JP2004265957A - 最適位置検出式の検出方法、位置合わせ方法、露光方法、デバイス製造方法及びデバイス - Google Patents

最適位置検出式の検出方法、位置合わせ方法、露光方法、デバイス製造方法及びデバイス Download PDF

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Abstract

【課題】スループットへの影響を低減し、ウエハごとに最適なショット配列の非線形補正が行える位置合わせ方法を提供する。
【解決手段】非線形誤差を、高次項を有するEGA計算を行うことにより補正する。補正条件(補正係数)は、予め、各プロセス条件ごとに1つ又は複数、EGAログデータ又は重ね計測データを参照して選出し、露光装置に登録しておく。露光装置のロット処理時には、いくつかのサンプルショットのショット配列を検出することにより非線形誤差の傾向を検出し、これに基づいて登録されている複数の補正係数より最適な1つの補正係数を選択する。そして、通常EGAに続いて、選択した補正係数を使用した高次EGAを行い、非線形成分を補正し、各ショット領域の位置合わせを行う。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体素子、液晶表示素子、CCD等の撮像素子、プラズマディスプレイ素子、薄膜磁気ヘッド等の電子デバイス(以下、単に電子デバイスと言う)を製造する際のリソグラフィー工程に適用して好適な、感光基板の位置を位置合わせを行うための最適位置検出式の検出方法及びその位置合わせ方法に関する。また、その位置合わせ方法によりアライメントを行って露光を行う露光方法、その露光方法を用いたデバイスの製造方法及びそのデバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体素子等の電子デバイスの製造工程では、ステップ・アンド・リピート方式又はステップ・アンド・スキャン方式等の露光装置、ウエハプローバ、あるいはレーザリペア装置等が用いられている。これらの装置では、基板上に2次元マトリックス状に規則的に配列された複数のチップパターン領域(ショット領域)の各々を、所定の基準位置に対して高精度に位置合わせ(アライメント)する必要がある。この基準位置は、各装置において処理を行うために規定される例えば加工処理点等の位置であり、処理対象の基板の移動及びその位置を規定する静止座標系において規定される。具体的には、例えばレーザ干渉計によって規定される直交座標系等において規定される。
【0003】
露光装置では、マスク又はレチクル(以下、単にレチクルと言う)に形成されたパターンの投影位置に対して、半導体ウエハやガラスプレート等の基板のアライメントを、高精度かつ安定して行う必要がある。特に半導体素子の露光工程では、ウエハ上に10層以上の回路パターン(レチクルパターン)を重ね合わせて転写する。従って各層間での重ね合わせ精度が悪いと、形成した回路の特性が悪化し、最悪の場合には半導体素子が不良品となり、全体として歩留まりを低下させてしまうこととなる。
そこで、露光工程では、ウエハ上の各ショット領域に予め配置したマークを用いてアライメントを行うウエハアライメントが行われている。すなわち、ウエハ上の複数のショット領域の各々に、予めアライメントマークを配置しておく。露光処理時には、まず、露光対象のショット領域のアライメントマークのステージ座標系(静止座標系)における位置(座標値)を検出する。そして、このアライメントマークの位置情報と、予め測定したおいたレチクルパターンの位置情報とに基づいて、そのショット領域をレチクルパターンに対して位置合わせする。
【0004】
ウエハアライメントには大別して2つの方式がある。1つはウエハ上のショット領域ごとにそのアライメントマークを検出して位置合わせを行うダイ・バイ・ダイ(D/D)アライメント方式である。もう1つは、ウエハ上のいくつかのショット領域のみのアライメントマークを検出してショット領域の配列の規則性を求めることで、各ショット領域を位置合わせするグローバル・アライメント方式である。現在のところ、電子デバイスの製造ラインでは、スループットとの兼ね合いから、主にグローバル・アライメント方式が使用されている。特に、最近では、ウエハ上のショット領域の配列の規則性を統計的手法によって高精度に検出するエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)方式が広く用いられている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭61−44429号公報
【0006】
【特許文献2】
特開昭62−84516号公報
【0007】
EGA方式では、1枚のウエハにおいて、予め特定ショット領域(「サンプルショット領域」又は「アライメントショット領域」と言う場合もある)として選択された複数個のショット領域のみの位置座標を計測する。この特定ショット領域の数は、3個以上必要であり、通常は7〜15個程度である。この特定ショット領域における位置座標の計測値から、最小二乗法等の統計演算処理を用いてウエハ上の全てのショット領域の位置座標(ショット領域の配列)を算出する。そして、この算出したショット領域の配列に従って、ウエハステージをステッピングさせる。従ってEGA方式は、計測時間が短くて済み、ランダムな計測誤差に対して平均化効果が期待できるという長所がある。
【0008】
EGA方式のウエハアライメント(以下、単にEGAと言う)で用いられている統計処理の方法について簡単に説明する。
ウエハ上のm(m:3以上の整数)個の特定ショット領域の設計上の配列座標を(Xn,Yn)(n=1,2,…,m)とし、設計上の配列座標からのずれ(ΔXn,ΔYn)について式(1)で示されるような線形モデルを仮定する。
【0009】
【数1】
Figure 2004265957
【0010】
m個のサンプルショット領域の各々の、実際の配列座標の設計上の配列座標からのずれ(計測値)を(Δxn,Δyn)とすると、このずれと式(1)で示される線形モデルにおける配列座標からの各ずれ(ΔXn,ΔYn)との差の二乗和Eは、式(2)で表される。
【0011】
【数2】
E=Σ{(Δxn−ΔXn)+(Δyn−ΔYn)} …(2)
【0012】
そこで、式(2)の値Eを最小にするようなパラメータa、b、c、d、e、fを算出する。そして、算出したパラメータa〜fと設計上の配列座標(Xn,Yn)とに基づいて、ウエハ上の全てのショット領域の配列座標を算出する。
このように、EGA方式は、設計上の位置と実際にウエハ上に規定された位置とのずれの線形な1次近似であり、ウエハの伸縮、回転等のずれの線形成分を補正することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、露光工程におけるそのようなウエハの位置のずれ、すなわち重ね合わせ誤差には、非線形成分が生じることがある。
例えば、電子デバイスの製造ラインでは、同一の電子デバイスに対して複数の露光装置(号機)を用いた重ね合わせ露光がしばしば行われる。このような場合、通常、露光装置間のステージ座標系間には誤差(ステージグリッド誤差)が存在し、これにより非線形な重ね合わせ誤差が生じる場合がある。
また、各露光装置の間でウエハの吸着機構や吸着力等が異なり、これによりウエハに歪みを与える場合がある。このようなウエハの歪みも、通常、非線形なずれ、すなわち重ね合わせ誤差を生じさせる。
【0014】
また、エッチング、CVD(ケミカル・ベイパー・デポジション)、CMP(ケミカル・メカニカル・ポリッシング)などのプロセス処理工程においては、そのプロセス処理における研磨や熱膨張等により、ウエハに歪みを与える場合が少なくない。従って、そのようなプロセス工程を経た層に対して露光処理を行う場合には、ウエハの歪みが非線形なずれ、すなわち重ね合わせ誤差となって影響する。このような前工程のプロセス処理に起因する重ね合わせ誤差は、ステージグリッド誤差がない同一の露光装置において重ね合わせ露光を行ったとしても生じる誤差である。
【0015】
前述したように、重ね合わせ誤差の要因であるウエハ上のショット領域の配列誤差(ショット配列誤差)が線形的な成分である場合には、EGAによりこれを除去することが可能である。しかしながらショット配列誤差が、このようなステージグリッド誤差、装置の特性に基づく歪み、あるいはプロセス処理に起因する歪み等の非線形なウエハの変形に起因する場合には、これをEGAにより除去することは困難である。前述したように、EGAでは、ウエハ上のショット領域の配列誤差を、例えば式(1)に示すように線形なものとして扱っているからである。
【0016】
そこで、このような非線形のショット配列誤差に対しては、例えば次のような方法がとられている。
例えば、まず、露光シーケンス(本番露光処理)中に、EGAの結果を基準にして再度EGA計測を行うことにより、非線形成分を抽出する。そして、抽出された非線形成分を複数枚のウエハについて平均化し、この平均値をマップ補正値として保持する。以後の露光シーケンスにおいては、このマップ補正値を用いて露光ショット位置の補正を行う。
また、第2の方法は、露光シーケンスとは別に予め露光条件、プロセスごとに基準ウエハを用いて非線形成分(各ショットごとのずれ量)を計測しておき、これをマップ補正ファイルとして格納しておく。そして、露光シーケンスにおいては、露光条件に応じたマップ補正ファイルを用いて、各ショット領域の位置補正を行う。
【0017】
しかしながら、第1の方法においては、各ウエハにおいて全ショットに近いショットでEGAを行う必要があるため、スループットが悪化するという問題が生じる。
また、第2の方法においては、プロセス(露光条件)ごとに1つのマップ補正ファイルを選択して非線形成分の補正を行うために、同じ露光シーケンスにおいてウエハごとの非線形成分の補正ができないという問題がある。
