JP2003007584A - 半導体デバイスの製造方法およびそのシステム - Google Patents

半導体デバイスの製造方法およびそのシステム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、微細な先端デバイスは、はじめの工程か
ら終わりまで1つの露光装置で着工されている。これは
露光レンズ間の歪み差によって生じる重ね合わせずれを
避けるためである。しかし、この結果、仕掛かり増加お
よび待ち時間発生による高価な露光装置の稼働率低下が
生じ、低コスト化実現の隘路となっている。 【解決手段】レンズ歪み、コマ収差、レチクル描画誤差
を事前に計測しておき、ショットサイズ、デバイスパタ
ーン、照明条件から当該工程の製品・工程に対して規格
内となる露光号機の組み合わせとそれらに対する補正値
を動的に算出し、規格内号機での着工指示を行う半導体
デバイスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造方法に関し、特に露光工程において下層パターンと
の合わせずれの発生を低減して上層のパターンを露光す
ることを可能にする半導体デバイスの製造方法およびそ
のシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造は、半導体ウエハ
上に導電膜または絶縁膜を成膜し、この上に感光剤であ
るレジストを塗布、レチクル上の回路パターンをレジス
トに露光、現像した後、膜をエッチングすることによっ
て半導体ウエハ上に回路パターンを生成するといった工
程を各層で繰り返すことによって行われている。この
時、下地層パターンに対し、露光時の回路パターンの位
置ずれがあると回路は断線またはショートし、半導体デ
バイスの不良となる。このため、露光装置は回路パター
ンの露光に先だって回路パターンの外周にあるアライメ
ントマークを光学的に検出し、下地層の位置を計測、転
写位置を補正することによって下地層と露光層の位置合
わせを行っている。この時、下地層と露光層で異なる露
光装置を用いると投影レンズの歪みが装置間で異なるた
め、アライメントマーク位置での位置合わせを行っても
回路パターン部で合わせずれが生じる。このため、露光
工程では最初の工程から最終工程まで常に同一の露光装
置を用いる着工方式(号機限定着工)が採用されてい
る。
【0003】しかし、このことは高価な露光装置の稼働
率が上がらない大きな一因であり、工程間で複数の露光
装置を活用するための方策がいくつか開示されている。
例えば、特開平9―92609号公報に記載されている
ように、2装置間のレンズ歪みを倍率で補正する方法が
ある。また、特開2000―114132号公報には、
露光装置Aで着工したウエハに対して露光装置Bで着工
可能かを2装置間のレンズ歪みの差から判定する方法が
開示されている。また、レチクルの描画誤差を露光装置
の倍率、回転および走査露光時におけるステージの直交
度制御によって補正する方法が特開2000―1241
25号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公知技術に関して
は次のような問題点がある。すなわち、上記例において
は波動光学的歪みへの考慮が抜けている。レンズ歪みに
関しては、幾何光学的な歪みとコマ収差等レンズの収差
起因の波動光学的な歪みがある。後者を図11により説
明する。
【0005】露光レンズ30は例えば、波面収差として
コマ収差300をもつ。これは、例えば、露光レンズ3
0組立時の要素レンズの偏心やチルトおよびレンズ面の
面精度誤差に起因する非対称な収差である。露光に際し
ては、図11(a)に示す通常照明の他に、「光アライア
ンス1998年1月号第4頁」に記載されているような
輪帯照明が適用される場合がある。輪帯照明での露光を
図11(b)に示す。輪帯照明では、照明光束2002の
断面が輪帯状であり、転写パターンのコントラストを向
上させる効果がある。
【0006】コマ収差300は露光レンズ30の周辺程
大きい。従って、図11に示すように光束が周辺に拡が
る輪帯照明の転写パターン位置ずれΔX'は、通常照明で
の位置ずれΔXよりも大きくなる。すなわち、露光レン
ズ30を通る光束の強度分布により、転写パターンの位
置ずれが変わる。また、照明光束が同じでも、転写パタ
ーンの空間周波数によって露光レンズ30内を通る回折
光の位置が異なるため、位置ずれ量が異なる。図12は
粗いパターン210と微細パターン220に露光光20
03が入射した場合を示す。(b)の回折角の大きい微
細パターン220の回折光2005の方が(a)の粗い
パターン210の場合と比べて、露光レンズ30の周辺
を通るので、(a)の位置ずれ量Δx'よりも(b)の位
置ずれ量Δx'より大きくなる。
【0007】以上のことから、波動光学的歪み、すなわ
ち波面収差起因の位置ずれは、照明条件および転写パタ
ーンサイズによって変化するため、波面収差の大きさと
照明条件、転写パターンサイズをパラメータとして算出
する必要がある。
【0008】また、上記の波動光学的歪みと幾何光学的
歪みであるレンズ歪み、およびレチクル描画誤差による
歪みは、像面上各点での歪みの方向によって、ある点で
は増大し、ある点では縮小する。従って、これらの結果
得られる転写像の歪みは、それぞれの歪みを2次元的に
加算することによって得られる。前述の公知例は、3つ
の歪みのうち1つしか考慮されてなかったり、2次元的
加算による統合的歪みの取り扱いの概念が抜けていたり
する。
【0009】本発明の目的は、上記の幾何学的なレンズ
歪み、波面収差起因の波動光学的歪み、レチクル描画誤
差による歪みからなる統合的な2次元的歪みを考慮した
補正を行うことにより、露光装置の号機限定緩和を行う
半導体デバイスの製造方法を与えることである。本発明
の新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明
らかになるであろう。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、第1の露光工程において基板を第1の
回路パターンで露光してこの基板上に第1の回路パター
