JP2003016578A - 車両貸出システム - Google Patents

車両貸出システム

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JP2003016578A
JP2003016578A JP2001203942A JP2001203942A JP2003016578A JP 2003016578 A JP2003016578 A JP 2003016578A JP 2001203942 A JP2001203942 A JP 2001203942A JP 2001203942 A JP2001203942 A JP 2001203942A JP 2003016578 A JP2003016578 A JP 2003016578A
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JP2001203942A
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Koichi Ogura
耕一 小倉
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小限の通信回線で効率的に管制室と通信を
行い、車両の貸出しを管理する車両貸出システムを提供
する。 【解決手段】 ポートに駐車された複数の車両を管理す
る車両管理装置を備えた管制室1を設け、通信網7によ
り共有車両2と貸出し及び返却に係わる車両管理データ
を交換し、該車両管理データを該管制室1において管理
することで、共有車両2を利用者A3や利用者B5に貸
出す車両貸出システムにおいて、車車間通信網8による
共有車両2間の車車間通信により、他の共有車両2の車
両管理データを収集し、管制室1と複数の共有車両2と
の間の通信を代表して、管制室1と車両管理データを交
換するホスト車両として親車両を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を管理する管
制室を備え、複数の利用者によって車両を共同利用する
車両貸出システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から車両貸出システムにあっては、
複数の利用者に対して、ポートと呼ばれる駐車場に駐車
された車両を効率良く貸出すことを目的とする様々な提
案がされている。このような提案の中で、例えば、特許
第2890108号公報には、ポートに端末が備えられ
ており、利用者は、ポートからこの端末を用いて配車セ
ンタと通信して電話で予約した情報を入力することで、
端末から車両を利用するためのチップカードによる運転
資格者証を取得するものが開示されている。また、特開
平6−68095号公報には、各車両とモデム及びトラ
ンシーバを介して、通信により接続された中央制御装置
を用意し、この中央制御装置を用いて車両の貸出しや、
車両の位置情報を管理するものが開示されている。更
に、ドイツ特許出願公開明細書第4301039A1号
にも、予約された車両に対して、コードレス電話による
通信網を介してユーザ・データを送信し、この車両をユ
ーザに割り当てるものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば、特許
第2890108号公報に記載の車両貸出システムで
は、ポートに設けた端末に車両の管理を実行させること
で、管制室側の負荷を分散することが可能となるが、ポ
ート毎に端末を設けなければならず、設備を用意するた
めに多額の費用が必要となるという問題があった。ま
た、特開平6−68095号公報やドイツ特許出願公開
明細書第4301039A1号に記載の車両貸出システ
ムでは、各車両が直接管制室と通信を行うことで、ポー
トに端末を設ける必要がなくなるが、各車両が直接管制
室と通信を行うために、多数の通信回線を利用するの
で、多額の通信費用が必要となるという問題があった。
また、管制室には高いセキュリティ性が求められるた
め、そのための認証処理を行うと、更に通信時間が長く
なるという問題があった。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、最小限の通信回線で効率的に管制室と通信を行い、
車両の貸出しを管理する車両貸出システムを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、駐車領域に駐車された複
数の車両を管理する車両管理装置を備えた管制室を設
け、前記車両の貸出し及び返却に係わる車両管理データ
を前記管制室で管理し、前記車両を利用者に貸出す車両
貸出システムにおいて、前記車両間の車車間通信により
他車両の車両管理データを収集し、該車両管理データを
前記管制室と通信により交換するホスト車両(例えば実
施の形態の親車両2a)を具備したことを特徴とする。
以上の構成により、管制室と車両との間の通信を、駐車
領域に駐車された車両を代表して、全てホスト車両に行
わせることができる。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の車両貸出システムにおいて、前記車両管理装置は、前
記ホスト車両が前記駐車領域から貸し出される場合に、
前記ホスト車両の役割を、前記駐車領域に残る他車両
(例えば実施の形態の子親車両2bまたは2c)へ移行
するホスト車両管理手段(例えば実施の形態のホスト車
両管理手段102)を備えることを特徴とする。以上の
構成により、どんな場合でも、必ず駐車領域に1台のホ
スト車両を用意することができる。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1、また
は請求項2に記載の車両貸出システムにおいて、前記ホ
スト車両は、前記ホスト車両以外の車両の貸出しの可否
を制御する車両貸出制御手段(例えば実施の形態のステ
