JP4537350B2 - 転がり軸受 - Google Patents

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Description

この発明は、転がり軸受、特に、軌道輪に絶縁層を有する鉄道車両主電動機用軸受に関するものである。
従来、鉄道車両主電動機に用いられる軸受は、円筒ころ軸受や深溝玉軸受が用いられている。例えば、図4に示すような円筒ころ軸受101は、内輪102と、外輪103と、内輪102および外輪103の間に配置された転動体としての円筒ころ104と、円筒ころ104の間隔を保持する保持器105と、グリースを封入する密封シール106とを備える。
また、鉄道車両主電動機に使用される円筒ころ軸受101は、電食による軸受の損傷を防止するために、外輪103の外径面および両端面は絶縁被膜103aで覆われている。絶縁被膜103aは、セラミックス等を溶射することにより形成する。
さらに、鉄道車両主電動機は屋外で使用されるため、軸受周辺構造でグリースポケットを形成するオープンタイプの軸受では、塵埃の混入によるグリースの劣化が懸念される。そこで、円筒ころ軸受101は、塵埃の混入によるグリースの劣化を防止し、メンテナンス周期を延伸するために密封式軸受とされる。
上記構成の円筒ころ軸受101の場合、軸受内部の空間が小さいので、鉄道車両主電動機用軸受に必要な軸受寿命を確保するのに十分な量のグリースを封入することができないという問題がある。
しかし、上記の問題を解決する手段として、内部空間容積に対するグリースの充填比率を引き上げることが考えられるが、この場合、軸受回転時、特に始動時においてグリースの攪拌抵抗が増大し、軸受の急激な温度上昇を招く恐れがあり、適切ではない。
そこで、密封式軸受において、軸受内部に十分な量のグリースを確保することができる円筒ころ軸受が、例えば、特開2004−346972号公報(特許文献1)に記載されている。
図5を参照して、特開2004−346972号公報(特許文献1)に記載されている円筒ころ軸受111は、内輪112と、外輪113と、内輪112および外輪113の間に配置された円筒ころ114と、円筒ころ114の間隔を保持する保持器115と、内輪112および外輪113の両端面からコの字型に突出する密封シール116とを備え、外輪113の外径面および両端面は絶縁被膜117で覆われている。
上記の各公報に記載された円筒ころ軸受101,111は、軸受端面から突出した密封シール116がグリースポケットとして機能するので、軸受内部に封入可能なグリース量が増加する。
しかし、上記構成の円筒ころ軸受において、軸受回転時の温度上昇によってグリースの粘度が低下すると、グリースポケット内のグリースが軸受下部に偏るという問題がある。このグリースが軸受内部に大量に流入すると、攪拌抵抗が増大し、急激な温度上昇を招く恐れがある。
そこで、図5に示す円筒ころ軸受111は、グリースポケット内のグリースを均等に保持するために、密封シール116の内壁面から突出する堰118により、グリースポケットを複数の分割領域に区切っている。これにより、グリースが軸受下部に偏るのを防止することができる。
特開2004−346972号公報
図5に示す円筒ころ軸受111に採用されている密封シール116は、複数の独立した分割領域を有するので、各分割領域毎にグリースの注入口119を設けてグリースを封入する必要があり、グリース封入に要する作業工数が大幅に増大すると共に、密封シール116の構造が複雑になるという問題がある。
また、円筒ころ軸受111に採用されている密封シール116は、グリースポケット内のグリースを均等に保持することはできるが、粘度の低下したグリースが軸受内部に過剰に流入するのを阻止することはできない。
そこで、この発明の目的は、グリースポケット内のグリースを均等に保持可能で、かつ、軸受内部へのグリースの流入量を適正な状態に維持することができる転がり軸受を提供することである。
