JP2003015651A - 電子楽器の音響装置及び電子楽器 - Google Patents

電子楽器の音響装置及び電子楽器

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JP2003015651A
JP2003015651A JP2001201191A JP2001201191A JP2003015651A JP 2003015651 A JP2003015651 A JP 2003015651A JP 2001201191 A JP2001201191 A JP 2001201191A JP 2001201191 A JP2001201191 A JP 2001201191A JP 2003015651 A JP2003015651 A JP 2003015651A
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Katsuhiko Torii
克彦 鳥居
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた音質(特に低音性能)を有するととも
に、小型、コンパクトが外観を備えた音響装置、及び電
子楽器を提供すること。 【解決手段】 電子楽器1は、棚板12aの下方に、低
音用スピーカユニット11と、スピーカボックス12と
から構成される音響装置10を備える。その音響装置1
0では、低音用スピーカユニット11のマグネット部1
1aは、棚板12aの開口部12a1からスピーカボッ
クス12の外に突出しており、マグネット部11aと開
口部12a1との隙間は、充填材13により封止されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカとスピー
カボックスとを含む電子楽器の音響装置、及び電子楽器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スピーカと、そのスピーカを
収容するスピーカボックスとを含む音響装置を備えた電
子楽器が使用されてきた。このような電子楽器として
は、図12、図13に示す様に、スピーカ211aとス
ピーカボックス213aとから成る音響装置210aを
電子楽器本体内部に備えるものがあった。つまり、棚板
212aの上側において、鍵盤ユニット221aの後方
に音響装置210aを設けていた。
【0003】また、音響装置を備えた電子楽器として
は、図14,図15に示す様に、音響装置210bを、
電子楽器外部に設けたものがあった。つまり、棚板21
2bの下側にスピーカボックス213bを設け、その中
にスピーカ211bを下向きに配置して音響装置210
bを構成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、音響装置を本
体内部に備えた電子楽器では、電子楽器本体内の他の部
材(鍵盤221a、中高音用スピーカユニット222a
等)との関係上、スピーカボックス213aの容積が小
さく制限されるため、低音性能が良くないという問題が
あった。
【0005】また、音響装置210bを本体外部(棚板
212bの下側)に設けた電子楽器では、音響装置21
0bの厚みにより、電子楽器全体の厚みが増し、外観が
良くないという問題、及び、電子楽器の大型化により、
携帯性に劣るという問題があった。
【0006】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、優れた音質(特に低音性能)を有するとともに、小
型、コンパクトな外観を備えた電子楽器の音響装置、及
び電子楽器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、スピーカと、電子楽器に使用する各種
部品を載置するための棚板と、前記棚板を含んで構成さ
れ、前記スピーカを収容するスピーカボックスと、を備
える電子楽器の音響装置であって、前記棚板が開口部を
備えるとともに、前記スピーカの一部が前記開口部に挿
入されていることを特徴とする電子楽器の音響装置を要
旨とする。
【0008】本発明の音響装置においては、スピーカボ
ックス内に収容されたスピーカの一部(例えばマグネッ
ト部)が、スピーカボックスの一部を構成する棚板に設
けられた開口部に挿入されている。従って、この音響装
置におけるスピーカボックスの厚みは、スピーカのう
ち、前記開口部に挿入されている部分以外の部分を収容
