JP2003012646A - 2−(4−ピリジル)エタンチオールの蒸留方法 - Google Patents
2−(4−ピリジル)エタンチオールの蒸留方法Info
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- JP2003012646A JP2003012646A JP2001192636A JP2001192636A JP2003012646A JP 2003012646 A JP2003012646 A JP 2003012646A JP 2001192636 A JP2001192636 A JP 2001192636A JP 2001192636 A JP2001192636 A JP 2001192636A JP 2003012646 A JP2003012646 A JP 2003012646A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 粗2−(4−ピリジル)エタンチオールを蒸
留して、高純度の2−(4−ピリジル)エタンチオール
を高収率で取得する。 【解決手段】 蒸留を下記式(1)を満足する条件下に
行う。 ln(t)≦(7156/T)−10.1 …(1) (式中、tは粗2−(4−ピリジル)エタンチオールが
熱源と接触している平均時間(秒)、Tは粗2−(4−
ピリジル)エタンチオールから発生する蒸気温度(K)
を示す)
留して、高純度の2−(4−ピリジル)エタンチオール
を高収率で取得する。 【解決手段】 蒸留を下記式(1)を満足する条件下に
行う。 ln(t)≦(7156/T)−10.1 …(1) (式中、tは粗2−(4−ピリジル)エタンチオールが
熱源と接触している平均時間(秒)、Tは粗2−(4−
ピリジル)エタンチオールから発生する蒸気温度(K)
を示す)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粗2−(4−ピリジ
ル)エタンチオールを蒸留精製する方法に関するもので
ある。2−(4−ピリジル)エタンチオールは、医薬や
農薬の合成中間体として、またスルホン酸型陽イオン交
換樹脂を触媒としてフェノールとアセトンとからビスフ
ェノールAを製造する際の助触媒(変性剤)として、有
用な化合物である。
ル)エタンチオールを蒸留精製する方法に関するもので
ある。2−(4−ピリジル)エタンチオールは、医薬や
農薬の合成中間体として、またスルホン酸型陽イオン交
換樹脂を触媒としてフェノールとアセトンとからビスフ
ェノールAを製造する際の助触媒(変性剤)として、有
用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】2−(4−ピリジル)エタンチオールの
製造法としては、p−トルエンスルホン酸の存在下に、
4−ビニルピリジンとチオ尿素とを反応させてイソチウ
ロニウム塩を生成させ、次いでこれをアンモニア水で分
解して2−(4−ピリジル)エタンチオールに転換する
方法が、最も好ましいと考えられており、この方法の改
良法がいくつも検討されている。これらの方法では、反
応により得られた粗2−(4−ピリジル)エタンチオー
ルを減圧蒸留して、精製された2−(4−ピリジル)エ
タンチオールを取得している。
製造法としては、p−トルエンスルホン酸の存在下に、
4−ビニルピリジンとチオ尿素とを反応させてイソチウ
ロニウム塩を生成させ、次いでこれをアンモニア水で分
解して2−(4−ピリジル)エタンチオールに転換する
方法が、最も好ましいと考えられており、この方法の改
良法がいくつも検討されている。これらの方法では、反
応により得られた粗2−(4−ピリジル)エタンチオー
ルを減圧蒸留して、精製された2−(4−ピリジル)エ
タンチオールを取得している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2−
(4−ピリジル)エタンチオールは熱に不安定であっ
て、加熱すると2−(4−ピリジル)エチルスルフィド
を生成し易い。従って反応により得られた2−(4−ピ
リジル)エタンチオールを常法により蒸留するのでは、
高純度の2−(4−ピリジル)エタンチオールを収率よ
く取得するのは困難である。
(4−ピリジル)エタンチオールは熱に不安定であっ
て、加熱すると2−(4−ピリジル)エチルスルフィド
を生成し易い。従って反応により得られた2−(4−ピ
リジル)エタンチオールを常法により蒸留するのでは、
高純度の2−(4−ピリジル)エタンチオールを収率よ
く取得するのは困難である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、粗2−
(4−ピリジル)エタンチオールを式(1)を満足する
ように蒸留することにより、高純度の2−(4−ピリジ
ル)エタンチオールを高収率で取得することができる。
(4−ピリジル)エタンチオールを式(1)を満足する
ように蒸留することにより、高純度の2−(4−ピリジ
