JP2003016504A - 現金出金システムおよび出金方法 - Google Patents

現金出金システムおよび出金方法

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JP2003016504A
JP2003016504A JP2001198576A JP2001198576A JP2003016504A JP 2003016504 A JP2003016504 A JP 2003016504A JP 2001198576 A JP2001198576 A JP 2001198576A JP 2001198576 A JP2001198576 A JP 2001198576A JP 2003016504 A JP2003016504 A JP 2003016504A
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Hidehiko Otsubo
秀彦 大坪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出金伝票・小切手が果している機能部分を出金
カードで代替させることで、法人顧客に出金伝票や小切
手の紛失時のリスクの低減を提供すると共に、金融機関
に法人顧客による定期的な出金業務を自動機にシフトさ
せる効果を提供する。 【解決手段】顧客固有のID情報が予め記憶されたID
情報記憶エリア及び出金額情報記憶エリアを少なくとも
有する出金カードと、現金管理者の操作により前記出金
カードの出金額情報記憶エリアに出金額を記憶させる出
金カード作成装置と、前記出金カードの挿入により、前
記出金カードに記憶された前記ID情報が予め登録され
た顧客固有のID情報と一致した場合に、前記出金カー
ドに記憶された出金額が当該顧客の預金口座に在るか否
かを確認し、出金額以上の残高があれば、該出金額の現
金を出金するとともに、当該顧客の前記預金口座の残高
を更新する現金払出装置とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行等の金融機関
において法人顧客(自営業者を含む)が預金の払い出し
を行うのに好適な現金出金システムおよび出金方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀行等の金融機関において、法人
顧客が自身の預金口座から現金を引き出す場合に、例え
ば経理課長といった現金管理者自らが銀行店頭に行く場
合は非常に少なく、通常は現金管理者以外の一般社員が
使いに出される場合が多いため、現金の引き出しに次の
二つの方法が主に採られていた。
【0003】(1)予め銀行から出金伝票を入手してお
き、現金を引き出す必要が生じた場合、現金管理者がそ
の出金伝票に金額記入および銀行登録印捺印して、そし
て、その出金伝票を実際に銀行に行く使いの社員に手渡
す。その社員が銀行店頭へ行って窓口にその出金伝票を
提出し、現金を受け取り持ち帰る。
【0004】(2)現金管理者が自身宛の小切手を切
り、そして、その小切手を使いの社員に手渡す。その社
員が銀行店頭へ行って窓口にその小切手を提出し、現金
を受け取り持ち帰る。
【0005】このような方法が採られる理由としては、
先ず、通常のキャッシュカードによる出金の場合、キャ
ッシュカードの暗証番号が必要となり、その暗証番号を
むやみに使いの杜員に教えることはセキュリティー上の
問題があり、また、通帳及び印鑑による出金の場合も、
大事な印鑑を使いの社員に手渡さなければならないの
で、同様にセキュリティー上の問題があるためである。
つまり、キャッシュカード、また通帳及び印鑑による出
金の場合に、金額の制限が付けられないので使いの社員
が不正を行おうと思えば、不正ができてしまう危険性が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の出金伝票方式及び小切手方式が利用される場合
において、現金管理者が出金伝票あるいは小切手を作成
した時点で、現金の出金が可能な状態となっているた
め、使いの社員がその出金伝票あるいは小切手を落とし
たり、また、出金伝票あるいは小切手が盗まれたりした
場合に、それを入手した第三者がその出金伝票あるいは
小切手を銀行の窓口に提出すれば、不正の出金がされて
しまい出金された現金が第三者に持ち逃げされるという
問題があった。
【0007】しかも、出金伝票あるいは小切手には金額
が記載されており、それを拾った人は一目で金額が分か
ってしまうので、不正を助長してしまうという問題もあ
った。
【0008】一方、銀行等の金融機関においては、キャ
