JP2003015579A - 表示位置制御装置 - Google Patents

表示位置制御装置

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JP2003015579A
JP2003015579A JP2001202696A JP2001202696A JP2003015579A JP 2003015579 A JP2003015579 A JP 2003015579A JP 2001202696 A JP2001202696 A JP 2001202696A JP 2001202696 A JP2001202696 A JP 2001202696A JP 2003015579 A JP2003015579 A JP 2003015579A
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signal
position control
pulse
synchronization signal
phase
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JP2001202696A
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Osamu Santo
修 山東
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Pioneer Display Products Corp
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Pioneer Electronic Corp
Shizuoka Pioneer Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の表示位置を制御する位置制御信号の不
安定化を防止して高画質に画像を表示することが可能な
表示位置制御装置を提供する。 【解決手段】 垂直同期信号Svsに対して整合状態にあ
る位相差を有する遅延信号Sdlを生成し、垂直同期信号
Svsの位相と水平同期信号Shsの位相との間の位相関係
が不整合状態にあるか否かを検出し、その位相関係が不
整合状態にあることが検出されたとき、垂直同期信号S
vsと遅延信号Sdlとに基づいて表示位置制御信号Svdを
生成すると共に、その位相関係が不整合状態にあること
が検出されないとき、垂直同期信号Svsと水平同期信号
Shsとに基づいて表示位置制御信号Svdを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示位置制御装置
の技術分野に属し、より詳細には、マトリクス型の表示
装置における画像の表示位置を制御する表示位置制御装
置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば液晶ディスプレイやいわ
ゆるPDP(Plasma Display Panel)等のマトリクス型
の表示装置を用いて画像を表示する場合、当該画像の表
示装置内における表示位置については、表示すべき画像
に対応して外部から入力されてくる画像信号中に含まれ
ているいわゆる垂直同期信号及び水平同期信号を手掛か
りとしてその表示位置が制御される。
【0003】このとき、当該垂直同期信号及び水平同期
信号と、画像その物である上記画像信号と、の関係につ
いては、現在複数の態様のものが用いられており、その
中の一つに、当該垂直同期信号と水平同期信号とを各々
別個独立に、且つ画像信号に対しても独立させて外部か
ら入力する、いわゆるセパレート型の同期信号を用いた
表示位置制御方式がある。
【0004】このとき、当該セパレート型の同期信号を
用いて画像の表示位置を制御する場合には、先ず、水平
方向の位置制御としては水平同期信号のタイミングを基
準として水平方向の表示位置を決定し、一方、垂直方向
の位置制御としては垂直同期信号を水平同期信号により
ラッチすることで当該垂直同期信号のタイミングから水
平同期信号の数を計数することにより垂直方向の表示位
置を決定することが行われている。
【0005】そして、この場合、時間軸上で相隣接する
垂直同期信号同士の間に計数される水平同期信号の数
(すなわち、当該相隣接する垂直同期信号同士の間に計
数される水平走査線の数)が一の画像を表示する間一定
であれば、その画像が垂直方向に乱れて(すなわち、垂
直方向にぶれるように二重に)表示されることがなく高
画質に必要な画像を表示することができることとなる。
このとき、上述したように相隣接する垂直同期信号同士
の間に計数される水平同期信号の数が一の画像を表示す
る間一定であるためには、垂直同期信号と水平同期信号
とが時間軸上で重なって入力されたり、或いは双方が極
めて近いタイミングで入力されたりすること、すなわ
ち、いわゆる垂直同期信号と水平同期信号との間の位相
乱れ(以下、当該位相乱れが発生している状態を位相の
不整合状態と称する)を防止する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たセパレート型の同期信号を用いる従来の表示位置制御
方法においては、例えば、当該垂直同期信号及び水平同
期信号を生成・出力する装置における遅延時間のばらつ
き、当該装置において垂直同期信号の位相と水平同期信
号の位相との関係を規律する処理が為されていないこ
と、又は垂直同期信号及び水平同期信号を生成・伝送す
る段階において混入する種々の雑音等に起因して、実際
には上述した位相の不整合状態が生じ、この結果として
表示装置における特に垂直方向に画像が二重にぶれて表
示されてしまうという問題点があった。
【0007】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
なされたもので、その課題は、画像の表示位置を制御す
る位置制御信号の不安定化を防止して高画質に画像を表
示することが可能な表示位置制御装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、PDP等のマトリクス
型の表示手段の一方向における画像の表示位置を制御す
るための第一同期信号と、前記第一同期信号とは別個独
立であると共に前記表示手段の他の方向における前記画
像の表示位置を制御するための第二同期信号と、を用い
て、前記画像の前記表示手段内における表示位置を制御
するための位置制御信号を生成する表示位置制御装置に
おいて、前記第一同期信号の位相に対して予め設定され
た整合状態にある位相差を有する第三同期信号を生成す
る遅延生成部等の生成手段と、前記第一同期信号の位相
と前記第二同期信号の位相との間の位相関係が予め設定
された不整合状態にあるか否かを検出する不整合位相検
出パルス生成部等の検出手段と、前記位相関係が前記不
整合状態にあることが検出されたとき、前記第一同期信
号と前記第三同期信号とに基づいて前記位置制御信号を
生成すると共に、前記位相関係が前記不整合状態にある
ことが検出されないとき、前記第一同期信号と前記第二
同期信号とに基づいて前記位置制御信号を生成するイネ
ーブルパルス選択部等の制御信号生成手段と、を備え
る。