ップS42〜ステップS44、ステップS48〜ステッ
プS49)を備えることを特徴とする。以上の構成によ
り、管制室へアクセスすることなく、ホスト車両側の処
理のみで車両の貸出し処理を完了させることができる。
また、管制室とホスト車両との通信回数を減らすことが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は、本発明の実施の形
態の構成を示すブロック図である。図1において、管制
室1は、ポートと呼ばれる駐車領域に駐車され、利用者
に共同で利用される共有車両2の予約や配車、利用料金
の請求等、車両の共同利用を管理する車両管理装置を備
えた車両貸出システムの管理センタである。共有車両2
は、管制室1に会員として登録された利用者A3が、携
帯端末4から管制室1に予約を入れることにより、出発
・到着ポート、期日、時刻、車種等の車両を特定する情
報を指定して車両を確保する”予約乗り”と呼ばれる方
法と、管制室1に会員として登録された利用者B5が、
所持するスマートカード6により直接空いている車両を
利用する”直乗り”と呼ばれる方法の2通りの方法によ
り利用される。また、通信網7は、利用者A3の所持す
る携帯端末4と管制室1や、共有車両2と管制室1を接
続するための通信網であって、例えばWAP(Wireless
Application Protocol )等を用いた移動体通信網によ
る無線通信、インターネットや公衆回線網を介した有線
通信により情報の送受信を行う。また、車車間通信網8
は、低電力高周波(LPRF:Low Power Radio Freque
ncy)のトランシーバを各共有車両2に備えることで、
近距離の共有車両2同士間で無線通信を行う通信網であ
る。
【0009】なお、共有車両2は、管制室1の下で1台
以上が管理されるが、ポートに複数台の共有車両2が駐
車されている場合、その中の1台が親車両となって、そ
の他の車両を代表して管制室1との通信を行い、管制室
1は、これにより共有車両2を管理するものとする。ま
た、利用者A3、利用者B5は、何人いても良い。更
に、携帯端末4は、インターネット等のコンピュータネ
ットワークや公衆回線網に対する接続機能を持った端末
であり、無線通信により接続される、携帯電話やパーソ
ナル・ハンディフォン・システム(Personal Handy Pho
ne System )を含む携帯端末、あるいは移動通信端末に
限らず、有線通信により接続される端末も含むものとす
る。更に、上述の有線、あるいは無線通信を用いた端末
において、簡易型のコンピュータネットワーク接続機能
を持った端末も含むものとする。
【0010】また、管制室(車両管理装置)1は、制御
部11と、会員マスタ12と、料金表13と、車両マス
タ14と、ポートマスタ15と、貸出履歴マスタ16
と、予約マスタ17と、入出力手段18と、ネットワー
ク19とから構成されている。制御部11は、CPU
(中央演算装置)を備えたコンピュータシステムにおい
て車両管理制御プログラムを実行し、管制室1の全体の
動作を管理する。また、制御部11は、特に、ポートの
親車両に対し、ポートに駐車された全車両の状態を確認
して車両を確保させる予約車両確保手段101と、ポー
トに駐車された車両数を確認し、親車両の変更や管理を
行うホスト車両管理手段102とを含む。なお、制御部
11の動作の詳細は後述する。
【0011】会員マスタ12は、会員として登録された
各利用者の登録データを記録するデータベースであっ
て、会員毎の(1)ユーザID、(2)住所、(3)利
用権の情報等が記録されている。料金表13は、共有車
両2の利用に対する料金体系を記録したデータベースで
あって、(1)基本料金、(2)延長料金、(3)割増
・割引料金等が記録されている。車両マスタ14は、共
有車両2を管理するために、各共有車両に関する状態を
記録したデータベースであって、例えば共有車両毎の
(1)車両番号、(2)車種(種類)、及び装備、色等
を含む機種情報(3)駐車位置(駐車ポート)、(4)
状態、(5)親車両、子車両の役割区別等が記録されて
いる。
【0012】ポートマスタ15は、共有車両2を管理す
るために、ポートに関する状態を記録したデータベース
であって、例えばポート毎の(1)駐車場に駐車中の台
数、(2)実車台数、(3)駐車車両番号等が記録され
ている。貸出履歴マスタ16は、共有車両2の利用履歴
を記録したデータベースであって、例えば各利用者毎の
個別情報として、(1)ユーザID、(2)(貸出し
た)車両番号、(3)貸出時刻、(4)返却時刻、
(5)乗り出し場所、(6)返却場所、(7)走行距
離、(8)消費燃料等が記録されている。予約マスタ1
7は、”予約乗り”における利用者A3による車両予約
を管理するために、予約情報を記録したデータベースで
あって、利用者A3のユーザIDに関連づけて(1)出
発ポート、(2)到着ポート、(3)車種等の情報が記
録されている。
【0013】入出力手段18は、管制室1が、携帯端末
4と車両の貸出し予約に係わる情報を送受信したり、管
制室1が、共有車両2の親車両と車両の貸出し、及び返
却に係わる情報、すなわち、車両管理データを送受信し
たりするためのインタフェース部である。なお、管制室
1と共有車両2の親車両との間の車両管理データの送受
信は無線通信により直接行われる。ネットワーク19
は、管制室1内で、上述の制御部11と、会員マスタ1
2と、料金表13と、車両マスタ14と、ポートマスタ
15と、貸出履歴マスタ16と、予約マスタ17と、入
出力手段18とを接続し、データの送受信を行うための
LAN(Local Area Network)を構成する通信網であ
る。
【0014】次に、図面を用いて、本実施の形態で用い
られる共有車両2について説明する。図2は、共有車両
2の構成を示すブロック図であって、図2において、共
有車両2は、通信アンテナ21と、通信装置22と、カ
