JP2001243517A - Idカードによる自動取引装置の管理方法 - Google Patents

Idカードによる自動取引装置の管理方法

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JP2001243517A
JP2001243517A JP2000050695A JP2000050695A JP2001243517A JP 2001243517 A JP2001243517 A JP 2001243517A JP 2000050695 A JP2000050695 A JP 2000050695A JP 2000050695 A JP2000050695 A JP 2000050695A JP 2001243517 A JP2001243517 A JP 2001243517A
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Kazuhiko Shigemi
和彦 重見
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セキュリティを確保しつつ、IDカードのみ
で係員による自動取引装置に管理を可能とする。 【解決手段】 自動取引装置1にIDカード管理ファイ
ル9aを設け、このIDカード管理ファイル9aに、I
Dカード作成属性とIDカード権限委譲属性を持つこと
で、IDカードを作成する権限を持つIDカードを用い
て新しいIDカードの作成およびあるIDカードから別
のIDカードへ権限の一時的委譲を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等に設置
される自動取引装置に関するもので、特に、自動取引装
置の管理をIDカードにより行うシステムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、自動取引装置では、現金を収納し
ている金庫に係員がアクセスするためには、特殊な形状
の鍵を用いて扉を開けるようになっていた。また、精査
の実行等、特殊な係員操作を行う際も、特殊な形状の鍵
を用いていた。近年、セキュリティや利便性の向上を図
るため、IDカードを利用して物理的な鍵と同等のこと
を行うようになったきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、IDカ
ードを利用する場合において、IDカードの作成や登
録、権限の変更を行うには、監査キーと呼ぶ特殊な形状
の鍵が必要であった。このため、物理的な鍵を完全に無
くすことはできないので、監査キーとIDカードという
2つのものを管理しなくてはならず、手間がかかるもの
であった。また、装置側も、鍵ユニットとIDカードユ
ニットを装備しなくてはいけないので、コストが高いも
のとなっていた。
【0004】また、IDカードの運用においては、ID
カードの使用時にログが取得されるため、誰が何時、何
の操作をしたのかが記録されるが、監査キーの使用時に
は、何時、何の操作をしたのかは記録されるが、誰が使
用したのかは特定できなかった。さらに、監査キーがな
いとIDカードの権限を変更できないので、IDカード
のみでは、一時的であっても、権限を越えた操作は行え
なかった。
【0005】このため、セキュリティを保ちつつ、ID
カードのみで係員による自動取引装置の管理を可能とす
るという課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1の発明は、自動取引装置にIDカード管
理ファイルを設け、このファイルにIDカード作成属性
を持つことで、IDカードを作成する権限のあるIDカ
ードを自動取引装置に登録しておき、このIDカードを
作成する権限のあるIDカードの入力を受けると、新し
いIDカードの作成を可能とすることを特徴とするID
カードによる自動取引装置の管理方法である。
【0007】請求項2の発明は、上述した請求項1のI
Dカードによる自動取引装置に管理方法において、前記
IDカード管理ファイルに、IDカードを特定する情報
と、このIDカードに付与した権限と、作成元のIDカ
ードを特定する情報を格納することで、新しいIDカー
ドを自動取引装置に登録することを特徴とするIDカー
ドによる自動取引装置の管理方法である。
【0008】請求項3の発明は、上述した請求項1のI
Dカードによる自動取引装置の管理方法において、前記
IDカード管理ファイルに、IDカード権限委譲属性を
持つことで、あるIDカードに付与されている権限を、
別のIDカードに委譲することを特徴とするIDカード
による自動取引装置の管理方法である。請求項4の発明
