JP2003003383A - 壁紙及びその作成システム - Google Patents

壁紙及びその作成システム

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JP2003003383A JP2001186331A JP2001186331A JP2003003383A JP 2003003383 A JP2003003383 A JP 2003003383A JP 2001186331 A JP2001186331 A JP 2001186331A JP 2001186331 A JP2001186331 A JP 2001186331A JP 2003003383 A JP2003003383 A JP 2003003383A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多品種・小ロット・短納期などの顧客側の要
望に対応でき、壁の寸法とレイアウト方向に制約のない
所望のデザインを有する壁紙を得る。 【解決手段】 床から天井までの長さを有する長尺帯状
の連続体で、上下方向に少なくとも2つ以上の区画に分
割し、それぞれの区画に所定のデザインを付与してな
り、且つ該デザインは少なくとも床から天井までの間に
上下方向の周期を持たない画像を含む壁紙を作成する。
壁紙のデザインに関するデータをデータベースとして格
納するデータベース格納手段110と、顧客の要求する
床から天井までの寸法と各区画毎の上下方向の寸法とを
示す指示入力を受け付ける指示入力手段120と、前記
データベース内のデータ及び前記指示入力に基づいて、
各区画毎に所定のデザインを選択し、それらを繋いだ画
像データを作成する画像データ作成手段130とにより
画像を作成し、この画像データに基づいて壁紙を作成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物における壁面
の装飾に使用される建材用の壁紙の技術分野に属し、特
に内装材や外装材として好適に用いられる壁紙とその作
成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建材用の壁紙は、住宅用の内
装材や外装材をはじめ、オフィスビルや公共施設の内装
材や外装材として幅広く利用されている。そして、壁紙
のデザインは、木目柄や石目柄の他、抽象的な模様など
多岐の絵柄にわたっており、その色調も様々である。
【0003】このような壁紙を作成するためには、ま
ず、木板、石板あるいは模様画などの原稿を用意し、こ
の原稿上の画像を写真撮影した後、スキャナ装置などで
入力してデジタル画像データとして取り込み、コンピュ
ータを用いた製版処理が行われる。続いて、専用のグラ
ビア輪転印刷機を使ってシート上に模様を印刷し、裁断
工程やラミネート加工工程を行うことにより、壁紙が作
成できる。このような工程によって作成された壁紙は、
問屋、ハウスメーカ、工務店などの流通経路を経て、最
終的な顧客のもとに搬入される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これまでの壁紙は、上
述のような工程で作成されるため、商業的な観点から
は、大ロット少品種の生産を行うことが前提とならざる
を得ない。例えば、建材メーカは、売れ筋になるであろ
うと予想されるデザインの壁紙を大ロットで生産し、こ
れをしばらくの期間にわたって在庫として保持するとと
もに、カタログに掲載して顧客からの注文を待つ必要が
ある。顧客は、このカタログの中から、自分の嗜好に合
致したデザインの壁紙を選択し、工務店などを通じて発
注する。注文を受けた壁紙は、倉庫から出荷され、流通
過程にのって顧客のもとへ搬送される。当然、人気のな
い品種については、注文も少なく、長期間にわたって倉
庫内に在庫をかかえてしまうことになる。したがって、
このような生産及び流通の形態をとる以上、大ロット少
品種にしなければ、商業上の採算はとれない。
【0005】もちろん、ある程度のロット数の出荷が見
込まれている場合には、受注生産を行うことも可能であ
るが、現在の生産及び流通のシステムでは、具体的に
は、50所帯以上が入居できる大規模なマンションに共
通して使用される壁紙のように、相当数のロットが見込
