JP2003010059A - シャワーホース収納構造 - Google Patents

シャワーホース収納構造

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JP2003010059A JP2001197331A JP2001197331A JP2003010059A JP 2003010059 A JP2003010059 A JP 2003010059A JP 2001197331 A JP2001197331 A JP 2001197331A JP 2001197331 A JP2001197331 A JP 2001197331A JP 2003010059 A JP2003010059 A JP 2003010059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホースの出し入れが容易で、ホースが劣化、
損傷しにくく、簡素な構造で、取り扱い性に優れたシャ
ワーホース収納構造を提供する。 【解決手段】 カウンタ1の下面側に設けられたホース
収納部2と、カウンタ1に開設された貫通孔3を通して
ホース収納部2内へ出し入れ可能に配管されたシャワー
ホース5と、カウンタ1の下面に配置されたスプリング
ガイド部材8に伸縮自在に緩装されたスプリング9とを
備え、スプリング9の基端部9bはスプリングガイド部
材8の基端部8bに係止され、スプリング9の先端部9
aはホース収納部2内に位置するシャワーホース5の一
部に吊下げ具13を介して係止されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面化粧台や浴室
などに設けられるシャワー設備を構成するシャワーホー
スの収納構造に関する。
【0002】
【従来の技術】洗面化粧台や浴室などに設けられている
シャワー設備において、水栓金具本体から供給される湯
水をシャワーヘッドへ送給するシャワーホースは、使用
時の利便性を確保するため、ある程度の長さをもって装
備されている。しかし、シャワーを使用していないとき
露出したままのシャワーホースは外観を損ねるだけでな
く、他の作業の邪魔にもなるので、カウンターに開設さ
れた貫通孔を通して、カウンター内に設けられたホース
収納部内へシャワーホースを収納できるようにしたもの
が開発され、特開平6−142000号公報などに開示
されている。
【0003】前記公報に開示されているシャワーホース
収納構造は、不使用時はシャワーホースをカウンター下
面側の収納ボックスに収納しておき、使用するときに必
要なだけシャワーホースを引き出すことができるので便
利であるが、引き出したシャワーホースを再び貫通孔を
通して収納ボックス内に押し込むのが難しいという問題
があった。
【0004】そこで、使用するときは必要なだけシャワ
ーホースを引き出すことができ、且つ引き出したシャワ
ーホースを容易に収納することができるシャワーホース
収納構造が開発され、特開平10−234603号公報
において開示されている。このシャワーホース収納構造
においては、シャワーホースがカウンター内部に引っ張
られて収納されているため、この引張力より強い力でシ
ャワーホースを引っ張れば必要な長さだけシャワーホー
スを引き出すことができ、引き出したシャワーホースを
収納する際、その引張力によってシャワーホースがカウ
ンター内部へ引き込まれるので、収納も容易である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−2346
03号公報に開示されているシャワーホース収納構造に
おいては、常時、シャワーホースがカウンター内部に引
っ張られて収納されている関係上、シャワーホースは常
に張力が付加された状態にあるため、シャワーホースが
比較的短期間で劣化、損傷するおそれがある。
【0006】また、シャワーホースを引き出すには、当
該シャワーホースをカウンター内部に引っ張る力より強
い力で引っ張る必要があるため、力の弱い老人、子供あ
るいは身体障害者などにとっては取り扱い性が悪く、不
便である。
【0007】さらに、シャワーホースが常時カウンター
内部に引っ張られた状態にあることに起因する問題とし
て、所望長さに引き出したシャワーホースがシャワー使
用中などにカウンター内部へ引き込まれるのを防止する
手段(クリック機構など)を設ける必要があるため、構