は、上述した請求項3のIDカードによる自動取引装置
の管理方法において、前記IDカード管理ファイルに、
委譲した権限の有効期限を設定することを特徴とするI
Dカードによる自動取引装置の管理方法である。
【0009】請求項5の発明は、上述した請求項3のI
Dカードによる自動取引装置の管理方法において、前記
IDカード管理ファイルに、委譲した権限の有効使用回
数を設定することを特徴とするIDカードによる自動取
引装置の管理方法である。請求項6の発明は、上述した
請求項1、2、3、4、または5のIDカードによる自
動取引装置の管理方法において、新しいIDカードの作
成あるいはIDカード間の権限の委譲が行われると、そ
の履歴を格納し、かつ、この履歴には、作成元のIDカ
ードと作成先のIDカードを対応付けた情報および委譲
元のIDカードと委譲先のIDカードを対応付けた情報
を格納することを特徴とするIDカードによる自動取引
装置の管理方法である。
【0010】請求項7の発明は、自動取引装置にIDカ
ード管理ファイルを設け、初期状態でこのファイルにプ
ライマリマスタIDカードの情報を登録し、かつ、この
プライマリマスタIDカードにセカンダリマスタIDカ
ードを作成する権限を持たせることを特徴とするIDカ
ードによる自動取引装置の管理方法である。請求項8の
発明は、上述した請求項7のIDカードによる自動取引
装置の管理方法において、前記IDカード管理ファイル
にセカンダリマスタIDカードが登録されると、該ID
カード管理ファイルからプライマリマスタIDカードを
削除することを特徴とするIDカードによる自動取引装
置の管理方法である。
【0011】請求項9の発明は、金庫の扉を開閉する権
限が付与されたIDカードの入力を受けると、電磁ロッ
ク機構を解錠して扉を開閉可能とするIDカードによる
自動取引装置の管理方法において、前記電磁ロック機構
に電源を供給する外部コネクタを設けたことを特徴とす
るIDカードによる自動取引装置の管理方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明の自動取引装置の実
施の形態の一例を示す自動取引装置のブロック図であ
る。図において、1は自動取引装置(ATM)である。
ATM1は、紙幣入出金部2、硬貨入出金部3、電磁ロ
ック機構4、カードリーダライタ/明細票部5、通帳記
帳部6、顧客操作部7、係員操作部8、記憶部9、そし
て制御部10等から構成される。
【0013】紙幣入出金部2は紙幣の入出金処理を行う
ユニットで、紙幣を収納するための金庫を備える。硬貨
入出金部3は、硬貨の入出金処理を行うユニットで、硬
貨を収納するための金庫を備える。電磁ロック機構4
は、電磁石により作動するアクチュエータを用いて前記
金庫に対してアクセスするための扉の閉状態でのロック
およびロックの解除を行うロック機構4aと、電磁石を
駆動するための内部バッテリ4bと、内部バッテリ4b
に外部より電源を供給する電源供給コネクタ4cとを備
える。
【0014】カードリーダライタ/明細票部5はキャッ
シュカードの取り込みおよび排出、取り込んだキャッシ
ュカードからのデータの読み取りを行うとともに、明細
票の印字発行を行うユニットである。通帳記帳部6は通
帳への印字処理を行うユニットである。顧客操作部7は
タッチパネル7aとディスプレイ7b等から構成され、
顧客に対するガイダンスの出力や、顧客の操作を受け付
ける。
【0015】係員操作部8はタッチパネル8aとディス
プレイ8bとIDカードリーダ8c等から構成され、係
員に対するガイダンスの出力や、係員の操作の受け付
け、およびIDカードの読み取りを行う。なお、IDカ
ードリーダ8cは、カードパス方式のものをディスプレ
イ8bに並べて設ける構造とする。記憶部9はハードデ
ィスク等で構成され、ATM1を制御するためのプログ
ラムや、後述するIDカードを用いた各種処理を行うた
めのIDカード管理ファイル9aを格納してある。この
IDカード管理ファイル9aには、各IDカードに対応
して、以下に示す1つまたは複数の属性を格納してい
る。 (1) 金庫キー属性:電磁ロック機構9によるロック
を解錠する機能 (2) 監査キー属性:精査やプログラムのインストー
ル等の特殊操作を行う機能 (3) IDカード作成属性:新規のIDカードを作成
する機能 (4) IDカード権限委譲属性:別のIDカードに権
限を委譲する機能 制御部10は、上述した各構成を制御することで、AT
M1を稼働させるもので、係員操作においては、IDカ
ードをIDカードリーダ8cで読み取り、このIDカー
ドに対応してIDカード管理ファイル9aに格納してあ
る前記属性に応じた機能を実現するものである。