ンを形成し、第2の露光工程において第1の回路パター
ンを形成した基板を第2の回路パターンで露光して第1
の回路パターンに電気的に接続する第2の回路パターン
を形成する半導体デバイスの製造方法において、第1の
露光工程において基板を第1の回路パターンで露光する
ときの第1の総合転写化歪みを求め、第2の露光工程に
おいて基板を第2の回路パターンで露光するときの第2
の総合転写化歪みを求め、第1の総合転写化歪みと第2
の総合転写化歪みとに基づいて第2の露光工程の補正値
を求め、この補正値で補正した第2の露光工程において
第1の露光工程を経て形成された第1の回路パターン上
に第2の回路パターンを露光し、第2の回路パターンを
形成するようにした。
【0011】また、上記目的を達成するために、本発明
では、半導体デバイスの製造方法において、基板表面に
第1のレジストを塗布する工程と、第1の露光装置を用
いて基板上に塗布した第1のレジストに第1の回路パタ
ーンを露光転写する第1の露光工程と、この第1の回路
パターンを露光転写した基板をエッチング処理して第1
の回路パターンを形成する工程と、第1の回路パターン
を形成した基板に絶縁膜を形成する工程と、基板上に第
2のレジストを塗布する工程と、第2の露光装置を用い
て基板上に塗布した第2のレジストに第2の回路パター
ンを露光転写する第2の露光工程と、第2の回路パター
ンを露光転写した基板をエッチング処理して第2の回路
パターンを形成する工程とを含み、第2の露光工程にお
いては、第2の露光装置を、第1の露光装置に対するレ
チクル描画誤差、レンズ歪み、波面収差起因の歪みに基
づいた補正を施した状態で第2の回路パターンを露光す
るようにした。
【0012】また、上記目的を達成するために、本発明
では、第1の工程の回路パターン上に第2の工程の回路
パターンを露光する半導体デバイスの製造方法におい
て、(1)前記第1の工程のレチクル描画誤差による歪
みを読み込むステップと、(2)前記第1の工程の露光
装置におけるレンズ歪みを読み込むステップと、(3)
前記第1の工程の露光装置における波面収差起因歪みを
読み込むステップと、(4)前記第1の工程の露光装置
で設定された補正値を読み込むステップと、(5)前記
第1の工程の統合化された歪みを算出するステップと、
(6)前記第2の工程のレチクル描画誤差による歪みを
読み込むステップと、(7)前記第2の工程の露光装置
におけるレンズ歪みを読み込むステップと、(8)前記
第2の工程の露光装置における波面収差起因歪みを読み
込むステップと、(9)前記第2の工程の統合化転写歪
みを算出するステップと、(10)前記第2の工程の統
合化転写歪みと前記第1の工程の統合化転写歪みとの差
のを算出するステップと、(11)前記第2の工程の露
光装置における、前記差を最小にする補正値を算出する
ステップを有することを特徴とする。
【0013】これにより、レチクル描画誤差、レンズ歪
み、波面収差起因の歪みを統合した、2つの露光装置間
で実際に近い転写歪みの差が算出できるので、第2の露
光装置において精度の高い補正値を算出することが可能
となる。
【0014】また、上記を発展させた半導体デバイスの
製造方法として、(12)前記第1の工程で使用された
レチクルの識別子と露光装置の識別子を検索するステッ
プと、(13)前記第1の工程で使用されたレチクルの
描画誤差による歪みを読み込むステップと、(14)前
記第1の工程で使用された露光装置におけるレンズ歪み
を読み込むステップと、(15)前記第1の工程で使用
された露光装置における波面収差起因歪みを読み込むス
テップと、(16)前記第1の工程で使用された露光装
置の露光時の補正値を読み込むステップと、(17)前
記ステップ(12)から(16)のデータより、第1の工程での
転写歪みを算出するステップと、(18)前記第2の工
程におけるレチクルの描画誤差による歪みを読み込むス
テップと、(19)前記第2の工程における露光装置候
補のレンズ歪みを読み込むステップと、(20)前記第
2の工程における露光装置候補の波面収差起因歪みを読
み込むステップと、(21)前記ステップ(18)(19)(20)
のデータより第2の工程での統合化転写歪みを算出する
ステップと、(22)前記第1の工程での統合化転写歪
みと前記第2の工程での統合化転写歪みの差分を算出す
るステップと、(23)前記統合化転写歪みの差分を最
小にする補正値と補正後の位置ずれ差分の最大値を算出
するステップと、(24)前記補正後の位置ずれ差分の
最大値と予め設定した規格値を比較し、規格値より小さ
い場合、前記露光装置候補と前記補正値をデータとして
記録または出力し、規格値より大きい場合は、ステップ
(19)に戻り別の露光装置候補を選択するステップを有す
ることを特徴とする。
【0015】これにより第2の工程において、合わせの
規格を満足する複数の露光装置の中から空いている装置
を選択することが可能となるため、装置稼働率を向上さ
せることができる。
【0016】さらに、第1の工程および第2の工程にお
ける露光装置の波面収差起因の歪みを読み込むステップ
は、(25)該露光装置の照明条件を読み込むステップ
と、(26)レチクル上の回路パターンの寸法情報を読
み込むステップと、(27)該露光装置の像高毎の波面
収差を読み込むステップと、(28)前記照明条件と前
記寸法情報と前記像高毎の波面収差から前記回路パター
ンの像を算出するステップと、(29)前記回路パター
ンの像の位置ずれから、波面収差起因の歪みを算出する
ステップを有することを特徴とする。
【0017】これにより、波面収差起因歪みを一定の値
ではなく、照明条件と回路パターン寸法に依存した値と
して算出するため、より実際の値に近い波面収差起因歪
みのデータを得ることができる。
【0018】そして、上記半導体デバイスの製造方法に
おいて、ステップ(13)〜(23)および、ステップ
(25)〜(29)は、特定の露光装置、レチクル、照
明条件、回路パターン寸法について行われ、特定の条件
の組み合わせ毎に補正値と補正後の位置ずれ差分の値
を、予め算出しておき、記憶媒体に格納しておくように
した。
【0019】これにより、補正値と補正後の位置ずれ差
分の値の算出時間を省略することができるので、合わせ
