JP2003013206A - 斜め蒸着装置および斜め蒸着方法 - Google Patents
斜め蒸着装置および斜め蒸着方法Info
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Abstract
および蒸着角度分布が均一となるように蒸着膜を形成す
ることができ、しかも同時に複数枚の基板に対して蒸着
処理が可能であり、生産性に優れ、さらに装置の小型化
を図ることができ、メンテナンス性にも優れた斜め蒸着
装置および斜め蒸着方法を提供すること。 【解決手段】 斜め蒸着装置2は、内部に蒸着源8が配
置される蒸着用チャンバ4と、蒸着用チャンバ4内で蒸
着処理される少なくとも一つの基板10を、蒸着源から
8の蒸気流F1の中心軸C1に対して所定距離離れて略
平行に配置する基板ホルダ12と、を有する。基板ホル
ダ12は、基板10と共に、蒸気流F1の中心軸C1に
沿って平行に移動させる。
Description
び斜め蒸着方法の改良に関する。
着チャンバ)内で蒸発源を加熱して蒸気流を形成し、こ
の蒸気流の構成物質を基板上に堆積させて蒸着膜を形成
する装置である。通常の蒸着装置による蒸着方法で基板
の表面に蒸着膜を形成する場合には、蒸着源からの蒸着
流の中心軸に対して略垂直に基板を配置し、基板の表面
に蒸発流を照射させて蒸着膜を形成している。
る蒸着方法では、比較的大面積の基板に対して蒸着処理
を行う場合に、基板の中心部分と周辺部分とで蒸着膜の
厚さのばらつきが生じるという課題を有している。
垂直方向に水平移動させるようにした蒸着装置が提案さ
れている。しかしながら、真空チャンバ内で基板を水平
方向に移動させる蒸着装置では、その移動量に対応し
て、チャンバを水平方向に大きくしなければ成らず、装
置の小型化の要請に反している。また、同時に複数の基
板に対して蒸着処理を行うことも不可能である。
に対して鋭角度で斜めに配置した斜め蒸着装置および斜
め蒸着方法も提案されている。この従来の斜め蒸着装置
および斜め蒸着方法では、チャンバの水平方向幅を小さ
くすることができる。また、斜め蒸着の場合には、金属
製の蒸着マスク無しで、基板の表面に形成された微小凸
部の頂部にのみ蒸着膜を形成することが可能になる。
斜め蒸着方法では、真空チャンバの上部において、真空
チャンバの内部に基板を水平状態で搬入し、チャンバの
内部において、基板を、水平状態から、蒸発流の中心軸
に対して約15度の鋭角となる位置まで回転させ、その
状態で蒸着処理を行っている。
部で基板を回転させる機構を必要とし、チャンバ上部が
大きくなり、その高さも高くなり、装置の小型化の要請
に反する。また、基板をチャンバ内へ投入する投入高さ
も高くなり、その投入高さまで、基板を持ち上げる必要
がある。さらに、基板を回転させる機構および基板を保
持する機構が複雑になる。さらにまた、特に大型の薄型
基板の場合に、基板が撓みやすく、蒸着膜の膜厚分布や
蒸着角度分布が悪くなる傾向にある。
端で蒸着角度が同じにならず、そのために蒸着膜の膜厚
分布も不均一に成りやすい。さらに、蒸着パターンを金
属製蒸着マスクで形成する場合には、基板の両端で蒸着
角度が同じにならないことを考慮してマスクを設計する
必要があり、そのマスクパターン形状が複雑になるとい
う課題も有する。さらにまた、そのマスクを基板に密着
させて位置決めするための操作も煩雑である。
空チャンバー内で1枚の基板しか処理できない構造にな
っていたため、蒸着材料の使用効率が数%以下程度に非
常に悪い。その不要な蒸着材料は、チャンバーの内壁面
や防着板に多量に付着し、ゴミやダストなどの問題を引
き起こすと共に、装置のメンテナンスが煩雑である。
実状に鑑みてなされ、特に大型で薄型の基板であって
も、膜厚分布および蒸着角度分布が均一となるように蒸
着膜を形成することができ、しかも同時に複数枚の基板
