JP2003009346A - 電気接続箱の取付構造 - Google Patents

電気接続箱の取付構造

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JP2003009346A JP2001188158A JP2001188158A JP2003009346A JP 2003009346 A JP2003009346 A JP 2003009346A JP 2001188158 A JP2001188158 A JP 2001188158A JP 2001188158 A JP2001188158 A JP 2001188158A JP 2003009346 A JP2003009346 A JP 2003009346A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気接続箱の車両ボディに対する取付けを容
易に行うことができ、また、電気接続箱を車両ボディに
対してガタ付きなく確実に固定する。 【解決手段】 電気接続箱本体11と、取付ブラケット
30とを別体に形成し、取付ブラケット30に対して電
気接続箱本体11を着脱自在に取付けることができるよ
うにする。電気接続箱本体11には、開閉自在な蓋壁2
2を形成する。取付ブラケット30には、ブラケット本
体31と、取付アーム32とを備える。ブラケット本体
31の内面には、ロック部35を設ける。ロック部35
には、電気接続箱本体11のケース側壁11aに備わる
スライド固定部16に対して撓み可能な可撓係止爪と、
ガイド部とを備える。また、ブラケット本体31には、
蓋壁22に当接する縁壁を垂設する。縁壁には、一対の
ロック部35の間に位置する係合部を設け、蓋壁22の
被係合部24に係合させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスの
端末部が接続される中継用コネクタの収容された電気接
続箱を車両ボディに固定するための電気接続箱の取付構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、実開平4−10517号公報
に記載された電気接続箱の取付構造に関連する従来技術
の一例である。
【0003】図11に示すように、電気接続箱51は、
電気接続箱本体53と、上カバー54および下カバー5
5とからなっており、車両ボディに対しその締付部52
を利用して取付けられている。上カバー54と電気接続
箱本体53との間には、ロック手段を構成するロック枠
56とロック爪57とが設けられ、下カバー55にはワ
イヤハーネスに対する引出口58が設けられている。
【0004】電気接続箱本体53の長手方向の一側壁5
3aには、締付部52に対する固定板59が突設されて
いる。固定板59は、本体側壁53aから斜めに立ち上
がる基板部59aと、上カバー54の側面54aに沿っ
て延びる固定板部59bとから成っている。
【0005】固定板部59bは、左右両側にボルト孔5
9cを有し、また、カバー側面54aとの間には、ボル
トの頭部が入る間隙を残すように形成されている。
【0006】上記構成において、電気接続箱51の保管
収容の際や運搬の際には、電気接続箱本体53に対し
て、上カバー54及び下カバー55をそれぞれ被せた状
態で運搬等が行われる。固定板59は、電気接続箱本体
53および上カバー54の側面54aに沿って設けられ
ているから、保管収容スペースを小さくできる効果があ
る。また、固定板59がワイヤハーネスと絡んだり、た
とえば車両の締付部52のような障害物に突当り損傷す
るおそれもない。
【0007】このような電気接続箱51を車両ボディに
固定するには、一旦上カバー54のロックを外して、固
定板59を締付部52に対してボルト及びナットで締付
けた後、上カバー54を再び被せて行われる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電気接続箱の取付構造では、解決すべき以下の問題
点がある。
【0009】一つには、車両ボディに取付けられる電気
接続箱51の取付け/取外しを行う際には、その都度ボ
ルトを締めたり緩めたりしなければならず、特に狭い車
両スペース内においては作業性が悪いという問題があっ
た。
【0010】すなわち、ワイヤハーネスの幹線及びその
支線は、車両ボディに搭載される電装品や補機等の隙間
を縫って配索される場合があり、ワイヤハーネスの端末