【0018】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、スループットへの影響を低減し、ウエハごとに最適なショット配列の非線形補正が行える位置合わせ方法、そのための最適位置検出式の検出方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、非線形成分のショット配列誤差を低減し、重ね合わせ精度を良好に維持した露光を行うことが可能な露光方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、重ね合わせ精度が良くスループットの高い露光工程を適用することにより、高品質な電子デバイスを効率良く、すなわち高い生産性で製造することのできるデバイスの製造方法、及び、そのような高品質なデバイスを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の最適位置検出式の検出方法は、2次以上の次数と複数の係数とを備えた所定計算式を用いて、基板上に形成された複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記複数の領域を計測して得られた計測位置情報との差分情報に基づいて、前記所定計算式の前記複数の係数を決定し、当該計算式に基づいて、他の基板上に形成された前記複数の領域の位置情報を検出する。
【0020】
好適には、前記複数の領域のうちの所定数の前記領域の位置情報を算出した所定数算出位置情報と、前記所定数の領域を計測して得られた所定数計測位置情報との差分情報に基づいて、前記所定計算式の前記複数の係数を決定する。
また好適には、前記算出位置情報と前記計測位置情報との差分が最小となるように、前記所定計算式の前記複数の係数を決定する。
好適な一例としては、前記算出位置情報と前記計測位置情報との差分の二乗和が最小となるように、前記所定計算式の前記複数の係数を決定する。
【0021】
また、本発明の位置合わせ方法は、前述したいずれかの方法によって決定された前記計算式に基づいて、前記基板上の前記複数領域それぞれの位置情報を算出し、前記基板上の前記複数領域それぞれと所定位置とを位置合わせする。
【0022】
また、本発明の露光方法は、基板に形成された複数の領域それぞれに所定パターンを転写する露光方法であって、前述した位置合わせ方法を用いて前記基板上の前記複数の領域それぞれと前記所定パターンとを位置合わせし、位置合わせされた前記領域に前記所定パターンを転写する。
【0023】
また、本発明のデバイス製造方法は、前述した露光方法を用いて、デバイスパターンをデバイス基板上に転写する工程を含む。
【0024】
また、本発明のデバイスは、前述したデバイス製造方法で製造されたデバイスである。
【0025】
また、本発明の露光方法は、 基板上に形成された複数の領域それぞれと所定パターンとを位置合わせし、前記複数の領域を前記所定パターンで露光する露光方法であって、登録期間に、2次以上の次数と複数の係数とを備えた第1計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、予め計測された前記複数の領域の計測位置情報との差分情報に基づいて、前記第1計算式の前記複数の係数を決定し、該複数の係数を決定された第2の計算式を記憶し、前記登録期間後の処理期間に、前記記憶された第2計算式を読み出し、読み出された前記第2計算式を用いて前記基板上の前記複数の領域それぞれの位置情報を算出し、算出された前記位置情報に基づいて、前記複数の領域それぞれと前記所定のパターンとを位置合わせし、前記位置合わせされた領域に前記所定パターンを転写する。
【0026】
好適には、前記登録期間に先立つ先行処理期間に、前記複数の領域の位置情報を計測し、該計測位置情報を記憶する。
好適な一例としては、前記先行処理期間中に前記複数の領域の位置情報を計測し、該先行処理期間中に計測された計測位置情報を記憶する。
また好適な一例としては、前記先行処理期間後、かつ、前記登録期間前に、前記先行処理期間における前記基板上の前記複数の領域と前記所定パターンとの位置合わせ結果を計測し、該位置合わせ結果に基づく計測位置情報を記憶する。
【0027】
また好適には、前記登録期間に、前記位置合わせの条件を変化させ、前記条件ごとに、前記第2計算式の係数を決定する。
好適な一例としては、前記位置合わせの条件は、前記基板に施される処理の内容に応じて変化させる。
また好適な一例としては、前記位置合わせの条件の変化は、前記第1計算式を変化させることを含む。
また好適な一例としては、前記位置合わせの条件の変化は、前記登録期間に前記第2計算式を決定する際に用いる前記算出位置情報の数、及び、前記計測位置情報の数の変化を含む。
【0028】
また好適な一例としては、前記登録期間に、2次以上の次数と複数の係数とを備えた第1の計算式を用いて前記複数の領域のうちの所定数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記読み出された前記所定数の領域の計測位置情報との差分情報に基づいて、前記第1計算式の複数の係数を決定し、該複数の係数を決定された第2計算式を記憶する方法であって、前記位置合わせの条件の変化は、前記所定数の領域の配置の変化を含む。
また好適な一例としては、前記複数の領域の計測位置情報は、前記複数の領域に対応して前記基板上に形成されたマークを検出した結果に基づく信号波形の解析によって形成され、前記位置合わせ条件の変化は、前記信号波形の解析方法の変化を含む。
【0029】
また好適には、前記登録期間に、前記条件ごとに係数を決定された複数の前記第2計算式を記憶し、前記処理期間に、前記記憶された複数の前記第2計算式から特定の前記第2計算式を選択し、選択された前記第2計算式を用いて前記基板上の前記複数の領域それぞれの位置情報を算出し、算出された前記位置情報に基づいて、前記複数の領域それぞれと前記所定パターンとを位置合わせし、位置合わせされた前記領域に前記所定パターンを転写する。
【0030】
好適な一例としては、前記処理期間に、前記基板上の前記複数の領域の位置情報を計測し、該計測された前記複数の領域の位置情報と、前記記憶された複数の前記第2計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報との差分情報に基づいて、複数の第2計算式から特定の第2計算式を選択することを特徴とする。
また好適な一例としては、前記処理期間に、前記基板上の前記複数の領域の配列傾向情報を検出し、検出された前記配列傾向情報に基づいて、複数の前記第2計算式から特定の第2計算式を選択する。
好適には、前記登録期間に、前記条件ごとに係数を決定された複数の第2計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記計測位置情報との差分情報に基づいて、特定の第2計算式を選択的に記憶する。
【0031】
また、本発明の他の露光方法は、基板上に形成された複数の領域それぞれと所定パターンとを位置合わせし、前記複数の領域を前記所定パターンで露光する露光方法であって、登録期間に前記位置合わせの条件を変化させ、前記条件ごとに、2次以上の次数と複数の係数とを備えた第1計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記複数の領域の計測位置情報との差分情報に基づいて、前記第1の計算式の前記複数の係数を決定し、第2計算式として登録し、前記登録期間後の処理期間に、前記第2計算式を用いて基板上の複数領域それぞれの位置情報を算出し、算出された位置情報に基づいて、前記複数の領域それぞれと前記所定パターンとを位置合わせし、位置合わせされた前記領域に前記所定パターンを転写する。
【0032】
好適には、前記位置合わせの条件は、前記基板に施される処理の内容に応じて変化させる。
また好適には、前記位置合わせの条件の変化は、前記第1計算式を変化させることを含む。
また好適な一例としては、前記位置合わせの条件の変化は、前記登録期間に前記第2計算式を決定する際に用いる前記算出位置情報の数、及び、前記計測位置情報の数の変化を含む。
【0033】
また好適な一例としては、前記登録期間においては、前記位置合わせの条件を変化させ、前記条件ごとに、2次以上の次数と複数の係数とを備えた第1計算式を用いて前記複数の領域のうちの所定数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、予め記憶した前記所定数の領域の計測位置情報との差分情報に基づいて、前記第1計算式の前記複数の係数を決定し、第2計算式として記憶し、前記位置合わせの条件の変化は、前記所定数の領域の配置の変化を含む
また好適な一例としては、前記複数の領域の計測位置情報は、前記複数の領域に対応して前記基板上に形成されたマークを検出した結果に基づく信号波形の解析によって形成され、前記位置合わせの条件の変化は、前記信号波形の解析方法の変化を含む。
【0034】
好適には、前記登録期間に、複数の前記第2計算式を記憶し、前記処理期間に、前記記憶された複数の前記第2計算式から特定の前記第2計算式を選択し、選択された前記第2計算式を用いて基板上の複数領域それぞれの位置情報を算出し、算出された前記位置情報に基づいて前記複数の領域それぞれと前記所定パターンとを位置合わせし、位置合わせされた前記領域に前記所定パターンを転写する。
【0035】
好適な一例としては、前記処理期間に、基板上の複数の領域の位置情報を計測し、計測された前記複数の領域の前記位置情報と、前記記憶された複数の前記第2計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報との差分情報に基づいて、複数の前記第2計算式から特定の前記第2計算式を選択する。
また好適な一例としては、前記処理期間に、前記基板上の複数の領域の配列傾向情報を検出し、検出された前記配列傾向情報に基づいて、複数の前記第2計算式から特定の前記第2計算式を選択する。
また好適には、前記登録期間に、前記条件ごとに係数を決定された複数の第2計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記計測位置情報との差分情報に基づいて、特定の第2計算式を選択的に記憶する。
