JP2003009352A - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP2003009352A
JP2003009352A JP2001185144A JP2001185144A JP2003009352A JP 2003009352 A JP2003009352 A JP 2003009352A JP 2001185144 A JP2001185144 A JP 2001185144A JP 2001185144 A JP2001185144 A JP 2001185144A JP 2003009352 A JP2003009352 A JP 2003009352A
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electric
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wire
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JP2001185144A
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Takashi Miyamoto
隆司 宮本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線をケース本体内に確実に収納することが
できる電気接続箱を提供する。 【解決手段】 ケース本体25内には、コネクタハウジ
ングとリレーとを単芯線2aを介して電気的に接続した
構造が収容されている。ケース本体25内には、壁部1
1a〜11eによって区画形成された電線収納部屋11
が収容されている。電線収納部屋11には、単芯線2a
の余長部分が収納されるようになっている。また、アッ
パーカバー29には、単芯線2aの一部を固定する押圧
柱51が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る電気接続箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気接続箱は自動車の電気回
路に用いられるものである。図11に示すように、電気
接続箱101を構成するケース本体102には、リレー
104及び外部接続用のコネクタハウジング103が設
けられている。リレー104の内部に設けられたリレー
用コイル線とコネクタハウジング103との間は、電線
105によって電気的に接続されるようになっている。
また、リレー104には導電板106が接続されてい
る。導電板106は、導電性を有する金属板を折り曲げ
ることによって形成されている。導電板106の一部は
コネクタハウジング103の近傍に位置している。つま
り、導電板106の一部は電線105の近傍に位置して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電線105
の一端には、図示しない端子が圧着されるようになって
いる。しかし、電線105の長さが150mm以下であ
ると、規格上、電線105に端子を圧着することができ
ない。そのため、必然的に電線105を長くせざるを得
なくなり、電線105に余長部分が生じてしまう。その
結果、電線105がケース本体102内において弛んだ
状態で収納されてしまい、電線105の余長部分が同電
線105の近傍にある電気部品等に接触してしまう可能
性が高くなる。例えば、図11に示すように、電線10
5の余長部分が導電板106に接触してしまうことがあ
る。この場合、車両の振動時に電線105が導電板10
6の端縁と擦れ合うことにより、電線105が破損して
しまう可能性がある。
【0004】また、電線105の余長部分がまとめられ
ていないため、ケース本体102内のスペースが電線1
05によって占められてしまう可能性がある。その結
果、ケース本体102内のスペースを、電気部品を搭載
するために有効に活用できないという問題がある。
【0005】尚、特開2000−37016号公報に示
される電気接続箱も、電線の破損を防止するためのもの
である。しかし、電線は、固定されずに壁部によって支
えられるだけであるため、電線が振動時に壁部と擦れ合
って破損してしまうという問題がある。つまり、電線の
破損防止対策が不十分である。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、電線をケース本体内に確実に収納
