JP2003012396A - 結晶形状測定装置および結晶形状測定方法およびプログラムおよび記録媒体 - Google Patents

結晶形状測定装置および結晶形状測定方法およびプログラムおよび記録媒体

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JP2003012396A JP2001195178A JP2001195178A JP2003012396A JP 2003012396 A JP2003012396 A JP 2003012396A JP 2001195178 A JP2001195178 A JP 2001195178A JP 2001195178 A JP2001195178 A JP 2001195178A JP 2003012396 A JP2003012396 A JP 2003012396A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チョクラルスキー法により育成される半導体
単結晶の径や中心等の幾何学的形状を高精度に測定す
る。 【解決手段】 結晶形状測定装置10Aを、カメラ18
と、カメラ18により半導体単結晶Sと半導体融液SL
の融液面Aとの境界部を撮像して得た原画像を記憶部1
9から読み込み、仮想的に引き上げ軸Pと平行な方向か
ら撮像した場合に得られる変換画像を生成して、変換画
像上にて境界部を円近似することで半導体単結晶Sの幾
何学的形状の情報、例えば直径Rおよび中心位置C等を
算出する画像処理部20とを備えて構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、るつぼ内の半導体
融液からCZ(チョクラルスキー)法により育成され
る、例えばSi(シリコン)等の無転位の半導体単結晶
の幾何学的形状を光学的に測定する結晶形状測定装置お
よび結晶形状測定方法およびプログラムおよび記録媒体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開2000−28148
1号公報に開示された単結晶引上装置のように、炉内に
設置された石英るつぼに満たされた半導体融液から、半
導体単結晶を引き上げ軸線周りに回転させつつ引き上げ
る際に、カメラによって半導体単結晶と半導体融液との
境界部を撮像して、この撮像により得られた画像から半
導体単結晶の径を算出し、この径を用いて単結晶引き上
げ速度や半導体溶融の温度等を制御する単結晶引上装置
が知られている。この単結晶引上装置では、育成される
単結晶と半導体融液との境界部に発生する高輝度のフュ
ージョンリングを撮像した画像から、フュージョンリン
グの円弧を計測して、この円弧により半導体単結晶の断
面である円の中心を推定することによって半導体単結晶
の径を算出する。円弧の計測では、少なくとも3点の円
弧上の点をプロットすることによって円の中心を推定す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術の一例に係る単結晶引上装置においては、育成される
半導体単結晶と半導体融液との境界部に発生する高輝度
のフュージョンリングを、斜め上方つまり半導体単結晶
の引き上げ軸方向と交差する方向からカメラによって撮
像している。そして、この撮像により得られた画像上に
おいて、フュージョンリングを円近似することで半導体
単結晶の中心位置を推定している。しかしながら、たと
え実際には円形のフュージョンリングであっても、半導
体単結晶の引き上げ軸方向と交差する斜め方向から撮像
した場合には、フュージョンリング上の各点とカメラの
焦点との間の距離が異なることで、撮像により得られる
画像上のフュージョンリングは円形とはならず、さら
に、楕円形とも異なり、例えばカメラ位置に対する手前
側の部分ほど大きくなるように歪んだような、いわば変
形楕円形の画像が得られることとなる。
【0004】このため、カメラにより撮像して得た画像
上においてフュージョンリングを円もしくは楕円近似
し、この結果から半導体単結晶の径を推定した場合に
は、円もしくは楕円近似を適用する領域に応じて異なる
推定結果が得られてしまい、推定により得られる半導体
単結晶の径が、実際の半導体単結晶の径と大きく異なる
虞がある。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
カメラ等により撮像して得た半導体単結晶と融液面との
境界部の画像から、半導体単結晶の径や中心等の幾何学
的形状を高精度に測定することが可能な結晶形状測定装
置および結晶形状測定方法およびプログラムおよび記録
媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の結晶
形状測定装置は、チョクラルスキー法により結晶融液か
ら育成される単結晶の育成部の形状を測定する結晶形状
測定装置であって、前記単結晶と前記結晶融液との境界
部を撮像する撮像手段(例えば、後述する実施形態での
カメラ18)と、前記撮像手段にて撮像して得た原画像
を、仮想的に前記引き上げ軸と平行な方向から前記境界
部を撮像した場合に得られる画像へと変換する画像変換
手段(例えば、後述する実施形態でのステップS03)
と、前記画像変換手段にて得た前記画像上において、前
記境界部を検出する境界部検出手段(例えば、後述する
実施形態でのステップS05)と、前記画像上におい
て、前記境界部検出手段にて検出した前記境界部を円近
似して直径および中心を算出する境界部認識手段(例え
ば、後述する実施形態でのステップS06)と、前記境
界部認識手段にて認識した前記直径および前記中心に基
づいて、前記単結晶の直径および中心を算出する演算手
段(例えば、後述する実施形態でのステップS11)と
を備えることを特徴としている。
【0006】上記構成の結晶形状測定装置によれば、例
えば単結晶と結晶融液との境界部の斜め上方の位置から
撮像して得た原画像を、仮想的に引き上げ軸と平行な方
向から撮像した場合に得られる画像へと変換すること
で、単結晶と結晶融液との境界部に発生する例えば円形
のフュージョンリングの画像が歪んで観測されてしまう
ことを抑制することができる。これにより、フュージョ
ンリングの画像を精度良く円近似することができ、この
円近似に基づいて単結晶の形状、例えば径や中心を精度
良く測定することができる。従って、複数の単結晶を作
製する場合においても、安定した品質を確保することが
可能となる。
【0007】さらに、請求項2に記載の本発明の結晶形
状測定装置では、前記境界部認識手段は、前記境界部を
複数の環状部(例えば、後述する実施形態での内周部お
よび中心部および外周部)に分割し、各環状部毎に対応
して異なる径を有する複数の同心円によって円近似する
ことを特徴としている。上記構成の結晶形状測定装置に
よれば、境界部検出手段にて検出した単結晶と融液面と
の境界部を、複数、例えば外周部と、中心部と、内周部
とからなる3つの環状部に分割して、各環状部毎に異な
る径を有する同心円により円近似する。これにより、フ
ュージョンリングの画像を精度良く円近似することがで
き、この円近似に基づいて単結晶の形状、例えば径や中
心をより一層、精度良く測定することができる。さら
に、単結晶に生じる晶癖線により単結晶の外周部から突
出する突出部が形成される場合であっても、例えば晶癖
線の影響が少ない内周側の環状部に対する円近似の認識
結果に基づいて単結晶の形状を測定することで、径や中
心等の測定精度を向上させることができる。また、外周
部、内周部の径を測定することにより、フュージョンリ
ングの幅を測定することができ、引き上げの状態をより
正確に把握することができる。
【0008】さらに、請求項3に記載の本発明の結晶形
状測定装置では、前記境界部認識手段は、Hough変
換もしくはマッチングにより前記境界部を円近似するこ
とを特徴としている。上記構成の結晶形状測定装置によ
れば、境界部検出手段にて、例えば二値化処理や境界エ
ッジの検出処理等により検出した境界部に対して、直径
および中心に対する適宜の予測値からなる円によるマッ
チング、あるいは、円検出のHough変換を行い、境
界部の直径及び中心を算出する。
