JP4324767B2 - フープ材の洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス装置により加工されたフープ材に付着した加工用潤滑液等を除去するフープ材の洗浄装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すように、従来のフープ材の洗浄工程にあっては、フープ材4をプレス加工する際に鉱物油や水溶性潤滑液等の加工用潤滑剤をフープ材4に塗布してプレス装置2でプレス加工を行い、当該プレス加工後にフープ材4を洗浄液が貯留された洗浄槽7に浸漬して洗浄し、かかる洗浄工程に次いでエアーブロー装置8によりエアーを吹き付けて洗浄液を除去し、さらに乾燥装置9によりフープ材4を乾燥して巻取りドラム3に巻き取って次工程に送る作業が行われていた。このようなフープ材4の洗浄方法もしくは洗浄装置は例えば特許第3232149号公報や特開2001−198638号公報に開示されている。
【0003】
また、洗浄装置において所定量の洗浄液を繰り返し利用するために、循環ポンプおよびフィルターを用いて洗浄液を循環させて、洗浄層に常時清浄な洗浄液を供給する循環システムを備えた洗浄装置が、例えば特開平11−76714号公報に開示されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の洗浄装置において、前工程のプレス装置2の加工位置と洗浄装置5の洗浄位置とが同等の高さに設定されている場合は、プレス装置2から洗浄装置にフープ材4が滞留することなく移送されるため、両装置間の間隔を比較的狭く構成できる。ところが、洗浄装置5の洗浄位置がプレス装置2の加工位置と高さが異なる場合には、フープ材4の急激な屈曲による変形を避けるために、フープ材4を大きく弛ませる必要があることから、必然的に両装置間の間隔を比較的広くしなければならず、この結果、一連の工程のスペースが大きくなってしまう問題がある。あるいは、フープ材4の弛みを解消させるために、プレス装置2の加工位置と同等の高さの洗浄位置を有する別の洗浄装置を用意する必要がある。
【0005】
また、洗浄液を循環させて継続利用する場合は、循環ポンプ等を備える循環システムが必要となる。一方、洗浄工程から次工程へフープ材を移送する際に、当該洗浄工程の最終段でエアーブローを通常行っているが、エアーブロー装置としてコンプレッサ等を設置する必要がある。したがって、循環システムやコンプレッサ等の装置、ならびにこれらの装置を設置するためのスペースを確保しなければならず、洗浄装置全体が大型化してしまう。さらには、コンプレッサ等の装置を稼働させるための電力が必要になり、環境問題に対して悪影響を及ぼすことがある。
【0006】
本発明は、このような従来の洗浄装置の課題を解決するものであって、装置全体をコンパクトに構成できるとともに、前工程のプレス装置の形態に応じて柔軟に対応でき、しかも、小スペースでしかも省電力化が可能な洗浄装置を提供することを目的とする。
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1にかかるフープ材の洗浄装置は、プレス装置により加工されたフープ材を洗浄する第1洗浄ユニットと、この第1洗浄ユニットの後段に配置され前記フープ材を再度洗浄する第2洗浄ユニットと、該第2洗浄ユニットの後段に配置され前記フープ材に付着した洗浄液を除去する洗浄液除去ユニットとを備えたフープ材の洗浄装置であって、
前記第1洗浄ユニットは、前記フープ材に付着した加工用潤滑剤を洗浄する為の洗浄液を貯留した洗浄槽と、前記洗浄槽に貯留された洗浄液を吸引するとともにフィルターを介して浄化した洗浄液を再度前記洗浄槽に供給する循環ポンプを有する浄化手段と、前記フープ材を前記第2洗浄ユニット側に送り出すフープ材送り機構と、前記循環ポンプの排気口に連設され、前記洗浄槽を通過した前記フープ材に前記循環ポンプの排気からなるエアーを吹き付けて液切りを行う第1のエアーブロー機構と、前記プレス装置の加工位置に応じて当該第1洗浄ユニットの高さを調整可能とする高さ調整機構とを備え、
