JP2003004042A - スピンドル装置及びその回転軸の振れを補正する方法 - Google Patents

スピンドル装置及びその回転軸の振れを補正する方法

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JP2003004042A
JP2003004042A JP2001185278A JP2001185278A JP2003004042A JP 2003004042 A JP2003004042 A JP 2003004042A JP 2001185278 A JP2001185278 A JP 2001185278A JP 2001185278 A JP2001185278 A JP 2001185278A JP 2003004042 A JP2003004042 A JP 2003004042A
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rotating body
measured
spindle device
housing
shaft
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JP2001185278A
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English (en)
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Teruhiko Fujisaki
輝彦 藤崎
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸の振れを抑制し、高い回転精度が得ら
れるスピンドル装置、及びそのようなスピンドル装置の
提供を実現するための回転軸の振れを補正する方法を提
供する。 【解決手段】 回転体(100)と、該回転体を回転可能に
支持する静圧気体軸受(341,342)と、該静圧気体軸受を
内周面に固定するハウジング(34)と、前記回転体を回転
駆動させるモータ部(5)と、を有するスピンドル装置(1
0)であって、前記回転体の軸方向に少なくとも2箇所、
互いに離間しかつ前記回転体に近接して配置され、該回
転体の半径方向の変位を検出する変位センサ(154,156,1
57,158)と、前記変位センサからの検出データに基い
て、前記ハウジングを前記回転体の半径方向に移動させ
る調整手段と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドル装置に
関し、特に、回転軸の振れが低減され高精度な回転が行
なえるスピンドル装置及びその回転軸の振れを補正する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、サーボトラックライタや超精
密旋盤装置等に適用されるスピンドル装置が提案されて
いる。
【0003】サーボトラックライタに適用されたスピン
ドル装置は、回転体と、この回転体を回転可能に支持す
る静圧気体軸受と、この静圧気体軸受を支持固定するハ
ウジングと、を備えている。回転体は、回転体本体と、
この回転体本体に取り付けられる被回転部であるワーク
(磁気ディスク)と、からなる。磁気ディスクをモータ
で高速回転させながら、磁気ヘッドによりサーボトラッ
ク信号の記録を行う。
【0004】超精密旋盤装置に適用されたスピンドル装
置も、上記同様に回転体と、静圧気体軸受と、ハウジン
グと、を備えている。回転体は、主軸(回転体本体)
と、この回転体本体に保持される被回転部であるワーク
(被加工物)と、からなり、この主軸が静圧気体軸受に
よって回転可能に支持された構成を有しており、該主軸
を高速回転させながら工具により超精密機械加工を行う
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年では、サーボトラ
ックライタに適用されるスピンドル装置に対して、磁気
ディスクの大容量化及び高密度化がますます望まれてき
ている。したがって、高精度なデータの書き込みを行う
ために、スピンドル装置には、さらに高い回転精度が要
求されるようになってきている。
【0006】また、超精密旋盤装置に適用されるスピン
ドル装置についても、被加工部に対するより高精度な加
工が要求されていることから、回転精度のさらなる向上
が要求されつつある。
【0007】しかしながら、従来のスピンドル装置で
は、回転体の軸心が振れる回転軸の振れの大きさが、前
記要求には対応できなくなりつつある。
【0008】この回転軸の振れには、回転体の軸心がラ
ジアル方向に振れる軸振れと、回転体の軸心が僅かに傾
く軸心のアンギュラモーションと、がある。ラジアル方
向の軸振れやアンギュラモーションが起こる原因として
は、例えば、モータのコギングトルクの発生や、各相に
流れる電流のバランスが悪いことによる影響等が考えら
れる。
【0009】上述のように、要求される回転精度の水準
が高まってくるにつれて、このラジアル方向の軸振れや
アンギュラモーションにより生じる回転軸の振れが無視
できない問題となってきつつある。
【0010】そこで、本発明は、上記の問題点を解決す
ることを目的とし、回転軸の振れを抑制し、高い回転精
度が得られるスピンドル装置、及びそのようなスピンド
ル装置の提供を実現するための回転軸の振れを補正する
方法を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解回転軸の振れ決するための手段】本発明によ
るスピンドル装置は、回転体と、該回転体を回転可能に
支持する静圧気体軸受と、該静圧気体軸受を内周面に固
定するハウジングと、前記回転体を回転駆動させるモー