【0009】さらに、請求項4に記載の本発明の結晶形
状測定装置では、前記境界部認識手段は、最小二乗法に
より前記境界部を円近似することを特徴としている。上
記構成の結晶形状測定装置によれば、境界部検出手段に
て、例えば二値化処理や境界エッジの検出処理等により
検出した境界部に対して、円による最小二乗法を適用し
て、境界部の直径及び中心を算出する。
【0010】さらに、請求項5に記載の本発明の結晶形
状測定装置では、前記境界部認識手段は、Hough変
換もしくはマッチングと、最小二乗法とにより前記境界
部を円近似することを特徴としている。上記構成の結晶
形状測定装置によれば、境界部検出手段にて、例えば二
値化処理や境界エッジの検出処理等により検出した境界
部に対して、直径および中心に対する適宜の予測値から
なる円によるマッチング、あるいは、円検出のHoug
h変換を行い、境界部の直径及び中心を算出する。次
に、この認識結果に基づいて、検出した境界部のデータ
に対して、例えば晶癖線等に起因する特異点の除去等の
補正を行う。そして、補正後の境界部のデータに対し
て、円による最小二乗法を適用して、境界部の直径及び
中心を算出する。これにより、単結晶の形状、例えば径
や中心を、より一層、精度良く測定することができる。
【0011】また、請求項6に記載の本発明の結晶形状
測定方法は、チョクラルスキー法により結晶融液から育
成される単結晶の育成部の形状を測定する結晶形状測定
方法であって、前記単結晶と前記結晶融液との境界部を
撮像する第1ステップ(例えば、後述する実施形態での
ステップS03)と、前記第1ステップにて撮像して得
た原画像を、仮想的に前記引き上げ軸と平行な方向から
前記境界部を撮像した場合に得られる画像へと変換する
第2ステップ(例えば、後述する実施形態ではステップ
S03が兼ねる)と、前記第2ステップにて得た前記画
像上において、前記境界部を検出する第3ステップ(例
えば、後述する実施形態でのステップS05)と、前記
画像上において、前記第3ステップにて検出した前記境
界部を円近似して直径および中心を算出する第4ステッ
プ(例えば、後述する実施形態でのステップS06)
と、前記第4ステップにて認識した前記直径および前記
中心に基づいて、前記単結晶の直径および中心を算出す
る第5ステップ(例えば、後述する実施形態でのステッ
プS11)とを含むことを特徴としている。
【0012】このような結晶形状測定方法によれば、単
結晶と結晶融液との境界部に発生する例えば円形のフュ
ージョンリングの画像が歪んで観測されてしまうことを
抑制することができ、フュージョンリングの画像を精度
良く円近似することができる。
【0013】さらに、請求項7に記載の本発明の結晶形
状測定方法では、前記第4ステップは、前記境界部を複
数の環状部に分割し、各環状部毎に対応して異なる径を
有する複数の同心円によって円近似することを特徴とし
ている。このような結晶形状測定方法によれば、フュー
ジョンリングの画像を、より一層、精度良く円近似する
ことができる。特に、外周部、内周部を含む複数の環状
部に分割した場合には、フュージョンリングの幅を測定
することができる。
【0014】さらに、請求項8に記載の本発明の結晶形
状測定方法では、前記第4ステップは、Hough変換
もしくはマッチングにより前記境界部を円近似すること
を特徴としている。このような結晶形状測定方法によれ
ば、晶癖線の影響を受けず、単結晶と結晶融液との境界
部の検出および認識処理における精度を向上させること
ができる。
【0015】さらに、請求項9に記載の本発明の結晶形
状測定方法では、前記第4ステップは、最小二乗法によ
り前記境界部を円近似することを特徴としている。この
ような結晶形状測定方法によれば、検出した境界部に対
して円による最小二乗法を行うことで、精度良く形状を
測定することができる。
【0016】さらに、請求項10に記載の本発明の結晶
形状測定方法では、前記第4ステップは、Hough変
換もしくはマッチングと、最小二乗法とにより前記境界
部を円近似することを特徴としている。このような結晶
形状測定方法によれば、円によるマッチング、あるい
は、円検出のHough変換に基づいて、検出した境界
部のデータを補正し、補正後の境界部のデータに対して
円による最小二乗法を適用することで、より一層、精度
良く境界部の形状を測定することができる。
【0017】また、請求項11に記載の本発明のプログ
ラムは、コンピュータを、チョクラルスキー法により結
晶融液から育成される単結晶の育成部の形状を測定する
手段として機能させるためのプログラムであって、撮像
手段(例えば、後述する実施形態ではカメラ18)によ
り撮像された前記単結晶と結晶融液との境界部の原画像
を、仮想的に前記引き上げ軸と平行な方向から前記境界
部を撮像した場合に得られる画像へと変換する画像変換
手段(例えば、後述する実施形態ではステップS03が
兼ねる)と、前記画像変換手段にて得た前記画像上にお
いて、前記境界部を検出する境界部検出手段(例えば、
後述する実施形態でのステップS05)と、前記画像上
において、前記境界部検出手段にて検出した前記境界部
を円近似して直径および中心を算出する境界部認識手段
(例えば、後述する実施形態でのステップS06)と、
前記境界部認識手段にて認識した前記直径および前記中
心に基づいて、前記単結晶の直径および中心を算出する
演算手段(例えば、後述する実施形態でのステップS1
1)として機能させることを特徴としている。
【0018】上記のプログラムによれば、例えば単結晶
と結晶融液との境界部の斜め上方の位置から撮像して得
た原画像を、仮想的に引き上げ軸と平行な方向から撮像
した場合に得られる画像へと変換することで、単結晶と
結晶融液との境界部に発生する例えば円形のフュージョ
ンリングの画像が歪んで観測されてしまうことを抑制す
ることができる。これにより、フュージョンリングの画
像を精度良く円近似することができ、この円近似に基づ
いて単結晶の形状、例えば径や中心を精度良く測定する
ことができる。
【0019】さらに、請求項12に記載の本発明のプロ
グラムでは、前記境界部認識手段は、前記境界部を複数
の環状部(例えば、後述する実施形態での内周部および
中心部および外周部)に分割し、各環状部毎に対応して
異なる径を有する複数の同心円によって円近似すること
を特徴としている。上記のプログラムによれば、境界部
検出手段にて検出した単結晶と融液面との境界部を、複
数、例えば外周部と、中心部と、内周部とからなる3つ
の環状部に分割して、各環状部毎に異なる径を有する同
心円により円近似する。これにより、フュージョンリン
グの画像を精度良く円近似することができ、この円近似
に基づいて単結晶の形状、例えば径や中心をより一層、
精度良く測定することができる。さらに、単結晶に生じ
る晶癖線により単結晶の外周部から突出する突出部が形
成される場合であっても、例えば晶癖線の影響が少ない
内周側の環状部に対する円近似の認識結果に基づいて単
結晶の形状を測定することで、径や中心等の測定精度を
向上させることができる。また、外周部、内周部の径を
測定することにより、フュージョンリングの幅を測定す
ることができ、引き上げの状態をより正確に把握するこ
とができる。
【0020】さらに、請求項13に記載の本発明のプロ
グラムでは、前記境界部認識手段は、Hough変換も
しくはマッチングにより前記境界部を円近似することを
特徴としている。上記構成のプログラムによれば、境界
部検出手段にて、例えば二値化処理や境界エッジの検出
処理等により検出した境界部に対して、直径および中心
に対する適宜の予測値からなる円によるマッチング、あ
るいは、円検出のHough変換を行い、境界部の直径
及び中心を算出する。
【0021】さらに、請求項14に記載の本発明のプロ
グラムでは、前記境界部認識手段は、最小二乗法により
前記境界部を円近似することを特徴としている。上記の
プログラムによれば、境界部検出手段にて、例えば二値
化処理や境界エッジの検出処理等により検出した境界部
に対して、円による最小二乗法を適用して、境界部の直
径及び中心を算出する。
【0022】さらに、請求項15に記載の本発明のプロ
グラムでは、前記境界部認識手段は、Hough変換も