することができる電気接続箱を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ケース本体に設けら
れた外部接続用のコネクタと、前記ケース本体内に収容
された電気部品とを、前記ケース本体内にて電線を介し
て電気的に接続した構造の電気接続箱において、前記電
線の余長部分が収納される電線収納部屋を前記ケース本
体内に設けられた壁部によって区画形成するとともに、
前記壁部に対して前記電線の一部を固定する固定部材を
設けたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記電線は、前記壁部の縁部に切欠
形成された電線挿通溝に対して挿通されるとともに、前
記固定部材は、前記電線における溝挿通部分を前記電線
挿通溝の深さ方向に押圧することにより、前記壁部との
間にて前記溝挿通部分を挟持する電線押圧部材であるこ
とを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記電線押圧部材は、前記ケース本
体に取り付けられるアッパーカバーの内側面において前
記電線挿通溝に対応する位置に突設された押圧柱である
ことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載の発明において、前記電線収納部屋
は、前記コネクタを包囲する第1の部屋と、前記第1の
部屋に隣接して設けられた第2の部屋とからなり、前記
電線挿通溝は、前記2つの部屋同士を仕切っている壁部
の縁部に切欠形成されていることを要旨とする。
【0011】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、電線の余長部分
は、壁部によって区画形成された電線収納部屋に収納さ
れている。その上、電線の一部は固定部材によって固定
されている。そのため、電線が電線収納部屋内に弛んだ
状態で収納されていても、車両の振動時にガタ付くのが
壁部によって制限される。よって、電線の余長部分と電
気部品等との接触が防止され、電線の破損が防止され
る。従って、電線をケース本体内に確実に収納できる。
また、電線の余長部分が電線収納部屋に収納されるた
め、ケース本体内において電線が邪魔になりにくい。
【0012】請求項2に記載の発明によると、電線がケ
ース本体と電線押圧部材によって挟持された状態に固定
されるため、電線のガタ付きが防止される。そのため、
電線が車両の振動時に壁部と擦れ合うのが防止され、電
線の破損が防止される。また、電線押圧部材によって、
電線が浮き上がってしまうのを防止することができる。
【0013】請求項3に記載の発明によると、電線押圧
部材はアッパーカバー側に一体形成されているため、電
線押圧部材が別部材である場合に比べ、電線押圧部材を
容易に作製できる。よって、電線を簡単に固定すること
ができる。また、電線押圧部材はアッパーカバーの内側
面に突設されている。通常、アッパーカバーの内側面に
はスペースがあるため、電線押圧部材をケース本体に設
ける場合よりも容易に配設することができる。よって、
電線を固定するためのコストを低減できる。
【0014】請求項4に記載の発明によると、電線収納
部屋は第1の部屋と第2の部屋とからなっている。その
ため、例えば、電線を第2の部屋に収納しきれなくて
も、第1の部屋に収納することができる。従って、電線
を電線収納部屋により確実に収納することができる。ま
た、コネクタが第1の部屋に包囲されるため、コネクタ
の防水性を向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した自動車
用の電気接続箱の一実施形態を図1〜図9に基づき詳細
に説明する。
【0016】図1及び図2に示すように、車両1である
ハイブリッドカーには電気接続箱24が搭載されてい
る。本実施形態において、電気接続箱24は、車両1の
右側後輪が収容されているホイールハウジング内に取り
付けられている。図3に示すように、電気接続箱24か
ら突設されるブラケット26にはボルト挿通孔26aが
設けられ、同ボルト挿通孔26aにはボルト27が挿通
されるようになっている。そして、このボルト27は車
両パネル3の裏側に設けられたナット28に螺着される
ようになっている。その結果、図2にも併せ示すよう
に、電気接続箱24は車両1にほぼ横向きに取り付けら
れる。本実施形態では、車両1の動力源として、エンジ
ンとモーター1aとをハイブリッド化したものが用いら
れている。また、電気接続箱24は、図示しない電気機
器に電気的に接続されている。この電気機器は、モータ