前記洗浄液除去ユニットは、前記第2洗浄ユニットを通過した前記フープ材にエアーを吹き付けて液切りを行う第2のエアーブロー機構と、前記フープ材を加熱乾燥させる乾燥機構とを備え、前記第2のエアーブロー機構は、前記循環ポンプの排気口と連設されて、この循環ポンプの排気を前記フープ材に吹き付けるように構成されていることを特徴としている。
【0008】
本発明では、第1洗浄ユニットに第1のエアーブロー機構を設けて、洗浄槽の洗浄液を液切りした後、第2洗浄ユニットで再びフープ材を洗浄し、さらに第2洗浄ユニットの後段に洗浄液除去ユニットを設けて、洗浄液を除去しているように構成しているため、フープ材を極めてクリーンに洗浄することができる。また、第1洗浄ユニットの第1のエアーブロー機構と、洗浄液除去ユニットの第2のエアーブロー機構においては、循環ポンプの排気を利用してエアーブローしているため、エアーブロー機構用に新たなコンプレッサ等の装置を省略することが可能となり、小スペースでしかも省電力化が可能な洗浄装置を構成することができる。さらに、本発明では、前工程のプレス装置の加工位置に応じて当該第1洗浄ユニットの高さを調整可能とする高さ調整機構を備えているため、プレス装置の加工位置と洗浄槽の洗浄位置を同等の高さに設定することができる。したがって、両装置間にフープ材の弛みを生じさせることなく、1台の洗浄装置で様々な形態のプレス装置に対しても、一連の工程のスペースを縮小できるため、装置全体をコンパクト化することが可能となる。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1において、前記第1洗浄ユニットは、前記洗浄槽と前記フープ材送り機構と第1のエアーブロー機構が、前記プレス装置の加工位置と略同じ高さに配置されていることを特徴とする。
【0010】
このような構成により、請求項1の効果に加え、第1洗浄ユニットを必要最小限のサイズに構成することができる。
【0015】
さらに、本発明の請求項にかかる発明は、請求項1において、前記第1洗浄ユニットは、前記フープ材の幅に応じて間隔調整可能なガイド部を有し、前記フープ材がこのガイド部に従って前記第1のエアーブロー機構に搬送されることを特徴とする。
【0016】
本発明では、フープ材の幅に応じて間隔調整可能なガイド部を洗浄ユニットに設けたため、投入するフープ材の幅に応じてガイド部の間隔調整を行うだけで、多種のフープ材を加工することができるため、汎用性が向上する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるフープ材の洗浄装置の実施形態を説明する。
【0019】
図1は、本発明にかかるフープ材の洗浄装置とその周辺の装置全体を示した実施形態の断面図であり、図2は図1における洗浄装置のみを上部から見た平面図である。図1および図2において、符号1は金属等からなる帯状のフープ材4を洗浄するための洗浄装置であり、後に詳述する第1洗浄ユニット10、第2洗浄ユニット20、および洗浄液除去ユニット30とから概略構成されている。洗浄装置1の前段には、フープ材4に鉱物油や水溶性潤滑液等の加工用潤滑剤を塗布してプレス加工を行うプレス加工装置2が設置されている。また、洗浄装置1の後段には、当該洗浄装置1によって洗浄されたフープ材4を巻取り、次工程へ投入するための巻取りドラム3が設置されている。
【0020】
したがって、フープ材4は図1において右から左に向かって、プレス加工−洗浄−巻取りの各工程を経るように移送される。なお、巻取りドラム3に代えて洗浄装置1の後段に、プレス加工やモールド成型加工等の加工装置を設置してもよい。また、フープ材4はプレス加工によって、最終的には集積回路のリードフレームや小型直流モータの整流子セグメント、もしくはコネクター端子等の様々な電子部品として供せられる。
【0021】
洗浄装置1における第1洗浄ユニット10は、フープ材4に付着した加工用潤滑剤を洗浄するための洗浄液を貯留した洗浄槽11と、洗浄液を循環しながら浄化する浄化手段12と、後段に設置した第2洗浄ユニット20側にフープ材4を送り出すフープ材送り機構13と、洗浄槽11を通過したフープ材4にエアーを吹き付けて液切りを行う第1のエアーブロー機構14と、プレス装置2の加工位置に応じて当該第1洗浄ユニット10の高さを調整可能とする高さ調整機構15と、上記各機構を制御するための操作スイッチ等を有する制御部16とを備えている。