できる厚みで足りる。
【0009】つまり、この音響装置では、スピーカボッ
クスの厚みを、スピーカ全体の厚みよりも薄くすること
ができる。そのことにより、この音響装置では、コンパ
クトな外観と、優れた携帯性を得ることができる。
【0010】また、この音響装置では、上記のように、
スピーカ全体をスピーカボックス内に納める必要がない
ので、同じ大きさのスピーカボックスに対して、より大
きなスピーカ(出力の大きなスピーカ)を搭載すること
ができる。 ・前記棚板とは、例えば、電子楽器本体の下面を構成す
る板状部材をいう。 (2)請求項2の発明は、前記棚板は、前記スピーカボ
ックスの上面を形成することを特徴とする前記請求項1
に記載の電子楽器の音響装置を要旨とする。
【0011】本発明の音響装置におけるスピーカボック
スは、上面である棚板と、例えば、その棚板よりも下方
に位置する、側面及び底面とから構成される。つまり、
この音響装置では、棚板の上方に設置される他の部材
(例えば鍵盤、電子回路基板等)と、スピーカボックス
における棚板以外の部分とは、棚板を挟んで反対側に位
置する。
【0012】そのため、この音響装置では、棚板の上方
に位置する他の部材による制約を受けることなく、スピ
ーカボックスの面積を広くとることができる。その結
果、この音響装置は、スピーカボックスの厚みを増すこ
となく、その容積を大きくすることができ、音響装置の
性能(例えば低音性能)を向上させることができる。 (3)請求項3の発明は、前記開口部と前記スピーカの
一部との間に充填材が取り付けられていることを特徴と
する前記請求項1又は2に記載の電子楽器の音響装置を
要旨とする。
【0013】本発明の音響装置では、例えば、開口部と
前記スピーカの一部との間の隙間を充填材により満たす
ことにより、スピーカボックスを外部に対して密閉し、
音響装置の音質を高めることができる。また、本発明の
音響装置では、開口部と前記スピーカの一部との間の隙
間に充填材を満たすことにより、スピーカボックスに対
するスピーカの共振を防止し、音質を向上させることが
できる。
【0014】・前記充填材の材質としては、例えば、発
泡ポリエチレン、発泡ウレタン、フェルト等がある。 (4)請求項4の発明は、前記棚板の外側に、前記開口
部を覆うカバーが設けられていることを特徴とする前記
請求項1〜3のいずれかに記載の電子楽器の音響装置を
要旨とする。
【0015】本発明の音響装置では、例えば、棚板の外
側(スピーカボックスの外側)に、前記開口部を覆うカ
バーを設けることにより、スピーカボックスを外部に対
して密閉し、この音響装置の音質を高めることができ
る。 ・前記外側とは、スピーカボックスの外側を意味し、例
えば、棚板が、スピーカボックスの上面である場合に
は、棚板の上方が外側となる。 (5)請求項5の発明は、前記スピーカボックスが、密
閉型のスピーカボックスであることを特徴とする前記請
求項1〜4のいずれかに記載の電子楽器の音響装置を要
旨とする。
【0016】本発明は、スピーカボックスの種類を例示
している。スピーカボックスを密閉型とすることによ
り、自然な低音特性、制動の効いた音質を得ることがで
きるという利点が得られる。 (6)請求項6の発明は、前記スピーカボックスが、バ
スレフ型のスピーカボックスであることを特徴とする前
記請求項1〜4のいずれかに記載の電子楽器の音響装置
を要旨とする。
【0017】本発明は、スピーカボックスの種類を例示
している。スピーカボックスをバスレフ型とすることに
より、密閉型よりも低音再生限界を伸ばすことが出来る
こと、及び、低音のボリューム感を大きくすることがで
きるという利点を有する。 (7)請求項7の発明は、前記スピーカが低音用スピー
カであることを特徴とする前記請求項1〜6のいずれか
に記載の電子楽器の音響装置を要旨とする。
【0018】本発明はスピーカを例示する。低音用スピ
ーカは、中、高音用スピーカよりも大きいので、本発明
の音響装置による、外観をコンパクトにできる効果が特
に著しい。 (8)請求項8の発明は、前記スピーカボックス内に、
2個以上の前記スピーカを備えることを特徴とする前記
請求項1〜7のいずれかに記載の電子楽器の音響装置を
要旨とする。
【0019】本発明の音響装置は、2個以上のスピーカ
を備えることにより、例えば、ステレオ再生方式の音響
装置とすることができる。 (9)請求項9の発明は、前記スピーカボックスの内部
が、しきり板により2以上の領域に分割されるととも
