JP2006210814A - 露光システム及び露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 補正露光量やショット領域の位置ずれ補正値を簡単に求めることが可能な露光システム及び露光方法を提供すること。
【解決手段】 露光フィールド11内の複数の点においてレチクル3のMEFを求めるステップS1と、MEFの値に応じて露光フィールド11を複数のブロック11aに分割するステップS2と、複数のブロック11aのそれぞれにおけるMEFの値を利用することにより、遮光パターン3aの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量をブロック11a毎に算出するステップS3と、を有することを特徴とする露光方法による。
【選択図】 図9

Description

本発明は、露光システム及び露光方法に関する。
近年、LSI等の半導体装置は、高性能化の要求と共に、微細化の一途を辿っている。微細化を推し進めるための鍵となる技術は様々あるが、ステッパ等の露光装置におけるレチクルの加工精度や露光条件は、露光されたレジストパターンの寸法に直接影響を与えるので、その管理が極めて重要となる。
例えば、遮光パターンの寸法の許容誤差が、MTT(Mean to Target: 遮光パターンの実測値−遮光パターンの設計値)が±25nm、ショット倍率と回転のずれが1ppmであるとする。縮小投影倍率が1/4の露光装置において、遮光パターンの寸法がこの許容誤差のぎりぎりまでずれた場合、例えばMTTが25nmずれると、遮光パターンのウエハ上での像に6nm(≒25/4)のずれが生じることになる。6nmのずれがある遮光パターンから適正な寸法のレジストパターンを得るには、露光量に補正をかける必要があり、ある場合では露光量を約1mJ/cm2だけ補正する必要があることになる。この補正量は、1ショット照射露光量の約4%に相当する。
また、ショット倍率が1ppmずれると、露光フィールドが20mm×20mmの矩形の場合、遮光パターンの像がショット端で約10nmだけ位置ずれする。
ウエハ上に所望の寸法のレジストパターンを形成するには、上記のようなレチクル寸法の誤差に応じて露光量を補正する必要がある。
その補正方法としては、例えば、露光量や位置ずれに対して様々な補正をかけるテスト露光をテストウエハに対して行うことにより、これらの補正値に対するレジストパターンの寸法の変化を計測し、この計測結果を基にして1ロット内の製品ウエハに対して露光を行う方法がある。
しかしながら、この方法では、新規のレチクルを使用する場合に非常に手間がかかり、生産効率を低下させてしまう。特に、少量多品種の半導体装置を生産する半導体工場では、新規レチクルの使用回数が増えるので、この問題が深刻となる。
この点に鑑み、例えば特許文献1では、レチクルの製造誤差を露光工程にフィードフォワードすることにより、露光量の補正を行うことが提案されている。
しかしながら、この方法では、レチクルの製造誤差の発生要因が十分に解明されていないので、それを実用化するには至っていない。
また、特許文献2では、基準ウエハを用いて、二つの露光装置の位置ずれを予め測定しておき、露光時にその位置ずれの分だけウエハの位置をずらすことにより、二つの露光装置間の位置ずれを補正するようにしている。
特開平6−196378号公報 特開2003−197504号公報
本発明の目的は、補正露光量やショット領域の位置ずれ補正値を簡単に求めることが可能な露光システム及び露光方法を提供することにある。
本発明の一観点によれば、露光装置と、露光フィールド内の複数の点においてレチクルのMEF(Mask Error Factor)を求め、該MEFの値に応じて露光フィールドを複数のブロックに分割し、該複数のブロックのそれぞれにおける前記MEFの値を利用することにより、遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量を前記ブロック毎に算出する制御部と、を有する露光システムが提供される。
本発明の他の観点によれば、露光装置と、過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を求め、新規のレチクルの配置誤差を測定し、該新規のレチクルの配置誤差に対応するショット領域の位置ずれを前記回帰式から読み取り、該ショット領域の位置ずれに基づいて、該位置ずれを補正する位置ずれ補正値を求める制御部と、を有する露光システムが提供される。
