JP2003007816A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

Info

Publication number
JP2003007816A
JP2003007816A JP2001190627A JP2001190627A JP2003007816A JP 2003007816 A JP2003007816 A JP 2003007816A JP 2001190627 A JP2001190627 A JP 2001190627A JP 2001190627 A JP2001190627 A JP 2001190627A JP 2003007816 A JP2003007816 A JP 2003007816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor substrate
substrate
insulating film
soi
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001190627A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunori Okubo
安教 大久保
Motoaki Nakamura
元昭 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001190627A priority Critical patent/JP2003007816A/ja
Publication of JP2003007816A publication Critical patent/JP2003007816A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Element Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SOI基板の薄膜化およびパターンの微細
化、かつ素子設計の自由度を高める。 【解決手段】 半導体基板1主面に対して種々の幅の凹
部1aを形成し(S11)、その半導体基板1における
SOI層を薄く形成する部分をエッチングして段差状に
する(S12,S13)。次に、半導体基板1主面に熱
酸化膜4,絶縁膜5を形成し平坦化し(S14,S1
5)、その絶縁膜5の表面から水素イオン注入してイオ
ン注入層6を形成した後(S16)、前記絶縁膜5表面
にベース基板7を接合する(S17)。その後、前記の
ようにベース基板7を接合してから熱処理してイオン注
入層6を膨張させ、半導体基板1をイオン注入層6の位
置から剥離する(S18)。そして、残存した半導体基
板1を選択研磨して(S19)、種々のSOI層9が形
成されたSOI基板10を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁膜を介してベ
ース基板上にSOI層を形成して成るSOI基板を用い
たMOSトランジスタ等の半導体素子の製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】SOI(SILICON ON INSULATOR)基板を
用いた半導体素子は、支持基板となる半導体基板(例え
ば、シリコン基板)上に絶縁膜として機能する酸化膜を
形成すると共に、その酸化膜上に活性層であるSOI層
(半導電層;単結晶シリコン薄膜)を形成して構成され
る。
【0003】一般的なSOI基板の製造方法としては、
半導体基板全面に酸素イオンを注入して埋め込み絶縁層
を形成する酸素イオン注入法(SIMOX法)や、SO
I形成用半導体基板において一方の表面を酸化し他方の
表面には支持基板となるベース基板(ハンドルウェハ)
を接合する直接張り合わせ法などが知られている(電子
情報通信学会の信学技法(1997-03)参照)。
【0004】酸素イオン注入法は、SOI基板の薄膜化
において有効であるが、高濃度および高エネルギーにて
酸素イオンを注入するため、製造コストか高く基板等の
結晶性が著しく損なわれる恐れがあり(例えば、トラン
ジスタ特性への悪影響)、その絶縁膜を均一に形成する
ことが困難であった。
【0005】直接張り合わせ法では、プラズマ走査法
(PACE法)や張り合わせエッチバック法(BESO
I;ダブルエッチストップ法,シングルエッチストップ
法(ELTORAN法))によりSOI基板の薄膜化が
行われているが、2枚の基板を使用するためランニング
コストが高くなってしまう問題があった。
【0006】なお、前記のプラズマ走査法の場合、ダメ
ージ研磨工程における精度が十分ではなく、半導体基板
の径の拡大に伴ってスループットが低下するため、薄膜
化およびパターンの微細化(0.1μmルール)が困難
であった。また、張り合わせエッチバック法の場合は、
薄膜化を高い精度で行うことができるが、製造効率が低
下する問題があった。
【0007】そこで、近年ではSOI基板の薄膜化およ
びパターンの微細化や、素子設計の自由度を高め所望の
電気的特性を持たせることを目的として、図2のSOI
基板の製造工程を示す概略図(詳細を後述する)のよう
に、直接張り合わせ法と水素注入分離法(UNIBON
D法;電子情報通信学会の信学技法(1997-03)参
照))とを利用し、種々の厚さのSOI層を形成するS
OI基板の作製方法(特開平11−145481号公報
(特に、段落[0031])参照)が開発され、例えば
約50nm〜60nmの薄膜のSOI層や比較的厚いS