しくはマッチングと、最小二乗法とにより前記境界部を
円近似することを特徴としている。上記のプログラムに
よれば、境界部検出手段にて、例えば二値化処理や境界
エッジの検出処理等により検出した境界部に対して、直
径および中心に対する適宜の予測値からなる円によるマ
ッチング、あるいは、円検出のHough変換を行い、
境界部の直径及び中心を算出する。次に、この認識結果
に基づいて、検出した境界部のデータに対して、例えば
晶癖線等に起因する特異点の除去等の補正を行う。そし
て、補正後の境界部のデータに対して、円による最小二
乗法を適用して、境界部の直径及び中心を算出する。こ
れにより、単結晶の形状、例えば径や中心を、より一
層、精度良く測定することができる。
【0023】また、請求項16に記載の本発明のコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体は、コンピュータを、チ
ョクラルスキー法により結晶融液から育成される単結晶
の育成部の形状を測定する手段として機能させるための
プログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータ
を、撮像手段(例えば、後述する実施形態ではカメラ1
8)により撮像された前記単結晶と結晶融液との境界部
の原画像を、仮想的に前記引き上げ軸と平行な方向から
前記境界部を撮像した場合に得られる画像へと変換する
画像変換手段(例えば、後述する実施形態ではステップ
S03が兼ねる)と、前記画像変換手段にて得た前記画
像上において、前記境界部を検出する境界部検出手段
(例えば、後述する実施形態でのステップS05)と、
前記画像上において、前記境界部検出手段にて検出した
前記境界部を円近似して直径および中心を算出する境界
部認識手段(例えば、後述する実施形態でのステップS
06)と、前記境界部認識手段にて認識した前記直径お
よび前記中心に基づいて、前記単結晶の直径および中心
を算出する演算手段(例えば、後述する実施形態でのス
テップS11)として機能させるためのプログラムを記
録したことを特徴としている。
【0024】上記の記録媒体によれば、例えば単結晶と
結晶融液との境界部の斜め上方の位置から撮像して得た
原画像を、仮想的に引き上げ軸と平行な方向から撮像し
た場合に得られる画像へと変換することで、単結晶と結
晶融液との境界部に発生する例えば円形のフュージョン
リングの画像が歪んで観測されてしまうことを抑制する
ことができる。これにより、フュージョンリングの画像
を精度良く円近似することができ、この円近似に基づい
て単結晶の形状、例えば径や中心を精度良く測定するこ
とができる。
【0025】さらに、請求項17に記載の本発明のコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体では、前記境界部認識
手段は、前記境界部を複数の環状部(例えば、後述する
実施形態での内周部および中心部および外周部)に分割
し、各環状部毎に対応して異なる径を有する複数の同心
円によって円近似することを特徴としている。上記の記
録媒体によれば、境界部検出手段にて検出した単結晶と
融液面との境界部を、複数、例えば外周部と、中心部
と、内周部とからなる3つの環状部に分割して、各環状
部毎に異なる径を有する同心円により円近似する。これ
により、フュージョンリングの画像を精度良く円近似す
ることができ、この円近似に基づいて単結晶の形状、例
えば径や中心をより一層、精度良く測定することができ
る。さらに、単結晶に生じる晶癖線により単結晶の外周
部から突出する突出部が形成される場合であっても、例
えば晶癖線の影響が少ない内周側の環状部に対する円近
似の認識結果に基づいて単結晶の形状を測定すること
で、径や中心等の測定精度を向上させることができる。
また、外周部、内周部の径を測定することにより、フュ
ージョンリングの幅を測定することができ、引き上げの
状態をより正確に把握することができる。
【0026】さらに、請求項18に記載の本発明のコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体では、前記境界部認識
手段は、Hough変換もしくはマッチングにより前記
境界部を円近似することを特徴としている。上記の記録
媒体によれば、境界部検出手段にて、例えば二値化処理
や境界エッジの検出処理等により検出した境界部に対し
て、直径および中心に対する適宜の予測値からなる円に
よるマッチング、あるいは、円検出のHough変換を
行い、境界部の直径及び中心を算出する。
【0027】さらに、請求項19に記載の本発明のコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体では、前記境界部認識
手段は、最小二乗法により前記境界部を円近似すること
を特徴としている。上記の記録媒体によれば、境界部検
出手段にて、例えば二値化処理や境界エッジの検出処理
等により検出した境界部に対して、円による最小二乗法
を適用して、境界部の直径及び中心を算出する。
【0028】さらに、請求項20に記載の本発明のコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体では、前記境界部認識
手段は、Hough変換もしくはマッチングと、最小二
乗法とにより前記境界部を円近似することを特徴として
いる。上記の記録媒体によれば、境界部検出手段にて、
例えば二値化処理や境界エッジの検出処理等により検出
した境界部に対して、直径および中心に対する適宜の予
測値からなる円によるマッチング、あるいは、円検出の
Hough変換を行い、境界部の直径及び中心を算出す
る。次に、この認識結果に基づいて、検出した境界部の
データに対して、例えば晶癖線等に起因する特異点の除
去等の補正を行う。そして、補正後の境界部のデータに
対して、円による最小二乗法を適用して、境界部の直径
及び中心を算出する。これにより、単結晶の形状、例え
ば径や中心を、より一層、精度良く測定することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の結晶形状測定装置
および結晶形状測定方法およびプログラムおよび記録媒
体の一実施形態について添付図面を参照しながら説明す
る。図1は本発明の一実施形態に係わる結晶形状測定装
置10Aを具備する単結晶引上装置10を示す構成図で
ある。
【0030】本実施の形態に係る単結晶引上装置10
は、例えば、中空の気密容器をなす引き上げ炉11と、
この引き上げ炉11の中央下部に鉛直方向に立設され上
下動可能とされたシャフト12と、このシャフト12の
上部に載置されたサセプタ13と、このサセプタ13上
により支持され、例えばシリコンの融液からなる半導体
融液SLを貯留する坩堝14と、この坩堝14の外周面
から所定距離だけ離間して配置されたヒータ15と、引
上装置16と、坩堝移動装置17と、結晶形状測定装置
10Aと、制御部21とを備えて構成されている。さら
に、結晶形状測定装置10Aは、カメラ18と、記憶部
19と、画像処理部20とを備えて構成されている。
【0031】ヒータ15は、例えばシリコン等の半導体
原料を坩堝14内で加熱溶融すると共に、半導体融液S
Lを所定温度に保温する。引上装置16は、例えば引上
ワイヤ16aを引き上げ軸Pに沿って昇降可能、かつ、
引き上げ軸P周りに回転可能に吊り下げており、この引
上ワイヤ16aの下端部には例えばシリコン等の半導体
の種結晶(図示略)が固定されている。坩堝移動装置1
7は、シャフト12を介して坩堝14を昇降移動および
回転させる。そして、ヒータ15および引上装置16お
よび坩堝移動装置17の各動作は制御部21により制御
されている。すなわち制御部21は、後述する画像処理
部20にて算出した半導体単結晶Sの直径Rおよび中心
位置C等の幾何学的形状の情報を受信して、ヒータ15
および引上装置16および坩堝移動装置17の各動作を
制御するための制御信号を出力する。
【0032】結晶形状測定装置10Aのカメラ18は、
例えば2次元のシャッタカメラをなし、例えば融液面A
と略鋭角に交差する方向Q1から、半導体融液SLと半
