JP2003009993A - ヘッドレストカバーの表返し方法 - Google Patents

ヘッドレストカバーの表返し方法

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JP2003009993A JP2001201409A JP2001201409A JP2003009993A JP 2003009993 A JP2003009993 A JP 2003009993A JP 2001201409 A JP2001201409 A JP 2001201409A JP 2001201409 A JP2001201409 A JP 2001201409A JP 2003009993 A JP2003009993 A JP 2003009993A
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伸夫 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性に優れ且つ表返し作業の歩留まり向上
を図るヘッドレストカバーの表返し方法を提供する。 【解決手段】裏返し状態で袋状に縫製されたヘッドレス
トカバー1の開口部10の口10aを広げて、そのヘッ
ドレストカバー1を筒体2の筒口20側から該筒口20
を覆って筒体2の外周面22に被着し、次いで、筒体内
Oを減圧吸引することによりヘッドレストカバー1が前
記筒口20において表返しになり、ヘッドレストカバー
1の表面側Eを外にして前記筒口20から筒体内Oへ吸
い込まれるようにし、しかる後、該ヘッドレストカバー
1を筒体内Oから取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等のシートバ
ック上端に装着されるヘッドレストに用いられるヘッド
レストカバーの表返し方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などのシートバック上部に取付け
られるヘッドレストにおいて、複数の表皮片を縫合して
袋状に縫製されたヘッドレストカバーが使用されること
がある(特開平9−168449号,特開平11−24
4090号等)。該ヘッドレストカバーは通常、裏返し
状態で袋状に縫製され、その後、表返しにひっくり返し
て縫い代が隠れるようにすると共に表面側が外に現れる
ようにする。そして、この種のヘッドレストカバーは、
一般にインサートを挿着し、その後、発泡型内に配置し
た後、ヘッドレストカバー内に発泡原料を注入し一体発
泡成形を行ってヘッドレスト完成品になっていく。ここ
で、前述の裏返し状態で縫製されたヘッドレストカバー
(図4参照)を、表返しにひっくり返すのは、従来、図
7のような方法が専ら採用されてきた。頭が丸い有底の
中空棒7の頭部分71にヘッドレストカバー1の開口部
10と反対側のヘッドレストカバー1の裏面Rを当て
る。次いで、図7(イ)の白抜き矢印のごとくヘッドレ
ストカバー1を中空棒7に押し付けるようにして反転さ
せ、表返しにするのである(図7のロ)。その後、中空
棒7の頭部横の孔72からエアを噴出させ、ヘッドレス
トカバー1を膨らませて綺麗な表返し状態のヘッドレス
トカバー1にするのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記ヘッド
レストカバーの表返し方法には次のような問題があっ
た。手でヘッドレストカバー1を中空棒7に押し付けて
表返しにする手作業であり、労力負担が大きく、また時
間がかかりすぎ作業効率が悪かった。そして、縫製ヘッ
ドレストカバー1にはファブリック表皮11に発泡シー
ト12、フィルム13を重ね合わせた三層構造のもの
や、ファブリック表皮11にフィルム13を重ねた二層
構造のものが用いられており、表返し作業中にフィルム
13を傷つけ破る場合があった。裏返し状態の薄いフィ
ルム13が中空棒7の頭71に直接当たって押し付けら
れるため、傷つき孔が開いたり破れたりするのである。
フィルム13に孔や破れができると、その後の発泡成形
で孔,破れから発泡原料がファブリック表皮11の外へ
染み出して不良品となった。フィルム13に孔や破れの
あるものを発泡成形前に取り除こうとしても、ヘッドレ
ストカバー1が表返しになった状態では見つけ出すのが
不可能であった。不良品と判るのは、結局のところ、発
泡成形後にファブリック表皮11から発泡原料が滲んで
きた時であり、発泡成形工程までもが無駄となった。加
えて、発泡体を付加してしまうために不良品の嵩を増や