タ部と、を有するスピンドル装置であって、前記回転体
の軸方向に少なくとも2箇所、互いに離間しかつ前記回
転体に近接して配置され、該回転体の半径方向の変位を
検出する変位センサと、前記変位センサからの検出デー
タに基いて、前記ハウジングを前記回転体の半径方向に
移動させる調整手段と、を備えてなる。
【0012】本発明においては、回転体がその軸方向に
少なくとも2箇所変位センサを備え、回転体のラジアル
方向(半径方向)の変位を軸方向に離間した2箇所以上
において検出し、該変位センサからの検出データに基い
てハウジングを移動させる調整手段を備えるので、回転
体のラジアル方向における軸振れを補正することができ
るとともに、例えばワークを取り付けた影響によって起
こるラジアル方向の軸振れを精度よく補正することがで
きる。また、回転体の軸心のアンギュラモーションにつ
いても精度よく検出できこれを精度よく補正することが
できる。このように高精度に回転軸の振れを補正できる
ので、高い回転精度が得られる。
【0013】前記調整手段は、前記ハウジングを前記回
転体の半径方向に移動させるアクチュエータと、前記変
位センサからの検出データに基いて該アクチュエータの
駆動を制御する制御手段と、からなることが好ましい。
【0014】制御手段は、変位センサからの検出データ
に基いて、ハウジングの外周面に所望の圧力を掛けるよ
うに、アクチュエータの駆動を制御する。すなわち、制
御手段がアクチュエータを駆動させることにより、回転
体の軸心が変位した方向(振れた方向)にハウジングが
追従して微動され、回転体の軸心の振れが適切に補正さ
れる。
【0015】なお、アクチュエータとしては、例えば、
ピエゾアクチュエータ(圧電素子)や磁歪素子を用い
る。
【0016】前記アクチュエータは、前記回転体の軸方
向に少なくとも2箇所、互いに離間して配置されていて
もよい。アクチュエータを前記軸方向に少なくとも2箇
所離間して配置することにより、より正確にハウジング
を回転体の軸心の変位した方向に追従して微動させるこ
とができるので、より高い回転精度が得られる。
【0017】上記のスピンドル装置は、前記回転体を所
定の角度回転させた際の位置である回転角度位置を測定
するエンコーダをさらに備え、前記制御手段は、前記測
定した回転角度位置のデータと、所定の回転角度位置に
おける前記変位センサからの検出データとを記憶するメ
モリを備え、該メモリに記憶されたデータに基いて、前
記アクチュエータの駆動を制御するものであることが好
ましい。
【0018】このように、予め回転角度位置のデータと
各回転角度位置に対応する変位のデータを求めてメモリ
に記憶しておき、これに基きアクチュエータの駆動を適
切に制御することにより、より高い回転精度が得られ
る。すなわち、予めデータを取得して記憶しておくこと
により、各回転角度位置毎において、変位を検出するタ
イミングとアクチュエータにより補正するタイミングと
のタイムラグが生じないので、より高い回転精度を発揮
することができる。
【0019】前記回転体は、回転体本体と、前記各々の
変位センサにより測定される被測定部と、を備え、該被
測定部の少なくとも一つは、前記測定対象となる測定対
象部と、該測定対象部を支持し、前記回転体本体に固定
される支持部材と、当該支持部材と前記回転体本体との
間に介在する球状体と、前記支持部材を回転体本体に固
定する固定部材と、を有し、前記支持部材に前記球状体
を保持可能な凹部を設け、前記支持部材が前記球状体を
前記回転体本体との間で挟持する位置調整機構を介して
前記回転体本体に支持されてなることが好ましい。
【0020】このように被測定部の少なくとも一つが測
定対象部を支持する支持部材を位置調整機構を介して回
転体本体に支持することにより、回転体が回転した際に
おける被測定部の偏心を極小化することができる。ま
た、これにより、該被測定部における測定対象範囲を狭
く設定することができるので、分解能の高いセンサによ
る測定が可能となり、結果として、より高精度の測定が
可能となる。
【0021】前記ハウジングは、該ハウジングから放射
状に伸びる複数の梁部材を介して基台に固定される。前
記アクチュエータの剛性は、前記梁部材の剛性よりも大
きいことが好ましい。これにより、アクチュエータによ
ってハウジングの外周面に圧力を掛けた場合に、ハウジ
ングを所望に微動させることができる。
【0022】本発明によるスピンドル装置の回転軸の振
れを補正する方法は、回転体と、該回転体を回転可能に
支持する静圧気体軸受と、該静圧気体軸受を内周面に固
定するハウジングと、前記回転体を回転駆動させるモー
タ部と、を有するスピンドル装置の回転軸の振れを補正
する方法であって、前記回転体を回転させながら、該回
転体の軸方向に少なくとも2箇所、互いに離間しかつ該
回転体に近接して配置された変位センサによって該回転
体の半径方向の変位を検出し、該変位センサからの検出
データに基いて、前記ハウジングを前記回転体の半径方
向に移動させるものである。
【0023】前記方法は、前記回転体を所定の角度回転
させた際の位置である回転角度位置をエンコーダにより
さらに測定し、該測定した回転角度位置のデータと、所
定の回転角度位置における前記変位センサからの検出デ
ータとを記憶し、該記憶したデータに基いて補正すべき
回転軸の振れの量を算出し、該算出結果に基いて前記ア
クチュエータの駆動を制御するものであってもよい。
【0024】前記回転体は、回転体本体と、前記各々の
変位センサにより測定される被測定部と、を備え、前記
方法は、予め前記回転体を回転させて、その際測定した
回転角度位置のデータと、所定の回転角度位置における
前記変位センサからの検出データとから、前記被測定部
自身に起因する回転の誤差成分を求め、該誤差成分を記