導体単結晶Sとの境界部つまり結晶育成界面近傍に発生
する高輝度のフュージョンリングFRを撮像する。そし
て、撮像により得られた原画像を記憶部19へ出力して
格納する。
【0033】画像処理部20は、後述するように、カメ
ラ18により撮像して得た、原画像を記憶部19から読
み込み、この原画像を画像変換して、仮想的に引き上げ
軸(つまり半導体単結晶Sの結晶軸)Pと平行な方向か
ら撮像した場合に得られる、いわゆる変換画像を生成す
る。そして、この変換画像から半導体単結晶Sの幾何学
的形状の情報、例えば直径Rおよび中心位置C等を算出
する。
【0034】本実施の形態による結晶形状測定装置10
Aは上記構成を備えており、以下に、この結晶形状測定
装置10Aの動作について説明する。先ず、カメラ18
により撮像して得た原画像を画像変換して変換画像を得
る処理について添付図面を参照しながら説明する。図2
は本実施の形態に係る結晶形状測定装置10Aにおい
て、カメラ18により撮像して得た原画像を、仮想的に
引き上げ軸Pと平行な方向から撮像した仮想的なカメラ
で得られる変換画像へと変換する際における、幾何学的
な対応関係を示す図である。
【0035】半導体融液SLと半導体単結晶Sとの境界
部に発生するフュージョンリングFRに対して斜め上方
の位置から、例えば融液面Aと略鋭角に交差する方向Q
1(つまりカメラ18の光軸)に沿ってフュージョンリ
ングFRを撮像する場合、カメラ18の焦点F1とフュ
ージョンリングFR上の各位置との間の距離は一定とは
ならない。例えば、図2に示すように、フュージョンリ
ングFR上の位置であって、カメラ18に最も近い近接
位置FRaと、カメラ18から最も遠い離間位置FRb
とに対して、カメラ18の焦点F1と近接位置FRaと
の距離L1は、カメラ18の焦点F1と離間位置FRb
との距離L2とは異なり、常にL1<L2の関係が成り
立つ。
【0036】このため、例えば実際のフュージョンリン
グFRが円形であっても、カメラ18にて撮像して得た
原画像でのフュージョンリングFR1は、円形でも楕円
形でもない変形楕円形となる。なお、図2においては、
画像平面S1を便宜的にカメラ18の焦点F1の前方側
に示したが、実際の撮像では焦点F1の後方側に画像平
面S1が設けられている。ここで、例えば、カメラ18
の光軸Q1と半導体融液SLの融液面Aとの交点位置A
1に対する鉛直方向上方の位置に、仮想的なカメラの焦
点F2を設定して、この焦点F2および交点位置A1を
含む鉛直軸Q2(つまり仮想的なカメラの光軸)に沿っ
た方向からフュージョンリングFRを撮像したと仮定す
る。すると、この仮想的なカメラにて撮像して得られる
フュージョンリングFR2は、仮想的なカメラの画像平
面S2において近似的に円形となる。
【0037】すなわち、図2に示すように、実際の半導
体単結晶Sの中心位置Cと交点位置A1とが一致せず
に、仮想的なカメラの光軸Q2が結晶軸Pからずれて結
晶軸Pと平行に設定されている場合には、仮想的なカメ
ラの焦点F2と近接位置FRa1との距離L3は、仮想
的なカメラの焦点F2と離間位置FRbとの距離L4と
は一致せず、仮想的なカメラの画像平面S2において略
円形のフュージョンリングFR2が撮像される。なお、
実際の半導体単結晶Sの中心位置Cと交点位置A1とが
一致し、仮想的なカメラの光軸Q2と結晶軸Pとが一致
している場合には、L3=L4となり円形のフュージョ
ンリングFR2が得られる。また、図2においては、仮
想的なカメラの画像平面S2を、便宜的に仮想的なカメ
ラの焦点F2の前方側に示した。
【0038】ここで、画像平面S1におけるフュージョ
ンリングFR1を、仮想的なカメラの画像平面S2にお
けるフュージョンリングFR2に変換する際には、先
ず、フュージョンリングFR1に対応する各画素のカメ
ラ視線情報を算出する。このカメラ視線情報は、カメラ
内部変数とされる焦点距離fおよび画素ピッチおよび画
素数等から算出され、例えばカメラ18の焦点F1とフ
ュージョンリングFR1上の各点とを含んで形成される
各直線に対し、各直線が伸びる方向に関する情報とされ
ている。例えば図2において、カメラ視線情報は、カメ
ラ18の光軸Q1と第1のカメラ視線情報(例えば、焦
点F1および近接位置FRaを含む直線に沿った方向)
とのなす角θ1と、カメラ18の光軸Q1と第2のカメ
ラ視線情報(例えば、焦点F1および離間位置FRbを
含む直線に沿った方向)とのなす角θ2とを含む情報で
ある。
【0039】そして、画像平面S1のフュージョンリン
グFR1に対応する各画素に対して、カメラ外部変数と
されるカメラ姿勢およびカメラ位置(例えば図2におけ
る、焦点F1と交点位置A1との距離L、融液面Aと線
分F1A1とのなす角θ等)の情報に基づいてワールド
座標上の位置を算出する。ここで、ワールド座標系のX
Y平面は、例えば半導体融液SLの融液面Aとする。
【0040】そして、仮想的なカメラのカメラ外部変
数、つまりカメラ姿勢およびカメラ位置(例えば図2に
おける、焦点F2と交点位置A1との距離LL等)の情
報に基づいて、ワールド座標上の所望の各位置に対する
仮想的なカメラ視線情報を算出する。この場合、仮想的
なカメラ視線情報とは、例えば図2において、仮想的な
カメラの光軸Q2と第3のカメラ視線情報(例えば、焦
点F2および近接位置FRaを含む直線に沿った方向)
とのなす角θ3と、仮想的なカメラの光軸Q2と第4の
カメラ視線情報(例えば、焦点F2および離間位置FR
bを含む直線に沿った方向)とのなす角θ4とを含む情
報である。
【0041】そして、仮想的なカメラ視線情報と、仮想
的なカメラ内部変数(例えば、カメラ18と同様の値と
される焦点距離fおよび画素ピッチおよび画素数等)と
に基づいて、仮想的な画像平面S2のフュージョンリン
グFR2を表す各対応画素を算出する。なお、カメラ1
8の焦点F1と交点位置A1との距離Lやカメラ内部変
数に対して、仮想的なカメラの焦点F2と交点位置A1
との距離LLやカメラ内部変数を、互いに異なる値に設
定することにより、画像の拡大または縮小を行うことが
できる。特に、焦点距離fを距離LLと一致させること
により、ワールド座標系のXY平面そのものを仮想的な
画像平面S2と見なすことも可能である。
【0042】以下に、結晶形状測定装置10Aの動作の
詳細について説明する。半導体単結晶Sの引き上げ工程
は、半導体単結晶Sの形状に応じて、例えば、シード工
程と、肩工程と、直胴工程と、ボトム工程とを含んでお
り、以下においては、特に、シード工程と、肩工程と、
直胴工程およびボトム工程との、3つに分類した各工程
を対象として、半導体単結晶Sの幾何学的形状の測定方
法について添付図面を参照しながら説明する。図3は結
晶形状測定の概略処理を示すフローチャートである。
【0043】先ず、図3に示すステップS01において
は、後述する初期化処理を行う。次に、ステップS02
においては、結晶形状測定の処理の終了が指示されたか
否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合に
は、ステップS14に進み、終了処理として、例えば演
算処理用に確保したメモリ領域の開放等を行い、一連の
処理を終了する。一方、判定結果が「NO」の場合に
は、ステップS03に進む。
【0044】ステップS03においては、後述するよう
に、カメラ18にて撮像して得た原画像を画像処理部2
0に取り込み、画像変換の処理を行う。次に、ステップ
S04においては、シード工程と、肩工程と、直胴工程
およびボトム工程とに分類した3つの各工程のうち、何
れの工程における処理であるかの工程確認を行う。
【0045】そして、ステップS05においては、後述
するように、各工程毎に応じて設定された境界検出の処
理、つまり半導体単結晶Sと半導体融液SLとの境界部
の検出を行う。そして、ステップS06においては、後
述するように、各工程毎に応じて設定された境界認識の
処理、つまり検出した半導体単結晶Sと半導体融液SL
との境界部に対して円近似に基づく認識処理を行い、半
導体単結晶Sの幾何学的形状の情報、例えば直径Rおよ
び中心位置C等を算出する。次に、ステップS07にお
いては、半導体単結晶Sと半導体融液SLとの境界部に
