JP2003006173A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2003006173A
JP2003006173A JP2001353365A JP2001353365A JP2003006173A JP 2003006173 A JP2003006173 A JP 2003006173A JP 2001353365 A JP2001353365 A JP 2001353365A JP 2001353365 A JP2001353365 A JP 2001353365A JP 2003006173 A JP2003006173 A JP 2003006173A
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秀樹 上柳
Nobusato Kadowaki
信諭 門脇
Satoshi Hyodo
聡 兵頭
Tatsuo Masuda
達男 増田
Yasukazu Miyazaki
靖一 宮崎
Hiroshige Nakatani
浩茂 中谷
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク上で転送されるデータをデータ
転送の障害とならないように高速に処理することができ
る情報処理装置を提供する。 【解決手段】 CPU2がネットワーク1を介して転送
されるデータの中から処理対象となるデータを抽出し、
ステートマシン36がバススイッチ37を用いてCPU
2のI/F部31とバンクメモリ4a,4bのI/F部
35a,35bとを接続し、処理対象となるデータをバ
ンクメモリ4a,4bに記憶し、ステートマシン36が
バススイッチ37を用いてバンクメモリ4a,4bのI
/F部35a,35bと演算エンジン34a〜34cの
I/F部33a〜33cとを接続し、演算エンジン34
a〜34cがバンクメモリ4a,4bに記憶されている
データを処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して転送されるデータの中から処理対象となるデータを
処理する情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネット等のネットワーク
の普及に伴い、ネットワークを用いた種々のサービスが
行われている。このようなサービスを利用する際、アク
セスするユーザを特定するために認証処理が行われた
り、セキュリティーを確保するためにデータを暗号化し
て転送したり、暗号化されたデータを復号化することが
一般に行われるようになっている。
【0003】上記の暗号処理及び認証処理を行う従来の
暗号認証装置としては、例えば、一つ又は複数のCPU
(中央演算処理装置)と所定のプログラムとを用いてソ
フトウエアにより暗号処理及び認証処理を行うものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにソフトウエアを用いて暗号処理及び認証処理を行
う場合、暗号処理及び認証処理に長時間を要し、データ
を高速に処理することができない。すなわち、近年では
転送技術の進歩によりネットワーク上でデータを高速に
転送することができるが、上記のソフトウエアによる暗
号処理及び認証処理を用いたのでは、暗号処理及び認証
処理がネットワーク上のデータ転送のボトルネックとな
ることが頻繁に発生し、ネットワーク上でのデータ転送
の障害となっている。
【0005】本発明の目的は、ネットワーク上で転送さ
れるデータをデータ転送の障害とならないように高速に
処理することができる情報処理装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る情報処理装
置は、ネットワークを介して転送されるデータの中から
処理対象となるデータを処理する情報処理装置であっ
て、処理対象となるデータを受け、所定のプログラムを
実行することにより装置全体の動作を制御する演算処理
手段と、入力されるデータに所定の処理を行うために専
用に設けられた複数の専用処理手段と、演算処理手段又
は専用処理手段から出力されるデータを記憶する記憶手
段と、演算処理手段又は複数の専用処理手段と記憶手段
との間の接続状態を切り替える切り替え手段とを備える
ものである。
【0007】本発明に係る情報処理装置においては、所
定のプログラムを実行することにより装置全体の動作を
制御する演算処理手段がネットワークを介して転送され
るデータの中から処理対象となるデータを受け、切り替
え手段が演算処理手段と記憶手段とを接続し、演算処理
手段が処理対象となるデータを記憶手段に記憶させるこ
とができる。次に、切り替え手段が記憶手段と専用処理
手段とを接続し、所定の処理を行うために専用に設けら
れた専用処理手段が記憶手段に記憶されているデータを
処理することができる。
【0008】したがって、専用のハードウエアを用いて
高速にデータを処理することができるとともに、並列処
理が可能な場合は複数の専用処理手段により並列処理す
ることができ、より高速にデータを処理することができ
る。この結果、ネットワーク上で転送されるデータをデ
ータ転送の障害とならないように高速に処理することが
できる。
【0009】記憶手段は、演算処理手段又は専用処理手
段から出力されるデータを記憶する複数の記憶手段を含
み、切り替え手段は、演算処理手段又は複数の専用処理
手段と複数の記憶手段との間の接続状態を切り替えるこ
とが好ましい。
【0010】この場合、複数の記憶手段の一つが使用さ
れている場合でも、他の記憶手段を用いてデータを処理
することができるので、より高速にデータを処理するこ
とができる。
【0011】複数の専用処理手段は、所定の暗号処理を
行うために専用に設けられた複数の専用暗号処理手段を
含むことが好ましい。
【0012】この場合、複数の専用暗号処理手段を用い
て上記のように暗号処理を並列に行うことができるの
で、暗号処理を高速に行うことができる。
【0013】複数の専用処理手段は、所定の暗号処理を
行うために専用に設けられた専用暗号処理手段と、所定
の認証処理を行うために専用に設けられた専用認証処理
手段とを含むことが好ましい。
【0014】この場合、専用暗号処理手段及び専用認証
処理手段を用いて暗号処理及び認証処理を並列に行うこ
とができるので、より高速にデータを処理することがで
きる。
【0015】専用処理手段ごとに設けられ、専用処理手
段と切り替え手段との間のインターフェースを行う複数
の処理用インターフェース手段をさらに備え、処理用イ
ンターフェース手段は、切り替え手段側のインターフェ
ースに共通化されたプロトコルを用いることが好まし
い。
【0016】この場合、切り替え手段側のインターフェ
ースを共通化しているので、新たな処理方式等を採用し
た専用処理手段を用いる場合でも、変更すべき部分が処
理用インターフェース手段の切り替え手段側を超えるこ
とがなく、専用処理手段の変更を容易に行うことができ
る。
【0017】記憶手段ごとに設けられ、記憶手段と切り
替え手段との間のインターフェースを行う記憶用インタ
ーフェース手段をさらに備え、記憶用インターフェース
手段は、切り替え手段側のインターフェースに共通化さ
れたプロトコルを用いることが好ましい。
【0018】この場合、切り替え手段側のインターフェ
ースを共通化しているので、新たなアーキテクチャ等を
採用した記憶手段を用いる場合でも、変更すべき部分が
記憶用インターフェース手段の切り替え手段側を超える
ことがなく、記憶手段の変更を容易に行うことができ
る。
【0019】切り替え手段は、専用処理手段の処理状態
を示す処理状態情報及び記憶手段の記憶状態を示す記憶
状態情報を記憶し、記憶した処理状態情報及び記憶状態
情報に応じて演算処理手段又は複数の専用処理手段と記
憶手段との間の接続状態を切り替えることが好ましい。
【0020】この場合、処理状態情報及び記憶状態情報
に応じて演算処理手段又は複数の専用処理手段と記憶手
段との間の接続状態を切り替えているので、正常なデー
タ処理を妨げることなく、演算処理手段又は複数の専用
処理手段と記憶手段との間の接続状態を切り替えて高速
にデータを処理することができる。
【0021】演算処理手段は、記憶手段の中から書き込
み可能な記憶手段を切り替え手段に問い合わせ、切り替
え手段は、演算処理手段からの問い合わせに応じて書き
込み可能な記憶手段の一つを演算処理手段に通知すると
ともに、通知した記憶手段と演算処理手段とを接続する
ことが好ましい。
【0022】この場合、書き込み可能な記憶手段がある
ことを演算処理手段に通知するとともに、通知した記憶
手段と演算処理手段とを接続しているので、演算処理手
段が一度アクセスするだけで書き込み可能な記憶手段の
確認及び切り替え手段の設定を行うことができ、記憶手
段へのデータ書き込み処理におけるオーバーヘッドを軽
減することができる。
【0023】切り替え手段は、演算処理手段から記憶手
段に記憶されているデータに対する処理要求を受けた場
合、当該データを処理すべき専用処理手段が処理可能な
状態になった後に当該専用処理手段と当該記憶手段とを
接続することが好ましい。
【0024】この場合、演算処理手段から処理要求を受
けたデータを処理すべき専用処理手段が処理可能な状態
になった後に専用処理手段と記憶手段とを接続している
ので、処理要求を受けたときに専用処理手段がすぐに処
理できない場合でも、演算処理手段は1回の処理要求を
発するだけで、専用処理手段が処理可能な状態になった
後に記憶手段から専用処理手段へデータを転送して処理
することができ、演算処理手段のソフトウエアによる処
理を簡略化することができる。
【0025】専用処理手段ごとに設けられ、当該専用処
理手段の処理が終了したことを示す処理終了通知信号を
切り替え手段へ出力する処理管理手段をさらに備え、切
り替え手段は、処理終了通知信号により専用処理手段の
処理が終了したことを検知した場合、処理終了通知信号
を取り消すことを指示する処理終了通知取り消し信号を
処理管理手段へ出力し、処理管理手段は、処理終了通知
取り消し信号に応じて処理終了通知信号を取り消すこと
が好ましい。
【0026】この場合、切り替え手段が処理終了通知信
号を検知して処理終了通知取り消し信号を処理管理手段
へ出力し、処理管理手段が処理終了通知取り消し信号に
応じて処理終了通知信号を取り消しているので、切り替
え手段が複数の専用処理手段の処理終了を確実に把握す
ることができる。
【0027】切り替え手段は、記憶手段ごとに当該記憶
手段に記憶されているデータの専用処理手段による処理
が終了したことを示す処理終了情報を記憶し、記憶され
ている処理終了情報が処理終了を示す場合、演算処理手
段に割り込み要求信号を出力し、演算処理手段は、割り
込み要求信号を受けた場合、当該処理終了情報に対応す