に対して蒸着処理が可能であり、生産性に優れ、さらに
装置の小型化を図ることができ、メンテナンス性にも優
れた斜め蒸着装置および斜め蒸着方法を提供することを
目的とする。
に、本発明に係る斜め蒸着装置は、内部に蒸着源が配置
される蒸着用チャンバと、前記蒸着用チャンバ内で蒸着
処理される少なくとも一つの基板を、前記蒸着源からの
蒸気流の中心軸に対して所定距離離れて略平行に配置す
る基板ホルダと、を有する。
ルダを、前記蒸気流の中心軸に沿って平行に移動させる
移動機構をさらに有する。
前記蒸着源からの蒸気流を構成する物質が前記基板以外
のチャンバの内壁に付着することを防止する固定防着板
が配置してあり、前記基板が、前記固定防着板の外部で
あって前記チャンバの内部に配置され、前記蒸着源から
の蒸気流は、前記固定防着板に形成してある開口部を通
過して、前記基板の表面に照射されるようになってい
る。
は、当該開口部の開度を制御するための移動防着板が装
着してある。
の移動に同期して移動する。
着源の中心とを結ぶ線と、前記蒸気流の中心軸との成す
角度が、鋭角である。その角度は、特に限定されない
が、好ましくは、10〜20度、さらに好ましくは15
度程度である。
複数の基板が配置されるように、前記基板ホルダが配置
してある。
内で蒸着処理される少なくとも一つの基板を、蒸着源か
らの蒸気流の中心軸に対して所定距離離れて略平行に配
置し、蒸着処理を行うことを特徴とする。
心軸に沿って平行に移動させながら、蒸着処理を行う。
記蒸着源からの蒸気流を構成する物質が前記基板以外の
チャンバの内壁に付着することを防止するように、固定
防着板を配置し、前記基板を、前記固定防着板の外部で
あって前記チャンバの内部に配置し、前記蒸着源からの
蒸気流を、前記固定防着板に形成してある開口部を通過
して、前記基板の表面に照射させる。
移動防着板を取り付け、前記基板を移動させながら、そ
の基板の移動に同期させて前記移動防着板を移動させ、
前記開口部の開度を制御しながら、蒸着を行う。
着源の中心とを結ぶ線と、前記蒸気流の中心軸との成す
角度が鋭角となるように、前記蒸着源および開口部を配
置し、蒸着処理を行う。
複数の基板を配置し、蒸着処理を行う。
定表面には、複数の微小凸部が形成してあり、これらの
微小凸部の頂部に、蒸着膜を形成する。
定表面には、所定パターンの蒸着マスクが位置決めさ
れ、その蒸着マスクで覆われていない前記基板の表面に
蒸着膜を形成する。
によれば、単一のチャンバ内で蒸気流の中心軸の周囲に
複数(たとえば2〜6枚、好ましくは4枚)の基板を配
置することが可能になり、同時に複数枚の基板の蒸着処
理が可能になる。その結果、生産性が向上する。また、
このように複数枚の基板に対して同時に蒸着処理を行う
ことから、蒸着源における蒸着材料の使用効率が、同時
処理できる基板の枚数に対応する数の倍数で向上する。
その結果、防着板やチャンバ内壁に付着する不要な蒸着
材料の量も少なくなり、装置のメンテナンスの頻度を少
なくすることができる。さらに、蒸着処理のスループッ
トが向上するために、蒸着装置の電力消費を低減するこ
ともできる。
方法では、チャンバの上部において基板を回転させる機
構を必要としないため、装置全体のサイズをコンパクト
化することができる。
蒸発流の中心軸と平行な鉛直位置方向に沿って配置され
ることから、基板が薄い場合でも、基板のたわみを最小
限にすることができる。その結果、基板の表面に対して
均一な膜厚の蒸着膜を形成することができる。
に沿って平行に移動させながら、蒸着処理を行うこと
で、基板の全表面にわたり、蒸着角度が均一な状態で蒸
着処理を行うことが可能になり、この点でも、蒸着膜の
膜厚も均一になる。なお、本発明において、蒸着角度と
は、基板の表面における蒸着膜が形成されるべき所定位
置に向けて蒸着源から照射される蒸気流の直線と、基板
の基準表面との成す角度である。
均一な状態で蒸着処理を行うことが可能になるため、基