ー1aのトルク制御を行うためのものである。
【0017】図4〜図6に示すように、電気接続箱24
を構成するケース本体25内にはヒューズ装着部25a
が設けられている。ヒューズ装着部25aにはヒューズ
31が装着されるようになっている。ヒューズ31の各
端子部は、導電板91,92の一端にそれぞれ接続され
ている。導電板91の他端は、ケース本体25の外側面
に突設されたコネクタハウジング82内に突出してい
る。コネクタハウジング82には、図示しないコネクタ
が装着されるようになっている。
【0018】図5及び図6に示すように、ケース本体2
5にはバスバー(導電板)71が収容されている。バス
バー71は、導電性を有する金属板を折り曲げることに
よって形成されている。バスバー71にはボルト挿通部
71a,71bが形成されている。図4に示すように、
各ボルト挿通部71a,71bには、ボルト挿通孔4
a,4bが設けられている。図6に示すように、ボルト
挿通孔4aにボルト4cを挿通し、導電板92の他端に
螺着させることにより、バスバー71はヒューズ31に
電気的に接続されるようになっている。また、図4に示
すように、バスバー71にはタブ部71cが設けられて
いる。バスバー71におけるタブ部71cの基端側には
係合部71dが設けられている。係合部71dは、ケー
ス本体25に設けられた図6に示すランス5に係合する
ようになっている。この状態において、タブ部71c
は、ケース本体25の外側面に突設されたコネクタハウ
ジング83内に突出している。コネクタハウジング83
には、図示しないコネクタが装着されるようになってい
る。このコネクタは、前記車両1の前記モーター1aに
対して電気的に接続されるようになっている。尚、本実
施形態において、バスバー71には300Aの電流が流
れるようになっている。
【0019】また、ケース本体25内には電流センサー
装着部25cが設けられている。電流センサー装着部2
5cには車両搭載用電流センサー41が着脱可能に装着
されるようになっている。車両搭載用電流センサー41
を構成するハウジング42の底面42aには、コネクタ
ハウジング23が突設されている。車両搭載用電流セン
サー41が電流センサー装着部25cに装着された状態
で、コネクタハウジング23はケース本体25の外側面
に突出するようになっている。コネクタハウジング23
には図示しないコネクタが装着されるようになってい
る。コネクタには図示しないゴムリングが設けられてい
る。ゴムリングは、コネクタハウジング23にコネクタ
が装着されたときに潰されるようになっている。尚、ハ
ウジング42、コネクタハウジング23及びコネクタは
完全防水タイプである。また、ハウジング42には被検
知物挿通孔43が貫設されている。被検知物挿通孔43
は、同被検知物挿通孔43の貫通方向において等断面形
状をなしている。被検知物挿通孔43にはバスバー71
が挿通可能になっている。
【0020】図6に示すように、ケース本体25には、
水抜き孔8が複数箇所(本実施形態では4箇所)に設け
られている。また、ケース本体25には導電板6が収容
されている。導電板6は、導電性を有する金属板を折り
曲げることによって形成されている。導電板6の一端
は、ケース本体25に設けられた図6に示すランス9に
係合するようになっている。この状態において、導電板
6の一端は、図7に示すコネクタハウジング7内に突出
している。コネクタハウジング7には、図示しないコネ
クタが装着されるようになっている。コネクタは図示し
ないバッテリーに電気的に接続されている。つまり、バ
ッテリーの電圧は、このコネクタから入力されるように
なっている。ここで用いられるバッテリーは、本実施形
態では、放電時の電圧が36Vのものである。
【0021】図4〜図6に示すように、ケース本体25
内にはリレー装着部25bが設けられている。リレー装
着部25bには、電気部品としてのリレー2が装着され
るようになっている。リレー2には、−側端子2b及び
+側端子2cが設けられている。−側端子2bに前記ボ
ルト挿通孔4bを挿通した前記ボルト4cを螺着させる
ことにより、リレー2にはバスバー71が電気的に接続
されるようになっている。また、+側端子2cに設けら
れた図示しないボルト挿通孔にボルト4cを挿通して導
電板6の他端に螺着することにより、+側端子2cに導
電板6が電気的に接続されるようになっている。また、
リレー2内に設けられた図示しないリレー用コイル線に
は、電線としての単芯線2aが2本接続されている。各
単芯線2aはリレー2の外部に延出されている。各単芯