す結果となっていた。
【0004】本発明は上記問題点を解決するもので、作
業性に優れ且つ表返し作業の歩留まり向上を図るヘッド
レストカバーの表返し方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
請求項1に記載の発明の要旨は、裏返し状態で袋状に縫
製されたヘッドレストカバーの開口部の口を広げて、そ
のヘッドレストカバーを筒体の筒口側から該筒口を覆っ
て筒体の外周面に被着し、次いで、筒体内を減圧吸引す
ることによりヘッドレストカバーが前記筒口において表
返しになり、ヘッドレストカバーの表面側を外にして前
記筒口から筒体内へ吸い込まれるようにし、しかる後、
該ヘッドレストカバーを筒体内から取り出すことを特徴
とするヘッドレストカバーの表返し方法にある。請求項
2の発明たるヘッドレストカバーの表返し方法は、請求
項1に係る筒体に、筒口の開口に比べてヘッドレストカ
バーが吸い込まれ収容される筒体の本体部内の空間が広
くなっている筒体を用いたことを特徴とする。
【0006】請求項1の発明のごとく、裏返し状態で袋
状に縫製されたヘッドレストカバーの開口部の口を広げ
て、そのヘッドレストカバーを筒体の筒口側から該筒口
を覆って筒体の外周面に被着すると、そのまま単に被せ
るだけの作業であるので、労力負担が少なく且つ楽に作
業できる。そして、筒体内を減圧吸引することによりヘ
ッドレストカバーが表返しになって前記筒口から筒体内
へ吸い込まれるようにすれば、バキュームの力を借りて
一瞬のうちに表返しが可能になり短時間処理できる。勿
論、フィルムを筒体に直接押し付ける動作はなく、また
表返しの過程でフィルムが筒体に触れることもないの
で、フィルムを破ったり傷つけたりすることがない。請
求項2の発明のごとく、筒口の開口に比べてヘッドレス
トカバーが吸い込まれ収容される筒体の本体部内の空間
が広くなっている筒体を用いると、筒体内に表面側を外
にして吸い込まれたヘッドレストカバーは本体部内の空
間が広いので、吸い込まれたヘッドレストカバーが正規
の外観形状をほぼ整えている。従って、本体部内から取
り出されたヘッドレストカバーはそのまま次工程の発泡
成形工程に使用できる。従来のようにヘッドレストカバ
ー内に空気を吹き込み、形を整える作業がいらなくな
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のヘッドレストカバ
ーの表返し方法について詳述する。 (1)実施形態1 図1〜図5は、本発明に係るヘッドレストカバーの表返
し方法の一形態で、図1はヘッドレストカバーの表返し
の工程を表す説明図、図2はヘッドレストカバーの部分
断面図、図3は筒体の部分斜視図、図4は縫製を終えた
裏返し状態にあるヘッドレストカバーの斜視図、図5は
表返しになって形を整えたヘッドレストカバーの斜視図
である。
【0008】ヘッドレストカバーの表返し方法は、まず
縫合された例えば図4のようなヘッドレストカバー1が
用意される。該ヘッドレストカバー1は、袋状に形成さ
れる表皮一体成形型のヘッドレスト用の表皮で、複数の
表皮片(ここでは1a〜1cの3つ)を縫合することに
よって袋状に造られる。裏返し状態で縫製され、縫い代
17が裏側Rに出ている。開口部10の口10aは舌片
1a,1aの張り出した所にあり、該開口部の口1
0aは発泡成形時における発泡原料の注入口となる。符
号18は縫目を便宜的に示したもので、符号19はイン
サートステー31用の透孔を示す。
【0009】ヘッドレストカバー1を形成する表皮片1
a〜1cにはすべて、ファブリック表皮11と該ファブ
リック表皮裏面に配される発泡体シート12とフィルム
13を結合一体化した三層構造のものが使用される(図
2のイ)。ファブリック表皮11は布地で形成される表
皮である。該ファブリック表皮11を意匠面側Eに用い
ることによって車両内装品たるヘッドレストに質感,高
級感が付与される。ファブリック表皮11の裏面にはウ
レタンスラブ等の発泡体シート12が裏打ちされ、さら
に該発泡体シート12の裏面にウレタンフィルム等のフ
ィルム13が裏打ちされて三層構造の表皮片になってい
る。ここでは、図2(イ)のごとく三層構造の表皮片1
a〜1cからなるヘッドレストカバー1とするが、図2
(ロ)のようなファブリック表皮11とフィルム13の
結合からなる二層構造のものを用いることもできる。い
ずれにしても、ヘッドレストカバー1は裏面側Rにフィ
ルム13が設けられる。フィルム13がないと、ヘッド
レストカバー1と一体成形される発泡原料が注入された