ッシュカードまた通帳及び印鑑により取引ができるAT
M等の自動取引機を数多く設置し、顧客自らに操作によ
って取引を行ってもらい、窓口業務を減少させ人員削減
を図りローコスト経営を図っているものの、法人顧客に
よる定期的な出金業務が窓口に持ち込まれるため、窓口
業務削減の目標が達成しにくいという問題があった。
【0009】本発明は上述のような事情よりなされたも
のであり、本発明の目的は、出金伝票・小切手が果して
いる機能部分を出金カードで代替させることで、法人顧
客に出金伝票や小切手の紛失時のリスクの低減を提供す
ると共に、金融機関に法人顧客による定期的な出金業務
を自動機にシフトさせる効果を提供することを可能にし
た現金出金システムおよび出金方法を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、銀行等の金融
機関において法人顧客が預金の払い出しを行うのに好適
な現金出金システムおよび出金方法に関し、本発明の上
記目的は、現金出金システムについて、顧客固有のID
情報が予め記憶されたID情報記憶エリア及び出金額情
報記憶エリアを少なくとも有する出金カードと、現金管
理者の操作により前記出金カードの出金額情報記憶エリ
アに出金額を記憶させる出金カード作成装置と、前記出
金カードの挿入により、前記出金カードに記憶された前
記ID情報が予め登録された顧客固有のID情報と一致
した場合に、前記出金カードに記憶された出金額が当該
顧客の預金口座に在るか否かを確認し、出金額以上の残
高があれば、該出金額の現金を出金するとともに、当該
顧客の前記預金口座の残高を更新する現金払出装置とを
具備したことによって達成される。
【0011】また、本発明の上記目的は、現金出金シス
テムについて、前記出金カードが有効時間の特定に必要
な時間情報を記憶する時間情報記憶エリアを有し、前記
出金カード作成装置は、前記出金カード作成時に有効時
間の特定に必要な時間情報を記憶させ、前記現金払出装
置が前記出金カードの挿入時に前記時間情報記憶エリア
の時間情報に基いて有効時間内か否かを判断し、有効時
間外の場合に出金を禁止することにより、あるいは前記
出金カードが出金額の金種情報を記憶する金種情報記憶
エリアを有し、前記出金カード作成装置は、前記出金カ
ード作成時に出金額の金種情報を記憶させ、前記現金払
出装置が前記出金カードの挿入時に前記金種情報記憶エ
リアの金種情報に基いて現金の出金を行うことにより、
あるいは前記出金カードが操作者を特定するための操作
者パスワードを記憶する操作者パスワード記憶エリアを
有し、前記出金カード作成装置は、前記出金カード作成
時に前記操作者パスワードを新たに記憶させるかあるい
は既に記憶されている前記操作者パスワードを有効に
し、前記現金払出装置が前記出金カードの挿入時に前記
操作者パスワードを受け付け、受け付けた前記操作者パ
スワードが前記出金カードに記憶された前記操作者パス
ワードと一致するか否かを確認し、一致しなかった場合
に出金を禁止することにより、あるいは前記操作者パス
ワード記憶エリアに前記操作者パスワードを複数記憶し
ていることにより、あるいは前記出金カードはICチッ
プを有するICカードであることによって、より効果的
に達成される。
【0012】さらに、本発明の上記目的は、現金出金方
法について、出金カード作成装置を用いて、現金管理者
の操作により、顧客固有のID情報が予め記憶されたI
D情報記憶エリア及び出金額情報記憶エリアを少なくと
も有する出金カードの前記出金額情報記憶エリアに、出
金額を記憶させるステップと、現金払出装置を用いて、
前記出金カードの挿入により、前記出金カードに記憶さ
れた前記ID情報が予め登録された顧客固有のID情報
と一致した場合に、前記出金カードに記憶された出金額
が当該顧客の預金口座に在るか否かを確認し、出金額以
上の残高があれば、前記出金額の現金を出金するととも
に、当該顧客の前記預金口座の残高を更新するステップ
とを有することによって達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の好
適な実施形態について詳細に説明する。
【0014】なお、本実施形態において、金融機関は銀
行BKを、顧客は株式会社Xを、例として説明する。ま
た、株式会社Xが持つ銀行BKの預金口座から預金を引
き出すことの決裁・許可者たる者である現金管理者は、
株式会社Xの経理課長Aである。実際に銀行BKの店頭
に預金の払い出しに出向いて、出金カードを操作して、
払い出した現金を株式会社Xに持ち帰る者である操作者
(使いの社員)は、株式会社Xの経理課員Bである。
【0015】図1は本発明に係る現金出金システム10
