JP2003007618A - シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法 - Google Patents

シリコンエピタキシャルウェーハの製造方法

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JP2003007618A
JP2003007618A JP2001190926A JP2001190926A JP2003007618A JP 2003007618 A JP2003007618 A JP 2003007618A JP 2001190926 A JP2001190926 A JP 2001190926A JP 2001190926 A JP2001190926 A JP 2001190926A JP 2003007618 A JP2003007618 A JP 2003007618A
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silicon epitaxial
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Hiroyuki Kobayashi
裕之 小林
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Shin Etsu Handotai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エピタキシャル層の厚さを変更する必要が生
じても、直ちにアライメントマーク段差の最適値を知る
ことができるシリコンエピタキシャルウェーハの製造方
法を提供する。 【解決手段】 主表面の面方位が略(100)で表され
るシリコン単結晶基板41の主表面に不純物を拡散させ
て拡散層43を形成し、さらにその上にシリコンエピタ
キシャル層45を積層して製造されるシリコンエピタキ
シャルウェーハ1の製造方法であって、シリコン単結晶
基板41に設けられるアライメントマーク42の初期段
差を、該アライメントマーク42の初期幅と積層させる
べきシリコンエピタキシャル層45の厚さとに基づいて
決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコンエピタキ
シャルウェーハの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】公知のチョクラルスキー法(Czochralsk
i法)や、浮遊帯域溶融法(Floatingzone法)により製
造されたシリコン単結晶棒から得られるシリコン単結晶
基板(以下、単に基板ともいう)に不純物を拡散させて
p型またはn型の拡散層を形成し、その上からシリコン
エピタキシャル層(以下、単にエピタキシャル層ともい
う)を気相エピタキシャル成長させて、バイポーラデバ
イス、BiCMOSデバイス、パワーIC等のデバイス
用のシリコンエピタキシャルウェーハ(以下、単にエピ
タキシャルウェーハともいう)を得る技術は良く知られ
ている。例えば図1に示すように、フォトリソグラフィ
によりマスクパターンを形成したのち、イオン注入法に
よって不純物を拡散させて、シリコン単結晶基板41に
拡散層43を形成する。基板41には、フォトエッチン
グ処理により予め形成されている位置決め用アライメン
トマーク(以下、単にアライメントマークともいう)4
2を基準にして、露光装置内においてパターン形成のた
めのマスクとの重ね合わせが行われる。拡散層43を形
成したのち、エピタキシャル層45を積層させて上記デ
バイス用のシリコンエピタキシャルウェーハ1が得られ
る。この際、拡散層43は埋込層となる。
【0003】上記したような半導体デバイスを製造する
ために、このエピタキシャルウェーハ1が使用され、限
られたスペースのなかにデバイスが作りこまれる。そこ
で、微細加工技術が必要となる。微細加工におけるキー
ポイントは、微細なパターン形成、寸法制御、そして基
板とマスクの重ね合わせ精度である。量産性に適したフ
ォトリソグラフィ技術に関して言えば、より微細なマス
クパターンを得るために、露光波長の短波長化、レジス
トの高解像度化および高精度化等の適用がなされている
が、それに伴い、寸法制御性および重ね合わせの高精度
化の必要性が問題となってきている。高精度の重ね合わ
せ技術を実現するためには、位置合わせのためのアライ
メントマーク42が精度良く、かつ明瞭に形成されてい
る必要がある。すなわち、エピタキシャル層45を形成
したのちであっても、アライメントマーク42を基準と
してエピタキシャルウェーハ1と上部デバイス層形成用
マスクとの正確な重ね合わせが実現されなければならな
い。
【0004】ところが、エピタキシャル層45を厚く積
層させていくにつれアライメントマーク42は、その段
差が減少していき、やがて消失するに至る。エピタキシ
ャル層45を積層させたのちにも、このアライメントマ
ーク42を使用して位置合わせができるようにするに