【0009】よって、第一同期信号に対して整合状態に
ある位相差を有する第三同期信号を生成し、第一同期信
号の位相と第二同期信号の位相とが間の位相関係が不整
合状態にあることが検出されたとき第一同期信号と第三
同期信号とに基づいて位置制御信号を生成すると共に、
当該位相関係が不整合状態にあることが検出されないと
き第一同期信号と第二同期信号とに基づいて位置制御信
号を生成するので、常に第一同期信号に対して整合状態
にあるいずれかの同期信号を用いて位置制御信号が生成
できることとなり、第一同期信号の位相と第二同期信号
の位相との間の位相関係が不整合状態となることに起因
する位置制御信号の切り換わりタイミングの不安定化を
防止することができる。
【0010】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載の表示位置制御装置にお
いて、前記検出手段は、前記第二同期信号に基づいて、
予め設定されたパルス幅を有する不整合検出信号を生成
する位相検出パルス生成部等の不整合検出信号生成手段
と、前記生成された不整合検出信号における前記パルス
幅の範囲内に前記第一同期信号における一のパルスのタ
イミングがあるとき、前記位相関係が前記不整合状態に
あると判定すると共に、前記範囲内に前記第一同期信号
における一のパルスのタイミングがないとき、前記位相
関係が前記不整合状態にないと判定する不整合位相検出
パルス生成部等の判定手段と、により構成される。
【0011】よって、第二同期信号に基づいて生成され
た不整合検出信号との関係において、不整合検出信号に
おけるパルス幅の範囲内に第一同期信号における一のパ
ルスのタイミングがあるとき位相関係が不整合状態にあ
ると判定すると共に、その範囲内に第一同期信号におけ
る一のパルスのタイミングがないとき位相関係が不整合
状態にないと判定するので、簡易な構成で且つ確実に位
相関係における不整合状態を検出することができる。
【0012】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載の表示位置制御装置にお
いて、前記不整合検出信号生成手段は、前記第二同期信
号における一のパルスのタイミングを中心タイミングと
して前記パルス幅を有する前記不整合検出信号を生成す
るように構成される。
【0013】よって、第二同期信号における一のパルス
のタイミングを中心タイミングとして不整合検出信号を
生成するので、第二同期信号におけるパルスの前後の期
間を対象として位相関係における不整合状態を検出する
ことができる。
【0014】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の
表示位置制御装置において、前記第一同期信号の位相と
前記第二同期信号の位相との間の位相関係が前記整合状
態にあるか否かを検出する整合位相検出パルス生成部等
の第二検出手段と、前記位相関係が前記整合状態にある
ことが検出されたとき、前記第一同期信号と前記第二同
期信号とに基づいて前記位置制御信号を生成する第二制
御信号生成手段と、を更に備える。
【0015】よって、位相関係が整合状態にあるか否か
を検出する第二検出手段を検出手段とは別個に設け、こ
れにより位相関係が整合状態にあることが検出されたと
き第一同期信号と第二同期信号とに基づいて位置制御信
号を生成するので、上記不整合状態の検出自体が不安定
となった場合でも、上記位相関係がより確実に整合状態
にある状態で位置制御信号を生成することができる。
【0016】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項4に記載の表示位置制御装置にお
いて、前記第二検出手段は、前記第三同期信号に基づい
て、予め設定されたパルス幅を有する整合検出信号を生
成する位相検出パルス生成部等の整合検出信号生成手段
と、前記生成された整合検出信号における前記パルス幅
の範囲内に前記第一同期信号における一のパルスのタイ
ミングがあるとき、前記位相関係が前記整合状態にある
と判定する整合位相検出パルス生成部等の第二判定手段
と、により構成される。
【0017】よって、第三同期信号に基づいて生成され
た整合検出信号との関係において、整合検出信号におけ
るパルス幅の範囲内に第一同期信号における一のパルス
のタイミングがあるとき位相関係が整合状態にあると判
定するので、簡易な構成で且つ確実に位相関係における
整合状態を検出することができる。
【0018】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載の表示位置制御装置にお
いて、前記整合検出信号生成手段は、前記第三同期信号
における一のパルスのタイミングを中心タイミングとし
て前記パルス幅を有する前記整合検出信号を生成するよ
うに構成される。
【0019】よって、第三同期信号における一のパルス
のタイミングを中心タイミングとして整合検出信号を生
成するので、第三同期信号におけるパルスの前後の期間
を対象として位相関係における整合状態を検出すること
ができる。
【0020】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の
表示位置制御装置において、前記一方向は前記表示手段
における垂直方向であり前記第一同期信号は垂直同期信
号であると共に、前記他の方向は前記表示手段における
水平方向であり前記第二同期信号は水平同期信号である
ように構成される。
【0021】よって、位置制御信号の安定化により表示
手段における垂直方向における画像の乱れを抑制して表
示すべき画像を高画質に表示することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。
【0023】なお、以下に説明する各実施の形態は、表
示手段としてのPDPを用いて動画像を表示する場合に
そのPDP内における画像の垂直方向の表示位置を制御
(規定)するための表示位置制御信号を生成する表示位
置制御装置に対して本発明を適用した場合の実施の形態
である。
【0024】なお、当該表示位置制御装置は、通常は当
該PDPにおける画像信号処理用IC(Integrated Ci
rcuit)内に設けられているものである。
【0025】(I)第1実施形態 始めに、本発明に係る第1実施形態について、図1乃至
図4を用いて説明する。
【0026】なお、図1は第1実施形態に係る表示位置
制御装置の概要構成を示すブロック図であり、図2及び
図3は当該表示位置制御装置の動作を示すタイミングチ
ャートであり、図4は当該表示位置制御装置の動作を示
すフローチャートである。
【0027】図1に示すように、第1実施形態に係る表
示位置制御装置Sは、位相比較器10、VCO(Voltage
Controlled Oscillator)11及び分周器12により
構成されるPLL(Phase Locked Loop)部1と、エッ
ジ検出部2及び3と、不整合検出信号生成手段としての
位相検出パルス生成部4と、生成手段としての遅延発生
部5と、検出手段及び判定手段としての不整合位相検出
パルス生成部6と、制御信号生成手段としてのイネーブ
ルパルス選択部7と、ラッチ用レジスタ8及び9と、に
より構成される。
