JPH09323238A - 超精密スピンドル装置およびその制御装置 - Google Patents

超精密スピンドル装置およびその制御装置

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JPH09323238A
JPH09323238A JP16513696A JP16513696A JPH09323238A JP H09323238 A JPH09323238 A JP H09323238A JP 16513696 A JP16513696 A JP 16513696A JP 16513696 A JP16513696 A JP 16513696A JP H09323238 A JPH09323238 A JP H09323238A
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JP
Japan
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spindle
housing
actuator
radial
ultra
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Application number
JP16513696A
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English (en)
Inventor
Minoru Yanagisawa
實 柳澤
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Mostec Inc
CTU of Delaware Inc
Original Assignee
Mostec Inc
Mostek Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピンドル振れ量を予め計測しておき、また
はリアルタイムで計測することにより、スピンドルの振
れ量を打ち消すだけの移動量を外部アクチュエータから
スピンドルに与えることにより、振れの小さい超精密ス
ピンドルを実現することにある。 【解決手段】 前部ラジアルアクチュエータ5b、5
d、後部ラジアルアクチュエータ6b、6dが作動する
ことによりスピンドル11は、ハウジング10に対して
Y方向に移動する。スピンドル11のスラスト変位を検
知するスラスト変位検知センサ21をハウジング10に
固定すると共に、後部リング17端部とハウジング11
をスピンドル軸方向にスラストアクチュエータ18を内
蔵した後部支持部材19で連結している。このラジアル
アクチュエータ5、6とスラストアクチュエータ18は
ピエゾ素子で作動するように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピンドルの軸振れ
の補正のできる超精密スピンドルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来軸振れの小さいスピンドルを実現す
る手段として、静圧空気軸受が利用されていた。この方
式は、回転軸とこれを支持するハウジング間にわずかの
間隔を設け、この間に高圧の空気を存在させることによ
り、高速で振れの少ない回転軸が得られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術によれば以下
に述べる技術的課題があった。
【0004】しかしこの静圧空気軸受方式は、構成す
る機構部品の製作精度が非常に高いこと、構成する機
構部品の経年変化を防止するために硬質の難削材を使用
していること、空圧機器の使用。軸の外力による弾
性変形量が大きい等の問題があった。の問題は高
技能者、高級技術者による製造になる為、高価になると
同時に短納期化、量産化には不向きである欠点があっ
た。は軸に外力があまりかからない様な応用用途に限
定せざるを得ない欠点があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところはスピンドル振れ量を
予め計測しておき、またはリアルタイムで計測すること
により、スピンドルの振れ量を打ち消すだけの移動量を
外部アクチュエータからスピンドルに与えることによ
り、振れの小さい超精密スピンドルを実現することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の超精密スピンドル装置および制御装置は下
記の手段を有する。
【0007】本発明の方式はスピンドルの支持に一般の