に、前記分割された領域のうち少なくとも2つには、前
記スピーカが収容されていることを特徴とする前記請求
項8に記載の電子楽器の音響装置を要旨とする。
【0020】本発明の音響装置は、スピーカボックスの
内部がしきり板により分割されており、その分割された
領域にそれぞれスピーカを備えることにより、例えば、
ステレオ再生方式の音響装置とすることができる。 (10)請求項10の発明は、前記請求項1〜9のいず
れかに記載の音響装置を備えた電子楽器を要旨とする。
【0021】本発明の電子楽器は、前記請求項1〜9の
いずれかに記載の音響装置を備えることにより、電子楽
器全体を薄型化することができる。そのため、コンパク
トな外観を得ることができ、また、電子楽器の携帯性を
向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明の音響装置及び電子
楽器の実施の形態の例を説明する。 (実施の形態1) a)本実施の形態1の電子楽器の全体構成を図1乃至図
3を用いて説明する。尚、図1は電子楽器を側面から見
た断面図であり、図2は正面から見た断面図である。
【0023】図1及び図2に示す様に、電子楽器1は、
本体ケース5、音響装置10、鍵盤21、操作パネル2
4、左側中高音用スピーカユニット22、右側中高音用
スピーカユニット23を備えている。上記本体ケース5
は、電子楽器1の外殻を構成する部材である。
【0024】上記音響装置10は、電子楽器1の下部に
位置し、スピーカボックス12と、そのスピーカボック
ス12に収容された低音用スピーカユニット11(スピ
ーカ)とを備える。上記鍵盤21は、電子楽器1の前方
(図1における左方)に位置し、音高を指示するための
複数の鍵を有している。
【0025】上記操作パネル24は、鍵盤21の後部上
方に設けられ、電子楽器1の各種動作を指示するスイッ
チ、表示器等(図示せず)が設けられている。また、電
子楽器1は、本体ケース5の内部に、図示しない制御部
30、音源部50、及び信号処理部70を備えている。
これら制御部30、音源部50、及び信号処理部70
は、後述する処理により、鍵盤21の押鍵に応じた楽音
信号を音響装置10及び中高音用スピーカユニット2
2、23に伝達する。
【0026】b)次に、音響装置10について説明す
る。音響装置10は、上述したように、スピーカボック
ス12と、そのスピーカボックス12に収容された低音
用スピーカユニット11(スピーカ)とを備えている。
【0027】上記低音用スピーカユニット11は、図1
に示す様に、マグネット部11a、本体部11b、前端
部11cから構成される。上記スピーカボックス12
は、上面である棚板12a、側面である側板12b、及
び底面である底板12cとから構成されるバスレフ型の
スピーカボックスであり、側板12bの正面側(図1に
おける左側)には、バスレフポート12b1が設けられ
ている。
【0028】また、棚板12aには、図3に示す様に、
低音用スピーカユニット11のマグネット部11aの直
径に対応する開口部12a1が設けられており、底板1
2cには、低音用スピーカユニット11の前端部11c
の直径に対応する開口部12c1が設けられている。
【0029】このスピーカボックス12に対して、低音
用スピーカユニット11は、マグネット部11a(スピ
ーカの一部)が棚板12aの開口部12a1からスピー
カボックス12の外に突出し、前端部11cの位置が底
板12cの開口部12c1と一致するように取り付けら
れる。
【0030】つまり、低音用スピーカユニット11は、
その前端部11cと底板12cとを接合するとともに、
マグネット部11aと開口部12a1との間にクッショ
ン材13を詰めることにより、スピーカボックス12に
対して固定される。 c)次に、電子楽器1の発音に関する処理について、図
4及び図5を用いて説明する。 (i)電子楽器1は、操作パネル24の操作や鍵盤21
への押鍵に応じ、音源部50に対して、所定のデジタル
楽音信号を生成させる制御部30と、制御部30からの
命令に従ってデジタル楽音信号を生成する音源部50
と、音源部50で生成したデジタル楽音信号を処理する
信号処理部70とを備える。
【0031】(ii)まず、制御部30について図4を用い
て説明する。制御部30は、CPU31、ROM35、
RAM36、パネルスキャン回路33、及び鍵盤スキャ
ン回路34の各構成要素をシステムバス32で接続して
成る。
【0032】上記CPU31は、操作パネル24や鍵盤