【0028】次に、動作を説明する。
【0029】先ず、PDPにおける画像の表示位置を制
御するための基準となる垂直同期信号及び水平同期信号
は、夫々垂直同期信号Svs及び水平同期信号Shsとして
外部から別個独立に表示位置制御装置Sに入力される。
【0030】そして、PLL部1は、当該水平同期信号
Shsに基づき、表示位置制御装置S全体の動作における
基準クロック信号となるPLL信号Spllを生成してエ
ッジ検出部2及び3、位相検出パルス生成部4、遅延発
生部5、不整合位相検出パルス生成部6、ラッチ用レジ
スタ8及び9並びに実施形態に係る表示位置制御装置S
の後段に接続されている図示しない他の信号処理回路等
へ出力すると共に、当該PLL信号Spllを予め設定さ
れた(又は外部から設定入力された)分周比nで分周し
た分周水平同期信号Sfhを生成してエッジ検出部2へ出
力する。
【0031】このとき、より具体的には、当該PLL部
1内の位相比較器10は、入力された水平同期信号Shs
の位相と分周器12を介してフィードバックされて来た
分周水平同期信号Sfhの位相との間における位相差を検
出し、当該検出結果をVCO11へ出力する。そして、
VCO11は当該検出結果における位相差を打ち消すよ
うな位相を有する上記PLL信号Spllを生成して上述
したようにエッジ検出部2及び3等に出力すると共に分
周器12へ出力する。これにより、分周器12は当該P
LL信号Spllをn分の一に分周し、上記分周水平同期
信号Sfhを生成してエッジ検出部2及び位相比較器10
へ出力する。
【0032】次に、エッジ検出部2は、PLL信号Spl
lを用いて分周水平同期信号Sfhの立ち上がりエッジの
タイミングを検出し、当該タイミングを示すエッジ検出
信号Sheを生成してイネーブルパルス選択部7、遅延発
生部5、位相検出パルス生成部4、ラッチ用レジスタ9
及び上述した外部の他の信号処理回路等へ出力する。
【0033】これと並行して、エッジ検出部3は、PL
L信号Spllを用いて垂直同期信号Svsの立ち上がりエ
ッジのタイミングを検出し、当該タイミングを示すエッ
ジ検出信号Sveを生成してラッチ用レジスタ8及び不整
合位相検出パルス生成部6へ出力する。
【0034】次に、遅延発生部5は、上記エッジ検出信
号Sheに含まれている一のパルスを予め設定されている
(又は外部から設定入力された)PLL信号Spllのパ
ルス数分だけ遅延し、遅延信号Sdlを生成してイネーブ
ルパルス選択部7へ出力する。
【0035】このとき、遅延発生部5における遅延量、
すなわち、遅延発生部5において遅延に充てられるPL
L信号Spllのパルス数は、エッジ検出信号Sveのパル
スと、遅延された遅延信号Sdlのパルスのうち当該エッ
ジ検出信号Sveのパルスに対応するパルスとの位相差
が、予め設定された(又は外部から設定入力された)整
合状態(換言すれば、水平同期信号Shsと垂直同期信号
Svsとの間で上記した不整合状態になり得ない当該水平
同期信号Shsと垂直同期信号Svsとの位相差に相当する
整合状態)となる遅延量とされている。
【0036】一方、位相検出パルス生成部4は、上記エ
ッジ検出信号Sheのパルスのタイミングを中心タイミン
グとする位相検出パルスであって、当該エッジ検出信号
Sheのパルスに対して時間軸上でPLL信号Spllのパ
ルス数で前後数パルスずつに相当するパルス幅を有する
位相検出パルスを含む位相検出パルス信号Sphを生成し
て不整合位相検出パルス生成部6へ出力する。
【0037】このとき、当該位相検出パルスのパルス幅
は、当該パルス幅に相当する時間内に上記エッジ検出信
号Sveのパルスのタイミングが入っているとき上記不整
合状態が発生するパルス幅とされている。
【0038】これらにより、不整合位相検出パルス生成
部6は、PLL信号Spllの各クロックタイミング毎に
位相検出パルス信号Sphのパルス幅内に上記エッジ検出
信号Sveのパルスのタイミングが入っているか否かを確
認し、当該位相検出パルス信号Sphのパルス幅内に上記
エッジ検出信号Sveのパルスのタイミングが入っている
期間「HIGH」となる不整合検出信号Shzであって、
その期間中は垂直同期信号Svsと水平同期信号Shsとが
不整合状態にあることを示す不整合検出信号Shzを生成
してイネーブルパルス選択部7へ出力する。
【0039】ここで、不整合検出信号Shzの生成につい
て、図2を用いてより詳細に説明する。
【0040】先ず、エッジ検出部3においては、図2最
上段乃至上から三段目に示すように、垂直同期信号Svs
の立ち上がりエッジがPLL信号Spllに基づいて検出
され、その立ち上がりタイミングを示すエッジ検出信号
Sveとして不整合位相検出パルス生成部6へ出力され
る。
【0041】一方、エッジ検出部2においては、図2上
から四段目及び五段目に示すように、分周水平同期信号
Sfhの立ち上がりエッジがPLL信号Spllに基づいて
検出され、その立ち上がりタイミングを示すエッジ検出
信号Sheとして位相検出パルス生成部4へ出力される。
【0042】そして、位相検出パルス生成部4において
は、図2下から二段目に示すように、当該エッジ検出信
号Sheを中心パルスとして上述したパルス幅を有する位
相検出パルスが生成され、位相検出パルス信号Sphとし
て不整合位相検出パルス生成部6へ出力される。
【0043】これにより、不整合位相検出パルス生成部
6においては、図2最下段に示すように、PLL信号S
pllに基づき、上記位相検出パルスのパルス幅内にエッ
ジ検出信号Sveのパルスが入ったときに、当該エッジ検
出信号Sveのパルスが「HIGH」となっている期間内
にあるPLL信号Spllのパルスのタイミングで「HI
GH」となり、それ以降、位相検出パルスのパルス幅内
にエッジ検出信号Sveのパルスが入らなくなるまでの期
間「HIGH」状態を継続する上記不整合検出信号Shz
を生成してイネーブルパルス選択部7へ出力する。
【0044】そして、イネーブルパルス選択部7は、不
整合検出信号Shzが「HIGH」である期間は遅延信号
Sdlをラッチ用レジスタ8に対するイネーブル信号Sen
として当該ラッチ用レジスタ8へ出力すると共に、不整
合検出信号Shzが「LOW」である期間はエッジ検出信
号Sheを上記イネーブル信号Senとして当該ラッチ用レ
ジスタ8へ出力する。
【0045】これにより、ラッチ用レジスタ8は、PL
L信号Spllに基づいて、イネーブル信号Senが入力さ
れるタイミングでエッジ検出信号Sveをラッチし、PD
Pにおける画像の垂直方向の表示位置を示す上記表示位
置制御信号Svdに対する原信号となるレジスタ信号Srg
を生成してラッチ用レジスタ9へ出力する。
【0046】最後に、ラッチ用レジスタ9は、PLL信
号Spllに基づいて、エッジ検出信号Sheが入力される
タイミングでレジスタ信号Srgを再度ラッチし、上記表
示位置制御信号Svdとして上述した外部の他の信号処理
回路等並びに図示しないPDP本体に出力する。
【0047】ここで、上述したようにラッチ用レジスタ
8及び9を用いてエッジ検出信号Sveを二度ラッチして
表示位置制御信号Svdを生成する理由について説明す
る。
【0048】上述してきた第1実施形態において、上記
エッジ検出信号She及び遅延信号Sdlにより垂直同期信