まれないと、受注生産による採算はとれない。また、現
在の生産及び流通のシステムでは、このような受注生産
を行った場合、かなり長い納期が必要になる。しかも、
このように納期が長くなるのは、受注生産品だけに限る
ことではない。カタログに掲載されている既成の品目で
あっても、施工現場の近くの拠点倉庫に在庫がなけれ
ば、遠方の倉庫から取り寄せる必要が生じ、搬入までに
かなりの納期が必要になることも少なくない。
【0006】一方、顧客側の要望は、上述のような事情
とは全く相反するものになる。まず、品種に関しては、
建材メーカ側が用意したカタログに掲載されている品種
だけでは不十分であり、顧客はある程度の妥協の上で、
カタログ掲載品の中から好みのものを選択しているのが
現状である。このため、一般の顧客からは、自分の趣向
にできるだけ近いデザインの壁紙が入手できるように、
より多数の品種を用意して欲しいという要望が強い。ま
た、リフォームなどで、小面積の部分のみの壁紙を張り
替えたいという要望もあり、小ロットでの購入を望む声
も少なくない。しかも、納期に関しては、当然ながら、
施工期間中に発注しても直ちに品物が入手できるよう
に、短期間の納期が望まれている。
【0007】このように、従来の壁紙の作成システムで
は、提供者側の事情により、大ロット少品種の生産を行
わざるを得ず、ある程度の納期も見込んでおく必要があ
るのに対し、顧客側からは、小ロット多品種の商品が短
い納期で提供されることが切望されている。
【0008】また、従来の壁紙は、前述したとおりグラ
ビア輪転印刷により製造されている。そして、グラビア
輪転印刷では版胴により印刷を行うため、壁紙の絵柄は
繰り返しパターンとなる。したがって、従来の一般的な
壁紙は、柄の寸法とレイアウト方向に制約がある。
【0009】特に、床から天井に至る上下方向に2以上
の別のデザインを有し、上下方向に周期のない画像を有
する壁面、例えば図9のようなトリム柄を含んだような
壁面に仕上げる場合、従来のグラビア輪転印刷では、一
枚の連続体として製造することは不可能であり、柄の異
なる複数の壁紙をそれぞれ切り取って上下方向に繋げて
貼るしか方法がない。すなわち、天井と床の間は2〜
2.4m前後から、ロビーの吹抜けのような場所では5
m以上もあるが、版胴の幅及び円周ともそんなに大きな
ものは作れないからである。しかも、部屋によって天井
と床の距離は異なっているため、仮に製版が可能として
も、部屋毎に別々の版が必要になる。もちろん、上下方
向に周期(<天井〜床間距離)を有する画像、例えば図
10(B)の画像P1 のようなものは、グラビア輪転印
刷機でも製造可能ではある。しかし、図10(B)のト
リム画像(P2 )及び腰壁画像(P3 )のように現実の
建材の内(外)装として上下方向の繰返し周期がないも
のについては製造不能であった。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、多品種・小ロ
ット・短納期などの顧客側の要望に対応することがで
き、壁の床から天井までの間に上下方向の繰返し周期の
ない画像を含んだデザインを有する壁紙を提供し、併せ
てその作成システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の壁紙
は、床から天井までの長さを有する長尺帯状の連続体
で、上下方向に少なくとも2つ以上の区画に分割し、そ
れぞれの区画に所定のデザインを付与してなり、且つ該
デザインは少なくとも床から天井までの間に上下方向の
周期を持たない画像を含むことを特徴とする。
【0012】請求項2に記載の壁紙の作成システムは、
床から天井までの長さを有する長尺帯状の連続体で、上
下方向に少なくとも2つ以上の区画に分割し、それぞれ
の区画に所定のデザインを付与してなり、且つ該デザイ
ンは少なくとも床から天井までの間に上下方向の周期を
持たない画像を含んでなる壁紙を、顧客の要望に応じて
作成するシステムであって、壁紙のデザインに関するデ
ータをデータベースとして格納するデータベース格納手
段と、顧客の要求する床から天井までの寸法と各区画毎
の上下方向の寸法とを示す指示入力を受け付ける指示入
力手段と、前記データベース内のデータ及び前記指示入
力に基づいて、各区画毎に所定のデザインを選択し、そ
れらを繋いだ画像データを作成する画像データ作成手段