の構成を示す模式図である。図示されるように、現金出
金システム10は、銀行BKに設置された現金払出装置
100と、出金カード200と、出金カード作成装置3
00とから構成されている。出金カード200は、現金
払出装置100にて株式会社Xが持つ銀行BKの預金口
座から現金を引き出すのに使用され、かつ、出金する際
に必要な全ての情報を格納することができる。出金カー
ド作成装置300を用いることによって、出金カード2
00に対し、必要な情報を入力・確認することができ
る。入力・確認された情報は出金カード200に記憶さ
れる。
【0016】現金払出装置100の外観構成は図2に示
すようになっており、装置手前側の上部には、硬貨や紙
幣を取り出すために開閉するシャッタ111,121,
131が設けられており、各シャッタに対応して包装硬
貨投出部110、バラ紙幣入出金部120、束紙幣投出
部130が装置内部に設けられている。また、装置上部
の傾斜した前面パネルには、タッチパネル形式の操作表
示部101が設けられており、図2ではその右側にカー
ドリーダ102及びレシート処理部103が設けられ、
左側にはバラ硬貨入出金部140に対応してシャッタ1
41が設けられている。シャッタ111〜141に対応
してそれぞれ表示部(ランプ)112〜142が設けら
れており、シャッタ位置及びその開閉をユーザーに指示
するようになっている。
【0017】なお、シャッタ111及び131は2枚の
シャッタ板でL字状に構成され、それぞれ上下及び前後
に開閉するようになっている。また、シャッタ121及
び141は1枚のシャッタ板で構成され、シャッタ12
1は前後に、シャッタ141は上下にそれぞれ開閉する
ようになっている。
【0018】図3は現金払出装置100の内部構成例を
示しており、CPU等で成る制御部150がROM15
3に格納されたプログラムに従って全体を制御するよう
になっており、制御部150にはデータを記憶するメモ
リ151が接続され、更に操作表示部101、カードリ
ーダ102、レシート処理部103が接続されている。
また、制御部150には、シャッタ111〜141の開
閉を制御するシャッタ駆動部154、表示部112〜1
42の点灯表示を制御する表示部制御部152が接続さ
れ、束紙幣投出部130を制御する束紙幣投出制御部1
33、バラ紙幣入出金部120を制御するバラ紙幣入出
金制御部123、包装硬貨投出部110を制御する包装
硬貨投出制御部113、バラ硬貨入出金部140を制御
するバラ硬貨入出金制御部143が接続されている。
【0019】図4は出金カード200に格納される情報
のデータ構成を示す模式図である。図示されるように、
出金カード200には、ID情報記憶エリア210と、
出金額情報記憶エリア220と、時間情報記憶エリア2
30と、金種情報記憶エリア240と、操作者パスワー
ド情報記憶エリア250とを有している。具体的に、I
D情報記憶エリア210には、株式会社Xの固有のID
情報が予め記憶されている。出金額情報記憶エリア22
0には、出金額が記憶されている。時間情報記憶エリア
230には、出金カード200が有効時間の特定に必要
な時間情報が記憶されている。金種情報記憶エリア24
0には、出金額情報記憶エリア220に記憶されている
出金額の金種情報が記憶されている。操作者パスワード
情報記憶エリア250には、出金カード200が操作者
を特定するための操作者パスワードが記憶されている。
【0020】なお、本実施形態において、出金カード2
00にICカードを使用することを前提とするが、本発
明に係る出金カード200はICカードに限定されるも
のではなく、情報を書き込み・読み出し・記憶すること
が可能な記録媒体であれば良い。
【0021】図5は出金カード作成装置300の一例を
示す外観図である。図示されるように、出金カード作成
装置300は、表示部310と、テンキーやファンクシ
ョンキーなどから成るキーボード部320とを備えてお
り、その側面には出金カード200を挿入するためのス
ロット330が設けられている。本実施形態において、
出金カード作成装置300にICカードに情報を書き込
み・読み出しすることができるICカードリーダライタ
を使用することを前提とするが、本発明に係る出金カー
ド作成装置300はそれに限定されるものではない。
【0022】このような構成において、先ず、本発明に
係る出金カード200(本例では、ICカード)の初期
登録作業時の動作を図6〜図7のフローチャートを参照
して説明する。
【0023】ICカード200(例えば、その製造シリ
アル番号はSN.88888である)及び出金カード作
成装置300(例えば、その製造シリアル番号はSN.