ル)エタンチオールを高収率で取得することができる。
【0005】
【数2】ln(t)≦(7156/T)−10.1 …(1)
【0006】(式中、tは粗2−(4−ピリジル)エタ
ンチオールが熱源と接触している平均時間(秒)、Tは
粗2−(4−ピリジル)エタンチオールから発生する蒸
気温度(K)を示す。)
ンチオールが熱源と接触している平均時間(秒)、Tは
粗2−(4−ピリジル)エタンチオールから発生する蒸
気温度(K)を示す。)
【0007】
【発明の実施の形態】粗2−(4−ピリジル)エタンチ
オールとしては、通常は酸を含む溶媒中で4−ビニルピ
リジンとチオ尿素とを反応させてイソチウロニウム塩を
生成させ、次いでイソチウロニウム塩を塩基により分解
することにより得られたものが用いられる。反応溶媒と
してはエタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ルなどを用いることができる。酸としてはp−トルエン
スルホン酸を用いるのが好ましいが、ベンゼンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸
や、塩酸、硝酸、硫酸などの無機酸を用いることもでき
る。酸は4−ビニルピリジンに対して理論上は2当量用
いればよいが、通常は2当量より多くて4当量以下、特
に3当量以下となるように用いるのが好ましい。また、
チオ尿素は4−ビニルピリジンに対して等モルよりも若
干過剰、通常は等モルより多くて1.5倍モル以下、特
に1.3倍モル以下となるように用いるのが好ましい。
オールとしては、通常は酸を含む溶媒中で4−ビニルピ
リジンとチオ尿素とを反応させてイソチウロニウム塩を
生成させ、次いでイソチウロニウム塩を塩基により分解
することにより得られたものが用いられる。反応溶媒と
してはエタノール、1−プロパノール、2−プロパノー
ルなどを用いることができる。酸としてはp−トルエン
スルホン酸を用いるのが好ましいが、ベンゼンスルホン
酸、トリフルオロメタンスルホン酸などのスルホン酸
や、塩酸、硝酸、硫酸などの無機酸を用いることもでき
る。酸は4−ビニルピリジンに対して理論上は2当量用
いればよいが、通常は2当量より多くて4当量以下、特
に3当量以下となるように用いるのが好ましい。また、
チオ尿素は4−ビニルピリジンに対して等モルよりも若
干過剰、通常は等モルより多くて1.5倍モル以下、特
に1.3倍モル以下となるように用いるのが好ましい。
【0008】反応は、酸及びチオ尿素を含む反応溶媒を
50〜80℃に保持し、撹拌下これに4−ビニルピリジ
ンを滴下したのち、50〜100℃で1〜7時間程度反
応させればよい。反応終了後は反応液を冷却するとイソ
チウロニウム塩が析出するので、濾過して回収し、アル
コールやエーテルなどで洗浄したのち、次工程の分解反
応に供する。分解反応はアンモニア水中にイソチウロニ
ウム塩を加え、40〜70℃で0.5〜10時間程度撹
拌することにより、容易に進行する。反応終了後は冷却
して副生したグアジニウム塩を析出させ、濾過してこれ
を除去する。濾液からはトルエン等の有機溶媒を用い
て、2−(4−ピリジル)エタンチオールを抽出する。
この抽出液から減圧下、好ましくは90℃以下の温度で
有機溶媒を留去することにより、粗2−(4−ピリジ
ル)エタンチオールを取得する。この粗2−(4−ピリ
ジル)エタンチオール中には、残存した溶媒、2−(4
−ピリジル)エタンチオールの2量体である2−(4−
ピリジル)エチルスルフィド、2−(4−ピリジル)エ
チルジスルフィド、原料の4−ビニルピリジン、及び原
料に同伴して反応系に持ち込まれたγ−ピコリン、4−
エチルピリジン、更には4−ビニルピリジンと2−(4
−ピリジン)エタンチオールとの反応物などの不純物が
含まれている。
50〜80℃に保持し、撹拌下これに4−ビニルピリジ
ンを滴下したのち、50〜100℃で1〜7時間程度反
応させればよい。反応終了後は反応液を冷却するとイソ
チウロニウム塩が析出するので、濾過して回収し、アル
コールやエーテルなどで洗浄したのち、次工程の分解反
応に供する。分解反応はアンモニア水中にイソチウロニ
ウム塩を加え、40〜70℃で0.5〜10時間程度撹
拌することにより、容易に進行する。反応終了後は冷却
して副生したグアジニウム塩を析出させ、濾過してこれ
を除去する。濾液からはトルエン等の有機溶媒を用い
て、2−(4−ピリジル)エタンチオールを抽出する。
この抽出液から減圧下、好ましくは90℃以下の温度で
有機溶媒を留去することにより、粗2−(4−ピリジ
ル)エタンチオールを取得する。この粗2−(4−ピリ
ジル)エタンチオール中には、残存した溶媒、2−(4
−ピリジル)エタンチオールの2量体である2−(4−
ピリジル)エチルスルフィド、2−(4−ピリジル)エ
チルジスルフィド、原料の4−ビニルピリジン、及び原
料に同伴して反応系に持ち込まれたγ−ピコリン、4−
エチルピリジン、更には4−ビニルピリジンと2−(4
−ピリジン)エタンチオールとの反応物などの不純物が
含まれている。