部と電気接続箱51との接続作業においては、狭い場所
での作業が強いられていた。車両ボディに一度取り付け
られた電気接続箱51を取外す際には、狭い作業スペー
ス内においてボルトを外さなければならず、ワイヤハー
ネスの接続作業の他に電気接続箱51の取付作業に時間
を要することもあった。
【0011】そして、ワイヤハーネスの端末部が接続さ
れた電気接続箱51を車両ボディに直付けする際に、ワ
イヤハーネスが電気接続箱51に絡まって縺れたり、ワ
イヤハーネスが引っ張られて断線するという心配もあっ
た。
【0012】また、一つには、電気接続箱51の取付作
業性が悪いため、電気接続箱51と車両ボディとの締め
付けが十分に行われず、ガタ付きを生じたり、車両の走
行時の振動に起因して電気接続箱51が車両ボディから
外れるおそれもあった。
【0013】本発明は、上記した点に鑑み、車両ボディ
に対する電気接続箱の取付けを容易に行うことができ、
また、車両ボディに対して電気接続箱をガタ付きなく確
実に固定することのできる電気接続箱の取付構造を提供
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ワイヤハーネスの端末部が
接続される電気接続箱に、車両ボディに固定するための
取付ブラケットが備わる電気接続箱の取付構造におい
て、電気接続箱本体と、前記取付ブラケットとは別体に
形成され、該電気接続箱本体が該取付ブラケットに対し
て着脱自在に取付けられることを特徴とする。
【0015】上記構成のように、電気接続箱本体と取付
ブラケットとを別体に形成して、電気接続箱本体を取付
ブラケットに対して着脱自在に取付けることができるよ
うにすれば、取付ブラケットを車両ボディに取付けたま
まの状態にして、電気接続箱本体だけを容易に取付け/
取外すことができ、また、電気接続箱に対するワイヤハ
ーネスの接続作業も容易に行うことができる。
【0016】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の電気接続箱の取付構造において、前記電気接続箱本
体は、該電気接続箱本体の胴体部に開閉自在な蓋壁を有
することを特徴とする。
【0017】上記構成のように、電気接続箱本体に開閉
自在な蓋壁を設ければ、ジョイントコネクタやヒューズ
ブロック等の電気部品を楽に収納することができ、そし
て、蓋壁を閉じることで電気部品の脱落を防止すること
ができる。
【0018】また、請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の電気接続箱の取付構造において、前記
取付ブラケットは、ブラケット本体と、該ブラケット本
体の外側に形成された取付アームとを備え、該ブラケッ
ト本体の内面には、前記電気接続箱本体に対するロック
部が設けられたことを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、取付ブラケットは、取
付アームを利用して車両ボディに取付けられ、そして、
電気接続箱本体は、ロック部を利用してブラケット本体
に着脱自在に取付けられる。
【0020】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の電気接続箱の取付構造において、前記ロック部は、
前記電気接続箱本体のケース側壁に備わるスライド固定
部に対して撓み可能な可撓係止爪と、該可撓係止爪の両
側に並設されるガイド部とを備え、前記ブラケット本体
の両側に設けられたことを特徴とする。
【0021】上記構成によれば、ロック部のガイド部が
取付ブラケットのスライド固定部にスライド挿入し、ロ
ック部の可撓係止爪が撓みつつ幅方向に位置決めされな
がらさらに深く進入し、そして所定の位置で可撓係止爪
がスライド固定部に係合して、電気接続箱本体が取付ブ
ラケットに取付けられる。
【0022】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の電気接続箱の取付構造において、前記スライド固定
部は、前記可撓係止爪に係合する固定爪と、該固定爪の
両側に位置し、前記ブラケット本体がスライド可能に装
着されるスライドレールとを備えたことを特徴とする。
【0023】上記構成のように、取付ブラケットのロッ
ク部と係合する電気接続箱のスライド固定部に、固定爪
とスライドレールとを備えれば、取付ブラケットのガイ
ド部に電気接続箱のスライドレールがスライド挿入し、
電気接続箱の幅方向の位置決めが行われて、ガタ付くこ