線2aはリレー2に後付けされたものである。本実施形
態において、各単芯線2aの長さは150mm以上であ
る。各単芯線2aの先端には、図示しない端子が圧着さ
れている。
【0022】図6に示すように、ケース本体25には、
外部接続用のコネクタハウジング4が設けられている。
コネクタハウジング4には各単芯線2aの各端子が嵌合
されている。コネクタハウジング4は導電板6の近傍に
配設されている。即ち、コネクタハウジング4と各単芯
線2aとの接続部分は、導電板6の近傍に位置してい
る。このコネクタハウジング4は、ケース本体25を貫
通して同ケース本体25の外側面に突出している。この
コネクタハウジング4には、図示しないコネクタが装着
されるようになっている。コネクタは図示しないバッテ
リーに電気的に接続されている。つまり、バッテリーの
電圧は、このコネクタから入力されるようになってい
る。ここで用いられるバッテリーは、本実施形態では、
放電時の電圧が12Vのものである。
【0023】図4〜図7に示すように、ケース本体25
にはアッパーカバー29が取り付けられるようになって
いる。図7〜図9に示すように、アッパーカバー29の
内側面には、固定部材としての押圧柱51が突設されて
いる。押圧柱51はアッパーカバー29に一体形成され
ている。押圧柱51の表面及び裏面には、リブ52が押
圧柱51の突設方向に沿って延設されている。そのた
め、押圧柱51は断面略十字状をなしている。各リブ5
2の一端は、アッパーカバー29に接続されている。
【0024】図6〜図9に示すように、ケース本体25
内には、電線収納部屋11が設けられている。電線収納
部屋11は、壁部11a,11b,11c,11d,1
1eによって区画形成されている。各壁部11a〜11
eは、それぞれ同一の高さになっている。各壁部11a
〜11eの先端は、コネクタハウジング4の先端よりも
アッパーカバー29側に突出している。電線収納部屋1
1は、第1の部屋13及び第2の部屋14からなってい
る。第1の部屋13及び第2の部屋14は、それぞれ略
矩形状をなしている。第1の部屋13は第2の部屋14
よりも広くなっている。第1の部屋13及び第2の部屋
14には、各単芯線2aの余長部分が収納されるように
なっている。第1の部屋13は、放電電圧が12Vのバ
ッテリーに接続されるコネクタハウジング4を包囲する
ようになっている。第1の部屋13は、壁部11b,1
1c,11d,11eによって区画形成されている。壁
部11b,11dの縁部には切欠部15が切欠形成され
ている。各切欠部15の幅は、開口部に行くに従って大
きくなっている。壁部11bに設けられている切欠部1
5は、壁部11dに設けられている切欠部15よりも深
くなっている。各切欠部15の下端は、コネクタハウジ
ング4の先端よりも電線収納部屋11の先端側に位置し
ている。
【0025】また、第2の部屋14は、壁部11a,1
1d,11eによって区画形成されている。第2の部屋
14を構成する壁部11bの縁部には、電線挿通部14
aが切欠形成されている。電線挿通部14aは、第2の
部屋14においてリレー2側の壁部11bに配設されて
いる。本実施形態では、電線挿通部14aの深さは切欠
部15の深さと同一になっている。また、第2の部屋1
4は第1の部屋13に隣接して設けられている。第1の
部屋13及び第2の部屋14は、壁部11eによって仕
切られている。
【0026】図7〜図9に示すように、壁部11eの縁
部には電線挿通溝12が切欠形成されている。電線挿通
溝12は、ケース本体25にアッパーカバー29が取り
付けられたときに、押圧柱51に対応する位置に配設さ
れている。電線挿通溝12は、切欠部15及び電線挿通
部14aよりも浅くなっている。電線挿通溝12の底面
は湾曲している。電線挿通溝12の開口部両端にはテー
パ12aが設けられている。本実施形態において、電線
挿通溝12の開口端における幅は、押圧柱51の幅とほ
ぼ同一になっている。第1の部屋13及び第2の部屋1
4に各単芯線2aの余長部分が収納されるとき、電線挿
通溝12には各単芯線2aの一部が挿通されるようにな
っている。そして、ケース本体25にアッパーカバー2
9を取り付けたとき、各単芯線2aにおける溝挿通部分
は、押圧柱51によって電線挿通溝12の深さ方向に押
圧されるようになっている。その結果、各単芯線2aに
おける溝挿通部分は、押圧柱51と壁部11eとによっ
て挟持されて、押圧柱51により固定される。
【0027】次に、電気接続箱24を組み立てる方法を
説明する。まず、ケース本体25内に、ヒューズ31、
バスバー71、リレー2等を収納する。
