JP2003010778A - 線材塗布処理装置 - Google Patents

線材塗布処理装置

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JP2003010778A
JP2003010778A JP2001193931A JP2001193931A JP2003010778A JP 2003010778 A JP2003010778 A JP 2003010778A JP 2001193931 A JP2001193931 A JP 2001193931A JP 2001193931 A JP2001193931 A JP 2001193931A JP 2003010778 A JP2003010778 A JP 2003010778A
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wire rod
cleaning liquid
cutting box
wire
tank
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JP2001193931A
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Sei Fujioka
聖 藤岡
Noboru Yamamoto
昇 山本
Akira Kato
晃 加藤
Nobuhiro Kobata
信弘 木幡
Kiyohisa Hosoda
清壽 細田
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Nihon Parkerizing Co Ltd
Parker Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nihon Parkerizing Co Ltd
Parker Engineering Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21CMANUFACTURE OF METAL SHEETS, WIRE, RODS, TUBES OR PROFILES, OTHERWISE THAN BY ROLLING; AUXILIARY OPERATIONS USED IN CONNECTION WITH METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL
    • B21C9/00Cooling, heating or lubricating drawing material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C3/00Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material
    • B05C3/02Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material
    • B05C3/12Apparatus in which the work is brought into contact with a bulk quantity of liquid or other fluent material the work being immersed in the liquid or other fluent material for treating work of indefinite length

Abstract

(57)【要約】 【課題】 減圧チャンバーを有する線材塗布処理装置で
あって、大がかりなミスト除去装置を要さない線材塗布
処理装置を提供する。 【解決手段】 線材に引っ張り荷重を印加しつつ線材を
線材の延在方向へ移動させる駆動装置と、上端が開放さ
れ前記線材が挿通される対向する一対の切欠が側壁上端
に形成された処理液槽と、処理液槽に処理液を循環供給
する処理液供給装置と、前記線材が挿通される対向する
一対の穴が側壁に形成された処理液切り箱と、処理液切
り箱内を減圧する減圧装置とを備え、前記線材の移動方
向に関して上流側に処理液槽が配設され、下流側に処理
液切り箱が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼線材、管線材等
の線材に潤滑剤、塗料等の処理液を塗布する線材塗布処
理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼線材、管線材等の線材の表面に潤滑
剤、塗料等の処理液を塗布するのに使用可能な減圧チャ
ンバーを有する塗装装置が、特開平9−29151号等
に開示されている。当該装置は、長尺被塗物が挿通され
る対向する一対の穴が側壁に形成されたチャンバーと、
チャンバーに塗料を供給する塗料供給装置と、チャンバ
ー内を減圧する減圧装置とを備えている。対向する一対