77777である)が、銀行BKから株式会社Xに貸与
され、預金口座から預金を引き出すことの決裁・許可者
たるものである経理課長Aは、ICカード200及び出
金カード作成装置300を管理する管理責任者になる
(ステップS101)。株式会社Xの社内において、I
Cカード200の管理責任者である経理課長Aは、IC
カード200を出金カード作成装置300のスロット3
30に挿入し、そして、出金カード作成装置300のキ
ーボード部320のテンキーで、自身を証明するための
暗証番号αを入力する(ステップS102)。
【0024】出金カード作成装置300は、ICカード
200にデータを書き込む権限資格者を証明するための
暗証番号(以下、この暗証番号をICカード書き込む権
限者暗証番号δとも言う)としての経理課長A自身の暗
証番号αと、出金カード作成装置300自身の製造シリ
アル番号SN.77777を、ICカード200に投げ
かける(ステップS103)。そして、ICカード20
0は、自身にデータを書き込む権限資格者を証明する暗
証番号が工場出荷時の初期値(例えば0000)である
場合に、経理課長A自身の暗証番号αを用いてその初期
値を上書きし、出金カード作成装置300の製造シリア
ル番号SN.77777を記憶するとともに、出金カー
ド作成装置300に初期登録OKという情報を返す(ス
テップS104)。
【0025】一方、出金カード作成装置300は、IC
カード200から初期登録OKという情報を受けた後
に、株式会社Xが持つ銀行BKの預金口座の口座番号及
びその口座番号とペアになる銀行BKへ届け済の暗証番
号の登録処理に移る(ステップS105)。経理課長A
は、ICカード200にデータを書き込む権限資格者で
あることを証明するための自身の暗証番号αを、出金カ
ード作成装置300のテンキーで入力する(ステップS
106)。出金カード作成装置300は、入力された暗
証番号αを、ICカード200に投げかける(ステップ
S107)。
【0026】そして、ICカード200は、投げかけら
れた暗証番号αと自身が記憶しているICカード書き込
む権限者暗証番号δとの一致の確認をし、両者の一致が
確認できた場合に、暗証番号αはOKという情報を出金
カード作成装置300に返す(ステップS108)。一
方、ステップS108において、暗証番号αとICカー
ド書き込む権限者暗証番号δとの一致が確認できない場
合に、暗証番号αはNGという情報を出金カード作成装
置300に返し、ステップS106に戻って経理課長A
が暗証番号αを再度入力するか、あるいは不審な者によ
る入力と判断し出金カード作成装置300が警報を出す
ようにしても良い。
【0027】出金カード作成装置300は、暗証番号α
はOKという情報を受け取った後に、その暗証番号αを
記憶すると共に、口座番号及び口座番号とペアになる銀
行届け済暗証番号の入力受付フェーズに移行し、この
際、その入力受付フェーズの制限時間チェックのための
減算タイマーを同時にスタートさせる(ステップS10
9)。
【0028】経理課長Aは、株式会社Xが持つ銀行BK
の預金口座の口座番号及びその口座番号とペアになる銀
行届け済暗証番号γを出金カード作成装置300のテン
キーで入力し、そして、入力した口座番号と暗証番号γ
を出金カード作成装置300の表示部310から確認し
てOKキーを押す(ステップS110)。なお、ステッ
プS109からステップS110までの操作は、ステッ
プS109においてスタートしている減算タイマーの制
限時間内に完了させなければならない。制限時間が超え
た場合は、ステップS106へ戻って再び順に操作を行
う必要がある。
【0029】OKキーを押下された出金カード作成装置
300は、上記ステップS109で記憶していた暗証番
号αと、口座番号・暗証番号γを書き込む命令を、ひと
固まりのセットにして、ICカード200に投げかける
(ステップS111)。ICカード200は、暗証番号
αのOKあるいはNGを判定し、OKであれば、口座番
号及び暗証番号γを記憶する(ステップS112)。
【0030】次に、経理課長Aは、銀行BKへお使いに