憶し、該記憶した誤差成分に基いて補正すべき回転軸の
振れの量を算出し、該算出結果に基いて前記アクチュエ
ータの駆動を制御する予め前記回転体を回転させて、そ
の際測定した回転角度位置のデータと、所定の回転角度
位置における前記変位センサからの検出データとから、
回転による誤差成分を求め、該誤差成分を記憶し、該記
憶した誤差成分に基いて、前記アクチュエータの駆動を
制御するものであってもよい。
【0025】検出したい回転軸の振れとは関係のない誤
差成分を除去するので、正確に回転軸の振れによる変位
を検出することができ、より高い回転精度が得られる。
すなわち、予め回転体を回転させて該回転体の半径方向
の変位を検出して被測定部を取り付けたことによる誤差
成分を除去することにより、被測定部の形状誤差やその
取り付け誤差等、被測定部自身に起因する誤差成分によ
る影響を補正することができる。回転体に複雑な構成が
必要とされず、また、被測定部の組み立てに高い組み立
て精度が要求されない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ説明する。
【0027】図1は本発明の実施の形態に係るスピンド
ル装置10の機能ブロック図である。図2は、図1にお
けるA−A断面図である。図3は、図1におけるB−B
断面図である。図4は、図1におけるC−C断面図であ
る。
【0028】(本実施の形態に係るスピンドル装置の構
成)本実施の形態は、スピンドル装置10をサーボトラ
ックライタに適用したものである。
【0029】図1及び図2に示すように、本実施の形態
に係るスピンドル装置10は、基台17と、基台17に
ねじ181により固定されたスピンドル本体1と、スピ
ンドル本体1の図1でいう上端部に固定されたマスタデ
ィスク151と、該マスタディスク151上に真空チャ
ックにより固定されたディスクチャック152と、ディ
スクチャック152に取り付けられたワーク16と、デ
ィスクチャック152上に配置された芯出し板153
と、芯出し板153上に載置されたマスタボール155
と、センサ部15と、互いに直交するように設けられそ
れぞれ固定ブロック171、175に支持されたピエゾ
アクチュエータ172、176と、互いに直交するよう
に設けられそれぞれ固定ブロック173a、173bに
支持されたピエゾアクチュエータ174a、174b
(173b、174bは図示せず)と、制御部14から
構成される。
【0030】スピンドル本体1は、略円筒形で中空のシ
ャフト31と、該シャフト31の図1でいう上端部の外
周面にシャフト31とは非接触に配置された軸受341
と、該シャフト31の下端部の外周面にシャフト31と
は非接触に配置された軸受342と、該シャフト31を
回転駆動するためのモータ部5を備えている。
【0031】シャフト31は穴311を有する略円筒形
であり、そのアキシャル方向の中央部には、穴311内
と連通する横孔312が形成されている。シャフト31
の上端部には、ディスクチャック152等をシャフト3
1に固定するためのスラストプレート32が設けられて
おり、シャフト31の下端部には、モータ部5の可動部
をシャフト31に固定するためのスラストプレート33
が設けられている。スラストプレート32は、略中央部
に穴322を有する略円筒形であり、複数のねじ321
によりシャフト31の上端部に連結されている(図1に
は1本のみ示す)。スラストプレート33は、略中央部
に穴331を有する略円筒形であり、複数のねじ332
によりシャフト31の下端部に連結されている(図1に
は1本のみ示す。以下、後述のねじ126、512、5
21、552、541も図1では1本のみ示している
が、いずれも複数用いている)。
【0032】軸受341、342は静圧気体軸受であ
り、それぞれ略円筒形の多孔質グラファイトから構成さ
れている。軸受341は略円筒形のハウジング34の内
周面の上端部側に固定されており、軸受342は該ハウ
ジング34の内周面の下端部側に固定されている。
【0033】ハウジング34の内周面であって軸受34
1及び軸受342の間は、シャフト31とは非接触であ
り、ここには第一の環状溝343、第二の環状溝34
4、第三の環状溝345が等間隔に形成されている。第
二の環状溝344は、前記シャフト31の横孔312と
対向する位置に形成されている。また、ハウジング34
には、気体をハウジング34の外部から軸受341、3
42へ導く給気孔347、縦通気孔348、横通気孔3
46が設けられている。給気孔347は軸受342の位
置に対向してラジアル方向に形成されており、横通気孔
346は軸受341の位置に対向してラジアル方向に形
成されている。縦通気孔348はアキシャル方向に形成
されている。これらの給気孔347、横通気孔346、
及び縦通気孔348は互いに連通している。
【0034】ハウジング34において、縦通気孔348
が形成されている位相と互いに干渉しない位相(本実施
形態では180°の位相)に位置して、ラジアル方向
に、第一の環状溝343に対向する位置に排気孔40が
形成されており、第二の環状溝344に対向する位置に
吸引孔41が形成されており、第三の環状溝345に対
向する位置に排気孔42が形成されている。排気孔4
0、42は、軸受341、342とシャフト31との間
に導かれた気体を第一の環状溝343、第三の環状溝3
45を通じてハウジング34の外へ排気するために形成
されている。吸引孔41は、図示しない減圧装置に接続
されており、これを通じて吸引することにより、スラス
トプレート32の上に取り付けられるディスクチャック
152を吸引固定する。
【0035】モータ部5は、モータシャフト51と、該
モータシャフト51に固定されたマグネットケース52