ード用アンテナ23と、カードリーダ24と、制御部2
5と、ドアロック機構26と、メイン電源制御機構27
と、モニタ表示部28と、操作部29と、キースイッチ
30と、返却ボタン31と、記憶装置32と、車速パル
ス検出器33と、A/D変換器34と、燃料計35と、
タグ用アンテナ36と、IDタグリーダ37と、LED
表示部38と、車車間通信アンテナ39と、トランシー
バ40とから構成される。
【0015】共有車両2は、図3に示すように、ポート
と呼ばれる駐車領域の、ロットと呼ばれる1台分の駐車
スペースに停められており、管制室1と通信アンテナ2
1に接続された通信装置22を介して、移動体通信網に
よる無線通信を行い、車両管理データを交換する親車両
2aと、管制室1とは無線通信を行わずに、車車間通信
アンテナ39に接続されたトランシーバ40を介して、
親車両2aとだけRF帯域の無線通信による車車間通信
を行い、車両管理データを交換する子車両に分けて管理
される。なお、共有車両2の管理方法は詳細を後述する
が、親車両2aになれるのは、ポートに駐車された共有
車両2の中で1台のみで、その他の共有車両2は、子車
両として管理される。図3では、親車両2aに対して、
子車両2b及び2cの3台が駐車されている例を示し、
以降本実施の形態では、親車両2aと子車両2b及び2
cに対する車両貸出システムの動作を一例として説明す
る。
【0016】また、共有車両2は、利用者A3、または
利用者B5が、例えば非接触読み書き方式のスマートカ
ード6を共有車両2に設けられたカード用アンテナ23
へかざすと、カードリーダ24により読み取られた信号
を、共有車両2の動作を管理する制御部25へ通知す
る。制御部25は、子車両2bまたは2cの場合、車車
間通信アンテナ39とトランシーバ40を介して、親車
両2aと車車間通信により通信を行い、利用者がスマー
トカード6をかざして、共有車両2の利用を求めたこと
を親車両2aへ送信し、車両の貸出しの許可を求める。
また、親車両2aの場合は、制御部25が自ら車両の貸
出しの確認を行う。
【0017】また、記憶装置32は、ROM(Read Onl
y Memory)やRAM(Random Access Memory)から構成
され、共有車両2毎に割り当てられた車両のID番号
(車両番号)やこの共有車両2を利用可能な利用者のユ
ーザIDを予め記憶していると共に、利用者が入力した
利用者のユーザIDやPINを一時記憶する。また、共
有車両2が親車両としての役割を与えられたときは、他
車両の台数や予約を希望する利用者の数等のポートの状
況を記憶する。共有車両2の貸出し時、利用者がスマー
トカード6をかざしてユーザIDを入力すると、親車両
2aの場合は、制御部25が、記憶装置32に記憶され
たユーザIDと入力されたユーザIDを照合し、両者が
一致すればドアロック機構26がドアキーの解除を行
う。また、親車両2aの場合は、制御部25が、記憶装
置32に記憶されたユーザIDと入力されたユーザID
を照合することで、会員照合に問題がないと判断された
場合、利用者に対する共有車両2の貸出し許可が下り、
利用者のPINが親車両2aに対して割り当てられる。
そして、制御部25において、利用者が入力したPIN
と割り当てられたPINの一致が確認されると、メイン
電源制御機構27がイグニッション回路を使用可とす
る。
【0018】また、共有車両2の貸出し時、利用者がス
マートカード6をかざしてユーザIDを入力すると、子
車両2bまたは2cの場合は、制御部25が、記憶装置
32に記憶された車両番号や利用者が入力した利用者の
ユーザID等を親車両2aへ送信し、親車両2aにおい
て、記憶装置32に記憶されたユーザIDと入力された
ユーザIDの照合が行われる。そして、両者が一致すれ
ば子車両2bまたは2cのドアロック機構26に対する
ドアキーの解除指示が親車両2aから送信される。ま
た、子車両2bまたは2cの場合は、親車両2aにおい
て記憶装置32に記憶されたユーザIDと入力されたユ
ーザIDを照合することで、会員照合に問題がないと判
断された場合、利用者に対する共有車両2の貸出し許可
が下り、割り当てられた利用者のPINが、子車両2b
または2cに対して親車両2aから送信される。そし
て、子車両2bまたは2cの制御部25において、利用
者が入力したPINと送信されたPINの一致が確認さ
れると、メイン電源制御機構27がイグニッション回路
を使用可とする。
【0019】利用者A3、または利用者B5は、共有車
両2の貸出し時に、モニタ表示部28に表示された指示
に従い、必要事項を操作部29から制御部25へ入力
し、キースイッチ30を押して共有車両2のイグニッシ
ョンをONにして共有車両2の利用を開始する。また、
利用者は共有車両2をポートへ返却する時に、ポートに
おいて返却ボタン31を押して返却処理を行う。なお、
上述のスマートカード6は、記録されたID番号が読み
書きでき、そのカードの中だけで簡単な意志決定ができ
るプロセッサを含むICが搭載されたID端末であっ
て、本実施の形態では、ID番号を共有車両2へ通知す
るために用いるID端末は、非接触、または接触読み書
き方式のICカードの他、共有車両2側の読み取り装置
が対応すれば、非接触、接触読み書き方式に限らず、磁
気カード、ICチップを内蔵した携帯電話機等、記録さ
れたID番号が読み書きできるものであれば何を用いて
も良い。
【0020】また、共有車両2の走行中は、車速パルス
検出器33から、共有車両2の走行状態を表す車速パル
ス信号が制御部25へ通知されており、更に、制御部2
5には、A/D変換器34を介して燃料計35が接続さ
れ、制御部25は、これにより燃料の消費具合を確認す
る。なお、利用者が共有車両2を借りる場合の操作につ
いては、詳細を後述する。
【0021】また、タグ用アンテナ36とIDタグリー
ダ37は、ポートに駐車された共有車両2が、ポートの
中のロットを識別するための装置である。また、LED