となくスライドさせることができ、そして、所定の位置
まで押進することで、取付ブラケットの可撓係止爪に電
気接続箱の固定爪が係止されて、ロックが完了する。
【0024】また、請求項6記載の発明は、請求項3〜
請求項5の何れかに記載の電気接続箱の取付構造におい
て、前記ブラケット本体に縁壁が垂設され、該縁壁が前
記蓋壁に当接することを特徴する。
【0025】上記構成のように、ブラケット本体の縁壁
が蓋壁に当接するようにすれば、開閉自在な蓋壁が縁壁
で押圧されて、蓋壁が隙間無く閉じ、水滴や塵等の浸入
が防止される。
【0026】また、請求項7記載の発明は、請求項6記
載の電気接続箱の取付構造において、前記縁壁に一対の
前記ロック部の間に位置する係合部が設けられ、前記蓋
壁に設けられた被係合部に該係合部が係合することを特
徴とする。
【0027】上記構成のように、ブラケット本体の縁壁
に係合部を設け、電気接続箱本体の蓋壁に被係合部を設
け、係合部と被係合部とを係合させるようにすれば、電
気接続箱本体はブラケット本体に3箇所で取付けられ
て、車両の振動に起因するガタ付きが防止される。
【0028】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の電気接続箱の取付構造において、前記係合部が、前
記縁壁から枠状に突出形成されたことを特徴とする。
【0029】上記構成のように、係合部を縁壁から蓋壁
に沿うように突出形成すれば、蓋壁に対する縁壁の当接
面積が広くなり、蓋壁が強く堅固に押圧され、蓋壁の密
閉性がより一層向上する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1及び図2は、本
発明に係る電気接続箱の取付構造の一実施形態を示すも
のである。図1は二点鎖線で示す取付ブラケット30に
電気接続箱10が取付けられた状態の正面図を示し、図
2は二点鎖線で示す取付ブラケット30に電気接続箱1
0が取付けられた状態の側面図を示す。
【0031】図1及び図2に示すように、電気接続箱1
0と取付ブラケット30とは、別体に形成されたもので
あり、着脱自在に取付けられるようになっている。取付
けの詳細については後述するが、取付ブラケット30の
ロック部35に電気接続箱10のスライド固定部16が
係合することにより取付けが完了するようになってい
る。
【0032】取付ブラケット30の両側には、先端側に
取付部33を有する取付アーム32が斜め方向に立設さ
れている。取付部33は、車両ボディ(図示せず)に対
する締付部であり、その座面33a(図8)にはボルト
孔33b(図8)が形成されている。
【0033】電気接続箱10の車両ボディへの取付け
は、予め取付ブラケット30を車両ボディに固定した後
に、電気接続箱10を取付ブラケット30に取付けても
よいし、電気接続箱10が取付けられた取付ブラケット
30をそのまま車両ボディに固定してもよい。
【0034】取付ブラケット30に取付けられた電気接
続箱10は、ロック部35とスライド固定部16とのロ
ックを解除することにより、取付ブラケット30から簡
単に取外すことができるようになっている。電気接続箱
10を車両ボディから外すことでワイヤハーネス(図示
せず)の端末部の接続作業を楽に行うことができ、接続
作業性が向上する利益がある。車両ボディに対する電気
接続箱10の取付作業は、スライド挿入することで容易
に行うことができる。
【0035】図3〜図5は、それぞれ電気接続箱10の
平面図、正面図及び側面図を示したものである。電気接
続箱10は、コネクタケース(電気接続箱本体)11
と、コネクタケースに収容される図示しないジョイント
コネクタとからなっている。コネクタケース11は、胴
体部13と、胴体部13にヒンジ部23を介して繋がる
開閉自在な蓋壁22とを備えている。
【0036】ジョイントコネクタは、車両に配索される
ワイヤハーネスの幹線から分岐した支線端末部を中継
し、他方のワイヤハーネスに接続するための中継用のコ
ネクタである。これにより、複数のワイヤハーネスの間
に中継用コネクタを介在させることで、ワイヤハーネス
が縺れたり絡まることなく、バッテリ(図示せず)から
離れた場所にある補機等(図示せず)への給電を容易に
行うことができるようになっている。
【0037】ジョイントコネクタの内部には、複数のジ
ョイント用端子がインサート成型されており、その中央
部が内部の壁部に埋設支持され、その両側のタブ状の電
気接触部が内部空間に突出し、ワイヤハーネスの支線端