と、該マグネットケース52に固定されたロータマグネ
ット53と、該モータシャフト51に固定されたバック
ヨーク54と、スピンドル本体1を基台に固定するため
のモータブラケット55と、該モータブラケット55の
鍔部551に固定されたコイル基板57と、該コイル基
板57に固定されたコイル58と、モータカバー56
と、から構成されている。
【0036】モータシャフト51は、上部の太径部、中
部の中径部513、下部の小径部514からなる。太径
部は中径部513に対してフランジ511の役割を果た
しており、アキシャル方向にねじ512を締め付けるこ
とによってフランジ511をスラストプレート33に固
定することにより、モータシャフト51がスラストプレ
ート33に連結されている。フランジ511には、下方
が開放された中空の略円柱形のマグネットケース52が
ねじ521により固定されている。中径部513には、
アキシャル方向に下方からねじ541が締め付けられる
ことにより、バックヨーク54が固定されている。
【0037】マグネットケース52にはロータマグネッ
ト53が固定されている。ロータマグネット53は、コ
イル基板57と対向する面での極性がN極とS極が周方
向に交互になるように8つ配置されて全体として環状を
なしている。ロータマグネット53のアキシャル方向に
下方には、コイル基板57を介してコイル58が配置さ
れている。コイル基板57上には6つのコアレスのコイ
ルが環状に配置されている。各コイル58に通電を行う
ことにより、ロータマグネット53がコイル58に対し
て回転し、これによりロータマグネット53をマグネッ
トケース52を介して固定してなるモータシャフト51
が回転する。
【0038】一方、ハウジング34には、アキシャル方
向にねじ552を締め付けることによってモータブラケ
ット55が連結されている。モータブラケット55は、
アキシャル方向の下方へ向けて鍔部551を有する略円
柱形をなしており、鍔部551よりもラジアル方向外側
から放射状に伸びて、スピンドル本体1を基台に固定す
るための4つの梁部材18が設けられている。鍔部55
1にはコイル基板57がねじ571により固定されてい
る。モータブラケット55、コイル基板57、及びコイ
ル58は、マグネットケース52、バックヨーク54、
モータシャフト51、スラストプレート33とは、接触
しないようになっている。
【0039】コイル基板57の周縁部には、上部が開放
された中空の略円柱形をなすモータカバー56が取り付
けられている。
【0040】モータシャフト51の下端部には、回転軸
の回転数等を測定するためのエンコーダ21が設けられ
ており、また、モータシャフト51の最下端部には、鋼
球22が蝋付けにより固定されている。これらの部品
は、エンコーダハウジング20にカバーされている。
【0041】モータカバー56には、板ばね23の支持
部25が取り付けられており、該支持部25の先端には
板ばね23が取り付けられている。該板ばね23の先端
部にはカーボンブラシ24が取り付けられており、板ば
ね23の弾性力によってカーボンブラシ24が鋼球22
と常に接触するように構成されている。このようにし
て、モータシャフト51をその下端部においてモータカ
バー56に電気的に接続することにより、ディスク16
に発生する静電気を、シャフト31からモータシャフト
51へ、モータシャフト51から鋼球22及びカーボン
ブラシ24を介してモータカバー56へ、と逃がすこと
ができる。
【0042】マスタディスク151は、その中央部に穴
322に連通する穴を有する略円筒状をなしている。マ
スタディスク151の上にはディスクチャック152が
固定され、ディスクチャック152に磁気ディスクから
なるワーク16(本実施の形態では3枚)が取り付けら
れる。ディスクチャック152の上端部の中央には、球
159を保持するための凹部164が形成されている。
【0043】ディスクチャック152の上端部には、マ
スタボール(基準球)155を載置して支持しするとと
もにマスタボール155に芯出しするための芯出し板1
53が配置されている。芯出し板153は、下端部の略
中央にすり鉢状の凹部163を有している。芯出し板1
53の凹部163と、ディスクチャック152の凹部1
64とによって球159を保持した状態で、4箇所のね
じ160a、160b、160c、160dを挿入する
ことによって、芯出し板153がディスクチャック15
2に固定される。
【0044】上述のようにして、シャフト31、スラス
トプレート32、スラストプレート33、モータシャフ
ト51、マグネットケース52、ロータマグネット5
3、バックヨーク54、マスタディスク151、ディス
クチャック152、球159、芯出し板153、及びマ
スタボール155が一体となって、本発明にいう回転体
100を構成している。
【0045】センサ部15は、静電容量型の変位センサ
154、156、157、158と、この変位センサ1
54、156、157、158に接続された非接触変位
計141からなる。変位センサ154、156は、マス
タボール155の表面に近接して配置され、変位センサ
157、158は、マスタディスク151の外周面に近
接して配置されており、回転体100の軸方向に2箇
所、互いに離間しかつ回転体100に近接して配置され
ている。
【0046】変位センサ154、156により測定され
る測定対象部は、マスタボール(基準球)155であ
る。図4に示すように、変位センサ154、156は、
マスタボール155の外壁面(表面)に近接して、シャ
フト31の軸に直交する2方向(X方向及びY方向)に
配置されている。
【0047】変位センサ154、156の測定対象部で
あるマスタボール155が球状体をなしているため、高
精度に回転軸の振れを検出することができる。