造の複雑化、取り扱い性の悪化を招いている。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、ホース
の出し入れが容易で、ホースが劣化、損傷しにくく、簡
素な構造で、取り扱い性に優れたシャワーホース収納構
造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】化粧洗面台や浴室に設け
られているシャワー設備において、カウンター下面側に
設けられたホース収納部から貫通孔を通して引き出した
シャワーホースを再びホース収納部内に収納する場合の
問題点については、貫通孔に対するシャワーホースの最
初の押し込みが最も困難であり、最初のホース押し込み
がスムーズに行けば、その後のホース押し込みによる収
納作業は比較的容易に行うことができるということに想
到し、本発明をなすに至ったものである。特にシャワー
ホースの全長が長い浴室においては、本発明を採用する
ことで大きな効果を奏する。
【0010】本発明のシャワーホース収納構造は、カウ
ンター下面側に設けられたホース収納部と、カウンター
に開設された貫通孔を通してホース収納部内へ出し入れ
可能に装備されたシャワーホースとを備えたシャワーホ
ース収納構造において、貫通孔を通してシャワーホース
がホース収納部から一定長さ以上引き出されたときシャ
ワーホースをホース収納部内へ引き込む方向へ付勢する
付勢手段を設けたことを特徴とする。
【0011】このような構成とすることにより、シャワ
ーホースが一定長さ以上引き出されたときのみシャワー
ホースがホース収納部内へ引き込まれるように付勢され
ることとなり、一定長さまではシャワーホースを比較的
小さな力で引き出すことができ、引き出されたシャワー
ホースを収納する場合、貫通孔に対する最初のホース押
し込みは付勢手段の引き込み力を借りて行うことが可能
となるため、ホースの出し入れが容易となる。また、シ
ャワーホースに付加される引張力は一時的なものなので
ホースが劣化、損傷しにくく、引き出したシャワーホー
スが引き込まれないように保持する機構などが不要なの
で、構造は簡素であり、取り扱い性にも優れている。
【0012】なお、前記「一定長さ」とは、実際に座っ
てシャワーを使用する際に引き出されるシャワーホース
の適切な長さのことであり、シャワー設備が設置される
場所、使用条件などに応じて予め設定しておくものであ
る。
【0013】ここで、前記付勢手段として、ホース収納
部内に位置するシャワーホースの一部に係止され、シャ
ワーホースが一定長さ以上引き出されることによって弾
性変形し、シャワーホースをホース収納部内へ引き込む
付勢力を発生する弾性部材を設けることが望ましい。こ
のような弾性部材を設けることにより、一定長さ以上引
き出されたシャワーホースは、その引き出し長さに比例
して増大する引き込み力を受けるので、シャワーホース
収納開始時における貫通孔への最初のホース押し込みが
円滑化され収納作業が容易となる。なお、弾性部材とし
ては、シャワーホースが一定長さ以上引き出されること
によって伸展または収縮するスプリングなどが好適であ
る。
【0014】また、前記付勢手段として、ホース収納部
内に位置するシャワーホースの一部に係止され、シャワ
ーホースが一定長さ以上引き出されることによって上昇
し、シャワーホースを前記シャワー収納部内へ引き込む
付勢力を発生する重錘を設けることもできる。このよう
な重錘を設けることにより、シャワーホースを一定長さ
以上引き出したとき重錘の質量に応じた一定の引き込み
力が発生するので、一定長さ以上のどの位置で収納を開
始しても貫通孔への最初の押し込みの際にホースは常に
同じ大きさの引き込み力を受けることとなり、収納作業
を容易化することができる。重錘に作用する引力を利用
して付勢力を発生させるので、変形などに起因する部材
の劣化がなく耐久性が向上する。また、重錘の質量の増
減によって付勢力を変更できるのでシャワー設置条件に
応じて任意の引き込み力を設定できる。
【0015】また、前記付勢手段として、ホース収納部
内に位置するシャワーホースの一部に係止され、シャワ
ーホースが一定長さ以上引き出されることよって上昇
し、シャワーホースをシャワー収納部内へ引き込む付勢
力を発生する振子部材を設けることもできる。このよう
な振子部材を設けることにより、シャワーホースを一定