末部に接続されるようになっている。
【0038】ジョイントコネクタは、前後・左右に対称
形状をなし、矩形状をなしている。前後の壁部は、ワイ
ヤハーネスの支線端末部をジョイント用端子に接続する
ことができるように開口している。
【0039】このようなジョイントコネクタのコネクタ
ケース11に対する取付けは、ジョイントコネクタの周
壁の一壁部に形成されるロック爪(図示せず)をコネク
タケース11の内壁に形成されるロック突起(図示せ
ず)にスライド係合させることにより行われる。
【0040】なお、本実施形態の電気接続箱10は、そ
の内部にジョイントコネクタが収容されたものである
が、これに限らずヒューズブロックやリレーブロック等
の電気部品が収容された場合であってもよい。
【0041】コネクタケース11は、矩形箱状をなして
おり、その周壁は、両側のケース側壁11aと、ヒンジ
部23を回動中心として開閉する蓋壁22と、ヒンジ部
23を介して蓋壁22に繋がるケース上壁11bと、ケ
ース上壁11b及びケース側壁11aに対し直交するケ
ース後壁11cとから形成されている。周壁に包囲され
た内部空間は仕切壁12によって区画されており、複数
のジョイントコネクタが短絡しないようになっている。
【0042】ケース上壁11b(図4及び図5参照)に
対向するケース下壁は開放しているが、車両ボディに対
する取付状態において、ケース下壁は下向きに配置され
るため、水滴や塵等が浸入する心配はない。このように
ケース下壁を開放したのは、ジョイントコネクタに接続
されるワイヤハーネスの取出口を確保するためである。
【0043】ケース後壁11cに対向するケース前壁を
蓋壁22とし、蓋壁22を開閉自在に形成したのは、コ
ネクタケース11の内部空間にジョイントコネクタを前
側から後側にスライドさせて収容するためである。蓋壁
22が開閉自在であれば、ヒンジ部23を介在させて胴
体部13に一体的に繋がっていなくてもよく、蓋壁22
と胴体部13とを別体に形成してもよい。本実施の形態
に示されるように、蓋壁22を一体的に形成した場合
は、電気接続箱10の部品点数が少なくなり、組付作業
が容易になるという利益がある。ジョイントコネクタを
収容した後は、蓋壁22を閉じて、ジョイントコネクタ
が異物等と干渉したり、水滴等が浸入しないように保護
されている。
【0044】ここで、説明の都合上、前後の概念につい
ては、蓋壁22の設けられた側(図5に示す側面図の上
側)を前側と定めるものとする。左右の概念について
は、複数のジョイントコネクタの並設する側またはスラ
イド固定部16が備わる側(図3に示す平面図の上側又
は下側)を右側又は左側と定めるものとする。上下の概
念は、取付ブラケット30に対してコネクタケース11
を取付ける側(図5に示す側面図の右側)を上側と定め
るものとする。
【0045】コネクタケース11の両側のケース側壁1
1aには、蓋壁22の差込片25に対する被差込部15
(図5等参照)が形成されている。この被差込部15
は、蓋壁22のヒンジ部23から離れた位置に設けられ
ている。被差込部15の内壁15aはテーパ状に形成さ
れている。すなわち、差込片25に対する挿入口側が広
く開口し、差込片25の挿入方向に進むに従い漸次開口
が狭くなっている。
【0046】このように形成することによって、先端側
に傾斜面26bを有する差込片25の爪部26が被差込
部15にスムーズに挿入され、所定の深さまで進入した
ところで、爪部26の係止面26aが被差込部15の後
縁部15bに引っかかり係止されるようになっている。
【0047】ケース側壁11aにおけるその中央部のケ
ース上壁11b側には、取付ブラケット30のロック部
35に対するスライド固定部16が一体的に突出して形
成されている。スライド固定部16は、その中央部に設
けられた固定爪19と、固定爪19を挟み両側に並設さ
れたスライドレール17とを備えており、ケース上壁1
1bとケース側壁11aとが交差する稜線方向に平行に
延設されている。
【0048】また、ケース側壁11aには、スライド固
定部16の一側端部をケース後壁11c側に延長形成し
たプレート状の取付板部28が形成されている。取付板
部28の中央部には、長円状のボルト孔28aが形成さ
れている。
【0049】ボルト孔28aの長軸方向はコネクタケー
ス11の前後方向に一致し、ボルト孔28aの短軸方向
はコネクタケース11の左右方向に一致している。ま
た、ボルト孔28aの長軸方向と、取付ブラケット30
