JP2003012302A - 燃料改質システム - Google Patents

燃料改質システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間安定した運転を行いながらCO濃度を
低減できるようにする。 【解決手段】 原燃料を改質触媒の共存下で水蒸気およ
び/または空気と反応させて改質ガスを生成する改質反
応器1と、改質反応器1で生成された改質ガス中のCO
をCO選択酸化触媒の共存下で酸素で選択的に酸化する
ことによりCO2に変換して水素リッチガスを製造する
CO選択酸化反応器2とを少なくとも備えて燃料改質シ
ステムを構成する。改質反応器1とCO選択酸化反応器
2との間に、CO選択酸化反応器2に供給する前に改質
ガス中に含まれる水蒸気を凝縮分離させる水蒸気凝縮分
離手段3を設け、CO選択酸化反応器2に供給する改質
ガスから水蒸気を分離除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、固体高分
子型燃料電池に燃料を供給するためなどに用いられる、
炭化水素などを原燃料として、改質ガス中のCO濃度を
極端に低減した水素リッチガスを製造する燃料改質シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子型燃料電池(PEFC)に燃
料を供給するためなどに用いられる燃料改質システム
は、原燃料を改質触媒の共存下で水蒸気および/または
空気と反応させて改質ガスを生成する改質反応器から出
た改質ガス中のCO濃度を 10ppm以下に低減するために
CO選択酸化反応器を設けている。このようなCO選択
酸化反応器では、CO選択酸化触媒の共存下で改質ガス
に空気等を添加してCOを酸素で選択的に酸化すること
によりCO2 に変換している。
【0003】また、用いる燃料に応じて、改質反応器の
前に脱硫器を設置したり、改質反応器とCO選択酸化反
応器の間にCO変成器を設置したりすることもある。特
に、PEFCの燃料を供給する燃料改質システムでは、
PEFCの膜の加湿のため、最終的に燃料ガスに一定分
圧の水蒸気が含まれていることが望ましく、また、燃料
ガスは60〜80℃で供給することが望ましいため、改質ガ
ス中の水蒸気を改質プロセスの途中で凝縮分離する事は
ない。
【0004】一方、改質プロセスの最終段階であるCO
選択酸化反応は、水素リッチガス中のCOを酸素により
選択的に酸化する反応であるが、この反応は基本的に燃
焼反応であるため、非常に大きな発熱を伴う。ところ
が、温度が上昇するとCOの酸化の選択性が低下し、C
Oの浄化性能が低下したり、メタン化などの副反応が連
鎖的に起きて運転を継続できなくなる事がある。
【0005】これを防ぐため、CO選択酸化反応器から
熱を除去できるように冷却用の熱交換器を設けるなどし
て、温度の上昇を抑制する手段を講じるとか、CO選択
酸化反応器での発熱量を抑制するために、CO選択酸化
反応器を数段に分割し、各段で空気を注入する方法など
が広く検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃料改質システムにおけるCO選択酸化反応において
は、COを低減できる温度範囲(△T)が40〜50℃程度
しかなく、温度を厳密に制御するのが困難で、温度が上
がりすぎるとメタン化などの副反応による暴走が起こ
り、温度が下がりすぎるとCO選択酸化反応器の中で水
蒸気が凝縮して触媒の劣化を加速するという問題があっ
た。
【0007】また、温度条件が適正でない場合には、C
O選択酸化触媒の劣化を促進するという問題もあった。
さらに、CO選択酸化反応器を多段とした場合には、シ
ステムが複雑でコストアップにつながるほか、最終段の
CO選択酸化反応器から見ると負荷変動や触媒劣化など
に伴って入り口のCO濃度などの反応条件が著しく変化
し、長期間安定した性能を維持することがきわめて困難
であるという問題があった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明は、長期間安定し
てCO濃度を 10ppm以下に低減できるようにすることを
目的とし、請求項2に係る発明は、高温で改質する場合
でもCO濃度を良好に低減できるようにすることを目的
とし、請求項3に係る発明は、簡単な構成で連続処理を
行えるようにすることを目的とし、請求項4に係る発明
は、システムからの排熱を回収してシステムの熱効率を
向上することを目的とする。また、請求項5に係る発明
は、凝縮を安定して行いながら、排熱を回収することを
目的とし、請求項6に係る発明は、安定してCO転化率
を高めることを目的とし、請求項7に係る発明は、メタ
ン化などの副反応による暴走を回避できるようにするこ
とを目的とし、請求項8に係る発明は、CO選択酸化反
応器を小型で安定して運転できるようにすることを目的
とし、請求項9に係る発明は、システムからの排熱を利
用できるようにすることを目的とし、請求項10に係る
発明は、触媒の劣化を回避するとともに制御を簡単にし
てCO選択酸化反応器の反応熱を冷却除去できるように
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、CO選択酸化反応に供する改質ガスの露
点を下げることで、COを低減できる温度範囲を拡大で
きることを見出し、さらに、CO選択酸化反応に必要な
酸素を添加して触媒層に至るまでの改質ガスおよび管壁
温度を 100℃以下に保つことにより、CO選択酸化触媒
の鉄による被毒を防止できることを見出した。また、C
O選択酸化反応に供する前に改質ガス中の水蒸気を凝縮
分離することでこれらの条件が容易に達成でき、さら
に、長期間安定してCO濃度を低減できることを見出し
て本発明を完成させた。
【0010】すなわち、請求項1に係る発明は、図1の
請求項1に対応するフロー図に示すように、原燃料を改
質触媒の共存下で水蒸気および/または空気と反応させ
て改質ガスを生成する改質反応器1と、前記改質反応器
1で生成された改質ガス中のCOをCO選択酸化触媒の
共存下で酸素で選択的に酸化することによりCO2 に変
換して水素リッチガスを製造するCO選択酸化反応器2
とを少なくとも備えた燃料改質システムにおいて、前記
CO選択酸化反応器2に供給する前に改質ガス中に含ま
れる水蒸気を凝縮分離させる水蒸気凝縮分離手段3を設
けて構成する。
【0011】本発明で用いられる原燃料としては、水蒸
気および/または空気と反応することで水素リッチガス