【0048】変位センサ157、158により測定され
る測定対象部は、マスタディスク(基準円筒板)151
である。図3に示すように、変位センサ157、158
は、マスタディスク151の外周面に近接して、シャフ
ト31の軸に直交する2方向(X方向及びY方向)に配
置されている。
【0049】ピエゾアクチュエータ172、176は、
圧電素子からなり、図1及び図2に示すように基台17
上に固定された固定ブロック171、175によって支
持されている。図2に示すように、ピエゾアクチュエー
タ172、176は、回転体の軸に直交する2方向(X
方向及びY方向)に、ハウジング34の外周面に接触し
てそれぞれ配置されている。
【0050】ピエゾアクチュエータ174a、174b
は、圧電素子であり、基台17上に固定された固定ブロ
ック173a、173bによって支持されており、モー
タカバー56の外周面に接触して配置されている。ピエ
ゾアクチュエータ174aは、ピエゾアクチュエータ1
72とは回転体100の軸方向に互いに離間して配置さ
れている。図2に示すピエゾアクチュエータ176とは
回転体100の軸方向に離間した対応する箇所には、図
示しないピエゾアクチュエータ174bが配置されてい
る。
【0051】図2に示すように、モータブラケット55
は、該ハウジングから放射状に伸びる4つの梁部材18
を有している。ねじ181を基台17に挿入することに
よって、ハウジング34が梁部材18を介して基台17
に固定される。固定ブロック171、173a、173
b、175のラジアル方向における剛性は、梁部材18
のラジアル方向における剛性に比べて、十分に大きい。
【0052】制御部14は、A/Dコンバータ142
と、メモリ143と、ピエゾドライバ144と、コント
ローラ145と、スピンドルモータ用ドライバ146
と、コントローラ147からなる。非接触変位計141
及びエンコーダ21は、A/Dコンバータ142に接続
されており、変位センサ154、156、157、15
8及びエンコーダ21により測定されたデータが、それ
ぞれA/D変換され、メモリ143に記憶される。ピエ
ゾアクチュエータ172、174a、174b、176
には、ピエゾドライバ144が接続されている。メモリ
143及びピエゾドライバ144には、コントローラ1
45が接続されている。一方、モータ部5及びエンコー
ダ21には、スピンドルモータ用ドライバ146を介し
てコントローラ147が接続されている。
【0053】(本実施の形態に係る回転軸の振れの補正
方法)上述のスピンドル装置10による回転軸の振れの
補正方法について図1を参照しながら以下に説明する。
【0054】まず、芯出し板153のディスクチャック
152への固定角度を調節する。具体的には、芯出し板
153の凹部163とディスクチャック152の凹部1
64とによって保持された球159により芯出し板15
3を適宜動かしながら、前記ねじ160a、160b、
160c、160dの締め付け量を加減調整し、芯出し
板153のディスクチャック152への固定角度を調節
する。回転体100をゆっくり回転させ、変位センサ1
54、156のマスタボール155側の先端部とマスタ
ボール155の表面との距離データに基いてリサージュ
図形を描き、外接円と内接円の半径差が最小となるよう
に各ねじ160a、160b、160c、160dの締
め付け量を調節する。このように、調節することによっ
て、回転体100が回転する際におけるマスタボール1
55の偏心が極小化される。なお、より高精度な測定結
果を得るためには、回転角度位置と変位量とのデータを
保存し、後述の補正に用いる。
【0055】次に、ピエゾアクチュエータ172、17
4a、174b、176を駆動させずに、回転体100
を1回転させ、回転体100を所定の回転速度(回転軸
の振れの状況は回転速度によって異なるので、実際に使
用する際の回転速度とするのが好ましい)において、回
転させた際の位置である回転角度位置のデータと、所定
の回転角度位置における変位センサ154、156、1
57、158の検出データ(変位センサの先端部と測定
対象部との距離データ)をメモリ143に記憶させる。
具体的には、回転体100を回転させながら、エンコー
ダ21によって所定の回転角度位置を測定するととも
に、変位センサ154、156、157、158によっ
て所定の角度間隔毎に各回転角度位置における回転体1
00の変位を検出した後、これらの検出データをA/D
コンバータ142によってA/D変換してメモリ143
に記憶させる。
【0056】各回転角度位置における変位の検出は、変
位センサ154、156のマスタボール155側の先端
部とマスタボール155の表面との間の距離データを求
めるとともに、変位センサ157、158のマスタディ
スク151側の先端部とマスタディスク151の外周面
との間の距離データを求めることによって行う。
【0057】エンコーダ21は、原点信号(Z相)を出
力するタイプ、すなわち回転角度の絶対位置を知ること
ができるタイプのものを用いる。つまり、原点信号が出
力されたときを測定開始点として、そこから1回転分の
データを取得する。これは前記マスタボール155のデ
ータ取得の際も同様に行なわれる。
【0058】このようにして1回転分のデータの取り込
みを行う。同様にして、1回転分のデータの取り込みを
複数回繰り返し、各角度位置毎に平均値を取ることによ
り、データの信頼性を向上させる。
【0059】上述のように全データの取り込みが終了し
たら、コントローラ145は、メモリ143に記憶され
たデータを参照して、補正すべき回転軸の振れの量を算
出した上で、各回転角度毎にピエゾアクチュエータ17
2、174a、174b、176に与えるべき伸縮量