規格を満たす露光装置の組み合わせと対応する補正値を
高速に得ることが可能となる。
【0020】また、上記目的を達成するために、本発明
では、第1の工程の回路パターン上に第2の工程の回路
パターンを露光する半導体デバイス製造システムを、被
露光基板の製造に用いた露光装置と照明条件と補正値お
よびレチクルの来歴を記憶する来歴記憶手段と、レチク
ル毎の描画誤差起因歪みと代表的な回路パターン寸法を
記憶するレチクルデータ記憶手段と、露光装置毎のレン
ズ歪みを記憶するレンズ歪み記憶手段と、露光装置毎お
よび各像高毎の波面収差データを記憶する波面収差デー
タ記憶手段と、前記照明条件と前記回路パターン寸法お
よび前記各像高毎の波面収差から波面収差起因歪みを算
出する波面収差起因歪み算出手段と、前記波面収差起因
歪みを記憶する波面収差起因歪み記憶手段と、前記レチ
クルデータと前記レンズ歪みデータと前記波面収差デー
タから統合化転写歪みを算出する統合化転写歪み算出手
段と、2つの統合化転写歪みの差分を算出し、該差分を
最小にする補正値を算出する補正値算出手段と、製品、
工程毎の合わせ規格を記憶する合わせ規格記憶手段と、
2つの前記露光装置と前記照明条件と前記レチクルの情
報と対応する補正値および統合化転写歪み最大値を記憶
する組み合わせ情報記憶手段と、前記被露光基板に対応
する第1の工程に関する来歴情報を来歴記憶手段から読
み出し、該来歴情報の露光装置、照明条件、レチクルに
対応する第2の工程の露光装置、照明条件、レチクルの
候補を第2の工程に対応する合わせ規格と第1の工程と
第2の工程に対応する前記統合化転写歪みの差分を比較
することによって、着工可能な露光装置、照明条件、レ
チクルの候補を選択する候補選択手段と、前記着工可能
な露光装置の候補と実際の露光装置の稼働状況を比較
し、着工する露光装置を判断する着工判断手段とを備え
て構成した。
【0021】これにより、統合化転写歪みによる2装置
間の補正値の取得および、合わせ規格を考慮した着工可
能な露光装置の選択が効率的に行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を基に説明する。図1は本発明の一実施形態である
半導体デバイス製造工程における露光装置の補正値を算
出するための処理フロー、図2は、処理フローが対象と
する2次元歪みデータの模式図を示す。最初に、図1に
より露光装置の補正値を算出するための処理フローにつ
いて説明する。
【0023】まず、ステップ9101で第1の工程にお
けるレチクルの描画誤差による歪みデータを読み込む。
次にステップ9102で第1の工程における露光装置の
レンズ歪みデータを読み込む。さらに、ステップ910
3で第1の工程における露光装置の波面収差起因の歪み
データを読み込む。また、ステップ9104では第1の
工程の露光装置に設定された補正値を読み込む。ここで
補正値は、例えば、露光時の転写像におけるレチクル走
査方向の倍率、レチクル走査方向と直交する方向の倍
率、レチクル走査方向と被露光基板走査方向の直交度、
および該転写像の回転である。次にステップ9105に
より、第1の工程におけるレチクル描画誤差による歪み
およびレンズ歪みおよび波面収差起因歪みを加算し、こ
れを上記補正値で補正することにより、第1の工程の統
合化転写歪みを算出する。
【0024】次にステップ9201から9203におい
て、第2の工程におけるレチクル誤差による歪み、レン
ズ歪み、波面収差起因歪みの各データを読み込み、ステ
ップ9205でこれらを加算することにより、第2の工
程の統合化転写歪みを算出する。
【0025】次にステップ9306により、ステップ9
105および9205で算出した第1および第2の工程
における統合化転写歪みの差分を算出し、ステップ93
07で差分を補正するための第2の工程における露光装
置の補正値を算出する。この補正値は、上記と同様、例
えば、露光時の転写像におけるレチクル走査方向の倍
率、レチクル走査方向と直交する方向の倍率、レチクル
走査方向と被露光基板走査方向の直交度、および該転写
像の回転である。
【0026】最後にステップ9308において、この補
正値を第2の工程の露光装置へ入力する。
【0027】このように第2の工程の露光装置に補正値
を入力した状態で、表面にレジストを塗布した半導体ウ
ェハを第1の工程の露光装置に搬入して第1のマスクを
用いてこの半導体ウェハ表面に塗布したレジストを露光
して第1の回路パターンを転写する。つぎに、この第1
の回路パターンを露光転写した半導体ウェハを現像工程
で処理して第1の回路パターンを露光転写したレジスト
を現像し、その後エッチング工程で現像したレジストを
マスクとして半導体ウェハをエッチング処理することに
より半導体ウェハ上に第1の回路パターンを形成する。
【0028】その後、この半導体ウェハに形成した第1
の回路パターン上に絶縁膜を形成し表面にレジストを塗
布してから第2の工程の露光装置に搬入し、第2のマス
クを用いてこの半導体ウェハ表面に塗布したレジストを
露光して第2の回路パターンを転写する。つぎに、この
第2の回路パターンを露光転写した半導体ウェハを現像
工程で処理して第2の回路パターンを露光転写したレジ
ストを現像し、その後エッチング工程で現像したレジス
トをマスクとして半導体ウェハをエッチング処理するこ
とにより、半導体ウェハ上に第1の回路パターンに電気
的に接続する第2の回路パターンが形成される。
【0029】次に、図1の露光装置の補正値を算出する
ための処理フローにおける各歪みデータについて、図2
により説明する。第1の工程のレチクル誤差による歪み
データ21の歪み測定ポイントは、レチクルアライメン
トの基準となる左右のレチクルマーク211および21
2と、設計データから選択された回路パターンで構成さ
れた格子213である。これらは、レーザ測長器等を備
えた座標測定装置により絶対座標が測定される。レチク
ル誤差による歪みデータ21は、レチクルマーク211
および212の測定座標が設計上の座標と一致するよう
設計データ座標の倍率、回転を補正した場合に得られる
各回路パターンの設計上の座標と実際に測定された座標
のx方向、y方向の差分ΔRxi、ΔRyiを各測定ポイントi