を生成する原燃料である限り、特に制限はないが、天然
ガス、プロパンガス、ブタンガス、ナフサ、ガソリン、
灯油などの炭化水素系燃料や、メタノールなどのアルコ
ール系燃料などが含まれる。
【0012】本発明で用いられる改質反応器は、原燃料
に水蒸気および/または空気を添加して改質する既知の
改質反応器でよく、専ら水蒸気により改質する水蒸気改
質反応を用いる場合には、改質反応器の上流側で原燃料
に水蒸気を添加する手段と、反応に必要な熱を外部から
供給する熱交換手段を有し、空気と水蒸気を共存させて
反応させるオ−トサーマル式や部分燃焼式を用いる場合
には、水蒸気の供給手段に加えて空気を添加する手段を
有する改質反応器を用いる。改質反応器には、必要に応
じてプロセスガス等を予熱・冷却する熱交換器や、水か
ら改質用の水蒸気を発生させる水蒸気発生器を兼ね備え
ていても良い。また、原燃料中に硫黄化合物が含まれる
場合には、改質触媒の硫黄被毒を避けるために、原燃料
を改質反応器に供給する前に脱硫する脱硫器を設けても
良い。
【0013】また、CO選択酸化反応器としては、CO
選択酸化触媒の共存下、改質ガスに空気あるいは酸素を
添加して改質ガス中のCOを選択的にCO2 に変換する
既知のCO選択酸化反応器でよく、使用する触媒は既知
のCO選択酸化触媒でよい。
【0014】原燃料がメタノールなどで、 300℃程度の
低温で改質できる場合を除いて、改質反応器を出た改質
ガス中のCO濃度がドライベースで1容量%以上と高い
場合には、請求項2に係る発明のように構成することが
好ましい。すなわち、図2の請求項2に対応するフロー
図に示すように、請求項1に記載の燃料改質システムに
おいて、改質反応器1とCO選択酸化反応器2との間
に、改質ガス中のCOの大部分をCO変成触媒の共存下
で水蒸気と反応させてCO2 に変換するCO変成器4を
設け、水蒸気凝縮分離手段3を、前記CO変成器4で処
理した後の改質ガスから水蒸気を凝縮分離するように構
成する。上記CO変成器としては、改質ガス中のCOを
改質ガス中に残存する水蒸気および/または外部から添
加する水蒸気を利用してCO変成反応を起こさせる既知
のCO変成反応器で良く、反応熱を除去してCO変成器
を冷却する熱交換機能を備えていても良い。
【0015】上記請求項1および2に係る発明の燃料改
質システムでは、改質反応器またはCO変成反応器を出
た改質ガスが、CO選択酸化反応器に供給される前に、
改質ガス中の水蒸気を凝縮分離するために、水蒸気凝縮
分離手段に供給される。
【0016】上記請求項1および2における水蒸気凝縮
分離手段としては、CO選択酸化反応器に供給される改
質ガスから水蒸気が連続的に凝縮分離でき、出口の改質
ガスの温度、換言すれば、CO選択酸化反応器に供給さ
れる改質ガスの温度を 100℃以下とできる機構を備えて
いる限り、特に制限はない。
【0017】上記水蒸気凝縮分離手段としては、請求項
3に係る発明の構成のものを用いることができる。すな
わち、請求項3に係る発明は、図3の請求項3に対応す
るフロー図に示すように、請求項1または2に記載の燃
料改質システムにおいて、水蒸気凝縮分離手段3を、改
質ガスを冷却して改質ガス中の水蒸気を凝縮させるため
の熱交換部5と、凝縮水と改質ガスとを分離する気水分
離部6とから構成する。請求項1、2、3に係る発明に
おける水蒸気凝縮分離手段で達成されるべき水蒸気の分
離の程度としては、好ましくは、水蒸気を凝縮分離した
改質ガスの露点が60℃以下、より好ましくは40℃以下と
なるように設計されることが望ましい。60℃を越える
と、CO選択酸化反応器での活性が低下し、また、水の
凝縮を招く虞があるからである。
【0018】例えば、請求項1、2、3に係る発明の燃
料改質システムにより製造される水素リッチガスを用い
て構築される燃料電池コージェネレーションシステムな
どでは、熱交換部での冷却に伴って得られる改質ガスか
らの熱も貴重な熱源になるため、この熱を回収すること
が望ましい。この熱を最も効率的に回収する方法として
は、熱交換部の低温熱媒体として温水生成用の常温の水
道水を用いることが考えられる。
【0019】さらに、固体高分子型燃料電池(PEF
C)コージェネレーションシステムなどにおいては、高
い発電効率が要求されるので、熱交換部での冷却に伴っ
て得られる改質ガスからの熱を改質用水蒸気発生用の原
水の予熱や蒸発に用いることにより、燃料改質システム
の効率を向上させることもできる。ところが、この場
合、原水の流量で熱交換部出口での改質ガスの露点を制
御することができないため、十分な改質ガスの冷却効果
を得ることが困難な場合がある。これを解消するため
に、請求項4に係る発明を、次のように構成する。すな
わち、請求項4に係る発明は、図4の請求項4に対応す
るフロー図に示すように、請求項3に記載の燃料改質シ
ステムにおいて、CO選択酸化反応器2に入る改質ガス
を冷却する水冷式冷却器7を備え、前記水冷式冷却器7
で冷却した後の改質ガスを熱交換部5に供給し、改質に
必要な改質用水蒸気を生成するための原水を前記水冷式
冷却器7の低温熱媒体として使用し、改質ガスによって
原水を予熱するように構成する。
【0020】また、燃料電池コージェネレーションシス
テムに、より好適に適用するために、請求項5に係る発
明を、次のように構成する。すなわち、請求項5に係る
発明は、請求項3または4に記載の燃料改質システムに
おいて、燃料改質システムが燃料電池コージェネレーシ
ョンシステムにおいて燃料電池に燃料を供給するための
ものであって、前記燃料電池コージェネレーションシス
テムからの排熱回収によって得た温水を温度成層を形成
する状態で貯める成層式貯湯槽を備え、前記成層式貯湯
槽の低温部から取り出して排熱を回収した後に前記成層
式貯湯槽の高温部に戻す排熱回収前の低温水を熱交換部
に供給するように構成する。成層式貯湯槽の低温部から
高温部に循環させる水のライン上には、燃料電池コージ
ェネレーションシステムの他の部分から発生する排熱を
回収するための熱交換器が設けられていても良く、それ
らの熱交換器と熱交換部とは、直列あるいは並列に取り
付けられていても良いが、改質ガス中の水蒸気の凝縮分
離を確実に行うためには、改質ガスを冷却する熱交換部
を、上述循環水ラインの比較的低温部に設けるのが好ま
しい。
【0021】前述したように、CO選択酸化反応器で使
用する触媒は既知のCO選択酸化触媒でよいが、改質ガ
スが冷却されていることから、次のように構成するのが