【0022】
洗浄槽11に貯留される洗浄液は、プレス加工時に使用する加工用潤滑剤の種類に応じて適宜選択されるが、本実施形態では、例えば、炭化水素系洗浄液を使用している。なお、加工用潤滑剤として水溶系潤滑液を使用する場合は、純水等の潤滑液が用いられる。
【0023】
図3は、第1洗浄ユニット10における洗浄槽11、フープ材送り機構13および第1のエアーブロー機構14をケーシング17内に収納した実施形態を示す平面図であり、図4はその断面である。なお、図4の下方には洗浄液を循環浄化する浄化手段12(図1参照)が構成されているが、図4ではそれを省略してある。図3、図4において図中右側がフープ材4の投入口となっていて、プレス加工されたフープ材4は投入口から投入されて洗浄槽11に移送される。この洗浄槽11では加工用潤滑剤を予備的に洗い落とすためのもので、本実施形態では、フープ材4を洗浄液中に浸漬しながら洗浄する構成となっている。すなわち、洗浄槽11の中間部には少なくとも一部が洗浄液中に位置する押さえローラ11aを配置し、フープ材4を押さえローラ11aにより規制しながら移送させることによって、フープ材4が洗浄液中を通過して洗浄される。
【0024】
なお、このような浸漬式による洗浄方法に代えて、洗浄槽11の上面開口まで洗浄液を満たし、この洗浄液の表面にフープ材4を通過させることにより洗浄するようにしても良い。また、ノズルから洗浄液をフープ材4に向けて吹き付けるスプレー方式による洗浄方法を当該第1洗浄ユニット10に構成しても良い。
【0025】
第1洗浄ユニット10における洗浄槽11の後段には、洗浄槽11を通過したフープ材4にエアーを吹き付けて液切りを行う第1のエアーブロー機構14が設けられている。第1のエアーブロー機構14は中空のパイプに複数の透孔を穿設したノズル14aと、フープ材4の幅に応じて不要な透孔を閉鎖することができる可動リング14bとを備えている。また、第1のエアーブロー機構14は、後述する浄化手段12を構成する循環ポンプ12bの排気口と連設されていて、この循環ポンプ12bの排気をフープ材4に吹き付けるように構成されている。第1のエアーブロー機構14を通過したフープ材4は第2洗浄ユニット20に移送されるが、かかるフープ材4が第1洗浄ユニットを通過することにより、プレス加工時に付着した加工用潤滑剤はほとんど除去される。
【0026】
上述した第1のエアーブロー機構14には、フープ材4の幅に応じて間隔の調整ができるガイド部18を設けてある。このガイド部18は、長手方向がフープ材4の移送方向と平行なガイドバー18aを一対以上有し、フープ材4の幅に応じてガイドバー18aをフープ材4の移送方向と直交する方向にスライドさせて、間隔を調整することができる。このガイド部18により、フープ材4が幅方向に規制されるため、フープ材4を安定的に次工程へ移送することができる。
【0027】
第1のエアーブロー機構14の後段にはフープ材4を第2洗浄ユニット20側に送り出すフープ材送り機構13が設けられている。このフープ材送り機構13は、プレス加工装置2から送り出されるフープ材4の速度に同期させて、フープ材4を順次第2洗浄ユニット20に送り出すために設けられている。本実施形態においては、フープ材送り機構13の下側に配設した駆動ローラ13aを駆動モータ13cによって回転駆動させると共に、この駆動ローラ13aの上方から従動ローラ13bを押圧させ、駆動ローラ13aと従動ローラ13bとの間にフープ材4を挟持させている。そして、定速回転する駆動ローラ13aに対して、従動ローラ13bを間欠的に上下動させてフープ材4を押圧することによって、フープ材4を適当な送り距離を得るようにしている。通常のプレス加工装置2は、加工方法によって加工速度が一定であるので、フープ材送り機構13に設けられた駆動モータの回転速度を加工速度に応じて調整することにより、フープ材4を第1洗浄ユニット10内で弛ませることなく移送することが可能となる。なお、フープ材送り機構13にフープ材4の張力を検出するセンサを設け、張力が一定になるように上記駆動モータの回転速度を調整しても良い。
