JPH11239767A - 機械部品の洗浄乾燥装置 - Google Patents

機械部品の洗浄乾燥装置

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JPH11239767A
JPH11239767A JP5889298A JP5889298A JPH11239767A JP H11239767 A JPH11239767 A JP H11239767A JP 5889298 A JP5889298 A JP 5889298A JP 5889298 A JP5889298 A JP 5889298A JP H11239767 A JPH11239767 A JP H11239767A
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JP
Japan
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cleaning
drying
washing
washing water
reciprocating
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Hiroshi Kono
博 河野
Junichi Usui
淳一 臼井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービンの翼などの研磨粉などが付着した機
械部品の洗浄乾燥を短時間に行うことができ、個々の機
械部品の検査まで短時間に行うことができる機械部品の
洗浄乾燥装置を提供すること。 【解決手段】 洗浄対象の機械部品を保持機構20で保
持して保持機構20ごと往復送り機構30で送り、往復
送り方向の上方の洗浄水噴射機構40から洗浄水を噴射
して洗浄し、これと隣接した圧縮空気吹き付け機構50
から圧縮空気を吹き付けて付着する残留洗浄水を吹き飛
ばし、こののち乾燥機構60から温風を吹き付けて乾燥
するようにしており、洗浄対象となる機械部品を1往復
する間に洗浄乾燥ができるようになる。これにより、翼
のマスキング材除去後の洗浄乾燥が短時間にでき、作業
時間の短縮や省力化を図ることができるようになり、保
持機構20から翼を取り出しながら洗浄状態の確認を行
うこともできるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機械部品の洗浄
乾燥装置に関し、ワイヤブラシによる研磨作業等によっ
て付着した研磨粉等を洗浄したのち乾燥できるようにし
たものであり、特にガスタービン等の翼のマスキング材
除去後の洗浄乾燥に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来から機械部品の製造工程において洗
浄乾燥が必要な場合も多く、加工後の仕上げとして洗浄
乾燥を行う場合も多い。
【0003】例えば、洗浄乾燥が必要な機械部品の一つ
に、例えば図6(a),(b)に示すようなタービン翼
1やコンプレッサ翼2などの翼があり、ディスクなどへ
の取付部分1aや可変ベーン2の回動支持部分2aなど
の必要な部分にのみ表面処理を行うため、表面処理の不
要な部分をマスキング材で覆うようにするが、マスキン
グ材の塗布作業中に表面処理の必要なディスクなどへの
取付部分1aや可変ベーン2の回動支持部分2aなどに
マスキング材が付着する場合も多く、余分なマスキング
材をワイヤブラシで研磨除去しているが、除去された研
磨粉等が付着していると、その部分の表面処理が出来
ず、洗浄して完全に取り除く必要がある。
【0004】従来、翼1,2のマスキング材除去後の洗
浄乾燥は、作業者がワイヤブラシを用いて手作業でマス
キング材を除去した翼1,2を篭にいれ、相当数たまっ
たところで、篭の上から水道水を掛けて洗浄し、さらに
温水中に入れたのち、乾燥させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、相当数の翼
を篭にいれて水道水と温水で洗浄した後、乾燥している
ため、乾燥前の洗浄水の残留が多く、乾燥に時間がかか
り、機械部品の酸化を招き易いという問題がある。
【0006】また、洗浄状態を確認しようとすると、篭
単位の洗浄乾燥後に検査しなければならず、相当の時間
がかかってしまい、次工程への翼の送り出しを連続的に
行うことができないという問題がある。
【0007】この発明は、かかる従来技術の課題に鑑み
てなされたもので、翼などの研磨粉などが付着した機械