ベアリングを使用し高弾性変形の構成とした。
【0008】従って、ベアリングでは振れが静圧受方式
より発生するが、振れ量を予め計測しておき、またはリ
アルタイムで計測することにより、スピンドルの振れ量
を打ち消すだけの移動量を外部アクチュエータからスピ
ンドルに与えることにより、振れの小さい超精密スピン
ドルを実現するものである。スピンドルの振れがない状
態とは、ハウジングとスピンドルの間にラジアル、アキ
シャル方向に相対的な位置変化がないことを意味する。
【0009】本発明の超精密スピンドル装置はハウジン
グの前部と後部にそれぞれ軸受を介して回転自在にスピ
ンドルを支持したスピンドル装置において、前記前部と
後部の軸受を前部軸受部材と後部軸受部材で支持し、前
記ハウジングの前部と後部にはそれぞれ前記スピンドル
の振れを検知するラジアル変位検知センサを固定すると
共に、前記ハウジングと前部軸受部材と後部軸受部材を
それぞれ前記スピンドルの回転角度に対応する振れを補
正するラジアルアクチュエータを内蔵した前部支持部材
と後部支持部材でそれぞれ連結し、前記後部支持部材に
後部軸受リングを固定し、スピンドルのスラスト変位を
検知するスラスト変位検知センサを前記ハウジングに固
定すると共に、前記後部リング端部と前記ハウジングを
前記スピンドル軸方向にスラストアクチュエータを内蔵
した前記後部支持部材で連結し、前記スピンドルの回転
角度を計測する角度センサを設け、前記スピンドルの回
転角度に対応した前記ラジアル変位検知センサと前記ス
ラスト変位検知センサの信号に基づいて、前記ラジアル
アクチュエータと前記スラストアクチュエータを作動し
て、前記スピンドルの振れが最小となるように制御する
制御装置からなる。
【0010】さらに、前部支持部材と後部支持部材に平
行にそれぞれ前記ハウジングと前部軸受部材と後部軸受
部材を支持する弾性部材を設けてもよい。
【0011】さらに、スピンドルの駆動装置はロータを
スピンドル中央部に固定し、ロータの同心円上の外周の
ハウジング内面にステータを固定したブラシュレスのビ
ルトインモータとした。
【0012】さらに、スピンドルの駆動装置はスピンド
ルの後端部をカップリングを介して連結した外付モータ
とした。
【0013】本発明の超精密スピンドル装置の制御装置
は前回の前記ラジアル変位検知センサと前記スラスト変
位検知センサの変位に基づいて、前記スピンドルの垂直
面内での直行方向の回転角度ごとに微小補正変位を記憶
するメモリテ−ブルと、微小補正変位量を求める演算部
と、直行方向の回転角度微小補正変位を記憶するメモリ
テ−ブルとからなり、前記ラジアルアクチュエータと前
記スラストアクチュエータを作動して、前記スピンドル
の振れが最小となるように制御する。
【0014】さらに、スピンドルの振れ検出用センサと
して静電容量型振れ検出用センサまたは、レ−ザ光線に
よる振れ検出用光学センサを用いたことを特徴とする。
【0015】ラジアルアクチュエータとスラストアクチ
ュエータはピエゾ素子で作動するように構成し、ハウジ
ングはマシナブルセラミックスを用いた。
【0016】ハウジング内の発熱を防止するため、スピ
ンドルにブレードを固定し、ハウジングに通気用の開口
部を設け、スピンドルの回転によりブレードを回転し、
ハウジング内の大気を外気を絶えず入替え、ハウジング
内の発熱を防止するように構成した。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の1形態につ
いて図面を基に説明する。
【0018】[実施例1]図1はビルトインモータを内
蔵した超精密スピンドルの断面図である。
【0019】ハウジング10は、スピンドル11を収納
する部品であり、このハウジング10に設けられた取付
け穴を基準に他の部材をネジ締めされる。スピンドル1
1の前端側は工具Tを着脱可能に取り付けできる構造と
なっている。スピンドル11はスピンドル11の前部と
後部に嵌合した軸受12、13をリング状の前部軸受部
材12と後部軸受部材13で支持され、スピンドル11
の前端部はスピンドル11に設けられたねじに螺合する
ナット9により前部軸受部材14のインナレ−スを押止
してアキシアル方向を規制している。
【0020】図1のX1−X1断面を表す図2におい
て、前部軸受部材14と後部軸受部材15はハウジング
10にそれぞれ直行方向に4箇所に、前部を前部ラジア
ルアクチュエータ5(5a,5b,5c,5d)を内蔵
した前部支持部材7(7a,7b,7c,7d)で、後
部を後部ラジアルアクチュエータ6(6a,6b,6
c,6d)を内蔵した後部支持部材8(8a,8b,8