号Svsをラッチするのは、最終的には水平同期信号Shs
及び垂直同期信号Svsに対して予め設定された一定の位
相関係にある表示位置制御信号Svd、エッジ検出信号S
he及びPLL信号Spllを生成するためであるが、この
場合、当該エッジ検出信号She及び遅延信号Sdl自体に
も垂直同期信号Svsに対する位相ずれが元々含まれてい
ることから、エッジ検出信号She及び遅延信号Sdlによ
り垂直同期信号Svsを一度ラッチするのみでは上記した
一定の位相関係は得られない。このため、本第1実施形
態においては、ラッチ用レジスタ9において、最終的に
エッジ検出信号Sheをイネーブル信号としてレジスタ信
号Srg(換言すれば垂直同期信号Svs)を再度ラッチす
ることで上記表示位置信号Svdを得ているのである。
【0049】次に、上述した一連の動作を纏めて図3及
び図4を用いて詳説する。
【0050】上述した表示位置制御装置Sの動作によれ
ば、図3下から二段目に示す不整合検出信号Shzが「H
IGH」となっている期間は、図3下から三段目に示す
遅延信号Sdlにより図3最上段に示す垂直同期信号Svs
がラッチされることとなる。従って、この結果として、
図3最下段に示すように、当該不整合検出信号Shzが
「HIGH」となっている期間においては、表示位置制
御信号Svdは、垂直同期信号Svsが「LOW」から「H
IGH」に変化した直後の遅延信号Sdlのタイミングで
「LOW」から「HIGH」に変化すると共にそれ以後
「HIGH」の状態を維持し、その後垂直同期信号Svs
が「HIGH」から「LOW」に変化した直後の遅延信
号Sdlのタイミングで「HIGH」から「LOW」に変
化する波形を有することとなる。
【0051】一方、不整合検出信号Shzが「HIGH」
から「LOW」に変化した以降は、図3上から二段目に
示すエッジ信号信号Sheにより垂直同期信号Svsがラッ
チされることとなる。従って、この結果として、図3最
下段に示すように、当該不整合検出信号Shzが「HIG
H」から「LOW」に変化した以降においては、表示位
置制御信号Svdは、垂直同期信号Svsが「LOW」から
「HIGH」に変化した直後のエッジ検出信号Sheのタ
イミングで「LOW」から「HIGH」に変化すると共
にそれ以後「HIGH」の状態を維持し、その後垂直同
期信号Svsが「HIGH」から「LOW」に変化した直
後のエッジ検出信号Sheのタイミングで「HIGH」か
ら「LOW」に変化する波形を有することとなる。
【0052】そして、このときにおけるイネーブルパル
ス選択部7における処理としては、図4にフローチャー
トとして示すように、不整合検出信号Shzが「HIG
H」か否かに基づいて垂直同期信号Svsと水平同期信号
Shsとが不整合状態にあるか否かが常に監視され(ステ
ップS1)、不整合状態が発生しているとき、すなわ
ち、不整合検出信号Shzが「HIGH」であるときは
(ステップS1;YES)、遅延信号Sdlをイネーブル
信号Senとしてラッチ用レジスタ8に出力し(ステップ
S2)、一方、不整合状態が発生していないとき、すな
わち、不整合検出信号Shzが「LOW」であるときは
(ステップS1;NO)、エッジ検出信号Sheをイネー
ブル信号Senとしてラッチ用レジスタ8に出力すること
となる(ステップS3)。
【0053】なお、上述した第1実施形態の説明におい
ては、垂直同期信号Svs及び水平同期信号Shsが共にい
わゆる正極性である場合について説明してきたが、当該
垂直同期信号Svs及び水平同期信号Shsが共にいわゆる
負極性である場合には、上述した一連の説明におけるエ
ッジ検出部2及び3、遅延発生部5、位相検出パルス生
成部4、不整合位相検出パルス生成部6、イネーブルパ
ルス選択部7、ラッチ用レジスタ8及び9夫々の動作説
明における「立ち上り」を「立ち下り」と、「HIGH」
を「LOW」と、「LOW」を「HIGH」と、夫々読み替え
ることで当該負極性の場合の各構成部材の説明とするこ
とができる。
【0054】以上説明したように、第1実施形態の表示
位置制御装置Sの動作によれば、垂直同期信号Svsに対
して整合状態にある位相差を有する遅延信号Sdlを生成
し、垂直同期信号Svsの位相と水平同期信号Shsの位相
とが間の位相関係が不整合状態にあることが検出された
とき垂直同期信号Svsと遅延信号Sdlとに基づいて表示
位置制御信号Svdを生成すると共に、当該位相関係が不
整合状態にあることが検出されないとき、垂直同期信号
Svsと水平同期信号Shsとに基づいて表示位置制御信号
Svdを生成するので、常に垂直同期信号Svsに対して整
合状態にあるいずれかの信号を用いて表示位置制御信号
Svdが生成できることとなり、垂直同期信号Svsの位相
と水平同期信号Shsの位相との間の位相関係が不整合状
態となることに起因する表示位置制御信号Svdの切り換
わりタイミングの不安定化を防止することができる。
【0055】また、水平同期信号Shsに基づいて生成さ
れた不整合検出信号Shzとの関係において、位相検出パ
ルス信号Sphにおけるパルス幅の範囲内にエッジ検出信
号Sveにおける一のパルスのタイミングがあるとき位相
関係が不整合状態にあると判定すると共に、その範囲内
にエッジ検出信号Sveにおける一のパルスのタイミング
がないとき位相関係が不整合状態にないと判定するの
で、簡易な構成で且つ確実に位相関係における不整合状
態を検出することができる。
【0056】更に、エッジ検出信号Sheにおける一のパ
ルスのタイミングを中心タイミングとして不整合検出信
号Shzを生成するので、水平同期信号Shsにおけるパル
スの前後の期間を対象として位相関係における不整合状
態を検出することができる。
【0057】(II)第2実施形態 次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態に
ついて、図5乃至図9を用いて説明する。
【0058】なお、図5は第2実施形態に係る表示位置
制御装置の概要構成を示すブロック図であり、図6乃至
図8は当該表示位置制御装置の動作を示すタイミングチ
ャートであり、図9は当該表示位置制御装置の動作を示
すフローチャートである。
【0059】また、図5に示すブロック図においては、
第1実施形態の表示位置制御装置Sの場合と同様の構成
部材については、同一の部材番号を付して細部の説明は
省略する。
【0060】上述した第1実施形態においては、垂直同
期信号Svsの位相と水平同期信号Shsの位相とが不整合
状態にあることが検出されたとき遅延信号Sdlを用いて
垂直同期信号Svsをラッチすることで表示位置制御信号
Svdを生成すると共に、垂直同期信号Svsの位相と水平
同期信号Shsの位相とが不整合状態にあることが検出さ
れないときエッジ検出信号Sheを用いて垂直同期信号S
vsをラッチすることで表示位置制御信号Svdを生成する
構成について説明した。
【0061】これに対して、以下の第2実施形態におい
ては、垂直同期信号Svsの位相と水平同期信号Shsの位
相とが不整合状態にあることだけでなく、垂直同期信号
Svsの位相と水平同期信号Shsの位相とが整合状態にあ
ることをも積極的に検出し、遅延信号Sdlを用いて表示