(移動量)をそれぞれ求めて、これをメモリ143に保
存する。
【0060】ピエゾアクチュエータ172、174a、
174b、176に与えるべき移動量は、回転体100
の軸心が変位した方向にハウジングを追従して微動させ
るのに必要な移動量である。この移動量は、回転体10
0の回転により得られた回転角度位置毎の振れ量を打ち
消すのに必要な量である。なお、変位センサの測定位置
とピエゾアクチュエータの取付位置は軸方向に異なって
いるので、ピエゾアクチュエータに与えるべき移動量
は、その分を比例計算により考慮して定める。なお、変
位の測定値には、実際に知りたい回転体100が高速回
転することにより生じる軸振れ以外に、被測定部の形状
誤差や、これらを取り付けたことにより生じるもの等も
含まれている。より好ましくは、これら不要な誤差は測
定値から差し引く補正をするとよい。
【0061】すなわち、被測定部であるマスタディスク
151やマスタボール155を取り付けたことにより、
これらの取り付け誤差や形状誤差等に基く誤差成分があ
る場合には、コントローラ145は、必要に応じて、メ
モリ143を参照しつつ該誤差成分を前記のようにして
得られた移動量の値から差し引いた回転ができるように
ピエゾアクチュエータ172、174a、174b、1
76に与えるべき移動量を求める。被測定部の取り付け
精度や形状精度には一定の限界があり、極めて高精度が
要求されるような場合には、測定したい回転軸の振れと
は無関係であるこのような誤差成分を完全に排除するこ
とが困難だからである。
【0062】具体的には、非接触変位計141に接続さ
れた図示しない周波数分析装置によって、変位センサ1
54、156、157、158からの出力信号を周波数
成分毎に高速フーリエ変換(FFT)し、被測定部の偏
心量を求める。被測定部の取り付け誤差は、1回転当た
り1山の成分として現れ、一方、被測定部の形状誤差
は、1回転当たり2山以上の高次成分として現れる。し
たがって、コントローラ145は、これらの誤差成分を
取り除いた上で、ピエゾアクチュエータ172、174
a、174b、176に与えるべき移動量を算出する。
【0063】さらに、コントローラ145は、必要に応
じて、固定ブロック171、173a、173b、17
5の弾性変形に起因する誤差成分に基いて、ピエゾアク
チュエータ172、174a、174b、176に与え
るべき移動量を算出する。
【0064】そして、コントローラ145は、算出した
ピエゾアクチュエータ172、174a、174b、1
76に与えるべき移動量に基いて、ピエゾドライバ14
4を介してピエゾアクチュエータ172、174a、1
74b、176の駆動を制御する。梁部材18の剛性よ
りもピエゾアクチュエータ172、174a、174
b、176の剛性のほうが十分に大きいため、ピエゾア
クチュエータ172、174a、174b、176を駆
動させてハウジング34の外周面に圧力を掛けることに
よって、適切にハウジング34を必要量微動させること
ができる。このように、回転体の軸方向に2箇所に設け
られたピエゾアクチュエータ172、174a、174
b、176の駆動を制御することにより、高精度に回転
体の回転軸の振れを補正することができる。
【0065】次に、コントローラ147、スピンドルモ
ータ用ドライバ146によって、モータ部5を駆動させ
て、回転体100をハウジング34に対して回転させる
とともに、図示しない気体供給装置から圧縮気体を給気
孔347へ供給する。
【0066】給気孔347に供給された圧縮気体の一部
はハウジング34の下端部側の軸受342に導かれる。
また、圧縮気体の一部は縦通気孔348から横通気孔3
46を通じて上端部側の軸受341に導かれる。軸受3
41、342に導かれた気体は、軸受341、342内
の気孔を通過し、シャフト31及びスラストプレート3
2、33と、軸受341、342と、の間に噴出され
る。このように、シャフト31及びスラストプレート3
2、33と軸受341、342との間に噴出された気体
による静圧によって、シャフト31が軸受341、34
2に対して非接触状態で回転支持される。
【0067】シャフト31及びスラストプレート32、
33と軸受341、342との間に噴出した気体は、そ
れぞれ軸方向両側に排出され、それらのうち軸受341
及び342の間に排出される分は、第一の環状溝343
及び第三の環状溝345を通じて、それぞれ排気口40
及び排気口42から排気される。
【0068】また、穴331、穴311、穴322、及
びマスタディスク中央部の穴が、横穴312、環状溝3
44及び吸引孔41を通じてハウジング34の外部と連
通するように構成される。図示しない真空吸引装置によ
って吸引孔41を通じて吸引することにより、穴31
1、穴331、穴322、並びにマスタディスク中央部
の穴及びディスクチャック152の穴の内部が負圧とな
り、ディスクチャックがスラストプレート32に対して
密に固定される。
【0069】そして、先端に記録用ヘッドが設けられた
図示しないスイングアームをスイングさせることによ
り、ワーク16の表面及び又は裏面のサーボトラック信
号書き込み位置へ記録用ヘッドを移動させ、サーボトラ
ック信号の書き込みを行う。
【0070】上述のように、スピンドル装置10を上述
のように構成し、回転体の軸方向に2箇所にそれぞれ二
つずつ備えられた変位センサ154、156及び15
7、158からの検出データに基いてピエゾアクチュエ
ータ172、174a、174b、176の駆動を制御
してハウジング34を所望に移動させることにより、回
転体の回転軸の振れ正確に補正することができ、高い回
転精度が得られる。
【0071】なお、本実施の形態においては、軸方向に
2箇所にそれぞれ二つずつ変位センサ154、156及
