JP2003013971A - 電動機用転がり軸受 - Google Patents

電動機用転がり軸受

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JP2003013971A JP2001193116A JP2001193116A JP2003013971A JP 2003013971 A JP2003013971 A JP 2003013971A JP 2001193116 A JP2001193116 A JP 2001193116A JP 2001193116 A JP2001193116 A JP 2001193116A JP 2003013971 A JP2003013971 A JP 2003013971A
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Shinichi Shirota
伸一 城田
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受の端面を押さえる端蓋の構造の複雑化に
よる製造コストの増加を招くことがなく、外部からの異
物の侵入防止性能や充填されたグリースの潤滑性能を長
期に渡って良好に維持してメンテナンスの頻度を大幅に
低減することができる電動機用転がり軸受を提供する。 【解決手段】 本発明の電動機用転がり軸受21は、外
輪25両端にシール板31を装備する転がり軸受であっ
て、内輪23の両端が外輪25の両端よりも軸方向に突
出するように、内輪23の幅寸法を外輪25の幅寸法よ
りも大きく設定している。また、シール板31は、外輪
25に保持される外周部41と内輪23に近接又は接触
する内周リップ部43との間を連結する中間部47を、
外輪25よりも突出した内輪23端部の周囲に内外輪2
3,25間の隙間に連通するグリース溜め45を画成し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両の台車に
装備される主電動機の出力軸の支承に用いて好適な電動
機用転がり軸受に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図3は、鉄道車両の台車に装備される主
電動機の出力軸を支承する転がり軸受の従来例を示した
ものである。この転がり軸受1は、主電動機の出力軸の
自由端側を支承する円筒ころ軸受で、出力軸の自由端が
圧入される内輪3と、電動機内の軸受箱5に嵌合装備さ
れる外輪7とを備えております。また、これらの内外輪
3,7間に装備される転動体としての複数個のころ9
と、各ころ9をポケットに収容してころ9相互の軸受周
方向の間隔を規制する保持器11とを備えており、内外
輪3,7間の隙間に潤滑用のグリースが充填される。 【0003】このような鉄道車両の主電動機用の転がり
軸受1では、軸受構成部品に軸受内を電流が流れること
を防止する絶縁対策を施すこと、内外輪3,7間の隙間
を塞いで内外輪3,7間に充填されたグリースの漏れを
防止すること、及び軸受内への異物の侵入を防止する封
止手段を軸受両端に装備することが重要課題にされてい
る。 【0004】なお、絶縁対策が施されず、軸受内をリー
ク電流が流れると、内外輪3,7と転動体であるころ9
との間でスパークが発生して電食を招き、軸受寿命の低
下を招くからである。絶縁対策としては、内輪3の内周
面及両端面に絶縁被膜を形成する方法、あるいは外輪7
の外周面及び両端面に絶縁被膜を形成する方法、或いは
ころ9自体をセラミック等の絶縁材料で形成する方法が
用いられる。上記の従来例の場合は、絶縁対策として、
外輪7の外周面及び両端面に絶縁被膜13を形成してい
る。絶縁被膜13は、絶縁性樹脂膜やセラミック被膜で
ある。 【0005】上記の従来例の場合、内外輪3,7間の充
填したグリースの封止手段としては、転がり軸受1の端
面押さえとして軸受箱に固定される端蓋15,16を利
用しているが、グリースの封止手段として専用のシール
板を外輪7両端に装備する構成のものも開発されてい
る。なお、端蓋15,16は、内外輪3,7間の隙間を
覆う内面に凹部15a,16aを形成し、この凹部15
a,16aもグリースの充填空間として利用すること
で、グリースの充填量の増大が図られている。 【0006】また、端蓋15,16は通常金属製のた
め、絶縁被膜13が施されていない外輪内周の鍔面7a
への接近し過ぎによって絶縁性能が損なわれないよう
に、外輪7の端面に接触する端蓋15,16の外周部1
5b,16bは、外輪7の端面の外周寄りの範囲でのみ
接触するように、内径寸法を設定している。更に、端蓋