【0028】
以上のような第1洗浄ユニット10で、洗浄されたフープ材4はその後段に配置された第2洗浄ユニット20に移送されて再度洗浄される。この第2洗浄ユニット20は洗浄液を貯留した第2の洗浄槽21と、洗浄液内に設けられた接触センサ部22を備え、第2の洗浄槽21内にフープ材4を浸漬させることにより、フープ材4に付着した加工用潤滑剤を完全に除去することができる。また、この第2洗浄ユニット20では、図示を省略した高周波発生装置から洗浄槽21内の洗浄液に高周波を付与しているため、洗浄効果が極めて高くなっている。なお、第2の洗浄槽21に貯留する洗浄液は第1洗浄ユニットの洗浄槽に貯留した洗浄液と同種のものを用いても異種のものを用いても良い。
【0029】
第2洗浄ユニット20は、前述した第1洗浄ユニット10よりも下方に配置されていて、第1洗浄ユニット10のフープ材送り機構13から送り出されたフープ材4は、自重によって第2洗浄ユニット20に洗浄液内に垂下する。したがって、第1洗浄ユニット10と第2洗浄ユニット20との間に落差を設けることによって、フープ材4を第2洗浄ユニット20に移転させるための移転手段が不要になる。
【0030】
上述したように、第2の洗浄槽21の洗浄液内には、接触センサ部22が設けられていて、フープ材4を常に洗浄液に浸漬させるようにしている。接触センサ部22は、フープ材4と接触した場合に駆動指令信号を発生させて巻取りドラム3を回転駆動するように制御される。したがって、フープ材送り機構13からフープ材4が必要以上に移送されたときは、フープ材4が接触センサ部22に接触して巻取りドラム3によってフープ材4が巻き取られる。この巻き取りによってフープ材4が再び接触センサ部22に接触すると、駆動指令信号が発生して巻取りドラム3を停止させるように制御される。このように、接触センサ部22の接触、非接触に応じてフープ材4を常に洗浄液に浸漬させることによって、フープ材4を洗浄することができる。
【0031】
第2洗浄ユニット20の後段には、フープ材4に付着した洗浄液を除去するための洗浄液除去ユニット30を設けてある。この洗浄液除去ユニット30は、第2洗浄ユニット20を通過したフープ材4にエアーを吹き付けて液切りを行う第2のエアーブロー機構31と、フープ材4を加熱乾燥させる乾燥機構32とを備えている。
【0032】
図5は洗浄液除去ユニット30の平面図であり、図6は洗浄液除去ユニット30の断面図である。図5および図6において、フープ材4は図中右から左に向かって移送される。第2のエアーブロー機構31にはフープ材4の幅に応じて間隔を調整することができるガイド部33が設けられ、移送の際にフープ材4が暴れることを規制している。なお、図5においては、ガイド部33を4本設けているが、2本であっても良い。また、この第2のエアーブロー機構31においても、上述した第1のエアーブロー機構14と同様に中空のパイプに複数の透孔を穿設したノズルと、フープ材4の幅に応じて不要な透孔を閉鎖することができる可動リングとを備えている。さらに、本実施形態において、第2のエアーブロー機構31は循環ポンプ12bの排気口と配管12d'を介して連設されて、この循環ポンプの排気をフープ材4に吹き付けるように構成されている。フープ材4は、かかる第2のエアーブロー機構31を通過することにより、前工程で付着した洗浄液がほとんど払拭される。
【0033】
第2のエアーブロー機構31の後段には、フープ材4を加熱乾燥させる乾燥機構32を設けてある。この乾燥機構32は、加熱温度の調節が可能なヒータ熱板32aを有し、フープ材4がヒータ熱板32aと対向しながら通過することにより、洗浄液は完全に蒸発する。したがって、洗浄液除去ユニット30を通過したフープ材は洗浄液がクリーンに除去された状態で、次工程(本実施形態では巻取りドラム3)に移送される。
【0034】
このような洗浄液除去ユニット30は、図1に示したように、フープ材取込口(図示右側)からフープ材送出口(図示左側)に向かって高さが高くなるように傾斜するように固定されている。このように構成することにより、フ−プ材4を後段の巻取り装置等に送り出す際、フープ材4に不要な弛みを生じさせることなく送り出すことが可能となり、装置全体を省スペース化できる。
