JP2008090981A - 記録再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
ディスク上に欠陥や、汚れ、傷等があるとトラッキングエラー信号が欠落し、トラッキング制御が不安定となる。またトラッキングエラー信号の欠落を検出しアクチュエータのドライブ信号をホールドした場合、適切な値でホールドしていないとトラッキングエラー信号が復帰しても当該トラックに位置づけすることが出来ず再生不能になる。
【解決手段】
記録再生装置は、ディスクから得られる信号に欠陥があることを検出する欠陥検出回路と、アクチュエータのドライブ信号をホールドするホールド回路と、欠陥検出後任意の期間のトラッキングエラー信号をサンプリングするサンプリング回路と、ホールド回路のホールド信号にサンプリング回路で取得したサンプリングデータを処理した信号を加算するオフセット印加回路と、欠陥検出回路で欠陥を検出した際に、通常の制御信号とホールド回路信号を切り替えるセレクタを有する構成とする。
【選択図】 図1
ディスク上に欠陥や、汚れ、傷等があるとトラッキングエラー信号が欠落し、トラッキング制御が不安定となる。またトラッキングエラー信号の欠落を検出しアクチュエータのドライブ信号をホールドした場合、適切な値でホールドしていないとトラッキングエラー信号が復帰しても当該トラックに位置づけすることが出来ず再生不能になる。
【解決手段】
記録再生装置は、ディスクから得られる信号に欠陥があることを検出する欠陥検出回路と、アクチュエータのドライブ信号をホールドするホールド回路と、欠陥検出後任意の期間のトラッキングエラー信号をサンプリングするサンプリング回路と、ホールド回路のホールド信号にサンプリング回路で取得したサンプリングデータを処理した信号を加算するオフセット印加回路と、欠陥検出回路で欠陥を検出した際に、通常の制御信号とホールド回路信号を切り替えるセレクタを有する構成とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は光ディスクをはじめとしたディスク状の記録媒体に対し記録再生する記録再生装置に関するもので、特に記録媒体上の欠陥等によるトラッキングエラー信号の欠落に対するトラッキング制御不良を防止するものである。
光ディスク装置等のディスク状記録媒体に記録再生する記録再生装置は、データを読み書きするためのピックアップを記録媒体のトラック上に精度よく追従させて記録再生する。このために記録媒体から得られるトラッキングエラー信号を利用し、ピックアップをアクチュエータで制御している。トラッキングエラー信号を検出する方法としては特許文献1が挙げられる。
しかし、ディスク上の欠陥や、汚れ、傷等があるとトラッキングエラー信号が欠落しアクチュエータの制御が不安定になることがある。トラッキングエラー信号欠落時にアクチュエータ制御が不安定で許容範囲外にピックアップを移動させてしまうと、トラッキングエラー信号が復帰しても当該トラックに位置づけすることが出来ず再生不能になる。こうしたトラッキング制御不良を防ぐため、特許文献2に示すようにディスクからの信号の欠落を検出し、アクチュエータのドライブ信号をホールドする方法が挙げられる。
従来の制御方法における動作について図5を用いて説明する。図5は光ディスクにおけるディスク上のトラック17と、ピックアップから照射された光スポットの走査軌跡18および、そのときの各種信号を示したものである。ここでディスク上のトラック17に汚れ16があると、その期間では光ディスクからの戻り光を取得出来ない状態になる。この期間、戻り光の低下を検出して欠陥検出信号(以下DFT信号とする)がHiとなる。そして汚れ16を通過し戻り光が復帰するとDFT信号はLowとなる。また汚れ16を通過中は、戻り光が検出できないためトラッキングエラー信号を得ることが出来ずピックアップのトラッキング制御は不安定な状態になる。これに対し従来ではDFT信号Hi期間はアクチェエータのドライブ信号をホールドすることによりピックアップが不用意に動作することを防ぎ、汚れ16通過後に当該トラックに復帰するようにしている。
ところで、DFT信号検出中のドライブ信号のホールドレベルは、汚れ16突入直前の値となるが、ホールドしたレベルが適切でないと、図5の走査軌跡18に示すように汚れ16通過中にトラック中心に対し徐々にオフセットしていくことになる。このオフセット量が大きくなると汚れ通過後に当該トラックに着地することが出来ず再生不能に陥ることになる。ホールドレベルが不適切になる原因としては、(1)汚れ16突入時のトラッキングエラー信号の振られや、(2)ディスク偏心などが挙げられる。(1)は、汚れ16突入の瞬間、光の遮られ方が一様でないため、DFT信号Hi切り替わり時に図5に示すトラッキングエラー信号(以下TE信号とする)が、TE信号19のように誤検出し、ホールドレベルに影響を与えることによって発生する。(2)は、汚れ突入前のドライブ信号レベルでホールドしただけだと、ディスク偏心による半径方向のトラック変動にホールド期間中のピックアップが追従できないことにより発生する。
上記課題を解決するために、記録再生装置は、ディスクから得られる信号に欠陥があることを検出する欠陥検出回路と、アクチュエータのドライブ信号をホールドするホールド回路と、欠陥検出後任意の期間のトラッキングエラー信号をサンプリングするサンプリング回路と、ホールド回路のホールド信号にサンプリング回路で取得したサンプリングデータを処理した信号を加算するオフセット印加回路と、欠陥検出回路で欠陥を検出した際に、通常の制御信号とホールド回路信号を切り替えるセレクタを有する構成とする。