と、前記画像データに基づいて顧客が要求した全体のデ
ザインを提示するデザイン提示手段と、顧客から特定の
画像データに対する出力指示が与えられた時に、これを
出力する画像データ出力手段と、を有する画像作成部
と、前記画像データ出力手段から出力された画像データ
を入力する画像データ入力手段と、壁紙として利用可能
な素材からなり印刷可能面を有する印刷基材シートを供
給する印刷基材シート供給手段と、供給された印刷基材
シートの印刷可能面上に、入力した画像データに基づい
て無版印刷機を用いて印刷を行う印刷手段と、を有する
壁紙作成部と、を備えることを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の壁紙の作成システムは、
請求項2に記載の壁紙の作成システムにおいて、データ
ベース格納手段内のデータベースが、壁紙のデザインに
関する画像データとして、絵柄に関するデータと色調に
関するデータとを有し、指示入力手段が、さらに顧客の
嗜好に合致した絵柄及び色調を示す指示入力を受け付け
る機能を有し、画像データ作成手段が、データベースを
利用して顧客の嗜好に合致した絵柄及び色調を持った画
像データを作成することを特徴とする。
【0014】請求項4に記載の壁紙の作成システムは、
請求項2又は3に記載の壁紙の作成システムにおいて、
画像データ出力手段が、携帯可能なデータ記録媒体に画
像データを書き込むことによってデータ出力を行う機能
を有し、画像データ入力手段が、前記データ記録媒体か
ら画像データを読み出すことによってデータ入力を行う
機能を有することを特徴とする。
【0015】請求項5に記載の壁紙の作成システムは、
請求項2〜4のいずれかに記載の壁紙の作成システムに
おいて、画像作成部を、相互にネットワークで接続可能
なサーバコンピュータとクライアントコンピュータとに
よって構成し、少なくともデータベース格納手段をサー
バコンピュータ側に設け、クライアントコンピュータか
ら前記ネットワークを介してサーバコンピュータ内のデ
ータベースをアクセスできるようにしたことを特徴とす
る。
【0016】請求項6に記載の壁紙の作成システムは、
請求項2〜5のいずれかに記載の壁紙の作成システムに
おいて、壁紙作成部が、印刷済の印刷基材シートの印刷
面上に表面保護シートを用いてラミネート加工するラミ
ネート加工手段をさらに有することを特徴とする。
【0017】請求項7に記載の壁紙の作成システムは、
請求項2〜6のいずれかに記載の壁紙の作成システムに
おいて、印刷基材シート供給手段が、裏打紙上に樹脂コ
ート層を形成してなる基材もしくは樹脂シート層からな
る基材と、この基材表面に印刷可能面として形成された
水性インキ受容層と、を有する印刷基材シートを供給す
る機能を有し、印刷手段が、微小なノズルから前記水性
インキ受容層上に水性インキを吐出することにより印刷
を行う機能を有することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0019】(1)本発明の基本的な実施形態 図1は本発明の基本的な実施形態に係る壁紙の作成シス
テムの構成を示すブロック図である。このシステムは、
顧客の嗜好に合致したデザインを有する壁紙を、顧客の
要望に応じて作成するシステムであり、その大きな構成
要素は、画像作成部100と壁紙作成部200である。
画像作成部100は、顧客の嗜好に合致したデザインの
画像を作成する作業を行う部分であり、壁紙作成部20
0は、この作成された画像をシート上に印刷する作業を
行う部分である。
【0020】画像作成部100は、図示のとおり、デー
タベース格納手段110、指示入力手段120、画像デ
ータ作成手段130、デザイン提示手段140、画像デ
ータ出力手段150によって構成されている。ここで、
データベース格納手段110は、壁紙のデザインに関す
るデータをデータベースとして格納する手段である。こ
の実施形態の場合、デザインに関するデータとして、壁
紙の画像データが絵柄に関するデータと色調に関するデ
ータとに分かれて格納されている。このデータベース格
納手段110自体は、例えば、CD−ROMなどのデー
タ記録媒体によって構成することも可能であるが、ある
程度の容量を持ったデータベースを格納するためには、
ハードディスク装置などの大容量記憶装置を用いて構成