【0028】そして、コネクタハウジング4に、各単芯
線2aの先端に設けられた各端子を嵌合させる。この状
態において、まず、各単芯線2aの余長部分を第2の部
屋14内に収納する。次に、各単芯線2aの余長部分に
おいて第2の部屋14内に収納しきれなかった部分を、
第1の部屋13内に収納する。その結果、電線収納部屋
11内に各単芯線2aが収納される。尚、第1の部屋1
3は導電板6の近傍に位置するため、単芯線2aの余長
部分は、できる限り第2の部屋14内に収納されること
が望ましい。
【0029】そして、ケース本体25にアッパーカバー
29を取り付ける。このとき、各単芯線2aの溝挿通部
分が、電線挿通溝12と押圧柱51とによって挟持され
る。その結果、各単芯線2aが固定されるとともに電気
接続箱24が組み立てられる。
【0030】従って、本実施形態によれば以下のような
効果を得ることができる。 (1)単芯線2aの余長部分は、壁部11a〜11eに
よって区画形成された電線収納部屋11に収納されてい
る。その上、単芯線2aの一部は押圧柱51によって固
定されている。そのため、単芯線2aが電線収納部屋1
1内に弛んだ状態で収納されていても、車両の振動時に
ガタ付くのが壁部11a〜11eによって制限される。
よって、単芯線2aの余長部分が同単芯線2aの近傍に
ある導電板6等に接触してしまうのが防止される。ゆえ
に、車両1の振動時に、単芯線2aが導電板6等に擦れ
合って破損してしまうのを防止できる。従って、単芯線
2aをケース本体25内に確実に収納できる。また、単
芯線2aの余長部分が電線収納部屋11に収納されるた
め、ケース本体25内にリレー2等の電気部品を単芯線
2aに邪魔されることなく搭載できる。
【0031】また、電線収納部屋11には放電電圧が1
2Vのバッテリーに接続される部品(コネクタハウジン
グ4、単芯線2a)が収納されるようになっている。そ
れに対して、ケース本体25内において電線収納部屋1
1以外の場所には、放電電圧が36Vのバッテリーに接
続される部品(導電板6等)が収納されるようになって
いる。そして、電線収納部屋11とケース本体25内に
おいて電線収納部屋11以外とは、壁部11a〜11d
によって分けられている。そのため、結露等でケース本
体25内に水が溜まってしまった場合に、12Vのバッ
テリーに接続される部品と36Vのバッテリーに接続さ
れる部品とが水を介して導通してしまうのを壁部11a
〜11dによって防止できる。
【0032】(2)単芯線2aが壁部11eの縁部に切
欠形成された電線挿通溝12に対して挿通されるため、
単芯線2aのガタ付きが防止される。そのため、単芯線
2aがケース本体25と押圧柱51によって挟持された
状態に固定される。ゆえに、単芯線2aが車両1の振動
時に壁部11a〜11eと擦れ合うのが防止され、単芯
線2aの破損が防止される。また、押圧柱51によっ
て、単芯線2aが浮き上がってしまうのを防止すること
ができる。
【0033】(3)押圧柱51はアッパーカバー29側
に一体形成されているため、押圧柱51が別部材である
場合に比べ、押圧柱51を容易に作製できる。よって、
単芯線2aを簡単に固定することができる。また、押圧
柱51はアッパーカバー29の内側面に突設されてい
る。通常、アッパーカバー29の内側面にはスペースが
あるため、押圧柱51をケース本体25に設ける場合よ
りも容易に配設することができる。よって、単芯線2a
を固定するためのコストを低減できる。
【0034】(4)電線収納部屋11は第1の部屋13
と第2の部屋14とからなっている。そのため、例え
ば、単芯線2aを第2の部屋14に収納しきれなくて
も、第1の部屋13に収納することができる。従って、
単芯線2aを電線収納部屋11により確実に収納するこ
とができる。尚、単芯線2aの余長部分をなるべく第2
の部屋14に収納するようにすれば、単芯線2aの余長
部分が第1の部屋13からはみ出してしまう可能性が小
さくなる。ゆえに、単芯線2aの余長部分が導電板6に
接触してしまうのをより確実に防止できる。さらに、コ
ネクタハウジング4が第1の部屋13に包囲されるた
め、コネクタハウジング4の防水性を向上させることが
できる。
【0035】(5)押圧柱51には、同押圧柱51の突
設方向に沿ってリブ52が延設されている。しかも、リ
ブ52の一端はアッパーカバー29に直接接続されてい
る。その結果、押圧柱51が補強されるため、車両1の
振動等による押圧柱51の破損が防止される。その上、
押圧柱51の見栄えも良くなる。また、リブ52により
押圧柱51と単芯線2aとの接触面積が増加するため、