る記憶手段からデータを読み出し、切り替え手段は、演
算処理手段が記憶手段からのデータの読み出し動作を開
始した後に割り込み要求信号を取り消すとともに、当該
記憶手段に対して記憶されている処理終了情報を取り消
し、さらに、演算処理手段がデータの読み出し動作を完
了した後に、記憶されている他の処理終了情報が処理終
了を示す場合、演算処理手段に割り込み要求信号を出力
することが好ましい。
【0028】この場合、記憶されている処理終了情報が
処理終了を示すときに、切り替え手段が演算処理手段に
割り込み要求信号を出力し、演算処理手段が処理終了情
報に対応する記憶手段からデータを読み出す。このと
き、切り替え手段が割り込み要求信号を取り消すととも
に、処理終了情報を取り消す。次に、演算処理手段がデ
ータの読み出し動作を完了した後に、他の処理終了情報
が処理終了を示す場合、切り替え手段が演算処理手段に
割り込み要求信号を再度出力している。このようにし
て、演算処理手段の読み出し動作を妨げることなく、処
理終了情報ごとに割り込み要求信号を出力することがで
きるので、処理が終了したデータを各記憶手段から演算
処理手段へ確実に読み出すことができる。
【0029】演算処理手段は、記憶手段の中から読み出
し可能な記憶手段を切り替え手段に問い合わせ、切り替
え手段は、演算処理手段からの問い合わせに応じて読み
出し可能な記憶手段の一つを演算処理手段に通知すると
ともに、通知した記憶手段と演算処理手段とを接続する
ことが好ましい。
【0030】この場合、読み出し可能な記憶手段がある
ことを演算処理手段に通知するとともに、通知した記憶
手段と演算処理手段とを接続しているので、演算処理手
段が一度アクセスするだけで読み出し可能な記憶手段の
確認及び切り替え手段の設定を行うことができ、記憶手
段からのデータ読み出し処理におけるオーバーヘッドを
軽減することができる。
【0031】切り替え手段は、演算処理手段が記憶手段
に記憶されているデータを読み出して当該データを確認
するための確認モードにおいて、演算処理手段がデータ
を読み出した記憶手段に対して記憶している各情報を変
化させないことが好ましい。
【0032】この場合、確認モードにおいて演算処理手
段がデータを読み出しても、切り替え手段は読み出した
記憶手段に対して記憶している各情報を変化させないの
で、通常の動作に影響を与えることなく、記憶手段に記
憶されているデータを読み出して当該データを確認する
ことができる。
【0033】切り替え手段は、専用処理手段が記憶手段
に記憶されているデータを処理できない場合、専用処理
手段が記憶手段に記憶されているデータを処理できない
ことを演算処理手段に通知し、演算処理手段は、他の専
用処理手段が処理可能なデータを記憶手段に記憶させる
ことが好ましい。
【0034】この場合、記憶手段に格納されているデー
タを処理すべき専用処理手段が空いていない場合でも、
記憶手段のデータを他の処理のデータに書き替えること
ができるので、記憶手段に記憶されている他の処理のデ
ータを他の専用処理手段により処理することができ、専
用処理手段を並列に動作させて処理を高速化することが
できる。
【0035】切り替え手段は、専用処理手段が記憶手段
に記憶されているデータを処理できない場合、他の専用
処理手段により現在可能な処理を演算処理手段に通知
し、演算処理手段は、通知された処理が行われるデータ
を記憶手段に記憶させることが好ましい。
【0036】この場合、演算処理手段は、どの処理が現
在実行可能であるかを直接知ることができるので、処理
可能なデータを記憶手段に転送することができ、処理で
きないデータの無駄な転送を防止することができるとと
もに、確実にデータ処理を行うことができる。
【0037】記憶手段は、複数の専用処理手段及び切り
替え手段とともに一つの集積回路により構成されること
が好ましい。
【0038】この場合、記憶手段が複数の専用処理手段
及び切り替え手段とともに一つの集積回路により構成さ
れているので、記憶手段と切り替え手段との間のインタ
ーフェースを高速化することができる。
【0039】演算処理手段は、複数の専用処理手段及び
切り替え手段とともに一つの集積回路により構成される
ことが好ましい。
【0040】この場合、演算処理手段が複数の専用処理
手段及び切り替え手段とともに一つの集積回路により構
成されているので、演算処理手段と切り替え手段との間
のインターフェースを高速化することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態によ
る情報処理装置の一例として暗号認証回路について図面
を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施
の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0042】図1に示す暗号認証回路は、CPU(中央
演算処理装置)2、ASIC(Application Specific I
ntegrated Circuit)3及びバンクメモリ4a,4bを
備える。CPU2は、メインメモリ21を含む。ASI
C3は、I/F(インターフェース)部31,33a〜
33c,35a,35b、メインコントローラ32及び
演算エンジン34a〜34cを含む。メインコントロー
ラ32は、ステートマシン36及びバススイッチ37を
含む。ステートマシン36は、レジスタ部38を含む。
【0043】CPU2は、ネットワークに接続するため
のネットワークインターフェース機能を備えた汎用ネッ
トワークプロセッサ等から構成され、ネットワーク1及
びASIC3に接続される。なお、ネットワーク1とし
ては、例えば、インターネット、イントラネット等の種
々のネットワークを用いることができる。
【0044】CPU2は、所定のプログラムを実行する
ことにより、装置全体の動作を制御するとともに、ネッ
トワーク1を介して転送されるデータから暗号処理(暗
号化処理及び復号化処理)及び/又は認証処理の対象と
なるデータを抽出し、抽出したデータをメインメモリ2
1に記憶させる。また、CPU2は、所定のプログラム
を実行することにより、暗号処理及び認証処理の対象と
ならないデータに対して当該データに対する通常の処理
を行う。
【0045】ASIC3は、暗号処理及び/又は認証処
理の特定用途に対して設計された1チップの集積回路か
ら構成され、CPU2の制御の下、CPU2から出力さ
れるデータに対して暗号処理及び/又は認証処理を行
い、処理後のデータをCPU2へ出力する。なお、AS
IC3内の各ブロックは、上記のように1チップのAS
ICにより構成される例に特に限定されず、各ブロック
を個別回路により構成してもよい。
【0046】I/F部31は、CPU2とメインコント
ローラ32との間のインターフェースを行い、CPU2
とバススイッチ37との間でのデータ転送を制御した
り、CPU2とステートマシン36との間での各制御信
号等の入出力を制御する。なお、CPU2とメインコン
トローラ32とを直接接続できる場合はI/F部31を
省略することも可能である。
【0047】メインコントローラ32は、動作状態に応
じて、バンクメモリ4a,4bに接続されているI/F
部35a,35bとCPU2に接続されているI/F部
31又は演算エンジン34a〜34cに接続されている
I/F部33a〜33cとの間の接続状態を切り替える
ことにより、バンクメモリ4a,4bとCPU2又は演
算エンジン34a〜34cとの間の接続状態を切り替え
る。
【0048】I/F部33a〜33cは、演算エンジン
34a〜34cごとに設けられる。I/F部33aは、
メインコントローラ32と演算エンジン34aとの間の
インターフェースを行い、メインコントローラ32と演
算エンジン34aとの間でのデータ転送を制御したり、
メインコントローラ32との間で各制御信号等を入出力
する。I/F部33b,33cも、I/F部33aと同
様に構成され、メインコントローラ32と各演算エンジ
ン34b,34cとの間のインターフェースを行う。
【0049】また、I/F部33a〜33cは、メイン
コントローラ32側に同一のプロトコルを用いてメイン
コントローラ32側のインターフェースを共通化してい
る。したがって、新たな処理方式等を採用した演算エン
ジンを用いる場合でも、変更すべき部分がI/F部33
a〜33cのメインコントローラ32側を超えることが
なく、演算エンジンの変更を容易に行うことができる。
【0050】演算エンジン34a〜34cは、例えば、
暗号処理及び/又は認証処理を行うための専用のハード
ウエアにより構成され、本実施の形態では、例えば、演
算エンジン34a,34bは、暗号処理を行うための専
用の暗号回路であり、演算エンジン34cは、認証処理
を行うための専用の認証回路である。
【0051】なお、演算エンジン34a〜34cが行う
処理は、上記の暗号処理及び認証処理に特に限定され
ず、他の処理を行うようにしてもよい。また、演算エン
ジンの数も、上記の例に特に限定されず、2個又は4個
以上の演算エンジンを用いてもよい。また、暗号回路及
び認証回路の数も、上記の例に特に限定されず、それぞ
れ2個以上設けたり、種々の数に変更可能であり、ま
た、暗号回路又は認証回路のみにより構成してもよい。
【0052】I/F部35a,35bは、バンクメモリ
4a,4bごとに設けられる。I/F部35aは、メイ
ンコントローラ32とバンクメモリ4aとの間のインタ
ーフェースを行い、メインコントローラ32とバンクメ
モリ4aとの間でのデータ転送等を制御する。I/F部
35bも、I/F部35aと同様に構成され、メインコ
ントローラ32とバンクメモリ4bとの間のインターフ
ェースを行う。
【0053】また、I/F部35a,35bは、メイン
コントローラ32側に同一のプロトコルを用いてメイン
コントローラ32側のインターフェースを共通化してい
る。したがって、新たなアーキテクチャ等を採用したバ
ンクメモリを用いる場合でも、変更すべき部分がI/F
部35a,35bのメインコントローラ32側を超える
ことがなく、バンクメモリの変更を容易に行うことがで
きる。
【0054】バンクメモリ4a,4bは、処理対象とな
るデータ又は処理後のデータを一時的に記憶する処理用
メモリである。なお、バンクメモリの数は、上記の例に
特に限定されず、1個又は3個以上のバンクメモリを用
いてもよい。
【0055】ステートマシン36は、レジスタ部38に
格納されている各種フラグ等を参照して所定のクロック
信号に同期して後述する各ステートに順次遷移し、各ス
テートに応じてバススイッチ37の接続状態を制御する
とともに、演算エンジン34a〜34c等の動作を制御
する。
【0056】図2は、図1に示すステートマシン36の
各ステートの一例を示す状態遷移図である。図2に示す
IDLEは、初期状態すなわちCPU2及びI/F部3