するのが好ましい。なお、本発明で言う「データベー
ス」とは、データ(画像データ)が随時読出可能な状態
で記憶された形態を言う。よって、予め記憶された多数
のデータを、検索プログラムにより所望の検索子(キー
ワード等)によって検索して読み出す、いわゆる狭義の
データベース以外に、顧客の持ち込んだ2枚の画像デー
タを一旦記憶装置に記憶し、再度適当な時機に読み出し
て上下方向に分割した各区画に嵌め込むような形態も包
含される。
【0021】指示入力手段120は、顧客Cの要求を示
す指示入力を受け付ける機能を持った構成要素である。
具体的には、キーボードやマウスなどの入力機器と、顧
客Cの操作に基づいて指示入力を認識するためのソフト
ウェアとの組み合わせにより実現される要素である。画
像データ作成手段130は、データベース格納手段11
0内に格納されているデータベース内のデータ及び指示
入力手段120から入力された指示入力に基づいて、顧
客の要求するデザインを持った画像データを作成する処
理を行う構成要素であり、具体的には、CPU(中央処
理装置)や記憶装置等からなるハードウェアと画像デー
タを取り扱うソフトウェアによって実現される要素であ
る。デザイン提示手段140は、画像データ作成手段1
30が作成した画像データのうち、顧客が要求したデザ
インの画像データを用いて画像を提示する構成要素であ
る。具体的には、CRT(陰極線管)、LCD(液晶表
示装置)等のコンピュータ用のディスプレイ装置と、こ
のディスプレイ装置の画面上に所定の画像を表示される
ソフトウェアによって実現される要素である。
【0022】画像データ出力手段150は、顧客から特
定の画像データに対する出力指示が与えられた時に、こ
れを画像データ10として出力する機能を持った構成要
素であり、例えば、MOドライブ装置を画像データ出力
手段150として用いた場合には、画像データ10はM
Oディスク(光磁気記録盤)なる記録媒体上に出力され
ることになる。もっとも、画像データ出力手段150
は、何らかの記録媒体上に画像データ10を出力する装
置に限定されるものではない。例えば、有線・無線を問
わず何らかの通信経路上に画像データ10を出力する機
能を持った装置を画像データ出力手段150として用い
てもかまわない。
【0023】一方、壁紙作成部200は、図示のとお
り、画像データ入力手段210、印刷基材シート供給手
段220、印刷手段230、ラミネート加工手段240
によって構成されている。ここで、画像データ入力手段
210は、画像データ出力手段150から出力された画
像データを入力するための構成要素である。例えば、画
像データ出力手段150がMOドライブ装置から構成さ
れ、画像データ10がMOドライブ上に出力される場合
であれば、画像データ入力手段210としてもMOドラ
イブ装置を用い、MOディスクから画像データ10を読
みだすことができるようにしておけばよい。また、画像
データ出力手段150が何らかの通信経路上に画像デー
タ10を出力する場合には、この通信経路上に出力され
た画像データ10を受信する機能を持ったインターフェ
イス装置などを画像データ入力手段210として用いれ
ばよい。
【0024】印刷基材シート供給手段220は、壁紙と
して利用可能な素材からなり印刷可能面を有する印刷基
材シートを、印刷手段230に対して供給する構成要素
である。印刷基材シートの具体的な構成例については後
述する。印刷手段230は、こうして供給された印刷基
材シートの印刷可能面上に、画像データ入力手段210
が入力した画像データに基づいて印刷を行う構成要素で
ある。この印刷基材シート供給手段220及び印刷手段
230は、具体的には、例えば大判カラーインキジェッ
トプリンタ、ホットメルト型インキジェットプリンタ等
のインキジェットプリンタ、昇華転写式プリンタ、感熱
熔融転写式プリンタなどの版(胴)を使用せずにデジタ
ルデータを印刷できる無版印刷機によって構成すること
ができる。
【0025】ラミネート加工手段240は、印刷手段2
30から排出される印刷済の印刷基材シートの印刷面上
に、表面保護シートを用いてラミネート加工を行う機能
を持った装置であり、一般的なラミネート装置によって
構成することができる。こうして、ラミネート加工が完
了した印刷済の印刷基材シートは、目的となる壁紙とし