の取付アーム32に備わる一方のボルト孔33b(図8
参照)の長軸方向とは、互いに直交する関係にある。こ
のようにすれば、電気接続箱10は、直交する2方向に
位置決めされるゆえ、車両ボディに対してガタ付きなく
固定することができる。
【0050】図6に示すように、スライド固定部16の
固定爪19は、傾斜面部19aと係止面部19bとから
形成されている。傾斜面部19aは、取付ブラケット3
0の可撓係止爪36が乗り上げることができるように、
スライド方向に対し漸次上昇する傾斜面である。その傾
斜角は、可撓係止爪36の弾性復帰可能な角度に設定さ
れている。傾斜面部19aに続く係止面部19bは、可
撓係止爪36が引っかかり係止が外れないようにするた
めのものであり、急勾配の傾斜面に形成されている。な
お、係止面部19bは、係止ができれば十分であり、垂
直面であってもよい。
【0051】図5に示すように、蓋壁22は、上述した
通りの開閉自在な開閉蓋であり、蓋壁22の左右両側の
縁部には、ガイド片27と差込片25が並んで垂設され
ている。ガイド片27は、蓋壁22を閉じた際に蓋壁2
2が位置ずれしないようにガイドするためのものであ
り、蓋壁22のヒンジ部23寄りに位置している。
【0052】差込片25は、ヒンジ部23から離れた位
置に設けられ、その外面の中央部には爪部26が突出形
成されている。差込片25の先端部25aは、先細状に
形成されており、被差込部15に対してスムーズに挿入
することができるようになっている。
【0053】爪部26は、ケース側壁11aの被差込部
15に挿し込まれて、被差込部15の後縁部15bに引
っかかることでロックされるようになっている。被差込
部15は、上述したようにその内壁15aはテーパ状に
形成されているゆえ、スライドしつつ挿入することがで
きるようになっている。
【0054】また、蓋壁22の外面には、取付ブラケッ
ト30の孔部(係合部)41に対する突部(被係合部)
24が蓋壁22に対して略直角に突出して形成されてい
る。突部24は、蓋壁22の幅方向(左右方向)の中央
部のヒンジ部23寄りに位置している。
【0055】突部24が孔部41に引っかかることで、
コネクタケース11が取付ブラケット30に3箇所で保
持され、ブラケット本体31とコネクタケース11との
間の隙間が減少して略密着した状態となり、ガタ付き等
による異音の発生や、不用意にコネクタケース11と取
付ブラケット30のロックが外れるなどの不都合を防止
することができる。
【0056】なお、上述した孔部41と突部24とから
なる保持手段は、ブラケット本体31とコネクタケース
11とを保持できれば十分であり、孔部41と突部24
とを入れ替えて、蓋壁22に孔部41を形成し、取付ブ
ラケット30の縁壁40に突部24を形成した構成とし
てもよい。
【0057】次に、図7〜図9は、それぞれ取付ブラケ
ット30の正面図、平面図及び側面図を示したものであ
る。取付ブラケット30は、プレート状のブラケット本
体31と、ブラケット本体31の両側に一体形成され、
先端側に取付部33を有する取付アーム32とを備えて
いる。
【0058】ブラケット本体31は、コネクタケース1
1のケース上壁11bが接しつつ摺動することができる
ように、その内面は平坦面に形成されている。ブラケッ
ト本体31の内面には、ケース上壁11bの前半部に対
応する寸法形状に縁取りされたコの字状(図7参照)の
縁壁40が垂設されている。この縁壁40に囲まれたス
ペース内において、コネクタケース11はスライド自在
であり、かつ、左右の縁壁40で幅方向に位置決めされ
るようになっている。
【0059】前側の縁壁40の中央部には、コネクタケ
ース11の蓋壁22の突部24と係合する孔部41(図
8)が設けられている。この孔部41は、枠状をなし、
縁壁40から突出して形成されている。コネクタケース
11のスライド固定部16と、取付ブラケット30のロ
ック部35とでなる第一及び第二の保持手段に加え、こ
のような孔部41と突部24とからなる第三の保持手段
を設けることにより、コネクタケース11は3箇所で取
付ブラケット30に保持されるから、コネクタケース1
1は取付ブラケット30に対してガタ付くことなく取付
けられて、異音の発生やコネクタケース11と取付ブラ
ケット30とのロックが外れることを防止することがで
きる。
【0060】図8、図9に示すように、取付アーム32
は、ブラケット本体31の外面の両側に斜め方向に立設
されている。取付アーム32の先端側には、車両ボディ