OI層(約100nmを超える厚さ)等を形成すること
ができる。
【0008】図2において、ステップS21は基板エッ
チング工程を示すものであり、SOI層形成用の半導体
基板11の一方の表面(以下、主面と称する)をドライ
エッチングして凹部12を形成した後、その半導体基板
11におけるSOI層を薄く形成する部分(突出した部
分)をエッチングして、それぞれ厚さの異なる凸部13
a,13bを形成する。次に、ステップS22の熱酸化
膜形成工程にて、熱酸化法により半導体基板11主面に
所望厚さの熱酸化膜(ストッパー膜)14を堆積して形
成する。
【0009】その後、ステップS23の多結晶シリコン
層形成工程にて、前記の凹部12,凸部13a,13b
に埋め込むように半導体基板11上に対して多結晶シリ
コン膜15を成膜し、その多結晶シリコン膜15の表面
の凹凸(凹部12,凸部13a,13bの形状を反映し
た凹凸)を平坦化処理する。この多結晶シリコン膜15
は、後工程においてイオン注入層を均一な深さで形成す
るためのものである。ステップS24はイオン注入工程
を示すものであり、図2中矢印で示すように前記の多結
晶シリコン膜15の表面から水素イオン(プロトン)ま
たは希ガスイオンのイオン注入を行うことにより、半導
体基板11中に対してイオン注入層16を所定の深さで
均一に形成する。
【0010】次に、ステップS25の除去工程にて前記
の多結晶シリコン膜15をエッチングにより除去してか
ら、ステップS26の絶縁膜形成工程にて熱酸化膜14
表面を覆うように酸化膜を堆積し、研磨により平坦化処
理して絶縁膜17(熱酸化膜14を省略)を形成する。
その後、ステップS27のベース基板接合工程にて前記
絶縁膜17表面にベース基板18を接合し、ステップS
28の剥離工程にて熱処理してイオン注入層16を膨張
させることにより、前記の半導体基板11をイオン注入
層16の位置から剥離する。
【0011】そして、ステップS29の選択研磨工程に
て、選択研磨用スラリー(SiとSiO2とに対する研
磨レート比が大きい研磨用スラリー)等を用い、絶縁膜
17の突出部(凹部12を反映した熱酸化膜14の突出
部)表面が露出するように半導体基板11を選択研磨し
て、種々の厚さのSOI層19が形成されたSOI基板
20を作製することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示すような方法によりSOI基板を作製する場合、イオ
ン注入層を形成するには多くの工程(特に、多結晶シリ
コンに関する工程)が必要であり、手間および製造コス
トがかかってしまう。このため、それら各工程を減らす
ことが求められている。
【0013】一方、前記のイオン注入層を形成せずに、
種々の厚さのSOI層が形成されたSOI基板を作製す
る方法(特開平11−145481号公報参照)も知ら
れている。この方法は、まず図2に示したような基板エ
ッチング工程S21,熱酸化膜形成工程S22を経て、
SOI形成用の半導体基板の主面に熱酸化膜を形成した
後、その熱酸化膜表面に酸化膜を堆積し平坦化処理して
絶縁膜を形成する。そして、前記絶縁膜にベース基板を
接合した後、半導体基板を研削および選択研磨すること
により、SOI基板を作製する方法であり、イオン注入
層を形成するための各工程を省略することができる。
【0014】しかしながら、研削工程,選択研磨工程等
において、比較的厚さのある半導体基板を研削したり研
磨する必要がある。その結果、長時間の研削や研磨を要
すると共に研磨後の膜厚が不均一になり、例えば図3に
示すようにストッパー膜となる熱酸化膜14や絶縁膜1
7等が研削されたり、除去(研磨)されるべき部分の半
導体基板11が残存したりする問題がある。
【0015】本発明は前記課題に基づいてなされたもの
であり、SOI基板において高精度の薄膜化およびパタ
ーンの微細化、かつ素子設計の自由度を高めることを可
能にすると共に、ランニングコスト等の製造コストを低
減し歩留まりを向上させる半導体素子の製造方法を提供
することにある。
【0016】
【発明を解決するための手段】本発明は、前記の課題の
解決を図るために、絶縁膜を介してベース基板上に種々
の厚さのSOI層を形成する半導体素子の製造方法にお
いて、半導体基板の一方の面側を前記の各SOI層の厚
さに応じて段差状にエッチングし、その表面に絶縁膜を
形成(または、熱酸化膜,絶縁膜を順次形成)した後、
前記絶縁膜表面を平坦化し、その平坦化された表面から
イオン注入することにより前記半導体基板にイオン注入
層を形成して、前記絶縁膜上にベース基板を接合してか
ら熱処理することにより、その半導体基板をイオン注入
層にて剥離した後、前記絶縁膜(または熱酸化膜)をス
トッパー膜として、前記のベース基板側に残存した半導
体基板を選択研磨することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る半導体素子の製造方法を図面等に基づいて詳細に説明
する。
【0018】本実施の形態では、図2に示したようなポ
リシリコン等のイオン注入調整部材を用いることなく、
種々の厚さのSOI層が形成されたSOI基板を容易に
作製(従来と比較して少ない工程で作製)するものであ
る。
【0019】すなわち、まず、SOI層形成用の半導体
基板の主面に対し、目的とする種々のSOI層に応じた
凹凸を形成(エッチングにより形成)して、その半導体
基板主面を段差状に成形する。次に、前記半導体基板主
面に絶縁膜を形成し、その絶縁膜表面を平坦化した後、