は、これを最初に形成する際に、段差を大きく設計して
おけばよい。しかし、段差を過剰に大きく設計すること
は、段差形成のためのエッチング工程におけるコストの
高騰を招くため望ましくない。そこで、段差の最適値を
知るために、例えば段差および幅を変化させた複数の試
料基板を用意し、所望の成長条件にて所定の厚さのエピ
タキシャル層45を成長させるという予備試験が行われ
る。そして、それらエピタキシャル層45の形成された
エピタキシャルウェーハ1を個別に検査し、いずれの幅
および段差が最適値であるかを求める。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、試料基板を多
数用意してエピタキシャル層45を積層させ、どれが最
適であるか1つ1つチェックする必要があるという点に
おいて、この方法は非常に煩雑である。また、エピタキ
シャル層45の厚さを変更する必要が生じた場合、ある
いはアライメントマーク42の幅を変更する必要性に迫
られた場合には段差の最適値を改めて調べ直さなければ
ならず、ウェーハ設計の所要時間が長くなってしまうと
いう問題がある。
【0006】上記問題に鑑み本発明は、エピタキシャル
層の厚さ、あるいはアライメントマークの幅を変更する
必要が生じても、直ちにアライメントマーク段差の最適
値を知ることができるシリコンエピタキシャルウェーハ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】本発明
者らが検討した結果、アライメントマークの段差の減少
量は、エピタキシャル層の成長条件、例えば成長温度、
成長圧力、成長速度およびソースガスの種類等に左右さ
れるばかりでなく、アライメントマークの初期幅と積層
させるべきエピタキシャル層の厚さにも関与しているこ
とが分かった。そして、以下に示す製造方法を発明する
に至った。すなわち、本発明のシリコンエピタキシャル
ウェーハの製造方法は、主表面の面方位が略(100)
で表されるシリコン単結晶基板の主表面に不純物を拡散
させて拡散層を形成し、さらにその上にシリコンエピタ
キシャル層を積層して製造される埋込拡散層を有するシ
リコンエピタキシャルウェーハの製造方法であって、シ
リコン単結晶基板に設けられる凹状のアライメントマー
クの初期段差を、該アライメントマークの初期幅と積層
させるべきシリコンエピタキシャル層の厚さとに基づい
て決定することを特徴とする。
【0008】上記本発明により、アライメントマークの
初期段差を、該アライメントマークの初期幅と積層させ
るべきエピタキシャル層の厚さとに基づいて決定する
と、デバイス設計の変更に伴いエピタキシャル層の厚
さ、あるいはアライメントマークの幅を変更する必要性
が生じても、直ちにアライメントマークの段差の最適値
を知ることができる。すなわち、最適な段差のアライメ
ントマークが蝕刻形成された基板を容易に設計・製造で
き、ひいてはデバイス設計用のアライメントマークが明
瞭に形成されたシリコンエピタキシャルウェーハを容易
に製造できるようになる。このエピタキシャルウェーハ
を使用すれば、デバイス製造時にアライメントできない
という不具合も生じない。
【0009】より具体的には、シリコンエピタキシャル
層の厚さに対する、アライメントマークの底辺長さの変
化量と、該アライメントマークの段差の変化量とを所望
の成長条件において予め測定するという方法を採用でき
る。その測定結果に基づいて、所望の成長条件における
アライメントマークの段差の最適値を得るための検量線
を作成しておくことが、設計時間短縮の観点からも望ま
しい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係るエピタキ
シャルウェーハの製造方法を示す工程図である。図1
(a)〜(c)には、それぞれ基板41の厚さ方向と平
行な断面が示される。まず、チョクラルスキー法(Czoc
hralski法)や、浮遊帯域溶融法(Floatingzone法)に
より製造されたシリコン単結晶インゴットをスライシン
グしたのち、ラッピング、ポリッシング等の処理を施し
て得られた第一導電型のシリコン単結晶基板41の主表
面に、露光装置内においてパターン形成のためのマスク
との重ね合わせの際に基板41の位置の基準として使用
される位置決め用アライメントマーク42を形成する。
マスクパターンをフォトリソグラフィにより転写し、さ
らにドライエッチング、またはウェットエッチング処理
等を施すことによりアライメントマーク42が蝕刻形成
される(図1(a)参照)。なお、「第一導電型」とは
p型、あるいはn型のいずれかを示すものである。下記
に記す「第二導電型」は第一導電型とは逆の導電型のこ
とをいう。
【0011】マスクパターンを転写するための露光装置
において、このアライメントマーク42は、例えばCC
Dカメラを使用した画像処理、あるいはレーザー光を使
用した光学処理等によりその形状や位置が認識され、そ
の認識結果に基づいて基板41と図示しないマスクとが