行く者(経理課員B)の自身を証明する暗証番号登録作
業を、出金カード作成装置300により実行する(ステ
ップS113)。実際に現金を払い出しに銀行BKの店
頭に出向く者である経理課員Bは、自身を証明する暗証
番号βを出金カード作成装置300のテンキーで入力す
る(ステップS114)。出金カード作成装置300は
その暗証番号βをICカード200に投げかける(ステ
ップS115)。ICカード200は投げかけられた暗
証番号βをお使い者の暗証番号として記憶する(ステッ
プS116)。
【0031】以上のように、ステップS101からステ
ップS116までの流れは、ICカード200の初期登
録作業時の動作を表している。
【0032】次に、株式会社Xにおいて、本発明に係る
現金出金システム10の通常運用時の動作を図8のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0033】先ず、経理課長Aは、出金カード作成装置
300とICカード200を保管場所(例えば金庫)か
ら取り出し、そして、取り出したICカード200を出
金カード作成装置300のスロット330に挿入し、I
Cカード200にデータを書き込む権限資格者であるこ
とを証明するための、自身の暗証番号αを出金カード作
成装置300のテンキーで入力する(ステップS20
1)。出金カード作成装置300は入力された暗証番号
αをICカード200に投げかける(ステップS20
2)。
【0034】そして、ICカード200は、投げかけら
れた暗証番号αと自身が記憶しているICカード書き込
む権限者暗証番号δとの一致の確認をし、両者の一致が
確認できた場合に、暗証番号αはOKという情報を出金
カード作成装置300に返す(ステップS203)。一
方、ステップS203において、暗証番号αとICカー
ド書き込む権限者暗証番号δとの一致が確認できない場
合に、暗証番号αはNGという情報を出金カード作成装
置300に返し、ステップS201に戻って経理課長A
が暗証番号αを再度入力するか、あるいは不審な者によ
る入力と判断し出金カード作成装置300が警報を出す
ようにしても良い。
【0035】出金カード作成装置300は、暗証番号α
はOKという情報を受け取った後に、その暗証番号αを
記憶すると共に、金額及び金種明細の入力受付フェーズ
に移行し、この際、その入力受付フェーズの制限時間チ
ェックのための減算タイマーを同時にスタートさせる
(ステップS204)。
【0036】経理課長Aは、株式会社Xが持つ銀行BK
の預金口座から出金したい金額及び出金したい金種明細
を出金カード作成装置300のテンキーで入力し、そし
て、入力した金額と金種明細を出金カード作成装置の表
示部310から確認してOKキーを押す(ステップS2
05)。なお、ステップS204からステップS205
までの操作は、ステップS204においてスタートして
いる減算タイマーの制限時間内に完了させなければなら
ない。制限時間が超えた場合は、ステップS201へ戻
って再び順に操作を行う必要がある。
【0037】OKキーを押下された出金カード作成装置
300は、上記ステップS204で記憶していた暗証番
号αと、金額・金種明細を書き込む命令を、ひと固まり
のセットにして、ICカード200に投げかける(ステ
ップS206)。ICカード200は、暗証番号αのO
KあるいはNGを判定し、OKであれば、金額及び金種
明細を記憶すると共に、併せて、そのときの時刻を出金
カード作成装置300からもらい、記憶する(ステップ
S207)。
【0038】出金カード作成装置300は、出金カード
作成の“正常終了”を表示部310に表示する(ステッ
プS208)。経理課長Aは、ICカード200を出金
カード作成装置300から抜き取り、経理課員Bに手渡
す(ステップS209)。経理課員Bは、ICカード2
00を預かり、銀行BKの店頭へお使いとして出向く
(ステップS210)。
【0039】以上のように、ステップS201からステ
ップS210までの流れは、株式会社X社内において、
本発明に係る現金出金システム10の通常運用時の動作