単芯線2aがより確実に押さえられる。ゆえに、単芯線
2aの浮き上がりをより確実に防止できる。しかも、押
圧柱51と単芯線2aとの接触面積が大きいことから、
押圧柱51で単芯線2aを押圧したときに、単芯線2a
の溝挿通部分に加えられる圧力が小さくなる。よって、
単芯線2aの破損をより確実に防止できる。
【0036】(6)第1の部屋13を構成する壁部11
b,11dには切欠部15が切欠形成されている。その
ため、コネクタハウジング4へ単芯線2aを挿入する際
に、単芯線2aを第1の部屋13の奥まで挿入すること
ができる。よって、単芯線2aの挿入作業が容易にな
る。また、各切欠部15は、壁部11cとは異なる箇所
に配設されているため、単芯線2aが切欠部15から電
線収納部屋11の外部にはみ出して導電板6に接触して
しまうのを防止できる。
【0037】(7)電線挿通溝12の開口部にはテーパ
12aが設けられているため、単芯線2aを電線挿通溝
12内に挿通するときに、単芯線2aが電線挿通溝12
の開口部に引っ掛かりにくくなる。よって、単芯線2a
を効率良く且つ容易に電線挿通溝12内に挿入させるこ
とができる。また、電線挿通溝12の開口部に直角また
は鋭角の部分がなくなるため、単芯線2aを電線挿通溝
12の開口部に引っ掛けたときに単芯線2aが破損して
しまうのを防止することができる。
【0038】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・前記実施形態において、電線挿通溝12を省略して、
単芯線2aを壁部11eの縁部と押圧柱51の先端との
間に挟持してもよい。また、電線挿通溝12に加えて押
圧柱51も省略することにより、単芯線2aを壁部11
eの縁部とアッパーカバー29の内側面との間に挟持し
てもよい。
【0039】・前記実施形態では、電線収納部屋11
は、第1の部屋13と第2の部屋14とからなってい
た。しかし、第1の部屋13及び第2の部屋14を一体
化し、電線収納部屋11を1つの部屋にしてもよい。
【0040】・前記実施形態では、電線挿通溝12は、
第1の部屋13と第2の部屋14とを仕切っている壁部
11eの縁部に切欠形成されていた。しかし、電線挿通
溝12を、第1の部屋13を構成する壁部11b,11
c,11dのいずれかに設けてもよい。また、電線挿通
溝12を第1の部屋13を構成する壁部11b〜11e
において複数箇所に設けてもよい。
【0041】・リブ52を押圧柱51から省略してもよ
い。 ・前記実施形態では、第1の部屋13を構成する壁部1
1b,11dには切欠部15が切欠形成されていた。し
かし、切欠部15を11c,11eに切欠形成してもよ
い。また、各切欠部15の少なくともいずれか一方を省
略してもよい。
【0042】・電線挿通溝12の開口部両端に設けられ
ているテーパ12aを省略してもよい。 ・電線挿通溝12の幅を単芯線2aの外径よりも小さく
なるように設定してもよい。このように構成すれば、単
芯線2aの溝挿通部分が電線挿通溝12内に固定され
る。この場合、押圧柱51は設けられていなくてもよ
い。
【0043】・前記実施形態では、固定部材として押圧
柱51が用いられていた。しかし、押圧柱51を用いる
代わりに、壁部11eにヒンジを介して取り付けられた
押圧部材を固定部材として用いてもよい。
【0044】・図10に示すように、押圧柱51の先端
を円弧状に形成し、同押圧柱51の先端を単芯線2aの
外周面に接触させて単芯線2aを固定するようにしても
よい。
【0045】次に、上記実施形態及び別例によって把握
される技術的思想を以下に列挙する。 (1)請求項3において、前記電線押圧部材に、同電線
押圧部材の突設方向に沿ってリブを延設したことを特徴
とする電気接続箱。よって、技術的思想(1)によれ
ば、電線押圧部材を補強することができる。
【0046】(2)請求項4において、前記第1の部屋
を構成する壁部に切欠部を切欠形成したことを特徴とす
る電気接続箱。よって、技術的思想(2)によれば、電
線の挿入作業が容易になる。
【0047】(3)請求項2〜4、技術的思想(1),
(2)のいずれか一項において、前記電線挿通溝の開口
部にテーパを設けたことを特徴とする電気接続箱。よっ
て、技術的思想(3)によれば、電線を容易に電線挿通
溝内に挿入させることができる。また、電線が破損して
しまうのを防止することができる。
【0048】(4)ケース本体に設けられた外部接続用
のコネクタと、前記ケース本体内に収容されたリレーと
を、前記ケース本体内にて電線を介して電気的に接続し