び157、158を設けたが、スピンドル装置10をサ
ーボトラックライタや超精密旋盤のように特定方向の回
転軸の振れを補正できればよいものに適用する場合に
は、変位センサは軸方向に2箇所にそれぞれ一つずつ
(シャフトに直交する1方向のみ)に設けてもよい。ま
た、このような場合には、アクチュエータも軸方向に2
箇所にそれぞれ一つずつ配置してもよい。このような場
合には、軸心を通り変位センサ及びアクチュエータを設
けた角度方向上を、書き込み用ヘッドが移動するように
構成するとよい。
【0072】変位センサ及び/又はアクチュエータは、
軸方向に3箇所以上設けてもよい。
【0073】変位センサは、静電容量型の非接触型変位
センサに限定されるものではなく、他の各種非接触型セ
ンサや各種接触型センサを使用することができる。な
お、高精度測定の観点からは非接触型センサを使用する
ことが好ましい。
【0074】上記においては、マスタボール155及び
マスタディスク151を被測定部の測定対象部とした
が、マスタディスク151の替わりに、モータシャフト
51の小径部514の下端部をエンコーダ21の下端か
ら延出させ、該延出した部分に芯出し板を介して別のマ
スタボールを取り付けるようにしてもよい。このように
2箇所ともマスタボールで測定すればより高精度に回転
軸の振れを補正でき、また、測定点の軸方向の距離を大
きくとることができるのでさらに高精度に回転軸の振れ
を補正することができる。
【0075】アクチュエータは、ピエゾアクチュエータ
に限定されるものではなく、磁歪素子等を用いてもよ
い。
【0076】スピンドル装置は、サーボトラックライタ
に適用される場合に限定されず、旋盤装置等、回転体を
高精度に回転させる各種装置にも適用される。
【0077】また、本実施の形態においては、予め回転
角度位置のデータと対応する回転角度位置における変位
センサからの検出データを求めてこれをメモリ143に
記憶させ、コントローラ145がこのデータに基いてピ
エゾアクチュエータ172、174a、174b、17
6の駆動を制御したが、これに限定されず、回転体10
0を回転させた状態下で変位センサ154、156、1
57、158で測定しながら回転軸の振れを補正するよ
うにを制御してもよい。本実施の形態のように予めデー
タを記憶させてこれに基き制御したほうが、変位センサ
154、156、157、158による検出タイミング
とピエゾアクチュエータ172、174a、174b、
176により補正するタイミングとのタイムラグが生じ
ないので、リアルタイムに、すなわち高精度に補正する
ことができる。
【0078】また、被測定部の取り付け誤差や形状誤差
を測定する手段としては、FFTに限らず、別の形状測
定機器で予め測定しておきそのデータを利用してもよ
い。
【0079】本実施の形態においては、吸引孔41から
気体を積極的に吸引する場合について説明したが、本発
明は吸引をしない場合にも適用され得る。
【0080】本実施の形態においては、予めアクチュエ
ータに与えるべき移動量を算出し、これに基きピエゾア
クチュエータ172、174a、174b、176を駆
動させ回転軸の振れを補正した後に、モータ部5を駆動
させたが、これに限定されず、モータ部5を駆動させた
後に予め算出した移動量に基きピエゾアクチュエータ1
72、174a、174b、176を駆動させてもよ
い。さらに、このように回転軸の振れの初期補正を行っ
た後に、モータ部5を駆動させながら変位センサによる
センシングを行いその結果をフィードバック制御してピ
エゾアクチュエータ172、174a、174b、17
6を駆動させてもよい。
【0081】スピンドル装置10において、上述のよう
に回転軸の振れを補正した。その後、マスタボール15
5の偏心量を基にしてX方向とY方向の距離データを求
めて描いたリサージュ図形を図5に示す。またマスタデ
ィスク151の偏心量を基にしてX方向とY方向の距離
データを求めて描いたリサージュ図形を図6に示す。
【0082】図5に示すように、マスタボール155に
関するリサージュ図形の外接円の半径(最大値:0.0
08μm)と内接円の半径(最小値:−0.012μ
m)との差は、0.020μmと小さかった。図6に示
すように、マスタディスク151に関するリサージュ図
形の外接円の半径(最大値:0.011μm)と内接円
の半径(最小値:−0.013μm)との差も、0.0
24μmと小さかった。
【0083】これより、上述のように回転軸の振れを補
正したスピンドル装置は、ラジアル方向における軸振れ
及び軸心のアンギュラモーションがほとんど起こらず、
回転運動要素の回転軸の振れが非常に小さかった。
【0084】
【発明の効果】本発明のスピンドル装置及びその回転軸
の振れを補正する方法によれば、回転軸の振れを起こさ
ず、高い回転精度を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るスピンドル装置の
機能ブロック図である。
【図2】 図1におけるA−A断面図である。
【図3】 図1におけるB−B断面図である。
【図4】 図1におけるC−C断面図である。
【図5】 マスタボールの偏心量を基にして描いたリサ
ージュ図形である。
【図6】 マスタディスクの偏心量を基にして描いたリ
サージュ図形である。
【符号の説明】
1 スピンドル本体 31 シャフト 341、342 軸受 5 モータ部 34 ハウジング 51 モータシャフト 10 スピンドル装置 15 センサ部 151 マスタディスク 152 ディスクチャック 153 芯出し板 155 マスタボール 154、156、157、158 変位センサ 159 球 160a、160b、160c、160d ねじ 163、164 凹部 171、173a、(173b)、175 固定ブロッ