c,8d)で支持され、前部ラジアルアクチュエータ5
と後部ラジアルアクチュエータ6の先端を前部軸受部材
14と後部軸受部材15に接触し、後端にメネジ7fを
設け、ハウジング10にネジ2で連結している。
【0021】図4は前部支持部材7と後部支持部材8の
側面図を示す。
【0022】すなわち、スピンドル11をX方向に微少
移動せしめるラジアルアクチュエータ5a,5cが伸縮
作動することによりスピンドル11をハウジング10に
対してX方向に移動する。前部ラジアルアクチュエータ
5b、5d、後部ラジアルアクチュエータ6b、6dが
作動することによりスピンドル11は、ハウジング10
に対してY方向に移動する。なお、前部ラジアルアクチ
ュエータ5と後部ラジアルアクチュエータ6の先端を前
部軸受部材14と後部軸受部材15に接触させているの
は、スピンドル11のスラスト方向の移動をかわすため
である。
【0023】スピンドル11のスラスト変位を検知する
スラスト変位検知センサ21をハウジング10に固定す
ると共に、後部リング17端部とハウジング11をスピ
ンドル軸方向にスラストアクチュエータ18を内蔵した
後部支持部材19で連結している。このラジアルアクチ
ュエータ5、6とスラストアクチュエータ18はピエゾ
素子で作動するように構成している。スラスト変位検知
センサ2は後部リング17端部を検知して、スラスト変
位を検知する。
【0024】スピンドル11中央には磁石で構成される
ロータ16aが固着され、ハウジング10の内面に配設
されたステータ16bとによって回転力が発生する、い
わゆるブラシュレスのビルトインモータ16を形成して
いる。
【0025】図3はX2−X2断面図であり、ハウジン
グ10に配設された後部ラジアルセンサ22(22a,
22b,22c,22d)を示す。後部ラジアルセンサ
22a、22cは、スピンドル11のX方向の変位を検
出し、後部ラジアルセンサ22b、22dは、スピンド
ル1のY方向の変位を検出する。
【0026】スピンドル11の回転角度を計測する角度
センサ20は図1に示す光学式の回転スリット20aと
フォトセンサ20bからなり、回転方向の基準位置が検
出されると、前部ラジアルセンサ23、後部ラジアルセ
ンサ22によりスピンドル1は基準位置から何度回転し
たところでどの様な偏心が発生しているかを実時間で認
識できる。
【0027】スピンドル11の角度センサ20は後部ラ
ジアルセンサ22a、22c、前部ラジアルセンサ22
b、22dとも連動しており、スピンドル11の前側に
おいて基準位置から何度回転したところでどのような偏
心が発生しているか実時間で認識できる。
【0028】また、スラスト変位検知センサ21はハウ
ジング10に固定され、回転スリット10フォトセンサ
20により回転方向の基準位置が検出されるので、基準
位置と回転角度と振れ量の関係を認識することができ
る。
【0029】この角度センサ20としては他にレゾルバ
等を用いることができる。スピンドルの振れ検出用セン
サとしては、静電容量型振れ検出用センサまたは、レ−
ザ光線による振れ検出用光学センサ等を用いることがで
きる。
【0030】なお、ハウジング内の発熱を防止するた
め、スピンドルにブレードを固定し、ハウジングに通気
用の開口部を設け、スピンドルの回転によりブレードを
回転し、ハウジング内の大気を外気を絶えず入替え、ハ
ウジング内の発熱を防止するように構成してもよい。
【0031】本装置の作用について説明する。
【0032】スピンドル11はコイル16bに通電され
ると回転を始める。同時に、フォトセンサ20からスピ
ンドル11の原点信号及び角度位置信号が得られる。ア
キシャルセンサ21,後部ラジアルセンサ22及び、前
部ラジアルセンサ23からフォトセンサ20の原点信号
及び角度位置信号に基づき、スピンドル11が原点(図
示せず)からどれだけの量離れた角度位置にどれだけの
量の心振れが発生しているかを計測することができる。
【0033】スピンドル1は、軸受12、13によって
支持されているが、この軸受12、13とスピンドル1
1の間に一般的にはラジアル、アキシャル方向共振れが
発生するが、図3の前部ラジアルセンサ23,後部ラジ
アルセンサ22によつて、この振れおよび変位は、スピ
ンドル11と軸受12、13のアウタレ−スとの位置変
化として検出される。
【0034】また、ハウジング10と後部リング17に
取り付けられた後部ラジアルセンサ23、ハウジング1
0に配設されたアキシャルセンサ21により、それぞれ
スピンドル1の軸受12、13によって生ずる後端側の
ラジアル、アキシャル方向の振れを検出することが可能
である。