本発明の別の観点によれば、露光フィールド内の複数の点においてレチクルのMEFを求めるステップと、前記MEFの値に応じて露光フィールドを複数のブロックに分割するステップと、前記複数のブロックのそれぞれにおける前記MEFの値を利用することにより、遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量を前記ブロック毎に算出するステップと、を有する露光方法が提供される。
これによると、露光フィールド内の複数のブロックのそれぞれにおけるMEFの値を利用することにより、レチクルの遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量をブロック毎に算出することができる。
更に、これによれば、新規のレチクルの露光補正量を簡単に算出することができるので、この新規のレチクルを用いて少量多品種の半導体素子を生産する場合でも、半導体素子の生産効率の低下を招くことがなく、より良い半導体素子を低コストで供給することが可能となる。
しかも、複数のブロック毎に露光補正量を算出するので、レチクルの局所的な特性を考慮した精密な補正が可能となる。
本発明の更に別の観点によれば、過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を求めるステップと、新規のレチクルの配置誤差を測定するステップと、前記新規のレチクルの配置誤差に対応するショット領域の位置ずれを前記回帰式から読み取るステップと、前記ショット領域の位置ずれに基づいて、該位置ずれを補正する位置ずれ補正値を求めるステップと、を有する露光方法が提供される。
本発明によれば、過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を、新規のレチクルを使用する露光工程にフィードフォワードし、その回帰式を使用して新規のレチクルの位置ずれの補正値を簡便に求めることができる。
以上説明したように、本発明によれば、露光フィールド内の複数のブロックのそれぞれにおけるMEFの値を利用するので、レチクルの遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量をブロック毎に簡単に算出することができる。
また、過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を、新規のレチクルを使用する露光工程にフィードフォワードするので、その回帰式を使用して新規のレチクルの位置ずれの補正値を簡便に求めることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
(1)第1実施形態
まず、本実施形態に係る露光システムについて説明する。図1は、本実施形態に係る露光システムの構成図である。
図1に示されるように、この露光システムは、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)1を有し、この露光装置1内のステージ2上にウエハWが載置される。ステージ2は、ステッピングモータ等で構成される駆動部6により、水平面内で回転及び並進することができる。更に、この露光装置1内には、ArFエキシマレーザ等の光源5が設けられ、光源5から発せられた露光光が、水平方向にスキャン可能なミラー4によって反射されてレチクル3に導入される。その後、露光光は、投影レンズ12を通ってウエハWに至り、ウエハW上のフォトレジスト(不図示)がこの露光光によって露光されることになる。
なお、投影レンズ12の縮小率は特に限定されないが、本実施形態では例えば1/4とする。
また、光源5の強度やステージ2の位置等は、制御系7によって制御される。制御系7は、例えばクリーンルーム内に設けられたパーソナルコンピュータであり、CPU等の演算部8aとハードディスク8b等の記憶部8bを備えた制御部8を有する。更に、この制御部8にはキーボード9と表示部10とが設けられており、オペレータが表示部10を見ながらこのキーボード9を操作することにより制御部8に所定のデータが書き込まれる。
ところで、上記の露光装置1を構成するレチクル3には、図2の拡大平面図に示すようにCr(クロム)よりなる遮光パターン3aが形成されるが、この遮光パターン3aが設計通りの寸法や配置で形成されているとは限らず、通常は、ある程度の製造誤差が遮光パターン3aに含まれる。