て排出されることになる。なお、表面保護シート無しで
も、壁紙として十分使用可能な場合には、ラミネート加
工手段240による表面保護シートのラミネート加工を
省略してもよいし、そのような壁紙のみを取扱うのであ
れば、ラミネート加工手段240自体を省略してもよ
い。
【0026】図2はデータベース格納手段110内に格
納されるデータベースの一例を示す説明図である。ここ
に示すデータベースは、壁紙のデザインに関するデータ
ベースであり、絵柄に関するデータと色調に関するデー
タとによって構成されている。絵柄に関するデータは、
図示のとおり、いくつかの階層構造によって分類されて
いる。まず、大分類として、木目パターン(天然木の木
目模様をモチーフとしたパターン)、石目パターン(天
然石の表面や断面の模様をモチーフとしたパターン)、
抽象パターン(人為的に作成された種々の模様パター
ン)の3分類が定義されており、続いて中分類として、
例えば木目パターンについては、オーク材、チーク材、
ブナ材、ヒノキ材、…といった種々の木材ごとの分類が
定義されている。さらに、小分類として、例えばオーク
材については、No.1,No.2,…というように、
実際の絵柄を示す画像データが用意されている。
【0027】一方、色調に関するデータとしては、この
実施形態の場合、Y,M,C,Kの各色成分についての
濃度値(この例では、8ビットで表現される0〜255
までの濃度値)のデータが定義されている。この4つの
色成分について、それぞれ所定の濃度値を決定さること
により、1つの色が決定されることになる。したがっ
て、理論的には、256の4乗とおりの色が用意されて
いることになる。もっとも、このような色調に関するデ
ータは、いわゆるデータベースとして個々のデータその
ものを格納しておく必要はなく、色を定義するための手
法が何らかの形式で記述されていればよい。データベー
ス格納手段110内に格納されているデータベースは、
上述した絵柄に関するデータのように、多数のデータそ
のものによって構成することもできるが、上述した色調
に関するデータのように、何らかの形式で多数のデータ
を定義する情報によって構成することもできる。
【0028】指示入力手段120は、顧客の嗜好に合致
した各画像の絵柄と色調、天井から床に至る上下方向の
寸法、上下方向に分割される2以上の区画の寸法、及び
各区画に嵌め込むべき各画像の部分の位置を示す指示入
力を受け付ける機能を有しており、顧客Cは、指示入力
手段120に対して、自分がどのような絵柄を好み、ど
のような色調を好むか、という情報を指示入力として与
える作業を行う。前述したように、指示入力手段120
は、具体的には、キーボードやマウスなどの入力機器
と、顧客Cの操作に基づいて指示入力を認識するための
ソフトウェアとの組み合わせにより実現される。このソ
フトウェアは、例えば、次のような手順で、顧客Cの嗜
好に合致した絵柄及び色調を示す指示入力を受け付け
る。図9の如きデザインの壁紙を作成する場合を考え
る。まず、腰壁部分の画像P4 を決定する。そのため
に、ディスプレイ装置の画面上に、木目パターン、石目
パターン、抽象パターンなる大分類を表示し、顧客Cに
マウスクリックなどの操作を行わせ、好みの分類を選択
させる。例えば、顧客Cが、木目パターンを選択したと
すると、続いて、ディスプレイ装置の画面上に、木目パ
ターンについての中分類であるオーク材、チーク材、ブ
ナ材、ヒノキ材、といった木材名を表示し、顧客Cにマ
ウスクリックなどの操作を行わせ、好みの木材を選択さ
せる。例えば、顧客Cが、オーク材を選択したとする
と、最後に、ディスプレイ装置の画面上に、小分類とな
るNo.1,No.2,…といった木目柄画像そのもの
を表示し、顧客Cにマウスクリックなどの操作を行わ
せ、好みの木目柄画像を選択させる。
【0029】以上のような操作をさせることにより、顧
客Cに、自分の嗜好に合致した絵柄を選択させることが
できたら、続いて、好みの色調についての指示入力を受
け付ける処理を行う。これは、例えば、顧客Cが選択し
た絵柄を、標準的な色で着色された状態で画面に表示さ
せ、顧客の嗜好に応じて、各部の色調を変更する処理を
行わせるようにすればよい。例えば、図3に示すような
木目柄Aが選択された場合であれば、とりあえず、この
絵柄を標準色でディスプレイ画面上に表示し、特徴的な