【0009】本発明では、この粗2−(4−ピリジル)
エタンチオールを減圧蒸留して精製し、高純度の2−
(4−ピリジル)エタンチオールを回収する。蒸留は回
分方式でも連続方式でも行うことができるが、薄膜蒸留
装置を用いて行うのが、加熱時間が短く、かつ蒸発効率
がよいので好ましい。本発明では式(1)を満足するよ
うに蒸留条件を制御する。式(1)は多数回の実験結果
から経験的に求められたものである。
エタンチオールを減圧蒸留して精製し、高純度の2−
(4−ピリジル)エタンチオールを回収する。蒸留は回
分方式でも連続方式でも行うことができるが、薄膜蒸留
装置を用いて行うのが、加熱時間が短く、かつ蒸発効率
がよいので好ましい。本発明では式(1)を満足するよ
うに蒸留条件を制御する。式(1)は多数回の実験結果
から経験的に求められたものである。
【0010】
【数3】ln(t)≦(7156/T)−10.1 …(1)
【0011】ここで、Tは粗2−(4−ピリジル)エタ
ンチオールから発生する2−(4−ピリジル)エタンチ
オール蒸気の温度であり、tは蒸留装置において熱源と
接触している粗2−(4−ビニル)エタンチオールの平
均滞留時間(秒)である。平均滞留時間(t)は、薄膜
蒸留装置の場合には装置内で薄膜を形成している液量を
単位時間当りに装置に供給される液量で除した値であ
り、連続蒸留装置の場合には塔底のリボイラー部の液量
を単位時間当りに装置に供給される液量で除した値であ
る。回分蒸留装置の場合には、蒸留装置の塔底のリボイ
ラー部の液量の蒸留の全期間に亘る平均値から蒸留終了
時にリボイラー部に残存している液量を差し引いたもの
を、塔底からの2−(4−ピリジル)エタンチオールの
蒸留の全期間に亘る平均留出速度で除した値を用いれば
よい。
ンチオールから発生する2−(4−ピリジル)エタンチ
オール蒸気の温度であり、tは蒸留装置において熱源と
接触している粗2−(4−ビニル)エタンチオールの平
均滞留時間(秒)である。平均滞留時間(t)は、薄膜
蒸留装置の場合には装置内で薄膜を形成している液量を
単位時間当りに装置に供給される液量で除した値であ
り、連続蒸留装置の場合には塔底のリボイラー部の液量
を単位時間当りに装置に供給される液量で除した値であ
る。回分蒸留装置の場合には、蒸留装置の塔底のリボイ
ラー部の液量の蒸留の全期間に亘る平均値から蒸留終了
時にリボイラー部に残存している液量を差し引いたもの
を、塔底からの2−(4−ピリジル)エタンチオールの
蒸留の全期間に亘る平均留出速度で除した値を用いれば
よい。
【0012】蒸留装置の熱源部における粗2−(4−ピ
リジル)エタンチオールの平均滞留時間が長くなると、
2−(4−ピリジル)エタンチオールの2量化反応など
が促進されて収率が低下する。また粗2−(4−ピリジ
ル)エタンチオールから発生した蒸気の温度が高いと、
気相での2−(4−ピリジル)エタンチオールの2量化
反応が盛んとなり、生成した2量体が製品の2−(4−
ピリジル)エタンチオール中に混入して製品の純度を低
下させる。粗2−(4−ピリジル)エタンチオールから
発生させる蒸気の温度は110℃以下であるのが好まし
く、また発生した蒸気はできるだけ速やかに冷却するの
が好ましい。
リジル)エタンチオールの平均滞留時間が長くなると、
2−(4−ピリジル)エタンチオールの2量化反応など
が促進されて収率が低下する。また粗2−(4−ピリジ
ル)エタンチオールから発生した蒸気の温度が高いと、
気相での2−(4−ピリジル)エタンチオールの2量化
反応が盛んとなり、生成した2量体が製品の2−(4−
ピリジル)エタンチオール中に混入して製品の純度を低
下させる。粗2−(4−ピリジル)エタンチオールから
発生させる蒸気の温度は110℃以下であるのが好まし
く、また発生した蒸気はできるだけ速やかに冷却するの
が好ましい。
【0013】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に具体的に説
明する。 実施例1 2−(4−ピリジル)エタンチオール94.9g、2−
(4−ピリジル)エチルスルフィド4.7g及び2−
(4−ピリジル)エチルジスルフィド6.1gを含む粗
2−(4−ピリジル)エタンチオール(純度86.3
%)110.0gを、ガラス製の外部ジャケット式薄膜
蒸留装置を用いて蒸留した。ジャケット温度は403
K、圧力は600Paで、液の平均滞留時間は300秒
であり、発生した蒸気の温度は371Kであった。この
蒸気温度と平均滞留時間は式(1)を満足する(ln30
0=5.70、7156/371−10.1=9.19)。留出した2−(4
−ピリジル)エタンチオールは95.4gでその純度は
98.3%であり、2−(4−ピリジル)エチルスルフ
ィドが0.3%含まれていた。2−(4−ピリジル)エ
タンチオールの回収率は98.8%であった。
明する。 実施例1 2−(4−ピリジル)エタンチオール94.9g、2−
(4−ピリジル)エチルスルフィド4.7g及び2−
(4−ピリジル)エチルジスルフィド6.1gを含む粗