板の表面に位置決めされて密着されるマスクのパターン
設計が容易になると共に、マスクのパターン通りに精度
の高い蒸着が可能になる。さらに、マスクの構造もシン
プルになり、基板の表面に対する位置決めおよび密着が
容易になる。
ンバの垂直軸と一致するので、基板を、蒸気流の中心軸
に沿って平行に移動自在にすることで、チャンバにおけ
る比較的に低い位置で、基板の受け渡しが可能になる。
その結果、チャンバ内への基板の投入高さを、一般的な
薄膜形成装置における基板の投入高さと同程度に低くす
ることができ、基板の搬送が容易になる。
移動防着板を移動させ、開口部の開度を制御しながら、
蒸着を行うことで、開口部を通してチャンバの内壁に向
かう蒸気流を移動防着板で遮断することができる。その
結果、チャンバの内壁に対する不要な蒸着物質の付着を
少なくすることができる。
形態に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係
る斜め蒸着装置の概略縦断面図、図2は図1に示すII−
II線に沿う横断面図、図3は図1に示す基板の動きを示
す要部断面図、図4(A)は本発明の斜め蒸着方法の一
例を示す要部断面図、図4(B)は従来の斜め蒸着方法
の一例を示す要部断面図、図5は本発明の蒸着方法で用
いるマスクの平面図、図6(A)は本発明の斜め蒸着方
法の他の例を示す要部断面図、図6(B)は従来の斜め
蒸着方法の他の例を示す要部断面図、図7は本発明の他
の実施形態に係る蒸着装置の概略横断面図である。
実施形態に係る斜め蒸着装置2は、縦長円筒状の真空チ
ャンバ(蒸着用チャンバ)4を有する。真空チャンバ4
には、図示省略してある排気装置が接続してあり、チャ
ンバ4の内部において真空蒸着が可能な程度の真空度に
成るようにしてある。
に細長い中空四角柱状の固定防着板14が配置してあ
る。この固定防着板14の底部中央部に、蒸着源8が装
着してある。蒸着源8は、蒸着物質の発生源であり、た
とえば電子ビームにより加熱され、蒸発分子から成る蒸
気流F1を発生するようになっている。本実施形態で
は、蒸気流F1の中心軸C1は、チャンバ4の中心軸お
よび固定防着板14の中心軸とも一致し、鉛直方向に延
びている。
の四方外周上部には、中心軸C1と略平行に4つの基板
ホルダ12が配置してある。基板ホルダ12には、それ
ぞれ蒸着処理が成されるべき基板10が保持してある。
基板ホルダ12は、基板10と共に、チャンバ4の内部
において、図示省略してある第1垂直移動機構により、
図3に示すように、中心軸C1と平行な鉛直方向V1に
往復移動可能になっている。第1垂直移動機構として
は、特に限定されず、駆動モータ、駆動アクチュエー
タ、駆動リンク、駆動ワイヤなどが用いられる。4つの
基板ホルダ12は、全て同期して移動し、同じ垂直方向
位置を保持するようになっている。
の開口部16が形成してある。各開口部16の横幅は、
図2に示すように、蒸着源8からの蒸気流F1が基板1
0における蒸着予定表面の全域を照射し、且つチャンバ
4の内壁に向かわないように決定される。また、各開口
部16の下端縁16aは、図1に示すように、基板10
が基板ホルダ12と共に、チャンバ4の内部で鉛直方向
の最上部に位置する状態で、蒸着源8からの蒸気流F1
が、基板10における蒸着予定表面の最下端までを照射
し、且つチャンバ4の内壁に向かわないように決定され
る。また、各開口部16の下端縁16aは、その下端縁
16aと蒸着源8の中心とを結ぶ線と、蒸気流F1の中
心軸C1との成す角度θ1が、約15度となるように決
定される。なお、基板10の表面から蒸着源8の中心ま
での水平距離H1(図3に示す)は、特に限定されない
が、本実施形態では、200〜800mm、好ましくは5
00mm前後である。
板10が基板ホルダ12と共に、チャンバ4の内部で鉛
直方向の最上部に位置する状態で、蒸着源8からの蒸気