その平坦化された表面からイオン注入を行い半導体基板
に対してイオン注入層を形成する。
【0020】前記のイオン注入工程では、イオン半径の
小さいもの(水素イオン)を用いることにより絶縁膜や
半導体基板等に損傷を与えることがなく、その半導体基
板に対しイオン注入層を形成することができる。また、
前記のイオン半径の小さいイオンは、それぞれ同じ加速
電圧(エネルギー)でもシリコン膜中や酸化膜中に対し
て殆ど同じ深さに注入されるため、前記のイオン注入層
は所望の深さで均一に形成することができる。
【0021】そして、前記絶縁膜上にベース基板を接合
してから熱処理し、半導体基板をイオン注入層にて剥離
した後、前記絶縁膜をストッパー膜としてベース基板側
に残存した半導体基板を選択研磨する。
【0022】このような方法によれば、ポリシリコン等
のイオン注入調整部材を用いたり比較的厚い半導体基板
を研削・研磨する必要が無いため、イオン注入に要する
各工程を減らすことができると共に、ベース基板接合工
程後において絶縁膜等が研削されたり除去されるべき部
分の半導体基板が残存することを防ぐことができ、目的
に応じたSOI基板を高精度で容易に作製できる。
【0023】[実施例]図1は、本実施の形態における
SOI基板の製造方法の一例を示す概略工程図である。
図1において、ステップS11は基板第1エッチング工
程を示すものであり、所望パターンのレジスト(図示省
略)を介して、SOI形成用の半導体基板1の主面をト
レンチ法(ドライエッチ法)等によりエッチングして、
その半導体基板1に対して種々の幅の凹部1aを形成し
た。なお、基板第1エッチング工程S11では、目的と
するSOI層のうち最も厚いSOI層に応じた深さにエ
ッチング(本実施例では100nm)して凹部1aを形
成した。
【0024】ステップS12はパターニング工程を示す
ものであり、まず前記の凹部1aを埋め込むように、ス
ピンナー法により半導体基板1の主面上にレジスト2を
形成し、その半導体基板1におけるSOI層を薄く形成
する部分を、所望のリソグラフィ処理されたマスクを介
して除去した。その後、ステップS13の基板第2エッ
チング工程にて、前記レジスト2を介してエッチング
(ドライエッチ等)し、前記半導体基板1に対してそれ
ぞれ高さの異なる凸部3a,3bを形成することによ
り、半導体基板1の主面側を段差状に成形した。なお、
本実施例では前記凸部3aを50nmの高さに形成し
た。
【0025】ステップS14は酸化膜堆積工程を示すも
のであり、熱酸化法により前記半導体基板1主面にSi
2膜を堆積して厚さ30nmのストッパー膜となる熱
酸化膜4を形成した後、CVD法(CHEMICAL VAPOR DEP
OSITION)により前記熱酸化膜4上にSiO2膜を堆積し
て絶縁膜5を形成した。前記の熱酸化法によれば、活性
層(SOI層)と隣接した位置に形成されるストッパー
膜において、Si以外の元素が極力含まれないようにし
(メタル汚染等の防止)、ピンホール等の無い高品質に
することができる。なお、前記絶縁膜5の厚さは、凹部
1a,凸部3a,3bによる段差や目的とするデバイス
を考慮して設定されるが、本実施例では400nmとし
た。
【0026】そして、ステップS15の平坦化工程に
て、前記凹部1a,凸部3a,3bの形状を反映した絶
縁膜5の段差を除去するように、CMP法(CHEMICAL M
ECHANICAL POLISH)により研磨パッド(例えば、ポリウ
レタン発泡体等)と研磨スラリー(例えば、平均粒径8
0nm程度のコロイダルシリカ等)とを用いて、絶縁膜
5表面を研磨して平坦化した。
【0027】その後、ステップS16のイオン注入工程
により、図1中矢印で示すように前記絶縁膜5の表面か
ら所望の加速電圧で水素イオンを注入し、半導体基板1
におけるストッパ膜4近傍に対し剥離層としてのイオン
注入層6を均一な深さで形成した。なお、前記イオン注
入層6の深さは、下記式に示すように後工程で生じるダ
メージ層(詳細を後述する)の厚さを考慮して調整し、
本実施例では約430nm(100nm(凸部3b位置
の絶縁膜5の厚さ)+30nm(ストッパ膜4の厚さ)
+300nm(凸部3bから注入層6までの距離))と
した。
【0028】 「イオン注入層の深さ(nm)」≧「各SOI層間の絶縁膜5の厚さ」+「熱 酸化膜4の厚さ」+「ダメージ層8の厚さ」 …… (1) ステップS17はベース基板接合工程を示すものであ
り、パターン伸縮を最小限に抑えた方法(特開平6−6
9476号公報参照)により、前記絶縁膜5表面に対し
てベース基板(例えば、接合可能な面を有する購入基
板)7を重ね合わせ、酸素または窒素雰囲気下にて例え
ば温度400℃の熱処理を行うことにより仮接合した。
【0029】なお、前記絶縁膜5表面(ベース基板7と
の接合面)は、研磨パッド(例えば、不織布タイプの連
続発泡体等)と研磨スラリー(例えば、平均粒径40n
m程度のコロイダルシリカ等)とを用いて、予めベース
基板7を接合することが可能な程度(表面粗さRaが
0.4nm程度)に研磨した。
【0030】また、前記の絶縁膜5とベース基板7とに
おける各接合面は、アンモニア水(NH3),過酸化水
素水(H22),高純度水(H2O)を所望の割合(例
えば、NH3:H22:H2O=1:2:7)で用いたR
CA洗浄等により、パーティクル等の付着が無い状態に
すると共に、その接合面にOH基が存在するように親水
化処理して、前記接合面に気泡が形成されないようにし
た。
【0031】次に、ステップS18の剥離工程では、前