【0035】したがって、後述する制御装置と前部ラジ
アルアクチュエータ5、後部ラジアルアクチュエータ8
の作動により、最小のスピンドル11の振れが達成され
る。
【0036】同様に前端側の振れについてスピンドル1
1と軸受12のラジアル方向の振れは、ハウジング10
に配設された前部ラジアルセンサ23によって検出され
る。また、スラスト方向のスピンドル11の振れは、前
後同じであると判断できるのでアキシャルセンサ21に
よって検出する。アキシャルアクチュエータ18はアキ
シャルセンサ21で検出したスピンドル11のアキシャ
ル方向の軸振れを補正するべく作動する。
【0037】これらの前端側,後端側の振れを補正する
べくラジアルアクチュエータ7、8、アキシャルアクチ
ュエータ18により、ハウジング10との相対ずれのな
い超精密スピンドル装置が実現出来る。
【0038】次に、以上述べた超精密スピンドルの制御
装置の制御方法を記す。
【0039】ここではX軸、Y、Z軸に関する、振れの
補正の原理について説明する。前部軸受部材14と後部
軸受部材15はハウジング10に配設された前部ラジア
ルセンサ23、後部ラジアルセンサ22とアキシャルセ
ンサ21によって検出し、スピンドル11にそれぞれ直
行方向に4箇所に、前部を前部ラジアルアクチュエータ
5(5a,5b,5c,5d)を内蔵した前部支持部材
7(7a,7b,7c,7d)で、後部を後部ラジアル
アクチュエータ6(6a,6b,6c,6d)を内蔵し
た後部支持部材8(8a,8b,8c,8d)スラスト
アクチュエータ18を内蔵した後部支持部材19を同調
して補正するものである。
【0040】振れの補正の原理は各軸それぞれ同じなの
で、X軸、Y、Z軸の一つのアクチュエータを代表して
以下、説明する。
【0041】図5において計測/補正変位テーブルXA
はラジアル変位検知センサ7からの計測データXdを記
憶するメモリテーブルである。指令変位テーブル31は
予め計測されたスピンドルの偏心量に基づきこれを打ち
消すための変位データが書き込まれた固定のメモリテー
ブルである。
【0042】まず、仮想のスピンドル1の振れ零の位置
に基づいて、回転数のカウンタに基きラジアル変位検知
センサ22からの偏心データXaを変位テーブルXAに
書込むと同時に、変位テーブルXBからθに基づき前回
書込まれた偏心デ一タXbを読み出し、切替スイッチ3
0を通して指令変位テーブルXPからの指令変位X1と
の差(X1−X)でラジアルアクチュエータに内蔵され
たピエゾ素子を駆動する。これにより前回計測された変
位データに基づき常にこれを打ち消すようスピンドル1
が駆動制御される。変位テーブルXA,XBは切り替え
スイッチにより毎回計測と補正を交互に繰り返すため常
に最新の計測データにより熱変位およびメカの経年変化
による誤差も含めて補正制御されるため超精密スピンド
ルが可能となる。スピンドルの原点位置合せは原点セン
サによるカウンタリセットで実行される。
【0043】同様に、ラジアル変位検知センサ22dか
らの偏心データYaを変位テーブルYAに書込むと同時
に、変位テーブルYBからθに基づき前回書込まれた偏
心デ一タXbを読み出し、切替スイッチ51を通して指
令変位テーブルYPからの指令変位Y1との差(Y1−
Y)でラジアルアクチュエータに内蔵されたピエゾ素子
を駆動する。これにより前回計測された変位データに基
づき常にこれを打ち消すようスピンドル1が駆動制御さ
れる。変位テーブルYA,YBは切り替えスイッチによ
り毎回計測と補正を交互に繰り返すため常に最新の計測
データによりメカの経年変化による誤差も含めて補正制
御されるため超精密スピンドルが可能となる。スピンド
ルの原点位置合せは原点センサによるカウンタリセット
で実行される。
【0044】さらに、スラスト変位検知センサ21から
の偏心データZaを変位テーブルCに書込むと同時に、
変位テーブルBからθに基づき前回書込まれた偏心デ一
タZを読み出し、切替スイッチ52を通して指令変位テ
ーブル20cからの指令変位Z1との差(Z1−Z)で
スラストアクチュエータに内蔵されたピエゾ素子を駆動
する。これにより前回計測された変位データに基づき常
にこれを打ち消すようスピンドル1が駆動制御される。
変位テーブルXA、XB、とYA、YB、とZA、ZB
は切り替えスイッチ50、51、52により毎回計測と
補正を交互に繰り返すため常に最新の計測データにより
メカの経年変化、熱変位などによる誤差も含めて補正制
御されるため超精密スピンドルが可能となる。スピンド
ルの原点位置合せは原点センサによるカウンタリセット
で実行される。
【0045】従って、スピンドル11のX,Y、Z方向