所定の露光位置に自動的に、あるいはマニュアル操作に
て調整される。アライメントマーク42の形状は、基板
41の厚さ方向に対して平行かつ、該アライメントマー
ク42の開口端における1組の略平行な外形線に対して
垂直な断面において略矩形形状をなす。なお、本明細書
に記載の「断面」とは、特にことわりのない限り上記断
面を示すものである。
【0012】次に、図1(b)に示されるように、フォ
トエッチング及びイオン注入法により不純物を基板41
に拡散させることにより第二導電型の拡散層43を形成
する。この拡散層43を形成する際のフォトリソグラフ
ィ工程においてのみならず、位置決めが必要とされるフ
ォトリソグラフィ工程が実施される際には、このアライ
メントマーク42が基板41の位置の基準として使用で
きる。
【0013】続いて、図1(c)に示されるように、第
二導電型のエピタキシャル層45を公知の気相成長法に
より形成すると、拡散層43がエピタキシャル層45に
埋めこまれた形のエピタキシャルウェーハ1を得ること
ができる。エピタキシャルウェーハ1は、基板41、拡
散層43およびエピタキシャル層45のそれぞれによっ
てp−n接合が形成された形となり、そのp−n接合部
位はデバイスの機能発現の場となる。また、このように
して製造されたエピタキシャルウェーハ1を素地基板と
して、さらに拡散層等を形成することにより、バイポー
ラデバイス、BiCMOSデバイス、パワーIC等のデ
バイスを製造することができる。この際に、アライメン
トマーク42を基準として素地基板と上部デバイス層形
成用マスクとの正確な重ね合わせを実現する。
【0014】エピタキシャル層45を成長させていく際
に注意すべきは、エピタキシャル層45が厚くなるにつ
れアライメントマーク42が次第に浅くなっていくこと
である。エピタキシャル層45を積層させる厚さによっ
ては、アライメントマーク42の段差は、露光装置の仕
様によって決められた認識可能な必要最低段差を下回
り、アライメントマーク42を基準とした基板41の位
置決めができなくなってしまう。ただし、アライメント
マーク42をやみくもに深く形成するのみではエッチン
グ時間を必要以上に長びがせることにつながり、ひいて
は生産性の低下を招くので望ましくない。
【0015】以下に記す本発明のシリコンエピタキシャ
ルウェーハの製造方法においては、基板41に最初に設
けられる凹状のアライメントマーク42の初期段差を、
基板41の厚さ方向と平行な断面における開口端縁間距
離で定義される該アライメントマーク42の初期幅と、
積層させるべきエピタキシャル層45の厚さとに基づい
て決定するので、ある一定の成長条件にてエピタキシャ
ル層45を成長させる限り、直ちにアライメントマーク
42の段差を最適値に設定することができる。そして、
エピタキシャル層45を積層形成した際に、そのアライ
メントマーク42の形状を浮き上がらせるかたちで、エ
ピタキシャル層45の表面に転写アライメントマークが
生じるので、その転写アライメントマークを以降のデバ
イス作製工程のための位置決め用アライメントマーク4
2として使用することができる。
【0016】具体的には、任意のエピタキシャル層成長
条件において、エピタキシャル層45の厚さに対する、
前記断面に観察されるアライメントマーク42の底辺長
さの変化量と、該アライメントマーク42の段差の変化
量とを予め測定しておき、その結果より段差の最適値に
関する知見を得る。
【0017】エピタキシャル層45を積層させていく
際、アライメントマーク42は、図2の模式図に示すよ
うな形態にてその矩形形状が変化していく。図2の模式
図は、前記断面におけるアライメントマーク42の形状
を示すものである。まず図2(a)には、エピタキシャ
ル層が全く形成されていない時点のアライメントマーク
42が示されている。アライメントマーク42は、開口
端縁間距離で定義される初期幅がW、初期段差がS
に設定・蝕刻されている。
【0018】次に、任意の成長条件にてエピタキシャル
層45を気相成長させて、その厚さがTに達したとき
のアライメントマーク42の形状が図2(b)に模式的
に示される。図2(b)に示されるように、断面におけ
るその底辺部の幅が概ねゼロに等しくなるまで、初期段
差Sは大きく変化しない。厚さTまで成長したエピ
タキシャル層45の厚さに対する底辺部の幅の変化量
(減少量)を模式的にグラフ化したものが図2(i)に
示される。エピタキシャル層45の厚さに対する底辺部
の幅の変化率(減少率)は定数aで表される。図2
(i)から、 W=aT…(1) が成立する。この定数aの値は、エピタキシャル層45
の成長条件が同じであれば一定である。
【0019】さらに、エピタキシャル層45を成長させ
ていくことにより、エピタキシャル層45の厚さがT
に達した時のアライメントマーク42の形状が図2
(c)に模式的に示される。段差はSからSまで変化
しているとする。成長したエピタキシャル層45の厚さ
に対する段差の変化量(減少量)を模式的にグラフ化し
たものが図2(ii)に示される。エピタキシャル層45