長さ以上引き出したとき振子部材の回動角度に応じた引
き込み力が発生するので、収納開始時の最初のホース押
し込みが円滑化され、収納作業を容易化することができ
る。シャワーホースを振子部材のどの位置に係止するか
によって付勢力を変更できるのでシャワー設置条件に応
じて任意の引き込み力を設定することができる。
【0016】さらに、前記ホース収納部内に、前記付勢
手段により前記シャワーホースを前記ホース収納部内へ
引き込む方向を規制するガイド部材を設けることが望ま
しい。このようなガイド部材を設けることにより、付勢
手段である弾性部材、重錘または振子部材の動きが一定
化され、これらの部材が設定条件と異なる挙動をするこ
とがなくなるので、安定した収納作業性が得られる。
【0017】前記ガイド部材は、前記カウンターの下面
に取付けられており、かつ、前記シャワーホースの全長
に対してシャワーヘッドから一定長さ分をとった位置に
吊下げ具を取付け、この吊下げ具が前記ガイド部材に沿
って移動するように前記ガイド部材に取付けることが好
ましい。このようにガイド部材と吊下げ具を設けること
により、シャワーホースの収納性をさらに向上させるこ
とができる。つまり、吊下げ具により、シャワーホース
をW字状にホース収納部に収納することができるので、
狭い空間にシャワーホースを収納することができる。
【0018】従来技術においては、U字形状にホースが
収納されるため、カウンター下側から洗い場床面に垂れ
下がってしまう。そのため、洗い場床面に垂れ下がらな
いようにするように、カウンター内にシャワーホース収
納用の底面を有するボックスが必要であった。また、こ
の底面にシャワーホースがぶつかりながら収納されるた
め当たり音を生じてしまい使用者に不快感を与えてい
た。
【0019】一方、本発明では、吊下げ具によりW字形
状にシャワーホースを収納することができるので洗い場
床面に垂れ下がることがなく、底面を有する収納ボック
スを必要としない。また、底面を有する収納ボックスが
必要ないので、収納時の静音性を向上することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態であ
るシャワーホース収納構造をシャワーホースを収納した
状態で示す垂直断面図であり、図2は前記シャワーホー
ス収納構造をシャワーホースを引き出した状態で示す垂
直断面図である。
【0021】本実施形態のシャワーホース収納構造は、
図1に示すように、カウンター1の下面側に設けられた
ホース収納部2と、カウンター1に開設された貫通孔3
を通してホース収納部2内へ出し入れ可能に装備された
シャワーホース5とを備え、シャワーホース5の基端部
は水栓金具本体6に接続され、シャワーホース5の先端
部にはシャワーヘッド7が接続されている。ホース収納
部2内におけるカウンター1の下面には、スプリング9
が伸縮自在に緩装された棒状のスプリングガイド部材8
が水平に配置され、スプリング9の基端部9bはスプリ
ングガイド部材8の基端部8bに係止され、スプリング
ガイド部材8に沿ってスライド可能なスプリング9の先
端部9aにはホース収納部2内に位置するシャワーホー
ス5の一部が8字状の吊下げ具13を介して係止されて
いる。
【0022】なお、スプリングガイド部材8は、収納ス
ペースが小さくガイド長さを十分に取れない場合は、湾
曲形状とすることが好ましい。また、スプリングガイド
部材8の断面形状は、丸形状、角形状などを用いること
ができるが、特に、断面視において回転する方向に付勢
されるように角形状とすることが好ましい。また、吊下
げ具13の形状は図1、図2に示した8字形状に限定さ
れることはないので、他の形状であっても良い。
【0023】シャワーを使用する場合、シャワーヘッド
7を手で把持して上方へ引っ張ればホース収納部2内に
収納されているシャワーホース5が貫通孔3を通して順
次繰り出されるので、必要な長さだけ引き出してシャワ
ーを浴びることができる。ホース収納部2から引き出し
たシャワーホース5の長さが一定以上になると、図2に
示すように、シャワーホース5が吊下げ具13を介して
係止されたスプリング9の先端部9aがスプリングガイ
ド部材8に沿ってその先端部8aに移動することによっ
てスプリング9が展伸するので、このときスプリング9
に生じる収縮復元力によってシャワーホース5はホース
収納部2内へ引き込まれるように付勢される。