位置制御信号Svdを生成するか、或いはエッジ検出信号
Sheを用いて表示位置制御信号Svdを生成するか、につ
いてより安定した状態で切り換える構成とする。
【0062】すなわち、図5に示すように、第2実施形
態に係る表示位置制御装置S’においては、図1に示す
表示位置制御装置Sの構成に加えて、整合検出信号生成
手段としての位相検出パルス生成部15と、第二検出手
段及び第二判定手段としての整合位相検出パルス生成部
16と、イネーブル選択制御部17と、が追加されてお
り、第二制御信号生成手段としてのイネーブルパルス選
択部7は、上記イネーブル選択制御部17からの後述す
る選択信号Sencを切り換え信号としてイネーブル信号
Senを選択する。
【0063】そして、位相検出パルス生成部15には、
上記PLL信号Spll及び遅延信号Sdlが夫々入力され
ており、一方、整合位相検出パルス生成部16には、後
述する位相検出パルス信号Sphh、上記PLL信号Spll
及び上記エッジ検出信号Sveが入力されている。
【0064】更に、不整合位相検出パルス生成部6から
の不整合検出信号Shz及び整合位相検出パルス生成部1
6からの後述する整合検出信号Ssfがイネーブル選択制
御部17に入力されており、当該イネーブル選択制御部
17からの選択信号Sencがイネーブルパルス選択部7
に入力されている。
【0065】次に、動作を説明する 先ず、PLL部1は、第1実施形態の場合と同様にPL
L信号Spllを生成してエッジ検出部2及び3、位相検
出パルス生成部4及び15、遅延発生部5、不整合位相
検出パルス生成部6、整合位相検出パルス生成部16、
ラッチ用レジスタ8及び9並びに上述した外部の他の信
号処理回路等へ出力すると共に、同じく分周水平同期信
号Sfhを生成してエッジ検出部2へ出力する。
【0066】次に、エッジ検出部2は、第1実施形態の
場合と同様にエッジ検出信号Sheを生成してイネーブル
パルス選択部7、遅延発生部5、位相検出パルス生成部
4及び上述した外部の他の信号処理回路等へ出力する。
【0067】これと並行して、エッジ検出部3は、第1
実施形態の場合と同様にエッジ検出信号Sveを生成して
ラッチ用レジスタ8、不整合位相検出パルス生成部6及
び整合位相検出パルス生成部16へ出力する。
【0068】次に、遅延発生部5は、第1実施形態の場
合と同様に遅延信号Sdlを生成してイネーブルパルス選
択部7及び位相検出パルス生成部15へ出力する。
【0069】一方、位相検出パルス生成部4は、第1実
施形態の場合と同様に位相検出パルス信号Sphを生成し
て不整合位相検出パルス生成部6へ出力する。
【0070】これと並行して、位相検出パルス生成部1
5は、上記遅延信号Sdlのパルスのタイミングを中心タ
イミングとする位相検出パルスであって、当該遅延信号
Sdlのパルスに対して時間軸上でPLL信号Spllのパ
ルス数で前後数パルスずつに相当するパルス幅を有する
第2位相検出パルスを含む位相検出パルス信号Sphhを
生成して整合位相検出パルス生成部16へ出力する。
【0071】このとき、当該第2位相検出パルスのパル
ス幅は、当該パルス幅に相当する時間内に上記エッジ検
出信号Sveのパルスのタイミングが入っているとき上記
整合状態となるパルス幅とされている。
【0072】これらにより、不整合位相検出パルス生成
部6は、第1実施形態の場合と同様の不整合検出信号S
hz、すなわち、上記位相検出パルスのパルス幅内にエッ
ジ検出信号Sveのパルスが入ったときに当該エッジ検出
信号Sveのパルスが「HIGH」となっている期間内に
あるPLL信号Spllのパルスのタイミングでそれ以前
の論理値(「HIGH」又は「LOW」のいずれか一
方。以下、同様)から「HIGH」となり、それ以降
「HIGH」の論理値を維持し、位相検出パルスのパル
ス幅内にエッジ検出信号Sveのパルスが入らなくなった
直後に入力されるエッジ検出信号Sveのパルスが「HI
GH」となっている期間内にあるPLL信号Spllのパ
ルスのタイミングで「HIGH」から「LOW」に変化す
る上記不整合検出信号Shzを生成してイネーブル選択制
御部17へ出力する。
【0073】一方、整合位相検出パルス生成部16は、
PLL信号Spllの各クロックタイミング毎に位相検出
パルス信号Sphhのパルス幅内に上記エッジ検出信号Sv
eのパルスのタイミングが入っているか否かを確認し、
当該位相検出パルス信号Sphhのパルス幅内に上記エッ
ジ検出信号Sveのパルスが入ったときに、当該エッジ検
出信号Sveのパルスが「HIGH」となっている期間内
にあるPLL信号Spllのパルスのタイミングでそれ以
前の論理値から「HIGH」となり、それ以降「HIG
H」の論理値を維持し、第2位相検出パルスのパルス幅
内にエッジ検出信号Sveのパルスが入らなくなった直後
に入力されるエッジ検出信号Sveのパルスが「HIG
H」となっている期間内にあるPLL信号Spllのパル
スのタイミングで「HIGH」から「LOW」に変化する
上記整合検出信号Ssfを生成してイネーブル選択制御部
17へ出力する。
【0074】そして、イネーブル選択制御部17は、上
記不整合検出信号Shzの論理値と整合検出信号Ssfの論
理値とに基づき、後述する処理により、エッジ検出信号
She又は遅延信号Sdlのいずれを用いてラッチ用レジス
タ8においてエッジ検出信号Sve(すなわち、垂直同期
信号Svs)をラッチするかを示す上記選択信号Sencを
生成してイネーブルパルス選択部7へ出力する。
【0075】ここで、不整合検出信号Shz及び整合検出
信号Ssfの生成について、図6を用いてより詳細に説明
する。
【0076】先ず、エッジ検出部3により上記エッジ検
出信号Sveが生成され、不整合位相検出パルス生成部6
及び整合位相検出パルス生成部16へ出力される。
【0077】一方、エッジ検出部2においては、図6上
から二段目及び三段目に示すように、分周水平同期信号
Sfhの立ち上がりエッジがPLL信号Spllに基づいて
検出され、その立ち上がりタイミングを示すエッジ検出
信号Sheとして位相検出パルス生成部4へ出力される。
【0078】そして、位相検出パルス生成部4において
は、図6下から三段目に示すように、当該エッジ検出信
号Sheを中心パルスとして上述したパルス幅を有する位
相検出パルスが生成され、位相検出パルス信号Sphとし
て不整合位相検出パルス生成部6へ出力される。
【0079】これにより、不整合位相検出パルス生成部
6においては、PLL信号Spllに基づき、上記位相検
出パルスのパルス幅内にエッジ検出信号Sveのパルスが
入ったときに当該エッジ検出信号Sveのパルスが「HI
GH」となっている期間内にあるPLL信号Spllのパ
ルスのタイミングで「HIGH」となり、それ以降、位
相検出パルスのパルス幅内にエッジ検出信号Sveのパル
スが入らなくなるまでの期間「HIGH」状態を継続す
る上記不整合検出信号Shzを生成してイネーブル選択制
御部17へ出力する。
【0080】他方、位相検出パルス生成部15において
は、図6下から二段目及び最下段に示すように、遅延発
生部5からの遅延信号Sdlを中心パルスとして上述した
パルス幅を有する第2位相検出パルスが生成され、位相
検出パルス信号Sphhとして整合位相検出パルス生成部