の厚さに対する段差の変化率(減少率)は定数bで表さ
れ図2(ii)のグラフより、 (S−S)=b(T−T)…(2) が成立する。この定数bの値も定数aと同様に、エピタ
キシャル層45の成長条件が同じであれば一定である。
【0020】実質的に段差の変化を考慮しなければなら
ないのは、エピタキシャル層45の厚さがTに達して
からである。すなわち、上記定数aおよび定数bを求め
たときの成長条件において、積層させるべきエピタキシ
ャル層45の厚さをT、アライメントマーク42の初
期幅をW、初期段差をS、露光装置がアライメント
マーク42を認識するのに必要な段差をSとしたとき、
次式、 S−bΔT>S…(3) を満足する範囲内であればアライメントマーク42は認
識可能である。ΔTは、(2)式における(T
)に等しい。(3)式を変形してΔT=(T−T
)を代入し、さらに(1)式を代入すると、下記の
(4)式が導き出せる。 S>{T−(W/a)}b+S…(4)
【0021】上記(4)式を満足するように初期段差S
のアライメントマーク42を蝕刻形成すれば、同一の
成長条件においては、所定の厚さTのエピタキシャル
層45が形成された後でも自動、あるいはマニュアル認
識されるために必要な最低限の段差Sを確保することが
できる。
【0022】
【実施例】(実施例1)本発明の製造方法に基づいてシ
リコンエピタキシャルウェーハ1を作製するために、前
述した(4)式に示す定数aおよび定数bを導出するた
めの予備試験を以下に記す条件にて行った。まず、表面
処理が施された主表面の面方位が略(100)のシリコ
ン単結晶基板41を複数用意した(以下の実施例におい
て、すべてこの基板を使用した)。この基板41のそれ
ぞれに、幅をおよび段差がそれぞれ異なるアライメント
マーク42をフォトエッチングにより形成して複数の試
料基板とした。それら試料基板の上に、温度1150
℃、圧力80Torr、速度0.3μm/minの成長
条件にてシリコンエピタキシャル層45を気相成長さ
せ、種々のエピタキシャル層厚さ(エピ厚)における、
それら試料基板に形成されたアライメントマーク42の
前記断面に観察される底辺長さの減少量を調べた。その
結果を図3(a)に示す。データのばらつきを考慮し、
各データ点と原点とを結んだ際の傾きが最も大きくなる
直線の傾きを定数a/2として採用した(前記断面にお
いて片側のみ観察して底辺長さ減少量としているた
め)。図3(a)に示す測定結果より導き出した定数a
の値は0.50であった。
【0023】上記試料基板のうち、底辺長さの減少量が
停止したと確認されたものについて、同様の成長条件に
てさらにエピタキシャル層45を積層させ、その段差の
減少量を前記断面において観察した。その結果を図2
(b)に示す。この結果より、定数aと同様にして定数
bを導出した。その定数bの値は0.0155であっ
た。これら定数aおよび定数bの値を前述の(4)式に
適用して、以下に記載のすべての実施例において、アラ
イメントマーク42の最適な段差および幅に関する知見
を得ることとした。
【0024】まず、上記定数aおよび定数bを求めた際
と同様の条件にて8μmのエピタキシャル層45を積層
させたのち、アライメントマーク42の認識にNiko
n社製露光装置NSR2205i11Dを使用する場合
について、エピタキシャル層45を積層させる前に形成
すべきアライメントマーク42の段差を、前記(4)式
に基づいて求めた。この露光装置の標準サーチマーク幅
(すなわち、必要とされるアライメントマークの幅)は
3μmであり、検出限界段差は0.25μmである。こ
れらの値を(4)式に代入し、最低限必要とされる初期
段差Sが0.28μmであるという知見を得た。そし
てこの結果よりシリコン単結晶基板41に段差0.3μ
mのアライメントマーク42を予め蝕刻形成し、厚さ8
μmのエピタキシャル層45を積層させた。その結果、
エピタキシャル層45を積層させた後もアライメントマ
ーク段差がクリアに残存しており、オートアライメント
も良好に行えた。
【0025】(実施例2)実施例1と同様の条件にて基
板上に24μmのエピタキシャル層45を積層させたの
ち、アライメントマーク42の認識に実施例1に記載の
露光装置を使用する場合について、エピタキシャル層4
5を積層させる前に形成すべきアライメントマーク42
の段差を、前記(4)式に基づいて求めた。該露光装置
の標準FAI(Field Image Alignment)マーク(アラ
イメントマーク幅)は6μmであり、検出限界段差は
0.25μmである。これらの値を(4)式に代入し、
最低限必要とされるの初期段差Sが0.44μmであ
るという知見を得た。そしてこの結果よりシリコン単結
晶基板41に段差0.60μmのアライメントマーク4
2を予め蝕刻形成し、厚さ24μmのエピタキシャル層
45を積層させた。その結果、エピタキシャル層45を
積層させた後もアライメントマーク段差がクリアに残存
しており、オートアライメントも良好に行えた。
【0026】(比較例1)段差が0.30μmのアライ