流F1が、基板10における蒸着予定表面の最上端まで
を照射し、且つチャンバ4の内壁に向かわないように決
定される。
3に示すように、固定防着板14に対して鉛直方向V2
に沿って往復移動自在に装着してある。各移動防着板1
8は、基板ホルダ12を垂直方向V1に沿って移動させ
るための第1垂直移動機構と同様な第2垂直移動機構
(図示省略)により駆動される。これらの第1垂直移動
機構と第2垂直移動機構とは、電気的あるいは機械的に
接続され、同期して駆動されることが可能になってい
る。
基板ホルダ12と共に、垂直方向V1に移動する動作に
同期して、移動防着板18も、垂直方向V2に移動し、
開口部16の開口度を制御し、蒸着源8からの蒸気流F
1が基板10の表面から外れてチャンバ4の内壁に向か
わないようにしてある。これらの固定防着板14および
移動防着板18は、チャンバ4の内壁に対する不要な蒸
着物質の付着を少なくする目的で装着される。
バ4の鉛直方向の途中位置には、ロードロック室6が接
続してある。ロードロック室6とチャンバ4との接続部
分には、開閉自在な扉またはシャッタが具備してあり、
扉またはシャッタが開いた状態で、チャンバ4とロード
ロック室6との間で、基板10および基板ホルダ12の
出し入れが可能になっている。また、チャンバ4内で蒸
着処理が行われる場合には、扉またはシャッタが閉ま
り、チャンバ4の内部が密封されるようになっている。
ロードロック室6には、外部との間で基板10およびホ
ルダ12の出し入れが可能な扉またはシャッタが装着し
てある。
り付けられる鉛直方向位置は、チャンバ4の内部におい
て、基板10および基板ホルダ12が第1垂直移動機構
により最下限位置にまで移動した状態で、その第1垂直
移動機構から基板10および基板ホルダ12をロードロ
ック室6との間で受け渡しが可能となる位置である。な
お、基板10の表面に金属製の蒸着マスクが取り付けら
れた状態で、蒸着が行われる場合には、そのマスクは、
ロードロック室6の内部で基板の表面に位置決めされて
取り付けられることが好ましい。
基板10および基板ホルダ12の受け渡しは、ロボット
ハンドあるいはその他の機構により自動的に行われるこ
とが好ましい。また、チャンバ4の内部で四方に配置さ
れる4枚の基板10(基板ホルダを含む)の受け渡し
を、単一のロードロック室6で行うために、固定防着板
14を、移動防着板18および基板ホルダ12と共に、
中心軸C1の回りにインデックス回転させるインデック
ス回転機構がチャンバ4に装着してあることが好まし
い。
ャンバ4の周囲に二つのロードロック室6を接続し、一
方のロードロック室6で基板10の排出を行い、他方の
ロードロック室6で基板10の投入を行うことで、基板
の投入および排出を同時に行うこともできる。
蒸着を行えば、単一のチャンバ4内で同時に4枚の基板
10の蒸着処理が可能になる。その結果、生産性が向上
する。また、このように4枚の基板10に対して同時に
蒸着処理を行うことから、蒸着源8における蒸着材料の
使用効率が、同時処理できる基板10の枚数に対応する
数の4倍で向上する。その結果、防着板14,18やチ
ャンバ4の内壁に付着する不要な蒸着材料の量も少なく
なり、装置2のメンテナンスの頻度を少なくすることが
できる。さらに、蒸着処理のスループットが向上するた
めに、蒸着装置2の電力消費を低減することもできる。
ャンバ4の上部において基板を回転させる機構を必要と
しないため、装置2全体のサイズをコンパクト化するこ
とができる。
蒸発流の中心軸C1と平行な鉛直位置方向V1に沿って
配置されることから、基板10が薄い場合でも、基板1
0のたわみを最小限にすることができる。その結果、基
板10の表面に対して均一な膜厚の蒸着膜を形成するこ
とができる。
を、蒸気流F1の中心軸C1に沿って平行に移動させな
がら、蒸着処理を行うので、基板10の全表面にわた