部品の洗浄乾燥を短時間に行うことができ、個々の機械
部品の検査まで短時間に行うことができる機械部品の洗
浄乾燥装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記従来技術が有する課
題を解決するため、この発明の請求項1記載の機械部品
の洗浄乾燥装置は、洗浄対象となる機械部品を保持する
保持機構と、この保持機構ごと前記洗浄対象となる機械
部品を送り移動する往復送り機構と、この往復送り機構
による往復送り方向の上方に設けられ機械部品に洗浄水
を噴射する洗浄水噴射機構と、この洗浄水噴射機構に隣
接して往復送り方向の上方に設けられ洗浄後の前記機械
部品に圧縮空気を吹き付けて残留洗浄水を吹き飛ばす圧
縮空気吹き付け機構と、この圧縮空気吹き付け機構に隣
接して往復送り方向の上方に設けられ残留洗浄水が吹き
飛ばされた前記機械部品に温風を吹き付けて乾燥する乾
燥機構と、前記往復送り機構による送り、前記洗浄水噴
射機構による洗浄、前記圧縮空気吹き付け機構による残
留洗浄水の除去、前記乾燥機構による乾燥をそれぞれ制
御する制御装置とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0009】この機械部品の洗浄乾燥装置によれば、洗
浄対象の機械部品を保持機構で保持して保持機構ごと往
復送り機構で送り、往復送り方向の上方の洗浄水噴射機
構から洗浄水を噴射して洗浄し、これと隣接した圧縮空
気吹き付け機構から圧縮空気を吹き付けて付着する残留
洗浄水を吹き飛ばし、こののち乾燥機構から温風を吹き
付けて乾燥するようにしており、洗浄対象となる機械部
品を1往復する間に洗浄乾燥ができるようになる。
【0010】これにより、翼のマスキング材除去後の洗
浄乾燥が短時間にでき、作業時間の短縮や省力化を図る
ことができるようになり、保持機構から翼を取り出しな
がら洗浄状態の確認を行うこともできるようになる。
【0011】また、この発明の請求項2記載の機械部品
の洗浄乾燥装置は、請求項1記載の構成に加え、前記洗
浄対象となる機械部品を翼部材とする一方、この翼部材
を保持する前記保持機構を、支持枠上面に2本の丸棒を
ハ字状に取付けてくさび効果で保持する構成としたこと
を特徴とするものである。
【0012】この機械部品の洗浄乾燥装置によれば、丸
棒をハ字状に配置してその間に翼部材を挾んで保持する
ようにしており、丸棒により保持のための接触面積を極
力減らし、完全な洗浄ができるようになるとともに、翼
部材の着脱が簡単にできるようになる。
【0013】さらに、この発明の請求項3記載の機械部
品の洗浄乾燥装置は、請求項1または2記載の構成に加
え、前記洗浄噴射機構を、噴射された洗浄水をろ過回収
する洗浄水タンクと、洗浄水タンクの洗浄水を循環して
加圧噴射する洗浄水ポンプと、洗浄水ポンプからの洗浄
水を噴射する噴射ノズルとで構成としたことを特徴とす
るものである。
【0014】この機械部品の洗浄乾燥装置によれば、洗
浄後の水を洗浄水タンクでろ過し、この洗浄水を洗浄水
ポンプと噴射ノズルで噴射しながら洗浄するようにして
おり、洗浄水を循環して使用することができるようにし
ている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づき詳細に説明する。図1〜図5はこの発明の
機械部品の洗浄乾燥装置の一実施の形態にかかり、図1
は概略構成を示す斜視図および保持機構部分の拡大斜視
図、図2は正面図、図3は平面図、図4は右側面図、図
5は一部分を省略した横断面図である。
【0016】この機械部品の洗浄乾燥装置10は、例え
ば機械部品としてタービン翼やコンプレッサ翼などの翼
部材のディスクへの取付部分などのマスキング材除去後
の洗浄乾燥を行う場合に用いられる。
【0017】この機械部品の洗浄乾燥装置10は、洗浄
対象の機械部品である翼部材Wを保持する保持機構20
を備えている。
【0018】この保持機構20は、図1(b)に拡大し
て示すように、箱状の支持枠21を備え、この支持枠2
1の上面に2本の丸棒22が送り方向先端の間隔が広
く、基端が接近したハ字状に取付けてあり、これら2本
の丸棒22の間に翼部材Wの翼部分が入り、ディスクへ
の取付部が丸棒22の上に突き出した状態で保持される
ようにしてある。そして、間隔の広い部分から翼部材W
を入れて狭い部分に移動することでくさび効果によって
翼部材Wの保持状態を確保できるとともに、逆に間隔の
狭い部分に位置する翼部材Wを広い部分に動かすことで
簡単に保持状態を開放することができる。