この発明に係る転がり軸受は、内輪と、外輪と、内輪および外輪の間に配置された複数の転動体と、内輪および外輪の両端面からコの字型の断面形状で突出する密封部材とを備える。そして、密封部材は、内壁面から突出して、密封部材内部を円周方向に区切る複数の堰と、開口端の一部を覆うリング形状の蓋とを有し、密封部材の開口端には、径方向内側の内壁面と蓋との間に内側隙間と、径方向外側の内壁面と蓋との間に外側隙間とが設けられている。
上記構成の転がり軸受は、密封部材の内部がグリースポケットとして機能するので、軸受内部に適切な量のグリースを封入することが可能となる。また、密封部材内部を円周方向に区切る堰を複数個所に設けることにより、グリースポケット内のグリースを均等に保持することができる。さらに、密封部材の開口端の一部を覆う蓋を設けることにより、軸受内部への過剰なグリースの流入を阻止することが可能となる。
好ましくは、内側隙間の隙間量δは、0.1mm≦δ≦0.5mmを満たす。内側隙間は、密封部材内部に封入されたグリースのうちの基油が染み出して軸受内部に流入するために設けた隙間である。したがって、内側隙間の隙間量δが小さすぎると、基油の軸受内部への流入を阻害して軸受の潤滑性を低下させる。一方、隙間量δが大きすぎると、軸受内部への過剰なグリースの流入を阻止することができない。
さらに好ましくは、外側隙間の隙間量をδ、開口端の径方向寸法をtとすると、1/3≦δ/t≦1/2を満たす。外側隙間は、軸受内部の余分なグリースを排出するために設けた隙間である。したがって、外側隙間の隙間量δが小さすぎると、余分なグリースの排出を阻害する。一方、隙間量δが大きすぎると、密封部材内部のグリースが外側隙間からも軸受内部に過剰に流入し、軸受の攪拌抵抗を増大させる。
なお、内側隙間からのグリース流入量が外側隙間へのグリース排出量を大幅に上回ると、軸受内部の攪拌抵抗が徐々に増大して軸受のスムーズな回転を阻害するので、一般的には、内側隙間および外側隙間の隙間量は、δ<δであることが望ましい。
好ましくは、堰は、密封部材の開口端の方向を向く端面に蓋と係合する係合爪を有し、蓋は、係合爪に対面する位置に係合爪を受け入れる凹部を有する。このように、蓋を堰にワンタッチで取り付け可能とすることにより、密封部材の組立性が向上する。
好ましくは、内輪の内径面および端面、または外輪の外径面および端面には、絶縁層が設けられている。これにより、鉄道車両用主電動機の回転軸を支持する軸受として使用することができる。
この発明によれば、密封部材の内部を円周方向に分割する堰と、密封部材の開口端の一部を覆う蓋とを設けることにより、グリースポケット内のグリースを均等に保持可能で、かつ、軸受内部へのグリースの流入量を適正な状態に維持することができる転がり軸受を得ることができる。
図1〜図3を参照して、この発明の一実施形態に係る円筒ころ軸受11を説明する。なお、図1は円筒ころ軸受11を示す断面図、図2は密封シール16の正面図、図3は図2のIII−IIIにおける拡大断面図である。
まず、図1を参照して、円筒ころ軸受11は、内輪12と、内輪12と軸方向幅が同一であって、外径面および両端面に絶縁被膜13aが形成されている外輪13と、内輪12および外輪13の間に配置された転動体としての円筒ころ14と、円筒ころ14の間隔を保持する保持器15と、軸受両端部を密封する密封部材としての密封シール16とを備える。
絶縁被膜13aは、セラミックス等の絶縁物質を溶射することにより形成する。また、軸受内部空間には、グリースが充填されている。グリースとしては、例えば、リチウム系グリースやウレア系グリースが使用される。
密封シール16は、樹脂材料を射出成型した断面形状が略コの字型の部材であって、内部に複数の堰17と、蓋18とが配置されており、径方向外側の壁面を貫通するグリース注入口19が設けられている。この密封シール16は、互いに開口端16aを向かい合わせた状態で、内輪12および外輪13の両端部の2箇所から突出している。なお、密封シール16の内側の空間は、軸受の潤滑剤としてのグリースを封入するグリースポケットとして機能する。また、この実施形態では、内輪12を回転側軌道輪、外輪13を非回転側軌道輪としているので、密封シール16は、外輪13に固定されて、内輪12との間には僅かな隙間が設けられている。