そこで、この露光装置1で露光を行うには、露光光の強度を補正する必要があるが、その補正量は露光装置1の個性やくせによって変わると考えられる。そのため、本願発明者は、補正量に影響を与える因子を見つけるために、以下に説明する調査を行った。
図3は、レチクル3上の遮光パターンの線幅と、その線幅から1/4だけ縮小したレジストパターンを得るのに最適な予測露光量との関係を、露光フィールドの中心と左上とで調査して得られたグラフである。
なお、露光フィールドとは、一回の露光で露光光がスキャンされるウエハ上の領域のことを指し、ショット領域と同義である。そして、本実施形態では、その露光フィールドのサイズを20mm×20mmとする。
また、図3の予測露光量は、次の数1に従って算出した。
Figure 2006210814
数1におけるCD/Dose係数とは、レジストパターンの寸法変化が露光量の変化に比例すると仮定した場合における比例係数のことである。
図3から明らかなように、露光フィールドの場所(中心、左上)によって、同じ線幅のレジストパターンを得るのに必要な露光量が異なる。
一方、図4は、ある露光条件を採用してフォトレジストを露光した場合の、露光フィールド内におけるレジスト線幅の分布を示す図である。図4により、露光量が露光フィールド内で同じであっても、露光フィールドの場所によってレジスト線幅が異なることが理解される。
図5は、露光装置1における焦点のずれ(フォーカス)と、レジストパターンの左右の寸法差ΔCDとの関係を、露光フィールド内の5箇所に調査して得られたグラフである。なお、この調査では、ライン(レジスト残存部)とスペース(レジストが無い部分)とが共に180nmのラインアンドスペースを目標とするレチクルが使用された。そして、隣接するライン同士の線幅の差を寸法差ΔCDとした。更に、図5の各系列に付せられた0、−5.4mm等の値は、露光フィールドの中心からの距離を表し、マイナスの記号は中心よりも右にあることを表すものである。
図5に示されるように、中心から右側(距離が0、−5.4、−10.8mmのところ)では、寸法差ΔCDがフォーカスに依存せずに殆ど一定である。これはレンズのコマ収差に特徴的な性質なので、このレンズは特に右側でコマ収差が大きいということが分かる。
図6は、露光フィールド内のX座標と、レジストパターンの左右の寸法差ΔCDとの関係を、露光フィールド内の5箇所に調査して得られたグラフである。この調査では、図5と同様に、ラインとスペースとが共に180nmのラインアンドスペースを目標とするレチクルが使用された。なお、図6の各系列に付せられた0.45mm等の値はX軸からの距離を表し、マイナスの記号は中心よりも右にあることを表すものである。
図6に示されるように、露光フィールド内においてレンズ収差が大きく異なり、その結果、遮光パターンの線幅が同じでもレジストパターンの線幅が異なってくる。
上述の図3〜図6により、一つの遮光パターンから得られるレジストパターンの線幅は、露光量や露光フィールド内での位置によって異なることが分かる。
そこで、レジストパターンの線幅が遮光パターンの線幅に対してどのように変化するのかを表す一つの指標として、MEF(Mask Error Factor)を導入する。このMEFは、次の数2で定義される量である。
Figure 2006210814
なお、数2において、ΔCDはレジストパターンの線幅の変化量を表し、ΔMCDは遮光パターンの線幅の変化量を表す。
つまり、MEFとは、ΔCDがΔMCDに比例すると仮定した場合の比例定数である。
図7は、図1の露光装置1において、MEFが1、2、3の場合における、レジストパターンの線幅(ΔCD)と遮光パターンの線幅(ΔMCD)との関係を示すグラフである。このように、MEFが異なるということは、一つの遮光パターンから得られるレジスト線幅が異なるということであり、このMEFを利用することで後述するような露光量補正が可能となる。
一方、図8は、MEFが1、2、3のそれぞれの場合において、18〜22mJ/cm2の範囲にある5種類の標準の露光量からの補正露光量を示したグラフである。これにより、MEFが大きくなるほど補正露光量が少なくなることが理解される。