好ましい。すなわち、請求項6に係る発明は、請求項
1、2、3、4、5のいずれかに記載の燃料改質システ
ムにおいて、CO選択酸化触媒をRuを含有する触媒で
構成する。
【0022】上述のように、Ruを含有する触媒を用い
ると、低温活性に優れているが、高温では、CO2 のメ
タン化などの副反応が起こり、反応熱により自己触媒的
に反応が加速されて暴走してしまうので、用いるCO選
択酸化反応器を次のように構成するのが好ましい。すな
わち、請求項7に係る発明は、請求項6に記載の燃料改
質システムにおいて、CO選択酸化反応器に、その触媒
層の最高温度を 180℃以下にする熱交換手段を備えるよ
うに構成する。
【0023】このような燃料改質システムでは、CO選
択酸化反応器に供される改質ガスの露点が下がっている
ので、十分な触媒性能が得られる下限温度は従来法に比
べて下がっているが、改質ガスの冷却条件によっては、
CO選択酸化反応器の触媒層温度が下がりすぎてCO選
択酸化反応が開始しないおそれがある。このような事態
を回避するために、請求項8に係る発明として次のよう
に構成することが好ましい。すなわち、請求項8に係る
発明は、図5の要部の縦断面図に示すように、請求項7
に記載の燃料改質システムにおいて、CO選択酸化反応
器2に、改質ガスの入口側の触媒8aを加熱する加熱手
段9と出口側の触媒8bを冷却する冷却手段10とを備
えるように構成する。このようなCO選択酸化反応器で
あれば、入口部でCO選択酸化触媒層が加熱されている
ので、改質ガスの温度が低すぎて反応が開始しないとい
ったことが無く、また、出口部でCO選択酸化触媒層が
冷却されているので、メタン化などの副反応により暴走
するといったことも無い。
【0024】CO選択酸化触媒層の加熱および冷却方法
については、Ru系触媒の場合、触媒層の最高温度が 1
80℃以下に保たれる限りとくに制約はないが、より好ま
しくは、触媒層の最高温度が 130℃〜 180℃に保たれる
方法を採ることが好ましい。130℃未満では鉄による触
媒の被毒の虞があり、 180℃を越えるとCO変成の逆反
応などによりCOの転化率が低下するほか、メタン化な
どの副反応の暴走を生じる虞があるからである。
【0025】また、CO選択酸化触媒層の加熱手段に関
しては、電気ヒーター等を用いると燃料改質システムの
熱効率が低下する。この熱効率の低下を回避するため
に、請求項9に係る発明として次のように構成すること
が好ましい。すなわち、請求項9に係る発明は、請求項
8に記載の燃料改質システムにおいて、CO選択酸化反
応器の触媒の加熱手段の熱源を、燃料改質システムの中
で前記CO選択酸化反応器より温度が高い部分との熱交
換によって得るように構成する。CO選択酸化反応器よ
り温度が高い部分としては、改質反応器から出た改質ガ
スの顕熱または外熱炉の燃焼排ガスの排熱、CO変成器
から発生する反応熱などを利用するのが好ましく、触媒
層の最高温度が、前述した好ましい範囲( 130℃〜 180
℃)を維持できる限り、加熱量を能動的に制御できるよ
うにする必要は無い。
【0026】また、CO選択酸化触媒層の冷却手段に関
しては、起動時や負荷変動時など、条件によっては触媒
層の温度が極端に低下したり上昇したりしないよう、熱
除去量を能動的に制御できるようにすることが好まし
く、請求項10に係る発明として次のように構成するこ
とが好ましい。すなわち、請求項10に係る発明は、請
求項8または9に記載の燃料改質システムにおいて、C
O選択酸化反応器の触媒の冷却手段を、運転停止を制御
可能な空冷式ファンで構成する。
【0027】本発明において、CO選択酸化反応器に供
給されるガス組成は特に制限はないが、CO選択酸化反
応器での発熱量をできる限り少なくすることが望ましい
ので、改質ガス中のCO濃度は好ましくは1容量%以
下、より好ましくは 0.5容量%以下となるように、上流
側の改質反応器またはCO変成器が設計されていること
が好ましい。一方、改質ガスに添加する空気の量は、改
質ガス中のCO濃度と空気中の酸素のモル比、すなわ
ち、O2 /COが、好ましくは3以下、より好ましくは
2以下、最も好ましくは1.5以下となるように空気流
量を制限することが好ましい。O2 /COが3を越える
と温度が上昇してCO転化率が低下するからである。好
ましい温度範囲、好ましいCO濃度範囲、好ましいO2
/COの範囲で必要となる触媒量は、触媒の種類などに
より異なるが、Ru系触媒の場合、GHSVで好ましく
は 500〜 50000、より好ましくは1000〜 30000となるよ
うに設定すればよい。
【0028】
【作用】請求項1に係る発明の燃料改質システムの構成
によれば、CO選択酸化反応器に供給する前に改質ガス
中に含まれる水蒸気を水蒸気凝縮分離手段で凝縮分離す
ることにより、CO選択酸化反応を長期間安定して行う
ことができる。
【0029】また、請求項2に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、CO変成器により、改質ガス中の
COの大部分をCO変成触媒の共存下で水蒸気と反応さ
せてCO2 に変換させてから、CO選択酸化反応器に供
給する前に水蒸気凝縮分離手段で水蒸気を凝縮分離する
ことにより、改質ガス中のCOが高濃度の場合でもCO
選択酸化反応を安定して行うことができる。
【0030】また、請求項3に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、熱交換部で改質ガスを冷却して水
蒸気を凝縮させ、気水分離部で凝縮水と改質ガスとを分
離することにより、改質ガスの冷却と水蒸気の分離が同
時に行える。
【0031】また、請求項4に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、水冷式冷却器によりCO選択酸化
反応器に入る前の改質ガスを冷却し、CO選択酸化反応
器に供給する改質ガスの温度を低下させることができ、
かつ、改質に必要な改質用水蒸気を生成するための原水
を水冷式冷却器の低温熱媒体として使用し、改質ガスに
よって原水を予熱することができる。
【0032】また、請求項5に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、燃料電池コージェネレーションシ
ステムで用いる成層式貯湯槽を用い、その成層式貯湯槽
の低温部から取り出した低温水を利用して改質ガスを凝
縮し、改質ガスの熱を低温水に回収することができる。