またホールド回路内にローパスフィルタを設け、ホールド回路でホールドする値はローパスフィルタにより高域遮断した信号とする。
また、オフセット印加回路により加算するオフセット量は、サンプリングデータを平均化処理した値に補正係数を乗じ、直前のオフセット量に加算した値とする。
また、欠陥検出回路による欠陥検出が一定時間行われなかった場合、オフセット印加回路内のオフセット量を初期化する。
また、欠陥検出回路はディスクから得られる和信号があらかじめ設定した閾値より低下したことを検出することにより欠陥検出したこととする。
本発明により、ディスク上の欠陥や、汚れ、傷等によるトラッキングエラー信号欠落があった場合のトラッキング制御性能を向上することが出来る。
本発明の実施例について図1〜図4を用いて説明する。図1は本発明の1実施例を示す記録再生装置の構成を示した図である。本実施例の記録再生装置は、光ディスクに記録再生を行う記録再生装置であり、スピンドルモータ2によって光ディスク1を回転し、ピックアップ3によって、ディスク上に光を集光し記録を行ったり、戻り光を検出して再生を行ったりする。ピックアップ3はアクチュエータ4によってディスク上に設けられた所定のトラックに精度よく追従し記録再生を行っている。ディスク上のトラックにピックアップ3を追従するため、ピックアップ3で得られた戻り光によって生成されたTE信号を、正規化処理回路5、位相補償回路6、セレクタ12を介し、ドライブアンプ回路10によってドライブ信号を生成しアクチュエータ4を制御している。一方で位相補償回路6の信号をホールドするホールド回路9を有し、セレクタ12によりホールド回路9側に切り替えることが出来る。セレクタ12はDFT信号によって切り替えを行い、DFT信号がHi期間にホールド回路9側に切り替える処理を行う。DFT信号は、ピックアップ3から得られた戻り光の和信号を欠陥検出回路8で監視し、あらかじめ設定した閾値以下に和信号が低下したときに欠陥部通過中を示すHiとする。また正規化処理回路5によりTE信号を正規化処理した信号をサンプリング回路7でサンプリングし、オフセット印加回路11を経てホールド回路9から出力されるホールド信号に加算する。
次にサンプリング回路7の動作について図2により説明する。図2はピックアップから光ディスクに照射された光スポットが、汚れのあるトラックを通過するときのDFT信号、TE信号およびサンプリング回路7内で生成するサンプリング信号、取得したサンプリングデータを示す。サンプリング信号はTE信号をサンプリングするタイミングを示し、このタイミングで取得したデータがサンプリングデータとなる。サンプリング信号はDFT信号がLowになるタイミングでHiとなり、あらかじめ設定した時間△t経過後にLowとなる。サンプリング回路7はサンプリング信号がHi期間のTE信号をサンプリングしたサンプリングデータとサンプリング信号をオフセット印加回路に出力する。
次にオフセット印加回路11について図3により説明する。オフセット印加回路11はサンプリング回路7からサンプリング信号およびサンプリングデータが入力される。入力されたサンプリングデータは平均化処理部13によって、サンプリング信号期間の平均値を求め補正係数をかけた後、オフセット印加回路11が保持しているオフセット値15に加算してオフセット量として出力される。また、オフセット量に変化があった場合、オフセット値15は変化したオフセット量を保持する。サンプリング信号が入力されていない期間はサンプリングデータが0のため、オフセット印加回路11からオフセット値15がオフセット量として出力され続ける。
本実施例の動作について図4、図5を用いて説明する。図5は従来の方式でディスク上の汚れ部分を光スポットが通過するときの挙動を示した図である。従来方式でもDFT信号を検出したとき、ピックアップのドライブ信号をホールドすることで、汚れ16通過中もピックアップが大きく振られることを防いでいる。しかし、ドライブ信号のホールドレベルが適正でないと、汚れ16通過中はTE信号が検出できないため、トラックに対し光スポットが徐々にオフセットしていく。このオフセットが大きくなり隣接トラックまで光スポットが移動すると汚れ16を脱出したときトラッキング外れとなる。ところで、このドライブ信号ホールドレベルの最適値と実際のホールドレベルとの差は、汚れ16から光スポットが脱出したときのオフセット量に比例すると考えられる。このときのオフセット量は、DFT信号がLowになったときのTE信号20によって検出出来るため、DFT信号がLowになったときのTE信号を取り込み、ホールド信号に加算しておくことでホールドレベルを適正化できる。
なお、この手法を用いることが出来るのは光ディスクに汚れがついたときの信号の欠落は回転周期で起きることを利用しているためである。汚れはトラック幅に対し十分大きいため数回転に渡り信号の欠落が発生するほか、汚れの端部分から徐々に信号欠落が進行する特徴がある。よって、現在の汚れ通過中のオフセット量を補正することで、1回転後の汚れ通過時のホールド信号を適正化することが出来る。これは汚れだけでなく、傷による信号欠落についても同様である。
以上の方法により、ドライブ信号のホールドレベルを適正化することで図4に示すように汚れ16を通過しても光スポットの走査軌跡18は精度よくトラック17上を追従することが出来る。なお、汚れ16突入時にはTE信号振られ19が発生することがあるためホールド回路にはローパスフィルタを設けて信号の過応答の影響を減らすことでより精度よく制御可能になる。