21から送られてくる各種情報に基づいて所定の楽音を
発生させる処理を行う。また、このCPU31は、RO
M35から制御プログラム(命令)を読み出して解釈・
実行すると共に、所定の固定データを読み出して各種処
理に使用する。
【0033】上記ROM35には、CPU31を動作さ
せるための制御プログラムが記憶されている他、CPU
31が各種処理に用いる種々の固定データが記憶されて
いる。上記RAM36は、制御プログラムの実行に用い
られる種々のデータを一時記憶するものである。このR
AM36は、CPU31によりアクセスされる。
【0034】上記パネルスキャン回路33は、操作パネ
ル34とCPU31との間のデータの送受を制御するも
のである。上記鍵盤スキャン回路34は、鍵盤21とC
PU31との間のデータの送受を制御するものである。
【0035】(iii)次に、音源部50について説明す
る。音源部50は、音源回路51及び波形メモリ52、
エフェクト回路53から成る。上記音源回路51は、C
PU31からの命令に従って、波形メモリ52に記憶さ
れている波形データを時分割で読み出し、これにエンベ
ロープを付加してデジタル楽音信号を生成する。尚、デ
ジタル楽音信号は、2系列生成する。
【0036】上記波形メモリ52は、複数種類の音色を
実現するべく、各音色、各鍵域、押鍵速度等に対応した
複数種類の波形データが記憶されている。上記エフェク
ト回路53は、音源回路51において生成された2系列
のデジタル楽音信号に、それぞれ残響を付加してから、
信号処理部70に送る。
【0037】(iv)次に、信号処理部70について説明す
る。信号処理部70は、D/A変換器71、混合器7
2、高域通過フィルタ73,74、低域通過フィルタ7
5、メインアンプ76,77、78から成る。上記D/
A変換器71は、音源部50から入力された2系列のデ
ジタル楽音信号を、それぞれアナログ楽音信号に変換し
て出力する。
【0038】このD/A変換器71が出力する2系列の
アナログ楽音信号のうち、1系列の信号は、広域通過フ
ィルタ73を経て、メインアンプ76で増幅された後、
中高音スピーカユニット22にて音響信号に変換され、
楽音が放音される。また、2系列のアナログ楽音信号の
うち、他の系列は、広域通過フィルタ74を経て、メイ
ンアンプ77で増幅された後、中高音スピーカユニット
23にて音響信号に変換され、楽音が放音される。
【0039】一方、D/A変換器71が出力する2系列
のアナログ楽音信号は、分岐して混合器72にも送ら
れ、低域通過フィルタ75を経て、メインアンプ78で
増幅された後、低音用スピーカユニット11にて音響信
号に変換され、楽音が放音される。
【0040】d)次に、電子楽器1の奏する効果を説明
する。 電子楽器1の音響装置10では、棚板12aに設けら
れた開口部12a1から、低音用スピーカユニット11
のマグネット部11aが外側に突出する構成をとってい
るため、スピーカボックス12の厚みは、低音用スピー
カユニット11全体を収容するだけの厚みを持たせる必
要が無く、薄型化が可能である。
【0041】従って、電子楽器1は、スピーカボックス
12を薄型化することにより、コンパクトな外観と、優
れた携帯性を有する。 電子楽器1の音響装置10では、上記のように、低音
用スピーカユニット11の全体を、スピーカボックス1
2の中に収容する必要がない。
【0042】従って、電子楽器1は、サイズの大きい
(大出力の)低音用スピーカユニット11を搭載するこ
とができる。 電子楽器1の音響装置10では、低音用スピーカユニ
ット11を、スピーカボックス12に対して2カ所で固
定している。
【0043】つまり、低音用スピーカユニット11の前
端部11cとスピーカボックス12の底板12cとを接
合するとともに、マグネット部11aとスピーカボック
ス12の開口部12a1との間にクッション材13を詰
めることにより固定を行う。そのことにより、低音用ス
ピーカユニット11は、スピーカボックス12に対して
強固に固定されるので、低音用スピーカユニット11の
共振が減少し、音質が向上する。 (実施の形態2) a)本実施の形態2の電子楽器の全体構成は、図6に示
す様に、基本的には前記実施の形態1の電子楽器1と同
様であるが、音響装置10の構成において異なる。
【0044】つまり、この実施の形態2の電子楽器2に
おける音響装置10のスピーカボックス12の内部は、
図7に示す様に、仕切り板12dにより、左室12e、
右室12fの2室に区切られた密閉型のスピーカボック