【0036】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0037】
露光システム
まず、本実施形態に係る露光システムの全体構成について図1〜図3を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る露光システム100の全体構成を示す図である。
図1に示すように、露光システム100は、N台の露光装置200−1〜200−n、重ね合わせ計測装置130及びホストコンピュータ140を有する。これら各装置は、LAN110により相互にデータ転送が可能に接続されている。なお、LAN110には、さらに他の処理装置、計測装置あるいはコンピュータ等がデータ転送可能に接続されていても良い。
【0038】
露光装置200−i(i=1〜n)(以下、単に露光装置200と言う場合もある)は、ロットごとに投入されるウエハ(例えば、1ロットは25枚)に対して露光処理を行い、順次パターンを形成する。すなわち、ウエハに規定される各ショット領域を露光装置200の所定の露光位置に位置合わせし、レチクルを通過した露光光により露光し、その領域にレチクルに形成されたパターンの像を順次転写する。
その際、特に本発明に係る露光装置200においては、ショット領域ごとの非線形なずれを補正することのできる本発明に係る位置合わせ方法により、各ショット領域の位置合わせ(アライメント)を行う。
【0039】
露光装置200は、LAN110を介して露光システム100全体を制御するホストコンピュータ140に接続されており、ホストコンピュータ140からの指示に基づいて、順次ロットごとのウエハを処理する。
また、露光装置200は、ホストコンピュータ140より、ウエハ及びショット領域の位置合わせの際に参照する位置合わせ条件が提供される。露光装置200は、この位置合わせ条件に基づいて、あるいは、その条件よりさらに最適な条件を選択して、ウエハ及びショット領域の位置合わせを行う。
また、露光装置200は、ホストコンピュータ140において位置合わせ条件を求めるために、必要に応じて、露光装置200で行った通常のEGA方式による位置合わせの結果のデータ(ログデータ)を、ホストコンピュータ140に提供する。
【0040】
本実施形態において露光装置200は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(以下、走査型露光装置と言う)とするが、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)であっても良い。
なお、露光装置200の詳細な構成、位置合わせ条件の検出方法、及び、これに関わる露光装置200とホストコンピュータ140とのEGAログデータ等のデータの送受等については、後に詳細に説明する。
【0041】
重ね合わせ計測装置130は、露光装置200により順次パターンが形成されたウエハの重ね合わせ誤差を計測する。重ね合わせ計測装置130は、投入されたウエハ上に形成されたレジストレーション計測マーク像(例えばレジスト像)を検出し、異なる層の露光の際に形成されたマーク間の相対的な位置の差を求め、これを重ね合わせ誤差として検出する。重ね合わせ計測装置130には、ロット処理の結果を解析する場合等、特に重ね合わせ誤差の計測が必要な場合に、露光処理を経てパターンが形成されたウエハが投入され、重ね合わせ状態が検出される。
【0042】
本発明に係る処理として、重ね合わせ計測装置130は、投入される特定のプロセスを経たウエハに対して重ね合わせ計測を行い、この計測結果をLAN110を介してホストコンピュータ140に出力する。この重ね合わせ計測結果のデータは、露光装置200で検出したEGA計測結果のデータと同様に、ホストコンピュータ140において露光装置200に提供する位置合わせ条件を求めるために用いられる。
【0043】
ホストコンピュータ140は、大容量の記憶装置と演算処理装置とを有するコンピュータであって、露光システム100におけるリソグラフィー工程の全体を統括的に制御する。
具体的には、ホストコンピュータ140は、大容量記憶装置に、露光システム100で処理する各ロットあるいは各ウエハについての、プロセスを制御するための種々の情報、そのための種々のパラメータあるいは露光履歴データ等の種々の情報を蓄積する。そして、これらの情報に基づいて、各ロットに適切な処理が施されるように、露光装置200−1〜200−nを制御し、また管理する。
【0044】
また、ホストコンピュータ140は、各露光装置200−iにおける位置合わせ処理に用いられる位置合わせ条件を求め、これを各露光装置200−iに登録する。ホストコンピュータ140は、露光装置200で計測されたEGAログデータ又は重ね合わせ計測装置130で計測された重ね合わせ結果データに基づいて、また、予め登録されている各ショット領域等の設計上の位置情報等の情報に基づいて、位置合わせ条件を求める。位置合わせ条件は、各露光装置−iごとに、また、露光対象のロットに施されたプロセスごとに、1又は複数求める。なお、複数の位置合わせ条件を求める場合は、各露光装置200−iにおいて、さらに最適な一つの位置合わせ条件を選択して使用することとなる。本発明に係るこの位置合わせ条件の検出方法については、後に詳細に説明する。
【0045】
露光装置
次に、露光装置200の構成について、図2を参照して説明する。
図2には、走査型露光装置である露光装置200の概略構成を示す図である。
露光装置200は、照明系210、マスクとしてのレチクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学系PL、基板としてのウエハWが搭載されるウエハステージWST、アライメント系AS及び装置全体を統括制御する主制御系220等を備えている。
【0046】
照明系210は、例えば特開平10−112433号公報、特開平6−349701号公報などに開示されるように、光源、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズ又はロッドインテグレータ(内面反射型インテグレータ)等を含む照度均一化光学系、リレーレンズ、可変NDフィルタ、レチクルブラインド、及びダイクロイックミラー等(いずれも不図示)を有する。照明系210は、回路パターン等が描かれたレチクルR上のレチクルブラインドで規定されたスリット状の照明領域部分を照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。
なお、照明光ILとしては、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの遠紫外光、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、Fレーザ光(波長157nm)などの真空紫外光、あるいは、超高圧水銀ランプからの紫外域の輝線(g線、i線等)等を用いる。
【0047】
レチクルステージRST上には、レチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、例えば磁気浮上型の2次元リニアアクチュエータからなる不図示のレチクルステージ駆動部によって、レチクルRの位置決めのため、照明系210の光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一致)に垂直なXY平面内で微少駆動可能であるとともに、所定の走査方向(ここではY軸方向とする)に指定された走査速度で駆動可能となっている。さらに、本実施形態では、上記磁気浮上型の2次元リニアアクチュエータとして、X駆動用コイル、Y駆動用コイルの他にZ駆動用コイルを含むものを用いているため、レチクルステージRSTをZ軸方向にも微小駆動可能な構成となっている。
【0048】
レチクルステージRSTのステージ移動面内の位置は、レチクルレーザ干渉計(以下、レチクル干渉計と言う)216によって、移動鏡215を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計216からのレチクルステージRSTの位置情報は、ステージ制御系219及びこれを介して主制御系220に供給される。ステージ制御系219では、主制御系220からの指示に応じ、レチクルステージRSTの位置情報に基づいて不図示のレチクルステージ駆動部を介して、レチクルステージRSTを駆動制御する。
【0049】
レチクルRの上方には、一対のレチクルアライメント系222(紙面奥側のレチクルアライメント系は不図示)が、配置されている。この一対のレチクルアライメント系222は、ここでは不図示だが、照明光ILと同じ波長の照明光にて検出対象のマークを照明するための落射照明系と、その検出対象のマークの像を撮像するためのアライメント顕微鏡とをそれぞれ含んで構成されている。アライメント顕微鏡は結像光学系と撮像素子とを含んでおり、アライメント顕微鏡による撮像結果は主制御系220に供給されている。この場合、レチクルRからの検出光をレチクルアライメント系222に導くための不図示の偏向ミラーが移動自在に配置されており、露光シーケンスが開始されると、主制御系220からの指令により、不図示の駆動装置により偏向ミラーはそれぞれレチクルアライメント系222と一体的に照明光ILの光路外に退避される。
【0050】
投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図2における下方に配置され、その光軸AXの方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとしては、例えば両側テレセントリックな縮小系が用いられている。この投影光学系PLの投影倍率は例えば1/4、1/5あるいは1/6等である。このため、照明系210からの照明光ILによってレチクルRの照明領域が照明されると、このレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してその照明領域内のレチクルRの回路パターンの縮小像(部分倒立像)が表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウエハW上に形成される。