において求めたものと、レチクルマーク211および2
12を測定した絶対座標そのものよりなる。第2の工程
のレチクル誤差による歪みデータ22も上記と同様な手
順で得られる。
【0030】第1の工程における露光装置の歪みデータ
31は、格子上に配置されたパターンが含まれる、上記
各工程の製品レチクルとは別の、評価用レチクルを被露
光基板上に露光し、形成された転写パターンを上記の座
標測定装置によって計測することによって得られる。ま
た、通常、レチクル上のレチクルマーク311および3
12は露光装置の遮光板(マスキングブレード)によっ
て露光されないが、本測定では遮光せずにパターンと同
時に被露光基板上に露光する。被露光基板に形成された
レチクルマーク311および312の座標も測定し、第
1の工程における露光装置の歪みデータ31に含める。
これは、後でレチクル誤差による歪に露光装置の歪を加
算する際、両方の歪データの位置合わせをするのに使用
される。
【0031】ここで、上記評価用レチクルの格子上に配
置された転写パターンの測定座標から露光装置の歪みデ
ータ31を求める方法を説明する。このためには、まず
歪み測定評価用レチクルの描画誤差起因の各パターンの
x方向およびy方向の位置誤差ΔSrxi、ΔSryiを補正に
より除去する必要がある。iはパターンiに対応する。Δ
Srxi、ΔSryiは「数1」「数2」によって得られる。
【0032】
【数1】
【0033】
【数2】
【0034】ここに、Srxi、Sryiは評価用レチクルにお
ける各パターンiのx方向およびy方向の絶対測定座
標、Sdxi、Sdyiは評価用レチクルにおける各パターンi
のx方向およびy方向の設計値座標である。一方、第1
の工程における露光装置の歪みデータΔSlenxi、ΔSlen
yiは「数3」「数4」で得られる。
【0035】
【数3】
【0036】
【数4】
【0037】ここに、Smxi、Smyiは被露光基板における
転写パターンの絶対座標の測定値である。従って「数
1」「数2」「数3」「数4」よりΔSlenxi、ΔSlenyi
は、
【0038】
【数5】
【0039】
【数6】
【0040】となる。これらの操作により第1の工程に
おける露光装置の歪データ31が得られる。第2の工程
における露光装置の歪データ32も同様な操作によって
得られる。
【0041】次に第1の工程における露光装置の波面収
差起因歪みデータ41の求め方について説明する。前述
の歪みデータ31は、幾何光学的な歪みを示し、パター
ンの大きさや照明条件によらず一定である。しかし、波
動光学的にはパターンの大きさや照明条件によって転写
回折光に強度分布がある。露光レンズにおける通過場所
の重みが異なるため、波面収差によって、転写位置に幾
何光学的歪みである露光装置の歪データ31からの偏差
が生じる。この偏差を示したものが波面収差起因の歪み
データ41である。
【0042】先に図5、図6を引用して説明したよう
に、波面収差起因の歪みは波面収差および照明条件やパ
ターンの空間周波数に依存する。そこで、露光レンズ3
0の像高毎の波面収差300を予め測定しおき、これと
レチクルパターンおよび照明条件を入力することによ
り、波動光学的な数値計算により被露光基板上の転写像
を求め、位置ずれΔX'を算出する。転写像の計算方法
は、例えば、'Y.Yoshitake et al、 SPIE Vol.1463、pp
678-679、1991' に記載されている。位置ずれは、例え
ば、各像高i毎に転写像の光強度分布の重心とレチクル
パターン設計位置との差分ΔWxi、ΔWyiを算出すること
によって与えられる。また、統合化転写歪みを幾何光学
的歪みである露光装置の歪データ31と波面収差起因歪
み41の加算によって求める場合は、位置ずれを各像高
において、転写像の光強度分布の中心と露光装置の歪デ
ータ31の差分として求める。なお、第2の工程におけ
る露光装置の波面収差起因歪みデータ42も同様な操作
によって得られる。
【0043】統合化転写歪みデータ51であるΔξxi、
Δξyiは次式によって得られる。
【0044】
【数7】
【0045】
【数8】
【0046】露光装置は下地層に対する露光層のショッ
ト補正を、被露光基板を回転させることによって行って
いる。また走査型の露光装置の場合は、走査方向の倍率
とショット倒れ成分を被露光基板を搭載するステージの
制御によって行っている。従って、下地層に対する露光
層のショット補正値を加味した統合化転写歪みデータ5
3であるΔξ'xi、Δξ'yiは、
【0047】
【数9】
【0048】
【数10】
【0049】ここに、a、b、c、d、Δx、Δyはショッ
ト回転、X、Y方向の倍率およびショット倒れ成分およ
びオフセットの補正を行うための補正値、Xi、Yiはそ
れぞれ、x方向およびy方向の像高を示す。
【0050】次に第1の工程においてショット補正され
た統合化転写歪みデータ53と第2の工程における統合
化転写歪みデータ52の差分データ54を算出する。次
に差分データの2乗和errが最小になるような補正値
A、B、C、D、ΔX、ΔYを算出する。
【0051】
【数11】
【0052】ここに、Δζxi、Δζyiは差分データであ
る。未知の補正値A、B、C、Dは、errをA、B、
C、D、ΔX、ΔYで偏微分し、それぞれを0とおいた4
つの連立方程式を解くことによって得られる。このよう
にして算出された補正値A、B、C、Dと補正後の残渣
データ55は、後述図10の組み合わせ情報記憶手段6
6に登録される。なお、残渣データ55における各像高
(Xi、Yi)に対する残渣(Δdxi、Δdyi)は次式で算出
される。
【0053】
【数12】
【0054】
【数13】
【0055】ここで、補正値A、B、C、Dとショット
回転θ、X方向およびY方向の倍率Mx、Myおよびショッ
ト倒れ成分αの関係は下式で与えられる。
【0056】
【数14】
【0057】次に図3を用いて、本発明の別の実施例で
ある複数の露光装置を活用するための処理フローについ
て説明する。
【0058】まず、ステップ9100で下地層である第
1の工程で使用したレチクルおよび露光装置名を検索す
る。次に、検索したレチクル名よりステップ9101で
第1の工程におけるレチクルの描画誤差による歪みデー