を表している。
【0040】最後に、銀行BKの店頭において、本発明
に係る現金出金システム10の通常運用時の動作を図9
のフローチャートを参照して説明する。
【0041】先ず、株式会社Xのお使い者である経理課
員Bは、銀行BKの店頭で、経理課長Aより預かり持参
したICカード200を、現金払出装置100のカード
リーダ102に挿入する(ステップS301)。現金払
出装置100は、経理課員Bに、お使い者であることを
証明するための暗証番号の入力を促す(ステップS30
2)。経理課員Bは、現金払出装置100の操作表示部
101のタッチパネルより、お使い者であることを証明
するための自身の暗証番号βを入力する(ステップS3
03)。
【0042】現金払出装置100は、入力された暗証番
号βと、現金払出装置100自身が持っている現在時刻
と、口座番号・その口座番号の銀行届け済暗証番号γ・
払い出す金額・払い出す金種明細を読み出すコマンド
を、ひと固まりのセットにして、ICカード200に投
げかける(ステップS304)。ICカード200は、
投げかけられた暗証番号βと、自身が上記ステップS1
16においてお使い者の暗証番号として記憶している暗
証番号βと、の一致を判定する(ステップS305)。
【0043】次に、上記ステップS305において両者
が一致と判定された場合、要は投げかけられた暗証番号
βがOKであれば、ICカード200は、現金払出装置
100から投げられた現在時刻から、ICカード200
自身に記憶されている時刻(要は、ICカード200が
上記ステップS207において出金カード作成装置30
0からもらって記憶した時刻)を引いて得られた時間
が、別に設定されている制限時間以内であるかどうか
を、判定する(ステップS306)。ステップS306
においての判定結果が制限時間以内であれば、ICカー
ド200は、ICカード200自身に記憶されている口
座番号・その口座番号の銀行届け済暗証番号γ・払い出
す金額・払い出す金種明細を、現金払出装置100に返
す(ステップS307)。
【0044】なお、ステップS305において、両者の
一致が確認できない場合に、ステップS302に戻って
経理課員Bが暗証番号βを再度入力するか、あるいはI
Cカード200が紛失されて不正に手に入った関係ない
第三者による入力と判断し現金払出装置100がブザー
を鳴らして警報を出すようにしても良い。
【0045】一方、現金払出装置100は、ICカード
200から受け取った、口座番号・その口座番号の銀行
届け済暗証番号γ・払い出す金額を、銀行勘定系ホスト
に対して問い合わせし、銀行勘定系ホストからの判定結
果の返信を待つ(ステップS308)。銀行勘定系ホス
トは、現金払出装置100からの問い合わせが有った口
座に対して、その口座番号の銀行届け済暗証番号γのO
KあるいはNGの判定を行う(ステップS309)。要
は、ステップS309においての判定は、銀行勘定系ホ
スト自身が記憶している銀行届け済暗証番号γと、現金
払出装置100からの問い合わせが有った銀行届け済暗
証番号γとの一致の判定を意味する。
【0046】そして、銀行勘定系ホストは、現金払出装
置100からの問い合わせが有って且つその口座の銀行
届け済暗証番号γが確認済の口座には、要求されている
払い出す金額以上の口座残高を有するかどうかの判定を
行い、その判定結果を現金払出装置100に通知する
(ステップS310)。
【0047】現金払出装置100は、銀行勘定系ホスト
からのOK判定結果を受けた場合に、要求された払い出
す金額の現金を、払い出す金種明細で決められるよう
に、包装硬貨投出部110、バラ紙幣入出金部120、
束紙幣投出部130、バラ硬貨入出金部140から、払
い出すようにすると共に、勘定系ホストに対して、該現
金払出が完了したことを通知し、一方、銀行勘定系ホス
トからのNG判定結果を受けた場合に、残高不足という
メッセージを操作表示部101に表示させる(ステップ
S311)。
【0048】銀行勘定系ホストは、現金払出装置100
からの現金払出完了通知を受けた後に、現金払出装置1