記のようにベース基板7を接合した半導体基板1におい
て、酸素または不活性ガスの雰囲気中にて温度400℃
〜600℃の熱処理を施し前記イオン注入層6を膨張さ
せることにより、半導体基板1をイオン注入層6の位置
から剥離した。
【0032】なお、前記の剥離工程S18後、酸素また
は不活性ガスの雰囲気中にて温度800℃〜1000℃
の熱処理を30分〜120分施すことにより、絶縁膜5
とベース基板7との接合を強固にした。前記のように剥
離した半導体基板1(およびベース基板7側に残存した
半導体基板1)の表面には、イオン注入層6の膨張によ
りダメージ層8が形成されるが、その剥離した半導体基
板1はダメージ層8を必要に応じて研磨し表面粗さを小
さくすることにより、例えば前記の基板接合工程S17
において再利用することができる。
【0033】そして、ステップS19の選択研磨工程に
て、CMP法により研磨パッド(発泡ウレタン;例え
ば、不織布タイプの連続発泡体等)と選択研磨用スラリ
ー(SiとSiO2とに対する研磨レート比が大きい研
磨用スラリー)を用い熱酸化膜4をストッパ膜として、
その熱酸化膜4の突出部(凹部2a〜2cの形状を反映
した突出部)表面が露出するように、前記剥離工程S1
8でベース基板7側に残存した半導体基板1(ダメージ
層8を含む)のみを選択研磨することにより、種々のS
OI層9が形成されたSOI基板10を作製した。
【0034】なお、選択研磨工程S19での研磨は、L
SIデバイスにおいて必要な程度の表面粗さに研磨し
た。また、前記選択用研磨スラリーとしては、例えば平
均粒径40nm程度のコロイダルシリカやエチレンジア
ミン液等が挙げられる。
【0035】以上、本発明において、記載された具体例
に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範
囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者
にとって明白なことであり、このような変形および修正
が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
【0036】例えば、パターニング工程S12,基板第
2エッチング工程S13を繰り返し行い、半導体基板主
面に種々の高さの凸部を形成することにより、それぞれ
厚さや幅の異なるSOI層を複数形成することが可能と
なる。
【0037】また、本発明では、SOI基板の薄膜化に
おいて水素注入分離法を適用したが、多孔質シリコンを
用いたシングルエッチストップ法を適用した場合におい
ても同様の作用効果が得られる。
【0038】さらに、本発明は単なるMOSトランジス
タに限られるものではなく、SRAMやDRAMを混載
したものや、高速デバイスと低電力デバイスとを組み合
わせたBiCMOSトランジスタ等のLSIに適用する
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上示したように本発明によれば、ポリ
シリコン等のイオン注入調整部材を用いたり比較的厚い
半導体基板を研削・研磨する必要が無いため、イオン注
入層形成に要する各工程を減らすことができる。また、
ベース基板接合工程後において絶縁膜等が研削されるこ
とを防ぐことができるため、結晶性の良好なSOI層を
形成し、歩留まりを向上させることが可能となる。
【0040】ゆえに、SOI基板の薄膜化およびパター
ンの微細化、かつ種々の厚さのSOI層を形成して素子
設計の自由度を高めることができ、所望の電気的特性を
有する半導体素子が得られ、今後の情報技術(IT)社
会に大きく寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態におけるSOI基板の製造工程
図。
【図2】一般的なSOI基板の製造工程図。
【図3】不均一に研削および研磨されたSOI基板の概
略構成図。
【符号の説明】
1…半導体基板 1a…凹部 2…レジスト 3a,3b…凸部 4…熱酸化膜 5…絶縁膜 6…イオン注入層 7…ベース基板 8…ダメージ層 9…SOI層 10…SOI基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F032 AA06 AA34 AA44 AA45 BA06 BB01 CA17 CA18 CA20 DA02 DA23 DA33 DA53 DA60 DA71 DA74 DA78

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁膜を介してベース基板上に種々の厚
    さのSOI層を形成する半導体素子の製造方法におい
    て、 半導体基板の一方の面側を前記の各SOI層の厚さに応
    じて段差状にエッチングし、その表面に絶縁膜を形成し
    た後、 前記絶縁膜表面を平坦化し、その平坦化された表面から
    イオン注入することにより前記半導体基板にイオン注入
    層を形成して、 前記絶縁膜上にベース基板を接合してから熱処理するこ
    とにより、その半導体基板をイオン注入層にて剥離した
    後、 前記絶縁膜をストッパー膜として、前記のベース基板側
    に残存した半導体基板を選択研磨することを特徴とする
    半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体基板と絶縁膜との間に熱酸化
    膜を形成し、その熱酸化膜をストッパー膜として前記の