タを読み込む。次に検索した露光装置名からステップ9
102で第1の工程における露光装置のレンズ歪みデー
タを読み込む。さらに、ステップ9103で第1の工程
における露光装置の波面収差起因の歪みデータを読み込
む。また、ステップ9104では第1の工程の露光装置
に設定された補正値を読み込む。ここで補正値は、例え
ば、露光時の転写像におけるレチクル走査方向の倍率、
レチクル走査方向と直交する方向の倍率、レチクル走査
方向と被露光基板走査方向の直交度、および該転写像の
回転である。次にステップ9105により、第1の工程
におけるレチクル描画誤差による歪みおよびレンズ歪み
および波面収差起因歪みを加算し、これを上記補正値で
補正することにより、第1の工程の統合化転写歪みを算
出する。
【0059】次にステップ9200により装置号機変数
Nを0にセットし、ステップ9201で第2の工程のレ
チクル描画誤差による歪みデータを読み込む。次にステ
ップ9301で装置変数Nを1加算し、ステップ930
2において、N号機のレンズ歪みデータを読み込み、ス
テップ9303で第2の工程におけるN号機の露光装置
の波面収差起因歪みデータを読み込む。次にステップ9
205により第2の工程におけるレチクル描画誤差によ
る歪み、N号機のレンズ歪み、N号機の波面収差起因歪
みの各データを加算することにより、N号機における第
2の工程の統合化転写歪みを算出する。
【0060】次にステップ9306により、ステップ9
105および9205で算出した第1およびN号機の第
2の工程における統合化転写歪みの差分を算出し、ステ
ップ9307で差分を補正するための第2の工程におけ
る露光装置の補正値を算出する。ステップ9408でこ
の補正値による補正後の位置ずれ差分の最大値を算出
し、予め設定した規格値と比較する。補正後の位置ずれ
差分が規格値より大きい場合は、N号機は第2の工程の
露光装置としては不適と判断し、ステップ9301に戻
って、他号機の採用可否判定の処理を行う。補正後の位
置ずれ差分が規格値より小さい場合は、N号機は第2の
工程の露光装置として適格と判断し、ステップ9409
でN号機名と補正値を記憶媒体に登録する。ステップ9
410でNの値が最大値に達したかを判定し、達した場
合は対象となる全ての号機の採用可否判定が終わったと
してステップ9411で処理終了とする。ステップ94
10でNの値が最大値に未達の場合は、ステップ930
1に戻り、他号機の採用可否判定を行う。
【0061】このように第2の工程の露光装置として選
定したN号機に補正値を入力した状態で、表面にレジス
トを塗布した半導体ウェハを第1の工程の露光装置に搬
入して第1のマスクを用いてこの半導体ウェハ表面に塗
布したレジストを露光して第1の回路パターンを転写す
る。つぎに、この第1の回路パターンを露光転写した半
導体ウェハを現像工程で処理して第1の回路パターンを
露光転写したレジストを現像し、その後エッチング工程
で現像したレジストをマスクとして半導体ウェハをエッ
チング処理することにより半導体ウェハ上に第1の回路
パターンを形成する。
【0062】その後、この半導体ウェハに形成した第1
の回路パターン上に絶縁膜を形成し表面にレジストを塗
布してから第2の工程の露光装置として選定したN号機
に搬入し、第2のマスクを用いてこの半導体ウェハ表面
に塗布したレジストを露光して第2の回路パターンを転
写する。つぎに、この第2の回路パターンを露光転写し
た半導体ウェハを現像工程で処理して第2の回路パター
ンを露光転写したレジストを現像し、その後エッチング
工程で現像したレジストをマスクとして半導体ウェハを
エッチング処理することにより、半導体ウェハ上に第1
の回路パターンに電気的に接続する第2の回路パターン
が形成される。
【0063】次に図4により、波面収差起因歪みの算出
に必要なパラメータについて説明する。まず、対象とな
る回路パターンの像計算を行うため、照明条件200
0、回路パターン200および露光レンズ30の波面収
差300が必要となる。これらのパラメータを用いた像
計算の方法については、例えば、上述の'Y.Yoshitake e
t al、 SPIE Vol.1463、pp678-679、1991'に開示されて
いる。
【0064】ここで、図5による照明条件2000の具
体例について説明する。図5(a)は一般的な照明であ
り、パラメータとしては照明光源像2010の直径D1お
よび露光レンズ30の絞り31の像31'の直径Depで表
すことができる。図5(b)は、回路パターン200と
して白黒情報以外に位相情報をもつ場合、いわゆる位相
シフトレチクルを用いる場合に使われる照明条件であ
り、Depに対する照明光源像の直径D2の比が図5(a)
に比べて小さい。図5(c)は輪帯照明と呼ばれるもの
で、照明光源像2030の外径D4および内径D3とDepで
表すことができる。
【0065】次に図4の回路パターン200の具体例を
図6により説明する。まず、図6(a)はライン&スペ
ースパターンであり、透明部202と遮光部202で構
成される。ライン&スペースパターンのパラメータとし
ては、遮光部202であるラインの幅L1とライン&スペ
ースのピッチP1で表すことができる。また、図6(b)
はホールパターンの例であり、遮光部204と開口部2
03で構成される。x方向の開口幅Sx、ピッチPx、y方
向の開口幅Sy、ピッチPyとして表すことができる。
【0066】次に図4の波面収差300の例を示す。波
面収差301はx方向に非対称なコマ収差の例であり、
3次元的なデータである。波面収差301は、例えば'
N.R.Farrar et al、 SPIE Vol.4000、pp19-22、2000'に
記載の方法で露光レンズの各像高毎に計測することがで
きる。
【0067】ここで、図2の波面収差起因歪み41の算
出方法を図8により説明する。図6(a)の回路パター
ンの光強度分布2021は遮光部202が光強度0、透
過部201が光強度1の間で変化する。回路パターンの
光強度分布2021および図5(a)に示す照明202
0および図7のx方向に非対称な波面収差301を入力
として、上述の方法で像計算を行うと、図8に示す像光
強度分布2022が得られる。像強度分布2022は、