【0033】また、請求項6に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、CO選択酸化触媒を低温での活性
が高い特性のRuを含有する触媒で構成し、容易にCO
濃度を低くすることができる。
【0034】また、請求項7に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、CO選択酸化反応器の触媒層の最
高温度を180 ℃以下にすることにより、安定したCO選
択酸化反応を行うことができる。
【0035】また、請求項8に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、CO選択酸化反応器の改質ガスの
入口側において、水蒸気の凝縮により低温となった改質
ガスを加熱し、一方、出口側では冷却することにより、
安定したCO選択酸化反応を行うことができる。
【0036】また、請求項9に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、CO選択酸化反応器の触媒の加熱
手段の熱源を、排熱を利用して得ることができる。
【0037】また、請求項10に係る発明の燃料改質シ
ステムの構成によれば、空冷式ファンによって、CO選
択酸化反応器の触媒を冷却することにより、容易に反応
器温度を制御することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0039】先ず、参考例について説明する。 参考例1(Ru触媒の調製) 直径2〜4mmの球状γアルミナ担体を三塩化ルテニウム
水溶液に浸漬し、含浸法によりルテニウムを担持させ、
乾燥の後、炭酸ナトリウム水溶液に浸漬することにより
ルテニウムを固定化し、水洗、乾燥して前駆体を得た。
得られた前駆体をヒドラジン水溶液に浸漬することによ
りルテニウムを還元し、水洗した後、再度ヒドラジン水
溶液に浸漬して還元を完結させ、再度水洗し、105℃で
乾燥させてRu触媒を得た。得られたRu触媒中のRu
濃度は0.98重量%、平均細孔直径は 7.4nmであった。以
下の参考例、比較例、実施例においては、前処理とし
て、得られたRu触媒を5容量%の水素を含む水素と窒
素の混合ガス気流中で 200℃で1時間保持したものを用
いた。
【0040】参考例2 参考例1で調整したRu触媒8ccを充填したSUS製反
応管(内径21.2mm)に、CO変成器出口ガスを模擬し
た、CO= 0.5%、CH4 = 0.5%、CO2 =21%、O
2 =0.75%、N2 =3%、残部がH2である反応模擬ガ
ス1Nl/min を常圧で流通させ、触媒層の温度を変え
て、出口のCO濃度を測定した。次に、同じ組成・流量
の反応模擬ガスに、湿りガス中の水蒸気濃度が5%(露
点33℃相当)及び20%(露点61℃相当)となるように水
蒸気を添加し、同様に、それぞれ触媒層の温度を変えて
出口のCO濃度を測定した。
【0041】結果を、図6のRu系CO選択酸化触媒の
CO選択酸化反応の温度依存性と入り口ガス中の水蒸気
濃度との関係を示したグラフに示す。反応温度(触媒層
の最高温度)を変えた場合、何れの水蒸気濃度でも 110
〜 180℃の温度域で出口のCO濃度が10ppm 以下となる
が、水蒸気濃度が低いほどその温度域が広がり、特に、
低温側で顕著に広がることが分かる。
【0042】参考例3 参考例1で調整したRu触媒をH280%−CO220%の組
成の混合ガス中450℃で945時間焼成することにより、約
2万時間使用後相当の活性まで強制的に劣化させた触媒
(強制劣化触媒)を用いる以外は、参考例2と同様にし
て、水蒸気濃度が5%(露点33℃相当)および20%(露
点61℃相当)での反応管出口でのCO濃度を測定した。
【0043】結果を、図12の加速劣化させたRu系C
O選択酸化触媒のCO選択酸化活性の温度依存性と入り
口ガス中の水蒸気濃度との関係を示したグラフに示す。
新品触媒のデータである図6と比較すると、いずれも全
般に出口CO濃度は上がっており、劣化していることが
分かるが、劣化後でも水蒸気濃度が5%の場合には 100
〜190℃でCO濃度が10ppm 以下になっているのに対
し、水蒸気濃度が20%の場合には100℃および190℃では
CO濃度が10ppmを越えており、また、1ppm以下になる
温度域がないことが分かる。このことから、劣化後で
も、水蒸気濃度が低いほど、CO選択酸化の活性温度域
を広く確保できることが分かる。
【0044】参考例4 参考例3で得られた強制劣化触媒を用い、温度を123℃
に保ち、長時間定常条件で反応を続ける以外は参考例3
と同様にして、水蒸気濃度が5%(露点33℃相当)及び
20%(露点61℃相当)での反応管出口でのCO濃度を測
定した。
【0045】結果を、図13のRu系CO選択酸化触媒
のCO選択酸化活性の経時変化と入り口ガス中の水蒸気
濃度との関係を示したグラフに示す。初期値(0時間で
の出口CO濃度)は、図12と同様な結果が得られてい
るが、水蒸気濃度を20%とした場合には、時間と共に出
口CO濃度が上昇し、12時間後に20ppmを越えたので実
験を中断した。一方、水蒸気濃度を5%とした場合には
60時間にわたって出口CO濃度を1ppm 以下に保つこと
ができた。水蒸気濃度を20%とした場合に経時的にCO
濃度が増えたのは、触媒の活性点が水蒸気圧と平衡な被
覆率になるのに時間を要したためと考えられ、従って、
平衡到達後の活性は、水蒸気濃度が5%と20%では、大
きく異なることを意味している。このことから、水蒸気
濃度は、劣化後のCO選択酸化触媒の活性に大きな影響
を与え、水蒸気濃度が低いほど、CO選択酸化の活性が
高いことが分かる。
【0046】参考例5 参考例1と同様にして得られたRu触媒を充填した反応
管に、CO= 0.5%、CO2 =20%、O2 =1%、N2
=4%、残部がH2である反応模擬ガスに湿りガス中の
水蒸気濃度が20%となるように水蒸気を添加し、ドライ
ガスベースでGHSV=7,500となるように流通させ、1
20℃で17,500時間反応させた。終了時の反応管出口のC
O濃度は約5ppm であった。引き続いて、GHSV=3,
750と7,500、水蒸気濃度を20%と5%として、触媒層の
温度を変化させて反応管出口のCO濃度を測定した。
【0047】結果を、図14の劣化したRu系CO選択
酸化触媒のCO選択酸化活性の温度依存性と、入り口ガ
ス中の水蒸気濃度および空間速度との関係を示したグラ
フに示す。水蒸気濃度が20%でGHSV=7,500とした