の穴に挿通された被塗物がチャンバーを通過する際に、
自由表面が前記一対の穴よりも上方に在る前記チャンバ
ー内の塗料が、被塗物表面に付着する。表面に塗料が付
着した被塗物が側壁の穴を通ってチャンバーから出る際
に、被塗物と側壁の穴との間の環状隙間を通ってチャン
バーへ流入する空気流により余分な塗料が除去される。
この結果、長尺被塗物に付着する塗料の膜厚が所定値に
規制される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−29151
等の塗装装置には、チャンバー内の塗料が自由表面から
吐出する空気によって吹き上げられ、多量の塗料ミスト
が発生するので、チャンバーの排気からミストを除去す
る大がかりな塗料ミスト除去装置を配設しなければなら
ないという問題がある。本発明は上記問題に鑑みてなさ
れたものであり、減圧チャンバーを有する線材塗布処理
装置であって、大がかりなミスト除去装置を要さない塗
布処理装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、線材に引っ張り荷重を印加しつ
つ線材を線材の延在方向へ移動させる駆動装置と、上端
が開放され前記線材が挿通される対向する一対の切欠が
側壁上端に形成された処理液槽と、処理液槽に処理液を
循環供給する処理液供給装置と、前記線材が挿通される
対向する一対の穴が側壁に形成された処理液切り箱と、
処理液切り箱内を減圧する減圧装置とを備え、前記線材
の移動方向に関して上流側に処理液槽が配設され、下流
側に処理液切り箱が配設されていることを特徴とする線
材塗布処理装置を提供する。本発明においては、処理液
槽に供給された処理液が処理液槽の開放された上端と側
壁上端に形成された対向する一対の切欠とから溢れ出
る。溢れ出た処理液は処理液供給装置を介して処理液槽
へ還流する。引っ張り荷重を印加されて直伸した線材
が、前記切欠を通って処理液槽を通過する際に、線材の
表面に処理液が付着する。表面に処理液が付着した線材
は、次いで処理液切り箱を通過する。線材が処理液切り
箱の側壁に形成された対向する一対の穴を通過する際
に、線材と前記穴との間の環状隙間を通って減圧された
処理液切り箱へ流入する高速空気流により、余分な処理
液が線材から除去される。この結果、線材に付着する処
理液の膜厚が所定値に規制される。本発明においては、
処理液槽内の処理液は高速空気流に暴露されないので、
処理液槽では処理液のミストは発生しない。処理液切り
箱内で線材から除去される処理液の量は少量なので、処
理液切り箱内で発生する処理液のミストは少量である。
本発明においては、処理液切り箱の排気から少量のミス
トを除去すれば良いので、大がかりな処理液ミスト除去
装置の配設を要さない。
【0005】本発明の好ましい態様においては、線材塗
布処理装置は、前記線材が挿通されるブラスト装置と、
上端が開放され前記線材が挿通される対向する一対の切
欠が側壁上端に形成された洗浄液槽と、洗浄液槽に洗浄
液を循環供給する洗浄液供給装置と、前記線材が挿通さ
れる対向する一対の穴が側壁に形成された洗浄液切り箱
と、洗浄液切り箱内を減圧する減圧装置とを備え、ブラ
スト装置と洗浄液槽と洗浄液切り箱とが、前記線材の移
動方向に関して上流から下流へ向けて、ブラスト装置、
洗浄液槽、洗浄液切り箱の順で配設され、且つ洗浄液切
り箱が処理液槽の上流に配設されている。ブラスト装置
と、洗浄液槽と、洗浄液切り箱とを、処理液槽の上流に
配設することにより、線材の塗装前処理と塗装処理の連
続処理が可能となり、線材の塗装効率が向上する。
【0006】本発明の好ましい態様においては、前記線
材の移動方向に関して処理液切り箱の下流に、乾燥装置
が配設されている。乾燥装置を処理液切り箱の下流に配
設することにより、線材の塗装前処理と塗装処理と塗膜
乾燥処理の連続処理が可能となり、線材の塗装効率が向
上する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係る線材塗布処
理装置が組み込まれた鋼線材の伸線装置を図1〜3に基
づいて説明する。伸線装置は、円形断面の鋼線材1が巻
き付けられたリール2aを有する線材送り装置2と、図
示しない駆動装置に駆動されて鋼線材1を巻き取るリー
ル3aと伸線用ダイス3bとを有する伸線機3とを備え
ている。図1で白抜き矢印で示す鋼線材1の移動方向に
関して線材送り装置2の下流に、張力調整装置4が配設
されている。張力調整装置4は、鋼線材1の両側に配設
され鋼線材1へ向けて押圧される複数のローラー4aを
有している。張力調整装置4の下流に、ブラスト装置5
が配設されている。ブラスト装置5は、対向する一対の
穴5aが側壁に形成され下部にホッパー5bが形成され
たチャンバー5cを有している。
【0008】ブラスト装置5の下流に、洗浄液槽6が配
設されている。洗浄液槽6は、対向する一対の穴6aが
側壁に形成された外槽6bを有している。上端が開放さ
れ、対向する一対のU字切欠6cが側壁上端に形成され