表示部38は、例えば色分けした表示や、文字による表
示により、”予約済み”、”利用可能”、”利用不可”
等の共有車両2の管理状態を表示する、利用者が共有車
両2の外側から確認できる位置に設けられた表示部であ
る。但し、LED表示部38は、利用者に共有車両2の
管理状態を示すことができるものであれば、どんな表示
部であっても良い。
【0022】なお、更にタグについて図3を用いて説明
すると、図3に示すように、ポート50には共有車両2
を駐車するためのロット51が複数設けられており、そ
れぞれのロット51には、ポート50やロット51に個
別に割り当てられたID番号を送出する装置であるID
タグ52が設置されている。IDタグ52は、タグ用ア
ンテナ36との間で、電磁結合方式、電磁誘導方式、マ
イクロ波方式、静電結合方式、光伝送方式等のいずれか
により、ポート50やロット51毎に固有のID番号を
やりとりし、共有車両2は、タグ用アンテナ36で受信
した信号をIDタグリーダ37で読み取ることにより、
自分が駐車したポートやロットの位置を把握する。な
お、図3に示すように、IDタグ52は、ロット51の
対角に2個配置され、共有車両2の前止め、後止めに対
応し、タグ用アンテナ36は、共有車両2のIDタグ5
2に近い方の前方片隅か後方片隅(図3では前方左隅)
に配置される。また、共有車両2が駐車したポートやロ
ットの位置を把握するしくみは、IDタグ52に限ら
ず、ETC(自動料金収受システム)に利用する送受信
機や、GPS(Global Positioning System )を用いた
位置検知手段であっても良い。
【0023】次に、本実施の形態の車両貸出システムの
車両貸出し動作を図面を用いて説明する。まず、図4の
フローチャートを用いて、車両貸出システムの全体の処
理の流れを説明する。利用者A3は、共有車両2の予約
を行いたい場合、携帯端末4からインターネット等の通
信網7を介して、管制室1へアクセスし、予約処理の手
続きを行い(ステップS1)、共有車両2を利用する権
利の確保ができたら、実際に共有車両2の駐車されたポ
ートへ行き、該当する共有車両2のカード用アンテナ2
3にスマートカード6をかざして自分のユーザIDを提
示する。また、利用者B5が予約を行わないで共有車両
2を利用する場合、管制室1では予約処理(ステップS
1)は行われず、利用者B5は、直接共有車両2の駐車
されたポートへ行き、実際に利用したい共有車両2のカ
ード用アンテナ23にスマートカード6をかざして自分
のユーザIDを提示する。
【0024】ユーザIDを提示された共有車両2は、親
車両2aが中心となって車両貸出判定処理を行い、利用
者の車内への入室(アクセス)の可否を決定する(ステ
ップS2)。ここで、車両貸出判定処理は、利用者に付
与されたユーザIDを確認する処理であって、子車両2
bまたは2cの場合は、利用者A3、または利用者B5
が、スマートカード6により子車両2bまたは2cへア
クセスしたら、カードリーダ24により、スマートカー
ド6に記録されたユーザIDを読み取り、車車間通信ア
ンテナ39とトランシーバ40を介して、親車両2aへ
問い合わせる。一方、親車両2aの制御部25では、子
車両2bまたは2cから、ユーザIDの問い合わせが来
たら、受信したユーザIDで記憶装置32を検索し、問
い合わせのあったユーザIDが正規ユーザで、二重貸出
とならない場合、親車両2aの制御部25は、車車間通
信アンテナ39とトランシーバ40を介して、子車両2
bまたは2cへ使用許可情報とPINを送信する。
【0025】利用者は、車両貸出判定処理により車内へ
の入室を許可されたら、自分に割り当てられたPINを
共有車両2の操作部29から入力し、共有車両2は、車
両利用判定処理を行う(ステップS3)。ここで、車両
利用判定処理は、利用者に付与されたPINを確認する
処理であって、利用者A3や利用者B5が操作部29よ
りPINを入力すると、共有車両2(親車両2a、子車
両2bまたは2c)の制御部25が、入力されたPIN
と、予め利用者A3、または利用者B5に対して付与さ
れ、親車両2aの場合は記憶されているPIN、または
子車両2b、2cのいずれかの場合は親車両2aから送
信されたPINとが一致するか否かの判定を行う。判定
の結果、PINが一致する場合、共有車両2の制御部2
5が、メイン電源制御機構27へエンジン始動許可信号
を出力するので、利用者はキースイッチ30により共有
車両2のエンジンを始動して利用を開始する。
【0026】そして、車両貸出判定処理と車両利用判定
処理により共有車両2の利用を許可された利用者が共有
車両2の使用を終了する際、共有車両2のポートへの車
両返却処理(ステップS4)を行って、管制室1が課金
のための返却情報を取得すると、本実施の形態の車両貸
出システムの動作は終了する。なお、返却情報とは、返
却時刻と走行距離、及び返却時燃料等の共有車両2の利
用料金計算に必要な情報のことを指す。
【0027】次に、図5のフローチャートを用いて、更
に上述の予約処理の詳細を説明する。まず、利用者A3
が携帯端末4を用い、通信網7を介して管制室1にアク
セスすると、管制室1では、制御部11が、携帯端末4
を介して利用者A3に利用者認証を求め、更に、利用者
A3に予約条件を入力させ、予約処理の受信を行う(ス
テップS11)。ここで、予約条件とは、出発ポート、
到着ポート、利用期日、利用時間、希望する車両の機種
等の、貸出しを行う共有車両2を選択するための情報で
ある。なお、車両の機種とは、車両の車種(車体の種
類)やエンジン、トランスミッション(例えばAT/M
T)、2輪駆動/4輪駆動等の動力伝達機能の種類、更
に、サンルーフ等装備品の有無、車体の色等、車両を区
別する分類のことを言う。
【0028】次に、制御部11の予約車両確保手段10
1は、出発ポートに空き車両があるか否かを判定する
(ステップS12)。ステップS12において、出発ポ
ートに空き車両がある場合(ステップS12のYE