【0024】このように、貫通孔3を通してシャワーホ
ース5がホース収納部2から一定長さ以上引き出された
ときシャワーホース5をホース収納部2内へ引き込む方
向へ付勢する付勢手段としてスプリング9を設けている
ため、引き出し長さが一定以下である場合はスプリング
9による付勢力を受けることなくシャワーホース5を引
き出すことができ、シャワーホース5の引き出し長さが
一定以上となるとシャワーホース5がホース収納部2内
へ引き込まれるように付勢されることとなる。
【0025】したがって、一定長さまではシャワーホー
ス5を比較的小さな力で引き出すことができ、引き出さ
れたシャワーホース5を収納する場合、貫通孔3に対す
る最初のホース押し込みはスプリング9による引き込み
力を借りて行うことが可能となるため、シャワーホース
5の出し入れは容易である。また、シャワーホース5に
付加される引張力は一定以上引き出されたときに限られ
る一時的なものであるため、シャワーホース5が劣化、
損傷しにくく、引き出したシャワーホース5が使用中に
引き込まれないように保持する機構なども不要で、構造
が簡素であり、取り扱い性も優れている。
【0026】本実施形態においては、シャワーホース5
が貫通孔3から1m前後引き出されたときにスプリング
9の付勢力が作用し始めるように予め設定しているた
め、実際に座ってシャワーを使用する際に十分な長さを
確保することができ、収納性も良好である。また、この
長さ以上引き出されたシャワーホース5は、スプリング
9によって、その引き出し長さに比例して増大する引き
込み力を受けるので、シャワーホース5の収納開始時に
おける貫通孔3への最初のホース押し込みが円滑化さ
れ、収納作業が容易となるというメリットがある。
【0027】また、ホース収納部2内に、スプリング9
の変形方向を直線状に規制するスプリングガイド部材8
を設けているため、スプリング9の伸縮動が一定化さ
れ、スプリング9が設定条件と異なる挙動をすることが
なくなり、安定した収納作業性が得られる。スプリング
ガイド部材8は、湾曲させて湾曲状に規制してもよい。
【0028】また、このスプリングガイド部材8は、カ
ウンター1の下面に取付けられており、かつ、シャワー
ホース5の全長に対してシャワーヘッド7から一定長さ
分をとった位置に吊下げ具13を取付けて、この吊下げ
具13がガイド部材8に沿って移動するようにガイド部
材8に取付けたことにより、シャワーホース5をW字状
にコンパクトに狭い空間に収納することができ、また、
シャワーホース5を静かに収納することができる。
【0029】次に、図3を参照して、本発明の第2実施
形態のシャワーホース収納構造について説明する。な
お、図3において図1および図2で示した第1実施形態
のシャワーホース収納構造の構成部材と同じ構造、機能
を有する部材については、図1および図2と同じ符号を
付して説明を省略する。
【0030】本実施形態においては、図3に示すよう
に、ホース収納部2から貫通孔3を通してシャワーホー
ス5が一定長さ以上引き出されたときにシャワーホース
5をホース収納部2内へ引き込むように付勢する付勢手
段として、カウンター1の下面側に傾斜状態に配置され
たガイド部材11と、ガイド部材11に沿ってスライド
可能に嵌装された短管状の重錘12とを設けている。重
錘12は、ホース収納部2内に位置するシャワーホース
5の一部に対し、ガイド部材11にスライド自在に緩装
された吊下げ具13を介して係止されているため、シャ
ワーホース5が一定長さ以上引き出されると重錘12が
ガイド部材11に沿って上昇しシャワーホース5をシャ
ワー収納部2内へ引き込む付勢力を発生する。
【0031】このような重錘12を設けることにより、
シャワーホース5を一定長さ以上引き出したとき重錘1
2の質量に応じた一定の引き込み力が発生するので、一
定長さ以上引き出したシャワーホース5のどの位置でホ
ース収納を開始しても貫通孔3への最初の押し込みの際
にシャワーホース5は常に同じ大きさの引き込み力を受
けることとなり、収納作業を容易化することができる。
【0032】重錘12に作用する引力を利用してシャワ
ーホース5に対する付勢力を発生させるので、変形など
に起因する部材の劣化がなく耐久性にも優れ、重錘12
の質量の増減によって付勢力を変更できるのでシャワー
設置条件に応じて任意の引き込み力を設定できる。ま
た、ホース収納部2内に、重錘12の移動経路を直線状