場合には、1ppm以下となる領域はないが、水蒸気濃度
を5%とした場合には、GHSV=7,500でも100〜 120
℃の範囲で出口CO濃度が1ppm以下となり、さらにG
HSV=3,750では試験した殆ど全ての温度範囲で、出
口CO濃度が1ppmを下回っていることが分かる。一
方、水蒸気濃度が20%の場合には90℃以下では、GHS
V=3,750とした場合でも、出口CO濃度が10ppmを大き
く越え、水蒸気濃度がCO選択酸化触媒の活性に大きな
影響を与えることが分かる。実際に長期間運転した後の
劣化触媒でも図12と同様な傾向が認められ、実際の使
用条件下で、水蒸気濃度が低いほどCO選択酸化触媒を
長期間安定して運転できることが分かる。
【0048】次に比較例について説明する。 比較例1 水蒸気凝縮分離器の代わりにガス−ガス熱交換器を配
し、改質反応器の上流側に脱硫器を配した以外は図2と
同じ構成の燃料改質システムを製作した。改質反応は水
蒸気改質反応を採用し、外熱式改質反応器を用い、熱交
換型CO変成器を用いた。CO選択酸化触媒以外は市販
の触媒を用いたが、CO選択酸化反応器には、参考例1
で得られたRu触媒を充填し、外壁に空冷式ファンで空
気を吹きあてることにより冷却する機構を設けた。
【0049】この燃料改質システムを用い、都市ガス1
3A(天然ガス:メタン88%、エタン6%、プロパン3
%、ブタン3%) 4.2Nl/min をS/C= 3.0(水蒸気
/原料中の炭素モル比)で水蒸気改質し、残存する水蒸
気でCO変成した後、ガス−ガス熱交換器で改質ガス温
度を80℃としたあと、空気 0.8Nl/min を加え、CO選
択酸化反応器に供給した。この時、空気を加える前の改
質ガス中のCO濃度は0.35%、露点は61℃であった。ま
た、CO選択酸化反応器の空冷式ファンを断続的に運転
し、CO選択酸化触媒層の最高温度が 180℃を越えない
ように保った。
【0050】CO選択酸化反応器出口ガス中のCO濃度
は、運転開始後しばらくは8ppm程度であったが、30分ほ
どでCO選択酸化反応器の温度が不安定となってCO濃
度が上昇し始めたので運転を中止した。CO選択酸化反
応器の内部を観察したところ、大量のドレンが溜まって
おり、触媒が水浸しになっていた。
【0051】比較例2 比較例1で製作したのと同様の燃料改質システムを用
い、CO選択酸化反応器に供給するガス温度を 120℃と
する以外は比較例1と同様にして、都市ガス13Aの改
質を行った。CO選択酸化触媒層の温度は、運転開始直
後から上昇し始め、空冷式ファンを連続運転しても 180
℃以下に保つことができなくなり、急激に温度が上昇し
て 250℃に達したので運転を中止した。運転を中止する
直前のCO選択酸化反応器出口ガスを分析したところ、
CO濃度が500ppmを越えていたほか、メタン濃度が入り
口よりも明らかに増加しており、メタン化反応の暴走が
起こったものと思われる。
【0052】実施例1 図7は、本発明に係る燃料改質システムの実施例1に使
用する水蒸気凝縮分離手段としての水蒸気凝縮分離器3
の縦断面図であり、水蒸気凝縮分離器3が、二重管式の
熱交換器(伝熱面積250cm2)21と気水分離器22とを
組み合わせて構成されている。
【0053】熱交換器21は、内管23内に伝熱促進の
ためのスチールウール24が充填されるとともに、内管
23の内周面と外管25の内周面間に冷却媒体を流す冷
却媒体流動空間26が形成され、内管23内を下方に流
される改質ガスを冷却し、水蒸気を凝縮液化するように
構成されている。
【0054】気水分離器22は、熱交換器21で凝縮液
化されたドレンを容器27に受け止め、水蒸気が分離さ
れた改質ガスを、ガス配管28を介してCO選択酸化反
応器に供給するようになっている。図中29はドレン管
を示し、このドレン管29に開閉弁30が設けられ、水
蒸気が液化したドレンが所定量溜まるに伴い、開閉弁3
0を開いて適宜排出できるようになっている。
【0055】上記構成の水蒸気凝縮分離器3をガス−ガ
ス熱交換器の代わりに組み込む以外は比較例1と同様の
構成の燃料改質システムを製作した。このシステムを用
いて、熱交換器の外周部に水道水を供給し、改質ガスを
約40℃に冷却する以外は比較例1と同様にして都市ガス
13Aの改質を行った。このとき、空気を加える前の改
質ガスの露点は39℃であった。CO選択酸化反応器出口
ガス中のCO濃度は、運転開始後安定して8ppm程度以下
に保たれ、7時間経過後もその濃度を保っていた。
【0056】実施例2 図8は、本発明に係る燃料改質システムの実施例2を示
す縦断面図であり、脱硫器41と、改質反応器42と、
CO変成器43と、CO選択酸化触媒層44を含むCO
選択酸化反応器45が、処理ガスをその順に流すように
配管を介して接続され、原燃料を脱硫器41に供給し、
脱硫→改質→CO変成→CO選択酸化を行って、CO濃
度が低い水素リッチの改質ガスを製造するように構成さ
れている。
【0057】CO変成器43とCO選択酸化反応器45
を接続する配管46に、熱交換器47(請求項4の熱交
換部に相当する)と気水分離器48(請求項4の気水分
離部に相当する)とから成る水蒸気凝縮分離手段として
の水蒸気凝縮分離器49が介装され、CO選択酸化反応
器45に供給する前に、改質ガス中の水蒸気を凝縮分離
するように構成されている。水蒸気凝縮分離手段として
は、実施例1と同様のものを用いた。
【0058】CO選択酸化反応器45は、空洞のプレー
ト型エレメント50を挟んでCO変成器43の一部と接
しており、運転時には、CO変成反応で発生する熱が、
プレート型エレメント50の外壁および空洞部に存在す
る空気を介して、CO選択酸化反応器45のCO選択酸
化触媒層44に伝わるように構成されている。
【0059】CO選択酸化反応器45は端部に位置して
おり、その外表面の入り口側は保温材51で覆われ、一
方、出口側は露出され、その露出箇所に冷却用空気を吹
き付けるように空冷式ファン52が設けられている。
【0060】CO選択酸化反応器45の外表面のCO選
択酸化触媒層44の層長のほぼ中間となる所定箇所に、
CO選択酸化触媒層44の温度を測定する温度センサ5
3が設けられ、その温度センサ53がコントローラ54
に接続されるとともに、コントローラ54に空冷式ファ
ン52のファンモータ55が接続されている。
【0061】コントローラ54では、温度センサ53で
測定されるCO選択酸化触媒層44の温度に基づき、測
定温度が一定温度(例えば、 160℃)を越えないように