16へ出力される。
【0081】これにより、整合位相検出パルス生成部1
6においては、PLL信号Spllに基づき、上記第2位
相検出パルスのパルス幅内にエッジ検出信号Sveのパル
スが入ったときに当該エッジ検出信号Sveのパルスが
「HIGH」となっている期間内にあるPLL信号Spl
lのパルスのタイミングで「HIGH」となり、それ以
降、第2位相検出パルスのパルス幅内にエッジ検出信号
Sveのパルスが入らなくなるまでの期間「HIGH」状
態を継続する上記整合検出信号Ssfを生成してイネーブ
ル選択制御部17へ出力する。
【0082】ここで、上述した位相検出パルス生成部4
及び15、不整合位相検出パルス生成部6並びに整合位
相検出パルス生成部16における動作について特にそれ
らの相互関係を纏めて図7を用いて説明する。
【0083】先ず、第一に、図7(a)に示す如く上記
位相検出パルスのパルス幅内にエッジ検出信号Sveのパ
ルスが入っているが第2位相検出パルスのパルス幅内に
は入っていないときには、不整合位相検出パルス生成部
6は、当該エッジ検出信号Sveのパルスが「HIGH」
となっているPLL信号Spllのパルスのタイミングで
それまでの論理値から「HIGH」となり、それ以降
「HIGH」の論理値を維持する不整合検出信号Shzを
生成してイネーブル選択制御部17へ出力する。そし
て、これと並行して、整合位相検出パルス生成部16
は、上記不整合検出信号Shzの論理値が「HIGH」と
なる同じタイミングで「LOW」となり、それ以降「L
OW」の論理値を維持する整合検出信号Ssfを生成して
イネーブル選択制御部17へ出力する。
【0084】次に、第二に、図7(b)に示す如く上記
位相検出パルスのパルス幅内にはエッジ検出信号Sveの
パルスが入っていないが第2位相検出パルスのパルス幅
内に入っているときには、整合位相検出パルス生成部1
6は、当該エッジ検出信号Sveのパルスが「HIGH」
となっているPLL信号Spllのパルスのタイミングで
それまでの論理値から「HIGH」となり、それ以降
「HIGH」の論理値を維持する整合検出信号Ssfを生
成してイネーブル選択制御部17へ出力する。そして、
これと並行して、不整合位相検出パルス生成部6は、上
記整合検出信号Ssfの論理値が「HIGH」となる同じ
タイミングで「LOW」となり、それ以降「LOW」の
論理値を維持する不整合検出信号Shzを生成してイネー
ブル選択制御部17へ出力する。
【0085】最後に、第三に、図7(c)に示す如く上
記位相検出パルスのパルス幅内にエッジ検出信号Sveの
パルスが入っておらず、且つ第2位相検出パルスのパル
ス幅内にも入っていないときには、整合位相検出パルス
生成部16は、当該エッジ検出信号Sveのパルスが「H
IGH」となっているPLL信号Spllのパルスのタイ
ミングでそれまでの論理値から「LOW」となり、それ
以降「LOW」の論理値を維持する整合検出信号Ssfを
生成してイネーブル選択制御部17へ出力する。そし
て、これと並行して、不整合位相検出パルス生成部6
は、上記整合検出信号Ssfの論理値が「LOW」となる
同じタイミングで「LOW」となり、それ以降「LO
W」の論理値を維持する不整合検出信号Shzを生成して
イネーブル選択制御部17へ出力する。
【0086】なお、上述した説明から明らかなように、
エッジ検出信号Sveのパルスが位相検出パルスのパルス
幅内にも第2位相検出パルスのパルス幅内にも入ってい
るという事象は、一般的な映像信号に含まれている水平
同期周波数が対応する垂直同期周波数の数百倍の周波数
を有することから、生起し得ない。
【0087】次に、イネーブル選択制御部17は、上述
した整合検出信号Ssfの論理値及び不整合検出信号Shz
の論理値に基づき、整合検出信号Ssfの論理値が「LO
W」であり不整合検出信号Shzの論理値が「HIGH」
のときは「HIGH」の論理値を有する上記選択信号S
encを生成してイネーブルパルス選択部7に出力し、一
方、整合検出信号Ssfの論理値が「HIGH」であり不
整合検出信号Shzの論理値が「LOW」のときは「LO
W」の論理値を有する上記選択信号Sencを生成してイ
ネーブルパルス選択部7に出力し、更に、整合検出信号
Ssfの論理値及び不整合検出信号Shzの論理値が共に
「LOW」のときはそれまでの論理値から変化しない論
理値を有する上記選択信号Sencを生成してイネーブル
パルス選択部7に出力する。このとき、選択信号Senc
の論理値が変化するタイミングは、整合検出信号Ssfの
論理値又は不整合検出信号Shzの論理値が変化したタイ
ミングにおいて上述した関係の論理値に変化することと
なる。
【0088】そして、イネーブルパルス選択部7は、選
択信号Sencの論理値が「HIGH」である期間は遅延
信号Sdlをラッチ用レジスタ8に対するイネーブル信号
Senとして当該ラッチ用レジスタ8へ出力すると共に、
選択信号Sencの論理値が「HIGH」である期間はエ
ッジ検出信号Sheを上記イネーブル信号Senとして当該
ラッチ用レジスタ8へ出力する。
【0089】これにより、ラッチ用レジスタ8は、PL
L信号Spllに基づいて、イネーブル信号Senが入力さ
れるタイミングでエッジ検出信号Sveをラッチし、上記
レジスタ信号Srgを生成してラッチ用レジスタ9に出力
する。
【0090】そして、ラッチ用レジスタ9は、PLL信
号Spllに基づいて、エッジ検出信号Sheが入力される
タイミングでレジスタ信号Srgを再度ラッチし、PDP
における画像の垂直方向の表示位置を示す上記表示位置
制御信号Svdを生成して上述した外部の他の信号処理回
路等並びに図示しないPDP本体に出力する。
【0091】次に、上述した一連の動作を、纏めて図8
に例示しつつ詳説する。
【0092】上述した表示位置制御装置S’の動作によ
れば、図8下から二段目に示す選択信号Sencが「LO
W」となっている期間は、図8上から二段目左に示すエ
ッジ検出信号Sheにより図8最上段左に示す垂直同期信
号Svsがラッチされることとなる。従って、この結果と
して、図8最下段左に示すように、当該選択信号Senc
が「LOW」となっている期間においては、表示位置制
御信号Svdは、垂直同期信号Svsが「LOW」から「H
IGH」に変化した直後のエッジ検出信号Sheのタイミ
ングで「LOW」から「HIGH」に変化すると共にそ
れ以後「HIGH」の状態を維持し、その後垂直同期信
号Svsが「HIGH」から「LOW」に変化した直後の
エッジ検出信号Sheのタイミングで「HIGH」から
「LOW」に変化する波形を有することとなる。
【0093】一方、選択信号Sencが「HIGH」とな
っている期間は、図8上から三段目右に示す遅延信号S
dlにより図8最上段右に示す垂直同期信号Svsがラッチ
されることとなる。従って、この結果として、図8最下
段右に示すように、当該選択信号Sencが「HIGH」
となっている期間においては、表示位置制御信号Svd
は、垂直同期信号Svsが「LOW」から「HIGH」に
変化した直後の遅延信号Sdlのタイミングで「LOW」
から「HIGH」に変化すると共にそれ以後「HIG
H」の状態を維持し、その後垂直同期信号Svsが「HI
GH」から「LOW」に変化した直後の遅延信号Sdlの