に対する取付部33が形成されている。取付アーム32
を両側に設けることによって、取付ブラケット30を、
車両ボディに対してバランスよく確実に固定することが
できるようになっている。
【0061】また、取付アーム32は外開き状態で斜め
に延びているが、これは、ブラケット本体31から取付
部33を離すことで、車両ボディに対する取付ブラケッ
ト30の取付作業性を向上させるためであり、逆に、取
付部33がブラケット本体31に近い位置にあれば、ボ
ルト等の締付け作業性が悪くなり、取付作業に時間がか
かるからである。
【0062】両側の取付部33は、車両ボディの取付部
に対応するように筒状に成型され、その底面33a(図
8)の中央部にはボルト孔33b(図8)が形成されて
いる。なお、一側の取付部33は長円筒状に、ボルト孔
33bは長円形状に形成されており、車両ボディの取付
部に対する取付ブラケット30の取付位置を微調整する
ことができるようになっている。
【0063】ブラケット本体31の左右両側には、コネ
クタケース11のスライド固定部16に対応する位置に
角筒状のロック部35が形成されている。ロック部35
は、スライド固定部16の固定爪19に対する可撓係止
爪36と、スライド固定部16のスライドレール17に
対するガイド部37とを備えている。
【0064】図10に示すように、可撓係止爪36は、
ロック部35の筒状空間内において上下方向の中間部に
位置しており、前後方向に延びている。可撓係止爪36
の上側空間は撓み空間38になっており、これにより、
可撓係止爪36が固定爪19の傾斜面部19aに乗り上
げた際に撓み可能になっている。
【0065】可撓係止爪36の下側空間はスライド空間
39になっており、コネクタケース11のスライド固定
部16がスライド挿入することができるようになってい
る。コネクタケース11をスライド挿入する際は、コネ
クタケース11のスライドレール17をブラケット本体
31のガイド部37に噛み合わせ、滑動させることによ
り行われる。
【0066】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、電気接続箱本体と取付ブラケットとは着脱自在に取
付け/取外し可能であるから、車両ボディに対する電気
接続箱の取付作業性が向上するとともに、ワイヤハーネ
スを電気接続箱に接続する際には、電気接続箱だけを取
付ブラケットから取外して接続作業を行うことができ、
作業効率の向上を図ることができる。
【0067】また、請求項2記載の発明によれば、電気
接続箱本体に開閉自在な蓋壁が設けられているから、ジ
ョイントコネクタやヒューズブロック等の電気部品を電
気接続箱本体に楽に収納することができ、電気接続箱の
組立作業性が向上する。
【0068】また、請求項3記載の発明によれば、取付
アームを利用して車両ボディに固定された取付ブラケッ
トと電気接続箱本体とはロック部で着脱自在に取付可能
であるゆえ、車両ボディに対する電気接続箱の取付けが
容易に行われ、請求項1記載の発明と同等の効果を奏す
る。
【0069】また、請求項4記載の発明によれば、ロッ
ク部のガイド部が取付ブラケットのスライド固定部にス
ライド挿入することで、電気接続箱は正確に幅方向に位
置決めされ、可撓係止爪が撓み可能であるからロック及
びロック解除を容易に行うことができ、取付ブラケット
に対して電気接続箱を着脱自在に取付けることができ
る。
【0070】また、請求項5記載の発明によれば、ロッ
ク部のガイド部がスライド固定部のスライドレールに噛
み合い、滑合することにより、電気接続箱を取付ブラケ
ットにスムーズにスライド挿入することができ、また、
ロック部の可撓係止爪とスライド固定部の固定爪とが係
合することにより、不用意にロックが外れることなく、
取付ブラケットと電気接続箱の係止を確実に行うことが
できる。
【0071】また、請求項6記載の発明によれば、ブラ
ケット本体の縁壁が蓋壁に当接することにより、開閉自
在な蓋壁が縁壁で押圧され、蓋壁が隙間無く閉じて、蓋
壁のガタ付きを防止することができる。
【0072】また、請求項7記載の発明によれば、電気
接続箱本体の蓋壁の被係合部に、ブラケット本体の縁壁
の係合部を係合させることにより、電気接続箱は取付ブ
ラケットに対し3箇所で保持される。従って、電気接続
箱は取付ブラケットに堅固に取付けられて、車両の振動
に起因するガタ付きを防止することができる。
【0073】また、請求項8記載の発明によれば、係合