【0051】
投影光学系PLとしては、図2に示されるように、複数枚、例えば10〜20枚程度の屈折光学素子(レンズ素子)213のみから成る屈折系が用いられている。この投影光学系PLを構成する複数枚のレンズ素子213のうち、物体面側(レチクルR側)の複数枚のレンズ素子は、不図示の駆動素子、例えばピエゾ素子などによって、Z軸方向(投影光学系PLの光軸方向)にシフト駆動、及びXY面に対する傾斜方向(すなわちX軸回りの回転方向及びY軸回りの回転方向)に駆動可能な可動レンズとなっている。そして、結像特性補正コントローラ248が、主制御系220からの指示に基づき、各駆動素子に対する印加電圧を独立して調整することにより、各可動レンズが個別に駆動され、投影光学系PLの種々の結像特性(倍率、ディストーション、非点収差、コマ収差、像面湾曲など)が調整されるようになっている。なお、結像特性補正コントローラ248は、光源を制御して照明光ILの中心波長をシフトさせることができ、可動レンズの移動と同様に中心波長のシフトにより結像特性を調整可能となっている。
【0052】
ウエハステージWSTは、投影光学系PLの図2における下方で、不図示のベース上に配置され、このウエハステージWST上には、ウエハホルダ225が載置されている。このウエハホルダ225上にウエハWが例えば真空吸着等によって固定されている。ウエハホルダ225は不図示の駆動部により、投影光学系PLの光軸に直交する面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ投影光学系PLの光軸AX方向(Z軸方向)にも微動可能に構成されている。また、このウエハホルダ225は光軸AX回りの微小回転動作も可能になっている。
【0053】
ウエハステージWSTは、走査方向(Y軸方向)の移動のみならず、ウエハW上の複数のショット領域を前記照明領域と共役な露光領域に位置させることができるように、走査方向に直交する非走査方向(X軸方向)にも移動可能に構成されており、ウエハW上の各ショット領域を走査(スキャン)露光する動作と、次のショット領域の露光のための加速開始位置まで移動する動作とを繰り返すステップ・アンド・スキャン動作を行う。このウエハステージWSTは例えばリニアモータ等を含むウエハステージ駆動部224によりXY2次元方向に駆動される。
【0054】
ウエハステージWSTのXY平面内での位置は、その上面に設けられた移動鏡217を介して、ウエハレーザ干渉計システム218によって、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。ここで、実際には、ウエハステージWST上には、走査方向(Y方向)に直交する反射面を有するY移動鏡と非走査方向(X軸方向)に直交する反射面を有するX移動鏡とが設けられ、これに対応してウエハレーザ干渉計218もY移動鏡に垂直に干渉計ビームを照射するY干渉計と、X移動鏡に垂直に干渉計ビームを照射するX干渉計とが設けられているが、図2ではこれらが代表的に移動鏡217、ウエハレーザ干渉計システム218として示されているものである。すなわち、本実施形態では、ウエハステージWSTの移動位置を規定する静止座標系(直交座標系)が、ウエハレーザ干渉計システム218のY干渉計及びX干渉計の測長軸によって規定されている。以下においては、この静止座標系を「ステージ座標系」とも呼ぶ。なお、ウエハステージWSTの端面を鏡面加工して、前述した干渉計ビームの反射面を形成しても良い。
【0055】
ウエハステージWSTのステージ座標系上における位置情報(又は速度情報)はステージ制御系219、及びこれを介して主制御系220に供給される。ステージ制御系219では、主制御系220の指示に応じ、ウエハステージWSTの上記位置情報(又は速度情報)に基づき、ウエハステージ駆動部224を介してウエハステージWSTを制御する。
【0056】
また、ウエハステージWST上のウエハWの近傍には、基準マーク板FMが固定されている。この基準マーク板FMの表面は、ウエハWの表面と同じ高さに設定され、この表面には後述するアライメント系のいわゆるベースライン計測用の基準マーク、及びレチクルアライメント用の基準マークその他の基準マークが形成されている。
【0057】
投影光学系PLの側面には、オフアクシス方式のアライメント系ASが設けられている。このアライメント系ASとしては、ここでは、例えば特開平2−54103号公報に開示されているような(Field Image Alignment(FIA)系)のアライメントセンサが用いられている。このアライメント系ASは、所定の波長幅を有する照明光(例えば白色光)をウエハに照射し、ウエハ上のアライメントマークの像と、ウエハと共役な面内に配置された指標板上の指標マークの像とを、対物レンズ等によって、撮像素子(CCDカメラ等)の受光面上に結像して検出するものである。アライメント系ASはアライメントマーク(及び基準マーク板FM上の基準マーク)の撮像結果を、主制御系220へ向けて出力する。
【0058】
露光装置200には、さらに、投影光学系PLの最良結像面に向けて複数のスリット像を形成するための結像光束を光軸AX方向に対して斜め方向より供給する不図示の照射光学系と、その結像光束のウエハWの表面での各反射光束をそれぞれスリットを介して受光する不図示の受光光学系とから成る斜入射方式の多点フォーカス検出系が、投影光学系PLを支える支持部(不図示)に固定されている。この多点フォーカス検出系としては、例えば特開平5−190423号公報、特開平6−283403号公報などに開示されるものと同様の構成のものが用いられ、ステージ制御系219はこの多点フォーカス検出系からのウエハ位置情報に基づいてウエハホルダ225をZ軸方向及び傾斜方向に駆動する。
【0059】
主制御系20は、マイクロコンピュータ又はワークステーションを含んで構成され、装置の構成各部を統括して制御する。主制御系220は、前述したLAN110に接続されている。また、本実施形態では、主制御系220を構成するハードディスク等の記憶装置、あるいはRAM等のメモリには、予め作成された複数種類の補正条件(補正係数)がデータベースとして格納されている。
【0060】
アライメント系
次に、アライメント系ASの構成について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、アライメントセンサASは、光源341、コリメータレンズ342、ビームスプリッタ344、ミラー346、対物レンズ348、集光レンズ350、指標板352、第1リレーレンズ354、ビームスプリッタ356、X軸用第2リレーレンズ358X、2次元CCDより成るX軸用撮像素子360X、Y軸用第2リレーレンズ358Y、2次元CCDより成るY軸用撮像素子360Yを有する。
【0061】
光源341としては、ウエハ上のフォトレジストを感光させない非感光性の光であって、ある帯域幅(例えば200nm程度)をもつブロードな波長分布の光を発する光源、ここではハロゲンランプを用いる。レジスト層での薄膜干渉によるマーク検出精度の低下を防止するため、ブロードバンドの照明光を用いる。
光源341からの照明光がコリメータレンズ342、ビームスプリッタ344、ミラー346及び対物レンズ348を介してウエハW上のアライメントマークMAの近傍に照射される。そして、アライメントマークMAからの反射光が、対物レンズ348、ミラー346、ビームスプリッタ344及び集光レンズ350を介して指標板352上に照射され、指標板352上にアライメントマークMAの像が結像される。
【0062】
指標板352を透過した光が、第1リレーレンズ354を経てビームスプリッタ356に向かい、ビームスプリッタ356を透過した光が、X軸用第2リレーレンズ358XによりX軸用撮像素子360Xの撮像面上に集束され、ビームスプリッタ356で反射された光が、Y軸用第2リレーレンズ358YによりY軸用撮像素子360Yの撮像面上に集束される。撮像素子360X及び360Yの撮像面上にはそれぞれアライメントマークMAの像及び指標板352上の指標マークの像が重ねて結像される。撮像素子360X及び360Yの撮像信号(DS)は共に主制御系220に供給される。
主制御部220には、ステージ制御系219を介してウエハレーザ干渉計218の計測値も供給されている。従って、主制御部220は、アライメントセンサASからの撮像信号DSとウエハレーザ干渉計218の計測値とに基づいてステージ座標系上でのアライメントマークMAの位置を算出する。
【0063】
露光処理シーケンス
次に、本実施形態の露光システム100における露光処理の方法及びその流れについて、特に、本発明に係るウエハの位置合わせ方法及びそのシーケンスを中心に説明する。
本実施形態の露光システム100においては、まず、露光装置200において露光処理を行う期間(処理期間)に先立って、ホストコンピュータ140において位置合わせ時の非線形誤差を補正するための補正条件を選出し、これを露光装置200に登録する(非線形誤差補正条件の登録処理)。
この補正条件を登録した後、露光装置200において、各ロット、各ウエハ及び各ショットごとに、登録された補正条件を用いて順次位置合わせを行い、露光処理を行う(ロット処理)。
【0064】
非線形誤差補正条件の登録処理
非線形誤差補正条件の登録処理においては、前述したように、非線形ショット配列誤差を補正するために好適な補正条件を複数又は1つ選出し、露光装置200に登録する。
この補正条件は、露光装置200でロット処理を行うロットのプロセス条件に対応して、すなわち各プロセス条件ごとに、複数又は1つ登録する。
一般に非線形変形は、その変形の原因に応じた例えば図4に示すようないくつかの成分の類型が考えられる。その原因としては、前述したように、露光装置や研磨装置等の装置固体特有のステージグリッド誤差や、処理動作時のそのメカニカルなプレッシャによる歪み、あるいは、プロセスごとに発生する固有の歪み等である。従って、各ロットの以前のプロセス処理の履歴や、今回の露光処理の露光条件等の条件が同一のロットについては同一の非線形変形あるいは同一の傾向の非線形変形が生じる場合が多い。そのため、そのようなプロセス条件ごとに、その変形を補正するための補正条件を登録する。