対する認識処理の結果の妥当性を評価する。
【0046】そして、ステップS08においては、認識
処理の結果が妥当であるか否かを判定する。この判定結
果が「YES」の場合には、ステップS09に進む。一
方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS1
0に進む。ステップS09においては、予め記憶部19
に記憶された半導体単結晶Sの幾何学的形状の情報、例
えば直径Rおよび中心位置C等に対する予測値を、認識
結果によって更新して、変換テーブルを作成し、記憶部
19に格納する。この予測値の更新では、例えば、所定
のタイミングで測定した直径Rおよび中心位置C等の幾
何学的形状の情報を時系列データとして扱って、移動平
均に基づいて更新用のデータを生成する。
【0047】一方、ステップS10においては、認識処
理の結果を破棄して、予め記憶部19に記憶された予測
値を認識処理の結果として採用する。そして、ステップ
S11では、融液面Aの変化、半導体単結晶Sの幾何学
的形状、例えば直径および中心を算出する。次に、ステ
ップS12では、ステップS11での算出結果を出力す
る。そして、ステップS13では、特に直胴工程に対し
て晶癖線の有無を確認する。すなわち、ステップS05
における境界検出の検出結果と、ステップS06におけ
る円近似による認識結果とを比較することで、フュージ
ョンリングFRの外周部に突出する晶癖線が存在するか
否かを観測する。そして、ステップS02に戻る。
【0048】以下に、上述したステップS01における
初期化処理の詳細について説明する。図4は、図3に示
すステップS01における初期化処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。先ず、図4に示すステップS21に
おいては、引上装置16の引上ワイヤ16aを引き上げ
る際の引き上げ条件、例えば引き上げ速度や引き上げ軸
P周りの回転速度や融液面Aの高さ等を記憶部19から
読み込む。次に、ステップS22においては、画像変換
の演算処理に使用する各種パラメータを初期化する。次
に、ステップS23においては、演算処理に使用する所
定のメモリ領域を確保する。
【0049】次に、ステップS24においては、カメラ
18により撮像して得られる原画像の全画素に対して、
例えばワールド座標系への変換処理後に得られる画素対
応点を算出したか否かを判定する。この判定結果が「Y
ES」の場合には、後述するステップS29に進む。一
方、この判定結果が「NO」の場合には、ステップS2
5に進む。ステップS25においては、カメラ18に固
有のカメラ内部変数、例えば焦点距離および画素ピッチ
および画素数等の情報に基づいて、カメラ18により撮
像して得られる原画像の所望の画素に対するカメラ視線
情報を算出する。
【0050】そして、ステップS26においては、カメ
ラ18に対するカメラ外部変数、例えばカメラ姿勢およ
びカメラ位置等に基づいて、カメラ18により撮像して
得られる原画像の所望の画素に対するワールド座標系で
の位置を算出する。次に、ステップS27においては、
仮想的なカメラに対するカメラ外部変数、例えばカメラ
姿勢およびカメラ位置等に基づいて、ワールド座標系で
の所望の画素対応点に対する仮想的なカメラ視線情報を
算出する。次に、ステップS28においては、仮想的な
カメラに対するカメラ内部変数、例えば焦点距離および
画素ピッチおよび画素数等と、仮想的なカメラ視線情報
とに基づいて、ワールド座標系での所望の画素対応点に
対する、変換画像の画素を算出する。そして、ステップ
S24に戻る。
【0051】一方、ステップS29においては、変換後
の画素に対するカメラ18により撮像して得られる原画
像の所望の画素が無い点、つまり画素未対応点の算出結
果を補間する。そして、ステップS30においては、画
像取込および画像変換や、後述する境界検出処理や認識
処理での検査対象領域等に対する各種の設定および確認
を行い、一連の処理を終了する。
【0052】以下に、上述したステップS03における
画像取込および画像変換の処理の詳細について説明す
る。図5は画像取込および画像変換の処理の詳細につい
て示すフローチャートである。先ず、図5に示すステッ
プS31においては、カメラ18により撮像され、例え
ば記憶部19に格納された原画像を画像処理部20に取
り込む。次に、ステップS32においては、カメラ18
により撮像して得られる原画像の全画素の変換が終了し
たか否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合
には、一連の処理を終了する。一方、この判定結果が
「NO」の場合には、ステップS33に進む。
【0053】ステップS33においては、カメラ18に
より撮像して得られる原画像の所望の画素に対して、予
め記憶部19に記憶した所定の変換テーブルを検索す
る。次に、ステップS34においては、カメラ18によ
り撮像して得た原画像の所望の画素に対する輝度値を参
照する。次に、ステップS35においては、変換画像に
対する所望の画素の輝度値を、ステップS34にて検索
した輝度値に基づいて設定する。そして、ステップS3
2に戻る。
【0054】以下に、上述したステップS05からステ
ップS06における、境界検出処理および境界部の認識
処理の詳細について、シード工程と、肩工程と、直胴工
程およびボトム工程との、3つに分類した各工程を対象
として説明する。先ず以下に、シード工程について説明
する。図6はシード工程における境界検出処理および境
界部の認識処理の詳細について示すフローチャートであ
り、図7はカメラ18にて撮像して得た原画像から画像
変換により生成した変換画像において、半導体単結晶S
の中心位置Cに対する予測位置近傍を拡大して示す拡大
画像であり、図8は拡大画像におけるフュージョンリン
グFR2に対する認識結果を示す図である。
【0055】先ず、図6に示すステップS41において
は、変換画像に対して、半導体単結晶Sの中心位置Cに
対する予測値を記憶部19から読み込み、例えば図8に
示すように、この予測値周辺の拡大画像を生成する。次
に、ステップS42においては、拡大画像を二値化処理
する際における、所定の二値化閾値を算出する。
【0056】次に、ステップS43においては、拡大画
像に二値化処理を行い、ラベリングを行う。次に、ステ
ップS44においては、予め記憶部19に格納した予測
値、例えば前回のシード工程に対する処理にて設定した
半導体単結晶Sの直径Rおよび中心位置Cのデータ等に
基づいて、例えば図8に示すように、フュージョンリン
グFR2の領域を抽出する。次に、ステップS45にお
いては、抽出したフュージョンリングFR2の領域の最
大幅および最大幅の座標を抽出して、一連の処理を終了
する。
【0057】以下に、肩工程について説明する。図9は
肩工程における境界検出処理および境界部の認識処理の
詳細について示すフローチャートであり、図10は変換
画像におけるフュージョンリングFR2に対して検出し
た境界エッジ群を示す図であり、図11は検出した境界
エッジ群に対して円によるマッチングおよび最小二乗法
を用いて円近似を適用した結果を示す図である。
【0058】先ず、図9に示すステップS51において
は、変換画像に対して、ラインウィンドウの設定角度範
囲を算出する。次に、ステップS52においては、算出
した設定角度範囲内における全ての境界エッジを探索し
たか否かを判定する。この判定結果が「YES」の場合
には、後述するステップS55に進む。一方、この判定
結果が「NO」の場合には、ステップS53に進む。
【0059】ステップS53においては、半導体単結晶
Sの中心位置Cの予測値に基づいて、半導体融液SLの
融液面Aと半導体単結晶Sとの境界検出用のラインウィ
ンドウを設定する。次に、ステップS54においては、
ラインウィンドウ上を外側つまり半導体融液SLの融液
面A側から半導体単結晶Sの中心位置Cに向かい走査し
て、例えば図10に示すように、融液面Aと半導体単結
晶Sとの境界エッジを検出する。そして、ステップS5
2に戻る。
【0060】一方、ステップS55においては、半導体
単結晶Sの直径Rおよび中心位置Cの予測値に基づい