15,16と内輪3との接触等によって絶縁性能が損な
われないように、端蓋15,16の内周部15c,16
cの内径は、内輪3から比較的大きな離間距離sを保つ
ように設定されている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、内外輪3,
7間の隙間に充填したグリースの封止を軸受端面を押さ
える端蓋15,16で行う従来の構成では、グリース溜
めとなる凹部15a,16aのために端蓋15,16の
構造が複雑になり、比較的に大型の金属部品である端蓋
15,16の構造の複雑化が製造コストの増加を招くと
いう問題があった。 【0008】また、グリース溜めとなる凹部15a,1
6aによってグリースの充填量を増大させることはでき
るが、端蓋15,16の内周部15c,16cと内輪3
との間の離間距離sによって密封性が低下し、離間距離
sからのグリースの漏れによって比較的に早期にグリー
ス量の不足が生じる虞があった。更に、塵埃等の外部の
異物が離間距離sから軸受内に侵入して、軸受内の回転
性能を低下させる虞もあった。そのため、グリースの漏
れや外部からの異物の侵入に起因する不都合を防止する
ために、軸受の潤滑状態等の点検・整備をある程度の頻
度で行う必要があり、頻度の高い定期的なメンテナンス
が必要であるという問題もあった。 【0009】また、従来では、前述した端蓋15,16
を利用せずに、外輪7両端に嵌合装着した専用のシール
板によって、内外輪3,7間に充填したグリースの封止
を行う方式の軸受もあり、この方式の軸受では、図3に
示したような離間距離sの残存を解消し、内外輪3,7
間に充填したグリースに対する密封性を向上させること
ができる。しかし、従来の転がり軸受の場合、通常、内
外輪3,7は幅寸法が同一に設定されていて、専用のシ
ール板を使用した場合、内外輪3,7間におけるグリー
スの充填量は、端蓋15,16を使用した場合と比較し
て、大幅に低減する。そして、グリースの充填量が少な
く、グリースの性能劣化が早期に進むため、やはり、軸
受の潤滑状態等の点検・整備をある程度の頻度で行う必
要があり、頻度の高い定期的なメンテナンスが必要であ
るという問題もあった。 【0010】本発明は上記事情に鑑みて成されたもの
で、軸受の端面を押さえる端蓋の構造の複雑化による製
造コストの増加を招くことなく、軸受の内外輪間へのグ
リース充填量を増加させることができる電動機用転がり
軸受を提供することを目的とする。また、充填したグリ
ースに対する密封性を高めることができ、外部からの異
物の侵入防止性能や充填されたグリースの潤滑性能を長
期に渡って良好に維持してメンテナンスの頻度を大幅に
低減することができる電動機用転がり軸受を提供するこ
とを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、軸
受構成部品に軸受内を電流が流れることを防止する絶縁
対策を施すと共に、内外輪間の隙間に充填された潤滑用
のグリースを封止するシール板を外輪両端に装備する電
動機用転がり軸受であって、電動機軸が嵌合する内輪の
両端が軸受箱に支承される外輪の両端よりも軸方向に突
出するように、内輪の幅寸法を外輪の幅寸法よりも大き
く設定すると共に、前記シール板は、外輪に形成された
シール溝に嵌合保持される外周部と、内輪の端部寄りの
外周面に近接又は接触する内周リップ部と、前記外周部
と内周リップ部との間を連結すると共に外輪端から軸方
向に突出した内輪端部の周囲に内外輪間の隙間に連通す
るグリース溜めを画成する中間部とを備えた構成とした
ことを特徴とする電動機用転がり軸受によって達成する
ことができる。 【0012】そして、上記構成によれば、内外輪間に充
填される潤滑用のグリースの封止用に、外周部が外輪に
嵌合保持される専用のシール板が採用されているため、
軸受の端面を押さえる端蓋にグリースの封止を兼用させ
ることがない。従って、グリースの封止のために、端蓋
の構造が複雑化することがない。 【0013】また、専用のシール板は、内輪の端部寄り
の外周面に近接又は接触する内周リップ部を備えること
で、内輪との間のシール性能を向上させて、充填したグ
リースに対する密封性を高めることができる。更に、外
周部と内周リップ部との間を連結するシール板の中間部
が、外輪よりも突出する内輪端部の外周に、内外輪間の
隙間に連通するグリース溜めを画成する。従って、軸受
の内外輪間へのグリース充填量を増加させることがで
き、グリース充填量の不足に起因するグリースの早期劣