S)、制御部11の予約車両確保手段101は、該当す
るポートの親車両2aに対し、入出力手段18を介し
て、ポートに駐車された全車両の状態を確認する確認信
号を送信する(ステップS13)。ステップS12にお
いて、出発ポートに空き車両がない場合(ステップS1
2のNO)、制御部11は、携帯端末4を介して利用者
A3に”予約NG”のメッセージを通知して予約待ち確
認画面へ移行し、車両の空きを待つか、予約を中止する
か等、利用者A3の希望の処理を行い予約処理動作を終
了する(ステップS14)。
【0029】また、上述のステップS13に対応して、
制御部11の予約車両確保手段101から、ポートに駐
車された全車両の状態を確認する確認信号を受信した親
車両2aでは、制御部25が、ポート内に空き車両があ
るか否かを判定する(ステップS15)。ここで、ポー
ト内に空き車両があるか否かの判定は次のように行う。
すなわち、親車両2aが記憶装置32に記憶して管理す
るポートの全共有車両2の数に対して、同様に記憶装置
32に記憶して管理する予約希望利用者の数との比較に
より、駐車された共有車両2の数が予約希望利用者の数
より多ければ、ポート内に空き車両があると判断する。
【0030】ステップS15において、ポート内に空き
車両がある場合(ステップS15のYES)、親車両2
aの制御部25は、記憶装置32に、予約を希望した利
用者A3のユーザIDやPIN等の利用者情報を記憶す
る(ステップS16)。そして、ポート内に駐車された
車両に、まだ利用者を割り付けることが可能か否かを判
定し(ステップS17)、まだ利用者を割り付けること
ができる場合(ステップS17のYES)、親車両2a
の制御部25は、通信アンテナ21と通信装置22を介
して、管制室1へ予約OKの信号を送信する(ステップ
S18)。
【0031】一方、ステップS17において、もう利用
者を割り付けることができない場合(ステップS17の
NO)、共有車両2のモニタ表示部28やLED表示部
38に表示する”予約済み”、”利用可能”、”利用不
可”等の共有車両2の管理状態を示す車両状態表示を”
利用不可”に変更し(ステップS19)、ステップS1
8へ進んで、管制室1へ予約OKの信号を送信する。ま
た、ステップS15において、ポート内に空き車両がな
い場合(ステップS15のNO)、親車両2aの制御部
25は、通信アンテナ21と通信装置22を介して、管
制室1へ予約NGの信号を送信する(ステップS2
0)。
【0032】一方、管制室1では、親車両2aからの予
約OK、または予約NGの信号を受信し(ステップS2
1)、制御部11の予約車両確保手段101が、共有車
両2を確保できたか否かを判定する(ステップS2
2)。ステップS22において、共有車両2が確保でき
ていないと判定した場合(ステップS22のNO)、ス
テップS12へ戻り、上述の処理を繰り返す。また、ス
テップS22において、共有車両2が確保できたと判定
した場合(ステップS22のYES)、予約を希望した
利用者A3の携帯端末4に”予約OK”というメッセー
ジを送信して(ステップS23)予約処理動作を終了す
る。
【0033】次に、図6のフローチャートを用いて、更
に上述の車両貸出判定処理と車両利用判定処理を含む車
両貸出処理の詳細を説明する。まず、共有車両2の制御
部25は、利用者A3、または利用者B5が、スマート
カード6を用いて共有車両2へアクセスしたら、カード
リーダ24により、スマートカード6に記録されたユー
ザIDを読み取る(ステップS31)。次に、この共有
車両2が親車両であるか否かを判定する(ステップS3
2)。ステップS32において、この共有車両2が親車
両2aであった場合(ステップS32のYES)、スマ
ートカード6から読み取ったユーザIDと、記憶装置3
2に記憶された車両貸出しが許可されているユーザID
とを照合し、該共有車両2の利用を希望した利用者に車
両の貸出しが許可されているか否かを判定する会員照合
の処理を実行する(ステップS33)。
【0034】次に、会員照合に問題がなければドアロッ
クを解除し(ステップS34)、親車両2aの制御部2
5は、アクセスしてきた利用者のPINを管制室1へ要
求するPIN割り当ての処理を実行する(ステップS3
5)。PIN割り当ての処理により利用者のPINを取
得したら、記憶装置32へ記憶する(ステップS3
6)。また、PINを記憶したら、次に、親車両2aの
制御部25は、親車両2a自身が貸し出されることによ
り、ポート内の親車両が不在とならないように、親車両
としての役割を、ポートに残る他車両へ移行する親変更
の処理を実行する(ステップS37)。親変更の処理に
より、親車両2aでなくなり子車両2bまたは2cとな
った共有車両2は、ドアロックが解除されて車内への入
室が許可された利用者に、自分に割り当てられたPIN
を子車両2bまたは2cの操作部29から入力させる
(ステップS38)。
【0035】次に、PINが入力されたら、子車両2b
または2cの制御部25は、記憶装置32に記憶された
PINとの照合を行い、利用者によって入力されたPI
Nが正しいか否かを判定する(ステップS39)。ステ
ップS39において、利用者によって入力されたPIN
が正しくない場合(ステップS39のNO)、モニタ表
示部28に「PINがまちがっています。」という利用
者に対するメッセージ表示を行い、ステップS38へ戻
り、上述の処理を繰り返す。また、ステップS39にお
いて、利用者によって入力されたPINが正しい場合
(ステップS39のYES)、子車両2bまたは2cの
制御部25は、メイン電源制御機構27へエンジン始動
許可信号を出力し、子車両2bまたは2cを走行可能状
態とし(ステップS40)、車両貸出処理を終了する。
このように、共有車両2は、ポート内で親車両2aとし
ての役割を与えられていても、貸し出される時は必ず子
車両2bまたは2cとして貸し出される。