【0065】
補正条件の選出にあたっては、補正式の計算モデルを含む種々の条件を複数指定し、この各条件を予め計測された履歴データに適用することにより、各条件ごとに計算モデルの補正係数を求め、これによりすなわち補正条件を求める。そして、複数の指定した条件に対する補正条件のうち、履歴データに適用した場合に残差成分の少ない補正条件を複数又は1つ選出し、これを露光装置200に登録する。
【0066】
補正条件を求めるための条件の指定としては、本実施形態においては、EGA計算モデル、次数の条件及び補正係数の条件を考慮する。
EGA計算モデルとしては、6パラメータモデル、10パラメータモデル、ショット内平均化モデル等の計算モデルが考えられる。但し、ショット内の計測点数に応じて指定できるモデルは制限される。ショット内1点計測の場合には、通常、6パラメータモデルを指定する。また、ショット内多点計測モデルの場合には、10パラメータモデル、ショット内平均化モデル、及び、ショット内の任意の1点を使用しての6パラメータモデルを指定することができる。
次数の条件としては、2次項まで、3次項まで、あるいは4次項まで等、使用する最高次数を指定する。
【0067】
EGA計算モデル及び次数の条件を指定することにより、補正式が決定する。例えば、10パラメータモデルで最高次数3次を指定した場合には、式(3)及び式(4)に示されるショット配列変形計算モデルを使用することとなり、2次を指定した場合には、式(5)及び式(6)に示されるショット配列変形計算モデルを使用することとなる。
【0068】
【数3】
Figure 2004265957
【0069】
【数4】
Figure 2004265957
【0070】
【数5】
Figure 2004265957
【0071】
【数6】
Figure 2004265957
【0072】
但し、式(3)〜式(6)において、W及びWは、ウエハ中心を原点としたショット中心の位置であり、S及びSはショット中心を原点とした計測点の位置であり、ΔX及びΔYは、補正すべき距離、すなわち位置ずれを示す。但し、ショット成分を使用しない、すなわち、ショット内座標S及びSを使用しない場合は、W及びWは、ウエハ中心を原点とした計測点の位置となる。
【0073】
補正係数の条件は、例えば、高次補正結果を安定させるために、相関の高い補正係数を除外する、すなわち0にする等の指定である。例えば、3次項の場合、W ,W ,W 及びW の各係数のうち、W とW の項を除外することにより、高次補正の安定した結果が得られる場合がある。高次の次数が上がるほど、相関の高い補正係数の除外指定が有効となる場合があり、そのような条件をいくつかのバリエーションで指定しておく。
【0074】
なお、本実施形態においては、補正条件を求めるための条件として上述したEGA計算モデル、次数の条件及び補正係数の条件を用いるものとしたが、その他種々の条件を考慮するようにしてよい。例えば、後述するロット処理における補正条件の選択の際に用いるEGAラフ計測のサンプルショットの数、及び、そのサンプルショットの配置を考慮するようにしても良い。また、基準ウエハを基準としてアライメントを行う基準基板方式か、あるいは、干渉計ミラーを基準としてアライメントを行う干渉計基準方式かという条件を考慮するようにしても良い。さらには、露光装置が本実施形態のようにFIA方式のアライメント系を具備している場合には、波形解析アルゴリズム、スライスレベル、コントラストリミット値、処理ゲート幅、及び、内スローブ方式か外スローブ方式かという条件を考慮するようにしてよい、また、露光装置が、LSA方式のアライメント系を具備している場合には、スムージング及びスライスレベル設定等の条件を、LIA方式のアライメント系を具備している場合には、回折光の次数等の条件を、各々考慮するようにしても良い。これらの、補正条件を求めるための条件の設定は、露光装置における処理及びその変更条件に対応する形で、任意に設定してよい。
【0075】
また、補正条件を選出するために参照する履歴データとしては、露光装置のEGAログファイル又は重ね測定結果のログファイルのいずれかを用いる。
露光装置のEGAログファイルは、選出した補正条件を適用するのと同一のプロセス条件で、過去のロット処理あるいは基準ウエハを用いた露光処理において、露光装置で通常EGAを用いた位置計測を行った結果のデータである。
また重ね測定ファイルは、さらにその位置計測を行った結果に基づいて、位置合わせを行い、露光を行った結果のマークあるいはレジスト像を、重ね合わせ計測装置において計測した結果の位置ずれに関わるデータである。
【0076】
このような各条件指定に対応する補正係数は、EGAログファイル又は重ね測定ファイルに記憶されているウエハごとの複数のショット位置の計測値を、各条件の計算モデルに代入し、各係数(補正係数)を算出し、これを複数のウエハについて平均化することによって求める。この時、求められた係数値の中に、他の係数値より十分に離れた跳びデータがある場合にはこれを除外して平均化を行う。また、この時に使用するショット位置の計測値は、ウエハ全体のショット配列ずれの傾向を算出するため、通常の線形EGAでの計測ショットの数や、後述する高次EGAラフ計測の際の計測ショット数よりはある程度多い数のサンプルショットの計測値、あるいは、全ショットの計測値を用いるものとする。このように補正係数が求められることにより、計測されたショット位置に対する非線形補正の補正式が完成し、補正条件が求められたこととなる。
【0077】
指定した各条件に対する補正条件が求められたら、実際にこの条件で高次EGA補正を行った後の残差成分が少ない条件を複数選出し、又は、残差成分が最小のものを1つ選出し、これを露光装置200に登録する。残差成分は、残差二乗和により評価する。
複数の補正条件を露光装置200に登録して使用する場合は、ロット処理時に高次EGAラフ計測を行ってそのロットにおける非線形変形の傾向を検出し、この検出結果に基づいて複数の補正条件より1つの補正条件を選択し、これにより非線形補正を行うこととなる。より具体的には、高次EGAラフ計測の計測結果に対して、複数の補正条件の各々を適用し、残差二乗和が最小となる補正条件を選択し使用する。
補正条件を唯一登録する場合、又は、複数の補正条件を登録したものの露光処理の段階で1つの補正条件を指定する場合は、いずれもその1つの補正条件を用いてロット処理を行うこととなる。そのプロセス条件における非線形誤差の傾向等が明らかで、最適な補正条件が知れている時には、必要最小限の処理により非線形補正を行うことができるので有効である。
【0078】
ところで、本実施形態においては、条件を種々に変えて設定した計算モデルに対する最適な補正係数を求め、計算モデル、その補正係数及びその他種々の条件等を含む補正条件を露光装置200に登録している。しかしながら、前述したような計算モデル、次数の条件、補正係数の条件及び求められた補正係数を有する補正条件は、補正係数を強制的に0に設定する等すれば、最終的には、10パラメータモデルの最高次数項を有する補正計算式に対する各補正係数の設定の問題に帰結することができる。すなわち、露光装置200にも共通的にそのような補正計算式の計算アルゴリズムが設定されている場合には、単に補正係数を露光装置200に登録することが、前述した補正条件を登録したことと等価となる。このことより、以下の説明においては、補正条件を露光装置200に登録することを、単に補正係数を設定したと言う場合がある。
【0079】
このような方法による非線形誤差の補正条件の選出及び登録処理を、ホストコンピュータ140において行う際の具体的な処理の一例について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、初期条件の設定として、補正条件を選出するための種々の条件、すなわち、考慮すべき計算モデルの設定、高次EGAで最適化する次数の条件、及び、高次EGAで最適化する補正係数の条件の設定を行う(ステップS501)。
条件の設定を行ったら、順次その条件を指定し、これらの条件の組み合わせ分、EGAログファイル又は重ね計測ファイルを参照して、予め指定された所定枚数のウエハについて高次補正係数を算出する。
すなわち、まず、計算モデルとして最初の計算モデルを指定し(ステップS502)、次数及び補正係数の条件を指定し(ステップS503)、高次EGA補正係数を算出する(ステップS504)。そして、これを、所定枚数のウエハについて順次行う(ステップS505)。
【0080】
所定のウエハ枚数分について、高次補正係数の算出が終了したら(ステップS505)、データが著しく離れた飛びウエハデータをリジェクトした後(ステップS506)、次数及び補正係数の条件を変更して(ステップS507,S503)、次の条件で再度所定枚数分のウエハの高次EGA補正係数を算出する(ステップS504,S505)。
同様にして、設定した全ての次数及び補正係数の条件について高次EGA補正係数を算出したら(ステップS507)、計算モデルを変更して(ステップS508,S502)、次の計算モデルにより、再度次数及び補正係数の条件を順次設定し、各条件において所定枚数分のウエハの高次EGA補正係数を算出する(ステップS503〜S507)。
【0081】
そして、設定した全ての計算モデルの全ての次数及び補正係数について、すなわち、全ての最適化条件の組み合わせについて所定枚数分のウエハの高次EGA補正係数を算出したら(ステップS508)、各最適化条件ごとにウエハについて得られた高次EGA補正係数を平均化する(ステップS509)。なお、ステップS509においては、ステップS506において飛びウエハデータをリジェクトした残りのデータを使用する。
そして、前記平均化された高次EGA補正係数より、高次補正後の残差二乗和が小さいものより所定数の高次EGA補正係数を選出し、これを露光装置200に登録する(ステップS510)。この際、計算モデル/次数/補正係数の各条件の中から、任意の条件について登録してもよく、また、ウエハ変形の条件毎に登録を行ってもよい。