【0019】さらに、このような2本の丸棒22によっ
て翼部材Wを保持するので、接触面積を点ないし線のご
く僅かにでき、洗浄された研磨粉などを円滑に流すこと
ができる。
【0020】次に、この機械部品の洗浄乾燥装置10に
は、保持機構20ごと洗浄対象の機械部品である翼部材
Wを往復送り移動する往復送り機構30が設けてある。
【0021】この往復送り機構30は、送りねじ機構で
構成され、送りねじ31が装置フレーム11に軸受32
を介して回転可能に支持され、速度調整可能な送り駆動
用モータ33で回転駆動されるようになっている。この
送りねじ31の上下にガイドロッド34が配置され、こ
の送りねじ31とねじ結合されるナットを備えた略U字
状の送り台35の一端部が2本のガイドロッド34にガ
イドされて往復駆動されるようになっている。
【0022】そして、送り台35の他端部上に保持機構
20が取付けられ、送り台35を往復送り機構30で往
復駆動することで保持機構20ごと洗浄対象の機械部品
である翼部材Wを送り速度を調整しながら往復送り移動
することができる。
【0023】さらに、この機械部品の洗浄乾燥装置10
では、往復送り機構30の送り方向前方の洗浄位置に洗
浄水噴射機構40が設けられ、洗浄水を送り方向の上方
から翼部材Wに噴射して洗浄する。
【0024】この洗浄水噴射機構40は、洗浄位置の下
方に噴射された洗浄水をろ過回収する洗浄水タンク41
が設けられ、この洗浄水タンク41に洗浄水を循環して
加圧噴射する洗浄水ポンプ42が取付けてあり、この洗
浄水ポンプ42から供給される加圧された洗浄水を噴射
する噴射ノズル43が洗浄位置の上方に送り方向を挾ん
で1対設けられ、中心に向けて斜め上方から洗浄水を噴
射する。
【0025】この洗浄水タンク41には上部と中間部に
それぞれ金網など構成したフィルタ44が取付けられて
洗浄された研磨粉などを除去して洗浄水を循環使用する
ようにしてある。
【0026】また、噴射ノズル43は、たとえば噴射孔
が複数形成されたものが用いられ、広範囲に洗浄水を噴
射できるようにしてある。
【0027】この洗浄水噴射機構40は、往復送り機構
30で洗浄対象が前進して洗浄位置に至る前に噴射が開
始され、前方に送られて通過する洗浄対象を洗浄し、洗
浄位置を通過した後、洗浄水の噴射が停止される。
【0028】この機械部品の洗浄乾燥装置10では、洗
浄後の残留洗浄水を吹き飛ばす圧縮空気吹き付け機構5
0が設けられ、洗浄位置の上方から圧縮空気を吹き付け
て残留洗浄水を除去する。
【0029】この圧縮空気吹き付け機構50は、工場で
使用されるプロセス空気や空気圧縮機などを圧縮空気の
供給源とし、図示しない圧力調整弁を介して吹き付けノ
ズル51に供給して吹き付けるようにしてある。
【0030】この吹き付けノズル51は、洗浄水の噴射
ノズル43の外側にそれぞれ1個ずつ設けられ、送り方
向を挾む両側から中心に向かって斜め下方に吹き付ける
ようにしてある。
【0031】この圧縮空気吹き付け機構50は、往復送
り機構30で洗浄対象が前進したのち、戻る後進で洗浄
位置に至る前に吹き付けが開始され、後方に戻りながら
送られて通過する洗浄後の翼部材Wの残留洗浄水を吹き
飛ばし、洗浄位置を通過した後、圧縮空気の吹き付けが
停止される。
【0032】さらに、この機械部品の洗浄乾燥装置10
には、残留洗浄水を吹き飛ばした後の翼部材Wを乾燥す
る乾燥機構60が設けられ、温風を吹き掛けて乾燥す
る。
【0033】この乾燥機構60は2つの温風乾燥機61
で構成され、往復送り機構30の送り方向の上方で、し
かも戻り工程の洗浄位置(吹き付け位置)より戻り側に
配置され、残留洗浄水を吹き飛ばした後、翼部材をWを
乾燥するようにしてある。
【0034】このような機械部品の洗浄乾燥装置10の
往復送り機構30による送り、洗浄水噴射機構40によ
る洗浄水の噴射、圧縮空気吹き付け機構50による圧縮
空気の吹き付け、乾燥機構60による温風乾燥をそれぞ
れ運転制御するため運転制御装置70が装置フレーム1
1の前面に設けられるとともに、自動運転による洗浄乾
燥を可能とするため送り位置検出センサなどのセンサや
各機構の運転状態を表示するランプが設けてある。
【0035】この運転制御装置70には、手動運転と自
動運転の切替スイッチが設けられ、その切り替え状態を
ランプで表示するようにしてあり、手動運転の場合に
は、各機構の運転スイッチを入れている間(ONにして
いる間)各機構を運転することができる。
【0036】一方、自動運転で洗浄する場合には、運転