部が縁壁から蓋壁に沿うように突出しているゆえ、蓋壁
に対して縁壁が当接する面積が広くなり、請求項7記載
の効果が一層助長されて、強く堅固に蓋壁を閉じること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電気接続箱の取付構
造の正面図である。
【図2】図1に示す電気接続箱の取付構造の側面図であ
る。
【図3】図1に示す電気接続箱の平面図である。
【図4】図1に示す電気接続箱の正面図である。
【図5】図1に示す電気接続箱の側面図である。
【図6】図4のA−A線に沿う断面図である。
【図7】図1に示す取付ブラケットの正面図である。
【図8】図1に示す取付ブラケットの平面図である。
【図9】図1に示す取付ブラケットの側面図である。
【図10】図7のB−B線に沿う断面図である。
【図11】従来の電気接続箱の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 電気接続箱 11 コネクタケース(電気接続箱本体) 11a ケース側壁 16 スライド固定部 17 スライドレール 19 固定爪 22 蓋壁 23 ヒンジ部 24 突部(被係合部) 30 取付ブラケット 31 ブラケット本体 32 取付アーム 35 ロック部 36 可撓係止爪 37 ガイド部 40 縁壁 41 孔部(係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 5/02 H05K 5/02 L 5/03 5/03 B Fターム(参考) 4E360 BA08 BB02 BB13 BB23 BC04 EA03 EA21 EC01 EC11 EC12 EC16 ED03 ED12 ED28 ED29 GA04 GA07 GA08 GA22 GA29 GA53 GB91 5E087 LL13 QQ04 RR12 RR22 RR29 5G361 AA06 AB12 AC01 AC05 AC13 AE01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスの端末部が接続される電
    気接続箱に、車両ボディに固定するための取付ブラケッ
    トが備わる電気接続箱の取付構造において、 電気接続箱本体と、前記取付ブラケットとは別体に形成
    され、該電気接続箱本体が該取付ブラケットに対して着
    脱自在に取付けられることを特徴とする電気接続箱の取
    付構造。
  2. 【請求項2】 前記電気接続箱本体は、開閉自在な蓋壁
    を有することを特徴とする請求項1記載の電気接続箱の
    取付構造。
  3. 【請求項3】 前記取付ブラケットは、ブラケット本体
    と、該ブラケット本体の外側に形成された取付アームと
    を備え、該ブラケット本体の内面には、前記電気接続箱
    本体に対するロック部が設けられたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2記載の電気接続箱の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記ロック部は、前記電気接続箱本体の
    ケース側壁に備わるスライド固定部に対して撓み可能な
    可撓係止爪と、該可撓係止爪の両側に並設されるガイド
    部とを備え、前記ブラケット本体の両側に設けられたこ
    とを特徴とする請求項3記載の電気接続箱の取付構造。
  5. 【請求項5】 前記スライド固定部は、前記可撓係止爪
    に係合する固定爪と、該固定爪の両側に位置し、前記ブ
    ラケット本体がスライド可能に装着されるスライドレー
    ルとを備えたことを特徴とする請求項4記載の電気接続
    箱の取付構造。
  6. 【請求項6】 前記ブラケット本体に縁壁が垂設され、
    該縁壁が前記蓋壁に当接することを特徴する請求項3〜
    請求項5の何れかに記載の電気接続箱の取付構造。
  7. 【請求項7】 前記縁壁に一対の前記ロック部の間に位
    置する係合部が設けられ、前記蓋壁に設けられた被係合
    部に該係合部が係合することを特徴とする請求項6記載
    の電気接続箱の取付構造。
  8. 【請求項8】 前記係合部が、前記縁壁から枠状に突出
    形成されたことを特徴とする請求項7記載の電気接続箱
    の取付構造。
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