維持されるように空冷式ファン52を運転ならびに停止
制御するようになっている。CO選択酸化触媒としては
参考例1で得られた触媒を用い、その他の触媒について
は既知の触媒を用いた。
【0062】この燃料改質システムを用いて、実施例1
と同様にして都市ガス13Aの改質を行った。この時の
水蒸気凝縮分離器49の出口の改質ガスの露点は32℃で
あり、製品ガス中のCO濃度は実験を継続した約7時間
の間、安定して3ppm以下であった。運転中のCO選択酸
化反応器45の触媒層の温度分布を調べた一例を図9に
示す。改質ガスは70℃程度でCO選択酸化触媒層44に
到達するが、CO変成器43からの熱の流入により触媒
層長方向に進むに連れて温度が速やかに上がり、それに
よって酸化反応が自己触媒的に加速し、触媒層の前半で
CO選択酸化反応に好ましい温度域に到達する。その
後、出口部での冷却作用の効果が伝熱により前半部にも
及ぶので、触媒層温度は触媒層の中間よりやや上流側で
極大を持っているが、最高温度は 150℃という好適な温
度に保たれている。
【0063】実施例3 図10は、本発明に係る燃料改質システムの実施例3を
示す縦断面図であり、実施例2と異なるところは次の通
りである。すなわち、水蒸気凝縮分離器49を構成する
熱交換器47の上流部に、CO変成器43で処理した後
の改質ガスを冷却する水冷式冷却器61が介装され、そ
の水冷式冷却器61で冷却した後の改質ガスを熱交換器
47に供給するようになっている。
【0064】水冷式冷却器61には、改質に必要な改質
用水蒸気を生成する蒸気発生器62に原水を供給する原
水供給管63が伝熱可能に導入され、改質に必要な改質
用水蒸気を生成するための原水を水冷式冷却器61の低
温熱媒体として使用し、CO変成器43で処理した後の
改質ガスの顕熱によって原水を予熱するようになってい
る。他の構成は実施例2と同じであり、同一図番を付し
てその説明は省略する。
【0065】実施例3の燃料改質システムを用い、水冷
式冷却器61に供給する原水流量を12ml/minとする以外
は実施例2と同様にして都市ガス13Aの改質を行っ
た。水蒸気凝縮分離器49の出口の改質ガスの露点は16
℃であり、製品ガス中のCO濃度は常に1ppm未満となっ
ていた。原水の温度は15℃であったが、水冷式冷却器6
1を通過させることで、85℃程度まで上昇した。このこ
とは、水冷式冷却器61で回収できる改質ガスの排熱は
約60Wであり、その分燃料が減らせたとすると、水冷式
冷却器61をつけない場合に比べて改質器の熱効率を約
2ポイント上昇させることができ、発電効率にして約1
ポイントの上昇につながる計算となる。さらに、7000時
間運転を継続したが、CO選択酸化反応器45の温度は
安定しており、製品ガス中のCO濃度は常に1ppm未満と
なっており、本発明による燃料改質システムにより、C
O選択酸化反応の長期安定性が実現されていることがわ
かる。
【0066】実施例4 図11は、本発明に係る燃料改質システムの実施例4を
示す縦断面図であり、実施例3と異なるところは次の通
りである。すなわち、本発明に係る燃料改質システムを
用いた燃料電池スタック71と成層式貯湯槽72とによ
って燃料電池コージェネレーションシステムが構築され
ている。
【0067】燃料電池スタック71と成層式貯湯槽72
とにわたって接続される排熱回収用の循環配管73が熱
交換器47に導入され、成層式貯湯槽72の低温部から
取り出した温度変化の少ない低温水を利用して改質ガス
を冷却凝縮し、改質ガスの熱を低温水に回収することが
できるように構成されている。他の構成は実施例3と同
じであり、同一図番を付してその説明は省略する。
【0068】実施例4の燃料改質システムを用い、成層
式貯湯槽72の循環水の流量を 0.3l/min とする以外
は実施例3と同様にして都市ガス13Aの改質を行っ
た。水蒸気凝縮分離器49の出口の改質ガスの露点は21
℃であり、製品ガス中のCO濃度は常に1ppm未満となっ
ていた。また、PEFCも安定した発電性能が得られ
た。一方、改質ガス冷却用の熱交換器47の低温熱媒体
の入り口の温度は12℃、出口は19℃となっていた。この
ことは、約 140Wの排熱が回収できたことを意味してお
り、1kW級PEFCコージェネレーションシステムと
しては、改質ガス冷却用熱交換器の排熱を回収すること
により、排熱回収効率及び総合効率を約4ボイント向上
する効果があったことになる。
【0069】実施例5 図10に示す燃料改質システムを用い、CO変成器43
の温度を変えて、CO選択酸化反応器45の入口の改質
ガスのCO濃度を変化させることと、CO選択酸化反応
器45の入口の改質ガスの露点を変化させること以外は
実施例3と同様にして、都市ガス13Aの改質を行っ
た。まず、水蒸気凝縮分離器49の熱交換部47に冷却
水を通じて運転した。このとき、出口の改質ガスの温度
および露点は、約25〜30℃であった。引き続いて、水蒸
気凝縮分離器49の熱交換部47に冷却水を通じるのを
中止して運転した。このとき、出口の改質ガスの温度お
よび露点は、約58℃であった。
【0070】各条件において、反応が安定したところ
で、適宜、CO選択酸化反応器45の入口のCO濃度お
よび製品ガス中のCO濃度を測定した。CO選択酸化反
応器45の前で添加する空気56の流量とのモル比から
2/COを計算し、その時の製品ガス中のCO濃度を
2/COに対してプロットした結果を図15に示す。
露点が25〜30℃の場合は、O2/CO=0.8〜3.7の全領
域において、製品ガス中のCO濃度は2ppm以下となって
いたのに対し、露点が58℃の場合には、O2/COが1.2
以下ではCO濃度が2ppmを越え、0.8では10ppmを大きく
越えている。
【0071】このことから、CO変成触媒の活性が低下
し、CO選択酸化反応器45の入口のCO濃度が上昇し
た場合に、改質ガス中の水蒸気をCO選択酸化反応器4
5の前で凝縮分離する方が、より少量の空気添加量で、
CO選択酸化反応器45の入口のCO濃度がより高い場
合でも、COを安定して低減できることが分かる。
【0072】実施例6 図10に示す燃料改質システムを、雰囲気の温度を変え
られる閉ざされた空間の中に設置し、雰囲気温度を変化
させることと、CO選択酸化反応器45の入口の改質ガ
スの露点を変化させること以外は、実施例3と同様にし
て、都市ガス13Aの改質を行った。まず、水蒸気凝縮
分離器49の熱交換部47に冷却水を通じて運転した。