3a〜33c(演算エンジン34a〜34c)等からの
制御信号の待ち状態を示している。SUWT_A1,S
UWT_A2,SUWT_A3,SUWT_Fは、バン
クメモリ4a,4bの書き込み状態を示す。FU_R
Q,FU_Aは、データ処理開始状態を示す。FU_F
1,FU_F2は、データ処理完了状態を示す。SET
_IRQは、データ処理完了に伴う割り込み要求信号の
発生状態を示す。SURD_A1,SURD_A2,S
URD_A3,SURD_Fは、バンクメモリ4a,4
bの読み出し状態を示す。これらの各ステートが図2に
示すように遷移され、各ステートに応じた動作を行うよ
うにステートマシン36がバススイッチ37及び演算エ
ンジン34a〜34c等を制御する。
【0057】再び、図1を参照して、バススイッチ37
は、バンクメモリ4a,4bに接続されているI/F部
35a,35bとCPU2に接続されているI/F部3
1又は演算エンジン34a〜34cに接続されているI
/F部33a〜33cとの間の接続状態を切り替えるマ
ルチプレクサ(図示省略)等から構成され、ステートマ
シン36の制御の下、バンクメモリ4a,4bとCPU
2又は演算エンジン34a〜34cとの間の接続状態を
切り替える。
【0058】本実施の形態では、CPU2が演算処理手
段に相当し、演算エンジン34a〜34cが専用処理手
段に相当し、バンクメモリ4a,4bが記憶手段に相当
し、メインコントローラ32が切り替え手段に相当す
る。また、演算エンジン(暗号回路)34a,34bが
専用暗号処理手段に相当し、演算エンジン(認証回路)
34cが専用認証処理手段に相当し、I/F部33a〜
33cが処理用インターフェース手段及び処理管理手段
に相当し、I/F部35a,35bが記憶用インターフ
ェース手段に相当する。
【0059】次に、上記のように構成された暗号認証回
路の動作について説明する。まず、CPU2は、ネット
ワーク1を介して転送されるデータの中から処理対象と
なるデータを抽出し、抽出したデータをメインメモリ2
1に記憶する。次に、CPU2は、I/F部31を介し
てステートマシン36を参照し、ASIC3に処理させ
るデータを書き込み可能なバンクメモリを確認する。
【0060】ここで、バンクメモリ4aが書き込み可能
なバンクメモリである場合、ステートマシン36は、バ
ススイッチ37によりI/F部31とI/F部35aと
を接続する。次に、CPU2は、処理すべきデータをI
/F部31、バススイッチ37及びI/F部35aを介
してバンクメモリ4aへ転送し、処理すべきデータをバ
ンクメモリ4aに記憶させる。
【0061】処理すべきデータがバンクメモリ4aに書
き込まれた後、CPU2は、バンクメモリ4aに記憶さ
れているデータの処理を開始するようにI/F部31を
介してステートマシン36に指示する。次に、ステート
マシン36は、バンクメモリ4aに記憶されているデー
タを処理可能な演算エンジンを検索する。
【0062】例えば、データが暗号化処理を行うべきデ
ータであり、演算エンジン34aが当該データを処理可
能な場合、ステートマシン36は、バススイッチ37の
接続状態を切り替えてI/F部35aとI/F部33a
とを接続する。次に、バンクメモリ4aは、処理すべき
データをI/F部35a、バススイッチ37及びI/F
部33aを介して演算エンジン34aへ転送し、演算エ
ンジン34aは、転送されたデータを順次暗号化処理し
て処理後のデータをバンクメモリ4aに記憶させる。
【0063】演算エンジン34aによる処理が終了する
と、ステートマシン36は、バススイッチ37の接続状
態を切り替えてI/F部35aとI/F部31とを接続
する。次に、CPU2は、I/F部35a、バススイッ
チ37及びI/F部31を介してバンクメモリ4aから
処理後のデータを読み出す。
【0064】上記のように、CPU2がバンクメモリ4
a,4bの一つへ処理すべきデータを書き込み、演算エ
ンジン34a〜34cの一つがデータを処理し、CPU
2が処理後のデータをバンクメモリ34a〜34cの一
つから読み出すことにより一連の処理が完了する。
【0065】上記の処理の場合、バンクメモリに処理す
べきデータを書き込み、書き込んだデータが処理されて
バンクメモリから処理後のデータが読み出される前に、
同じバンクメモリに他のデータを書き込んでしまうと、
処理後のデータが失われてしまう。このとき、CPUに
より書き込み可能なバンクメモリを常に監視しようとす
ると、CPUのソフトウエアによる処理が煩雑となる。
このため、本実施の形態では、以下のようにして、この
ような問題を解決している。
【0066】すなわち、ステートマシン36は、各バン
クメモリ4a,4bの記憶状態を示す記憶状態情報とし
て、バンクメモリ4a,4bごとにメモリビジーフラグ
をレジスタ部38に格納している。
【0067】具体的には、処理すべきデータがバンクメ
モリ4a,4bに書き込まれると、ステートマシン36
は、ビジー状態としてメモリビジーフラグを“1”に設
定する。また、ステートマシン36は、書き込まれたデ
ータが処理されて当該バンクメモリから処理後のデータ
が読み出されるまでメモリビジーフラグを“1”に保持
し、処理後のデータが読み出された後、書き込み可能な
状態としてメモリビジーフラグを“0”に変更する。
【0068】図3は、メモリビジーフラグの一例を示す
タイミングチャートである。図3に示すように、ステー
トマシン36がクロック信号CLKに同期してステート
STATEを順次遷移させ、ステートSTATEがバン
クメモリ4aへのデータ書き込み開始を示すSUWT_
A1になったときに、ステートマシン36は、バンクメ
モリ4aに対するメモリビジーフラグSU1BUSYを
“1”に変化させる。次に、ステートSTATEがバン
クメモリ4aからのデータ読み出し完了を示すSURD
_Fになったときに、ステートマシン36は、メモリビ
ジーフラグSU1BUSYを“0”に変化させる。
【0069】ここで、ステートマシン36は、メモリビ
ジーフラグSU1BUSYが“1”のときにバススイッ
チ37の接続をデータ書き込み用の接続に切り替えない
ようにしている。したがって、CPU2からの不正な書
き込みによりバンクメモリ4a,4bに記録されている
データが破壊されることを防止することができる。な
お、記憶状態情報は、上記の例に特に限定されず、バン
クメモリの記憶状態を示すものであれば、他の情報を用
いてもよい。
【0070】また、ステートマシン36は、各演算エン
ジン34a〜34cの処理状態を示す処理状態情報とし
て、各バンクメモリ4a,4bのデータが演算エンジン
34a〜34cにより演算中であることを示すエンジン
ビジーフラグをレジスタ部38に格納している。
【0071】具体的には、ステートマシン36は、演算
エンジン34a〜34cがバンクメモリ4a,4bのデ
ータの処理を開始すると、ビジー状態としてエンジンビ
ジーフラグを“1”に設定する。また、ステートマシン
36は、演算エンジン34a〜34cがバンクメモリ4
a,4bのデータを演算中の場合にエンジンビジーフラ
グを“1”に保持し、データの処理が完了した後にエン
ジンビジーフラグを“0”に変更する。
【0072】図4は、エンジンビジーフラグの一例を示
すタイミングチャートである。図4に示すように、ステ
ートマシン36のステートSTATEがバンクメモリ4
aのデータ処理開始を示すFU_Aになったときに、ス
テートマシン36は、バンクメモリ4aのデータが演算
中であることを示すエンジンビジーフラグSU1CAL
Cを“1”に変化させる。次に、ステートSTATEが
バンクメモリ4aのデータ処理完了を示すFU_F1に
なったときに、ステートマシン36は、エンジンビジー
フラグSU1CALCを“0”に変化させる。
【0073】ここで、ステートマシン36は、エンジン
ビジーフラグSU1CALCが“1”のときにバススイ
ッチ37の接続をデータ読み出し用の接続に切り替えな
いようにしている。したがって、CPU2からの不正な
読み出しアクセスによるバスの不正な切断を防止するこ
とができる。
【0074】なお、処理状態情報は、上記の例に特に限
定されず、種々の情報を用いることができ、本実施の形
態では、例えば、各演算エンジン34a〜34cごとに
当該演算エンジンがデータを処理中であることを示すフ
ラグ等もレジスタ部38に格納している。
【0075】上記のように、エンジンビジーフラグ及び
メモリビジーフラグに応じてバススイッチ37の設定を
切り替えているので、正常なデータ処理を妨げることな
く、バススイッチ37を適切に設定して高速にデータを
処理することができる。
【0076】次に、CPU2のバンクメモリ4a,4b
へのデータ書き込み処理について説明する。CPU2
は、処理すべきデータをバンクメモリ4a,4bに書き
込む前に上書きしてもよいバンクメモリを確認する必要
がある。例えば、CPU2は、ステートマシン36に対
して書き込み可能なバンクメモリを問い合わせ(リード
(Read)アクセス)、ステートマシン36から書き
込み可能なすべてのバンクメモリの番号(例えば、バン
クメモリ4aの番号を“1”、バンクメモリ4bの番号
を“2”とする)を読み込み、書き込み可能なバンクメ
モリの中からバンクメモリを選択し、ステートマシン3
6に対してバススイッチ37の接続状態を変更するよう
に指示する(ライト(Write)アクセス)ことによ
り上書きしてもよいバンクメモリを確認することができ
る。
【0077】上記の処理をそのまま用いた場合、CPU
2からASIC3に対して2回アクセス(リードアクセ
ス及びライトアクセス)することになり、オーバーヘッ
ドが発生する。このため、本実施の形態では、以下のよ
うにして、このオーバーヘッドを軽減している。
【0078】すなわち、CPU2がステートマシン36
に対して書き込み可能なバンクメモリを問い合わせると
(リードアクセス)、ステートマシン36は、書き込み
可能なすべてのバンクメモリの番号を返すのではなく、
複数の書き込み可能なバンクメモリの中から1つのバン
クメモリ、例えば、番号の最も小さいバンクメモリを選
択して当該バンクメモリの番号をCPU2に通知する。
このとき、ステートマシン36は、バススイッチ37を
通知したバンクメモリのデータ書き込み用の接続状態に
設定し、通知したバンクメモリとCPU2とを接続させ
る。
【0079】なお、書き込み可能なバンクメモリがない
場合、ステートマシン36は、書き込み可能なバンクメ
モリの番号として“0”を返し、この場合、ステートマ
シン36はバススイッチ37の接続状態を変更せず、C
PU2は書き込み可能なバンクメモリがないことを認識
する。
【0080】上記のように、ステートマシン36が書き
込み可能なバンクメモリの番号をCPU2に通知すると
ともに、通知したバンクメモリとCPU2とを接続する
ようにバススイッチ37の接続状態を設定しているの