り、図4(A)に示すように、蒸着角度θ2が均一な状
態で蒸着処理を行うことが可能になり、この点でも、蒸
着膜の膜厚も均一になる。なお、蒸着角度θ2とは、基
板10の表面における蒸着膜が形成されるべき所定位置
に向けて蒸着源8から照射される蒸気流F1の直線と、
基板10の基準表面との成す角度である。
度θ2が均一な状態で蒸着処理を行うことが可能になる
ため、図4(A)に示すように、基板10の表面に位置
決めされて密着されるマスク30のパターン設計が容易
になると共に、たとえば図5に示すマスク30のパター
ン通りに精度の高い蒸着が可能になる。さらに、マスク
30の構造もシンプルになり、基板10の表面に対する
マスク30の位置決めおよび密着が容易になる。
(B)に示すように、基板10の位置により、蒸着角度
θ2およびθ3が異なることから、マスク30により蒸
発流F1の影になる部分の長さS1,S2が異なり、そ
の点を考慮してマスク30のパターンを設計する必要が
あった。また、従来の方法では、蒸発流F1の影になる
部分の長さS1,S2を可能な限り同じにするために
は、マスク30の厚みをできる限り薄くする必要があ
り、マスク30の強度が不足し、基板10への密着が困
難であった。基板10の表面に対するマスク30の密着
が不完全であると、正確なパターンでの蒸着が不可能に
なる。
(A)に示すように、特に大型基板であっても、基板1
0の位置により、蒸着角度θ2が同じになることから、
マスク30により蒸発流F1の影になる部分の長さS1
が同じになり、マスク30のパターンの設計が容易にな
る。また、本実施形態の方法では、蒸発流F1の影にな
る部分の長さS1が基板表面の位置によらず同じになる
ため、マスク30の厚みを十分に厚く設計するすること
が可能になり、マスクの強度が十分なものとなり、基板
10への密着および位置決めが容易になる。
マスク30を用いずに、図6(A)に示すように、基板
10における蒸着処理予定表面に形成された複数の微小
凸部10aの頂部に、蒸着膜を20を形成する場合に
は、基板10の表面位置によらず、均一なパターンで、
蒸着膜20を形成することが可能になる。
が基板表面の位置で変わることから、図6(B)に示す
ように、複数の微小凸部10aの頂部に、均一なパター
ンで、蒸着膜20aを形成することが困難であった。
ドロック室6を、チャンバ4における比較的に低い位置
でチャンバ4に接続してあるので、チャンバ4内への基
板の投入高さを、一般的な薄膜形成装置における基板の
投入高さと同程度に低くすることができ、基板10の搬
送が容易になる。
0の表面に形成される蒸着膜の膜厚は、基板10および
基板ホルダ12の鉛直方向V1の往復移動の移動速度お
よび回数などに応じて制御することもできる。
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。たとえば、上述した実施形態では、チャ
ンバ4の内部に、4枚の基板10を配置してあるが、基
板の枚数は、特に限定されず、2枚〜8枚であっても良
い。
ば、特に大型で薄型の基板であっても、膜厚分布および
蒸着角度分布が均一となるように蒸着膜を形成すること
ができ、しかも同時に複数枚の基板に対して蒸着処理が
可能であり、生産性に優れ、さらに装置の小型化を図る
ことができ、メンテナンス性にも優れた斜め蒸着装置お
よび斜め蒸着方法を提供することができる。
置の概略縦断面図である。
ある。
図である。
示す要部断面図、図4(B)は従来の斜め蒸着方法の一
例を示す要部断面図である。
面図である。
を示す要部断面図、図6(B)は従来の斜め蒸着方法の
他の例を示す要部断面図である。
の概略横断面図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 内部に蒸着源が配置される蒸着用チャン
バと、 前記蒸着用チャンバ内で蒸着処理される少なくとも一つ