た内槽6dが、外槽6b内に配設されている。洗浄液槽
6に隣接して、洗浄液供給装置7が配設されている。洗
浄液供給装置7は、洗浄液タンク7aと、洗浄液タンク
7aと内槽6d底部との間で延在する配管7bと、配管
7bの途上に配設された開閉弁7c、ポンプ7dと、洗
浄液加温装置7eと、外槽6b底部と洗浄液タンク7a
との間で延在する配管7fとを有している。
【0009】洗浄液槽6の下流に洗浄液切り箱8が配設
されている。洗浄液切り箱8の側壁に、対向する一対の
円形穴8aが形成されている。洗浄液切り箱8の底壁か
ら下方へ延びる配管に開閉弁8bが取り付けられてい
る。洗浄液切り箱8に隣接して減圧装置9が配設されて
いる。減圧装置9は、洗浄液切り箱8の天井壁から延び
端部が大気開放された排気ダクト9aと、排気ダクト9
aの途上に配設された排風機9bとを有している。
【0010】洗浄液切り箱8の下流に、潤滑剤槽10が
配設されている。潤滑剤槽10は、対向する一対の穴1
0aが側壁に形成された外槽10bを有している。上端
が開放され、対向する一対のU字切欠10cが側壁上端
に形成された内槽10dが、外槽10b内に配設されて
いる。潤滑剤槽10に隣接して、潤滑剤供給装置11が
配設されている。潤滑剤供給装置11は、潤滑剤タンク
11aと、潤滑剤タンク11aと内槽10d底部との間
で延在する配管11bと、配管11bの途上に配設され
た開閉弁11c、ポンプ11dと、潤滑剤加温装置11
eと、外槽10b底部と潤滑剤タンク11aとの間で延
在する配管11fとを有している。
【0011】潤滑剤槽10の下流に潤滑剤切り箱12が
配設されている。潤滑剤切り箱12の側壁に、対向する
一対の円形穴12aが形成されている。潤滑剤切り箱1
2の底壁から下方へ延びる配管に開閉弁12bが取り付
けられている。潤滑剤切り箱12に隣接して減圧装置1
3が配設されている。減圧装置13は、潤滑剤切り箱1
2の天井壁から延び端部が大気開放された排気ダクト1
3aと、排気ダクト13aの途上に配設された排風機1
3bとを有している。
【0012】潤滑剤切り箱12の下流に乾燥装置14が
配設されている。乾燥装置14は、対向する一対の穴1
4aが側壁に形成された乾燥箱14bと、乾燥箱14b
に巻き回された加熱コイル14cと、加熱コイル14c
に接続された電源14dとを有している。
【0013】乾燥装置14の下流に伸線機3が配設され
ている。鋼線材1は、ブラスト装置5の対向する一対の
穴5a、洗浄液槽6の外槽6b側壁に形成された対向す
る一対の穴6a、洗浄液槽6の内槽6dの側壁上端に形
成された対向する一対のU字切欠6c、洗浄液切り箱8
の側壁に形成された対向する一対の円形穴8a、潤滑剤
槽10の外槽10b側壁に形成された対向する一対の穴
10a、潤滑剤槽10の内槽10dの側壁上端に形成さ
れた対向する一対のU字切欠10c、潤滑剤切り箱12
の側壁に形成された対向する一対の円形穴12a、伸線
機3のダイス3bに挿通されている。
【0014】上記構成を有する伸線装置の作動を説明す
る。伸線機3のリール3aが回転し、線材送り装置2の
リール2aから鋼線材1が送り出される。鋼線材1は、
張力調整装置4の複数のローラー4aに当接しつつ伸線
機3へ向けて移動する。伸線機3が、ローラー4aから
鋼線材1に印加される摩擦力に抗して鋼線材1を引き寄
せることにより、鋼線材1に張力が印加され、鋼線材1
が直伸する。ローラー4aに印加される押圧力が調整さ
れることにより、ローラー4aから鋼線材1に印加され
る摩擦力が調整され、鋼線材1に印加される張力が調整
され、鋼線材1の直伸の程度が調整される。
【0015】直伸した鋼線材1は、ブラスト装置5の対
向する一対の穴5aを、縁部と干渉することなく、通過
する。鋼線材1がブラスト装置5を通過する際に、鋼線
材1に衝突する多数の微小鋼球によって、鋼線材1の表
面から錆が除去され、当該表面が目粗しされる。鋼線材
1の表面から除去された錆は、ホッパー5bの底部に堆
積する。定期的にホッパー5bの底部に形成された図示
しない開口が開かれ、堆積した錆がホッパー5bから除
去される。
【0016】直伸した鋼線材1は、次いで、洗浄液槽6
の対向する一対の穴6aと対向する一対のU字切欠6c
の下部とを、縁部に干渉することなく、通過する。洗浄
液供給装置7の開閉弁7cが開き、ポンプ7dが作動し
て、洗浄液タンク7a内の加温された洗浄液が、配管7
bを通って洗浄液槽6の内槽6d底部へ流入し、内槽6
dを満たす。洗浄液は、内槽6dのU字切欠6cから溢
れ出る。内槽6dに流入する洗浄液の流量は、U字切欠
6cから溢れ出す洗浄液の流量よりも多いので、内槽6
d内の洗浄液の自由表面はU字切欠6cの底部を超えて
上昇し、内槽6dの上端に達する。この結果、内槽6d
の上端からも洗浄液が溢れ出る。内槽6dから溢れ出た
洗浄液は、外槽6bへ流入する。外槽6bに溜まった洗
浄液は、配管7fを通って洗浄液タンク7aに還流す
る。鋼線材1がU字切欠6cの下部を通って内槽6dを