制御装置70の切替スイッチを自動運転に切り替えて次
のようにして自動洗浄が行われる。
【0037】まず、保持装置20の支持枠21の丸棒2
2の間に洗浄対象の機械部品である翼部材Wの洗浄部分
を上にして差し込み、丸棒22の間隔の狭い方に移動し
て支持枠21に保持固定する。
【0038】この後、スタートスイッチを入れ(O
N)、自動洗浄を開始する。すると、往復送り機構30
の送り方向基端部に位置した送り台35が送り駆動用モ
ータ33の高速回転により高速で前進され、保持機構2
0ごと翼部材Wが高速で前方に送られる。
【0039】そして、洗浄水噴射機構40の洗浄位置の
手前に達すると、その位置が位置検出センサで検出さ
れ、送り速度が低速とされる一方、洗浄水噴射機構40
の運転が開始され、洗浄水タンク41の洗浄水が洗浄水
ポンプ42で加圧されて噴射ノズル43からの噴射が開
始される。
【0040】そして、洗浄対象の翼部材Wが低速で送ら
れながら洗浄水噴射機構40の噴射ノズル43の下を通
過する間に2つの噴射ノズル43から中心に向けて斜め
下方に噴射される洗浄水で翼部材Wに付着する研磨粉な
どの洗浄が行われる。
【0041】こうして洗浄水噴射機構40を通過したこ
とが位置検出センサで検出されると、洗浄水噴射機構4
0による洗浄水の噴射が停止されるとともに、往復送り
機構30の送り駆動用モータ33が停止された後、後退
方向に低速で送られる。
【0042】この往復送り機構30の送り方向が反転さ
れた後、圧縮空気吹き付け機構50の運転が開始され、
工場のプロセス空気などが減圧されて吹き付けノズル5
1からの吹き付けが開始される。
【0043】そして、洗浄対象の翼部材Wが低速で戻り
方向に送られながら圧縮空気吹き付け機構50の吹き付
けノズル51の下を通過する間に2つの吹き付けノズル
51から中心に向けて斜め下方に吹き付けられる圧縮空
気で翼部材Wに付着する残留洗浄水などが除去される。
【0044】このような洗浄水噴射機構40による洗浄
により翼部材Wから落下する洗浄水および研磨粉などや
圧縮空気吹き付け機構50による圧縮空気の吹き付けに
より翼部材Wから落下する残留洗浄水および研磨粉など
は下方に設置した洗浄水タンク41にフィルタ44を介
して回収され、研磨粉などの混入物がフィルタ44で除
去されて循環使用される。
【0045】この圧縮空気吹き付け機構50を翼部材W
が通過したことが位置検出センサで検出されると、圧縮
空気吹き付け機構50による圧縮空気の吹き付けが停止
されるとともに、乾燥機構60の温風乾燥機61による
温風の供給が開始される。
【0046】そして、洗浄対象の翼部材Wが低速で洗浄
位置(吹き付け位置)からさらに戻り方向に送られなが
ら乾燥機構60の温風乾燥機61の下を通過する間に送
り方向に2つ配置された温風乾燥機61から下方に吹き
付けられる温風で翼部材Wが乾燥される。
【0047】こうして温風乾燥が終了したことが、位置
検出センサで検出されると、往復送り機構30の送り駆
動用モータ33が高速回転され、高速で洗浄開始位置に
送り台35を戻す。
【0048】この洗浄開始位置に送り台35が戻ったこ
とが位置検出センサで検出されると、往復送り機構30
の送り駆動用モータ33が停止される。
【0049】こうして洗浄乾燥された洗浄対象の翼部材
Wを保持機構20の丸棒22の間隔が広い方に移動して
取り外し、目視検査を行って洗浄が終了する。
【0050】このような機械部品の洗浄乾燥装置10に
よれば、洗浄水噴射機構40による洗浄後、圧縮空気を
吹き付けて残留洗浄水を吹き飛ばすようにしたので、乾
燥を短時間に行うことができ、翼部材Wなどの機械部品
の酸化を防止しながら洗浄することができる。
【0051】また、翼部材Wなどの機械部品を一つずつ
洗浄乾燥するようにしたので、洗浄状態をその都度確認
することができ、次の工程へも連続して供給することが
できる。
【0052】さらに、翼部材Wの保持を丸棒22の間に
挾んで行うようにしたので、簡単に装着・開放ができる
とともに、接触面積を極僅かにして洗浄水や研磨粉など
を円滑に流し落とすことができる。
【0053】また、洗浄水をフィルタ44を介して循環
使用しているので、洗浄水の必要量も少なくて済み、排
水処理も容易である。
【0054】なお、上記実施の形態では、洗浄対象であ
る機械部品をガスタービンの翼部材とした場合で説明し
たが、これに限らず他の機械部品の洗浄に広く適用する
ことができる。
【0055】
【発明の効果】以上一実施の形態とともに具体的に説明
したように、この発明の請求項1記載の機械部品の洗浄
