JP2003012468A - 養毛・発毛促進剤 - Google Patents
養毛・発毛促進剤Info
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Abstract
ミジン−3−オキサイド(ミノキシジル)とN−アルキ
ル−2−ピロリドン、炭酸アルキレンから選ばれる一種
または二種以上の成分を含有することを特徴とする養毛
・発毛促進剤。 【効果】 ミノキシジルを、N−アルキル−2−ピロリ
ドン及び/又は炭酸アルキレンと併用することにより、
より優れた養毛・発毛効果を奏する。
Description
−6−ピペリジノピリミジン−3−オキサイド及びN−
アルキル−2−ピロリドン、炭酸アルキレンから選ばれ
る一種もしくは二種以上の成分とを含有することを特徴
とする養毛・発毛促進剤に関する。本発明は、医薬品、
医薬部外品或いは化粧品分野において利用される。
ミジン−3−オキサイドは、一般名が「ミノキシジル」
と呼ばれている既知化合物で、高血圧治療薬として用い
られているが、副作用として多毛現象が発生することが
知られており、これに基づきミノキシジルを局所に適用
したとき、脱毛の治療に有効であることが報じられてい
る[ジャーナル オブ インベスティゲイティブ デル
マトロジー(J. Invest.Dermal.);82,90(19
84),ジャーナル オブ インベスティゲイティブ
デルマトロジー;82,515,90(1984)]。
また、ミノキシジルと女性ホルモン(特開昭60−18
1008号公報)、ミノキシジルと甲状腺ホルモン(特
開昭61−165311号公報)、ミノキシジルと抗ア
ンドロジェン(特開昭61−165312号公報)、ミ
ノキシジルとジメチルスルホキシド(特開平1−566
10号公報)、ミノキシジルと生薬エキス(特開平5−
4908号公報)などの組み合わせで、これらを養毛成
分として含有する養毛料、発毛促進料に関する発明が開
示されている。
毛・発毛効果が特に優れ、且つ安全性の高い養毛・発毛
ものは未だに少なく、その薬効効果があるとされる成分
について、その有効性を客観的に評価するならばその大
部分が未だ十分とはいえず、さらに発毛、育毛効果の優
れた製剤の開発が望まれていた。
性、安定性に優れ、かつ養毛・発毛効果の高いミノキシ
ジル含有製剤を得るべく研究を続けた結果、ミノキシジ
ルにN−アルキル−2−ピロリドン、炭酸アルキレンか
ら選ばれる一種もしくは二種以上の成分を配合すること
により、養毛・発毛促進効果が飛躍的に増大することを
見いだした。本発明は、この知見に基づき完成した。す
なわち、本発明は、ミノキシジルとN−アルキル−2−
ピロリドン、炭酸アルキレンから選ばれる一種もしくは
二種以上の成分とを含有すること特徴とする養毛・発毛
促進剤である。本発明は、医薬品、医薬部外品或いは化
粧品分野において利用される。以下、本発明について詳
細に示す。
ジル( minoxidil)は、化学名2,4−ジアミノ−6−
ピペリジノピリミジン−3−オキサイドで、医療の分野
で高血圧治療薬(降圧薬)として公知の物質である。物
性は、融点248℃(259−261℃で分解)、プロ
ピレングリコール、メタノール、エタノールに溶解す
る。本発明においてN−アルキル−2−ピロリドンとし
ては、炭素原子数1ないし4の低級アルキル基を有する
N−アルキル−2−ピロリドンが好ましく、より好まし
くはN−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピ
ロリドンが挙げられるが、必ずしもこれらに限定される
ものではない。本発明における炭酸アルキレンとして
は、炭素原子数2ないし4の低級アルキレン基を有する
炭酸アルキレンが好ましく、具体的には炭酸エチレン、
炭酸プロピレンなどが挙げられるが、必ずしもこれらに
限定されるものではない。
して0.001〜10.0重量%(以下特記しない限り
%は重量%を示す)であるが、養毛・発毛促進に対する
有効性と共に各個人によって異なる皮膚に対する安全性
等を考慮した場合、0.01〜7%程度が好ましい。N
−アルキル−2−ピロリドン、炭酸アルキレンの配合量
は、それぞれ0.01〜10%で、好ましくはそれぞれ
0.5〜5%である。ミノキシジルに対して、N−アル
キル−2−ピロリドン及び炭酸アルキレンはそれぞれ単
独で、又は両者を併せて用いることができる。