次に、図1および図2を参照して、堰17は、密封シール16の内壁面の複数箇所から突出して、密封シール16の内部を複数の分割領域16bと、隣接する分割領域16bの間に連通する連続領域16cとに分割している。なお、この実施形態において、堰17は、密封シール16と同種の樹脂材料で形成されており、密封シール16の射出成型時に一体形成されている。また、連続領域16cは密封シール16の開口端16a側に設けられている。
蓋18は、円板の中央に穴が設けられたリング状の部材であって、樹脂材料で形成されている。この蓋18は、堰17の開口端16aの方向を向く端面に当接して、開口端16aの一部を覆っている。そして、蓋18を配置したことにより開口端16aには、径方向内側の内壁面と蓋18との間の内側隙間16dと、径方向外側の内壁面と蓋18との間の外側隙間16eとが形成されている。
ここで、開口端16aに設けられた隙間のうち、内側隙間16dは、グリースポケット内に封入されたグリースから基油が染み出して軸受内部に流入する流入路として機能する。一方、外側隙間16eは、軸受内部にある余分なグリース(特に、運転初期に軸受内部にあるグリース)を排出する排出路として機能すると共に、内側隙間16dと同じく、グリースポケット内に封入されたグリースから基油が軸受内部に流入する流入路としても機能する。
具体的には、グリースポケットに封入されたグリースから基油だけが染み出して内側隙間16dおよび外側隙間16eから軸受内部に流入する。内輪12を回転側軌道輪として軸受が回転した場合、軸受内部のグリース(基油)は、軸受内部の塵埃や磨耗粉を取り込みながら遠心力によって径方向外側に移動する。
次に、図3を参照して、堰17には、密封シール16の開口端16aの方向を向く端面に蓋18と係合する係合爪17aが形成されている。一方、蓋18には、堰17の係合爪17aに対面する位置に係合爪17aを受け入れる凹部としての穴18aが形成されている。この実施形態では、堰17の係合爪17aと蓋18の穴18aとが係合することにより、蓋18を固定している。
また、蓋18の内径寸法および外径寸法は、内側隙間16bの隙間量δを0.1mm≦δ≦0.5mm、外側隙間16eの隙間量をδ、開口端16aの径方向寸法をtとすると、1/3≦δ/t≦1/2を満たすように設定する。
上記構成の円筒ころ軸受11は、外輪13の外径面および両端面に絶縁被膜13aを形成すると共に、密封シール16に絶縁性の高い樹脂材料を使用することにより、全体としての絶縁性能が向上する。
また、グリースポケットとなる密封シール16の内側を複数の分割領域16bに区切ることによって、軸受回転時にグリースの粘度が低下した場合でも、各分割領域16bに封入したグリースが他の分割領域16bに流出するのを防止できる。これにより、グリースポケット内でグリースを均等に保持することができる。
また、開口端16aの一部を覆う蓋18を設けたことにより、グリースポケットから軸受内部へのグリースの過剰流入を防止することが可能となる。さらに、内側隙間16dと外側隙間16eとを設けたことにより、グリースの基油のみの供給がスムーズとなるので、潤滑性に優れた円筒ころ軸受11を得ることができる。
ここで、内側隙間16dの隙間量δが小さすぎると、基油の軸受内部への流入を阻害して円筒ころ軸受11の潤滑性を低下させる。一方、隙間量δが大きすぎると、軸受内部への過剰なグリースの流入を阻止することができない。また、外側隙間16eの隙間量δが小さすぎると、余分なグリースの排出を阻害する。一方、隙間量δが大きすぎると、密封シール16内部のグリースが外側隙間16eからも軸受内部に過剰に流入し、軸受の攪拌抵抗を増大させる。したがって、内側隙間16dおよび外側隙間16eは、上記の寸法範囲内で設定することが望ましい。