とき、ファブリック表皮11側へ該発泡原料が含浸して
しまうからである。
【0010】裏返し状態にあるヘッドレストカバー1が
用意できたら、まず最初に該ヘッドレストカバー1を図
1(イ)ように筒体2の上端の筒口20を覆って筒体2
の外周面22に被着する。ここでの筒体2は円筒パイプ
からなり、ヘッドレストカバー1の開口長さLが120
mm〜130mmである場合は、そのパイプ径は70m
mφ〜80mmφ程度に設定される。筒体2の筒口20
周りは図3のごとくで、筒口周縁21はファブリック表
皮11を傷つけないよう断面がほぼ半円形の丸い形状に
している。ヘッドレストカバー1は裏返しのままで、開
口部10の口10aを広げて筒口20を覆って筒体上部
の外周面22に被さる。従って、ヘッドレストカバー1
で筒口20を覆って筒体外周面22に被着する作業は円
滑にできる。ファブリック表皮11のある表面側(意匠
面側)Eが内側に、フィルム13のある裏面側Rが外側
になっている。前記開口長さLの寸法に対し前記パイプ
径が選定されると、開口部10が口いっぱい広げて舌片
1a,1aが筒体2の外周面22に図示のごとく当
接するような状態になる。
【0011】次いで、筒体内Oを減圧吸引する。図1
(イ)の筒体2の下端側を真空装置(図示せず。)につ
なげ、筒体内Oをバキュームをかけて白抜き矢印にある
ように下方方向へ減圧吸引する。ここで、ヘッドレスト
カバー1は、ファブリック表皮11や発泡シート12が
通気性を有していても、裏面側Rにフィルム13が配さ
れているので、袋状に縫製されたヘッドレストカバー内
は気密性が確保されている。従って、筒体内Oが減圧さ
れることによって、筒口20近くのヘッドレストカバー
1の部分が筒体内Oへ吸い込まれる。ヘッドレストカバ
ー1は筒口20において表返しになって、その表面側E
を外にして筒口20から筒体内Oへ吸い込まれていく。
そして、図1(ロ)の白抜き矢印のごとくさらにバキュ
ームが続くと、当初、筒口20近くにあったヘッドレス
トカバー1の部分が筒体内Oの奥の方へ吸い込まれ、こ
れに伴い、その周りのヘッドレストカバー1の部分も筒
体内Oの奥へどんどん吸い込まれていく。ヘッドレスト
カバー1が吸い込まれる場合、筒体2の筒口周縁21で
ヘッドレストカバー1は図示のごとく反転する格好にな
り、表返しとなって筒体内Oに入り込んでいく。当初、
裏返しのままヘッドレストカバー1が筒体2に被着され
ているので、表返しになる際に筒口周縁21とヘッドレ
ストカバー1のファブリック表皮11とが接触する。フ
ィルム13が筒口周縁21に直かに接触することはな
い。
【0012】その後、ヘッドレストカバー1の全て或い
は殆どを筒体内Oへ吸い込ませて表返しにしたところで
真空装置を止める(図1のハ)。しかる後、筒体内Oに
吸い込まれたヘッドレストカバー1を該筒体内Oから取
り出せば、表返しになった所望のヘッドレストカバー1
が出来上がっている。意匠面側Eが表側に出たヘッドレ
ストカバー1になる。
【0013】前述の筒体内Oから取り出したヘッドレス
トカバー1は、ときに形が押し潰された状態にある。そ
の場合は、また、意匠面側Eを外側にしたまま開口部1
0の口10aを広げて、ヘッドレストカバー1を筒体2
の筒口20側から筒口20を覆って筒体2の外周面22
に被着する。その後、筒体内Oに圧縮エアを図1(ニ)
の白抜き矢印のように送り込んで、ヘッドレストカバー
1を膨らます。かくして、意匠面Eが外側で且つ形も整
った図5のようなヘッドレストカバー1に仕上がる。こ
のヘッドレストカバー1はインサート3を組み込み(図
5の鎖線)、発泡成形型にセットし、発泡成形を終えれ
ばヘッドレスト製品が完成する。
【0014】(2)実施形態2 本実施形態は、実施形態1の筒体に代えて、図6に示す
ような筒体2を用いたヘッドレストカバーの表返し方法
である。本実施形態の筒体2は筒口20の開口に比べて
ヘッドレストカバー1が吸い込まれ収容される筒体1の
本体部25内の空間25aが広くなっている。具体的に
は、筒口20を形成するスロート部23が狭く、その先
の筒体2の本体部25とつなげるための中間域で拡径部
24を形成して内径が大きくなっていく。そして、該拡
径部24に接続する本体部25においては内部空間25
aの断面積が筒口20の開口より大きく、且つその内部
空間高さもヘッドレストカバー1を正規の形で収容でき
る大きさになっている。ヘッドレストカバー1の開口部
10の口を広げて筒口20を覆ってヘッドレストカバー
1を筒体外周面22に被着しなければならないことか
