックアップ3により読み出し、その信号をR
F信号処理回路32に入力する。RF信号処理回路32
では入力信号の波形整形を行い、その後、信号を復調回
路33に入力し、復調した信号をホストコンピュータな
どに出力する。
【0040】情報の記録は、記録する信号があると、そ
の信号を変調回路34により光ディスク2に記録し易い
信号に変調し、変調した信号を記録補償回路31に入力
してレーザ変調などを行い、信号に応じたレーザ駆動電
流を光ピックアップ3に流す。一般に、情報記録時に流
す電流は再生時に流す電流よりも大きい。そして、入力
信号に基づいて半導体レーザ(図示せず)からのレーザ
を光ピックアップ3から光ディスク2の記録面2aに照
射することにより情報の記録を行う。この記録の間、サ
ーボ制御は常になされる。
【0041】
【発明の効果】請求項1及び2記載のチルト補正装置
は、光ディスクの記録面に対する光ピックアップの光軸
の角度を検出するチルト検出手段と、このチルト検出手
段から入力される検出信号に基づいてチルト駆動部を駆
動してチルト補正を行うための閉ループ特性が決定され
るループフィルタと、閉ループ特性の決定をリセットす
るリセット手段と、リセット手段の動作を制御する制御
手段とを具備するので、チルト検出手段からの検出信号
を閉ループ特性が決定されたループフィルタを介してチ
ルト駆動部にフィードバックするが、チルト補正の条件
が整わないような場合には、制御手段の制御のもとにリ
セット手段によってループフィルタの閉ループ特性の決
定を抑制することができるため、チルト駆動部へのフィ
ードバックを中断し、安定したチルト補正を行うことが
できる。
【0042】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、制御手段は、チルト機構
の動作を監視してチルト補正の非実行時には閉ループ特
性の決定をリセットするようにリセット手段を制御する
ので、チルト補正の非実行時にはチルト機構へのフィー
ドバックを中断することができ、これにより、次のチル
ト補正に際し安定したチルト補正を行うことができる。
【0043】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、制御手段は、起動時には
閉ループ特性の決定をリセットするように前記リセット
手段を制御するので、起動時(再起動を含む)には、チ
ルト機構へのフィードバックを中断することができ、こ
れにより、ループフィルタのゲインを小さくした状態か
らチルト補正を開始することができ、したがって、安定
したチルト補正を行うことができる。
【0044】請求項5記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、制御手段は、チルト駆動
部によるチルト補正を行う閉ループ系の暴走の有無を監
視して暴走発生時には閉ループ特性の決定をリセットす
るようにリセット手段を制御するので、チルト補正を行
う閉ループ系の暴走発生時にはチルト機構へのフィード
バックを中断することができ、これにより、暴走状態か
ら速やかに復帰することができる。
【0045】請求項6記載の発明は、請求項5記載のチ
ルト補正装置において、暴走発生の認識はチルト検出手
段の検出信号が一定値を超えた状態をもって認識するの
で、光ディスクの記録面に対する光ピックアップの光軸
の傾き角度によって暴走発生の有無を認識することがで
きる。
【0046】請求項7記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、制御手段は、ループフィ
ルタに入力される検出信号を検出してその検出信号出力
が一定の範囲内にあると認識したときには閉ループ特性
の決定をリセットするように前記リセット手段を制御す
るので、ループフィルタに入力される検出信号が一定の
範囲内にあると認識したときにはチルト機構へのフィー
ドバックを中断することができ、これにより、応答の遅
いチルト機構を頻繁に作動させる現象の発生を回避し、
安定したチルト補正を行うことができる。
【0047】請求項8記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、暴走認識時にループフィ
ルタの出力を遮断する遮断手段を具備するので、チルト
補正系に暴走が生じ始めたときに速やかにフィードバッ
ク制御を停止させて暴走状態から速やかに復帰すること
ができる。
【0048】請求項9記載の発明は、請求項1又は2記
載のチルト補正装置において、制御手段は、光ディスク
の有無を検出しその光ディスクがセットされていないと
認識したときには閉ループ特性の決定をリセットするよ
うにリセット手段を制御するので、光ディスクがセット
されていないと認識したときにはチルト機構へのフィー
ドバックを中断することができ、これにより、次に光デ
ィスクをセットしたときにリセット状態からチルト補正
を開始することができ、したがって、安定したチルト補
正を行うことができる。
【0049】請求項10記載の光ディスク装置は、請求