に配備されたラジアルアクチュエータ7、8、アキシャ
ルアクチュエータ19がX方向、Y方向、Z方向に伸縮
作動することにより、ハウジング10に対するスピンド
ル11の変位を防止することが可能となる。
【0046】[第二実施例]本実施例の超精密スピンド
ルは第一実施例と基本的な構造は同一であるため、同一
部品には同一番号を付与し、重複する説明は避けて違い
のみを説明することにする。
【0047】図5に示すスピンドルの駆動装置はスピン
ドル11の後端部をカップリング35を介して連結した
外付モータ36としたものである。超精密スピンドルの
回転力は外付モータ36により与えられ、カップリング
35を介してスピンドル11に装着された工具Tを駆動
する。この様に、市販のスピンドルと連結することで超
精密スピンドルの回転が得られる。
【0048】スピンドル11は前部を前部ラジアルアク
チュエータ5(5a,5b,5c,5d)を内蔵した前
部支持部材7(7a,7b,7c,7d)で、後部を後
部ラジアルアクチュエータ6(6a,6b,6c,6
d)を内蔵した後部支持部材8(8a,8b,8c,8
d)で支持され、前部ラジアルアクチュエータ5と後部
ラジアルアクチュエータ6の先端を前部軸受部材14と
後部軸受部材15に、後端をハウジング10にネジで連
結している。前部支持部材7と部支持部材8は図4に示
すように、ラジジアル、アキシャル方向には変形可能な
ユニバーサルスプリング40で構成され、軸40aに直
交して複数のスリット溝40bを切り込み、先端に前部
ラジアルアクチュエータ5または後部ラジアルアクチュ
エータ6を内蔵し、その先部にネジ部40cを後部にネ
ジ部40dを形成している。
【0049】ここに選定したユニバーサルスプリング4
0はピエゾ素子のヒステリシス特性を補うもので、ピエ
ゾ素子の電圧をOFFしたときの戻り誤差を補うための
ものである。ユニバーサルスプリング40のラジアル方
向へのスプリング力は、ラジアルアクチュエータ5、6
の変位に対するラジアル方向への復元力として作動す
る。また、アキシャル方向のスプリング力はアキシャル
アクチュエータ18の変位に対する復元力として作用す
る。
【0050】ユニバーサルスプリング40の持性は、ラ
ジアル方向にもアキシャル方向にも変形する持性を持つ
ならば特に上記手段に限定するものではない。ユニバー
サルスプリング7a、7bの他の手段としてコイルばね
を用いて、コイルばねがラジアル方向にも変形自在にな
ることにより目的は達成できる。
【0051】さらに図5に示すように、前部支持部材7
aと後部支持部材7bの隣には補助の支持手段を用い
て、ユニバーサルスプリング40に対して補助支持手段
を設けることにより、前部軸受部材14と後部軸受部材
15をより安定した位置に保持することができる。
【0052】すなわち、前部支持部材7aと後部支持部
材7bに平行にそれぞれハウジング10と前部軸受部材
14と後部軸受部材15を支持する弾性部材41を設け
る。
【0053】補助の支持手段は弾性部材41として、ウ
レタンゴムやウレタンゴム等プラスチック材料を使用す
ることにより本発明の意図とする形状持性、すなわちラ
ジアル方向及びアキシャル方向に変形し、変位を吸収す
ることができる。この時の材料持性は、使用材料の厚み
等を適切に管理することにより得られる。
【0054】
【発明の効果】本発明に従えば軸芯の振れを常に補正し
回転するため、実質的に軸振れのない超精密スピンドル
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビルトインモータを内蔵した超精密スピンドル
の断面図である。
【図2】図1のX1−X1断面を表す。
【図3】図1のX2−X2断面を表す。
【図4】前部支持部材、後部支持部材を示す側面図を示
す。
【図5】超精密スピンドルの制御装置のブロック図を示
す。
【図6】超精密スピンドルの他の態様を示す第二実施例
の断面図である。
【図7】第二実施例の前部支持部材、後部支持部材を示
す側面図を示す。
【符号の説明】
5 前部ラジアルアクチュエータ 6 後部ラジアルアクチュエータ 7 前部支持部材 8 後部支持部材 10 ハウジング 11 スピンドル 12 軸受 13 軸受 14 前部軸受部材 15 後部軸受部材 16 ビルトインモータ 17 後部リング 20 角度センサスラスト 21 前部変位検知センサ 22 後部ラジアルセンサ 23 前部ラジアルセンサ 30 切替スイッチ 31 指令変位テーブル 32 指令変位テーブル XA 計測/補正変位テーブル XB 計測/補正変位テーブル XC 計測/補正変位テーブル 36 外付モータ 40 ユニバーサルスプリング 41 弾性部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの前部と後部にそれぞれ軸受