回路パターンの光強度分布2021に対し、非対称な波
面収差301のため、ΔXだけシフトする。
【0068】ここで、シフトΔXの算出方法を説明す
る。回路パターンの光強度分布2021を表す式をF
(x)、像強度分布2022を表す式をG(x)とすると、そ
れらの畳み込み積分H(τ)は、
【0069】
【数15】
【0070】となる。ここで、τは像強度分布G(x)のシ
フト量である。H(τ)はG(X)をτずらした時のF(x)との
不一致度を示すもので、H(τ)が最小の時が最も一致す
る時で、像シフトがない状態であると考えられる。図9
のようにH(τ)の最小値を与えるτの値が図8の像シフ
トΔXとなる。像高によって図7の波面収差301は変
化するため、それぞれの像高での像シフトΔXを算出す
ることにより、図2の波面収差起因歪み41が得られ
る。
【0071】次に、半導体デバイス製造システムの一実
施形態を図10により説明する。ここで、まず第1の工
程において、図4に図示する被露光基板4を露光するの
に使用されたレチクルの識別子、照明条件、露光装置識
別子および入力補正値の来歴情報がホストコンピュータ
6により、露光装置3から来歴記憶手段61に記憶され
ている。
【0072】第2の工程においては、最初にまず、ホス
トコンピュータ6は第2の工程の露光装置候補と補正値
を来歴記憶手段61は制御部7の制御手段76に問い合
わせを行う。
【0073】制御手段76は、組み合わせ情報記憶手段
66を検索し、第1の工程におけるレチクル、照明条
件、露光装置と今回対象とする第2の工程におけるレチ
クル、照明条件、露光装置の組み合わせが過去になかっ
たかを調べる。
【0074】過去になかった場合、まず、波面収差起因
歪み算出手段71は、第1の工程のレチクル識別子、照
明条件、露光装置識別子の情報を来歴記憶手段61から
取得する。波面収差起因歪み算出手段71は、レチクル
識別子からレチクルデータ記憶手段を検索した結果得ら
れたレチクル描画誤差による歪みと線幅やピッチ等回路
パターンに関わる情報と、露光装置識別子により波面収
差データ記憶手段64を検索した結果得られた、波面収
差データと、さらに来歴記憶手段61より取得した照明
条件を入力パラメータから像計算と像シフト量の計算を
行い、この結果得られた波面収差起因歪みデータを露光
装置識別子、レチクル識別子および照明条件とともに波
面収差起因歪み記憶手段65に記憶する。
【0075】次に統合化転写歪み算出手段がレチクル識
別子、露光装置識別子および照明条件から、レチクルデ
ータ記憶手段62、レンズ歪み記憶手段63および波面
収差起因歪み記憶手段65を検索し、レチクル描画誤差
起因歪み、レンズ歪み、波面収差起因歪みを取得し、こ
れらから第1工程の統合化転写歪みを算出し、レチクル
識別子、露光装置識別子および照明条件とともに第1工
程の統合化転写歪みを組み合わせ情報記憶手段66に記
憶する。
【0076】次に第2の工程に関しても、上述の第1の
工程と同様な処理が施され、第2工程の統合化転写歪み
を組み合わせ情報記憶手段66に記憶する。
【0077】この後、補正値算出手段73が、組み合わ
せ情報記憶手段66から読み出した第1の工程と第2の
工程の統合化転写歪み、および来歴記憶手段61から取
得した第1の工程における補正値から統合化転写歪みの
差を最小にする第2の工程における補正値と、この補正
値を用いた場合の統合化転写歪みの差分を組み合わせ情
報記憶手段66にレチクル識別子、露光装置識別子およ
び照明条件、第1の工程の補正値とともに記憶する。
【0078】次に露光装置候補選択手段74が、組み合
わせ情報記憶手段66から第1の工程の露光装置、レチ
クル、照明条件に対する第2の工程の露光装置候補およ
びレチクル、照明条件の統合化転写歪みの差分から、例
えば最大値を算出し、これと合わせ規格記憶手段67か
ら読み込んだ第2の工程での合わせ規格を比較し、最大
値が合わせ規格より小さい場合の露光装置候補と統合化
転写歪みの差分を着工装置判断手段75に送る。
【0079】着工装置判断手段75は第2の工程の合わ
せ規格を満たす複数の露光装置候補の稼働状況を稼働状
況記憶手段68に問い合わせ、空いている露光装置のう
ち、第1の工程と第2の工程の統合化転写歪みの差が小
さいものを優先して選択し、選択した露光装置の識別子
と第2の工程における補正値をホストコンピュータ6に
送る。
【0080】ホストコンピュータ6はこの情報に基づい
て、着工すべき露光装置を選択し、第2の工程の補正値
を選択された露光装置3に送ることにより、第2の工程
における露光を図4で図示した被露光基板に対して施
す。
【0081】なお、ホストコンピュータの問い合わせに
対し、制御手段76が、該当する統合化転写歪みのデー
タを組み合わせ情報記憶手段66に見つけた場合は、該
当する部分の計算処理を省略することができる。
【0082】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。 (1)第2の工程において、合わせの規格を満足する複
数の露光装置の中から空いている装置を選択することが
可能となるため、装置稼働率を向上させることができ
る。 (2)波面収差起因歪みを一定の値ではなく、照明条件
と回路パターン寸法に依存した値として算出するため、
より実際の値に近い波面収差起因歪みのデータを得るこ
とができる。 (3)特定の露光装置、レチクル、照明条件、回路パタ
ーン寸法について行われ、前記特定の条件の組み合わせ
毎に補正値と補正後の位置ずれ差分の値を、予め算出し
ておくことにより、補正値と補正後の位置ずれ差分の値
の算出時間を省略することができるので、合わせ規格を
満たす露光装置の組み合わせと対応する補正値を高速に
得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による統合化転写歪みを用いた露光装置
の補正値算出フローを説明するフロー図である。
【図2】図1のフローにおける各歪みと統合化転写歪み
および補正値の算出法を説明する図である。
【図3】本発明の別の実施例である半導体デバイスの製
造方法における露光装置の補正値算出のフローと露光装
置選定のフローを説明する図である。
【図4】波面収差起因歪み算出に必要なパラメータを説