【0035】
図1に戻り、第1洗浄ユニット10における洗浄槽11、フープ材送り機構13および第1のエアーブロー機構14を収納したケーシング17の下方には浄化手段12を設けてある。この浄化手段12は、洗浄槽11に貯留された洗浄液を吸引するとともにフィルター12aを介して浄化した洗浄液を再度前記洗浄槽11に供給する循環ポンプ12bを有し、これらは配管12cによって連通され、制御部16にて循環ポンプ12bを駆動させることにより、洗浄槽11には常時浄化された洗浄液が供給されるように構成されている。
【0036】
また、循環ポンプ12bの排気口は配管12dを介して上述した第1のエアーブロー機構14と連設されており、循環ポンプ12bの排気を利用してエアーブローを行うように構成されている。さらに、循環ポンプ12bの排気口は別の配管12d'を介して後述する洗浄液除去ユニット30と連設されており、循環ポンプ12bの排気を洗浄液除去ユニット30におけるエアーブローにも利用している。
【0037】
図1における符号15は、第1洗浄ユニット11の高さ調整を可能とする高さ調整機構である。この高さ調整機構15は、例えばハンドルを回動することにより、第1洗浄ユニットの高さを、例えば200mm乃至500mm程度の範囲内で調整することができる。この高さ調整機構15によって、前段のプレス加工装置2における加工位置と、第1洗浄ユニット11との高さをほぼ一致させ、フープ材4をほぼ水平状態で移送させることができる。したがって、両装置間にフープ材4の弛みを生じさせることなく、1台の洗浄装置で様々な形態のプレス装置に対しても、一連の工程のスペースを縮小できるため、装置全体をコンパクト化することが可能となる。なお、プレス加工装置2によって加工される製品によっては、フープ材4が上昇または下降するように傾斜させても良い。
【0038】
以上のように、本発明にかかる洗浄装置を経たフープ材は4、第1及び第2の洗浄ユニット10,20によって加工用潤滑材が洗浄され、さらに洗浄液除去ユニット30によって洗浄液が除去され、清浄な加工部品として次工程で利用することができる。
【0039】
以上、本発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0040】
本発明では、前工程のプレス装置の加工位置に応じて当該第1洗浄ユニットの高さを調整可能とする高さ調整機構を備えているため、プレス装置の加工位置と洗浄槽の洗浄位置を同等の高さに設定することができる。したがって、両装置間にフープ材の弛みを生じさせることなく、1台の洗浄装置で様々な形態のプレス装置に対しても、一連の工程のスペースを縮小できるため、装置全体をコンパクト化することが可能となる。また、本発明では、第1洗浄ユニットに第1のエアーブロー機構を設けて、洗浄槽の洗浄液を液切りした後、第2洗浄ユニットで再びフープ材を洗浄し、さらに第2洗浄ユニットの後段に洗浄液除去ユニットを設けて、洗浄液を除去しているように構成しているため、フープ材を極めてクリーンに洗浄することができる。とくに、前記洗浄槽と前記フープ材送り機構と第1のエアーブロー機構が、前記プレス装置の加工位置と略同じ高さに配置することで、第1洗浄ユニットを必要最小限のサイズに構成することができる。
【0041】
また、本発明では、循環ポンプの排気を利用してエアーブローしているため、エアーブロー機構用に新たなコンプレッサ等の装置を設置する必要がなく、小スペースでしかも安価な洗浄装置を構成することができる。さらに、第2洗浄ユニットの後段に設置した洗浄液除去ユニットに第2のエアーブロー機構を設け、かかる第2のエアーブロー機構においても循環ポンプの排気を利用してエアーブローしているため、さらに小スペースでしかも安価な洗浄装置を構成することができる。
【0042】
さらにまた、本発明では、フープ材の幅に応じて間隔調整可能なガイド部を洗浄ユニットに設けたため、投入するフープ材の幅に応じてガイド部の間隔調整を行うだけで、多種のフープ材を加工することができるため、汎用性が向上する。