上述のMEFの値を変える要因としては、例えば、NA(レンズ開口率)、σ(コヒーレンシー)、露光量等の照明条件の他に、露光装置の種類、パターンの線幅及び形状、レンズ収差、フォトレジストの解像能力がある。
このようなMEFの性質を利用して、本実施形態では、新規のレチクル3に対して次のような露光量の補正を行う。
図9は、本実施形態に係る露光方法を示すフローチャートであり、図10(a)、(b)は、この露光方法を説明するための平面図である。
以下のフローは、それを実行するためのプログラムが図1の記憶部8bに格納されており、演算部8aがそのプログラムを行うことにより、制御部8において自動的に行うことができる。
図9の最初のステップS1では、図10(a)に示すように、新規のレチクル3を用いて、露光フィールド11内の複数の点、例えば10点におけるMEFを求める。
このMEFの求め方は特に限定されない。例えば、レンズ12の収差を精密に測定し、その結果からMEFを算出してもよい。或いは、レチクル3を用いて実際にレジストパターンを作製し、そのレジストの線幅と遮光パターン3aの線幅とを露光フィールドの複数の点で測定することにより、直接的にMEFを算出してもよい。後者の場合は、測定回数を増やすことにより、重回帰式によるMEFの予測が可能となり、MEFの算出精度が高められる。
次いで、ステップS2に移行して、図10(b)に示すように、上記のMEFの値に応じて露光フィールド11を複数のブロック11aに分割する。各ブロックの大きさは特に限定されないが、本実施形態では2mm×2mmとする。
続いて、ステップS3に移行して、上記のMEFの値を利用して、ブロック11a毎に露光補正量を求める。
その露光補正量の求め方は特に限定されないが、次の数3で表される露光量補正式に従って求めるのが好適である。
Figure 2006210814
そして、一つのブロック11aにおけるMEF、CD/Dose係数、ΔMTTを数3に代入することにより、そのブロック11aにおける露光量の補正量が算出される。
その後、ステップS4に移行し、次の数4に従って適正露光量を算出する。
Figure 2006210814
なお、数4における標準露光量とは、同一のレチクル3用の過去の露光量の標準値である。
また、新しい露光装置等のように、過去の露光量のデータが無い場合には、次の数5に従って適正露光量を求めてもよい。
Figure 2006210814
ここまでのステップにより、レチクル3に対する適正露光量が求まったことになる。
以上説明した本実施形態によれば、数3に示したように、複数のブロック11aのそれぞれにおけるMEFの値を利用することにより、遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量をブロック11a毎に算出する。これによれば、新規のレチクル3の露光補正量を簡単に算出することができるので、この新規のレチクルを用いて少量多品種の半導体素子を生産する場合でも、半導体素子の生産効率の低下を招くことがなく、より良い半導体素子を低コストで供給することが可能となる。
しかも、複数のブロック11a毎に上記の露光補正量を算出するので、レチクル3の局所的な特性を考慮した精密な補正が可能となる。
(2)第2実施形態
第1実施形態では、露光フィールド11を複数のブロック11aに分割し、露光フィールド11の局所的な補正露光量を求めた。これに対し、本実施形態では、レチクル3の大局的な位置ずれを補正する。
レチクル3の製造時には、様々な要因によって、レチクル3を構成する遮光パターンの配置に大局的な誤差が生じる。このような誤差により、遮光パターンの像がウエハ上において位置ずれし、その結果、レジストパターンも大局的に位置ずれしてしまうことがある。
以下では、遮光パターンの配置の誤差のことを、レチクル3の配置誤差と言うことにする。レチクル3の配置誤差には、レチクル3に設けられた遮光パターンの倍率誤差と、レチクルの直交度の誤差とが含まれる。このような誤差は次のようにして求めることができる。まず、レチクル3の複数点において遮光パターンの位置を計測し、その計測値が、レーザ干渉計を基準とした理想格子からどのくらい位ずれているのかを算出する。そして、得られた誤差を近似する関数を最小二乗法により求めることにより、その誤差の倍率成分、回転成分、及び並進成分を求める。そして、この倍率成分を基にして、レチクル3内のX-Y座標のX方向とY方向の倍率の差をXY倍率差とし、それを上記の倍率誤差とする。そして、X方向とY方向の回転の差を、上記の直交度の誤差とする。