スであり、それぞれの内部に、左側低音用スピーカユニ
ット101及び右側低音用スピーカユニット102が取
り付けられている。
【0045】そして、左側低音用スピーカユニット10
1のマグネット部101a及び右側低音用スピーカユニ
ット102のマグネット部102aは、図8に示す様に
スピーカボックス12の棚板12aに設けられた2個の
開口部12a1及び12a2から、それぞれ外側に突出
している。
【0046】尚、左側低音用スピーカユニット101及
び右側低音用スピーカユニット102とスピーカボック
ス12との取り付け方法は、前記実施の形態1における
低音用スピーカユニット11とスピーカボックス12の
取り付け方法と同様である。 b)次に、電子楽器2の発音に関する処理について、図
9を用いて説明する。 (i)電子楽器2は、前記実施の形態1の電子楽器1と
同様の制御部30及び音源部50を備えており、また、
図9に示す構成の信号処理部170を備えている。
【0047】この信号処理部170は、D/A変換器1
71、左側メインアンプ172、右側メインアンプ17
3から成る。上記D/A変換器171は、音源部50か
ら入力されたデジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変
換し、左側メインアンプ172及び右側メインアンプ1
73にそれぞれ出力する。
【0048】上記左側メインアンプ172は、D/A変
換器171から入力したアナログ楽音信号を増幅してか
ら、左側低音用スピーカユニット101と、左側中高音
用スピーカユニット22とにそれぞれ出力する。同様
に、上記右側メインアンプ173は、D/A変換器17
1から入力したアナログ楽音信号を増幅してから、右側
低音用スピーカユニット102と、右側中高音用スピー
カユニット23とにそれぞれ出力する。
【0049】c)次に、上記の構成を備える電子楽器2
の奏する効果を説明する。 電子楽器2の音響装置10では、スピーカボックス1
2から、左側低音用スピーカユニット101及び右側低
音用スピーカユニット102の一部が突出する構成をと
っているため、スピーカボックス12の厚みを薄くする
ことができる。また、所定の厚さのスピーカボックスに
対して、より大きな(出力が大きい)低音用スピーカユ
ニットを搭載することができる。
【0050】電子楽器2の音響装置10では、左側低
音用スピーカユニット101及び右側低音用スピーカユ
ニット102を、それぞれ、スピーカボックス12に対
して2カ所で固定しているので、それら低音用スピーカ
ユニット101及び102は、スピーカボックス12に
対して強固に取り付けられる。その結果、低音用スピー
カユニット101及び102の共振が減少し、音質が向
上する。
【0051】電子楽器2は、低音用のスピーカユニッ
トとして、左側低音用スピーカユニット101及び右側
低音用スピーカユニット102を備えることにより、ス
テレオ再生方式をとることができる。 (実施の形態3) a)本実施の形態3の電子楽器の全体構成は、基本的に
は前記実施の形態1の電子楽器1と同様であるが、音響
装置10の構成において異なる。
【0052】つまり、この実施の形態3の電子楽器3に
おける音響装置10では、図10及び図11に示す様
に、棚板12aの開口部12a1の外側に、その開口部
12a1を覆うカバー12a3が設けられており、低音
用スピーカユニット11のマグネット部11a後端部
は、開口部12a1から外側に突出し、カバー12a3
の内部に収容されている。
【0053】尚、低音用スピーカユニット11は、その
前端部11cと、スピーカボックス12の底板12cと
を接合することにより、スピーカボックス12に対して
固定される。 b)電子楽器3の発音に関する処理を行うための構成、
即ち、制御部30、音源部50、及び信号処理部70
は、前記実施の形態1の電子楽器1と同様である。
【0054】c)次に、上記構成を備える電子楽器3の
奏する効果を説明する。 電子楽器3の音響装置10では、スピーカボックス1
2の棚板12aに設けられた開口部12a1から、低音
用スピーカユニット11のマグネット部11aが突出す
る構成をとっているため、スピーカボックス12の厚み
を薄くすることができ、また、出力の大きな低音用スピ
ーカユニットを搭載することができる。
【0055】棚板12aの開口部12a1は、カバー
12a3により密閉されているので、スピーカボックス
12の密閉度が高い。そのため、音響装置10の低音性