タイミングで「HIGH」から「LOW」に変化する波
形を有することとなる。
【0094】なお、図8に示されているように、上述し
た一連の動作において整合検出信号Ssf及び不整合検出
信号Shz夫々の論理値の少なくともいずれか一方が変化
するタイミングは、垂直同期信号Svs(換言すればエッ
ジ検出信号Sve)の開始タイミングと同一であることと
なる。
【0095】そして、これらの処理における位相検出パ
ルス生成部4及び15、不整合位相検出パルス生成部6
及び整合位相検出パルス生成部16並びにイネーブルパ
ルス選択部7における処理としては、図9にフローチャ
ートとして示すように、先ず、垂直同期信号Svsが入力
されたか否かが判定され(ステップS5)、入力されな
いときは(ステップS5;NO)そのまま垂直同期信号
Svsが入力されるまで待機し、一方、入力されたときは
(ステップS5;YES)、次に、選択信号Sencが
「HIGH」か否かに基づいて垂直同期信号Svsと水平
同期信号Shsとが不整合状態にあるか否かが常に監視さ
れ(ステップS1)、不整合状態が発生しているとき、
すなわち、選択信号Sencが「HIGH」であるときは
(ステップS1;YES)、遅延信号Sdlをイネーブル
信号Senとしてラッチ用レジスタ8に出力し(ステップ
S2)、一方、不整合状態が発生していないとき、すな
わち、選択信号Sencが「HIGH」でないときは(ス
テップS1;NO)、次に、選択信号Sencが「LO
W」であるか否かに基づいて垂直同期信号Svsと水平同
期信号Shsとが整合状態にあるか否かが常に監視され
(ステップS6)、整合状態となっているとき、すなわ
ち、選択信号Sencが「LOW」であるときは(ステッ
プS6;YES)、エッジ信号Sheをイネーブル信号S
enとしてラッチ用レジスタ8に出力し(ステップS
3)、一方、整合状態となっていないとき、すなわち、
選択信号Sencが「LOW」でないときは(ステップS
6;NO)、現状を維持してイネーブル信号Senとして
出力する信号を切り換えることなく(ステップS7)ラ
ッチ用レジスタ8に出力することとなる。
【0096】以上説明したように、第2実施形態の表示
位置制御装置S’の動作によれば、第1実施形態の表示
位置制御装置Sの効果に加えて、位相関係が整合状態に
あるか否かを検出する整合位相検出パルス生成部16を
別個に設け、これにより位相関係が整合状態にあること
が検出されたとき垂直同期信号Svsと水平同期信号Shs
とに基づいて表示位置制御信号Svdを生成するので、上
記不整合状態の検出自体が不安定となった場合でも、上
記位相関係がより確実に整合状態にある状態で表示位置
制御信号Svdを生成することができる。
【0097】また、遅延信号Sdlに基づいて生成された
整合検出信号Sphhとの関係において、整合検出信号Sp
hhにおけるパルス幅の範囲内に垂直同期信号Svsにおけ
る一のパルスのタイミングがあるとき位相関係が整合状
態にあると判定するので、簡易な構成で且つ確実に位相
関係における整合状態を検出することができる。
【0098】更に、遅延信号Sdlにおける一のパルスの
タイミングを中心タイミングとして整合検出信号Sphh
を生成するので、遅延信号Sdlにおけるパルスの前後の
期間を対象として位相関係における整合状態を検出する
ことができる。
【0099】なお、上述した第1及び第2実施形態にお
いては、夫々に生成された表示位置制御信号Svdにより
PDP上の画像の表示位置を制御する場合について説明
したが、これ以外に、マトリクス型の表示装置であれ
ば、PDP以外にも、例えば液晶ディスプレイやEL
(Electro Luminescence)ディプレイ等における表示
位置制御に対しても、本発明は適用可能である。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、第一同期信号に対して整合状態にある位
相差を有する第三同期信号を生成し、第一同期信号の位
相と第二同期信号の位相とが間の位相関係が不整合状態
にあることが検出されたとき第一同期信号と第三同期信
号とに基づいて位置制御信号を生成すると共に、当該位
相関係が不整合状態にあることが検出されないとき第一
同期信号と第二同期信号とに基づいて位置制御信号を生
成するので、常に第一同期信号に対して整合状態にある
いずれかの同期信号を用いて位置制御信号が生成できる
こととなり、第一同期信号の位相と第二同期信号の位相
との間の位相関係が不整合状態となることに起因する位
置制御信号の切り換わりタイミングの不安定化を防止す
ることができる。
【0101】従って、位置制御信号の不安定化の防止に
より、表示手段において表示すべき画像を高画質に表示
することができる。
【0102】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、第二同期信号に基づいて
生成された不整合検出信号との関係において、不整合検
出信号におけるパルス幅の範囲内に第一同期信号におけ
る一のパルスのタイミングがあるとき位相関係が不整合
状態にあると判定すると共に、その範囲内に第一同期信
号における一のパルスのタイミングがないとき位相関係
が不整合状態にないと判定するので、簡易な構成で且つ
確実に位相関係における不整合状態を検出することがで
きる。
【0103】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、第二同期信号における一
のパルスのタイミングを中心タイミングとして不整合検
出信号を生成するので、第二同期信号におけるパルスの
前後の期間を対象として位相関係における不整合状態を
検出することができる。
【0104】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
から3のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、位
相関係が整合状態にあるか否かを検出する第二検出手段
を検出手段とは別個に設け、これにより位相関係が整合
状態にあることが検出されたとき第一同期信号と第二同
期信号とに基づいて位置制御信号を生成するので、上記
不整合状態の検出自体が不安定となった場合でも、上記
位相関係がより確実に整合状態にある状態で位置制御信
号を生成することができる。
【0105】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
に記載の発明の効果に加えて、第三同期信号に基づいて
生成された整合検出信号との関係において、整合検出信
号におけるパルス幅の範囲内に第一同期信号における一
のパルスのタイミングがあるとき位相関係が整合状態に
あると判定するので、簡易な構成で且つ確実に位相関係
における整合状態を検出することができる。
【0106】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、第三同期信号における一
のパルスのタイミングを中心タイミングとして整合検出
信号を生成するので、第三同期信号におけるパルスの前
後の期間を対象として位相関係における整合状態を検出
することができる。