メントマーク42を有する基板上に、エピタキシャル層
45を実施例2と同様の厚さ、ならびに同様の成長条件
にて積層させた。前述の実施例2と比較して、アライメ
ント段差不足のためパターンが明瞭でなく、実施例2記
載の露光装置でのオートアライメントは行えなかった。
【0027】(実施例3)実施例1と同様の条件にて基
板上に積層させるべきエピタキシャル層45の厚さが2
4μm、アライメントマーク42の段差が0.3μmの
ときに、マニュアルアライメントが可能とされるアライ
メントマークの初期幅Wを求めた。マニュアルアライ
メントを行うための露光装置として、ウシオ電機社製U
X−5000S−FD01を使用した。本装置における
マニュアルアライメントに必要な段差は0.1μmであ
る。これらの値を(4)式に代入し、最低限必要とされ
るアライメントマーク42の初期幅Wが12μmであ
るという知見を得た。そこで、この結果よりシリコン単
結晶基板41に30μm角のアライメントマーク42を
予め蝕刻形成し、厚さ24μmのエピタキシャル層45
を積層させた。その結果、エピタキシャル層45を積層
させた後もアライメントマーク段差がクリアに残存して
おり、マニュアルアライメントも良好に行えた。
【0028】(比較例2)幅が2μm、段差が0.3μ
mであるアライメントマーク42を有する基板上に、エ
ピタキシャル層45を実施例3と同様の厚さ、ならびに
同様の成長条件にて積層させた。その結果、段差は完全
に消失し、オートアライメント、マニュアルアライメン
トのいずれも行えなかった。
【0029】以上、実施例でも明らかにされた通り、本
発明のエピタキシャルウェーハの製造方法によれば、設
けるべきアライメントマークの段差および幅の適切な値
を迅速に知ることができる。なお、本発明は本実施形態
に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲にて
種々の態様で実施できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエピタキシャルウェーハの製造方
法を示す工程図。
【図2】アライメントマークの段差規定方法を説明する
説明図。
【図3】定数aおよび定数bを導出するための予備試験
の結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1 シリコンエピタキシャルウェーハ 41 シリコン単結晶基板 42 アライメントマーク 43 拡散層(埋込層) 45 シリコンエピタキシャル層 W 開口端縁間距離(アライメントマーク初期幅) S 初期段差

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主表面の面方位が略(100)で表され
    るシリコン単結晶基板の主表面に不純物を拡散させて拡
    散層を形成し、さらにその上にシリコンエピタキシャル
    層を積層して製造される埋込拡散層を有するシリコンエ
    ピタキシャルウェーハの製造方法であって、 前記シリコン単結晶基板に設けられる凹状のアライメン
    トマークの初期段差を、該アライメントマークの初期幅
    と積層させるべき前記シリコンエピタキシャル層の厚さ
    とに基づいて決定することを特徴とするシリコンエピタ
    キシャルウェーハの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコンエピタキシャル層の厚さに
    対する、前記アライメントマークの底辺長さの変化量
    と、該アライメントマークの段差の変化量とを予め測定
    することを特徴とする請求項1記載のシリコンエピタキ
    シャルウェーハの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記シリコンエピタキシャル層の厚さが
    ゼロの時点から、前記アライメントマークの底辺長さの
    変化が停止する時点までにおける、該シリコンエピタキ
    シャル層の厚さの変化に対する前記アライメントマーク
    の底辺長さの変化率を定数aとして定め、 さらにその時点から、前記シリコンエピタキシャル層の
    厚さの変化に対する前記アライメントマークの段差の変
    化率を定数bとして定め、 積層させるべき前記シリコンエピタキシャル層の厚さが
    T、前記アライメントマークの初期幅がW、露光装置
    が前記アライメントマークを認識できる最小段差がSで
    あるとき、前記シリコン単結晶基板に設けられる前記ア
    ライメントマークの初期段差Sを、 S>{T−(W/a)}b+S を満足するように定めることを特徴とする請求項1また
    は2記載のシリコンエピタキシャルウェーハの製造方
    法。
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Cited By (4)

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