2−(4−ピリジル)エタンチオール(純度86.3
%)110.0gを、ガラス製の外部ジャケット式薄膜
蒸留装置を用いて蒸留した。ジャケット温度は403
K、圧力は600Paで、液の平均滞留時間は300秒
であり、発生した蒸気の温度は371Kであった。この
蒸気温度と平均滞留時間は式(1)を満足する(ln30
0=5.70、7156/371−10.1=9.19)。留出した2−(4
−ピリジル)エタンチオールは95.4gでその純度は
98.3%であり、2−(4−ピリジル)エチルスルフ
ィドが0.3%含まれていた。2−(4−ピリジル)エ
タンチオールの回収率は98.8%であった。
【0014】実施例2
粗2−(4−ピリジル)エタンチオール(純度66.5
%)240.1gを、500mLフラスコに仕込み、内
部を窒素で置換した。これを403Kに加熱したオイル
バスに入れ、液中に窒素を吹込みながら、300Paの
圧力下で2−(4−ピリジル)エタンチオールを留出さ
せた。発生した蒸気の温度は365Kであった。留出し
た2−(4−ピリジル)エタンチオールは143.9g
で、純度は99.5%であった(2−(4−ピリジル)
エタンチオールの回収率90%)。また、2−(4−ピ
リジル)スルフィドの含有率は0.2%であった。液の
平均滞留時間は3960秒であり、式(1)を満足する
(ln3960=8.28、7156/365−10.1=9.51)。
%)240.1gを、500mLフラスコに仕込み、内
部を窒素で置換した。これを403Kに加熱したオイル
バスに入れ、液中に窒素を吹込みながら、300Paの
圧力下で2−(4−ピリジル)エタンチオールを留出さ
せた。発生した蒸気の温度は365Kであった。留出し
た2−(4−ピリジル)エタンチオールは143.9g
で、純度は99.5%であった(2−(4−ピリジル)
エタンチオールの回収率90%)。また、2−(4−ピ
リジル)スルフィドの含有率は0.2%であった。液の
平均滞留時間は3960秒であり、式(1)を満足する
(ln3960=8.28、7156/365−10.1=9.51)。
【0015】比較例1
粗2−(4−ピリジル)エタンチオール(純度88.6
%)401.6gを、1000mLフラスコ仕込み、内
部を窒素で置換した。これを383Kに加熱したオイル
バスに入れ、内部を撹拌しながら330Paの圧力下で
2−(4−ピリジル)エタンチオールを留出させた。発
生した蒸気の温度は364Kであった。純度96.4%
の2−(4−ピリジル)エタンチオール309.8gが
留出物として得られた(2−(4−ピリジル)エタンチ
オールの回収率84.1%)。また留出物中の2−(4
−ピリジル)スルフィドの含有率は3.2%であった。
この蒸留実験における液の平均滞留時間は14400秒
であり、式(1)を満足しない(ln14400=9.58、715
6/364−10.1=9.34)
%)401.6gを、1000mLフラスコ仕込み、内
部を窒素で置換した。これを383Kに加熱したオイル
バスに入れ、内部を撹拌しながら330Paの圧力下で
2−(4−ピリジル)エタンチオールを留出させた。発
生した蒸気の温度は364Kであった。純度96.4%
の2−(4−ピリジル)エタンチオール309.8gが
留出物として得られた(2−(4−ピリジル)エタンチ
オールの回収率84.1%)。また留出物中の2−(4
−ピリジル)スルフィドの含有率は3.2%であった。
この蒸留実験における液の平均滞留時間は14400秒
であり、式(1)を満足しない(ln14400=9.58、715
6/364−10.1=9.34)
Claims (2)
- 【請求項1】 粗2−(4−ピリジル)エタンチオール
を蒸留精製するに際し、蒸留装置内で粗2−(4−ピリ
ジル)エタンチオールが熱源と接触している平均時間
と、粗2−(4−ピリジル)エタンチオールから発生す
る蒸気との間に、式(1)が成立するように蒸留条件を
制御することを特徴とする方法。 【数1】ln(t)≦(7156/T)−10.1 …(1) (式中、tは粗2−(4−ピリジル)エタンチオールが
熱源と接触している平均時間(秒)、Tは粗2−(4−
ピリジル)エタンチオールから発生する蒸気温度(K)
を示す) - 【請求項2】 蒸留を薄膜蒸留装置を用いて行うことを
特徴とする請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001192636A JP2003012646A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 2−(4−ピリジル)エタンチオールの蒸留方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001192636A JP2003012646A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 2−(4−ピリジル)エタンチオールの蒸留方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003012646A true JP2003012646A (ja) | 2003-01-15 |