このとき、出口の改質ガスの温度および露点は、約25〜
30℃であった。この条件で、5℃ずつ雰囲気温度を上昇
させていった。雰囲気温度が50℃以下の場合には、空冷
ファンのON/OFF制御が認められ、CO選択酸化反
応器45の温度が正常にコントロールされているととも
に、製品ガス中のCO濃度も1ppm未満となっていた。雰
囲気温度を55℃まで上昇させた場合、製品ガス中のC
O濃度は1ppm未満となっていたが、空冷ファンは連続運
転状態となり、冷却能力が不足して温度コントロールが
できなくなった。
【0073】引き続いて、水蒸気凝縮分離器49の熱交
換部47に冷却水を通じるのを中止して運転した。この
とき、出口の改質ガスの温度および露点は、約58℃であ
った。この条件で、同様に雰囲気温度を上昇させていっ
た。雰囲気温度が45℃以下の場合には、空冷ファンのO
N/OFF制御が認められ、CO選択酸化反応器45の
温度が正常にコントロールされているとともに、製品ガ
ス中のCO濃度も約1ppmとなっていた。雰囲気温度を50
℃まで上昇させた場合、製品ガス中のCO濃度は1ppm未
満となっていたが、空冷ファンは連続運転状態となり、
冷却能力が不足して温度コントロールができなくなっ
た。水蒸気の凝縮分離を行わない場合には、CO選択酸
化触媒の活性が低くなるため主に反応する部分が後半部
にずれ込み、後半での発熱が多くなるために空冷ファン
の冷却能力が不足し、使用可能な雰囲気温度の上限が低
くなってしまうと考えられる。このことから、水蒸気の
凝縮分離を行うことにより、より高い雰囲気温度でも確
実にCO濃度を低減できることが分かる。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係る発明の燃料改質システムによれば、CO選択酸
化反応器に供給する前に改質ガス中に含まれる水蒸気を
凝縮分離するから、CO選択酸化反応に供給する改質ガ
スの露点を下げて、COを低減できる温度範囲を拡大で
き、さらに、CO選択酸化反応に必要な酸素を添加して
触媒層に至るまでの改質ガスおよび管壁温度を 100℃以
下に保つことができて、CO選択酸化触媒の鉄による被
毒を防止でき、長期間安定した運転を行いながらCO濃
度を低減できる。
【0075】また、請求項2に係る発明の燃料改質シス
テムによれば、CO変成器により、改質ガス中のCOの
大部分をCO変成触媒の共存下で水蒸気と反応させてC
2に変換させ、そのCO変成器で処理した後の改質ガ
スに含まれる水蒸気を、CO選択酸化反応器に供給する
前に凝縮分離するから、CO濃度が高くなる高温で改質
する場合でもCO濃度を良好に低減できる。
【0076】また、請求項3に係る発明の燃料改質シス
テムによれば、熱交換部で改質ガスを冷却して水蒸気を
凝縮させ、気水分離部で凝縮水と改質ガスとを分離する
から、例えば、乾燥剤で水蒸気を除去するような場合、
水蒸気除去性能が経時的に劣化するために交換が必要で
バッチ式になるのに比べ、簡単な構成で連続的に水蒸気
を安定して凝縮分離でき、CO選択酸化反応器に供給す
る改質ガスの温度を所定温度以下に安定して維持でき
る。
【0077】また、請求項4に係る発明の燃料改質シス
テムによれば、CO選択酸化反応器に供給する改質ガス
の温度を低下させる水冷式冷却器の低温熱媒体として、
改質に必要な改質用水蒸気を生成するための原水を使用
するから、改質ガスによって原水を予熱することがで
き、システムからの排熱を回収できて排熱回収効率を向
上でき、燃料電池に用いる場合であれば、発電効率を向
上できる。
【0078】また、請求項5に係る発明の燃料改質シス
テムによれば、燃料電池コージェネレーションシステム
で用いる成層式貯湯槽の低温部からの低温水を利用して
改質ガスを凝縮するから、凝縮を安定して行うことがで
き、そのうえ、改質ガスの熱を低温水に回収するから、
排熱を回収して総合効率を向上できる。
【0079】また、請求項6に係る発明の燃料改質シス
テムによれば、CO選択酸化触媒として低温での活性が
高い特性のRuを含有する触媒を用い、かつ改質ガスか
ら水蒸気を凝縮分離することにより高活性が維持される
ので、CO転化率を高めることができる。
【0080】また、請求項7に係る発明の燃料改質シス
テムの構成によれば、CO選択酸化反応器の触媒層の最
高温度を180 ℃以下にするから、メタン化などの副反応
による暴走を回避できて安定した運転を行える。
【0081】また、請求項8に係る発明の燃料改質シス
テムによれば、CO選択酸化反応器の改質ガスの入口側
において、水蒸気の凝縮により低温となった改質ガスを
加熱するから、CO選択酸化反応器のCO選択酸化反応
の開始を促進できる。一方、出口側では冷却して反応を
抑えるから、メタン化などの副反応による暴走を回避で
きて安定した運転を行える。
【0082】請求項9に係る発明発明の燃料改質システ
ムの構成によれば、CO選択酸化反応器の触媒の加熱手
段の熱源を、システムからの排熱を利用して得るように
するから、システムの熱効率を向上できる。
【0083】請求項10に係る発明の燃料改質システム
の構成によれば、空冷式ファンによって、CO選択酸化
反応器の触媒を冷却するから、水冷式の場合のように反
応器内での水蒸気の凝縮に起因する触媒の劣化を回避で
きる。しかも、運転と停止によって制御できるから、制
御簡単にしてCO選択酸化反応器の反応熱を冷却除去で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に係る発明の燃料改質システムに対応
するフロー図である。
【図2】請求項2に係る発明の燃料改質システムに対応
するフロー図である。
【図3】請求項3に係る発明の燃料改質システムに対応
するフロー図である。
【図4】請求項4に係る発明の燃料改質システムに対応
するフロー図である。
【図5】請求項8に係る発明の燃料改質システム中のC
O選択酸化反応器の要部の縦断面図である。
【図6】Ru系CO選択酸化触媒のCO選択酸化活性の
温度依存性と入り口ガス中の水蒸気濃度との関係を示し
たグラフである。
【図7】本発明に係る燃料改質システムの実施例1に使
用する水蒸気凝縮分離手段の縦断面図である。
【図8】本発明に係る燃料改質システムの実施例2を示
す縦断面図である。
【図9】本発明に係る燃料改質システムの実施例2にお
けるCO選択酸化反応器内の触媒層長方向での温度分布
を示すグラフである。
【図10】本発明に係る燃料改質システムの実施例3を
示す縦断面図である。
【図11】本発明に係る燃料改質システムの実施例4を