領域A1 ,A2 ,A3 のそれぞれについて、別個独立し
て色調を変更させるような操作を行わせればよい。色調
の変更処理は、例えば、現在のYMCKの各濃度値を画
面上に表示し、この濃度値をマウスドラッグ操作やキー
ボード操作によって変更するような操作入力を受け付け
るようにしておけばよい。具体的な色調の変更処理は、
YMCKの各色成分の濃度値そのものを変更する形式で
もよいが、一般の顧客にとってより操作し易くするため
に、例えば、色相を赤緑方向の座標軸と黄青方向の座標
軸とからなる二次元の色相空間上での変位ベクトルとし
て色相変更を指示したり、入力画像濃度値を示す座標軸
と出力画像濃度値を示す座標軸とからなる二次元座標に
おける曲(直)線として濃淡の階調(コントラスト)を
変更する指示をする等の形式を採用してもよい。いずれ
にせよ、顧客Cは、指示入力手段120に対して所望の
指示入力を与えることにより、自分の好みの絵柄を選択
することができ、自分の好みの色調を指定することがで
きる。別言すれば、絵柄と色調を指定することにより、
自分の嗜好に合致した壁紙の画像を指定することができ
る。
【0030】続いて、データベース格納手段110を用
いて、上部トリム部の画像P1 、壁面上部の画像P2
下部トリム部の画像P3 、腰壁部の画像P4 及び幅木部
の画像P5 を、同様の手順、手法により順次決定してい
く。次に、天井から床に至る長さ(寸法)HCF、そのH
CFを上下方向に区画した上部トリム部の寸法H1 、壁面
上部の寸法H2 、下部トリム部の寸法H3 、腰壁部の寸
法H4 及び幅木部の寸法H5 の値をキーボードから入力
する。次いで、デジタイザー等を用いて各画像P1 〜P
5 のうち寸法H1 〜H5 の区画に各々嵌め込む部分を指
定する(切り抜く)。斯くして、画像データ作成手段1
30は、データベース格納手段110内のデータベース
を利用して、顧客が指示した各画像P1 〜P5 の絵柄と
色調、各区画の上下方向寸法H1 〜H5 及び天井から床
に至る長さ(寸法)HCFに応じたデザインの画像データ
を作成する。デザイン提示手段140は、こうして作成
された画像データに基づいて、ディスプレイ画面上に顧
客が指定した図9の如き壁紙のデザインを提示する。な
おここで、LC は天井と接する部分、LF は床と接する
部分の境界線である。また、顧客Cは、必要があれば、
さらに指示入力手段120に対して修正指示を与えるこ
とにより、このデザインを修正することができる。
【0031】顧客Cは、提示されたデザインに最終的に
満足した場合には、指示入力手段120に対して、この
満足したデザインに対応する画像データを出力する旨の
指示を与える。この指示は、画像データ作成手段130
へと伝えられ、当該画像データが、画像データ出力手段
150を介して、画像データ10として出力されること
になる。前述したように、図1に示す例では、この画像
データ10は、MOディスクなどのデータ記録媒体に出
力された後、画像データ入力手段210によって、壁紙
作成部200側に入力されることになる。もちろん、画
像データ出力手段150と画像データ入力手段210と
がケーブルなどでオンライン接続されている場合には、
画像データ出力手段150からケーブル上に出力された
画像データ10が、画像データ入力手段210によって
そのまま取り込まれることになる。
【0032】このようにして、顧客の嗜好に合致したデ
ザインの画像データ10が、壁紙作成部200に与えら
れたら、インキジェットプリンタからなる無版印刷手段
230によって、印刷基材シート供給手段220から長
尺帯状の巻取として供給される印刷基材シート上に、こ
のデザインの画像が印刷されることになる。そして、ラ
ミネート加工手段240によって、印刷済みの印刷基材
シートにラミネート加工が施され、壁紙として排出され
ることになる。こうして排出された壁紙は、顧客の嗜好
に合致したデザイン(絵柄及び色調)を持ったシートで
あり、いわば受注生産された壁紙と同じである。印刷基
材シート供給手段220が供給する印刷基材シートは、
後述するように、壁紙として利用可能な素材からなり、
かつ印刷可能面を有しているため、印刷手段230によ
る印刷が可能になり、しかも最終的に排出される壁紙
は、従来の一般的な壁紙と同等の品質を持ったシートに
なる。