なお、DFT信号が一定期間検出しなくなった場合、ピックアップが汚れのある領域を通過したことになる。この後、別の位置に汚れがあった場合、適正なオフセット量は現在オフセット処理回路が保持しているオフセット量と異なるため、DFT信号を一定期間検出しなかった時には現在のオフセット量の初期化処理を行う。DFT信号未検出時間としては、光ディスクの最低1回転周期より大きくする必要があるが、DFT信号の検出精度を考慮して、数回転周期程度とるとよい。
1…光ディスク、 2…スピンドルモータ、 3…ピックアップ、
4…アクチュエータ、 5…正規化処理回路、 6…位相補償回路、
7…サンプリング回路、 8…欠陥検出回路、 9…ホールド回路、
10…ドライブアンプ回路、 11…オフセット印加回路 、12…セレクタ、
13…平均化処理回路、 14…補正係数、 15…オフセット値、
16…ディスク上の汚れ、 17…トラック、
18…ピックアップから照射された光スポットの走査軌跡、
19…汚れ部突入時のTE信号、 20…汚れ部脱出時のTE信号。
4…アクチュエータ、 5…正規化処理回路、 6…位相補償回路、
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13…平均化処理回路、 14…補正係数、 15…オフセット値、
16…ディスク上の汚れ、 17…トラック、
18…ピックアップから照射された光スポットの走査軌跡、
19…汚れ部突入時のTE信号、 20…汚れ部脱出時のTE信号。
Claims (5)
- ディスクから得られるトラッキングエラー信号を元に、ディスク上のトラックにピックアップをアクチュエータによって追従させて記録あるいは再生を行う記録再生装置において、
ディスクから得られる信号に欠陥があることを検出する欠陥検出回路と、
前記アクチュエータのドライブ信号をホールドするホールド回路と、
前記欠陥検出後、任意の期間のトラッキングエラー信号をサンプリングするサンプリング回路と、
前記ホールド回路のホールド信号に、前記サンプリング回路で取得したサンプリングデータを処理した信号を加算するオフセット印加回路と、
前記欠陥検出回路で欠陥を検出した際に、通常の制御信号とホールド回路のホールド信号を切り替えるセレクタを有したことを特徴とする記録再生装置。 - 請求項1記載の記録再生装置において、前記ホールド回路内にローパスフィルタを設け、前記ホールド回路でホールドする値はローパスフィルタにより高域遮断した信号とすることを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置において、前記オフセット印加回路により加算するオフセット量は、前記サンプリングデータを平均化処理した値に補正係数を乗じ、直前のオフセット量に加算した値とすることを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置において、前記欠陥検出回路による欠陥検出が一定時間行われなかった場合、オフセット印加回路内のオフセット量を初期化することを特徴とする記録再生装置。
- 請求項1記載の記録再生装置において、前記欠陥検出回路はディスクから得られる和信号があらかじめ設定した閾値より低下したことを検出することにより欠陥検出したこととすることを特徴とする記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006273574A JP2008090981A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006273574A JP2008090981A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008090981A true JP2008090981A (ja) | 2008-04-17 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006273574A Pending JP2008090981A (ja) | 2006-10-05 | 2006-10-05 | 記録再生装置 |
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JP (1) | JP2008090981A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20120300603A1 (en) * | 2011-05-24 | 2012-11-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical disc apparatus and method of controlling the same |
-
2006
- 2006-10-05 JP JP2006273574A patent/JP2008090981A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US20120300603A1 (en) * | 2011-05-24 | 2012-11-29 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Optical disc apparatus and method of controlling the same |
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