    ベース基板側に残存した半導体基板を選択研磨すること
    を特徴とする請求項1記載の半導体素子の製造方法。
JP2001190627A 2001-06-25 2001-06-25 半導体素子の製造方法 Pending JP2003007816A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190627A JP2003007816A (ja) 2001-06-25 2001-06-25 半導体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190627A JP2003007816A (ja) 2001-06-25 2001-06-25 半導体素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003007816A true JP2003007816A (ja) 2003-01-10

Family

ID=19029370

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001190627A Pending JP2003007816A (ja) 2001-06-25 2001-06-25 半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003007816A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7425475B2 (en) 2004-08-26 2008-09-16 Sharp Kabushiki Kaisha Method for fabricating semiconductor device and semiconductor device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7425475B2 (en) 2004-08-26 2008-09-16 Sharp Kabushiki Kaisha Method for fabricating semiconductor device and semiconductor device
US8017492B2 (en) 2004-08-26 2011-09-13 Sharp Kabushiki Kaisha Method for fabricating semiconductor device and semiconductor device with separation along peeling layer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4556158B2 (ja) 貼り合わせsoi基板の製造方法および半導体装置
US6846723B2 (en) Semiconductor substrate, semiconductor device, and processes of production of same
JP3037934B2 (ja) 半導体材料薄膜の製造のための改良型スマート・カット・プロセス
KR100268121B1 (ko) 절연층 및 반도체층 사이의 접촉 없이 서로 접착된 반도체웨이퍼로부터 제조되는 적층기판 및 그 제조방법
JP3684401B2 (ja) Soiウェーハの製造方法
TWI291711B (en) Substrate and manufacturing method therefor
US7875960B2 (en) Hybrid oriented substrates and crystal imprinting methods for forming such hybrid oriented substrates
JP3413516B2 (ja) 半導体素子の製造方法
JP3120275B2 (ja) Soi基板の製造方法
JP2001028354A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003007816A (ja) 半導体素子の製造方法
US6479328B1 (en) Method of fabricating SOI wafer
JP2004096044A (ja) 基板及びその製造方法
JP2002057309A (ja) Soi基板の作製方法
JPH10199840A (ja) Soi基板の製造方法
JP2002343972A (ja) 半導体素子の製造方法
JPH08191138A (ja) Soi基板の製造方法
JP2000196048A (ja) Soiウェ―ハの製造方法
JP2003324199A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2001015720A (ja) Soi基板の製造方法及び半導体装置の製造方法
KR100303365B1 (ko) 에스오아이 기판의 제조방법
JPH07321196A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS62183168A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH1050824A (ja) Soi基板の製造方法
EP0732737A2 (en) Composite semiconductor substrate and fabrication method thereof