【0033】本発明に係る壁紙の作成システムでは、顧
客Cは、膨大なバリエーションの中から、自分の嗜好に
合致したデザインを選択することができるようになり、
極めて多品種のデザインの中からの選択が可能になる。
最近は、ディスプレイ画面上で画像に対するレタッチ処
理を行うソフトウェアも多数市販されており、画像デー
タ作成手段130として、このようなレタッチ処理を行
うソフトウェアを組み込んでおけば、顧客Cは、予めデ
ータベース格納手段110内に用意されていた絵柄に対
して、様々な加工を施すことも可能になり、デザイン選
択の範囲は無限に広がることになる。しかも、実際の壁
紙は、印刷手段230による印刷処理によって作成され
るため、どのような小ロットにも対応することが可能で
ある。顧客Cは、嗜好に合致したデザインの壁紙を、必
要な時に必要なだけ印刷すればよいので、小ロット多品
種の壁紙を、極めて短い納期で入手することができるよ
うになる。それに加えて、本発明においては、デジタル
化された画像データをインキジェットプリンタ等の無版
印刷によって印刷するため、版の円周や幅による印刷画
像の制約はない。そのため、図9の如く、天井から床に
至るHCFの全長(これは実用上製版できる版胴の寸法
(円周或いは幅)を大きく越える)にわたって連続し、
しかも繰返し周期を持たない画像P1 〜P5 を含む壁紙
が入手できる。
【0034】(2)本発明の実用的な実施形態 図4は本発明に係る壁紙の作成システムをより実用に即
した形態で実施した一例を示すブロック図である。ここ
に示す例は、建材会社X、印刷会社Y、施工業者Zの三
者によって、本発明に係るシステムを利用した例であ
る。従来の一般的なケースの場合、建材会社Xは壁紙を
販売している企業であり、印刷会社Yはこの建材会社X
からの注文を受けて壁紙を製造している企業であり、施
工業者Zは個々の地域で内装工事などを引き受けている
企業である。
【0035】既に従来技術において述べたように、壁紙
を提供するための三者X,Y,Z間における従来の作業
手順は、次のようなものである。まず、建材会社Xが売
れ筋となるであろうと思われるデザインの企画を練り、
印刷会社Yに対して、このデザインの壁紙を大ロットで
発注し、これをカタログに掲載する。施工業者Zは、顧
客にこのカタログを提示し、希望のデザインの壁紙を選
ばせ、これを建材会社Xに発注する。建材会社Xは、施
工業者Zの近隣の拠点倉庫から、注文を受けた壁紙を施
工業者Z宛てに出荷する。もし、近隣の拠点倉庫に在庫
がなければ、遠方の拠点倉庫からの取り寄せを行うこと
になる。こうして、注文して壁紙が施工業者Zに搬入さ
れたら、施工業者Zは、この壁紙を用いて、施工現場W
での施工作業を行う。以上は従来の一般的な作業手順で
あるが、このような手順を採る限り、商業上は大ロット
少品目の提供しか行うことができず、施工業者Zへの壁
紙の搬入まで、ある程度の納期が必要になる。また、顧
客個人の希望する固有のデザインの壁紙を各個人毎に供
給することも事実上不可能である。
【0036】このような三者X,Y,Zについて、本発
明に係る壁紙の作成システムを導入する場合の構成例が
図4に示されている。この例の場合、各企業の各担当部
署には、それぞれ次のような機器が設置されることにな
る。まず、印刷会社Yの建材部門には、サーバコンピュ
ータ300を設置する。また、建材会社Xのショールー
ムには、パソコン410、大判カラープリンタ420、
MOドライブ装置430を設置する。ここで、サーバコ
ンピュータ300とパソコン410とは、デジタル通信
網のネットワーク350(例えば、インターネット)を
介して接続されたおり、パソコン410は、サーバコン
ピュータ300に対するクライアントコンピュータとし
て機能する。さらに、施工業者Zの作業場には、パソコ
ン510、大判カラープリンタ520、MOドライブ装
置530、大判用ラミネータ540を設置する。
【0037】この図4に示す実用的なシステムと図1に
示す基本的なシステムとについて、個々の構成要素の関
係を述べておくと次のとおりである。まず、印刷会社Y
に設置されたサーバコンピュータ300は、図1に示す
データベース格納手段110に相当する構成要素であ
る。したがって、このサーバコンピュータ300内に
は、壁紙のデザインに関するデータ、より具体的には、