項1ないし9の何れか一記載チルト補正装置を具備する
ので、光ディスクの記録面に対する光ピックアップの光
軸の角度を示すチルト検出手段からの検出信号を閉ルー
プ特性が決定されたループフィルタを介してチルト駆動
部にフィードバックするが、チルト補正の条件が整わな
いような場合には、制御手段の制御のもとにリセット手
段によってループフィルタの閉ループ特性の決定を抑制
することが可能となるため、チルト駆動部へのフィード
バックを中断し、安定したチルト補正を行うことが可能
な光ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】チルト補正装置の概略の電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図2】ループフィルタとリセット回路との一例を示す
回路図である。
【図3】チルト機構のメカニズムを示す斜視図である。
【図4】チルト機構のメカニズムを示す側面図である。
【図5】ループフィルタに入力される検出信号の大きさ
を示す説明図である。
【図6】光ディスク装置の基本的なブロック図である。
【符号の説明】
1 チルト補正装置 2 光ディスク 2a 記録面 3 光ピックアップ 4 チルトセンサ 5 チルト検出回路 6 チルト検出手段 7 ループフィルタ 8 遮断手段 9 チルト機構 10 チルト駆動部 11 制御手段 12 リセット手段 20 ディスク駆動手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ピックアップの光軸の角度を可変する
    チルト機構と、 前記チルト機構を駆動するチルト駆動部と、 光ディスクの記録面に対する前記光ピックアップの光軸
    の角度を検出して検出信号を出力するチルト検出手段
    と、 前記チルト検出手段から入力される検出信号に基づいて
    前記チルト駆動部を駆動してチルト補正を行うための閉
    ループ特性が決定されるループフィルタと、 前記閉ループ特性の決定をリセットするリセット手段
    と、 前記リセット手段の動作を制御する制御手段と、を具備
    するチルト補正装置。
  2. 【請求項2】 前記チルト検出手段は、前記光ディスク
    の記録面に対する前記光ピックアップの光軸の角度に応
    じた信号を出力するチルトセンサと、前記チルトセンサ
    から出力される信号を前記ループフィルタに入力する検
    出信号に変換するチルト検出回路とを有する請求項1記
    載のチルト補正装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、チルト機構の動作を監
    視してチルト補正の非実行時には前記閉ループ特性の決
    定をリセットするように前記リセット手段を制御する請
    求項1又は2記載のチルト補正装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、起動時には前記閉ルー
    プ特性の決定をリセットするように前記リセット手段を
    制御する請求項1又は2記載のチルト補正装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記チルト駆動部によ
    るチルト補正を行う閉ループ系の暴走の有無を監視して
    暴走発生時には前記閉ループ特性の決定をリセットする
    ように前記リセット手段を制御する請求項1又は2記載
    のチルト補正装置。
  6. 【請求項6】 暴走発生の認識はチルト検出手段の検出
    信号が一定値を超えた状態をもって認識する請求項5記
    載のチルト補正装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記ループフィルタに
    入力される検出信号を検出してその検出信号出力が一定
    の範囲内にあると認識したときには前記閉ループ特性の
    決定をリセットするように前記リセット手段を制御する
    請求項1又は2記載のチルト補正装置。
  8. 【請求項8】 暴走認識時に前記ループフィルタの出力
    を遮断する遮断手段を具備する請求項1又は2記載のチ
    ルト補正装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記光ディスクの有無
    を検出しその光ディスクがセットされていないと認識し
    たときには前記閉ループ特性の決定をリセットするよう
    に前記リセット手段を制御する請求項1又は2記載のチ
    ルト補正装置。
  10. 【請求項10】 光ディスクを回転駆動する光ディスク
    駆動手段と、 前記光ディスクの記録面にデータを記録し又は該記録面
    に記録されたデータを読み取る光ピックアップと、 請求項1ないし9の何れか一記載チルト補正装置と、を
    具備する光ディスク装置。
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