明する光学系の略正面図である。
【図5】図4のパラメータのうち照明条件を説明する
図。
【図6】図4のパラメータのうち回路パターンを説明す
る図。
【図7】図4のパラメータのうち波面収差を説明する
図。
【図8】像シフトを説明する図。
【図9】像ずらし量τと回路パターン光強度変化と像光
強度変化の畳み込み積分の関係を説明する図。
【図10】本発明の別の実施例である半導体デバイス製
造システムを説明する図。
【図11】照明形状と像シフトの関係を説明する図。
【図12】回路パターンと像シフトの関係を説明する
図。
【符号の説明】
21…第1の工程のレチクル描画誤差起因歪み 22
…第2の工程のレチクル描画誤差起因歪み 31…第
1の工程の露光装置のレンズ歪み 32…第2の工程
の露光装置のレンズ歪み 41…第1の工程の波面収
差起因歪み 42…第2の工程の波面収差起因歪み
51…第1の工程の統合化転写歪み 52…第2の工程の統合化転写歪み 2000…照明条件 200…回路パターン 30
0…波面収差データ 2…レチクル 31…瞳 30…露光レンズ 4
…被露光基板 60…ネットワーク 61…来歴記憶手段 62…レチクルデータ記憶手段
63…レンズ歪み記憶手段 64…波面収差データ記憶手段 65…波面収差起因
歪み記憶手段 66…組み合わせ情報記憶手段 6
7…合わせ規格記憶手段 68…稼働状況記憶手段
7…制御部 71…波面収差起因歪み算出手段
72…統合化転写歪み算出手段 73…補正値算出手
段 74…露光装置候補算出手段 75…着工装置
判断手段 6…ホストコンピュータ 3…露光装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三輪 俊晴 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 宮本 佳幸 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 Fターム(参考) 5F046 BA03 CB23 CB25 DA13 DD06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の露光工程において基板を第1の回路
    パターンで露光して該基板上に第1の回路パターンを形
    成し、第2の露光工程において前記第1の回路パターン
    を形成した前記基板を第2の回路パターンで露光して前
    記第1の回路パターンに電気的に接続する第2の回路パ
    ターンを形成する半導体デバイスの製造方法であって、
    前記第1の露光工程において前記基板を第1の回路パタ
    ーンで露光するときの第1の総合転写化歪みを求め、前
    記第2の露光工程において前記基板を第2の回路パター
    ンで露光するときの第2の総合転写化歪みを求め、前記
    第1の総合転写化歪みと前記第2の総合転写化歪みとに
    基づいて第2の露光工程の補正値を求め、該補正値で補
    正した第2の露光工程において前記第1の露光工程を経
    て形成された前記第1の回路パターン上に第2の回路パ
    ターンを露光し、第2の回路パターンを形成することを
    特徴とする半導体デバイスの製造方法.
  2. 【請求項2】前記第1の総合転写化歪みは、前記第1の
    露光工程におけるレチクル描画誤差とレンズ歪み、波面
    収差起因の歪みとを統合した2次元的歪みであり、前記
    第2の総合転写化歪みは、前記第2の露光工程における
    レチクル描画誤差とレンズ歪み、波面収差起因の歪みと
    を統合した2次元的歪みであることを特徴とする請求項
    1記載の半導体デバイスの製造方法。
  3. 【請求項3】半導体デバイスの製造方法であって、 基板表面に第1のレジストを塗布する工程と、 第1の露光装置を用いて前記基板上に塗布した第1のレ
    ジストに第1の回路パターンを露光転写する第1の露光
    工程と、 該第1の回路パターンを露光転写した基板をエッチング
    処理して第1の回路パターンを形成する工程と、 該第1の回路パターンを形成した基板に絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記基板上に第2のレジストを塗布する工程と、 第2の露光装置を用いて前記基板上に塗布した第2のレ
    ジストに第2の回路パターンを露光転写する第2の露光
    工程と、 該第2の回路パターンを露光転写した基板をエッチング
    処理して第2の回路パターンを形成する工程とを含み、
    前記第2の露光工程において、前記第2の露光装置が前
    記第1の露光装置に対するレチクル描画誤差、レンズ歪
    み、波面収差起因の歪みに基づいた補正を施されている
    ことを特徴とする半導体デバイスの製造方法。
  4. 【請求項4】前記第2の露光装置の前記第1の露光装置
    に対するレチクル描画誤差、レンズ歪み、波面収差起因
    の歪みに基づいた補正が、露光時の転写像の倍率、露光
    時の転写像の回転、およびレチクル走査方向と被露光基
    板走査方向の直角度の少なくとも一つを含むことを特徴
    とする請求項3記載の半導体デバイスの製造方法。
  5. 【請求項5】第1の工程の回路パターン上に第2の工程
    の回路パターンを露光する半導体デバイスの製造方法に
    おいて、 前記第1の工程のレチクル描画誤差による歪みを読み込
    むステップと、 前記第1の工程の露光装置におけるレンズ歪みを読み込
    むステップと、 前記第1の工程の露光装置における波面収差起因歪みを
    読み込むステップと、 前記第1の工程の露光装置で設定された補正値を読み込
    むステップと、 前記第1の工程の前記レチクル描画誤差と前記レンズ歪
    みと前記波面収差起因歪みの統合化歪みを算出するステ
    ップと、 前記第2の工程のレチクル描画誤差による歪みを読み込
    むステップと、 前記第2の工程の露光装置におけるレンズ歪みを読み込
    むステップと、 前記第2の工程の露光装置における波面収差起因歪みを
    読み込むステップと、 前記第2の工程の前記レチクル描画誤差と前記レンズ歪