Family
ID=19031064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001192636A Pending JP2003012646A (ja) | 2001-06-26 | 2001-06-26 | 2−(4−ピリジル)エタンチオールの蒸留方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003012646A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005012250A1 (ja) * | 2003-07-31 | 2005-02-10 | Mitsubishi Chemical Corporation | ピリジルエチルチオ化合物の製造方法、変性イオン交換体およびその製造方法ならびにビスフェノール化合物の製造方法 |
JP2005060371A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-03-10 | Mitsubishi Chemicals Corp | ピリジルエチルチオ化合物の製造方法、変性イオン交換体およびビスフェノール化合物の製造方法 |
CN100418949C (zh) * | 2003-07-31 | 2008-09-17 | 三菱化学株式会社 | 吡啶乙硫基化合物的制法、改性离子交换体及其制法以及双酚化合物的制法 |
JP2020110836A (ja) * | 2019-01-16 | 2020-07-27 | 花王株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報処理システム、管理方法、および製造方法 |
US11844892B2 (en) | 2009-05-29 | 2023-12-19 | Livanova Deutschland Gmbh | Device for establishing the venous inflow to a blood reservoir of an extracorporeal blood circulation system |
-
2001
- 2001-06-26 JP JP2001192636A patent/JP2003012646A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005012250A1 (ja) * | 2003-07-31 | 2005-02-10 | Mitsubishi Chemical Corporation | ピリジルエチルチオ化合物の製造方法、変性イオン交換体およびその製造方法ならびにビスフェノール化合物の製造方法 |
JP2005060371A (ja) * | 2003-07-31 | 2005-03-10 | Mitsubishi Chemicals Corp | ピリジルエチルチオ化合物の製造方法、変性イオン交換体およびビスフェノール化合物の製造方法 |
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JP2011144200A (ja) * | 2003-07-31 | 2011-07-28 | Mitsubishi Chemicals Corp | ピリジルエチルチオ化合物の製造方法、変性イオン交換体およびビスフェノール化合物の製造方法 |
US8344152B2 (en) | 2003-07-31 | 2013-01-01 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for producing pyridylethylthio compound, modified ion exchanger and process for producing the same, and process for producing bisphenol compound |
US11844892B2 (en) | 2009-05-29 | 2023-12-19 | Livanova Deutschland Gmbh | Device for establishing the venous inflow to a blood reservoir of an extracorporeal blood circulation system |
JP2020110836A (ja) * | 2019-01-16 | 2020-07-27 | 花王株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報処理システム、管理方法、および製造方法 |
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