【0036】一方、ステップS32において、この共有
車両2が親車両でなかった(子車両であった)場合(ス
テップS32のNO)、子車両2bまたは2cの制御部
25は、スマートカード6から読み取ったユーザIDと
車両番号を、車車間通信アンテナ39とトランシーバ4
0を介して、車両使用情報として親車両2aへ送信する
(ステップS41)。次に、車両使用情報を受信(ステ
ップS42)した親車両2aの制御部25は、子車両2
bまたは2cから送信されたユーザIDと、記憶装置3
2に記憶された車両貸出しが許可されているユーザID
とを照合し、該子車両2bまたは2cの利用を希望した
利用者に車両の貸出しが許可されているか否かを判定す
る会員照合の処理を実行する(ステップS43)。
【0037】次に、会員照合に問題がなければ、車両番
号とこの車両のドアロックの解除信号を、車車間通信ア
ンテナ39とトランシーバ40を介して、使用許可情報
として子車両2bまたは2cへ送信する(ステップS4
4)。また、使用許可情報を受信(ステップS45)し
た子車両2bまたは2cの制御部25は、受信した使用
許可情報に含まれる車両番号と、記憶装置32に記憶さ
れた自分の車両番号とが一致するか否かを判定する(ス
テップS46)。ステップS46において、受信した使
用許可情報に含まれる車両番号と、記憶装置32に記憶
された自分の車両番号とが一致しない場合(ステップS
46のNO)、ステップS45へ戻り、再度使用許可情
報を受信する。ステップS46において、受信した使用
許可情報に含まれる車両番号と、記憶装置32に記憶さ
れた自分の車両番号とが一致する場合(ステップS46
のYES)、ドアロックを解除する(ステップS4
7)。
【0038】また、ステップS44において、利用者の
ユーザIDとこの利用者に割り当てられたPINを、子
車両2bまたは2cへ送信した親車両2aの制御部25
は、更に子車両2bまたは2cにアクセスしてきた利用
者のPINを管制室1へ要求するPIN割り当ての処理
を実行する(ステップS48)。PIN割り当ての処理
により利用者のPINを取得したら、車両番号と利用者
に割り当てられたPINを、車車間通信アンテナ39と
トランシーバ40を介して、PIN情報として子車両2
bまたは2cへ送信する(ステップS49)。また、P
IN情報を受信(ステップS50)した子車両2bまた
は2cの制御部25は、受信したPIN情報に含まれる
車両番号と、記憶装置32に記憶された自分の車両番号
とが一致するか否かを判定する(ステップS51)。
【0039】ステップS51において、受信したPIN
情報に含まれる車両番号と、記憶装置32に記憶された
自分の車両番号とが一致しない場合(ステップS51の
NO)、ステップS50へ戻り、再度PIN情報を受信
する。ステップS51において、受信したPIN情報に
含まれる車両番号と、記憶装置32に記憶された自分の
車両番号とが一致する場合(ステップS51のYE
S)、受信したPINを記憶装置32へ記憶する(ステ
ップS52)。そして、上述のステップS38へ進み、
ドアロックが解除されて車内への入室が許可された利用
者に、自分に割り当てられたPINを子車両2bまたは
2cの操作部29から入力させる(ステップS38)。
【0040】次に、PINが入力されたら、子車両2b
または2cの制御部25は、記憶装置32に記憶された
PINとの照合を行い、利用者によって入力されたPI
Nが正しいか否かを判定する(ステップS39)。ステ
ップS39において、利用者によって入力されたPIN
が正しくない場合(ステップS39のNO)、モニタ表
示部28に「PINがまちがっています。」という利用
者に対するメッセージ表示を行い、ステップS38へ戻
り、上述の処理を繰り返す。また、ステップS39にお
いて、利用者によって入力されたPINが正しい場合
(ステップS39のYES)、子車両2bまたは2cの
制御部25は、メイン電源制御機構27へエンジン始動
許可信号を出力し、子車両2bまたは2cを走行可能状
態とし(ステップS40)、車両貸出処理を終了する。
【0041】次に、図7のフローチャートを用いて、更
に上述の会員照合の詳細を説明する。会員照合は、親車
両2aにおいて、まず入力されたユーザIDと、記憶装
置32に記憶された車両貸出しが許可されているユーザ
IDとを照合し、ユーザID照合が正常か否かを判定す
る(ステップS61)。ステップS61において、ユー
ザID照合が正常であった場合(ステップS61のYE
S)、ドアロック解除コマンドを発行し(ステップS6
2)、会員照合の処理を終了し、上述の車両貸出処理へ
戻る。また、ステップS61において、ユーザID照合
が正常でなかった場合(ステップS61のNO)、共有
車両2のモニタ表示部28へ使用不可表示を行い(ステ
ップS63)、この時は上述の車両貸出処理自体を終了
する。
【0042】次に、図8のフローチャートを用いて、更
に上述のPIN割り当ての詳細を説明する。PIN割り
当ては、まず親車両2aが貸出しを要求された共有車両
2が予約されているか否かを判定する(ステップS7
1)。ステップS71において、貸出しを要求された共
有車両2が予約されていない場合(ステップS71のN
O)、親車両2aの制御部25は、通信アンテナ21と
通信装置22を介して、管制室1へ、車両番号と利用者
のユーザIDを含むPIN要求信号を送信する(ステッ
プS72)。PIN要求信号を受信した管制室1では、
制御部11が会員マスタ12を検索して、利用者のユー
ザIDが正規のものであるか否かを照合し(ステップS
73)、照合に問題がなければ利用者のユーザIDとこ
の利用者に割り当てられたPINとを、入出力手段18
を介して、PIN情報として親車両2aへ送信する(ス
テップS74)。PIN情報を受信(ステップS75)
した親車両2aの制御部25は、ポート内に駐車された
車両に、まだ利用者を割り付けることが可能か否かを判
定し(ステップS76)、まだ利用者を割り付けること