で、CPU2が一度リードアクセスを実行するだけで書
き込み可能なバンクメモリの確認及びバススイッチ37
の接続状態の設定を行うことができ、バンクメモリ4
a,4bへのデータ書き込み処理におけるオーバーヘッ
ドを軽減することができる。
【0081】次に、演算エンジン34a〜34cの起動
時の処理について説明する。図5は、図1に示す演算エ
ンジン34a〜34cの起動時の処理を示すタイミング
チャートである。ここで、図5に示すデータ処理開始フ
ラグSU1RQは、バンクメモリ4aに対するデータ処
理開始要求信号SU_STARTが有ったことを示すフ
ラグであり、レジスタ部38の所定の領域に格納されて
いる。
【0082】図5に示すように、演算エンジン34a〜
34cのうちの1つが、例えばバンクメモリ4aに書き
込まれたデータの処理を開始する場合、ステートマシン
36は、CPU2から与えられたデータ処理開始要求信
号SU_STARTに応答してステートをIDLEから
FU_RQへ遷移させ、データ処理開始フラグSU1R
Qを“1”に変化させる。
【0083】このとき、ステートマシン36は、バンク
メモリ4aのデータを処理できる演算エンジン34a〜
34cを検索する。例えば、演算エンジン34a〜34
cの各処理に対応した種別コードを予め決定しておき、
バンクメモリ4a,4bにデータを書き込む際に当該デ
ータに対応する種別コードも同時に書き込んでおく。こ
の場合、ステートマシン36は、バンクメモリ4aから
種別コードを読み出し、読み出した種別コードにより特
定される処理を行うことができる演算エンジンを検索
し、検索した演算エンジンの中からデータを処理中であ
ることを示すフラグが設定されていない演算エンジンを
選択することができる。
【0084】ステートマシン36は、データを処理でき
る演算エンジンが見つかった場合、ステートをFU_R
QからFU_Aへ遷移させ、データ処理開始フラグSU
1RQを“0”に変化させるとともに、エンジンビジー
フラグSU1CALCを“1”に変化させる。このと
き、ステートマシン36は、データ処理開始要求信号S
U_STARTが発行されたバンクメモリに接続されて
いるI/F部とデータを処理できる検索エンジンに接続
されているI/F部とをバススイッチ37により接続
し、データを処理する演算エンジンを起動し、ステート
をIDLEに戻す。
【0085】ここで、データ処理開始要求信号SU_S
TARTが発行されたバンクメモリのデータを処理でき
る演算エンジンがある場合、上記のように処理が行われ
るが、データを処理できる演算エンジンがない場合、上
記のように処理することができない。
【0086】例えば、本実施の形態では、演算エンジン
34a〜34cのうち2つの演算エンジン34a,34
bがタイプAの処理である暗号処理を行う暗号回路であ
り、残りの1つの演算エンジン34cがタイプAと異な
るタイプBの処理である認証処理を行う認証回路であ
り、バンクメモリ4a,4bに暗号処理を行うべきデー
タが格納されている場合、演算エンジン34a,34b
を用いることによりバンクメモリ4a,4bのデータを
並列して処理することができる。
【0087】一方、バンクメモリ4a,4bに認証処理
を行うべきデータが格納されている場合、認証処理を行
う認証回路は演算エンジン34cの1つしかないため、
バンクメモリ4a,4bのデータを順番に処理しなけれ
ばならない。すなわち、一方のバンクメモリのデータ処
理は演算エンジン34cによる他方のバンクメモリのデ
ータ処理が完了して演算エンジン34cが使用可能にな
るまで待つ必要がある。
【0088】この場合、CPU2は演算エンジン34c
が使用可能になったか否かを判定するためにASIC3
に定期的にアクセスする必要があり、CPU2のソフト
ウエアによる処理が煩雑となる。このため、本実施の形
態では、以下のようにして、バンクメモリの数並びに演
算エンジンの数及び種類に関わらず、CPU2が1回だ
けデータ処理開始要求信号SU_STARTを発行する
ことによりデータを処理できるようにしている。
【0089】図6は、1回のデータ処理開始要求信号S
U_STARTによりデータを処理する場合の一例を示
すタイミングチャートである。図6に示すように、例え
ば、バンクメモリ4aに対してデータ処理開始要求信号
SU_STARTが発行された場合、ステートマシン3
6は、ステートがIDLEからFU_RQへ変化したと
きに、データ処理開始フラグSU1RQを“1”に変化
させる。
【0090】このとき、ステートマシン36がバンクメ
モリ4aのデータを処理できる演算エンジン34a〜3
4cを検索した結果、使用できる演算エンジンがない場
合、ステートマシン36はステートをIDLEに戻す。
【0091】ここで、ステートマシン36は、ステート
がIDLEでかつデータ処理開始フラグSU1RQが
“1”でさらにエンジンビジーフラグSU1CALCが
“0”の場合、データ処理開始要求信号SU_STAR
Tが入力されていなくても、バンクメモリ4aに対して
データ処理開始要求信号SU_STARTが与えられた
とみなして、ステートをFU_RQに遷移させ、使用可
能な演算エンジンを検索する。
【0092】このように、ステートがFU_RQのとき
に、ステートマシン36が使用可能な演算エンジンの検
索を自動的に繰り返す。バンクメモリ4aのデータを処
理可能な演算エンジンが使用可能になると、ステートマ
シン36は、ステートをFU_RQからFU_Aへ遷移
させ、データ処理開始フラグSU1RQを“0”に変化
させるとともに、エンジンビジーフラグSU1CALC
を“1”に変化させる。このとき、ステートマシン36
は、データ処理開始要求信号SU_STARTが発行さ
れたバンクメモリ4aに接続されているI/F部35a
と使用可能になった検索エンジンに接続されているI/
F部とをバススイッチ37により接続して演算エンジン
を起動し、ステートをIDLEに戻す。
【0093】したがって、データ処理開始要求信号SU
_STARTを受けたときに演算エンジン34a〜34
cがすぐに処理できない場合でも、CPU2は1回のデ
ータ処理開始要求信号SU_STARTを発行するだけ
で、演算エンジンが処理可能な状態になった後にバンク
メモリから演算エンジンへデータを転送して処理するこ
とができ、CPU2のソフトウエアによる処理を簡略化
することができる。
【0094】また、暗号回路又は認証回路の数がバンク
メモリの数より少ないとき、上記のようにバンクメモリ
に格納されているデータを処理すべき演算エンジンが処
理中で他の処理を行う演算エンジンが処理を行っていな
い場合が発生し、この場合に以下の処理を行うようにし
てもよい。
【0095】例えば、演算エンジン34cのみが認証回
路であり、演算エンジン34cがバンクメモリ4aに格
納されているデータを処理しているときに、CPU2が
認証処理を行うべき他のデータをバンクメモリ4bへ転
送し、さらに、このデータに対してCPU2がデータ処
理開始要求信号SU_STARTを発行すると、ステー
トマシン36は、演算エンジン34cが処理中で空いて
いないことをCPU2へ通知する。なお、CPU2はバ
ンクメモリへ転送したデータを保持しているものとす
る。
【0096】次に、演算エンジン34cは、バンクメモ
リのデータの変更を指示するデータ変更コマンドをCP
U2へ送信する。このとき、CPU2は、バンクメモリ
4bに格納しているデータを処理すべき演算エンジン3
4cを使用できないため、演算エンジン34cによる処
理以外の処理すなわち暗号処理を行うデータをバンクメ
モリ4bへ転送する。
【0097】次に、CPU2は、バンクメモリ4bに格
納されているデータに対するデータ処理開始要求信号S
U_STARTを発行する。このとき、暗号処理を行う
演算エンジン34a,34bはデータ処理中ではないた
め、バンクメモリ4bに格納されているデータを処理す
ることができる。
【0098】このように、バンクメモリに格納されてい
るデータを処理すべき演算エンジンが空いていない場合
でも、バンクメモリのデータを他の処理のデータに書き
替えることにより、演算エンジンを並列に動作させて処
理を高速化することができる。
【0099】ここで、上記の処理では、CPU2がバン
クメモリへ転送したデータを保持しているため、バンク
メモリのデータを書き替えても、書き替えられたデータ
をCPU2からバンクメモリに再度転送することができ
るが、CPU2がバンクメモリへ転送したデータを保持
していない場合、上記の処理をそのまま適用することが
できない。この場合、下記のように処理を行う。
【0100】上記と同様に、演算エンジン34cのみが
認証回路であり、演算エンジン34cがバンクメモリ4
aに格納されているデータを処理しているときに、CP
U2が認証処理を行うべき他のデータをバンクメモリ4
bへ転送し、さらに、このデータに対してCPU2がデ
ータ処理開始要求信号SU_STARTを発行すると、
ステートマシン36は、演算エンジン34cが処理中で
空いていないことをCPU2へ通知する。このとき、C
PU2はバンクメモリへ転送したデータを保持していな
い。
【0101】次に、演算エンジン34cは、データ変更
コマンドをCPU2へ送信する。このとき、バンクメモ
リ4bは、現在格納しているデータをCPU2へ転送
し、CPU2は転送されたデータを保持する。次に、C
PU2は、演算エンジン34cによる処理以外の処理す
なわち暗号処理を行うデータをバンクメモリ4bへ転送
する。
【0102】次に、CPU2は、バンクメモリ4bに格
納されているデータに対するデータ処理開始要求信号S
U_STARTを発行する。このとき、暗号処理を行う
演算エンジン34a,34bはデータ処理中ではないた
め、バンクメモリ4bに格納されているデータを処理す
ることができ、CPU2がバンクメモリへ転送したデー
タを保持していない場合でも、上記の同様に、バンクメ
モリのデータを他の処理のデータに書き替えることがで
き、演算エンジンを並列に動作させて処理を高速化する
ことができる。
【0103】なお、上記の例では、認証回路による処理
ができないときに暗号回路による処理を行う場合につい
て説明したが、この例に特に限定されず、暗号回路によ
る処理ができないときに認証回路による処理を行う場合
や所定の暗号処理を行う暗号回路による処理ができない
ときに他の暗号処理を行う他の暗号回路による処理を行
う場合等にも、上記の各処理を同様に適用することがで
きる。
【0104】また、上記の各処理では、CPU2がデー
タ処理開始要求信号SU_STARTを発行したとき
に、演算エンジン34cが処理中で空いていないことを
ステートマシン36がCPU2へ通知したが、他の演算
エンジンにより現在可能な処理、具体的には、他の演算
エンジン34a,34bにより暗号処理が可能である場
合に現在可能な処理が暗号処理であることを通知するよ