【0043】
さらにまた、本発明では、上記接触センサ部および上記駆動手段を設けたことにより、第2洗浄ユニットに対して常時、適宜の量のフープ材が供給されるため、第2洗浄ユニットにおいて安定的にフープ材を洗浄することができる。また、前記接触センサ部を、前記第1洗浄ユニットと前記洗浄液除去ユニットよりも低い位置であって、前記第2洗浄ユニットに貯留された洗浄液の液面よりも低い位置で前記フープ材に接触するように配設することにより、前記フープ材を確実に第2洗浄ユニットで洗浄することができる。
【0044】
さらにまた、本発明は、洗浄液除去ユニットを、フープ材取込口からフープ材送出口に向かって高さが高くなるように傾斜させることにより、フ−プ材を前記洗浄液除去ユニットの後段に配置される装置に送り出す際、フープ材に不要な弛みを生じさせることなく送り出すことが可能となり、装置全体を省スペース化できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるフープ材の洗浄装置とその周辺の装置全体を示した実施形態を示す断面図である。
【図2】図1におけるフープ材の洗浄装置のみの平面図である。
【図3】本発明の実施形態にかかる、第1洗浄ユニットの一部を示した平面図である。
【図4】本発明の実施形態にかかる、第1洗浄ユニットの一部を示した断面図である。
【図5】本発明の実施形態にかかる、洗浄液除去ユニットの平面図である。
【図6】本発明に実施形態にかかる、洗浄液除去ユニットの断面図である。
【図7】従来の洗浄装置を示した概念図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置
2 プレス加工装置
3 巻取りドラム
4 フープ材
10 第1洗浄ユニット
11 洗浄槽
12 浄化手段
13 フープ材送り機構
14 第1のエアーブロー機構
15 高さ調整機構
18 ガイド部
18a ガイドバー
20 第2洗浄ユニット
21 第2の洗浄槽
22 接触センサ部
30 洗浄液除去ユニット
31 第2のエアーブロー機構
32 乾燥機構
32a ヒータ熱板

Claims (3)

  1. プレス装置により加工されたフープ材を洗浄する第1洗浄ユニットと、この第1洗浄ユニットの後段に配置され前記フープ材を再度洗浄する第2洗浄ユニットと、該第2洗浄ユニットの後段に配置され前記フープ材に付着した洗浄液を除去する洗浄液除去ユニットとを備えたフープ材の洗浄装置であって、
    前記第1洗浄ユニットは、前記フープ材に付着した加工用潤滑剤を洗浄する為の洗浄液を貯留した洗浄槽と、前記洗浄槽に貯留された洗浄液を吸引するとともにフィルターを介して浄化した洗浄液を再度前記洗浄槽に供給する循環ポンプを有する浄化手段と、前記フープ材を前記第2洗浄ユニット側に送り出すフープ材送り機構と、前記循環ポンプの排気口に連設され、前記洗浄槽を通過した前記フープ材に前記循環ポンプの排気からなるエアーを吹き付けて液切りを行う第1のエアーブロー機構と、前記プレス装置の加工位置に応じて当該第1洗浄ユニットの高さを調整可能とする高さ調整機構とを備え、
    前記洗浄液除去ユニットは、前記第2洗浄ユニットを通過した前記フープ材にエアーを吹き付けて液切りを行う第2のエアーブロー機構と、前記フープ材を加熱乾燥させる乾燥機構とを備え、前記第2のエアーブロー機構は、前記循環ポンプの排気口と連設されて、この循環ポンプの排気を前記フープ材に吹き付けるように構成されていることを特徴とするフープ材の洗浄装置。
  2. 前記第1洗浄ユニットは、前記洗浄槽と前記フープ材送り機構と第1のエアーブロー機構が、前記プレス装置の加工位置と略同じ高さに配置されていることを特徴とする請求項1に記載のフープ材の洗浄装置。
  3. 前記第1洗浄ユニットは、前記フープ材の幅に応じて間隔調整可能なガイド部を有し、前記フープ材がこのガイド部に従って前記第1のエアーブロー機構に搬送されることを特徴とする請求項1に記載のフープ材の洗浄装置。
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