ク 172、174a、(174b)、176 ピエゾアク
チュエータ 14 制御部 141 非接触変位計 142 A/Dコンバータ 143 メモリ 144 ピエゾドライバ 145、147 コントローラ 146 スピンドルモータ用ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23Q 17/12 B23Q 1/26 E G05D 3/00 1/08 Z Fターム(参考) 3C045 FD15 FD20 HA05 3C048 BB20 CC07 DD13 DD27 EE00 EE10 3J102 AA02 BA03 BA17 CA03 CA32 EA02 EA06 EB03 FA08 GA03 GA07 5H303 AA01 AA22 CC01 DD01 DD14 KK17 QQ07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体と、該回転体を回転可能に支持す
    る静圧気体軸受と、該静圧気体軸受を内周面に固定する
    ハウジングと、前記回転体を回転駆動させるモータ部
    と、を有するスピンドル装置であって、 前記回転体の軸方向に少なくとも2箇所、互いに離間し
    かつ前記回転体に近接して配置され、該回転体の半径方
    向の変位を検出する変位センサと、 前記変位センサからの検出データに基いて、前記ハウジ
    ングを前記回転体の半径方向に移動させる調整手段と、
    を備えたスピンドル装置。
  2. 【請求項2】 前記調整手段は、前記ハウジングを前記
    回転体の半径方向に移動させるアクチュエータと、前記
    変位センサからの検出データに基いて該アクチュエータ
    の駆動を制御する制御手段と、からなる請求項1記載の
    スピンドル装置。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータは、前記回転体の軸
    方向に少なくとも2箇所、互いに離間して配置されてな
    る、請求項2記載のスピンドル装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体を所定の角度回転させた際の
    位置である回転角度位置を測定するエンコーダをさらに
    備え、 前記制御手段は、前記測定した回転角度位置のデータ
    と、所定の回転角度位置における前記変位センサからの
    検出データとを記憶するメモリを備え、該メモリに記憶
    されたデータに基いて、前記アクチュエータの駆動を制
    御する請求項2又は3記載のスピンドル装置。
  5. 【請求項5】 前記回転体は、回転体本体と、前記各々
    の変位センサにより測定される被測定部と、を備え、 該被測定部の少なくとも一つは、前記測定対象となる測
    定対象部と、該測定対象部を支持し、前記回転体本体に
    固定される支持部材と、当該支持部材と前記回転体本体
    との間に介在する球状体と、前記支持部材を回転体本体
    に固定する固定部材と、を有し、前記支持部材に前記球
    状体を保持可能な凹部を設け、前記支持部材が前記球状
    体を前記回転体本体との間で挟持する位置調整機構を介
    して前記回転体本体に支持されてなる請求項1ないし4
    のいずれか一項に記載のスピンドル装置。
  6. 【請求項6】 前記ハウジングは、該ハウジングから放
    射状に伸びる複数の梁部材を介して基台に固定されてな
    る、請求項2ないし5のいずれか一項に記載のスピンド
    ル装置。
  7. 【請求項7】 前記アクチュエータの剛性は、前記梁部
    材の剛性よりも大きい請求項6記載のスピンドル装置。
  8. 【請求項8】 回転体と、該回転体を回転可能に支持す
    る静圧気体軸受と、該静圧気体軸受を内周面に固定する
    ハウジングと、前記回転体を回転駆動させるモータ部
    と、を有するスピンドル装置の回転軸の振れを補正する
    方法であって、 前記回転体を回転させながら、該回転体の軸方向に少な
    くとも2箇所、互いに離間しかつ該回転体に近接して配
    置された変位センサによって該回転体の半径方向の変位
    を検出し、 該変位センサからの検出データに基いて、前記ハウジン
    グを前記回転体の半径方向に移動させることにより、ス
    ピンドル装置の回転軸の振れを補正する方法。
  9. 【請求項9】 前記回転体を所定の角度回転させた際の
    位置である回転角度位置をエンコーダによりさらに測定
    し、該測定した回転角度位置のデータと、所定の回転角
    度位置における前記変位センサからの検出データとを記
    憶し、 該記憶したデータに基いて補正すべき回転軸の振れの量
    を算出し、該算出結果に基いて前記アクチュエータの駆
    動を制御する請求項8記載のスピンドル装置の回転軸の
    振れを補正する方法。
  10. 【請求項10】 前記回転体は、回転体本体と、前記各
    々の変位センサにより測定される被測定部と、を備え、 予め前記回転体を回転させて、その際測定した回転角度
    位置のデータと、所定の回転角度位置における前記変位
    センサからの検出データとから、前記被測定部自身に起
    因する回転の誤差成分を求め、該誤差成分を記憶し、 該記憶した誤差成分に基いて補正すべき回転軸の振れの
    量を算出し、該算出結果に基いて前記アクチュエータの
    駆動を制御する請求項9記載のスピンドル装置の回転軸
    の振れを補正する方法。
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