図11は、レチクル3自身の倍率誤差と、このレチクル3を投影して得られたショット領域の倍率誤差(ウエハ上への倍率誤差)との関係を示すグラフである。
図11に示されるように、レチクル3の倍率誤差とショット倍率との間には相関があり、図中に示される直線でその相関関係が表される。
一方、図12は、レチクル3自身の直交度の誤差と、このレチクル3を投影して得られたショット領域の直交度の誤差(ウエハ上での直交度の誤差)との関係を示すグラフである。
図12に示されるように、レチクル3の直交度の誤差と、ショット直交度の誤差との間には相関があり、図中に示される直線でその相関関係が表される。
また、図13は、一つの露光装置1において、照明条件(開口数NAとコヒーレンシーs)と、ウエハ上でのショット領域の位置ずれとの関係を調査して得られたグラフである。
なお、ショット領域の位置ずれとは、ウエハ上に投影された露光フィールドの、ウエハ上の目標位置からのずれであって、その例としては倍率誤差や直交度誤差が挙げられる。そして、グラフ中のID1〜ID11は、照明条件を示す番号である。また、X倍率誤差、Y倍率誤差とは、既述のX方向及びY方向の倍率の誤差である。
図13から明らかなように、一つの露光装置1において、たとえ同じレチクル3を使用しても、照明条件が異なれば、ショット領域の位置ずれも変わる。
一方、図14は、図13と同じ調査を別の露光装置1で行って得られたグラフである。
図13と図14を比較して理解されるように、照明条件が同じであっても、露光装置が異なれば、ショット領域の位置ずれに違いが生じる。
また、本願発明者が行った別の調査によれば、露光フィールドの大きさによっても、ショット領域の位置ずれが異なることも見出された。
本実施形態では、図11及び図12で見出された相関関係を利用して、新規のレチクル3でパターンを投影したときに発生すると予測されるショット領域の位置ずれを次のようにして補正する。
図15は、本実施形態に係る露光方法を示すフローチャートであって、以下のフローは、それを実行するためのプログラムが図1の記憶部8bに格納されており、演算部8aがそのプログラムを行うことにより、制御部8において自動的に行うことができる。また、図16は、この露光方法を説明するための平面図である。
図15の最初のステップS10では、図16に示すように、露光装置の種類、照明条件、及び露光フィールドのサイズの少なくとも一つに応じて、露光フィールド11を適当なサイズ、例えば2mm×2mmのブロック11aに複数分割する。なお、本ステップは必須ではなく、場合によっては省略しても構わない。
次いで、ステップS11に移行し、過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を求める。このレチクルの配置誤差としては、図11で説明したレチクルの倍率誤差や、図12で説明したレチクルの直交度誤差がある。そして、求める回帰式は、図11、図12で説明したような直線が採用される。
次いで、ステップS12に移行し、新規のレチクルの配置誤差、すなわち倍率誤差と直交度誤差とを測定する。この測定の仕方は特に限定されないが、レチクル3の複数点において遮光パターンの位置を計測し、その計測値が、レーザ干渉計を基準とした理想格子からどのくらい位ずれているのかを算出することにより、上記の配置誤差を測定するのが好適である。
次いで、ステップS13に移行し、ステップS12で得たレチクルの配置誤差に対応するショット領域の位置ずれを、ステップS11で求めた回帰式から読み取ることにより、新規のレチクル3におけるショット領域の位置ずれ、すなわちショット領域の倍率誤差と直交度誤差とを求める。
その後、ステップS14に移行して、ブロック11a毎に、ショット領域の位置ずれ補正値を算出する。その位置ずれ補正値は、ショット領域の倍率補正値と直交度補正値とがあり、例えば次の数6に従って算出される。
Figure 2006210814
これにより、新規のレチクル3に対する位置ずれの補正値が求まったことになる。
以上説明した本実施形態によれば、過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を、新規のレチクルを使用する露光工程にフィードフォワードするので、新規のレチクルの位置ずれの補正値を簡便に求めることができる。そのため、この新規のレチクルを用いて少量多品種の半導体素子を生産する場合でも、半導体素子の生産効率の低下を招くことがなく、より良い半導体素子を低コストで供給することが可能となる。