なお、内側隙間16dからのグリース流入量が外側隙間16eへのグリース排出量を大幅に上回ると、軸受内部の攪拌抵抗が徐々に増大して円筒ころ軸受11のスムーズな回転を阻害するので、一般的には、内側隙間16dおよび外側隙間16eの隙間量δ,δは、δ<δであることが望ましい。
次に、密封シール16にグリースを封入する方法を説明する。まず、第1の工程として、密封シール16の開口端16aにシールを貼る等して開口端16aを閉鎖し、分割領域16bおよび連続領域16cを外部から密封する。次に、第2の工程として、密封シール16に設けられたグリース注入口19からグリースを注入する。このグリースは連続領域16cを経由して全ての分割領域16bに供給されるので、この工程終了後には全ての分割領域16bおよび連続領域16cがグリースで満たされることになる。次に、第3の工程として、開口端16aの閉鎖を解いて連続領域16cを満たす余分なグリースを除去する。最後に、第4の工程として、係合爪17aと穴18aと係合させて、蓋18を取り付ける。
上記構成の密封シール16は、連続領域16cを設けたことにより、グリース注入口19を1箇所設けるだけで、全ての分割領域16bにグリースを注入することができる。これにより、グリースの注入作業が簡素化される。また、連続領域16cを密封シール16の開口端側に設けることにより、過剰に充填されたグリースを容易に除去することができるので、適正な量のグリースを封入することができる。
なお、上記の実施形態においては、グリース注入口19を径方向外側の壁面に設けた例を示したが、これに限ることなく、例えば径方向内側の壁面に設けてもよい。また、グリース注入口19を複数個設けてもよい。複数のグリース注入口19から同時にグリースを注入することにより、グリース注入時間を短縮することができる。
また、上記の実施形態においては、グリース注入口19を密封シール16に設けた例を示したが、これに限ることなく、例えば開口端16aを閉鎖するシールに設けてもよい。これにより、密封シール16本体にグリース注入口を形成する工程を省略することができる。
また、上記の実施形態においては、堰17を密封シール16の円周上に均等に設けた例を示したが、これに限ることなく、グリースの偏りを効果的に防止できる位置に重点的に配置してよく、また、任意の数の堰17を設けることができる。
また、上記の実施形態においては、全ての堰17に係合爪17aを設けた例を示したが、これに限ることなく、一部の堰17に係合爪17aを設けてもよい。この場合、蓋18には、係合爪17aを設けた堰17に対面する位置にのみ穴18aを設ければよい。なお、蓋18を確実に固定するためには、係合爪17aは複数箇所に均等に設けるのが望ましい。
また、上記の実施形態においては、凹部としての穴18aを蓋18の端面を貫通する貫通孔とした例を示したが、これに限ることなく、蓋18の端面を貫通しないものであってもよい。
また、上記の実施形態においては、堰17に設けられた係合爪17aと蓋18に設けられた穴18aとを係合させて、蓋18を固定した例を示したが、これに限ることなく、蓋18を固定可能な任意の構成を採用することができる。例えば、蓋18の堰17と対面する端面に係合爪を設けて、堰17の開口端16aを向く端面に蓋18に設けられた係合爪を受け入れる凹部を設けて、両者を係合させてもよい。
また、上記の実施形態においては、連続領域16cを密封シール16の開口端16a側に設けた例を示したが、これに限ることなく、径方向外側に設けてもよいし、径方向内側に設けてもよい。さらには、上記の例を組み合わせて、複数箇所に設けることとしてもよい。
また、上記構成の密封シール16において、シール本体と、堰17と、蓋18とは相互に異なる材料で形成してもよいが、熱膨張率の差に起因する内側隙間16dおよび外側隙間16eの隙間量の変化を防止するためには、同種材料で形成するのが望ましい。また、シール本体と堰17とは別体として製造して組み合わせてもよい。