た構造の電気接続箱において、前記ケース本体に、前記
コネクタを包囲する第1の部屋と、前記第1の部屋に隣
接した設けられた第2の部屋とが壁部によって区画形成
される電線収納部屋を構成し、前記2つの部屋同士を仕
切っている壁部の縁部に、前記電線が挿通する電線挿通
溝を切欠形成し、前記ケース本体に取り付けられるアッ
パーカバーの内側面において前記電線挿通溝に対応する
位置に突設され、前記電線における溝挿通部分を前記電
線挿通溝の深さ方向に押圧することにより、前記壁部と
の間で溝挿通部分を挟持する押圧柱を設けたことを特徴
とする電気接続箱。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、電線をケース本体内に確実に収納でき
る。また、ケース本体内に電気部品を電線に邪魔される
ことなく搭載できる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、電線の破
損が防止される。また、電線が浮き上がってしまうのを
防止することができる。請求項3に記載の発明によれ
ば、電線を固定するためのコストを低減できる。
【0051】請求項4に記載の発明によれば、電線を電
線収納部屋により確実に収納することができる。また、
コネクタの防水性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における電気接続箱の搭載状態を
示す概略図。
【図2】 電気接続箱の搭載状態を示す概略図。
【図3】 電気接続箱の取付状態を示す断面図。
【図4】 電気接続箱の分解斜視図。
【図5】 電気接続箱の全体斜視図。
【図6】 電気接続箱の上面図。
【図7】 電気接続箱の正面図。
【図8】 電気接続箱の要部斜視図。
【図9】 電気接続箱の要部正面図。
【図10】 別例における電気接続箱の要部正面図。
【図11】 従来技術における電気接続箱の上面図。
【符号の説明】
2…電気部品としてのリレー、2a…電線としての単芯
線、4…コネクタハウジング、11…電線収納部屋、1
1a,11b,11c,11d,11e…壁部、12…
電線挿通溝、13…第1の部屋、14…第2の部屋、2
4…電気接続箱、25…ケース本体、29…アッパーカ
バー、51…固定部材としての押圧柱。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケース本体に設けられた外部接続用のコネ
    クタと、前記ケース本体内に収容された電気部品とを、
    前記ケース本体内にて電線を介して電気的に接続した構
    造の電気接続箱において、 前記電線の余長部分が収納される電線収納部屋を前記ケ
    ース本体内に設けられた壁部によって区画形成するとと
    もに、前記壁部に対して前記電線の一部を固定する固定
    部材を設けたことを特徴とする電気接続箱。
  2. 【請求項2】前記電線は、前記壁部の縁部に切欠形成さ
    れた電線挿通溝に対して挿通されるとともに、 前記固定部材は、前記電線における溝挿通部分を前記電
    線挿通溝の深さ方向に押圧することにより、前記壁部と
    の間にて前記溝挿通部分を挟持する電線押圧部材である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 【請求項3】前記電線押圧部材は、前記ケース本体に取
    り付けられるアッパーカバーの内側面において前記電線
    挿通溝に対応する位置に突設された押圧柱であることを
    特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 【請求項4】前記電線収納部屋は、前記コネクタを包囲
    する第1の部屋と、前記第1の部屋に隣接して設けられ
    た第2の部屋とからなり、前記電線挿通溝は、前記2つ
    の部屋同士を仕切っている壁部の縁部に切欠形成されて
    いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
    電気接続箱。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011055579A (ja) * 2009-08-31 2011-03-17 Yazaki Corp 電気接続箱
JP2011223693A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電気接続箱

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