乾燥装置によれば、洗浄対象の機械部品を保持機構で保
持して保持機構ごと往復送り機構で送り、往復送り方向
の上方の洗浄水噴射機構から洗浄水を噴射して洗浄し、
これと隣接した圧縮空気吹き付け機構から圧縮空気を吹
き付けて付着する残留洗浄水を吹き飛ばし、こののち乾
燥機構から温風を吹き付けて乾燥するようにしたので、
洗浄対象となる機械部品を1往復する間に洗浄乾燥する
ことができる。
【0056】これにより、翼のマスキング材除去後の洗
浄乾燥が短時間にでき、作業時間の短縮や省力化を図る
ことができるとともに、保持機構から翼を取り出しなが
ら洗浄状態の確認を行うこともできる。
【0057】また、この発明の請求項2記載の機械部品
の洗浄乾燥装置によれば、丸棒をハ字状に配置してその
間に翼部材を挾んで保持するようにしたので、丸棒によ
り保持のための接触面積を極力減らし、完全な洗浄がで
きるようになるとともに、翼部材の着脱が簡単にでき
る。
【0058】さらに、この発明の請求項3記載の機械部
品の洗浄乾燥装置によれば、洗浄後の水を洗浄水タンク
でろ過し、この洗浄水を洗浄水ポンプと噴射ノズルで噴
射しながら洗浄するようにしたので、洗浄水を循環して
使用することができ、洗浄水の必要量も少なくて済み、
排水処理も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の機械部品の洗浄乾燥装置の一実施の
形態にかかる概略構成を示す斜視図および保持機構部分
の拡大斜視図である。
【図2】この発明の機械部品の洗浄乾燥装置の一実施の
形態にかかる正面図である。
【図3】この発明の機械部品の洗浄乾燥装置の一実施の
形態にかかる平面図である。
【図4】この発明の機械部品の洗浄乾燥装置の一実施の
形態にかかる右側面図である。
【図5】この発明の機械部品の洗浄乾燥装置の一実施の
形態にかかる一部分を省略した横断面図である。
【図6】この発明の洗浄対象の機械部品の一例にかかる
タービン翼の斜視図およびコンプレッサ翼の斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 機械部品の洗浄乾燥装置 11 装置フレーム 20 保持機構 21 支持枠 22 丸棒 30 往復送り機構 31 送りねじ 33 送り駆動用モータ 35 送り台 40 洗浄水噴射機構 41 洗浄水タンク 42 洗浄水ポンプ 43 噴射ノズル 44 フィルタ 50 圧縮空気吹き付け機構 51 吹き付けノズル 60 乾燥機構 61 温風乾燥機 70 運転制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄対象となる機械部品を保持する保持機
    構と、 この保持機構ごと前記洗浄対象となる機械部品を送り移
    動する往復送り機構と、 この往復送り機構による往復送り方向の上方に設けられ
    機械部品に洗浄水を噴射する洗浄水噴射機構と、 この洗浄水噴射機構に隣接して往復送り方向の上方に設
    けられ洗浄後の前記機械部品に圧縮空気を吹き付けて残
    留洗浄水を吹き飛ばす圧縮空気吹き付け機構と、 この圧縮空気吹き付け機構に隣接して往復送り方向の上
    方に設けられ残留洗浄水が吹き飛ばされた前記機械部品
    に温風を吹き付けて乾燥する乾燥機構と、 前記往復送り機構による送り、前記洗浄水噴射機構によ
    る洗浄、前記圧縮空気吹き付け機構による残留洗浄水の
    除去、前記乾燥機構による乾燥をそれぞれ制御する制御
    装置とを備えたことを特徴とする機械部品の洗浄乾燥装
    置。
  2. 【請求項2】前記洗浄対象となる機械部品を翼部材とす
    る一方、この翼部材を保持する前記保持機構を、支持枠
    上面に2本の丸棒をハ字状に取付けてくさび効果で保持
    する構成としたことを特徴とする請求項1記載の機械部
    品の洗浄乾燥装置。
  3. 【請求項3】前記洗浄噴射機構を、噴射された洗浄水を
    ろ過回収する洗浄水タンクと、洗浄水タンクの洗浄水を
    循環して加圧噴射する洗浄水ポンプと、洗浄水ポンプか
    らの洗浄水を噴射する噴射ノズルとで構成としたことを
    特徴とする請求項1または2記載の機械部品の洗浄乾燥
    装置。
JP5889298A 1998-02-24 1998-02-24 機械部品の洗浄乾燥装置 Pending JPH11239767A (ja)

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