【0082】
なお、ステップS506における飛びウエハデータのリジェクトは、本実施形態においては、ウエハごとの高次補正後の残差二乗和が所定の閾値を越えたウエハデータを除外する。但し、残差二乗和の代わりに、高次補正位置の分散を計測結果位置の分散で除算した決定係数(0〜1の値をとり、0に近いほど残差が大きくなる)を閾値として用いても良い。
【0083】
露光処理(ロット処理)
プロセス条件ごとの位置合わせ補正条件が設定された各露光装置200−iにおいては、線形補正を含む通常EGA処理に加えて、設定された補正条件による高次EGA補正、すなわち、非線形成分の補正を行い、ウエハの各ショット領域の位置合わせを行う。
【0084】
本実施形態において、通常EGAによる線形誤差の補正は、次の計算モデルに従って行う。
【0085】
【数7】
ΔX=Cx10+Cx01+Cxsx+Cxsy+Cx00 …(7)
ΔY=Cy10+Cy01+Cysx+Cysy+Cy00…(8)
【0086】
但し、W、Wは、ウエハ中心を原点としたショット中心の位置であり、S、Sは、ショット中心を原点とした計測点の位置であり、ΔX、ΔYは、位置補正量である。但し、W、Wは、ショット成分を使用しない、すなわち、ショット内座標S、Sを使用しない場合は、W、Wは、ウエハ中心を原点とした計測点の位置となる。
【0087】
なお、式(7)、式(8)において、各係数は、係数Cx10はX方向ウェハスケーリング、係数Cx01はウェハローテーション、係数CxsxはX方向ショットスケーリング、係数Cxsyはショット回転、係数Cx00はX方向オフセット、係数Cy01はY方向ウェハスケーリング、係数Cy10はウエハ回転、Cysx:ショット回転、係数CysyはY方向ショットスケーリング、係数Cy00はY方向オフセットを意味する。なお、前述したEGAとの対応としては、ー(Cx01+Cy10)がウエハ直交度に相当し、−(Cxsy+Cysx)がショット直交度に相当し、Cy10がウエハローテーションに相当し、Cysxがショットローテーションに相当する。
【0088】
高次EGA補正に関し、前述したように、プロセス条件に対して1つの補正条件のみが設定されている場合、あるいは、複数の補正条件が設定されているものの使用する補正条件が指定されている時には、ロット処理時には、ウエハの変形の傾向に関わらず、その補正条件を用いて高次EGA補正を行うこととなる。
【0089】
また、複数の補正条件が設定されている場合には、高次EGAラフ計測を行うことにより、そのウエハあるいはロットの非線形変形の傾向を検出し、これに基づいて最適な補正条件を1つ選択し、選択された補正条件に基づいて高次EGA補正を行う。
高次EGAラフ計測は、ショット配列の傾向がわかるように、ウエハ全域に均等に、しかし粗く指定したサンプルショットについて、ショット計測を行うものである。そのサンプルショットの数は、通常EGAの時の計測ショットの数よりも多く、一例としては、図7に示すような9ショットである。
【0090】
また、最適な補正条件の選択にあたっては、高次EGAラフショットの計測結果に対して、登録されている複数の補正条件各々で非線形補正を行い、換言すれば、登録されている複数の補正係数を適用して高次補正を行い、その残差二乗和が最小となる補正係数を選択することにより行う。
また、高次EGAラフ計測結果から、高次補正係数の算出を行い、そこから得られたショット配列変形の傾向に合ったものを登録されている複数の補正係数から選択してもよい。
【0091】
また、この高次EGAラフ計測は、ロットの全ウエハに対して行っても良いし、各ロットの最初の所定枚数のウエハに対して行っても良いし、あるいは、予め指定した所定枚数おきのウエハに対して行っても良い。その際、高次EGAラフ計測を行わないウエハに対しては、直前に行った高次EGAラフ計測で選択した補正係数を用いて高次補正を行うようにするのが好適である。
【0092】
このような線形及び非線形の補正を含むウエハごとの位置合わせ及び露光処理を、露光装置200において行う際の具体的な処理の一例について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、前述したように得られた高次EGA補正係数を使用するにあたって、その高次EGA補正係数が重ね合わせ計測結果から算出したものである場合には、補正できなかった残留誤差に対して係数が得られているので、露光装置200においては、この符号を反転して使用する。
【0093】
また、得られた高次補正係数がEGA計測結果から算出したものである場合は、通常EGAにより線形成分の補正が別途なされることにより、具体的には0次と1次の成分が二重に補正されることとなる。これを防ぐために、0次と1次の補正係数から、通常EGAで算出された0次と1次の補正係数をそれぞれ差し引く。この際、ショット成分の有無については、高次EGAと通常EGAで条件をそろえて計算を行う。高次項の補正係数については、高次EGAの計算結果をそのまま使用する。
なお、EGA計測結果から算出した高次補正係数であっても、2次以上の高次成分と0次及び1次の低次成分とを分離して算出した場合には、通常EGAの結果を差し引く必要はない。
【0094】
露光装置200においては、まず、高次EGAラフ計測機能が有効(オン)か無効(オフ)かを判断し(ステップS601)、無効の場合には、そのウエハに対して通常EGA計測を行うとともに(ステップS602)、事前に登録された高次補正係数の中から、指定されたプロセス条件に対応する高次補正係数を選択する(ステップS603)。そして、この通常EGA計測結果に基づく線形補正と、選択したプロセス条件に対応して固定の高次補正係数による非線形補正を適用して、順次各ショット領域の位置合わせを行い、露光処理を行う(ステップS611)。
【0095】
高次EGAラフ計測機能が有効な場合には(ステップS601)、処理対象のウエハが高次EGAラフ計測の対象ウエハか否かを検出する(ステップS604)。この高次EGAラフ計測の対象ウエハか否かの設定は、前述したようにロット内のウエハ位置等に基づいて任意に1又は複数設定してよい。
処理対象のウエハが高次EGAラフ計測の対象ウエハでなかった場合には(ステップS604)、そのウエハに対して通常EGA計測を行うとともに(ステップS605)、直前のウエハの露光で使用された高次EGA補正係数を選択する(ステップS606)。そして、この通常EGA計測結果に基づく線形補正と、選択した高次補正係数による非線形補正を適用して、順次各ショット領域の位置を検出し、補正し、すなわち位置合わせを行い、露光処理を行う(ステップS611)。
【0096】
また、処理対象のウエハが高次EGAラフ計測の対象ウエハであった場合には(ステップS604)、例えば図7に斜線で示すような計測ショット930に対して高次EGAラフ計測を行い、ウエハ910のショット配列変形の傾向を検出する(ステップS607)。次に、この検出結果に基づいて、そのプロセス条件に対して登録されている複数の高次補正係数より、最適な補正係数を1つ選択する(ステップS608)。そして、通常EGA計測結果に基づく線形補正と、選択した高次補正係数による非線形補正を適用して、順次各ショット領域の位置合わせを行い、露光処理を行う(ステップS611)。
このように、ウエハ内の各ショット領域に順次露光処理を行い、さらにロット内の全てのウエハに対して露光処理を行う(ステップS612)。
【0097】
このように本実施形態の露光システム100においては、各ロットごと、あるいは、各ウエハごとの非線形変形の傾向に応じて、最適な非線形補正係数(補正条件)を選択し、これにより非線形変形を補正して位置合わせを行っている。従って、非線形誤差の補正がウエハ単位で適切に行え、正確な位置合わせを行うことができる。その結果、高精度な露光が行え、高品質な電子デバイスを製造することができる。
【0098】
また、その補正係数の検出は、ロット処理に先立った期間に検出し、露光装置に登録するようにしている。従って、ロット処理の時には,補正係数を算出するための膨大な計算処理は必要ではなく、単に非線形変形の傾向を知るためのラフなEGA計測を行えば良い。本実施形態においては、通常EGA計測のショット数よりも若干多い程度の9個のサンプルショットのショット配列計測を行うのみで良い。従って、スループットへの影響を最小限に抑えることができ、露光処理の処理効率を維持し、高い生産性でデバイスを製造することができる。
【0099】
さらに、その補正係数の選出は、EGAログデータや重ね測定結果データ等の、プロセス条件に対応した実際の計測データに基づいて検出している。従って、適切に非線形誤差を補正できる適切な補正係数を検出することができ、なお一層精度良い位置合わせ、高精細な露光処理、及び、高品質なデバイス製造が可能となる。
【0100】
なお、以上説明した実施形態の登録処理や露光処理の中で最適な条件を選択する、つまり、複数組の高次EGA補正係数から1つを選択する際、高次係数算出の元となるEGA計測結果、重ね合わせ計測結果、及び、求められた高次EGA補正係数を用いた計算結果を表示する機能を用いると、最適な条件の選択に有効である。
表示形式としては、図7のようなショットマップ状の画面上で、各ショット領域毎に計測値、補正値、高次EGA補正係数を用いて補正した後の残差誤差などを切換表示できることが好ましい。また、このようなマップ表示は、ウエハ毎、及び、全ウエハを通した平均値を選択的に表示できることが好ましい。さらに、各ショット領域内の表示形態としては、数値データ表示形式、及び、ヒストグラム表示を選択的に表示できることが好ましい。
さらに、例えば特開平4−324615号公報(段落番号0066)に開示されているような信号波形表示も最適条件の選択に有効である。信号波形表示の内容としては、マーク位置情報、マーク検出結果、マーク検出パラメータ、マーク形状パラメータ、ウエハ番号、ショット番号、及び、グラフ表示スケール等が挙げられる。
【0101】
デバイス製造方法
次に、上述した露光システムをリソグラフィー工程において使用したデバイスの製造方法について説明する。