【0016】次に、IDカード管理ファイルの詳細を説
明する。IDカード管理ファイル9aは、各IDカード
が持つ属性を格納するもので、現在ATM1に登録して
いるIDカードに対するデータと、初期状態として後述
するプライマリマスタIDカードとセカンダリマスタI
Dカードに関するデータを格納している。そして、各I
Dカードに対応して次の項目を格納している。
【0017】すなわち、IDカードを一意に特定するた
めの口座番号あるいは任意のストライプ位置のデータ、
名前、暗証番号、金庫キー権限有効期限、監査キー権限
有効期限、カード作成権限有効期限、作成元カード情報
(口座番号、名前)を格納している。制御部10は、カ
ードパスと暗証入力に対して、IDカード管理ファイル
9aに格納してある該当IDカードの口座番号のチェッ
クと、暗証番号のチェック、該当操作に対する権限の有
効期限のチェックを行うものである。
【0018】まず、ATMの初期IDカード作成につい
て説明する。ATM1のIDカード管理ファイル9a
に、一意な口座番号と暗証番号、各権限に対して無限の
有効期限を登録してプライマリマスタIDカードを作成
する。工場での出荷作業等は、このプライマリマスタI
Dカードを用いて行う。そして、ATM1を金融機関に
設置した後、プライマリマスタIDカードを用いて任意
の口座番号と任意の暗証番号と各権限に対して無限の有
効期限を持つセカンダリマスタIDカードを作成する。
セカンダリマスタIDカードがIDカード管理ファイル
9aに登録されると、プライマリマスタIDカードの情
報はIDカード管理ファイル9aから削除し、以後、プ
ライマリマスタIDカードの使用を不可能とする。そし
て、金融機関では、このセカンダリマスタIDカードを
用いて、ATM1を設置した店舗における責任者や各係
員のIDカードを作成し、セカンダリマスタIDカード
は厳重に管理する。上述したカード作成の詳細は後述す
る。
【0019】このように、プライマリマスタIDカード
はATMの製造過程である工場部門で使用し、セカンダ
リマスタIDカードはATM設置時の店舗において作成
する。つまり、店舗の責任者が提示するカードをセカン
ダリマスタIDカードとして登録するため、工場部門と
現場部門でのセキュリティが確保される。また、運用に
応じては、セカンダリマスタIDカードから3番目のマ
スタIDカードを作成しておくことも可能とする。
【0020】次に、カード作成機能およびその動作を説
明する。ATM1の制御部10は、係員操作部8のディ
スプレイ8bに、図示しない業務選択画面の表示してい
る。この画面で、係員が「IDカード作成キー」を押下
すると、制御部10はIDカード作成ユーティリティを
起動する。図2はカード作成時のガイダンス表示例を示
す説明図で、IDカード作成ユーティリティを起動する
と、制御部10はディスプレイ8aに図2(a)に示す
ように、IDカードパスと暗証入力の誘導文言とテンキ
ーを表示する。
【0021】係員は、この誘導に従い、IDカード作成
の権限を持つIDカードをIDカードリーダ8cにパス
し、タッチパネル8aから暗証番号を入力する。制御部
10は、IDカードから読み取った口座番号よりIDカ
ード管理ファイル9aに登録されている該当IDカード
のデータを読み出し、IDカード作成属性の有無と暗証
番号の正当性を確認する。カードパスしたIDカードに
IDカード作成属性があり、暗証番号が正当なものであ
ると、IDカード作成ユーティリティ画面を表示する。
まず、図2(b)に示すように、ディスプレイ8bに新
たに作成するカードパスと名前と登録する暗証番号の入
力を誘導する文言とキーボードを表示する。
【0022】係員は、この誘導に従い、新たなIDカー
ドをIDカードリーダ8cにパスし、タッチパネル8a
から名前と登録する暗証番号を入力する。名前と登録す
る暗証番号の入力が完了すると、制御部10は、図2
(c)に示すように、ディスプレイ8bに作成するカー
ドに付与する権限の選択を促す画面を表示する。
【0023】この画面では、IDカードに付与可能な権
限と、この権限の選択、および選択解除を行うためのボ
タンを表示し、係員は、タッチパネル8aよりIDカー
ドに付与する権限に対応するボタンを押下して、IDカ
ードに付与する権限の選択および選択解除を行う。ID
カードに付与する権限の選択が終了すると、ディスプレ
イ8bにテンキーを表示し、権限の有効期限の入力を促
す誘導文言を表示する。係員は、この誘導に従い、タッ
チパネル8cから有効期限を入力する。
【0024】カード作成に必要な全てのデータの入力が
完了すると、新しいIDカードの口座番号と、前記入力
された名前、暗証番号、付与された権限、有効期限を表