ら、該筒口20のあるスロート部23は大きさに制約を
受ける。しかるに、筒本体部25ではこうした制約がな
いことから、ヘッドレストカバー1にシワ等を寄せるこ
となく正規の形で収容できる大きさが採用可能になる
(図6のハ)。
【0015】ここでは、筒体2の構成をさらに次のよう
に設定している。筒体2は上面の筒口20だけでなく本
体部25の下面を開口した筒抜け状態にし、図6のよう
なスロート部23,拡径部24,本体部25を有した貫
通タイプのキャップ状体とする。そして、平板上に複数
の孔42を開設し、該孔42を取巻く円周突起41を周
回形成した基板4が用意される。孔42の大きさには特
に制限がないが、筒体2内に吸い込まれたヘッドレスト
カバー1は基板5上で保持できるようにする。孔42を
大きく開けすぎて基板4下へ吸い込まれないよう工夫は
必要になる。ここでいう孔42にはスリット等を含む。
筒体2の下部を前記円周突起41の外縁に合わせて基板
上に被せたとき、図6(イ)のごとく筒体2が突起41
に嵌合して基板4に密着状態で起立する。基板4の下面
には孔42を覆うようにして吸引ダクト5のコーン部5
1が固着されており、該コーン部51の根元が縮径しパ
イプ52になる。該パイプ52の下端側を真空装置(図
示せず。)につなげ、筒体内Oをバキュームをかけて白
抜き矢印にあるように孔42,吸引ダクト内55を通っ
て同図の下方方向へ減圧吸引できる。ヘッドレストカバ
ー1が筒口20を覆って筒体外周面22(ここではスロ
ート部23の外周面)に被着されておれば、筒体内Oが
減圧されることによって、筒口20近くのヘッドレスト
カバー1の部分が筒体内Oへ吸い込まれる構成にある。
なお、前記スロート部23の長さは開口部10の口10
aを広げてヘッドレストカバー1を該スロート部23の
外周面22に被着できる長さが確保できれば短めが良
い。スロート部23は筒体2の他部分に比べ狭くなって
おり、本体部25内へヘッドレストカバー1が吸い込ま
れる際に幾分抵抗になるからである。
【0016】前記筒体2を使用して、ヘッドレストカバ
ーの表返し方法が次のように行われる。まず、図4のよ
うな裏返し状態で袋状に縫製されたヘッドレストカバー
1を用意し、その開口部10の口10aを広げて、その
ヘッドレストカバー1を筒体2の筒口側から該筒口20
を覆って筒体2の外周面22に被着する(図6のイ)。
【0017】次いで、真空装置を起動させて、図6
(イ)の白抜き矢印のごとく筒体内Oを減圧吸引する。
減圧吸引によりヘッドレストカバー1が筒口20におい
て表返しになり、ヘッドレストカバー1の表面側Eを外
にして前記筒口20から筒体内Oへと吸い込まれていく
(図6のロ)。ここで、本実施形態の筒体2は筒口20
の開口に比べてヘッドレストカバー1が吸い込まれ収容
される筒体2の本体部25内の空間25aが広くなって
いるので、筒体2内に入ったヘッドレストカバー1は押
し縮められた状態にならず、図5のような正規のヘッド
レストカバー1の形に近い状態となる。縫製された袋状
ヘッドレストカバー1は、形がほぐされたとき、縫目1
8,縫い代19によって正規の袋状の形に復元させる力
が働く傾向にある。減圧吸引によりヘッドレストカバー
1が筒口20において表返しになったとき、ヘッドレス
トカバー1がほぐされ、また、ヘッドレストカバー1が
吸い込まれた筒本体部25内には該ヘッドレストカバー
1を収容するに十分な空間25aが確保されているの
で、表返しになるだけでなく、図6(ハ)のように正規
の膨らみある袋状ヘッドレストカバー1ができる。ヘッ
ドレストカバー1内に、発泡成形型へのセットで求めら
れる空間と同程度の空間Sができる。
【0018】その後、真空装置を止め、図6(ハ)の鎖
線に示すごとく筒体2を基板4から中黒矢印方向へ持ち
上げて、ヘッドレストカバー1を筒体2内から取り出
す。筒体2の底面側は口が開いており、筒体2を持ち上
げればヘッドレストカバー1が基板4上に残っており、
該ヘッドレストカバー1を容易に取り出せる。また、筒
体2を基板4から持ち上げたとき、筒体2内にヘッドレ
ストカバー1が入って一緒に持ち上げられても、筒体2
の本体部25の下面開口は大きく、該開口から筒体2内
に在るヘッドレストカバー1は容易に取り出せる。
【0019】(3)効果 このように構成したヘッドレストカバーの表返し方法
は、開口部10の口10aを広げて筒体2に被せるだけ
の手作業であり、簡単にして楽な軽作業になる。後は、
真空装置のスイッチ等を入れて筒体内Oを減圧吸引させ
るだけで、バキュームの力によって一瞬のうちに表返し