図8は、例えばICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等の電子デバイスの製造工程を示すフローチャートである。
【0102】
図8に示すように、電子デバイスの製造工程においては、まず、電子デバイスの回路設計等のデバイスの機能・性能設計を行い、その機能を実現するためのパターン設計を行い(工程S810)、次に、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する(工程S820)。
一方、シリコン等の材料を用いてウエハ(シリコン基板)を製造する(工程S830)。
【0103】
次に、工程S820で製作したマスク及び工程S830で製造したウエハを使用して、リソグラフィー技術等によってウエハ上に実際の回路等を形成する(工程S840)。
具体的には、まず、ウエハ表面に、絶縁膜、電極配線膜あるいは半導体膜との薄膜を成膜し(工程S841)、次に、この薄膜の全面にレジスト塗布装置(コータ)を用いて感光剤(レジスト)を塗布する(工程S842)。
【0104】
次に、このレジスト塗布後の基板を、上述した本発明に係る露光装置のウエハホルダ上にロードするとともに、工程S830において製造したマスクをレチクルステージ上にロードして、そのマスクに形成されたパターンをウエハ上に縮小転写する(工程S843)。この時、露光装置においては、上述した本発明に係る位置合わせ方法によりウエハの各ショット領域を順次位置合わせし、各ショット領域にマスクのパターンを順次転写する。
【0105】
露光が終了したら、ウエハをウエハホルダからアンロードし、現像装置(デベロッパ)を用いて現像する(工程S844)。これにより、ウエハ表面にマスクパターンのレジスト像が形成される。
そして、現像処理が終了したウエハに、エッチング装置を用いてエッチング処理を施し(工程S845)、ウエハ表面に残存するレジストを、例えばプラズマアッシング装置等を用いて除去する(工程S846)。
これにより、ウエハの各ショット領域に、絶縁層や電極配線等のパターンが形成される。そして、この処理をマスクを変えて順次繰り返すことにより、ウエハ上に実際の回路等が形成される。
【0106】
ウエハ上に回路等が形成されたら、次に、デバイスとしての組み立てを行う(工程S850)。具体的には、ウエハをダイシングして個々のチップに分割し、各チップをリードフレームやパッケージに装着し電極を接続するボンディングを行い、樹脂封止等パッケージング処理を行う。
そして、製造したデバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行い(工程S860)、デバイス完成品として出荷等する。
【0107】
変形例
なお、本実施の形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって本発明を何ら限定するものではない。本実施の形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含み、また、任意好適な種々の改変が可能である。
【0108】
例えば、露光システムの全体構成は、図1に示した構成に限られるものではない。
例えば、図9(A)に示す露光システム101のように、例えばEGA計測結果データや重ね合わせ計測結果、補正係数の組み合わせ等の種々の情報を集中的に記憶する情報サーバー160を別に設けたような構成でも良い。また図示しないが、さらに別のコンピュータをイントラネット110に接続して、処理を分散するようにしても良い。
【0109】
また、図9(B)に示すように、イントラネット110とは別の他の通信ネットワーク170を介して構築されるようなシステムや、あるいはまた、いわゆるサーバークライアント型のシステムとして構築されるようなシステムであっても良い。
図9(B)に示す露光システム102は、工場システム103と、サーバー180とを、外部通信ネットワーク170を介して接続したものである。
サーバー180は、図9(A)の露光システム101におけるホストコンピュータ140及び情報サーバー160の機能等が集約して搭載されている。工場システム103は、実際にウエハに対して処理を施す露光装置200−i及び重ね合わせ計測装置130、及び、外部通信ネットワーク170とイントラネット110とを接続するゲートウェイ装置としての通信制御装置141を有する。また、外部通信ネットワーク170は、例えばインターネットや専用回線を用いた通信ネットワーク等である。
【0110】
このような露光システム102は、例えば遠隔地の工場に配置された工場システム103を、管理部門より制御、管理する場合に好適である。また、図示はしないが複数の工場システム103を、1つのサーバー180において制御、管理するような場合に好適である。また、電子デバイスの製造メーカーにおいて構築された工場システム103に対して、例えば露光装置200の特性等の情報を有する露光装置製造会社がサーバー180を介して補正係数決定のための環境を提供する等のシステムにも適用することができる。
このように、露光システムの各装置における計算、制御のための演算等の処理の分担の形態、換言すれば分散処理システムとしての機能の分散形態、あるいはネットワークシステムとしての、これら各装置の接続形態は、任意の形態としてよい。
【0111】
また、本実施形態では、アライメント系として、オフアクシス方式のFIA系(結像式のアライメントセンサ)を用いる場合について説明したが、これに限らずいかなる方式のマーク検出系を用いても構わない。すなわち、TTR(Through The Reticle)方式、TTL(Through The Lens)方式、またオフアクシス方式のいずれの方式であっても、さらには検出方式がFIA系などで採用される結像方式(画像処理方式)以外、例えば回折光又は散乱光を検出する方式などであっても構わない。例えば、ウエハ上のアライメントマークにコヒーレントビームをほぼ垂直に照射し、当該マークから発生する同次数の回折光(±1次、±2次、……、±n次回折光)を干渉させて検出するアライメント系でも良い。この場合、次数ごとに回折光を独立に検出し、少なくとも1つの次数での検出結果を用いるようにしても良いし、波長が異なる複数のコヒーレントビームをアライメントマークに照射し、波長ごとに各次数の回折光を干渉させて検出しても良い。
【0112】
また、本発明は上記各実施形態の如き、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置に限らず、ステップ・アンド・リピート方式、又はプロキシミティ方式の露光装置(X線露光装置等)を始めとする各種方式の露光装置にも全く同様に適用が可能である。
また、露光装置で用いる露光用照明光(エネルギビーム)は紫外光に限られるものではなく、X線(EUV光を含む)、電子線やイオンビームなどの荷電粒子線などでも良い。また、DNAチップ、マスク又はレチクルなどの製造用に用いられる露光装置でも良い。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、スループットへの影響を低減し、ウエハごとに最適なショット配列の非線形補正が行える位置合わせ方法、そのための最適位置検出式の検出方法を提供することができる。
また、非線形成分のショット配列誤差を低減し、重ね合わせ精度を良好に維持した露光を行うことが可能な露光方法を提供することができる。
さらに、重ね合わせ精度が良くスループットの高い露光工程を適用することにより、高品質な電子デバイスを効率良く、すなわち高い生産性で製造することのできるデバイスの製造方法、及び、そのような高品質なデバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態の露光システムの構成を示す図である。
【図2】図2は、図1に示した露光システムの露光装置の構成を示す図である。
【図3】図3は、図2に示した露光装置のアライメント系の構成を示す図である。
【図4】図4は、非線形変形の傾向の具体例を示す図である。
【図5】図5は、本発明に係る非線形変形補正条件の登録処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、本発明に係るロット処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】図7は、図6に示したロット処理における高次EGAラフ計測のサンプルショットを示す図である。
【図8】図8は、本発明に係るデバイスの製造方法を説明するためのフローチャートである。
【図9】図9は、本実施形態の露光システムの変形例を示す図である。
【符号の説明】
100,101,102…露光システム
103…工場システム
110…イントラネット
130…重ね合わせ計測装置
140…ホストコンピュータ
141…通信制御装置
150…端末装置
160…情報サーバー
170…外部通信ネットワーク
180…サーバー
200…露光装置
210…照明系
RST…レチクルステージ
PL…投影光学系
WST…ウエハステージ

Claims (32)

  1. 基板上に形成された複数の領域の位置を検出するための最適な位置検出式を検出する方法であって、
    2次以上の次数と複数の係数とを備えた所定計算式を用いて、基板上に形成された複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記複数の領域を計測して得られた計測位置情報との差分情報に基づいて、前記所定計算式の前記複数の係数を決定する
    最適位置検出式の検出方法。
  2. 前記複数の領域のうちの所定数の前記領域の位置情報を算出した所定数算出位置情報と、前記所定数の領域を計測して得られた所定数計測位置情報との差分情報に基づいて、前記所定計算式の前記複数の係数を決定することを特徴とする
    請求項1に記載の最適位置検出式の検出方法。
  3. 前記算出位置情報と前記計測位置情報との差分が最小となるように、前記所定計算式の前記複数の係数を決定することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の最適位置検出式の検出方法。