示し、確認を促す画面を表示する。係員がタッチパネル
8aから確認キーを押下すると、IDカード管理ファイ
ル9aに新しいIDカードの口座番号、名前、暗証番
号、金庫キー権限有効期限、監査キー権限有効期限、カ
ード作成権限有効期限、作成元カード情報を格納するこ
とで、ATM1に新しいIDカードを登録し、IDカー
ド作成ユーティリティを終了する。
【0025】このように、新たなIDカードを作成する
権限をIDカードに持たせることで、物理的な鍵を用い
る必要が不要となり、鍵の一元化が可能となり、運用
性、保守性が向上する。なお、IDカードを作成する権
限は、例えばセカンダリマスタIDカードにのみ持たせ
ることとすれば、不正にIDカードを作成することはで
きない。また、物理的鍵のユニットを搭載することが不
要となり、コスト削減が可能となる。
【0026】次に、既存のIDカードに権限を委譲する
機能およびその動作を説明する。係員が業務選択画面で
「IDカード権限委譲キー」を押下すると、制御部10
はIDカード権限委譲ユーティリティを起動する。ID
カード権限委譲ユーティリティを起動すると、制御部1
0はディスプレイ8aに権限委譲元のIDカードパスと
暗証入力の誘導文言とテンキーを表示する。
【0027】係員は、この誘導に従い、権限委譲元のI
DカードをIDカードリーダ8cにパスし、タッチパネ
ル8aから暗証番号を入力する。制御部10は、IDカ
ードから読み取った口座番号よりIDカード管理ファイ
ル9aに登録されている該当IDカードのデータを読み
出し、暗証番号の正当性を確認する。入力された暗証番
号が正当なものであると、IDカード権限委譲ユーティ
リティ画面を表示する。まず、ディスプレイ8bに権限
委譲先のIDカードのパスと暗証番号の入力を誘導する
文言とキーボードを表示する。
【0028】係員は、この誘導に従い、権限委譲先のI
DカードをIDカードリーダ8cにパスし、タッチパネ
ル8aから暗証番号を入力する。制御部10は、IDカ
ードから読み取った口座番号よりIDカード管理ファイ
ル9aに登録されている該当IDカードのデータを読み
出し、暗証番号の正当性を確認する。入力された暗証番
号が正当なものであると、先に読み取った権限委譲元の
IDカードに付与された権限と、その権限を委譲するか
どうかを選択させるキーを表示する。例えば、権限委譲
元のIDカードに、金庫キーの権限と監査キーの権限が
付与されている場合は、この2つの権限が委譲可能な権
限として表示され、カード作成の権限は表示されない。
【0029】係員は、委譲先のIDカードに委譲する権
限を選択するため、タッチパネル8aより各項目に対応
したボタンを押下することで、委譲する権限の選択およ
び選択解除を行う。なお、デフォルトでは、委譲元の権
限は、全て選択されて委譲される設定としてあり、係員
は、必要に応じて選択解除を行う。委譲する権限の選択
が完了すると、制御部10は、ディスプレイ8bにテン
キーを表示し、権限の有効期限の入力を促す誘導文言を
表示する。係員は、この誘導に従い、タッチパネル8c
から委譲する権限の有効期限を入力する。
【0030】ここで、期限の入力に際して、「当日限
定」、「翌日まで」、「一週間限定」等のキーを表示す
ることで、より簡単な入力を行えるようにしてもよい。
権限委譲に必要な全てのデータの入力が完了すると、委
譲先のIDカードの口座番号と名前、委譲を受けた権
限、有効期限を表示し、確認を促す画面を表示する。
【0031】係員がタッチパネル8aから確認キーを押
下すると、IDカード管理ファイル9aの委譲先IDカ
ードの委譲を受けた権限の有効期限を更新して、IDカ
ード権限委譲ユーティリティを終了する。ここで、上述
した有効期限の入力を、日付ではなく、委譲された権限
の使用回数で限定してもよい。
【0032】これにより、あるIDカードから別のID
カードへ簡単な操作で一時的に権限を委譲でき、例え
ば、金庫キーの権限を持たないIDカードを所有する係
員に、運用に応じて金庫キーの権限を渡すことが可能
で、かつ、委譲する権限の有効期限を設定することで、
無期限に委譲を受けた権限を利用することはできず、セ
キュリティが確保できる。
【0033】さらに、委譲元の権限を越えて委譲先に権
限を委譲することはできないので、IDカードを作成す
る権限を持たないIDカードで、既存のIDカードにI
Dカードを作成する権限を持たせることはできず、セキ
ュリティが確保される。なお、上述したカード作成時
に、付与する権限の有効期限を無限にする場合は999
999(99年99月99日)を登録している。そし
て、カード作成時に設定した権限と権限委譲で付与した
権限が重複している場合の有効期限は、長い方で設定す