て、変換画像上にて円によるマッチングを適用する範囲
を設定する。次に、ステップS56においては、検出し
た境界エッジ群に対して、円によるマッチングを適用し
て、一致度を測定する。次に、ステップS57において
は、一致度が最大となる円に対する直径Rおよび中心位
置Cを算出する。次に、ステップS58においては、マ
ッチングの結果に基づいて、例えばエッジ群における晶
癖線等に起因する特異点の除去等の補正を行う。次に、
ステップS59においては、補正後のエッジ群に対して
最小二乗法を用いた円近似を行い、半導体単結晶Sの直
径Rおよび中心位置Cを算出して、一連の処理を終了す
る。
【0061】以下に、直胴工程およびボトム工程の処理
について説明する。図12は直胴工程およびボトム工程
における境界検出処理および境界部の認識処理の詳細に
ついて示すフローチャートであり、図13はカメラ18
にて撮像して得た原画像から画像変換により生成した変
換画像を示す図であり、図14は変換画像におけるフュ
ージョンリングFR2に対する領域抽出の結果を示す図
であり、図15は抽出した領域から生成した3本の細
線、つまり内周部および中心部および外周部の各細線を
示す図であり、図16は生成した細線に対して円検出の
Hough変換を行った結果を示す図であり、図17は
生成した3本の細線を互いに同心円として最小二乗法に
よる円近似を行った結果を示す図である。
【0062】先ず、図12に示すステップS61におい
ては、変換画像を二値化処理する際における、所定の二
値化閾値を算出する。次に、ステップS62において
は、例えば図13に示すような変換画像に二値化処理を
行い、ラベリングを行う。次に、ステップS63におい
ては、予め記憶部19に格納した予測値、例えば所定の
タイミングで測定した直径Rおよび中心位置C等の幾何
学的形状の情報を時系列データとして扱って、移動平均
に基づいて生成したデータ等に基づいて、例えば図14
に示すように、フュージョンリングFR2の領域を抽出
する。
【0063】次に、ステップS64においては、例えば
図15に示すように、フュージョンリングFR2に対し
て抽出した領域から、例えば内周部および中心部および
外周部の3つ領域に対して細線化を行い、3本の細線に
よる各円弧を生成する。次に、ステップS65において
は、例えば図16に示すように、3本の細線のうち中心
部の細線に対して円検出のHough変換を適用して、
この変換により検出された円の直径Rおよび中心位置C
を取得する。
【0064】次に、ステップS66においては、Hou
gh変換により検出した円の直径Rおよび中心位置Cに
基づいて、内周部および中心部および外周部の3つ領域
に対して行った各細線化の結果に対して、例えば各細線
における晶癖線等に起因する特異点の除去等の補正を行
う。次に、ステップS67においては、例えば図17に
示すように、補正後の各細線に対して最小二乗法を用い
た同心円近似を行い、半導体単結晶Sの直径Rおよび中
心位置Cを算出して、一連の処理を終了する。
【0065】以上説明したように、本実施の形態に係る
結晶形状測定装置10Aおよび結晶形状測定方法によれ
ば、半導体単結晶Sの引き上げ軸(つまり結晶軸)Pと
交差する方向Q1(つまりカメラ18の光軸)に沿って
撮像して得た原画像を、仮想的に引き上げ軸Pと平行な
方向から撮像した場合に得られる仮想的な画像へと変換
することで、半導体単結晶Sと半導体融液SLの融液面
Aとの境界部に発生するフュージョンリングFRの画像
が歪んで観測されてしまうことを抑制することができ
る。これにより、フュージョンリングFRの画像を精度
良く円近似することができ、この円近似に基づいて半導
体単結晶Sの形状、例えば直径Rや中心位置Cを精度良
く測定することができる。また、画像変換を行う際に
は、予め測定した所定の融液面Aに対するカメラ外部変
数、つまりカメラ姿勢およびカメラ位置の情報に基づい
て、所定の変換テーブルを作成しておくことで、画像変
換に要する処理時間を短縮することが可能となる。
【0066】なお、上述した本実施の形態においては、
引き上げ工程の全工程にわたり1台の単焦点レンズとシ
ャッタカメラによりフュージョンリングFRを撮像する
としたが、これに限定されず、例えば複数台のカメラに
より撮像しても良いし、ズームレンズや複光軸を有する
レンズ等を備えても良い。さらに、デジタルカメラから
の局所読みだし画像や間引き読み出し画像等を利用して
も良い。
【0067】なお、本発明の一実施形態に係る結晶形状
測定方法を実現する結晶形状測定装置10Aは、専用の
ハードウェアにより実現されるものであっても良く、ま
た、メモリおよびCPUを備えて構成され、結晶形状測
定装置10Aの機能を実現するためのプログラムをメモ
リにロードして実行することによりその機能を実現する
ものであっても良い。
【0068】また、上述した本発明に係る結晶形状測定
方法を実現するためのプログラムをコンピュータ読みと
り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録され
たプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実
行することにより結晶形状の測定を行っても良い。な
お、ここで言うコンピュータシステムとはOSや周辺機
器等のハードウェアを含むものであっても良い。
【0069】また、コンピュータ読みとり可能な記録媒
体とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、RO
M、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステム
に内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことを言
う。さらに、コンピュータ読みとり可能な記録媒体と
は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通
信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のよ
うに短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、そ
の場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシス
テム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラム
を保持しているものも含むものとする。また上記プログ
ラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであ
っても良く、さらに、前述した機能をコンピュータシス
テムにすでに記憶されているプログラムとの組み合わせ
で実現できるものであっても良い。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明の結晶形状測定装置によれば、単結晶と結晶融液と
の境界部の画像が歪んで観測されてしまうことを抑制す
ることができ、境界部を精度良く円近似し、この円近似
に基づいて単結晶の形状、例えば径や中心を精度良く測
定することができる。さらに、請求項2記載の本発明の
結晶形状測定装置によれば、境界部検出手段にて検出し
た単結晶と融液面との境界部を、複数の環状部に分割し
て、各環状部毎に異なる径を有する同心円により円近似
するため、近似処理の精度を向上させることができ、単
結晶の形状、例えば径や中心を、より一層、精度良く測
定することができる。特に、外周部、内周部を含む複数
の環状部に分割した場合には、フュージョンリングの幅
を測定することができる。
【0071】さらに、請求項3記載の本発明の結晶形状
測定装置によれば、境界部検出手段にて検出した境界部
に対して円によるマッチング、あるいは、円検出のHo
ugh変換を行うことで、精度良く単結晶の形状を測定
することができる。さらに、請求項4記載の本発明の結
晶形状測定装置によれば、境界部検出手段にて検出した
境界部に対して円による最小二乗法を行うことで、精度