うにしてもよい。
【0105】例えば、上記の各処理において、認証回路
である演算エンジン34cがバンクメモリ4aに格納さ
れているデータを処理しているときに、CPU2が認証
処理を行うべき他のデータをバンクメモリ4bへ転送
し、さらに、このデータに対してCPU2がデータ処理
開始要求信号SU_STARTを発行した場合に、ステ
ートマシン36は、演算エンジン34cが処理中で空い
ていないことだけでなく又はこの情報に代えて、現在可
能な処理が暗号処理であることをCPU2へ通知し、C
PU2は暗号処理されるデータを上記の各処理と同様に
してバンクメモリ4bへ転送する。
【0106】この場合、CPU2は、どの処理が現在実
行可能であるかを知ることができるので、処理可能なデ
ータをバンクメモリに転送することができ、処理できな
いデータを無駄に転送することがなくなってタイムロス
を削減することができるとともに、確実にデータ処理を
行うことができる。
【0107】次に、演算エンジン34a〜34cの制御
信号について説明する。演算エンジン34a〜34cの
インターフェースブロックであるI/F部33a〜33
cは、ステートマシン36のクロック信号CLKと同様
のクロック信号により動作するステートマシン(図示省
略)を含み、メインコントローラ32は、各I/F部3
3a〜33cと演算エンジン34a〜34cの起動/停
止に関する制御信号をやりとりする。
【0108】まず、演算エンジン34a〜34cの起動
に関する制御信号について、演算エンジン34aを例に
説明する。図7は、図1に示す演算エンジン34aの起
動/停止に関する制御信号の一例を示すタイミングチャ
ートである。
【0109】図7に示すように、演算エンジン34aを
起動する起動制御信号CU1STRQは、メインコント
ローラ32からI/F部33aへ出力され、ステートマ
シン36のステートがFU_Aのときに“1”に変化す
る。起動制御信号CU1STRQが“1”のときに、I
/F部33aのステートマシンのステートが待ち状態の
IDLEから演算エンジン34aを動作させるステート
DO1に遷移し、演算エンジン34aが起動する。
【0110】このように、I/F部33aが起動制御信
号CU1STRQを常に監視するとともに、メインコン
トローラ36が同時に1つの演算エンジン34aだけに
起動制御信号CU1STRQを送信することにより、図
7に示すように、起動制御信号CU1STRQをクロッ
ク信号CLKの1周期分の期間だけ“1”に変化させれ
ば、メインコントローラ32は、演算エンジン34aを
正しく起動することができる。
【0111】一方、複数の演算エンジン34a〜34c
が同時に処理を終了した場合やメインコントローラ32
がバンクメモリ4a,4bのデータ読み込み又は書き込
み用の動作を行っている場合等には、I/F部33a〜
33cが演算エンジン34a〜34cの処理終了を通知
する制御信号である処理終了通知信号をある程度長い期
間だけ“1”に保持しておかなければ、メインコントロ
ーラ32が処理終了通知信号を検知できない可能性があ
る。また、処理終了通知信号をどの程度の期間だけ
“1”に保持すれば、メインコントローラ32が処理終
了通知信号を確実に検知できるかを事前に決定すること
はできない。
【0112】このため、本実施の形態では、演算エンジ
ン34a〜34cの停止に関する制御信号として、演算
エンジン34a〜34cの処理終了を通知する処理終了
通知信号と、処理終了通知信号を取り消すことを指示す
る処理終了通知取り消し信号との2つの制御信号を用い
て、以下のようにして演算エンジン34a〜34cの処
理終了時の制御を行っている。
【0113】次に、上記の処理終了通知信号及び処理終
了通知取り消し信号について、演算エンジン34aを例
に説明する。図7に示すように、演算エンジン34aの
処理が終了すると、I/F部33aからメインコントロ
ーラ32へ出力される処理終了通知信号CU1DONE
が“1”に変化する。メインコントローラ32が処理終
了通知信号CU1DONEが“1”であることを検知す
ると、ステートマシン36のステートはIDLEを経由
してFU_F1へ遷移する。
【0114】次に、ステートマシン36のステートがF
U_F1のとき、メインコントローラ32からI/F部
33aへ出力される処理終了通知取り消し信号CU1E
DRQが“1”に変化し、ステートマシン36のステー
トがFU_F2へ遷移する。
【0115】ここで、処理終了通知取り消し信号CU1
EDRQが“1”である期間は、クロック信号CLKの
1周期分の期間となるが、I/F部33aは、処理終了
通知取り消し信号CU1EDRQが“1”であることを
問題なく検知することができるので、処理終了通知信号
CU1DONEを“1”から“0”に変化させて処理終
了通知信号CU1DONEを取り下げることができる。
【0116】次に、メインコントローラ32が処理終了
通知信号CU1DONEを監視し、処理終了通知信号C
U1DONEが“0”に変化したときに、ステートマシ
ン36のステートがFU_F2からIDLEへ遷移す
る。
【0117】このように、メインコントローラ32が処
理終了通知信号を検知して処理終了通知取り消し信号を
I/F部33a〜33cへ出力し、I/F部33a〜3
3cが処理終了通知取り消し信号を検知して処理終了通
知信号を取り消しているので、メインコントローラ32
が処理終了通知信号の到着をすぐに検知することを保証
できない場合でも、メインコントローラ32が演算エン
ジン34a〜34cの処理終了を確実に把握することが
できる。
【0118】次に、メインコントローラ32からCPU
2への割り込み要求信号を発行させる処理について説明
する。図8は、図1に示すメインコントローラ32から
CPU2へ割り込み要求信号を発行させる処理の一例を
説明するためのタイミングチャートである。なお、図8
に示す例では、バンクメモリ4aのデータが演算エンジ
ン34aにより処理され、当該処理が完了したところを
示している。また、複数のバンクメモリ4a,4bが存
在するが、割り込み要求信号INTRQを1つだけ使用
している。
【0119】図8に示すように、演算エンジン34aに
よるデータ処理が終了して処理終了通知信号CU1DO
NEが“1”になると、バンクメモリ4aのデータ処理
が終了したことを示す処理終了フラグSU1DONEが
“1”に変化する。
【0120】次に、ステートマシン36は、ステートが
IDLEのときに、すべてのバンクメモリ4a,4bの
処理終了フラグSU1DONE,SU2DONEの値を
参照する。なお、処理終了フラグSU1DONE,SU
2DONEは、レジスタ部38に格納されているフラグ
である。
【0121】このとき、処理終了フラグSU1DON
E,SU2DONEのいずれかの値が“1”の場合(図
8の場合は処理終了フラグSU1DONEが“1”)、
ステートマシン36は、ステートをIDLEからSET
_IRQへ遷移させる。ステートがSET_IRQのと
き、メインコントローラ32はCPU2へ出力する割り
込み要求信号INTRQを“1”に変化させ、ステート
マシン36はステートをIDLEに遷移させる。
【0122】次に、CPU2が割り込み要求信号INT
RQを検知すると、CPU2はASIC3に対してバン
クメモリ4aの読み出し動作(図8中のSU1読み出
し)を行う。この読み出し動作においてステートがSU
RD_A1のときに、メインコントローラ32は、割り
込み要求信号INTRQを“0”に変化させるととも
に、読み出し動作を行っているバンクメモリ4aの処理
終了フラグSU1DONEを“0”に変化させる。
【0123】次に、複数のバンクメモリ4a,4bのデ
ータ処理が同時に終了した場合にメインコントローラ3
2からCPU2へ割り込み要求信号を発行させる処理に
ついて説明する。図9は、図1に示す複数のバンクメモ
リ4a,4bのデータ処理が同時に終了した場合にメイ
ンコントローラ32からCPU2への割り込み要求信号
を発行させる処理の一例を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【0124】図9に示すように、複数のバンクメモリ4
a,4bのデータ処理が同時に終了すると、処理終了フ
ラグSU1DONE,SU2DONEが“1”に変化す
る。次に、上記と同様に、割り込み要求信号INTRQ
が“1”に変化する。その後、CPU2がバンクメモリ
4aの読み出し動作(図9中のSU1読み出し)を開始
し、割り込み要求信号INTRQおよびバンクメモリ4
aの処理終了フラグSU1DONEが“0”に変化す
る。
【0125】次に、バンクメモリ4aの読み出し動作が
終了し、ステートマシン36のステートがIDLEのと
きに、バンクメモリ4bの処理終了フラグSU2DON
Eがまだ“1”となっているので、割り込み要求信号I
NTRQが再び“1”に変化する。その後、CPU2が
バンクメモリ4bの読み出し動作(図9中のSU2読み
出し)を開始し、割り込み要求信号INTRQおよびバ
ンクメモリ4bの処理終了フラグSU2DONEが
“0”に変化する。
【0126】上記のように、複数の処理終了フラグSU
1DONE,SU2DONEが処理終了を示すときに、
メインコントローラ32がCPU2に割り込み要求信号
INTRQを出力し、CPU2がバンクメモリ4aから
データを読み出す。このとき、メインコントローラ32
が割り込み要求信号INTRQを取り消すとともに、処
理終了フラグSU1DONEを取り消し、さらに、CP
U2がデータの読み出し動作を完了した後に、メインコ
ントローラ32が処理終了フラグSU2DONEに応答
してCPU2に割り込み要求信号INTRQを再度出力
している。
【0127】したがって、CPU2の読み出し動作を妨
げることなく、処理終了フラグSU1DONE,SU2
DONEごとに割り込み要求信号INTRQを出力する
ことができるので、処理が終了したデータを各バンクメ
モリ4a,4bからCPU2へ確実に読み出すことがで
きる。
【0128】なお、複数のバンクメモリのデータ処理が
同時に終了した場合、処理終了フラグの各値の論理和を
割り込み要求信号として用いることも考えられるが、図
9に示すような場合、バンクメモリ4aの読み出し動作
中にも常に割り込み要求信号が発行され、割り込み要求
信号によりバンクメモリの読み出し動作に悪影響を与え
る場合がある。このため、本実施の形態では、上記のよ
うに、CPU2がバンクメモリからデータの読み出し動
作を開始したときにCPU2への割り込み要求信号を一
度取り下げ、読み出し動作が終了した後に必要に応じて
割り込み要求信号を発行するようにしている。
【0129】次に、CPU2のバンクメモリ4a,4b
からのデータ読み出し処理について説明する。CPU2
は、処理後のデータをバンクメモリ4a,4bから読み
出すためには、処理後のデータが格納されているバンク