る。例えば、カード作成時に金庫キーの権限を99年1
0月20日で設定して作成したIDカードに対して、9
8年10月1日の運用において金庫キーと監査キーの権
限を「一週間限定」で付与した場合、金庫キーの権限は
99年10月20日、監査キーの権限は98年10月7
日と設定される。
【0034】次に、IDカードを用いて金庫の扉を開閉
する機能およびその動作を説明する。係員が金庫キーの
権限を持つIDカードをIDカードリーダ8cにパスす
ると、制御部10は金庫扉開閉ユーティリティを起動す
る。金庫扉開閉ユーティリティを起動すると、制御部1
0はディスプレイ8aに暗証入力の誘導文言とテンキー
を表示する。
【0035】係員は、この誘導に従い、タッチパネル8
aから暗証番号を入力する。制御部10は、IDカード
から読み取った口座番号よりIDカード管理ファイル9
aに登録されている該当IDカードのデータを読み出
し、金庫キー属性の有無と暗証番号の正当性を確認す
る。カードパスしたIDカードに金庫キー属性があり、
暗証番号が正当なものであると、電磁ロック機構4によ
る扉の閉状態でのロックを解除する。
【0036】これにより、金庫の扉を開け、紙幣や硬貨
の回収等が可能となる。電磁ロック機構4は、電磁石に
より作動するアクチュエータを用いて前記金庫に対して
アクセスするための扉の閉状態でのロックおよびロック
の解除を行うロック機構4aと、電磁石を駆動するため
の内部バッテリ4bと、内部バッテリ4bに外部より電
源を供給する電源供給コネクタ4cとを備える。
【0037】なお、電磁ロック機構4は、電源が供給さ
れると内部バッテリ4bに蓄電され、ロック機構4aに
よる施錠および解錠が可能となるが、内部バッテリ4b
に蓄電されていない初期設定時や内部バッテリ4bの故
障時に扉を開けることができない可能性があった。そこ
で、ATM1の目立たない場所に内部バッテリ4bへの
電源供給コネクタ4cを設け、非常時等はこの電源供給
コネクタ4 cから電源供給することにより、初期設定時
や内部バッテリ4bの故障時においても、金庫キーの権
限を持つIDカードのみで電磁ロックの解錠を可能とす
る。
【0038】次に、IDカードを用いてATM1におい
て特殊操作を行う機能およびその動作を説明する。係員
が業務選択画面で、監査等の特殊業務やプログラムのイ
ンストール等の保守員ユーティリティを選択すると、制
御部10は該当するユーティリティを起動する。
【0039】IDカードの監査キーで実行可能な業務ユ
ーティリティを起動すると、制御部10はディスプレイ
8aにIDカードパスと暗証入力の誘導文言とテンキー
を表示する。係員は、この誘導に従い、監査キーの権限
を持つIDカードをIDカードリーダ8cにパスし、タ
ッチパネル8aから暗証番号を入力する。制御部10
は、IDカードから読み取った口座番号よりIDカード
管理ファイル9aに登録されている該当IDカードのデ
ータを読み出し、監査キー属性の有無と暗証番号の正当
性を確認する。カードパスしたIDカードに監査キー属
性があり、暗証番号が正当なものであると、選択された
業務に応じた操作画面を表示する。
【0040】次に、ATM上のログについて説明する。
制御部10は、上述した各動作時に、記憶部9にカード
の作成履歴、権限委譲履歴、使用履歴について時系列に
記録する。カード作成履歴においては、日時、作成元カ
ード情報、作成先カード情報について記録している。こ
のように、IDカードを用いて新たなIDカードを作成
することで、作成元のIDカードの情報も履歴として残
すことが可能であり、誰がIDカードを作成したのかを
明確にできる。
【0041】権限委譲履歴においては、日時、委譲元カ
ード情報、委譲先カード情報について記録している。こ
のように、あるIDカードから別のIDカードに権限を
委譲することで、委譲元のIDカードの情報も履歴とし
て残すことが可能であり、誰が権限を委譲したのかを明
確にできる。使用履歴においては、日時、使用カード情
報、操作内容について記録している。これらログは、ロ
グ表示のユーティリティによって表示および印字するこ
とが可能であるが、カード情報については、セキュリテ
ィ上、一部マスクした形での表示とする。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、自動取
引装置にIDカード管理ファイルを設け、このファイル
にIDカード作成属性とIDカード権限委譲属性を持つ
ことで、IDカードを作成する権限のあるIDカードを
自動取引装置に登録しておき、このIDカードを作成す
る権限のあるIDカードの入力を受けると、新しいID
カードの作成を可能としたり、あるIDカードの権限を