化を防止することもできる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の実施形態に係る電動機用転がり軸受を詳細に説明す
る。図1は、本発明に係る電動機用転がり軸受の一実施
形態の要部の縦断面図である。 【0015】本実施形態の電動機用転がり軸受21は、
鉄道車両の台車に装備される主電動機の出力軸の自由端
側を支承する円筒ころ軸受で、出力軸の自由端が圧入さ
れる内輪23と、電動機内の軸受箱に嵌合装備される外
輪25とを備えている。また、内外輪23,25間に装
備される転動体である複数個のころ27と、各ころ27
をポケットに収容して、軸受周方向のころ27相互の間
隔を規制する保持器29とを備えている。また、内外輪
23,25間の隙間に充填される潤滑用のグリースの封
止及び外部から軸受内への異物の侵入防止をするために
外輪25両端に装備されるシール板31を備えている。 【0016】この電動機用転がり軸受21は、軸受内を
電流が流れることを防止する絶縁対策として、外輪25
の外周面及び両端面に、絶縁性樹脂又はセラミックによ
る絶縁被膜33を形成している。また、シール板31
は、内外輪23,25間の絶縁性を阻害しないように、
概略形状を維持するための強度部材としての芯金35の
周囲を絶縁性樹脂36で包んだ構造で、絶縁性樹脂材料
によるインサート成形によって形成されている。 【0017】本実施形態では、内輪23の両端が外輪2
5の両端よりも軸方向に突出するように、内輪23の幅
寸法H1を外輪25の幅寸法H2よりも大きく設定してい
る。 【0018】そして、シール板31は、外輪25の端部
寄りの内周面に形成されたシール溝25aに嵌合保持さ
れる外周部41と、内輪23の端部寄りの外周面に弾性
接触する内周リップ部43とを備えている。また、外周
部41と内周リップ部43との間を連結すると共に外輪
25端から軸方向に突出した内輪23端部の周囲に内外
輪23,25間の隙間に連通するグリース溜め45を画
成すると共に、前述した芯金35を内蔵した中間部47
とを備えている。 【0019】上述した構成の電動機用転がり軸受21で
は、内外輪23,25間に充填される潤滑用のグリース
の封止用に、外周部41が外輪25に嵌合保持される専
用のシール板31が採用されているため、軸受の端面を
押さえる図示せぬ端蓋にグリースの封止を兼用させる必
要がない。従って、グリースの封止のために、端蓋の構
造が複雑化することがなく、端蓋の構造の複雑化によっ
て製造コストが増加する不都合を解消することができ
る。 【0020】また、専用のシール板31は、内輪23の
端部寄りの外周面に弾性接触する内周リップ部43を備
えることで、内輪23との間のシール性能を向上させ
て、充填したグリースに対する密封性を高めることがで
きる。従って、充填したグリースの漏れを防止すると同
時に、外部から軸受内への異物の侵入防止することがで
きる。そして、外周部41と内周リップ部43との間を
連結するシール板31の中間部47が、外輪25よりも
突出する内輪23端部の外周に、内外輪23,25間の
隙間に連通するグリース溜め45を画成するため、軸受
の内外輪23,25間へのグリース充填量を増加させる
ことができる。従って、グリース充填量の不足に起因す
るグリースの早期劣化を防止することもできる。よっ
て、充填されたグリースの潤滑性能を長期に渡って良好
に維持してメンテナンスの頻度を大幅に低減することが
できる。 【0021】図2は、本発明に係る電動機用転がり軸受
の他の実施形態の要部の縦断面図である。本実施形態の
電動機用転がり軸受51は、基本的な構成は前述した実
施形態と同じである。すなわち、電動機軸が嵌合する内
輪53の両端が軸受箱に支承される外輪55の両端より
も軸方向に突出するように、内輪53の幅寸法を外輪5
5の幅寸法よりも大きく設定されている。また、外輪5
5の外周面及び両端面に絶縁被覆56が施されている。
また、内外輪53,55間の隙間に充填したグリースを
封止する手段として外輪55の両端にシール板61を備
える。更に、内外輪53,55間の絶縁性を阻害しない
ようにシール板61が概略形状を維持するための強度部
材としての芯金65の周囲を絶縁性樹脂66で包んだ構
造であり、絶縁性樹脂材料によるインサート成形によっ
て形成されている。 【0022】また、前述の実施形態と同様に、シール板
61は、外輪55に形成されたシール溝55aに嵌合保
持される外周部71と、内輪53の端部寄りの外周面と
の間をシールする内周リップ部73とを備えている。更
に、前記外周部71と内周リップ部73との間を連結す
ると共に外輪55端から軸方向に突出した内輪53端部
の周囲に内外輪53,55間の隙間に連通するグリース