メモリすなわち読み出し可能なバンクメモリを確認する
必要がある。この場合、例えば、CPU2は、ステート
マシン36からの割り込み要求信号を受け、ステートマ
シン36に対して読み出し可能なバンクメモリを問い合
わせ(リードアクセス)、ステートマシン36から読み
出し可能なすべてのバンクメモリの番号を読み込み、読
み出し可能なバンクメモリの中からバンクメモリを選択
し、ステートマシン36に対してバススイッチ37の接
続状態を変更するように指示する(ライトアクセス)こ
とにより読み出し可能なバンクメモリを確認することが
できる。
【0130】上記の処理をそのまま用いた場合、CPU
2からASIC3に対して2回アクセス(リードアクセ
ス及びライトアクセス)することになり、オーバーヘッ
ドが発生する。このため、本実施の形態では、以下のよ
うにして、このオーバーヘッドを軽減している。
【0131】すなわち、CPU2がステートマシン36
に対して読み出し可能なバンクメモリを問い合わせると
(リードアクセス)、ステートマシン36は、読み出し
可能なすべてのバンクメモリの番号を返すのではなく、
複数の読み出し可能なバンクメモリの中から1つのバン
クメモリ、例えば、番号の最も小さいバンクメモリを選
択して当該バンクメモリの番号をCPU2に通知する。
このとき、ステートマシン36は、バススイッチ37を
通知したバンクメモリのデータ読み出し用の接続状態に
設定し、通知したバンクメモリとCPU2とを接続させ
る。
【0132】なお、読み出し可能なバンクメモリがない
場合、ステートマシン36は、読み出し可能なバンクメ
モリの番号として“0”を返し、この場合、ステートマ
シン36はバススイッチ37の接続状態を変更せず、C
PU2は読み出し可能なバンクメモリがないことを認識
する。
【0133】上記のように、ステートマシン36が読み
出し可能なバンクメモリの番号をCPU2に通知すると
ともに、通知したバンクメモリとCPU2とを接続する
ようにバススイッチ37の接続状態を設定しているの
で、CPU2は一度リードアクセスを実行するだけで読
み出し可能なバンクメモリの確認及びバススイッチ37
の接続状態の設定を行うことができ、バンクメモリ4
a,4bからのデータ読み出し処理におけるオーバーヘ
ッドを軽減することができる。
【0134】ところで、上記の各処理に従いバンクメモ
リ4a,4bからデータを読み出す場合、処理に応じて
各フラグを変更しなければならない。しかしながら、各
フラグを変更することなく、CPU2がバンクメモリ4
a,4bに記憶されているデータを読み出して当該デー
タを確認するための確認モードとして、デバッグの目的
でバンクメモリのデータを参照したい場合がある。
【0135】図10は、図1に示すステートマシン36
のデバッグ動作を行う場合の各ステートの一例を示す状
態遷移図である。図10に示すように、ステートマシン
38のステートとして、図2に示す各ステートに加え、
デバッグ読み出し用のステートDBGRD_A1,DB
GRD_A2,DBGRD_A3,DBGRD_Fが新
たに設けられている。DBGRD_A1に遷移する条件
は、SUWT_A1やSURD_A1に遷移する条件と
同様に、CPU2から別途定めたASIC3の領域への
リードアクセスによるデバッグ読み出し要求である。
【0136】上記のデバッグ読み出しを行う場合、CP
U2は、読み出したいバンクメモリの番号をレジスタ部
38に書き込み、その後、デバッグ読み出し要求(リー
ドアクセス)を行う。次に、メインコントローラ32
は、書き込まれた番号のバンクメモリのデバッグ読み出
しに問題がなければ、CPU2からのリードアクセスに
対して読み出すバンクメモリの番号をCPU2へ返す。
【0137】なお、読み出すバンクメモリのデータが演
算エンジン34a〜34cにより処理中であり、バスス
イッチ37の接続状態を読み出し用の接続状態に変更で
きない場合、メインコントローラ32は、CPU2から
のリードアクセスに対して読み出すバンクメモリの番号
として“0”を返し、バンクメモリのデータをデバッグ
用に読み出すことができないことをCPU2へ通知し、
ステートマシン36はステートをIDLEからDBGR
D_A1へ遷移させない。
【0138】上記のようにして、ステートマシン36の
ステートがDBGRD_A1へ遷移した後、図3に示す
通常の読み出し動作すなわちSURD_A1以降の動作
と同様の動作が行われる。但し、ステートマシン36
は、読み出すバンクメモリに対するメモリビジーフラグ
を“0”に変化させない。
【0139】したがって、デバッグ目的でバンクメモリ
4a,4bからデータを読み出しても、ステートマシン
36ではバンクメモリの管理用のフラグを更新しないの
で、通常の動作に影響を与えることなく、バンクメモリ
4a,4bに記憶されているデータを読み出して当該デ
ータを確認することができる。
【0140】上記のような種々の動作を行うことによ
り、本実施の形態では、CPU2がネットワーク1を介
して転送されるデータの中から処理対象となるデータを
抽出し、ステートマシン36がバススイッチ37を用い
てCPU2のI/F部31とバンクメモリ4a,4bの
I/F部35a,35bとを接続し、処理対象となるデ
ータがバンクメモリ4a,4bに記憶される。
【0141】次に、ステートマシン36がバススイッチ
37を用いてバンクメモリ4a,4bのI/F部35
a,35bと演算エンジン34a〜34cのI/F部3
3a〜33cとを接続し、演算エンジン34a〜34c
によりバンクメモリ4a,4bに記憶されているデータ
が処理され、処理後のデータがバンクメモリ4a,4b
に記憶される。
【0142】最後に、ステートマシン36がバススイッ
チ37を用いてバンクメモリ4a,4bのI/F部35
a,35bとCPU2のI/とを接続し、処理後のデー
タがバンクメモリ4a,4bからCPU2へ出力され、
外部にデータが読み出される。
【0143】このようにして、本実施の形態では、専用
のハードウエアである演算エンジン34a〜34cを用
いて高速にデータを暗号処理及び認証処理することがで
きるとともに、複数の演算エンジン34a〜34cによ
り暗号処理及び認証処理を並列処理することができる。
この結果、より高速にデータを暗号処理及び認証処理す
ることができ、ネットワーク1上で転送されるデータを
データ転送の障害とならないように高速に暗号処理及び
認証処理することができる。
【0144】次に、本発明の第2の実施の形態による暗
号認証回路について説明する。図11は、本発明の第2
の実施の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック
図である。
【0145】図11に示す暗号認証回路と図1に示す暗
号認証回路とで異なる点は、I/F部33a〜33c,
35a,35b、演算エンジン(認証回路)34c及び
バンクメモリ4bが省略され、各ブロックが個別の回路
により構成されている点であり、その他の点は図1に示
す暗号認証回路とほぼ同様であるので同様の部分には同
一符号を付し、以下本実施の形態の特徴的な点について
説明する。
【0146】図11に示す暗号認証回路は、図1に示す
暗号認証回路の構成を簡略化したものであり、図1に示
す暗号認証回路とほぼ同様に以下のように動作する。す
なわち、ネットワーク1上を流れるデータがCPU2に
入力され、CPU2は、入力されたデータが暗号化及び
復号化されるべきデータであるか否かを判断する。デー
タが暗号化及び復号化されるべきデータである場合、C
PU2からメインコントローラ32へ暗号化及び復号化
の命令が渡され、ステートマシン36がバススイッチ3
7の接続状態を制御し、データの流れが制御される。
【0147】このとき、CPU2から出力されるデータ
が一旦バンクメモリ4aに蓄えられ、バンクメモリ4a
に蓄えられたデータが暗号回路34a,34bの一方に
出力される。ここで、2つの暗号回路34a,34bの
どちらの回路を用いて処理を行うかは、ステートマシン
36が決定する。ステートマシン36は、決定した暗号
回路により処理を行うようにバススイッチ37に指示
し、バススイッチ37は、バンクメモリ4aと指示され
た暗号回路とを接続する。
【0148】上記のように、本実施の形態では、暗号化
および復号化処理の専用のハードウエアである暗号回路
34a,34bを用いて高速にデータを暗号化および復
号化することができるので、ネットワーク上で転送され
るデータをデータ転送の障害とならないように高速に暗
号化および復号化処理することができる。なお、暗号回
路の数は、上記の例に特に限定されず、3つ以上でもよ
い。
【0149】次に、本発明の第3の実施の形態による暗
号認証回路について説明する。図12は、本発明の第3
の実施の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック
図である。
【0150】図12に示す暗号認証回路と図11に示す
暗号認証回路とで異なる点は、バンクメモリ4bが付加
された点であり、その他の点は図11に示す暗号認証回
路とほぼ同様であるので同様の部分には同一符号を付
し、以下本実施の形態の特徴的な点について説明する。
【0151】CPUとバンクメモリとの間のデータ転送
速度及び暗号回路とバンクメモリとの間のデータ転送速
度に比べて、暗号回路における暗号化および復号化処理
の速度が著しく遅い場合、バンクメモリの数は問題とな
らない。しかしながら、暗号回路における暗号化および
復号化処理の速度が高速になると、バンクメモリからC
PUへデータが転送される間又は他の暗号回路とバンク
メモリとの間でデータ転送が行われている間、処理が終
了した暗号回路は、バンクメモリにデータを転送するこ
とができない。
【0152】このため、本実施の形態では、図12に示
すように、第1の実施の形態と同様に、バンクメモリと
して2つバンクメモリ4a,4bを用意し、例えば、バ
ンクメモリ4aが使用されている場合、暗号回路34
a,34bの一方は、空いているバンクメモリ4bを使
用することができ、データを高速に暗号化及び復号化す
ることができる。なお、暗号回路及びバンクメモリの数
は、上記の例に特に限定されず、3つ以上でもよく、ま
た、暗号回路の数とバンクメモリの数とが一致しなくて
もよい。
【0153】次に、本発明の第4の実施の形態による暗
号認証回路について説明する。図13は、本発明の第4
の実施の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック
図である。
【0154】図13に示す暗号認証回路と図12に示す
暗号認証回路とで異なる点は、演算エンジン(暗号回
路)34bが演算エンジン(認証回路)34cに変更さ
れた点であり、その他の点は図12に示す暗号認証回路
とほぼ同様であるので同様の部分には同一符号を付し、