ができる場合(ステップS76のYES)、親車両2a
の制御部25は、記憶装置32へ記憶したポートの状況
を更新する(ステップS77)。
【0043】一方、ステップS76において、もう利用
者を割り付けることができない場合(ステップS76の
NO)、共有車両2のモニタ表示部28やLED表示部
38に表示する”予約済み”、”利用可能”、”利用不
可”等の共有車両2の管理状態を示す車両状態表示を”
利用不可”に変更し(ステップS78)、ステップS7
7へ進んで、記憶装置32へ記憶したポートの状況を更
新する。親車両2aの制御部25は、記憶装置32へ記
憶したポートの状況を更新したら、通信アンテナ21と
通信装置22を介して、管制室1へポートの状況の更新
情報を送信し(ステップS79)、PIN割り当ての処
理を終了する。なお、管制室1では、ポートの状況の更
新情報を受信したら、ポートマスタ15に記憶されたポ
ートの状況を更新する(ステップS80)。
【0044】次に、図9のフローチャートを用いて、更
に上述の親変更の詳細を説明する。親変更は、まず親車
両2aが、どのポートに関するものかを示したポート情
報と親変更コマンドを含む変更情報を、通信アンテナ2
1と通信装置22を介して、管制室1へ送信する(ステ
ップS91)。変更情報を受信(ステップS92)した
管制室1では、制御部11のホスト車両管理手段102
が変更情報を受信したことを示す確認情報を、入出力手
段18を介して、親車両2aへ送信する(ステップS9
3)。確認情報を受信(ステップS94)した親車両2
aでは、記憶装置32の親車両の役割に関する情報を初
期化し(ステップS95)、親変更の処理を終了する。
【0045】一方、親車両2aへ確認情報を送信した制
御部11のホスト車両管理手段は、ポートマスタ15を
参照して、まだポート内に車両があるか否かを判定する
(ステップS96)。ステップS96において、まだポ
ート内に車両がある場合(ステップS96のYES)、
どの車両を次の親車両にするか、親車両の選定を行う。
ここで、親車両の選定は、例えばポートに駐車された共
有車両2の中で、車両番号の若いものを親車両として選
定しても良いし、IDタグ52により、ポートの一番奥
に駐車されていると検出され、一番利用されにくいと思
われる奥の車両を親車両として選定しても良い。次に、
どの共有車両2を次の親車両にするかが決定したら、制
御部11のホスト車両管理手段102は、該当する共有
車両2に対し、入出力手段18を介して、変更情報を送
信する(ステップS98)。
【0046】変更情報を受信(ステップS99)した共
有車両2(今の状態は子車両2bまたは2c)は、子車
両から親車両へ役割を変更し、通信アンテナ21と通信
装置22を介して、管制室1へ確認情報を送信する(ス
テップS100)。子車両から親車両になった共有車両
2から、確認情報を受信(ステップS101)した管制
室1では、制御部11のホスト車両管理手段102が車
両マスタ14を更新し(ステップS102)、親変更の
処理を終了する。
【0047】次に、図10のフローチャートを用いて、
更に上述の車両返却処理、特に子車両の場合の車両返却
処理の詳細を説明する。車両返却処理においては、前述
のように共有車両2は、必ず子車両として貸し出されて
いるので、返却処理も子車両としての振る舞いから始ま
る。まず、子車両2bまたは2cの制御部25は、返却
ボタン31が押されたら(ステップS111)、子車両
2bまたは2cが目的地のポート50のロット51へ到
着したか否かを知るために、返却位置確認が正常か否か
(タグ用アンテナ36とIDタグリーダ37による駐車
場検出がONになったか否か)を判定し(ステップS1
12)、子車両2bまたは2cが目的地のポート50の
ロット51に到着し、返却位置確認が正常になる(ID
タグ52が検出できるようになる)のを待つ(ステップ
S112のNO)。
【0048】ステップS112において、子車両2bま
たは2cが目的地のポート50のロット51に到着し、
IDタグ52が検出できるようになると、タグ用アンテ
ナ36とIDタグリーダ37による駐車場検出がONに
なり、返却位置確認が正常となるので(ステップS11
2のYES)、子車両2bまたは2cを利用した利用者
A3や利用者B5がドアを開けて車両を降り、ドアを閉
めるのを確認し(ステップS113)、ドアロックを施
錠する(ステップS114)。ドアロックを施錠した
ら、次に、子車両2bまたは2cの制御部25は、返却
時刻と車速パルスカウンタ、及び返却時燃料等の値を取
得し、共有車両2をリセットして初期状態に戻す(ステ
ップS115)。
【0049】また、返却コマンドやポート情報、更に車
両番号と利用者のユーザID、返却情報を含むユーザ情
報を、通信アンテナ21と通信装置22を介して、管制
室1へ送信する(ステップS116)。なお、返却情報
とは、ステップS115で取得した返却時刻と走行距
離、及び返却時燃料等のことを指す。次に、親車両2a
と管制室1へ、ポートに返却されたことを通知する車両
情報送信の処理を実行し(ステップS117)、車両返
却処理を終了する。
【0050】一方、子車両2bまたは2cからユーザ情
報が送信される(ステップS116)と、管制室1の制
御部11は、貸出履歴マスタ16に記録された貸出リス
トへ、子車両2bまたは2cを返却した利用者A3や利
用者B5のユーザIDと、子車両2bまたは2cの返却
時刻、走行距離、及び返却時燃料を書き込み、貸出履歴
マスタ16の記録内容を更新する(ステップS11
8)。なお、走行距離、利用時間、消費燃料等から計算
された利用料金は、貸出履歴マスタ16の該当する利用
者の記録欄に記録される。次に、返却処理によりユーザ
情報が送信されたポート内に親車両が存在するか否かを
判定する(ステップS119)。
【0051】ステップS119において、返却処理によ
りユーザ情報が送信されたポート内に親車両が存在しな