    みと前記波面収差起因歪みの統合化歪みを算出するステ
    ップと、 前記第2の工程の統合化転写歪みと前記第1の工程の統
    合化転写歪みとの差のを算出するステップと、 前記第2の工程の露光装置における、前記差を最小にす
    る補正値を算出するステップと前記補正値を前記第2の
    工程の露光装置に入力するステップを有することを特徴
    とする半導体デバイスの製造方法。
  6. 【請求項6】第1の工程の回路パターン上に第2の工程
    の回路パターンを露光する半導体デバイスの製造方法に
    おいて、 前記第1の工程で使用されたレチクルの識別子と露光装
    置の識別子を検索するステップと、 前記第1の工程で使用されたレチクルの描画誤差による
    歪みを読み込むステップと、 前記第1の工程で使用された露光装置におけるレンズ歪
    みを読み込むステップと、 前記第1の工程で使用された露光装置における波面収差
    起因歪みを読み込むステップと、 前記第1の工程で使用された露光装置の露光時の補正値
    を読み込むステップと、 第1の工程での転写歪みを算出するステップと、 前記第2の工程におけるレチクルの描画誤差による歪み
    を読み込むステップと、 前記第2の工程における露光装置候補のレンズ歪みを読
    み込むステップと、 前記第2の工程における露光装置候補の波面収差起因歪
    みを読み込むステップと、 第2の工程での統合化転写歪みを算出するステップと、 前記第1の工程での統合化転写歪みと前記第2の工程で
    の統合化転写歪みの差分を算出するステップと、 前記統合化転写歪みの差分を最小にする補正値と補正後
    の位置ずれ差分の最大値を算出するステップと、 前記補正後の位置ずれ差分の最大値と予め設定した規格
    値を比較し、規格値より小さい場合、前記露光装置候補
    と前記補正値をデータとして記録または出力し、規格値
    より大きい場合は、前記第2の工程における前記露光装
    置候補とは異なる露光装置候補の歪みを読み込むステッ
    プに戻ることを判定するステップを有することを特徴と
    する半導体デバイスの製造方法。
  7. 【請求項7】前記第1の工程および第2の工程における
    露光装置の波面収差起因の歪みを読み込むステップは、 該露光装置の照明条件を読み込むステップと、 レチクル上の回路パターンの寸法情報を読み込むステッ
    プと、 該露光装置の像高毎の波面収差を読み込むステップと、 前記照明条件と前記寸法情報と前記像高毎の波面収差か
    ら前記回路パターンの像を算出するステップと、 前記回路パターンの像の位置ずれから、波面収差起因の
    歪みを算出するステップを有することを特徴とする請求
    項5または6に記載の半導体デバイスの製造方法。
  8. 【請求項8】前記半導体デバイスの製造方法において、
    複数の露光装置、レチクル、照明条件の組み合わせ毎に
    補正値と補正後の位置ずれ差分の値を、予め算出するス
    テップと、記憶媒体に格納するステップを有することを
    特徴とする請求項5または6に記載の半導体デバイスの
    製造方法。
  9. 【請求項9】前記補正値は、露光時の転写像における前
    記レチクルの走査方向の倍率、および該レチクル走査方
    向と直交する方向の倍率、および該レチクル走査方向と
    前記被露光基板走査方向の直交度、および該転写像の回
    転を含むことを特徴とする請求項5または6に記載の半
    導体デバイスの製造方法。
  10. 【請求項10】第1の工程の回路パターン上に第2の工
    程の回路パターンを露光する半導体デバイス製造システ
    ムであって、 被露光基板の製造に用いた露光装置と照明条件と補正値
    およびレチクルの来歴を記憶する来歴記憶手段と、 レチクル毎の描画誤差起因歪みと代表的な回路パターン
    寸法を記憶するレチクルデータ記憶手段と、 露光装置毎のレンズ歪みを記憶するレンズ歪み記憶手段
    と、 露光装置毎および各像高毎の波面収差データを記憶する
    波面収差データ記憶手段と、 前記照明条件と前記回路パターン寸法および前記各像高
    毎の波面収差から波面収差起因歪みを算出する波面収差
    起因歪み算出手段と、 前記波面収差起因歪みを記憶する波面収差起因歪み記憶
    手段と、 前記レチクルデータと前記レンズ歪みデータと前記波面
    収差データから統合化転写歪みを算出する統合化転写歪
    み算出手段と、 2つの統合化転写歪みの差分を算出し、該差分を最小に
    する補正値を算出する補正値算出手段と、 製品、工程毎の合わせ規格を記憶する合わせ規格記憶手
    段と、 全ての、2つの前記露光装置と前記照明条件と前記レチ
    クルの情報の組み合わせに対応する補正値および統合化
    転写歪みの差の最大値を記憶する組み合わせ情報記憶手
    段と、 前記被露光基板に対応する第1の工程に関する来歴情報
    を来歴記憶手段から読み出し、第2の工程に対応する合
    わせ規格と第1の工程と第2の工程に対応する前記統合
    化転写歪みの差分を比較することによって、着工可能な
    露光装置を選択する露光装置候補選択手段と、 現在の露光装置の稼働状況を記憶する稼働状況記憶手段
    と、 前記着工可能な露光装置の候補と前記現在の露光装置の
    稼働状況を比較し、着工する露光装置を判断する着工装
    置判断手段と、 半導体デバイス製造装置全体の制御および情報授受を行
    うホストコンピュータと、 前記複数の記憶手段と複数の算出手段、選択手段および
    判断手段の情報の授受および前記着工装置判断手段で出
    力される着工装置と前記補正値算出手段で算出された補
    正値または、前記組み合わせ情報記憶手段から出力され
    る補正値を前記ホストコンピュータに送信する入出力制
    御手段と、 露光装置を具備することを特徴とする半導体デバイスの
    製造システム。
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