00によって払い出された現金額を該口座の残高から差
し引くことによって、該口座の残高データを更新する
(ステップS312)。経理課員Bは、現金払出装置1
00より払い出された現金とICカード200を株式会
社Xに持ち帰る(ステップS313)。
【0049】以上のように、ステップS301からステ
ップS313までの流れは、銀行BKの店頭において、
本発明に係る現金出金システム10の通常運用時の動作
を表している。
【0050】なお、上述した実施形態において、ICカ
ード200に記憶されている口座番号・その口座番号の
銀行届け済暗証番号γの確認、当該預金口座に出金額以
上の残高の有無の確認、また当該預金口座の残高の更新
は、現金払出装置100からの問合せ・通知などにより
銀行勘定系ホストが行うことになっているが、本発明は
それに限定されるものではなく、これらの機能を現金払
出装置100に付加するようにしても良い。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る現金出金シ
ステム及び出金方法によれば、法人顧客である会社側に
は、従来の出金伝票・小切手が果している機能部分を出
金カードで代替させることで、従来のように出金伝票や
小切手の紛失によるリスクを低減することができるとい
う効果を奏する。
【0052】つまり、出金カードの持つセキュリティ性
により、要は出金カードが決められた有効時間内にしか
使えないので、実際に銀行店頭に出金に出向く者が、途
上、出金カードを落としたとしても、また関係ない第三
者に不正に入手されても、出金カードは出金伝票や小切
手などのように、すぐ銀行名、出金額などが分かってし
まうものでないので、有効時間が切れてしまえば、第三
者に現金を引き出され、持ち逃げされるという事態を回
避することができる。
【0053】また、出金カードは繰り返して使用できる
記録媒体であるため、出金伝票や小切手といった紙媒体
のような消耗品の経費が不要になり、経費を節約するこ
とが可能になり、地球資源枯渇の問題にも貢献すること
ができる。
【0054】さらに、本発明に係る現金出金システム及
び出金方法によれば、金融機関側にとっては、法人顧客
による定期的な出金業務を完全に自動機にシフトさせる
ことができ、金融機関窓口の業務量を大幅に減らすこと
ができるという絶大な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現金出金システム10のシステム
構成を示すブロック図である。
【図2】現金払出装置100の一例を示す外観図であ
る。
【図3】現金払出装置100の内部構成例を示すブロッ
ク図である。
【図4】出金カード200に格納される情報のデータ構
成を示す模式図である。
【図5】出金カード作成装置300の一例を示す外観図
である。
【図6】ICカードの初期登録作業時の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】ICカードの初期登録作業時の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】株式会社Xにおいて、現金出金システム10の
通常運用時の動作を示すフローチャートである。
【図9】銀行BKの店頭において、現金出金システム1
0の通常運用時の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 現金出金システム 100 現金払出装置 101 操作表示部 102 カードリーダ 103 レシート処理部 111,121,131,141 シャッタ 110 包装硬貨投出部 113 包装硬貨投出制御部 120 バラ紙幣入出金部 123 バラ紙幣入出金制御部 130 束紙幣投出部 133 束紙幣投出制御部 140 バラ硬貨入出金部 143 バラ硬貨入出金制御部 150 制御部 151 メモリ 153 ROM 154 シャッタ駆動部 200 出金カード,ICカード 210 ID情報記憶エリア 220 出金額情報記憶エリア 230 時間情報記憶エリア 240 金種情報記憶エリア 250 操作者パスワード情報記憶エリア 300 出金カード作成装置 310 表示部 320 キーボード部 330 スロット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 236 G06F 17/60 236A 242 242