【0107】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
から6のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、位
置制御信号の安定化により表示手段における垂直方向に
おける画像の乱れを抑制して表示すべき画像を高画質に
表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る表示位置制御装置の概要構
成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態に係る表示位置制御装置の動作を
示すタイミングチャート(I)である。
【図3】第1実施形態に係る表示位置制御装置の動作を
示すタイミングチャート(II)である。
【図4】第1実施形態に係る表示位置制御装置の動作を
示すフローチャートである。
【図5】第2実施形態に係る表示位置制御装置の概要構
成を示すブロック図である。
【図6】第2実施形態に係る表示位置制御装置の動作を
示すタイミングチャート(I)である。
【図7】第2実施形態に係る表示位置制御装置の動作を
示すタイミングチャート(II)であり、(a)は第一の
例を示すタイミングチャートであり、(b)は第二の例
を示すタイミングチャートであり、(c)は第三の例を
示すタイミングチャートである。
【図8】第2実施形態に係る表示位置制御装置の動作を
示すタイミングチャート(III)である。
【図9】第2実施形態に係る表示位置制御装置の動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…PLL部 2、3…エッジ検出部 4、15…位相検出パルス生成部 5…遅延発生部 6…不整合位相検出パルス生成部 7…イネーブルパルス選択部 8…ラッチ用レジスタ 10…位相比較器 11…VCO 12…分周器 16…整合位相検出パルス生成部 17…イネーブル選択制御部 S、S’…表示位置制御装置 Svs…垂直同期信号 Shs…水平同期信号 Spll…PLL信号 Sfh…分周水平同期信号 She、Sve…エッジ検出信号 Sdl…遅延信号 Sph、Sphh…位相検出パルス信号 Shz…不整合検出信号 Sen…イネーブル信号 Svd…表示位置制御信号 Ssf…整合検出信号 Senc…選択信号 Srg…レジスタ信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C058 AA06 AA11 BA04 BA35 5C080 AA05 AA10 BB05 DD02 DD06 EE22 FF09 JJ02 JJ04 JJ07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス型の表示手段の一方向におけ
    る画像の表示位置を制御するための第一同期信号と、前
    記第一同期信号とは別個独立であると共に前記表示手段
    の他の方向における前記画像の表示位置を制御するため
    の第二同期信号と、を用いて、前記画像の前記表示手段
    内における表示位置を制御するための位置制御信号を生
    成する表示位置制御装置において、 前記第一同期信号の位相に対して予め設定された整合状
    態にある位相差を有する第三同期信号を生成する生成手
    段と、 前記第一同期信号の位相と前記第二同期信号の位相との
    間の位相関係が予め設定された不整合状態にあるか否か
    を検出する検出手段と、 前記位相関係が前記不整合状態にあることが検出された
    とき、前記第一同期信号と前記第三同期信号とに基づい
    て前記位置制御信号を生成すると共に、前記位相関係が
    前記不整合状態にあることが検出されないとき、前記第
    一同期信号と前記第二同期信号とに基づいて前記位置制
    御信号を生成する制御信号生成手段と、を備えることを
    特徴とする表示位置制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示位置制御装置にお
    いて、 前記検出手段は、 前記第二同期信号に基づいて、予め設定されたパルス幅
    を有する不整合検出信号を生成する不整合検出信号生成
    手段と、 前記生成された不整合検出信号における前記パルス幅の
    範囲内に前記第一同期信号における一のパルスのタイミ
    ングがあるとき、前記位相関係が前記不整合状態にある
    と判定すると共に、前記範囲内に前記第一同期信号にお
    ける一のパルスのタイミングがないとき、前記位相関係
    が前記不整合状態にないと判定する判定手段と、 により構成されることを特徴とする表示位置制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の表示位置制御装置にお
    いて、 前記不整合検出信号生成手段は、前記第二同期信号にお
    ける一のパルスのタイミングを中心タイミングとして前
    記パルス幅を有する前記不整合検出信号を生成すること
    を特徴とする表示位置制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか一項に記載の
    表示位置制御装置において、 前記第一同期信号の位相と前記第二同期信号の位相との
    間の位相関係が前記整合状態にあるか否かを検出する第
    二検出手段と、 前記位相関係が前記整合状態にあることが検出されたと
    き、前記第一同期信号と前記第二同期信号とに基づいて
    前記位置制御信号を生成する第二制御信号生成手段と、 を更に備えることを特徴とする表示位置制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の表示位置制御装置にお
    いて、 前記第二検出手段は、 前記第三同期信号に基づいて、予め設定されたパルス幅
    を有する整合検出信号を生成する整合検出信号生成手段
    と、 前記生成された整合検出信号における前記パルス幅の範
    囲内に前記第一同期信号における一のパルスのタイミン
    グがあるとき、前記位相関係が前記整合状態にあると判
    定する第二判定手段と、 により構成されることを特徴とする表示位置制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の表示位置制御装置にお
    いて、 前記整合検出信号生成手段は、前記第三同期信号におけ
    る一のパルスのタイミングを中心タイミングとして前記
    パルス幅を有する前記整合検出信号を生成することを特
    徴とする表示位置制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項に記載の
    表示位置制御装置において、 前記一方向は前記表示手段における垂直方向であり前記
    第一同期信号は垂直同期信号であると共に、前記他の方
    向は前記表示手段における水平方向であり前記第二同期
    信号は水平同期信号であることを特徴とする表示位置制
    御装置。
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