以下本実施の形態の特徴的な点について説明する。
【0155】図13に示す暗号認証回路では、第1の実
施の形態と同様に、暗号回路34a及び認証回路34c
を用意し、ネットワーク1から暗号処理されるべきデー
タ及び認証処理されるべきデータが連続して入力される
と、CPU2又はステートマシン36からの命令によ
り、例えば、暗号化されるべきデータはバンクメモリ4
aに割り当てられ、認証されるべきデータはバンクメモ
リ4bに割り当てられる。各データが一旦バンクメモリ
4a,4bに読み込まれると、ステートマシン36がバ
ススイッチ37の接続状態を制御してバンクメモリ4a
と暗号回路34aとを接続するとともに、バンクメモリ
4bと認証回路34cとを接続する。
【0156】この状態において暗号回路34a及びバン
クメモリ4aと認証回路34c及びバンクメモリ4bと
が互いに分離されているので、暗号処理および認証処理
を同時にすなわち並列に行うことができ、データの処理
速度を高速化することができる。なお、暗号回路、認証
回路及びバンクメモリの数は、上記の例に特に限定され
ず、各々図示以上の数でもよく、また、暗号回路と認証
回路との合計数とバンクメモリの数とが一致しなくても
よい。
【0157】次に、本発明の第5の実施の形態による暗
号認証回路について説明する。図14は、本発明の第5
の実施の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック
図である。
【0158】図14に示す暗号認証回路と図13に示す
暗号認証回路とで異なる点は、I/F部33a,33b
が付加された点であり、その他の点は図13に示す暗号
認証回路とほぼ同様であるので同様の部分には同一符号
を付し、以下本実施の形態の特徴的な点について説明す
る。
【0159】図14に示す暗号認証回路では、第1の実
施の形態と同様に、暗号回路34a及び認証回路34c
とバススイッチ37との間にI/F部33a,33cが
接続されている。I/F部33a,33cは、暗号回路
34a及び認証回路34cのいずれに接続されているか
に関わらず、バススイッチ37側に同一のプロトコルを
用いてバススイッチ37側のインターフェースを共通化
している。
【0160】したがって、暗号回路34a及び認証回路
34cのいずれか一方又は双方を新たな方式の回路に入
れ替える場合でも、変更すべき部分がI/F部33a,
33cを超えることがなく、回路の変更を容易に行うこ
とができる。なお、暗号回路、認証回路及びバンクメモ
リの数は、上記の例に特に限定されず、各々図示以上の
数でもよく、また、暗号回路と認証回路との合計数とバ
ンクメモリの数とが一致しなくてもよい。
【0161】次に、本発明の第6の実施の形態による暗
号認証回路について説明する。図15は、本発明の第6
の実施の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック
図である。
【0162】図15に示す暗号認証回路と図13に示す
暗号認証回路とで異なる点は、I/F部35a,35b
が付加された点であり、その他の点は図13に示す暗号
認証回路とほぼ同様であるので同様の部分には同一符号
を付し、以下本実施の形態の特徴的な点について説明す
る。
【0163】図15に示す暗号認証回路では、第1の実
施の形態と同様に、バンクメモリ4a,4bとバススイ
ッチ37との間にI/F部35a,35bが接続されて
いる。I/F部35a,35bは、バススイッチ37側
に同一のプロトコルを用いてバススイッチ37側のイン
ターフェースを共通化している。
【0164】したがって、新たなアーキテクチャを採用
したバンクメモリを用いる場合でも、変更すべき部分が
I/F部35a,35bを超えることがなく、バンクメ
モリの変更を容易に行うことができる。なお、暗号回
路、認証回路及びバンクメモリの数は、上記の例に特に
限定されず、各々図示以上の数でもよく、また、暗号回
路と認証回路との合計数とバンクメモリの数とが一致し
なくてもよい。
【0165】次に、本発明の第7の実施の形態による暗
号認証回路について説明する。図16は、本発明の第7
の実施の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック
図である。
【0166】図16に示す暗号認証回路と図1に示す暗
号認証回路とで異なる点は、バンクメモリ4a,4bを
ASIC3a内部に取り込み、バンクメモリ4a,4b
がI/F部31,33a〜33c,35a,35b、演
算エンジン34a〜34c及びメインコントローラ32
とともに一つの集積回路により構成されている点であ
り、その他の点は図1に示す暗号認証回路とほぼ同様で
あるので同一部分には同一符号を付し、以下本実施の形
態の特徴的な点について説明する。
【0167】図16に示す暗号認証回路は、図1に示す
暗号認証回路と同様に動作して同様の効果を得ることが
できるとともに、バンクメモリ4a,4bをASIC3
a内部に取り込んでいる。既存のバンクメモリを外付け
で使用する場合、各バンクメモリの製造メーカーの仕様
に合わせてI/F部35a,35b等を設計する必要が
あり、インターフェースにおける動作及び速度が不十分
になる場合がある。しかしながら、本実施の形態では、
バンクメモリ4a,4bを取り込んだ一つの集積回路に
よりASIC3aが構成されているので、バンクメモリ
4a,4bのインターフェースを高速化することができ
る。
【0168】次に、本発明の第8の実施の形態による暗
号認証回路について説明する。図17は、本発明の第8
の実施の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック
図である。
【0169】図17に示す暗号認証回路と図1に示す暗
号認証回路とで異なる点は、CPU2をASIC3b内
部に取り込み、CPU2がI/F部31,33a〜33
c,35a,35b、演算エンジン34a〜34c及び
メインコントローラ32とともに一つの集積回路により
構成されている点であり、その他の点は図1に示す暗号
認証回路とほぼ同様であるので同一部分には同一符号を
付し、以下本実施の形態の特徴的な点について説明す
る。
【0170】図17に示す暗号認証回路は、図1に示す
暗号認証回路と同様に動作して同様の効果を得ることが
できるとともに、CPU2をASIC3b内部に取り込
んでいる。既存のCPUを外付けで使用する場合、各C
PUの製造メーカーの仕様に合わせてI/F部31等を
設計する必要があり、インターフェースにおける動作及
び速度が不十分になる場合がある。しかしながら、本実
施の形態では、CPU2を取り込んだ一つの集積回路に
よりASIC3bが構成されているので、CPU2のイ
ンターフェースを高速化することができる。
【0171】次に、本発明の第9の実施の形態による暗
号認証回路について説明する。図18は、本発明の第9
の実施の形態による暗号認証回路の構成を示すブロック
図である。
【0172】図18に示す暗号認証回路と図1に示す暗
号認証回路とで異なる点は、CPU2及びバンクメモリ
4a,4bをASIC3c内部に取り込み、CPU2及
びバンクメモリ4a,4bがI/F部31,33a〜3
3c,35a,35b、演算エンジン34a〜34c及
びメインコントローラ32とともに一つの集積回路によ
り構成されている点であり、その他の点は図1に示す暗
号認証回路とほぼ同様であるので同一部分には同一符号
を付し、以下本実施の形態の特徴的な点について説明す
る。
【0173】図18に示す暗号認証回路は、図1に示す
暗号認証回路と同様に動作して同様の効果を得ることが
できるとともに、CPU2及びバンクメモリ4a,4b
をASIC3c内部に取り込んでいる。既存のCPU及
びバンクメモリを外付けで使用する場合、各CPU及び
バンクメモリの製造メーカーの仕様に合わせてI/F部
31,35a,35b等を設計する必要があり、インタ
ーフェースにおける動作及び速度が不十分になる場合が
ある。しかしながら、本実施の形態では、CPU2及び
バンクメモリ4a,4bを取り込んだ一つの集積回路に
よりASIC3cが構成されているので、CPU2及び
バンクメモリ4a,4bのインターフェースを高速化す
ることができる。なお、上記の各実施の形態は、必要に
応じて任意に組み合わせることができ、その場合も同様
の効果を得ることができる。
【0174】
【発明の効果】本発明によれば、複数の専用処理手段が
所定の処理を行うために専用に設けられるとともに、演
算処理手段又は複数の専用処理手段と記憶手段との間の
接続状態を切り替えることができるので、専用のハード
ウエアを用いて高速にデータを処理することができると
ともに、並列処理が可能な場合は複数の専用処理手段に
より並列処理することができ、ネットワーク上で転送さ
れるデータをデータ転送の障害とならないように高速に
処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による暗号認証回
路の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示すステートマシンの各ステートの一
例を示す状態遷移図である。
【図3】 メモリビジーフラグの一例を示すタイミング
チャートである。
【図4】 エンジンビジーフラグの一例を示すタイミン
グチャートである。
【図5】 図1に示す演算エンジンの起動時の処理を示
すタイミングチャートである。
【図6】 1回のデータ処理開始要求信号によりデータ
を処理する場合の一例を示すタイミングチャートであ
る。
【図7】 図1に示す演算エンジンの起動/停止に関す
る制御信号の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】 図1に示すメインコントローラからCPUへ
割り込み要求信号を発行させる処理の一例を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図9】 図1に示す複数のバンクメモリのデータ処理
が同時に終了した場合にメインコントローラからCPU
へ割り込み要求信号を発行させる処理の一例を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図10】 図1に示すステートマシンのデバッグ動作
を行う場合の各ステートの一例を示す状態遷移図であ
る。
【図11】 本発明の第2の実施の形態による暗号認証
回路の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の第3の実施の形態による暗号認証
回路の構成を示すブロック図である。
【図13】 本発明の第4の実施の形態による暗号認証
回路の構成を示すブロック図である。
【図14】 本発明の第5の実施の形態による暗号認証
回路の構成を示すブロック図である。