以下に、本発明の特徴を付記する。
(付記1) 露光装置と、
露光フィールド内の複数の点においてレチクルのMEF(Mask Error Factor)を求め、該MEFの値に応じて露光フィールドを複数のブロックに分割し、該複数のブロックのそれぞれにおける前記MEFの値を利用することにより、遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量を前記ブロック毎に算出する制御部と、
を有することを特徴とする露光システム。
(付記2) 露光装置と、
過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を求め、新規のレチクルの配置誤差を測定し、該新規のレチクルの配置誤差に対応するショット領域の位置ずれを前記回帰式から読み取り、該ショット領域の位置ずれに基づいて、該位置ずれを補正する位置ずれ補正値を求める制御部と、
を有することを特徴とする露光システム。
(付記3) 露光フィールド内の複数の点においてレチクルのMEFを求めるステップと、
前記MEFの値に応じて露光フィールドを複数のブロックに分割するステップと、
前記複数のブロックのそれぞれにおける前記MEFの値を利用することにより、遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量を前記ブロック毎に算出するステップと、
を有することを特徴とする露光方法。
(付記4) 前記露光補正量を求めるステップは、
Figure 2006210814
により、前記露光補正量を求めることを特徴とする付記3に記載の露光方法。
(付記5) 前記露光補正量を求めた後に、過去に前記レチクルを用いて露光したときの標準露光量を用いて、
Figure 2006210814
に従って適正露光量を求めるステップを有することを特徴とする付記3に記載の露光方法。
(付記6) 過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を求めるステップと、
新規のレチクルの配置誤差を測定するステップと、
前記新規のレチクルの配置誤差に対応するショット領域の位置ずれを前記回帰式から読み取るステップと、
前記ショット領域の位置ずれに基づいて、該位置ずれを補正する位置ずれ補正値を求めるステップと、
を有することを特徴とする露光方法。
(付記7) 前記レチクルの配置誤差として該レチクルに設けられた遮光パターンの倍率誤差を採用し、前記ショット領域の位置ずれとして該ショット領域の倍率誤差を採用し、前記位置ずれ補正値として、ショット領域の倍率補正値を採用することを特徴とする付記6に記載の露光方法。
(付記8) 前記ショット領域の倍率補正値を、
Figure 2006210814
に従って求めることを特徴とする付記7に記載の露光方法。
(付記9) 前記レチクルの配置誤差として該レチクルに設けられた遮光パターンの直交度誤差を採用し、前記ショット領域の位置ずれとして該ショット領域の直交度誤差を採用し、前記位置ずれ補正値として、ショット領域の直交度補正値を採用することを特徴とする付記6に記載の露光方法。
(付記10) 前記ショット領域の直交度補正値を、
Figure 2006210814
に従って求めることを特徴とする付記9に記載の露光方法。
(付記11) 露光装置の種類、照明条件、及び露光フィールドのサイズの少なく共一つに応じて露光フィールドを複数のブロックに分割するステップを更に有し、
前記位置ずれ補正値を求めるステップにおいて、前記ブロック毎に該位置ずれ補正値を求めることを特徴とする付記6に記載の露光方法。