別のIDカードに委譲できるようにしたので、物理的な
鍵が不要となり、鍵の管理の一元化が可能となって、運
用性、保守性が向上する。
【0043】また、あるIDカードから別のIDカード
に容易な操作で権限が委譲できることから、自動取引装
置の運用に際して柔軟に対応が可能となるとともに、委
譲する権限に有効期限を設けることで、セキュリティを
確保できる。さらに、IDカードを作成したり、あるI
Dカードの権限を別のIDカードに委譲する際に、作成
元あるいは委譲元のカードを特定する情報を格納してお
き、これを履歴に反映させることで、IDカードの作成
の系統が把握でき、セキュリティが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動取引装置の実施の形態の一例を示
す自動取引装置のブロック図
【図2】カード作成時のガイダンス表示例を示す説明図
【符号の説明】
8c IDカードリーダ 9a IDカード管理ファイル 10 制御部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動取引装置にIDカード管理ファイル
    を設け、このファイルにIDカード作成属性を持つこと
    で、IDカードを作成する権限のあるIDカードを自動
    取引装置に登録しておき、このIDカードを作成する権
    限のあるIDカードの入力を受けると、新しいIDカー
    ドの作成を可能とすることを特徴とするIDカードによ
    る自動取引装置の管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記IDカード管理ファイルに、IDカードを特定する
    情報と、このIDカードに付与した権限と、作成元のI
    Dカードを特定する情報を格納することで、新しいID
    カードを自動取引装置に登録することを特徴とするID
    カードによる自動取引装置の管理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記IDカード管理ファイルに、IDカード権限委譲属
    性を持つことで、あるIDカードに付与されている権限
    を、別のIDカードに委譲することを特徴とするIDカ
    ードによる自動取引装置の管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記IDカード管理ファイルに、委譲した権限の有効期
    限を設定することを特徴とするIDカードによる自動取
    引装置の管理方法。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 前記IDカード管理ファイルに、委譲した権限の有効使
    用回数を設定することを特徴とするIDカードによる自
    動取引装置の管理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4、または5におい
    て、 新しいIDカードの作成あるいはIDカード間の権限の
    委譲が行われると、その履歴を格納し、かつ、この履歴
    には、作成元のIDカードと作成先のIDカードを対応
    付けた情報および委譲元のIDカードと委譲先のIDカ
    ードを対応付けた情報を格納することを特徴とするID
    カードによる自動取引装置の管理方法。
  7. 【請求項7】 自動取引装置にIDカード管理ファイル
    を設け、 初期状態でこのファイルにプライマリマスタIDカード
    の情報を登録し、かつ、このプライマリマスタIDカー
    ドにセカンダリマスタIDカードを作成する権限を持た
    せることを特徴とするIDカードによる自動取引装置の
    管理方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記IDカード管理ファイルにセカンダリマスタIDカ
    ードが登録されると、該IDカード管理ファイルからプ
    ライマリマスタIDカードを削除することを特徴とする
    IDカードによる自動取引装置の管理方法。
  9. 【請求項9】 金庫の扉を開閉する権限が付与されたI
    Dカードの入力を受けると、電磁ロック機構を解錠して
    扉を開閉可能とするIDカードによる自動取引装置の管
    理方法において、 前記電磁ロック機構に電源を供給する外部コネクタを設
    けたことを特徴とするIDカードによる自動取引装置の
    管理方法。
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