    を介して回転自在にスピンドルを支持したスピンドル装
    置において、 前記前部と後部の軸受を前部軸受部材と後部軸受部材で
    支持し、 前記ハウジングの前部と後部にはそれぞれ前記スピンド
    ルの振れを検知するラジアル変位検知センサを固定する
    と共に、 前記ハウジングと前部軸受部材と後部軸受部材をそれぞ
    れ前記スピンドルの回転角度に対応する振れを補正する
    ラジアルアクチュエータを内蔵した前部支持部材と後部
    支持部材でそれぞれ連結し、 前記後部支持部材に後部軸受リングを固定し、 スピンドルのスラスト変位を検知するスラスト変位検知
    センサを前記ハウジングに固定すると共に、 前記後部リング端部と前記ハウジングを前記スピンドル
    軸方向にスラストアクチュエータを内蔵した前記後部支
    持部材で連結し、 前記スピンドルの回転角度を計測する角度センサを設
    け、 前記スピンドルの回転角度に対応した前記ラジアル変位
    検知センサと前記スラスト変位検知センサの信号に基づ
    いて、前記ラジアルアクチュエータと前記スラストアク
    チュエータを作動して、前記スピンドルの振れが最小と
    なるように制御する制御装置からなることを特徴とする
    超精密スピンドル装置。
  2. 【請求項2】 前部支持部材と後部支持部材に平行にそ
    れぞれ前記ハウジングと前部軸受部材と後部軸受部材を
    支持する弾性部材を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の超精密スピンドル装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 ロータをスピンドル中央部に固定し、ロ
    ータの同心円上の外周のハウジング内面にステータを固
    定して、ブラシュレスのビルトインモータを組込んだこ
    とを特徴とする請求項1記載の超精密スピンドル装置。
  4. 【請求項4】 スピンドルの後端部と外付けモータをカ
    ップリングを介して連結したことを特徴とする請求項1
    記載の超精密スピンドル装置。
  5. 【請求項5】 ラジアル変位検知センサとスラスト変位
    検知センサで検出した前回の変位量に基づいて、前記ス
    ピンドルの垂直面内での直行方向の回転角度ごとに微小
    補正変位を記憶するメモリテ−ブルと、微小補正変位量
    を求める演算部と、直行方向の回転角度微小補正変位を
    記憶するメモリテ−ブルとからなり、前記ラジアルアク
    チュエータと前記スラストアクチュエータを作動して、
    前記スピンドルの振れが最小となるように制御すること
    を特徴とする請求項1記載の超精密スピンドル装置の制
    御装置。
  6. 【請求項6】 スピンドルの振れ検出用センサとして静
    電容量型振れ検出用センサを用いたことを特徴とする請
    求項1記載の超精密スピンドル装置。
  7. 【請求項7】 スピンドルの振れ検出用センサとしてレ
    −ザ光線による振れ検出用光学センサを用いたことを特
    徴とする請求項1記載の超精密スピンドル装置。
  8. 【請求項8】 ラジアルアクチュエータとスラストアク
    チュエータはピエゾ素子で作動するように構成した請求
    項1記載の超精密スピンドル装置。
  9. 【請求項9】 ハウジングはマシナブルセラミックスを
    用いたことを特徴とする請求項1記載の超精密スピンド
    ル装置。
  10. 【請求項10】 スピンドルにブレードを固定し、ハウ
    ジングに通気用の開口部を設け、スピンドルの回転によ
    りブレードを回転し、ハウジング内の大気を外気を絶え
    ず入替え、ハウジング内の発熱を防止するように構成し
    た請求項1記載の超精密スピンドル装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003004042A (ja) * 2001-06-19 2003-01-08 Nsk Ltd スピンドル装置及びその回転軸の振れを補正する方法
WO2023135886A1 (ja) * 2022-01-17 2023-07-20 タカノ株式会社 回転駆動装置

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