図1は、本発明の第1実施形態に係る露光システムの構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態で使用されるレチクルの拡大平面図である。 図3は、本発明の第1実施形態において、遮光パターンの線幅と、その線幅から1/4だけ縮小したレジストパターンを得るのに最適な予測露光量との関係を、露光フィールドの中心と左上とで調査して得られたグラフである。 図4は、本発明の第1実施形態において、ある露光条件を採用してフォトレジストを露光した場合の、露光フィールド内におけるレジスト線幅の分布を示す図である。 図5は、本発明の第1実施形態において、露光装置における焦点のずれ(フォーカス)と、レジストパターンの左右の寸法差ΔCDとの関係を、露光フィールド内の5箇所に調査して得られたグラフである。 図6は、本発明の第1実施形態において、露光フィールド内のX座標と、レジストパターンの左右の寸法差ΔCDとの関係を、露光フィールド内の5箇所に調査して得られたグラフである。 図7は、本発明の第1実施形態において、MEFが1、2、3の場合における、レジストパターンの線幅(ΔCD)と遮光パターンの線幅(ΔMCD)との関係を示すグラフである。 図8は、本発明の第1実施形態において、MEFが1、2、3のそれぞれの場合において、18〜22mJ/cm2の範囲にある5種類の標準の露光量からの補正露光量を示したグラフである。 図9は、本発明の第1実施形態に係る露光方法を示すフローチャートである。 図10(a)、(b)は、本発明の第1実施形態に係る露光方法を説明するための平面図である。 図11は、本発明の第2実施形態において、レチクル自身の倍率誤差と、このレチクルを投影して得られたショット領域の倍率誤差(ウエハ上への倍率誤差)との関係を示すグラフである。 図12は、本発明の第2実施形態において、レチクル自身の直交度の誤差と、このレチクルを投影して得られたショット領域の直交度の誤差(ウエハ上での直交度の誤差)との関係を示すグラフである。 図13は、本発明の第2実施形態において、照明条件(開口数NAとコヒーレンシーs)と、ウエハ上でのショット領域の位置ずれとの関係を調査して得られたグラフである。 図14は、本発明の第2実施形態において、図13と同じ調査を図13とは別の露光装置で行って得られたグラフである。 図15は、本発明の第2実施形態に係る露光方法を示すフローチャートである。 図16は、本発明の第2実施形態に係る露光方法を説明するための平面図である。
符号の説明
1…露光装置、2…ステージ、3…レチクル、4…ミラー、5…光源、6…駆動部、7…制御系、8…制御部、8a…演算部、8b…記憶部、9…キーボード、10…表示部、11…露光フィールド、11a…ブロック。

Claims (5)

  1. 露光装置と、
    露光フィールド内の複数の点においてレチクルのMEF(Mask Error Factor)を求め、該MEFの値に応じて露光フィールドを複数のブロックに分割し、該複数のブロックのそれぞれにおける前記MEFの値を利用することにより、遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量を前記ブロック毎に算出する制御部と、
    を有することを特徴とする露光システム。
  2. 露光装置と、
    過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を求め、新規のレチクルの配置誤差を測定し、該新規のレチクルの配置誤差に対応するショット領域の位置ずれを前記回帰式から読み取り、該ショット領域の位置ずれに基づいて、該位置ずれを補正する位置ずれ補正値を求める制御部と、
    を有することを特徴とする露光システム。
  3. 露光フィールド内の複数の点においてレチクルのMEFを求めるステップと、
    前記MEFの値に応じて露光フィールドを複数のブロックに分割するステップと、
    前記複数のブロックのそれぞれにおける前記MEFの値を利用することにより、遮光パターンの寸法変動に伴うレジストパターンの寸法変動が考慮された露光補正量を前記ブロック毎に算出するステップと、
    を有することを特徴とする露光方法。
  4. 前記露光補正量を求めるステップは、
    Figure 2006210814
    により、前記露光補正量を求めることを特徴とする請求項3に記載の露光方法。
  5. 過去に使用した複数のレチクルの配置誤差と、ショット領域の位置ずれとの回帰式を求めるステップと、
    新規のレチクルの配置誤差を測定するステップと、
    前記新規のレチクルの配置誤差に対応するショット領域の位置ずれを前記回帰式から読み取るステップと、
    前記ショット領域の位置ずれに基づいて、該位置ずれを補正する位置ずれ補正値を求めるステップと、
    を有することを特徴とする露光方法。
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