に規制するガイド部材11を設けているため、重錘12
の動きが一定化され設定条件と異なる挙動をすることが
なく、安定した収納作業性が得られる。なお、スプリン
グガイド部材8は、湾曲させて湾曲状に規制してもよ
い。
【0033】なお、図3に示すように、重錘12の代わ
りに、あるいは重錘12とともに、水栓金具本体6と吊
下げ具13との間に位置するシャワーホース5に短管状
の重錘15を緩装することもできる。シャワーホース5
を一定長さ以上引き出すと重錘15の質量に応じた一定
の引き込み力が発生するので前述と同様の機能、効果が
得られる。
【0034】次に、図4を参照して、本発明の第3実施
形態のシャワーホース収納構造について説明する。な
お、図4において、図1および図2で示した第1実施形
態のシャワーホース収納構造の構成部材と同じ構造、機
能を有する部材については、図1および図2と同じ符号
を付して説明を省略する。
【0035】本実施形態では、図4に示すように、ホー
ス収納部2から貫通孔3を通してシャワーホース5が一
定長さ以上引き出されたときにシャワーホース5をホー
ス収納部2内へ引き込むように付勢する付勢手段とし
て、ホース収納部2内に位置するシャワーホース5の一
部に係止具17を介して係止された振子部材16を設け
ている。振子部材16はカウンター1の下面側に支軸1
9を介して揺動可能に垂下され、カウンター1の下面側
に水平配置されたガイド部材20にスライド自在に緩装
された吊下げ具13に、係止具17より先端部寄りのシ
ャワーホース5の一部が係止されている。
【0036】シャワーホース5が一定長さ以上引き出さ
れると、図4に示すように、振子部材16が反時計方向
へ回動し、シャワーホース5をシャワー収納部2内へ引
き込む付勢力を発生するので、シャワーを使い終わった
後のシャワーホース5の収納が容易となる。シャワーホ
ース5を一定長さ以上引き出したとき振子部材16の回
動角度に応じた引き込み力が発生するので、収納開始時
の最初のホース押し込みが円滑化され、収納作業を容易
化することができる。また、シャワーホース5を振子部
材16のどの位置に係止するかによって付勢力を変更で
きるのでシャワー設置条件に応じて任意の引き込み力を
設定することができる。
【0037】さらに、水平配置された支軸19は、振子
部材16の回動経路を規制するガイド部材として機能す
るため、振子部材16の動きが一定平面内に限定され、
設定条件と異なる挙動をすることがなくなるので、安定
した収納作業性が得られる。
【0038】
【発明の効果】本発明により、以下に示す効果を発揮す
る。
【0039】(1)カウンター下面側に設けられたホー
ス収納部と、カウンターに開設された貫通孔を通してホ
ース収納部内へ出し入れ可能に装備されたシャワーホー
スとを備えたシャワーホース収納構造において、貫通孔
を通してシャワーホースがホース収納部から一定長さ以
上引き出されたときシャワーホースをホース収納部内へ
引き込む方向へ付勢する付勢手段を設けたことにより、
シャワーホースの出し入れが容易となり、ホースが劣
化、損傷しにくく、構造が簡素化され、取り扱い性も向
上する。
【0040】(2)付勢手段として、ホース収納部内に
位置するシャワーホースの一部に係止され、シャワーホ
ースが一定長さ以上引き出されることによって弾性変形
し、シャワーホースをホース収納部内へ引き込む付勢力
を発生する弾性部材を設けることにより、シャワーホー
ス収納開始時における貫通孔への最初のホース押し込み
が円滑化され収納作業が容易となる。
【0041】(3)付勢手段として、ホース収納部内に
位置するシャワーホースの一部に係止され、シャワーホ
ースが一定長さ以上引き出されることによって上昇し、
シャワーホースを前記シャワー収納部内へ引き込む付勢
力を発生する重錘を設けることにより、収納作業が容易
化し、部材の劣化がなく耐久性も向上し、付勢力の変更
も容易となる。
【0042】(4)付勢手段として、ホース収納部内に
位置するシャワーホースの一部に係止され、シャワーホ
ースが一定長さ以上引き出されることよって上昇し、シ
ャワーホースをシャワー収納部内へ引き込む付勢力を発
生する振子部材を設けることにより、収納開始時の最初
のホース押し込みが円滑化され、収納作業を容易化する
ことができる。
【0043】(5)ホース収納部内に、付勢手段により