い場合(ステップS119のNO)、管制室1の制御部
11は、入出力手段18を介して、ユーザ情報を送信し
た子車両2bまたは2cへ、変更情報を送信する(ステ
ップS120)。変更情報を受信(ステップS121)
した子車両2bまたは2cは、子車両から親車両へ役割
を変更し、通信アンテナ21と通信装置22を介して、
管制室1へ確認情報を送信する(ステップS122)。
子車両から親車両になった共有車両2から、確認情報を
受信(ステップS123)した管制室1では、制御部1
1が車両マスタ14を更新し(ステップS124)、車
両返却の処理を終了する。
【0052】次に、図11のフローチャートを用いて、
更に上述の車両情報送信の詳細を説明する。車両情報送
信は、共有車両2が子車両としてポートに戻ってきた時
に、親車両2aに戻ってきたことを報告する処理であ
る。まず、子車両2bまたは2cの制御部25は、車車
間通信アンテナ39とトランシーバ40を介して、親車
両2aへ車両番号等の車両情報を送信する(ステップS
131)。車両情報を受信(ステップS132)した親
車両2aの制御部25は、記憶装置32へ記憶したポー
ト内の子車両の数や車両番号等を示すポート状況を更新
する(ステップS133)。次に、ポート状況を更新し
た親車両2aの制御部25は、通信アンテナ21と通信
装置22を介して、管制室1へポート状況の更新情報を
送信する(ステップS134)。ポート状況の更新情報
を受信した管制室1では、制御部11がポートマスタ1
5に記憶したポートの状況を更新し(ステップS13
5)、車両情報送信の処理を終了する。
【0053】なお、本実施の形態では、共有車両2の制
御部25が車両貸出制御手段を含んでいる。より具体的
には、図6のステップS42〜ステップS44、ステッ
プS48〜ステップS49が車両貸出制御手段に相当す
る。
【0054】
【発明の効果】以上の如く、請求項1に記載の発明によ
れば、管制室と車両との間の通信を、駐車領域に駐車さ
れた車両を代表して、全てホスト車両に行わせることが
できる。従って、駐車領域に端末を設ける等、新たな設
備を増設することなく、管制室が通信を行わなければな
らない通信相手をホスト車両1台にまとめることで、管
制室の負担を軽減することができるという効果が得られ
る。また、通信に必要な通信回線は、管制室とホスト車
両との間のみに必要となり、管制室と車両間の通信にか
かる通信費を削減できるという効果が得られる。請求項
2に記載の発明によれば、どんな場合でも、必ず駐車領
域に1台のホスト車両を用意することができる。従っ
て、管制室はいつもホスト車両に関しての管理を行えば
良く、効率的に車両の管理を行うことができるという効
果が得られる。また、ホスト車両であっても、いつでも
自由に利用者に貸し出すことができ、車両の利用効率を
落とすことなく、駐車された車両を効率良く貸出すこと
ができるという効果が得られる。
【0055】請求項3に記載の発明によれば、管制室へ
アクセスすることなく、ホスト車両側の処理のみで車両
の貸出し処理を完了させることができる。また、管制室
とホスト車両との通信回数を減らすことができる。従っ
て、車両の貸出し時は、管制室へアクセスすることなく
車両の貸出し処理が完了するので、早い貸出し運用を行
うことができるという効果が得られる。また、更に管制
室と車両間の通信にかかる通信費を削減できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】 同実施の形態で用いられる共有車両の構成を
示す図である。
【図3】 同実施の形態で用いられる共有車両を駐車す
るためのポートを示す図である。
【図4】 同実施の形態の車両貸出システムの全体動作
を示す図である。
【図5】 同実施の形態の車両貸出システムの予約処理
動作を示す図である。
【図6】 同実施の形態の車両貸出システムの車両貸出
処理動作を示す図である。
【図7】 同実施の形態の車両貸出システムの会員照合
処理を示す図である。
【図8】 同実施の形態の車両貸出システムのPIN割
り当て処理を示す図である。
【図9】 同実施の形態の車両貸出システムの親変更処
理を示す図である。
【図10】 同実施の形態の車両貸出システムの車両返
却処理動作を示す図である。
【図11】 同実施の形態の車両貸出システムの車両情
報送信処理を示す図である。
【符号の説明】
1 管制室 2 共有車両 2a 親車両 2b 子車両1 2c 子車両2 3 利用者A 4 携帯端末 5 利用者B 6 スマートカード 7 通信網 8 車車間通信網 11 制御部 101 予約車両確保手段 102 ホスト車両管理手段 S42〜S44、S48〜S49 車両貸出制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駐車領域に駐車された複数の車両を管理
    する車両管理装置を備えた管制室を設け、前記車両の貸
    出し及び返却に係わる車両管理データを前記管制室で管
    理し、前記車両を利用者に貸出す車両貸出システムにお
    いて、 前記車両間の車車間通信により他車両の車両管理データ
    を収集し、該車両管理データを前記管制室と通信により
    交換するホスト車両を具備したことを特徴とする車両貸
    出システム。
  2. 【請求項2】 前記車両管理装置は、 前記ホスト車両が前記駐車領域から貸し出される場合
    に、前記ホスト車両の役割を、前記駐車領域に残る他車
    両へ移行するホスト車両管理手段を備えることを特徴と
    する請求項1に記載の車両貸出システム。
  3. 【請求項3】 前記ホスト車両は、 前記ホスト車両以外の車両の貸出しの可否を制御する車
    両貸出制御手段を備えることを特徴とする請求項1、ま
    たは請求項2に記載の車両貸出システム。
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