良く単結晶の形状を測定することができる。さらに、請
求項5記載の本発明の結晶形状測定装置によれば、円に
よるマッチング、あるいは、円検出のHough変換に
基づいて、検出した境界部のデータを補正し、補正後の
境界部のデータに対して円による最小二乗法を適用する
ことで、より一層、精度良く単結晶の形状を測定するこ
とができる。
【0072】また、請求項6記載の本発明の結晶形状測
定方法によれば、単結晶と結晶融液との境界部の画像が
歪んで観測されてしまうことを抑制することができ、単
結晶の形状、例えば径や中心を精度良く測定することが
できる。さらに、請求項7記載の本発明の結晶形状測定
方法によれば、フュージョンリングの画像を、より一
層、精度良く円近似することができる。特に、外周部、
内周部を含む複数の環状部に分割した場合には、フュー
ジョンリングの幅を測定することができる。さらに、請
求項8記載の本発明の結晶形状測定方法によれば、単結
晶と結晶融液との境界部の検出および認識処理における
精度を向上させることができる。さらに、請求項9記載
の本発明の結晶形状測定方法によれば、検出した境界部
に対して円による最小二乗法を行うことで、精度良く形
状を測定することができる。
【0073】さらに、請求項10記載の本発明の結晶形
状測定方法によれば、円によるマッチング、あるいは、
円検出のHough変換に基づいて、検出した境界部の
データを補正し、補正後の境界部のデータに対して円に
よる最小二乗法を適用することで、より一層、精度良く
境界部の形状を測定することができる。
【0074】また、請求項11記載の本発明のプログラ
ムによれば、単結晶と結晶融液との境界部の画像が歪ん
で観測されてしまうことを抑制することができ、境界部
を精度良く円近似し、この円近似に基づいて単結晶の形
状、例えば径や中心を精度良く測定することができる。
さらに、請求項12記載の本発明のプログラムによれ
ば、境界部検出手段にて検出した単結晶と融液面との境
界部を、複数の環状部に分割して、各環状部毎に異なる
径を有する同心円により円近似するため、近似処理の精
度を向上させることができ、単結晶の形状、例えば径や
中心を、より一層、精度良く測定することができる。特
に、外周部、内周部を含む複数の環状部に分割した場合
には、フュージョンリングの幅を測定することができ
る。
【0075】さらに、請求項13記載の本発明のプログ
ラムによれば、境界部検出手段にて検出した境界部に対
して円によるマッチング、あるいは、円検出のHoug
h変換を行うことで、精度良く単結晶の形状を測定する
ことができる。さらに、請求項14記載の本発明のプロ
グラムによれば、境界部検出手段にて検出した境界部に
対して円による最小二乗法を行うことで、精度良く単結
晶の形状を測定することができる。さらに、請求項15
記載の本発明のプログラムによれば、円によるマッチン
グ、あるいは、円検出のHough変換に基づいて、検
出した境界部のデータを補正し、補正後の境界部のデー
タに対して円による最小二乗法を適用することで、より
一層、精度良く単結晶の形状を測定することができる。
【0076】また、請求項16記載の本発明のコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体によれば、単結晶と結晶融
液との境界部の画像が歪んで観測されてしまうことを抑
制することができ、境界部を精度良く円近似し、この円
近似に基づいて単結晶の形状、例えば径や中心を精度良
く測定することができる。さらに、請求項17記載の本
発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、
境界部検出手段にて検出した単結晶と融液面との境界部
を、複数の環状部に分割して、各環状部毎に異なる径を
有する同心円により円近似するため、近似処理の精度を
向上させることができ、単結晶の形状、例えば径や中心
を、より一層、精度良く測定することができる。特に、
外周部、内周部を含む複数の環状部に分割した場合に
は、フュージョンリングの幅を測定することができる。
【0077】さらに、請求項18記載の本発明のコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体によれば、境界部検出手
段にて検出した境界部に対して円によるマッチング、あ
るいは、円検出のHough変換を行うことで、精度良
く単結晶の形状を測定することができる。さらに、請求
項19記載の本発明のコンピュータ読み取り可能な記録
媒体によれば、境界部検出手段にて検出した境界部に対
して円による最小二乗法を行うことで、精度良く単結晶
の形状を測定することができる。さらに、請求項20記
載の本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によ
れば、円によるマッチング、あるいは、円検出のHou
gh変換に基づいて、検出した境界部のデータを補正
し、補正後の境界部のデータに対して円による最小二乗
法を適用することで、より一層、精度良く単結晶の形状
を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係わる結晶形状測定装
置を示す構成図である。
【図2】 本実施の形態に係る結晶形状測定装置におい
て、カメラにより撮像して得た原画像を、仮想的に引き
上げ軸Pと平行な方向から撮像した仮想的なカメラで得
られる変換画像へと変換する際における、幾何学的な対
応関係を示す図である。
【図3】 図1に示す結晶形状測定装置の概略動作を示
すフローチャートである。
【図4】 図3に示すステップS01における初期化処
理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】 図3に示すステップS03における画像取込
および画像変換の処理の詳細について示すフローチャー
トである。
【図6】 図3に示すステップS05からステップS0
6の処理において、特にシード工程における境界検出処
理および境界部の認識処理の詳細について示すフローチ
ャートである。
【図7】 カメラにて撮像して得た原画像から画像変換
により生成した変換画像において、半導体単結晶Sの中
心位置Cに対する予測位置近傍を拡大して示す拡大画像
である。
【図8】 拡大画像におけるフュージョンリングFR2
に対する認識結果を示す図である。
【図9】 図3に示すステップS05からステップS0
6の処理において、特に肩工程における境界検出処理お
よび境界部の認識処理の詳細について示すフローチャー
トである。
【図10】 変換画像におけるフュージョンリングFR
2に対して検出した境界エッジ群を示す図である。
【図11】 検出した境界エッジ群に対して円によるマ
ッチングを行った結果を示す図である。
【図12】 図3に示すステップS05からステップS
06の処理において、特に直胴工程およびボトム工程に
おける境界検出処理および境界部の認識処理の詳細につ
いて示すフローチャートである。
【図13】 カメラにて撮像して得た原画像から画像変
換により生成した変換画像を示す図である。
【図14】 変換画像におけるフュージョンリングFR
2に対する領域抽出の結果を示す図である。
【図15】 抽出した領域から生成した3本の細線、つ
まり内周部および中心部および外周部の各細線を示す図
である。
【図16】 生成した細線に対して円検出のHough
変換を行った結果を示す図である。
【図17】 生成した3本の細線を互いに同心円として
最小二乗法による円近似を行った結果を示す図である。
【符号の説明】
10A 結晶形状測定装置 18 カメラ(撮像手段) ステップS03 画像変換手段 ステップS05 境界部検出手段 ステップS06 境界部認識手段 ステップS11 演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G077 AA02 BA04 CF10 EH04 EH06 HA12 PF04 PF08 PF15

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チョクラルスキー法により結晶融液から
    育成される単結晶の育成部の形状を測定する結晶形状測