能が優れている。尚、本発明は上記の形態に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の形態で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における電子楽器1の全体構成
を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1における電子楽器1の全体構成
を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1における電子楽器1の棚板の構
成を示す説明図である。
【図4】 実施の形態1における電子楽器1の制御部及
び音源部の構成を示す説明図である。
【図5】 実施の形態1における電子楽器1の信号処理
部の構成を示す説明図である。
【図6】 実施の形態2における電子楽器2の全体構成
を示す説明図である。
【図7】 実施の形態2における電子楽器2の全体構成
を示す説明図である。
【図8】 実施の形態2における電子楽器2の棚板の構
成を示す説明図である。
【図9】 実施の形態2における電子楽器2の信号処理
部の構成を示す説明図である。
【図10】 実施の形態3における電子楽器3の全体構
成を示す説明図である。
【図11】 実施の形態3における電子楽器3の全体構
成を示す説明図である。
【図12】 従来の電子楽器の構成を示す説明図であ
る。
【図13】 従来の電子楽器の構成を示す説明図であ
る。
【図14】 従来の電子楽器の構成を示す説明図であ
る。
【図15】 従来の電子楽器の構成を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1、2、3・・・電子楽器 10・・・音響装置 11、101、102・・・低音用スピーカユニット 11a、101a、102a・・・マグネット部 11b、101b、102b・・・本体部 11c、101c、102c・・・前端部 12・・・スピーカボックス 12a・・・棚板 12a1、12a2・・・開口部 12a3・・・カバー 13・・・クッション材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカと、 電子楽器に使用する各種部品を載置するための棚板と、 前記棚板を含んで構成され、前記スピーカを収容するス
    ピーカボックスと、 を備える電子楽器の音響装置であって、 前記棚板が開口部を備えるとともに、 前記スピーカの一部が前記開口部に挿入されていること
    を特徴とする電子楽器の音響装置。
  2. 【請求項2】 前記棚板は、前記スピーカボックスの上
    面を形成することを特徴とする前記請求項1に記載の電
    子楽器の音響装置。
  3. 【請求項3】 前記開口部と前記スピーカの一部との間
    に充填材が取り付けられていることを特徴とする前記請
    求項1又は2に記載の電子楽器の音響装置。
  4. 【請求項4】 前記棚板の外側に、前記開口部を覆うカ
    バーが設けられていることを特徴とする前記請求項1〜
    3のいずれかに記載の電子楽器の音響装置。
  5. 【請求項5】 前記スピーカボックスが、密閉型のスピ
    ーカボックスであることを特徴とする前記請求項1〜4
    のいずれかに記載の電子楽器の音響装置。
  6. 【請求項6】 前記スピーカボックスが、バスレフ型の
    スピーカボックスであることを特徴とする前記請求項1
    〜4のいずれかに記載の電子楽器の音響装置。
  7. 【請求項7】 前記スピーカが低音用スピーカであるこ
    とを特徴とする前記請求項1〜6のいずれかに記載の電
    子楽器の音響装置。
  8. 【請求項8】 前記スピーカボックス内に、2個以上の
    前記スピーカを備えることを特徴とする前記請求項1〜
    7のいずれかに記載の電子楽器の音響装置。
  9. 【請求項9】 前記スピーカボックスの内部が、しきり
    板により2以上の領域に分割されるとともに、 前記分割された領域のうち少なくとも2つには、前記ス
    ピーカが収容されていることを特徴とする前記請求項8
    に記載の電子楽器の音響装置。
  10. 【請求項10】 前記請求項1〜9のいずれかに記載の
    音響装置を備えた電子楽器。
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