ルのほかに、養毛・発毛促進剤や養毛・育毛剤の分野の
製剤において有効成分として一般に知られているサリチ
ル酸やイソプロピルメチルフェノール等の殺菌剤やビタ
ミンE、ビタミンA、ビタミンB群等のビタミン類、グ
リチルレチン等の抗炎症剤、エストラジオール、コーチ
ゾン等のホルモン剤、アミノ酸、ヒノキチオールなどの
薬剤を配合することができる。また、本発明に係る養毛
・発毛促進剤には、本発明の効果を妨げない限り、通
常、医薬品、医薬部外品或いは化粧品分野で一般に用い
られる各種成分、例えば、水性成分、油分、界面活性
剤、有機溶剤、動植物抽出液、保湿剤、増粘剤、pH調
整剤、紫外線吸収剤、粉末剤、防腐剤、酸化防止剤、香
料、精油、色剤等を配合することができる。
ジルとN−アルキル−2−ピロリドン、炭酸アルキレン
から選ばれる一種もしくは二種以上の成分とを含有する
ことにより、養毛・発毛促進作用において極めて優れた
効果を示す。また、本発明は、医薬品、医薬部外品或い
は化粧品分野において一般に用いられる成分を配合する
ことにより、一般的なアルコール性基剤のほかにエアゾ
ール剤、乳液、ジェル状、二層性液剤、さらにはクリー
ム剤、そのほか外用剤に適するどのような剤型にも適用
することができ、これらの剤型に限定されるものではな
い。
下に示すが、本発明はこれらにより限定されるものでは
ない。
品)について発毛試験を行った。すなわち、毛成長作用
の有効性評価の実験動物として汎用されるC3Hマウス
♂(6週令)の背部体毛をシェーバーで剃毛し、1群を
10匹とし、無塗布群、実施例1群、実施例2群、比較
例群及び市販製剤群の5群に分け、それぞれの試料を毎
日1回200μlずつ25日間連続塗布した。各試料の
発毛効果はマウス背部の発毛部分を測定し、その面積比
により比較した。
では全群ほとんど発毛は認められないが、実施例1にお
いてはわずかながらも背部に黒味が見られ、成長期毛に
入っている兆しが見られ、13日目には実施例1の塗布
群においては半数以上が成長期毛に入った。塗布20日
目に入り、無塗布群、比較例群及び市販製剤群において
約1/3のマウスが成長期毛に移行した。塗布30日目
の各マウスの背部の発毛部分の面積比を表−1に示す。
2の群はともに発毛に対する効果は、比較例及び市販製
剤の群に比していずれも著しい効果があることが認めら
れた。
脱毛症の状態の健常人10名(男子、22−47才)を
対象として1日1〜2回、毎回約3mLを3ケ月間にわ
たり使用させたところ、表−2に示す結果が得られた。
し、抜け毛が減少、生毛発生、硬毛が見られ、発毛状態
も良好であり、約70%の高率であった。
剤の原液とする。この原液と噴射剤を常法により、耐圧
容器に充填し、エアゾールタイプの育毛剤とする。
Claims (4)
- 【請求項1】 2,4−ジアミノ−6−ピペリジノピリ
ミジン−3−オキサイドとN−アルキル−2−ピロリド
ン、炭酸アルキレンから選ばれる一種または二種以上の
成分を含有することを特徴とする養毛・発毛促進剤。 - 【請求項2】 N−アルキル−2−ピロリドンが、炭酸
エチレンまたは/および炭酸プロピレンである請求項1
記載の養毛・発毛促進剤。 - 【請求項3】 炭酸アルキレンが、炭酸エチレン、炭酸
プロピレンの一種または二種である請求項1記載の養毛
・発毛促進剤。 - 【請求項4】 2,4−ジアミノ−6−ピペリジノピリ
ミジン−3−オキサイドの配合量が、組成物全量に対し
て重量比で0.001〜10.0%、N−アルキル−2
−ピロリドン、炭酸アルキレンから選ばれる一種または
二種以上の成分の配合量が0.01〜10%であること
を特徴とする請求項1記載の養毛・発毛促進剤。
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---|---|---|---|
JP2001196699A JP2003012468A (ja) | 2001-06-28 | 2001-06-28 | 養毛・発毛促進剤 |
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- 2001-06-28 JP JP2001196699A patent/JP2003012468A/ja active Pending
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