    定装置であって、 前記単結晶と前記結晶融液との境界部を撮像する撮像手
    段と、 前記撮像手段にて撮像して得た原画像を、仮想的に前記
    引き上げ軸と平行な方向から前記境界部を撮像した場合
    に得られる画像へと変換する画像変換手段と、 前記画像変換手段にて得た前記画像上において、前記境
    界部を検出する境界部検出手段と、 前記画像上において、前記境界部検出手段にて検出した
    前記境界部を円近似して直径および中心を算出する境界
    部認識手段と、 前記境界部認識手段にて認識した前記直径および前記中
    心に基づいて、前記単結晶の直径および中心を算出する
    演算手段とを備えることを特徴とする結晶形状測定装
    置。
  2. 【請求項2】 前記境界部認識手段は、前記境界部を複
    数の環状部に分割し、各環状部毎に対応して異なる径を
    有する複数の同心円によって円近似することを特徴とす
    る請求項1に記載の結晶形状測定装置。
  3. 【請求項3】 前記境界部認識手段は、Hough変換
    もしくはマッチングにより前記境界部を円近似すること
    を特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の
    結晶形状測定装置。
  4. 【請求項4】 前記境界部認識手段は、最小二乗法によ
    り前記境界部を円近似することを特徴とする請求項1ま
    たは請求項2の何れかに記載の結晶形状測定装置。
  5. 【請求項5】 前記境界部認識手段は、Hough変換
    もしくはマッチングと、最小二乗法とにより前記境界部
    を円近似することを特徴とする請求項1または請求項2
    の何れかに記載の結晶形状測定装置。
  6. 【請求項6】 チョクラルスキー法により結晶融液から
    育成される単結晶の育成部の形状を測定する結晶形状測
    定方法であって、 前記単結晶と前記結晶融液との境界部を撮像する第1ス
    テップと、 前記第1ステップにて撮像して得た原画像を、仮想的に
    前記引き上げ軸と平行な方向から前記境界部を撮像した
    場合に得られる画像へと変換する第2ステップと、 前記第2ステップにて得た前記画像上において、前記境
    界部を検出する第3ステップと、 前記画像上において、前記第3ステップにて検出した前
    記境界部を円近似して直径および中心を算出する第4ス
    テップと、 前記第4ステップにて認識した前記直径および前記中心
    に基づいて、前記単結晶の直径および中心を算出する第
    5ステップとを含むことを特徴とする結晶形状測定方
    法。
  7. 【請求項7】 前記第4ステップは、前記境界部を複数
    の環状部に分割し、各環状部毎に対応して異なる径を有
    する複数の同心円によって円近似することを特徴とする
    請求項6に記載の結晶形状測定方法。
  8. 【請求項8】 前記第4ステップは、Hough変換も
    しくはマッチングにより前記境界部を円近似することを
    特徴とする請求項6または請求項7の何れかに記載の結
    晶形状測定方法。
  9. 【請求項9】 前記第4ステップは、最小二乗法により
    前記境界部を円近似することを特徴とする請求項6また
    は請求項7の何れかに記載の結晶形状測定方法。
  10. 【請求項10】 前記第4ステップは、Hough変換
    もしくはマッチングと、最小二乗法とにより前記境界部
    を円近似することを特徴とする請求項6または請求項7
    の何れかに記載の結晶形状測定方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータを、 チョクラルスキー法により結晶融液から育成される単結
    晶の育成部の形状を測定する手段として機能させるため
    のプログラムであって、 撮像手段により撮像された前記単結晶と結晶融液との境
    界部の原画像を、仮想的に前記引き上げ軸と平行な方向
    から前記境界部を撮像した場合に得られる画像へと変換
    する画像変換手段と、 前記画像変換手段にて得た前記画像上において、前記境
    界部を検出する境界部検出手段と、 前記画像上において、前記境界部検出手段にて検出した
    前記境界部を円近似して直径および中心を算出する境界
    部認識手段と、 前記境界部認識手段にて認識した前記直径および前記中
    心に基づいて、前記単結晶の直径および中心を算出する
    演算手段として機能させることを特徴とするプログラ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記境界部認識手段は、前記境界部を
    複数の環状部に分割し、各環状部毎に対応して異なる径
    を有する複数の同心円によって円近似することを特徴と
    する請求項11に記載のプログラム。
  13. 【請求項13】 前記境界部認識手段は、Hough変
    換もしくはマッチングにより前記境界部を円近似するこ
    とを特徴とする請求項11または請求項12の何れかに
    記載のプログラム。
  14. 【請求項14】 前記境界部認識手段は、最小二乗法に
    より前記境界部を円近似することを特徴とする請求項1
    1または請求項12の何れかに記載のプログラム。
  15. 【請求項15】 前記境界部認識手段は、Hough変
    換もしくはマッチングと、最小二乗法とにより前記境界
    部を円近似することを特徴とする請求項11または請求
    項12の何れかに記載のプログラム。
  16. 【請求項16】 コンピュータを、 チョクラルスキー法により結晶融液から育成される単結
    晶の育成部の形状を測定する手段として機能させるため
    のプログラムを記録した記録媒体であって、 コンピュータを、 撮像手段により撮像された前記単結晶と結晶融液との境
    界部の原画像を、仮想的に前記引き上げ軸と平行な方向
    から前記境界部を撮像した場合に得られる画像へと変換
    する画像変換手段と、 前記画像変換手段にて得た前記画像上において、前記境
    界部を検出する境界部検出手段と、 前記画像上において、前記境界部検出手段にて検出した
    前記境界部を円近似して直径および中心を算出する境界
    部認識手段と、 前記境界部認識手段にて認識した前記直径および前記中
    心に基づいて、前記単結晶の直径および中心を算出する
    演算手段として機能させるためのプログラムを記録した
    ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  17. 【請求項17】 前記境界部認識手段は、前記境界部を
    複数の環状部に分割し、各環状部毎に対応して異なる径
    を有する複数の同心円によって円近似することを特徴と
    する請求項16に記載のコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  18. 【請求項18】 前記境界部認識手段は、Hough変
    換もしくはマッチングにより前記境界部を円近似するこ
    とを特徴とする請求項16または請求項17の何れかに
    記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記境界部認識手段は、最小二乗法に
    より前記境界部を円近似することを特徴とする請求項1
    6または請求項17の何れかに記載のコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記境界部認識手段は、Hough変
    換もしくはマッチングと、最小二乗法とにより前記境界
    部を円近似することを特徴とする請求項16または請求
    項17の何れかに記載のコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
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