通過する際に、内槽6dの上端まで満たされた洗浄液に
鋼線材1が浸漬され、鋼線材1の表面全体が洗浄され
る。
【0017】直伸した鋼線材1は、次いで、洗浄液切り
箱8の対向する一対の円形穴8aを、縁部と干渉するこ
となく通過する。減圧装置9の排風機9bが作動し、洗
浄液切り箱8内の空気を排気ダクト9aを介して大気中
に排出する。洗浄液切り箱8内が減圧され、対向する一
対の円形穴8aと鋼線材1との間の環状隙間を通って、
外気が洗浄液切り箱8へ流入する。前記環状隙間を通る
高速空気流により、鋼線材1の表面に付着した洗浄液が
除去される。鋼線材1の表面から除去された洗浄液の大
部分は、液滴となって落下し、洗浄液切り箱8の底部に
溜まる。鋼線材1の表面から除去された洗浄液の少量の
一部はミスト化するが、排気ダクト9aの途上に配設さ
れた図示しないフィルターに捕捉されるので、大気中へ
は放出されない。洗浄液切り箱8の底部に溜まった洗浄
液は、定期的に開閉弁8bを開くことにより、洗浄液切
り箱8から除去される。
【0018】直伸した鋼線材1は、次いで、潤滑剤槽1
0の対向する一対の穴10aと対向する一対のU字切欠
10cの下部とを、縁部に干渉することなく、通過す
る。潤滑剤供給装置11の開閉弁11cが開き、ポンプ
11dが作動して、潤滑剤タンク11a内の加温され流
動性が増した潤滑剤が、配管11bを通って潤滑剤槽1
0の内槽10d底部へ流入し、内槽10dを満たす。潤
滑剤は、内槽10dのU字切欠10cから溢れ出る。内
槽10dに流入する潤滑剤の流量は、U字切欠10cか
ら溢れ出る潤滑剤の流量よりも多いので、内槽10d内
の潤滑剤の自由表面はU字切欠10cの底部を超えて上
昇し、内槽10dの上端に達する。この結果、内槽10
dの上端からも潤滑剤が溢れ出る。内槽10dから溢れ
出た潤滑剤は、外槽10bへ流入する。外槽10bに溜
まった潤滑剤は、配管11fを通って潤滑剤タンク11
aに還流する。鋼線材1がU字切欠10cの下部を通っ
て内槽10dを通過する際に、内槽10dの上端まで満
たされた潤滑剤に鋼線材1が浸漬され、鋼線材1の目粗
しされた表面全体に潤滑剤が付着する。
【0019】直伸した鋼線材1は、次いで、潤滑剤切り
箱12の対向する一対の円形穴12aを、縁部と干渉す
ることなく通過する。減圧装置13の排風機13bが作
動し、潤滑剤切り箱12内の空気を排気ダクト13aを
介して大気中に排出する。潤滑剤切り箱12内が減圧さ
れ、対向する一対の円形穴12aと鋼線材1との間の環
状隙間を通って、外気が洗浄力切り箱12へ流入する。
鋼線材1が潤滑剤切り箱12の対向する一対の円形穴1
2aを通過する際に、鋼線材1と円形穴12aの周縁と
の間の環状隙間を通って減圧された潤滑剤切り箱12へ
流入する高速空気流により、余分な潤滑剤が鋼線材1の
表面から除去される。この結果、鋼線材1の表面に付着
する潤滑剤の膜厚が所定値に規制される。膜厚の規制値
は、前記環状隙間を通過する空気流の流速を調整するこ
とにより調整される。前記空気流の流速は、鋼線材1と
円形穴12aの周縁との間の環状隙間の幅及び/又は潤
滑剤切り箱12から排出する空気の流量を調整すること
により調整される。鋼線材1の表面から除去された潤滑
剤の大部分は、液滴となって落下し、潤滑剤切り箱12
の底部に溜まる。鋼線材1の表面から除去された潤滑剤
の少量の一部はミスト化するが、排気ダクト13aの途
上に配設された図示しないフィルターに捕捉されるの
で、大気中へは放出されない。潤滑剤切り箱12の底部
に溜まった潤滑剤は、定期的に開閉弁12bを開くこと
により、潤滑剤切り箱12から除去される。
【0020】直伸した鋼線材1は、次いで、乾燥装置1
4の対向する一対の穴14aを、縁部と干渉することな
く通過する。電源14dから供給される電流により加熱
コイル14cが発熱し、鋼線材1に付着した潤滑剤が迅
速に乾燥される。鋼線材1は、次いで、伸線機3のダイ
ス3bを通過して、引き伸ばされ小径化される。引き伸
ばされた鋼線材1は、伸線機3のリール3aに巻き取ら
れる。
【0021】本伸線装置においては、洗浄液槽6内の洗
浄液、潤滑剤槽10内の潤滑剤は高速空気流に暴露され
ないので、洗浄液槽6では洗浄液のミストは発生せず、
潤滑剤槽10では潤滑剤のミストは発生しない。洗浄液
切り箱8内で鋼線材1から除去される洗浄液の量は少量
であり、潤滑剤切り箱12内で除去される潤滑剤の量は
少量なので、洗浄液切り箱8内で発生する洗浄液のミス
トは少量であり、潤滑剤切り箱12内で発生する潤滑剤
のミストは少量である。少量のミストは、排気ダクト9
a、13aの途上に配設したフィルターで十分に捕捉可
能である。従って、本伸線装置においては、大がかりな
洗浄液ミスト除去装置、潤滑剤ミスト除去装置の配設を
要さない。
【0022】本伸線装置においては、ブラスト装置5
と、洗浄液槽6と、洗浄液切り箱8とを、潤滑剤槽10
の上流に配設することにより、鋼線材1の塗装前処理と
潤滑剤塗装処理の連続処理を可能とし、潤滑剤塗装効率