示す縦断面図である。
【図12】加速劣化させたRu系CO選択酸化触媒のC
O選択酸化活性の温度依存性と入り口ガス中の水蒸気濃
度との関係を示したグラフである。
【図13】加速劣化させたRu系CO選択酸化触媒のC
O選択酸化活性の経時変化と入り口ガス中の水蒸気濃度
との関係を示したグラフである。
【図14】劣化したRu系CO選択酸化触媒のCO選択
酸化活性の温度依存性と、入り口ガス中の水蒸気濃度お
よび空間速度との関係を示したグラフである。
【図15】本発明に係る燃料改質システムの実施例5に
おける製品ガス中のCO濃度のO 2/CO依存性と入り
口ガス中の水蒸気濃度との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1…改質反応器 2…CO選択酸化反応器 3…水蒸気凝縮分離手段 4…CO変成器 5…熱交換部 6…気水分離部 7…水冷式冷却器 42…改質反応器 43…CO変成器 44…CO選択酸化触媒層 45…CO選択酸化反応器 47…熱交換部 48…気水分離部 49…水蒸気凝縮分離器 56…選択酸化用空気 61…水冷式冷却器 72…成層式貯湯槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神家 規寿 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 高見 晋 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 東口 誠作 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 (72)発明者 平井 一裕 大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪 瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 4G140 EA02 EA03 EA06 EA07 EB03 EB32 EB36 EB39 EB44 5H026 AA06 5H027 AA06 BA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原燃料を改質触媒の共存下で水蒸気およ
    び/または空気と反応させて改質ガスを生成する改質反
    応器と、 前記改質反応器で生成された改質ガス中のCOをCO選
    択酸化触媒の共存下で酸素で選択的に酸化することによ
    りCO2 に変換して水素リッチガスを製造するCO選択
    酸化反応器とを少なくとも備えた燃料改質システムにお
    いて、 前記CO選択酸化反応器に供給する前に改質ガス中に含
    まれる水蒸気を凝縮分離させる水蒸気凝縮分離手段を設
    けたことを特徴とする燃料改質システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃料改質システムにお
    いて、 改質反応器とCO選択酸化反応器との間に、改質ガス中
    のCOの大部分をCO変成触媒の共存下で水蒸気と反応
    させてCO2 に変換するCO変成器を設け、水蒸気凝縮
    分離手段が、前記CO変成器で処理した後の改質ガスか
    ら水蒸気を凝縮分離するものである燃料改質システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の燃料改質シス
    テムにおいて、 水蒸気凝縮分離手段が、改質ガスを冷却するための熱交
    換部と、凝縮水と改質ガスとを分離する気水分離部とか
    ら構成されるものである燃料改質システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の燃料改質システムにお
    いて、 CO選択酸化反応器に入る前の改質ガスを冷却する水冷
    式冷却器を備え、 前記水冷式冷却器で冷却した後の改質ガスを熱交換部に
    供給し、 改質に必要な改質用水蒸気を生成するための原水を前記
    水冷式冷却器の低温熱媒体として使用し、改質ガスによ
    って原水を予熱するものである燃料改質システム。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の燃料改質シス
    テムにおいて、 燃料改質システムが燃料電池コージェネレーションシス
    テムにおいて燃料電池に燃料を供給するためのものであ
    って、前記燃料電池コージェネレーションシステムから
    の排熱回収によって得た温水を温度成層を形成する状態
    で貯める成層式貯湯槽を備え、 前記成層式貯湯槽の低温部から取り出して排熱を回収し
    た後に前記成層式貯湯槽の高温部に戻す排熱回収前の低
    温水を熱交換部に供給するものである燃料改質システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4、5のいずれかに
    記載の燃料改質システムにおいて、 CO選択酸化触媒がRuを含有する触媒である燃料改質
    システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の燃料改質システムにお
    いて、 CO選択酸化反応器に、その触媒層の最高温度を180 ℃
    以下にする熱交換手段を備えている燃料改質システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の燃料改質システムにお
    いて、 CO選択酸化反応器に、改質ガスの入口側の触媒を加熱
    する手段と出口側の触媒を冷却する手段とを備えている
    燃料改質システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の燃料改質システムにお
    いて、 CO選択酸化反応器の触媒の加熱手段の熱源を、燃料改
    質システムの中で前記CO選択酸化反応器より温度が高
    い部分との熱交換によって得るように構成してある燃料
    改質システム。
  10. 【請求項10】 請求項8または9に記載の燃料改質シ
    ステムにおいて、 CO選択酸化反応器の触媒の冷却手段が、運転停止を制
    御可能な空冷式ファンである燃料改質システム。
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