の基板を、前記蒸着源からの蒸気流の中心軸に対して所
定距離離れて略平行に配置する基板ホルダと、を有する
斜め蒸着装置。 - 【請求項2】 前記基板ホルダを、前記蒸気流の中心軸
に沿って平行に移動させる移動機構をさらに有する請求
項1に記載の斜め蒸着装置。 - 【請求項3】 前記蒸着用チャンバ内には、前記蒸着源
からの蒸気流を構成する物質が前記基板以外のチャンバ
の内壁に付着することを防止する固定防着板が配置して
あり、 前記基板が、前記固定防着板の外部であって前記チャン
バの内部に配置され、前記蒸着源からの蒸気流は、前記
固定防着板に形成してある開口部を通過して、前記基板
の表面に照射されるようになっていることを特徴とする
請求項1または2に記載の斜め蒸着装置。 - 【請求項4】 前記固定防着板の開口部には、当該開口
部の開度を制御するための移動防着板が装着してある請
求項3に記載の斜め蒸着装置。 - 【請求項5】 前記移動防着板は、前記基板の移動に同
期して移動することを特徴とする請求項4に記載の斜め
蒸着装置。 - 【請求項6】 前記開口部の下端縁と前記蒸着源の中心
とを結ぶ線と、前記蒸気流の中心軸との成す角度が、鋭
角であることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記
載の斜め蒸着装置。 - 【請求項7】 前記蒸気流の中心軸の周囲に複数の基板
が配置されるように、前記基板ホルダが配置してあるこ
とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の斜め蒸
着装置。 - 【請求項8】 蒸着用チャンバ内で蒸着処理される少な
くとも一つの基板を、蒸着源からの蒸気流の中心軸に対
して所定距離離れて略平行に配置し、蒸着処理を行うこ
とを特徴とする斜め蒸着方法。 - 【請求項9】 前記基板を、前記蒸気流の中心軸に沿っ
て平行に移動させながら、蒸着処理を行うことを特徴と
する斜め請求項8に記載の斜め蒸着方法。 - 【請求項10】 前記蒸着用チャンバ内に、前記蒸着源
からの蒸気流を構成する物質が前記基板以外のチャンバ
の内壁に付着することを防止するように、固定防着板を
配置し、 前記基板を、前記固定防着板の外部であって前記チャン
バの内部に配置し、前記蒸着源からの蒸気流を、前記固
定防着板に形成してある開口部を通過して、前記基板の
表面に照射させることを特徴とする請求項8または9に
記載の斜め蒸着方法。 - 【請求項11】 前記固定防着板の開口部に、移動防着
板を取り付け、 前記基板を移動させながら、その基板の移動に同期させ
て前記移動防着板を移動させ、前記開口部の開度を制御
しながら、蒸着を行うことを特徴とする請求項10に記
載の斜め蒸着方法。 - 【請求項12】 前記開口部の下端縁と前記蒸着源の中
心とを結ぶ線と、前記蒸気流の中心軸との成す角度が鋭
角となるように、前記蒸着源および開口部を配置し、蒸
着処理を行うことを特徴とする請求項10または11に
記載の斜め蒸着方法。 - 【請求項13】 前記蒸気流の中心軸の周囲に複数の基
板を配置し、蒸着処理を行うことを特徴とする請求項8
〜12のいずれかに記載の斜め蒸着方法。 - 【請求項14】 前記基板における蒸着処理予定表面に
は、複数の微小凸部が形成してあり、これらの微小凸部
の頂部に、蒸着膜を形成することを特徴とする請求項8
〜13のいずれかに記載の斜め蒸着方法。 - 【請求項15】 前記基板における蒸着処理予定表面に
は、所定パターンの蒸着マスクが位置決めされ、その蒸
着マスクで覆われていない前記基板の表面に蒸着膜を形
成することを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記
載の斜め蒸着方法。
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