を向上させている。
【0023】本伸線装置においては、乾燥装置14を潤
滑剤切り箱12の下流に配設することにより、鋼線材1
の塗装前処理と潤滑剤塗装処理と潤滑剤塗膜乾燥処理の
連続処理を可能とし、潤滑剤塗装効率を向上させてい
る。本発明に係る線材塗布処理装置は、鋼線材のみなら
ず管線材、その他の線材にも使用可能である。本発明に
係る線材塗布処理装置は、潤滑剤の塗布のみならず塗料
その他の表面処理剤の塗布にも使用可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る線材
塗布処理装置においては、処理液槽内の処理液は高速空
気流に暴露されないので、処理液槽では処理液のミスト
は発生しない。処理液切り箱内で鋼線材又は管線材から
除去される処理液の量は少量なので、処理液切り箱内で
発生する処理液のミストは少量である。本発明において
は、処理液切り箱の排気から少量のミストを除去すれば
良いので、大がかりな処理液ミスト除去装置の配設を要
さない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る線材塗布処理装置を備え
る伸線装置の構成図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【符号の説明】
1 鋼線材 2 線材送り装置 3 伸線機 3b ダイス 4 張力調整装置 5 ブラスト装置 6 洗浄液槽 7 洗浄液供給装置 8 洗浄液切り箱 9 減圧装置 10 潤滑剤槽 11 潤滑剤供給装置 12 潤滑剤切り箱 13 減圧装置 14 乾燥装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 昇 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内 (72)発明者 加藤 晃 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内 (72)発明者 木幡 信弘 東京都中央区日本橋2丁目16番9号 パー カーエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 細田 清壽 東京都中央区日本橋2丁目16番9号 パー カーエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3B116 AA07 AB16 BA01 BA22 BB02 CC03 CD11 3B201 AA07 AB16 BA01 BA22 BB02 CC12 CC15 CD11 4D075 AA72 AB02 AB15 AB32 AB41 BB04X BB24Z BB56X BB65X CA09 CA48 DA01 DB02 DC01 DC18 EA05 EA37 4F040 AA26 AB04 AB11 BA06 BA23 BA38 BA47 CC08 CC14 CC19 DA05 DB08 DB10 DB12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線材に引っ張り荷重を印加しつつ線材を
    線材の延在方向へ移動させる駆動装置と、上端が開放さ
    れ前記線材が挿通される対向する一対の切欠が側壁上端
    に形成された処理液槽と、処理液槽に処理液を循環供給
    する処理液供給装置と、前記線材が挿通される対向する
    一対の穴が側壁に形成された処理液切り箱と、処理液切
    り箱内を減圧する減圧装置とを備え、前記線材の移動方
    向に関して上流側に処理液槽が配設され、下流側に処理
    液切り箱が配設されていることを特徴とする線材塗布処
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記線材が挿通されるブラスト装置と、
    上端が開放され前記線材が挿通される対向する一対の切
    欠が側壁上端に形成された洗浄液槽と、洗浄液槽に洗浄
    液を循環供給する洗浄液供給装置と、前記線材が挿通さ
    れる対向する一対の穴が側壁に形成された洗浄液切り箱
    と、洗浄液切り箱内を減圧する減圧装置とを備え、ブラ
    スト装置と洗浄液槽と洗浄液切り箱とが、前記線材の移
    動方向に関して上流から下流へ向けて、ブラスト装置、
    洗浄液槽、洗浄液切り箱の順で配設され、且つ洗浄液切
    り箱が処理液槽の上流に配設されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の線材塗布処理装置。
  3. 【請求項3】 前記線材の移動方向に関して処理液切り
    箱の下流に、乾燥装置が配設されていることを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の線材塗布処理装置。
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