シャワーホースをホース収納部内へ引き込む方向を規制
するガイド部材を設けることにより、付勢手段である弾
性部材、重錘または振子部材の動きが一定化され、安定
した収納作業性が得られる。
【0044】(6)ガイド部材をカウンターの下面に取
付け、かつ、シャワーホースの全長に対してシャワーヘ
ッドから一定長さ分をとった位置に吊下げ具を取付け、
この吊下げ具がガイド部材に沿って移動するようにガイ
ド部材に取付けることにより、シャワーホースをW字状
にホース収納部に収納することができるので、狭い空間
にシャワーホースを静かに収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態であるシャワーホース
収納構造をシャワーホースを収納した状態で示す垂直断
面図である。
【図2】 図1のシャワーホース収納構造をシャワーホ
ースを引き出した状態で示す垂直断面図である。
【図3】 本発明の第2実施形態であるシャワーホース
収納構造を示す垂直断面図である。
【図4】 本発明の第3実施形態であるシャワーホース
収納構造を示す垂直断面図である。
【符号の説明】
1 カウンター 2 ホース収納部 3 貫通孔 5 シャワーホース 6 水栓金具本体 7 シャワーヘッド 8 スプリングガイド部材 9 スプリング 11,20 ガイド部材 12,15 重錘 13 吊下げ具 16 振子部材 17 係止具 19 支軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カウンター下面側に設けられたホース収
    納部と、前記カウンターに開設された貫通孔を通して前
    記ホース収納部内へ出し入れ可能に装備されたシャワー
    ホースとを備えたシャワーホース収納構造において、前
    記貫通孔を通して前記シャワーホースが前記ホース収納
    部から一定長さ以上引き出されたとき前記シャワーホー
    スを前記ホース収納部内へ引き込む方向へ付勢する付勢
    手段とを備えたことを特徴とするシャワーホース収納構
    造。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段として、前記ホース収納部
    内に位置する前記シャワーホースの一部に係止され、前
    記シャワーホースが一定長さ以上引き出されることによ
    って弾性変形し、前記シャワーホースを前記ホース収納
    部内へ引き込む付勢力を発生する弾性部材を設けた請求
    項1記載のシャワーホース収納構造。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段として、前記ホース収納部
    内に位置する前記シャワーホースの一部に係止され、前
    記シャワーホースが一定長さ以上引き出されることによ
    って上昇し、前記シャワーホースを前記シャワー収納部
    内へ引き込む付勢力を発生する重錘を設けた請求項1記
    載のシャワーホース収納構造。
  4. 【請求項4】 前記付勢手段として、前記ホース収納部
    内に位置する前記シャワーホースの一部に係止され、前
    記シャワーホースが一定長さ以上引き出されることによ
    って上昇し、前記シャワーホースを前記シャワー収納部
    内へ引き込む付勢力を発生する振子部材を設けた請求項
    1記載のシャワーホース収納構造。
  5. 【請求項5】 前記ホース収納部内に、前記付勢手段に
    より前記シャワーホースを前記ホース収納部内へ引き込
    む方向を規制するガイド部材を設けた請求項1〜4のい
    ずれかに記載のシャワーホース収納構造。
  6. 【請求項6】 前記ガイド部材は、前記カウンターの下
    面に取付けられており、かつ、前記シャワーホースの全
    長に対してシャワーヘッドから一定長さ分をとった位置
    に吊下げ具を取付けて、この吊下げ具が前記ガイド部材
    に沿って移動するように前記ガイド部材に取付けてなる
    ことを特徴とする請求項5記載のシャワーホース収納構
    造。
JP2001197331A 2001-06-28 2001-06-28 シャワーホース収納構造 Expired - Lifetime JP4701548B2 (ja)

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