  4. 前記算出位置情報と前記計測位置情報との差分の二乗和が最小となるように、前記所定計算式の前記複数の係数を決定することを特徴とする
    請求項3に記載の最適位置検出式の検出方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法によって検出された前記計算式に基づいて、前記基板上の前記複数領域それぞれの位置情報を算出し、
    前記基板上の前記複数領域それぞれと所定位置とを位置合わせすることを特徴とする
    位置合わせ方法。
  6. 基板に形成された複数の領域それぞれに所定パターンを転写する露光方法であって、
    請求項5に記載の位置合わせ方法を用いて前記基板上の前記複数の領域それぞれと前記所定パターンとを位置合わせし、
    位置合わせされた前記領域に前記所定パターンを転写することを特徴とする
    露光方法。
  7. 請求項6に記載の露光方法を用いて、デバイスパターンをデバイス基板上に転写する工程を含むことを特徴とする
    デバイス製造方法。
  8. 請求項7に記載のデバイス製造方法で製造されたことを特徴とする
    デバイス。
  9. 基板上に形成された複数の領域それぞれと所定パターンとを位置合わせし、前記複数の領域を前記所定パターンで露光する露光方法であって、
    登録期間に、
    2次以上の次数と複数の係数とを備えた第1計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、予め計測された前記複数の領域の計測位置情報との差分情報に基づいて、前記第1計算式の前記複数の係数を決定し、該複数の係数を決定された第2の計算式を記憶し、
    前記登録期間後の処理期間に、
    前記記憶された第2計算式を読み出し、読み出された前記第2計算式を用いて前記基板上の前記複数の領域それぞれの位置情報を算出し、算出された前記位置情報に基づいて、前記複数の領域それぞれと前記所定のパターンとを位置合わせし、前記位置合わせされた領域に前記所定パターンを転写することを特徴とする露光方法。
  10. 前記登録期間に先立つ先行処理期間に、
    前記複数の領域の位置情報を計測し、該計測位置情報を記憶する
    請求項9に記載の露光方法。
  11. 前記先行処理期間中に前記複数の領域の位置情報を計測し、
    該先行処理期間中に計測された計測位置情報を記憶することを特徴とする
    請求項10に記載の露光方法。
  12. 前記先行処理期間後、かつ、前記登録期間前に、
    前記先行処理期間における前記基板上の前記複数の領域と前記所定パターンとの位置合わせ結果を計測し、
    該位置合わせ結果に基づく計測位置情報を記憶することを特徴とする
    請求項10に記載の露光方法。
  13. 前記登録期間に、前記位置合わせの条件を変化させ、
    前記条件ごとに、前記第2計算式の係数を決定することを特徴とする
    請求項10に記載の露光方法。
  14. 前記位置合わせの条件は、前記基板に施される処理の内容に応じて変化することを特徴とする
    請求項13に記載の露光方法。
  15. 前記位置合わせの条件の変化は、前記第1計算式を変化させることを含むことを特徴とする
    請求項13に記載の露光方法。
  16. 前記位置合わせの条件の変化は、前記登録期間に前記第2計算式を決定する際に用いる前記算出位置情報の数、及び、前記計測位置情報の数の変化を含むことを特徴とする
    請求項13に記載の露光方法。
  17. 前記登録期間に、
    2次以上の次数と複数の係数とを備えた第1の計算式を用いて前記複数の領域のうちの所定数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記読み出された前記所定数の領域の計測位置情報との差分情報に基づいて、前記第1計算式の複数の係数を決定し、該複数の係数を決定された第2計算式を記憶する方法であって、
    前記位置合わせの条件の変化は、前記所定数の領域の配置の変化を含むことを特徴とする
    請求項13に記載の露光方法。
  18. 前記複数の領域の計測位置情報は、前記複数の領域に対応して前記基板上に形成されたマークを検出した結果に基づく信号波形の解析によって形成され、
    前記位置合わせ条件の変化は、前記信号波形の解析方法の変化を含むことを特徴とする
    請求項13に記載の露光方法。
  19. 前記登録期間に、
    前記条件ごとに係数を決定された複数の前記第2計算式を記憶し、
    前記処理期間に、
    前記記憶された複数の前記第2計算式から特定の前記第2計算式を選択し、
    選択された前記第2計算式を用いて前記基板上の前記複数の領域それぞれの位置情報を算出し、算出された前記位置情報に基づいて、前記複数の領域それぞれと前記所定パターンとを位置合わせし、位置合わせされた前記領域に前記所定パターンを転写することを特徴とする
    請求項13に記載の露光方法。
  20. 前記処理期間に、前記基板上の前記複数の領域の位置情報を計測し、
    該計測された前記複数の領域の位置情報と、前記記憶された複数の前記第2計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報との差分情報に基づいて、複数の第2計算式から特定の第2計算式を選択することを特徴とする
    請求項19に記載の露光方法。
  21. 前記処理期間に、前記基板上の前記複数の領域の配列傾向情報を検出し、
    検出された前記配列傾向情報に基づいて、複数の前記第2計算式から特定の第2計算式を選択することを特徴とする
    請求項19に記載の露光方法。
  22. 前記登録期間に、
    前記条件ごとに係数を決定された複数の第2計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記計測位置情報との差分情報に基づいて、特定の第2計算式を選択的に記憶することを特徴とする
    請求項13に記載の露光方法。
  23. 基板上に形成された複数の領域それぞれと所定パターンとを位置合わせし、前記複数の領域を前記所定パターンで露光する露光方法であって、
    登録期間に
    前記位置合わせの条件を変化させ、
    前記条件ごとに、2次以上の次数と複数の係数とを備えた第1計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記複数の領域の計測位置情報との差分情報に基づいて、前記第1の計算式の前記複数の係数を決定し、第2計算式として登録し、
    前記登録期間後の処理期間に、
    前記第2計算式を用いて基板上の複数領域それぞれの位置情報を算出し、算出された位置情報に基づいて、前記複数の領域それぞれと前記所定パターンとを位置合わせし、位置合わせされた前記領域に前記所定パターンを転写することを特徴とする
    露光方法。
  24. 前記位置合わせの条件は、前記基板に施される処理の内容に応じて変化させることを特徴とする
    請求項23に記載の露光方法。
  25. 前記位置合わせの条件の変化は、前記第1計算式を変化させることを含むことを特徴とする
    請求項23に記載の露光方法。
  26. 前記位置合わせの条件の変化は、前記登録期間に前記第2計算式を決定する際に用いる前記算出位置情報の数、及び、前記計測位置情報の数の変化を含むことを特徴とする
    請求項23に記載の露光方法。
  27. 前記登録期間においては、
    前記位置合わせの条件を変化させ、
    前記条件ごとに、2次以上の次数と複数の係数とを備えた第1計算式を用いて前記複数の領域のうちの所定数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、予め記憶した前記所定数の領域の計測位置情報との差分情報に基づいて、前記第1計算式の前記複数の係数を決定し、第2計算式として記憶し、
    前記位置合わせの条件の変化は、前記所定数の領域の配置の変化を含むことを特徴とする
    請求項23に記載の露光方法。
  28. 前記複数の領域の計測位置情報は、前記複数の領域に対応して前記基板上に形成されたマークを検出した結果に基づく信号波形の解析によって形成され、
    前記位置合わせの条件の変化は、前記信号波形の解析方法の変化を含むことを特徴とする
    請求項23に記載の露光方法。
  29. 前記登録期間に、
    複数の前記第2計算式を記憶し、
    前記処理期間に、
    前記記憶された複数の前記第2計算式から特定の前記第2計算式を選択し、
    選択された前記第2計算式を用いて基板上の複数領域それぞれの位置情報を算出し、算出された前記位置情報に基づいて前記複数の領域それぞれと前記所定パターンとを位置合わせし、位置合わせされた前記領域に前記所定パターンを転写することを特徴とする
    請求項23に記載の露光方法。
  30. 前記処理期間に、
    前記基板上の複数の領域の位置情報を計測し、
    計測された前記複数の領域の前記位置情報と、前記記憶された複数の前記第2計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報との差分情報に基づいて、複数の前記第2計算式から特定の前記第2計算式を選択することを特徴とする
    請求項29に記載の露光方法。
  31. 前記処理期間に、前記基板上の複数の領域の配列傾向情報を検出し、
    検出された前記配列傾向情報に基づいて、複数の前記第2計算式から特定の前記第2計算式を選択することを特徴とする
    請求項29に記載の露光方法。
  32. 前記登録期間に、
    前記条件ごとに係数を決定された複数の第2計算式を用いて前記複数の領域の位置情報を算出した算出位置情報と、前記計測位置情報との差分情報に基づいて、特定の第2計算式を選択的に記憶することを特徴とする
    請求項23に記載の露光方法。
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