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顧客固有のID情報が予め記憶されたID
    情報記憶エリア及び出金額情報記憶エリアを少なくとも
    有する出金カードと、 現金管理者の操作により前記出金カードの出金額情報記
    憶エリアに出金額を記憶させる出金カード作成装置と、 前記出金カードの挿入により、前記出金カードに記憶さ
    れた前記ID情報が予め登録された顧客固有のID情報
    と一致した場合に、前記出金カードに記憶された出金額
    が当該顧客の預金口座に在るか否かを確認し、出金額以
    上の残高があれば、該出金額の現金を出金するととも
    に、当該顧客の前記預金口座の残高を更新する現金払出
    装置と、 を具備したことを特徴とする現金出金システム。
  2. 【請求項2】前記出金カードが有効時間の特定に必要な
    時間情報を記憶する時間情報記憶エリアを有し、 前記出金カード作成装置は、前記出金カード作成時に有
    効時間の特定に必要な時間情報を記憶させ、 前記現金払出装置が前記出金カードの挿入時に前記時間
    情報記憶エリアの時間情報に基いて有効時間内か否かを
    判断し、有効時間外の場合に出金を禁止する請求項1に
    記載の現金出金システム。
  3. 【請求項3】前記出金カードが出金額の金種情報を記憶
    する金種情報記憶エリアを有し、 前記出金カード作成装置は、前記出金カード作成時に出
    金額の金種情報を記憶させ、 前記現金払出装置が前記出金カードの挿入時に前記金種
    情報記憶エリアの金種情報に基いて現金の出金を行う請
    求項1又は2に記載の現金出金システム。
  4. 【請求項4】前記出金カードが操作者を特定するための
    操作者パスワードを記憶する操作者パスワード記憶エリ
    アを有し、 前記出金カード作成装置は、前記出金カード作成時に前
    記操作者パスワードを新たに記憶させるかあるいは既に
    記憶されている前記操作者パスワードを有効にし、 前記現金払出装置が前記出金カードの挿入時に前記操作
    者パスワードを受け付け、受け付けた前記操作者パスワ
    ードが前記出金カードに記憶された前記操作者パスワー
    ドと一致するか否かを確認し、一致しなかった場合に出
    金を禁止する請求項1乃至3のいずれかに記載の現金出
    金システム。
  5. 【請求項5】前記操作者パスワード記憶エリアに前記操
    作者パスワードを複数記憶している請求項4に記載の現
    金出金システム。
  6. 【請求項6】前記出金カードはICチップを有するIC
    カードである請求項1乃至5のいずれかに記載の現金出
    金システム。
  7. 【請求項7】出金カード作成装置を用いて、現金管理者
    の操作により、顧客固有のID情報が予め記憶されたI
    D情報記憶エリア及び出金額情報記憶エリアを少なくと
    も有する出金カードの前記出金額情報記憶エリアに、出
    金額を記憶させるステップと、 現金払出装置を用いて、前記出金カードの挿入により、
    前記出金カードに記憶された前記ID情報が予め登録さ
    れた顧客固有のID情報と一致した場合に、前記出金カ
    ードに記憶された出金額が当該顧客の預金口座に在るか
    否かを確認し、出金額以上の残高があれば、前記出金額
    の現金を出金するとともに、当該顧客の前記預金口座の
    残高を更新するステップと、 を有することを特徴とする現金出金方法。
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