が行われていき、作業効率の面から極めて優れたものと
なっている。また、本ヘッドレストカバー1の表返し動
作は、従来法のようなフィルム13面を筒体2に押し付
けるような動作がないのでフィルム13が傷まない。さ
らに本発明は筒体2の筒口周縁21に当接するのがフィ
ルム13でなくファブリック表皮11の部分であり、フ
ィルム13が破れたり孔が開いたりすることがない。フ
ァブリック表皮11が筒口周縁21に擦れても、薄いフ
ィルム13と違い、傷つくことはなく品質上問題になら
ない。ヘッドレストカバー1の表返し作業における歩留
まり向上に役立つ。万一、ファブリック表皮11に傷が
ついたとしても、意匠面側Eたるファブリック表皮11
の部分が表返しになって現れているので、直ぐにその不
良品を取り除くことができる。従来法のように、フィル
ム13が破れていても表返しになった状態にあって、そ
の存在が見分け難いといったこともない。発泡工程後に
ファブリック表皮11から発泡原料が滲んできたのを知
り、発泡成形工程までもが無駄な作業になるといった従
来の不都合もない。
【0020】加えて、実施形態2のごとく、筒口20の
開口に比べて筒本体部25内の空間25aを広くしヘッ
ドレストカバー1を正規の状態で収容できるようにすれ
ば、筒口20から筒本体25内に収容されたヘッドレス
トカバー1は形が綺麗に膨らんだ正規状態になるので、
次の発泡成形工程へそのまま使用できる。実施形態1の
図1(ニ)のごとく、圧縮エアを送り込んでヘッドレス
トカバー1を膨らます工程がいらなくなる。作業的にさ
らに簡略化でき有益である。また、筒体2は基板4上に
シールされる形で単に載置されるだけなので、表面側E
を外にして筒本体25内に吸い込まれたヘッドレストカ
バー1は、その後、筒体2を基板4上から持ち上げるだ
けで容易に取り出せる。作業するうえで頗る便利にな
る。
【0021】尚、本発明においては、前記実施形態に示
すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で
種々変更できる。ヘッドレストカバー1,筒体2,表皮
片1a〜1c等の形状,大きさ,個数,材質等は用途に合
わせて適宜選択できる。
【0022】
【発明の効果】以上のごとく、本発明のヘッドレストカ
バーの表返し方法は、作業が楽で且つ極めて短い時間で
処理が可能で低コスト化に寄与し、さらにフィルムを傷
つけることがなく表返し作業の歩留まり向上に貢献し、
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1のヘッドレストカバーの表返し方法
の作業工程を表す説明図である。
【図2】ヘッドレストカバーの部分断面図である。
【図3】筒体の部分斜視図である。
【図4】縫製を終えた裏返し状態にあるヘッドレストカ
バーの斜視図である。
【図5】表返しになったヘッドレストカバーの斜視図で
ある。
【図6】実施形態2のヘッドレストカバーの表返し方法
の作業工程を表す説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 ヘッドレストカバー 10 開口部 10a 口 2 筒体 20 筒口 22 外周面 25 本体部(筒本体部) 25a 空間 E 表面側(意匠面側) O 筒体内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏返し状態で袋状に縫製されたヘッドレ
    ストカバーの開口部の口を広げて、そのヘッドレストカ
    バーを筒体の筒口側から該筒口を覆って筒体の外周面に
    被着し、次いで、筒体内を減圧吸引することによりヘッ
    ドレストカバーが前記筒口において表返しになり、ヘッ
    ドレストカバーの表面側を外にして前記筒口から筒体内
    へ吸い込まれるようにし、しかる後、該ヘッドレストカ
    バーを筒体内から取り出すことを特徴とするヘッドレス
    トカバーの表返し方法。
  2. 【請求項2】 前記筒体に、筒口の開口に比べてヘッド
    レストカバーが吸い込まれ収容される筒体の本体部内の
    空間が広くなっている筒体を用いた請求項1記載のヘッ
    ドレストカバーの表返し方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6016425U (ja) * 1983-07-09 1985-02-04 三栄工機株式会社 ダウン等の吸取り装置
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