また、上記構成の円筒ころ軸受11において、内輪12を回転側軌道輪、外輪13を非回転側軌道輪とした例を示したが、これに限ることなく、内輪12を非回転側軌道輪、外輪13を回転側軌道輪とした場合にも、この発明を適用することができる。
また、上記構成の円筒ころ軸受11には、内輪12と外輪13とに標準品を使用することができる。これにより、製品のコストアップを抑制することが可能となる。さらに、密封式軸受とすることにより、周辺部材によるラビリンス構造を簡素化することができるので、モータの小型化および軽量化が可能になる。
また、上記の各実施形態においては、外輪の外径面および両端面に絶縁層を有する円筒ころ軸受の例を示したが、これに限ることなく、内輪の内径面および両端面に絶縁層を形成することとしてもよい。内輪内径面は、外輪外径面と比較して溶射面積が小さいので、絶縁被膜を内輪内径面に溶射することによって、溶射コストを削減することが可能となる。また、絶縁層が密封シールと軌道輪との接合部に干渉しなので、密封シールの固定方法を簡素なものとすることができる。
さらに、上記の実施形態においては、円筒ころ軸受11の例を示したが、これに限ることなく、円錐ころ軸受、自動調心ころ軸受、深溝玉軸受、4点接触玉軸受、アンギュラ玉軸受等、転動体がころであるか玉であるかを問わず、あらゆる転がり軸受に適用することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明は、鉄道車両主電動機等に使用される転がり軸受に有利に利用される。
この発明の一実施形態に係る円筒ころ軸受を示す図である。 図1の密封シールの正面図である。 図2のIII−IIIにおける拡大断面図である。 従来の標準的なころ軸受を示す図である。 密封シールを内輪および外輪の端面から突出させて、軸受内部空間を大きくしたころ軸受の一例を示す図である。
符号の説明
11,101,111 円筒ころ軸受、12,102,112 内輪、13,103,113 外輪、14,104,114 円筒ころ、15,105,115 保持器、16,106,116 密封シール、16a 開口端、16b 分割領域、16c 連続領域、16d 内側隙間、16e 外側隙間、17,118 堰、17a 係合爪、18 蓋、18a 穴、13a,103a,117 絶縁被膜、19,119 グリース注入口。

Claims (5)

  1. 内輪と、
    外輪と、
    前記内輪および前記外輪の間に配置された複数の転動体と、
    前記内輪および前記外輪の両端面からコの字型の断面形状で突出する密封部材とを備え、
    前記密封部材は、
    内壁面から突出して、密封部材内部を円周方向に区切る複数の堰と、
    開口端の一部を覆うリング形状の蓋とを有し、
    前記密封部材の開口端には、径方向内側の内壁面と前記蓋との間に内側隙間と、径方向外側の内壁面と前記蓋との間に外側隙間とが設けられている、転がり軸受。
  2. 前記内側隙間の隙間量δは、
    0.1mm≦δ≦0.5mm
    を満たす、請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記外側隙間の隙間量をδ、前記開口端の径方向寸法をtとすると、
    1/3≦δ/t≦1/2
    を満たす、請求項1または2に記載の転がり軸受。
  4. 前記堰は、前記密封部材の開口端の方向を向く端面に前記蓋と係合する係合爪を有し、
    前記蓋は、前記係合爪に対面する位置に前記係合爪を受け入れる凹部を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の転がり軸受。
  5. 前記内輪の内径面および端面、または前記外輪の外径面および端面には、絶縁層が設けられている、請求項1〜4のいずれかに記載の転がり軸受。

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