溜め75を画成する中間部77とを備えている。 【0023】但し、本実施形態の場合は、内輪53の端
部外周には、複数本の溝53aが周設され、内周リップ
部73には溝53aに挿入される複数本の鍔部73aが
突設されて、溝53aと鍔部73aとの嵌合が封止性能
を高めるラビリンスを形成している。これにより、内周
リップ部73は内輪53に対して非接触状態で、軸受内
への異物の侵入防止及び充填されたグリースの漏れ防止
を達成している。 【0024】上述したように、本発明に係る電動機用転
がり軸受においては、シール板の内周リップ部は、軸受
の内輪外周面に弾性接触する形態だけでなく、内輪外周
面に対して非接触の形態も選択することができる。 【0025】また、本発明に係る電動機用転がり軸受
は、上記実施形態で示した円筒ころ軸受に限るものでは
ない。例えば、鉄道車両の主電動機の出力軸の固定側端
部を支承する玉軸受にも適用することができる。 【0026】また、シール板の中間部が画成するグリー
ス溜めの立体形状は、上記実施形態に限るものではな
く、シール板の中間部は任意形態に成形することができ
る。例えば、グリース溜めの外郭形状や容量は、軸受の
内輪端の周囲の空きスペースに応じて設計することがで
きる。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように本発明の電動機用転
がり軸受によれば、内外輪間に充填される潤滑用のグリ
ースの封止用に、外周部が外輪に嵌合保持される専用の
シール板が採用されているため、軸受の端面を押さえる
端蓋にグリースの封止を兼用させることがない。従っ
て、グリースの封止のために、端蓋の構造が複雑化する
ことがなく、端蓋の構造の複雑化によって製造コストが
増加する不都合を解消することができる。 【0028】また、専用のシール板は、内輪の端部寄り
の外周面に近接又は接触する内周リップ部を備えること
で、内輪との間のシール性能を向上させて、充填したグ
リースに対する密封性を高めることができる。従って、
充填したグリースの漏れを防止すると同時に、外部から
軸受内への異物の侵入防止することができる。 【0029】更に、外周部と内周リップ部との間を連結
するシール板の中間部が、外輪よりも突出する内輪端部
の外周に、内外輪間の隙間に連通するグリース溜めを画
成するため、軸受の内外輪間へのグリース充填量を増加
させることができ、グリース充填量の不足に起因するグ
リースの早期劣化を防止することもできる。従って、充
填されたグリースの潤滑性能を長期に渡って良好に維持
してメンテナンスの頻度を大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る電動機用転がり軸受の一実施形態
の要部の縦断面図である。 【図2】本発明に係る電動機用転がり軸受の他の実施形
態の要部の縦断面図である。 【図3】従来の電動機用転がり軸受の要部の縦断面図で
ある。 【符号の説明】 21 電動機用転がり軸受 23 内輪 25 外輪 25a シール溝 27 ころ(転動体) 29 保持器 31 シール板 33 絶縁被覆 35 芯金 36 絶縁性樹脂 41 外周部 43 内周リップ部 45 グリース溜め 47 中間部 51 電動機用転がり軸受 53 内輪 55 外輪 55a シール溝 56 絶縁被覆 61 シール板 65 芯金 66 絶縁性樹脂 71 外周部 73 内周リップ部 75 グリース溜め 77 中間部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 軸受構成部品に軸受内を電流が流れるこ
    とを防止する絶縁対策を施すと共に、内外輪間の隙間に
    充填された潤滑用のグリースを封止するシール板を前記
    外輪両端に装備する電動機用転がり軸受であって、 電動機軸が嵌合する前記内輪の両端が軸受箱に支承され
    る前記外輪の両端よりも軸方向に突出するように、前記
    内輪の幅寸法を前記外輪の幅寸法よりも大きく設定する
    と共に、 前記シール板は、前記外輪に形成されたシール溝に嵌合
    保持される外周部と、 前記内輪の端部寄りの外周面に近接又は接触する内周リ
    ップ部と、 前記外周部と前記内周リップ部との間を連結すると共に
    前記外輪端から軸方向に突出した前記内輪端部の周囲に
    前記内外輪間の隙間に連通するグリース溜めを画成する
    中間部と、を備えた構成としたことを特徴とする電動機
    用転がり軸受。
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