【図15】 本発明の第6の実施の形態による暗号認証
回路の構成を示すブロック図である。
【図16】 本発明の第7の実施の形態による暗号認証
回路の構成を示すブロック図である。
【図17】 本発明の第8の実施の形態による暗号認証
回路の構成を示すブロック図である。
【図18】 本発明の第9の実施の形態による暗号認証
回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 CPU 3,3a〜3c ASIC 4a,4b バンクメモリ 31,33a〜33c,35a,35b I/F部 32 メインコントローラ 34a,34b 演算エンジン(暗号回路) 34c 演算エンジン(認証回路) 36 ステートマシン 37 バススイッチ 38 レジスタ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兵頭 聡 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 増田 達男 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 宮崎 靖一 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 中谷 浩茂 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 5B045 BB28 BB29 BB36 DD04 DD12 GG07 GG14

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して転送されるデータ
    の中から処理対象となるデータを処理する情報処理装置
    であって、 前記処理対象となるデータを受け、所定のプログラムを
    実行することにより装置全体の動作を制御する演算処理
    手段と、 入力されるデータに所定の処理を行うために専用に設け
    られた複数の専用処理手段と、 前記演算処理手段又は前記専用処理手段から出力される
    データを記憶する記憶手段と、 前記演算処理手段又は前記複数の専用処理手段と前記記
    憶手段との間の接続状態を切り替える切り替え手段とを
    備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は、前記演算処理手段又は
    前記専用処理手段から出力されるデータを記憶する複数
    の記憶手段を含み、 前記切り替え手段は、前記演算処理手段又は前記複数の
    専用処理手段と前記複数の記憶手段との間の接続状態を
    切り替えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記複数の専用処理手段は、所定の暗号
    処理を行うために専用に設けられた複数の専用暗号処理
    手段を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の情報
    処理装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の専用処理手段は、 所定の暗号処理を行うために専用に設けられた専用暗号
    処理手段と、 所定の認証処理を行うために専用に設けられた専用認証
    処理手段とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載
    の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記専用処理手段ごとに設けられ、前記
    専用処理手段と前記切り替え手段との間のインターフェ
    ースを行う複数の処理用インターフェース手段をさらに
    備え、 前記処理用インターフェース手段は、前記切り替え手段
    側のインターフェースに共通化されたプロトコルを用い
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の情
    報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記記憶手段ごとに設けられ、前記記憶
    手段と前記切り替え手段との間のインターフェースを行
    う記憶用インターフェース手段をさらに備え、 前記記憶用インターフェース手段は、前記切り替え手段
    側のインターフェースに共通化されたプロトコルを用い
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の情
    報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記切り替え手段は、前記専用処理手段
    の処理状態を示す処理状態情報及び前記記憶手段の記憶
    状態を示す記憶状態情報を記憶し、記憶した処理状態情
    報及び記憶状態情報に応じて前記演算処理手段又は前記
    複数の専用処理手段と前記記憶手段との間の接続状態を
    切り替えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記演算処理手段は、前記記憶手段の中
    から書き込み可能な記憶手段を前記切り替え手段に問い
    合わせ、 前記切り替え手段は、前記演算処理手段からの問い合わ
    せに応じて書き込み可能な記憶手段の一つを前記演算処
    理手段に通知するとともに、通知した記憶手段と前記演
    算処理手段とを接続することを特徴とする請求項7記載
    の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記切り替え手段は、前記演算処理手段
    から前記記憶手段に記憶されているデータに対する処理
    要求を受けた場合、当該データを処理すべき専用処理手
    段が処理可能な状態になった後に当該専用処理手段と当
    該記憶手段とを接続することを特徴とする請求項7又は
    8に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記専用処理手段ごとに設けられ、当
    該専用処理手段の処理が終了したことを示す処理終了通
    知信号を前記切り替え手段へ出力する処理管理手段をさ
    らに備え、 前記切り替え手段は、前記処理終了通知信号により専用
    処理手段の処理が終了したことを検知した場合、前記処
    理終了通知信号を取り消すことを指示する処理終了通知
    取り消し信号を前記処理管理手段へ出力し、 前記処理管理手段は、前記処理終了通知取り消し信号に
    応じて前記処理終了通知信号を取り消すことを特徴とす
    る請求項7〜9のいずれかに記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記切り替え手段は、前記記憶手段ご
    とに当該記憶手段に記憶されているデータの前記専用処
    理手段による処理が終了したことを示す処理終了情報を
    記憶し、記憶されている処理終了情報が処理終了を示す
    場合、前記演算処理手段に割り込み要求信号を出力し、 前記演算処理手段は、前記割り込み要求信号を受けた場
    合、当該処理終了情報に対応する記憶手段からデータを
    読み出し、 前記切り替え手段は、前記演算処理手段が前記記憶手段
    からのデータの読み出し動作を開始した後に前記割り込
    み要求信号を取り消すとともに、当該記憶手段に対して
    記憶されている処理終了情報を取り消し、さらに、前記
    演算処理手段がデータの読み出し動作を完了した後に、
    記憶されている他の処理終了情報が処理終了を示す場
    合、前記演算処理手段に割り込み要求信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の情報
    処理装置。
  12. 【請求項12】 前記演算処理手段は、前記記憶手段の
    中から読み出し可能な記憶手段を前記切り替え手段に問
    い合わせ、 前記切り替え手段は、前記演算処理手段からの問い合わ
    せに応じて読み出し可能な記憶手段の一つを前記演算処
    理手段に通知するとともに、通知した記憶手段と前記演
    算処理手段とを接続することを特徴とする請求項11記
    載の情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記切り替え手段は、前記演算処理手
    段が前記記憶手段に記憶されているデータを読み出して
    当該データを確認するための確認モードにおいて、前記
    演算処理手段がデータを読み出した記憶手段に対して記
    憶している各情報を変化させないことを特徴とする請求
    項7〜12のいずれかに記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記切り替え手段は、前記専用処理手
    段が前記記憶手段に記憶されているデータを処理できな
    い場合、前記専用処理手段が前記記憶手段に記憶されて
    いるデータを処理できないことを前記演算処理手段に通
    知し、 前記演算処理手段は、他の専用処理手段が処理可能なデ
    ータを前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求
    項7〜13のいずれかに記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記切り替え手段は、前記専用処理手
    段が前記記憶手段に記憶されているデータを処理できな
    い場合、他の専用処理手段により現在可能な処理を前記
    演算処理手段に通知し、 前記演算処理手段は、通知された処理が行われるデータ
    を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項7
    〜14のいずれかに記載の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 前記記憶手段は、前記複数の専用処理
    手段及び前記切り替え手段とともに一つの集積回路によ
    り構成されることを特徴とする請求項1〜15のいずれ
    かに記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記演算処理手段は、前記複数の専用
    処理手段及び前記切り替え手段とともに一つの集積回路
    により構成されることを特徴とする請求項1〜16のい
    ずれかに記載の情報処理装置。
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