図2に示すような絵柄に関するデータと色調に関するデ
ータがデータベースとして格納されていることになる。
【0038】一方、建材会社Xに設置されたパソコン4
10は、図1に示す指示入力手段120、画像データ作
成手段130、デザイン提示手段140として機能する
構成要素である。パソコン410には、キーボード、マ
ウスなどの入力装置や、ディスプレイなどの表示装置が
備わっており、内部のハードディスクやメモリには、所
定のソフトウェアがインストールされている。また、ネ
ットワーク350を介して、サーバコンピュータ300
内のデータベースをアクセスする機能も有している。し
たがって、このパソコン410によって、図1に示す指
示入力手段120、画像データ作成手段130、デザイ
ン提示手段140の機能を実現することができる。
【0039】建材会社Xに設置された大判カラープリン
タ420は、幅900mm程度の長尺帯状の巻取から供
給される原紙にインキジェット方式で印刷する機能を持
ったプリンタである。そのヘッド部分には、多数の微小
なノズルが並んでおり、これらのノズルからYMCK各
色のインキを吐出して印刷を行うことができる。一般的
な紙製のロール紙を給紙して用いる大判カラープリンタ
としては、既に種々のものが市販されているが、本発明
で用いる大判カラープリンタ420は、壁紙として利用
可能な素材からなり、表面に印刷可能面を有する印刷基
材シート(具体的な構造については後述する)を給紙す
ることができる給紙装置が付属している。この給紙装置
は、巻取(ロール)状の印刷基材シートを給紙する装置
であってもよいし、枚葉状(所定の長さに予め切断され
た状態)の印刷基材シートを給紙する装置であってもか
まわない。結局、大判カラープリンタ420のプリンタ
本体部は図1の印刷手段230に相当し、給紙装置の部
分は図1の印刷基材シート供給手段220に相当するこ
とになる。この場合、図1の画像データ出力手段150
は、パソコン410から大判カラープリンタ420へ、
画像データを転送するインターフェイス装置ということ
になり、図1の画像データ入力手段210は、パソコン
410から転送されてきた画像データを大判カラープリ
ンタ420の本体部へと取り込むインターフェイス装置
ということになる(MOドライブ装置430は、後述す
るように、別な観点からみたときの画像データ出力手段
150となる)。
【0040】かくして、建材会社X及び印刷会社Yに設
置されたサーバコンピュータ300、パソコン410、
大判カラープリンタ420によって、図1に示す基本シ
ステムにおける主要な構成要素が実現されていることに
なる(ラミネート加工手段240だけが欠けていること
になるが、このラミネート加工手段240は、本発明を
実施する上での必須構成要素ではない)。
【0041】一方、図4に示す実施形態の場合、施工業
者Zの作業場に設置されたパソコン510は、建材会社
Xに設置されたパソコン410とは若干機能が異なって
いる。すなわち、パソコン410は、図1の指示入力手
段120、画像データ作成手段130、デザイン提示手
段140として機能する構成要素であるのに対し、パソ
コン510は、MOドライブ装置530が取り込んだ画
像データを大判カラープリンタ520へと転送して印刷
を行わせる仲介装置としての機能を果たすだけでよい。
すなわち、MOドライブ装置530は、図1の画像デー
タ入力手段210として機能し、MOディスク20に記
録された画像データを読み込む作業を行うことになる
が、読み込まれた画像データは、一旦、パソコン510
に取り込まれた後、大判カラープリンタ520へと転送
される。
【0042】施工業者Zの作業場に設置された大判カラ
ープリンタ520は、建材会社Xに設置された大判カラ
ープリンタ420と同様のインキジェット方式のプリン
タであり、図1の印刷基材シート供給手段220及び印
刷手段230として機能する。施工業者Zの作業場に
は、さらに、大判用ラミネータ540が設置されてい
る。この大判用ラミネータ540は、大判カラープリン
タ520から排出される印刷済みの印刷基材シートの印
刷面上に、表面保護シートを用いてラミネート加工を施
す装置であり、図1のラミネート加工手段240に相当
する装置である。ここでラミネート加工された印刷基材
シートは、そのまま壁紙として排出されることとなる。
施工業者Zは、この壁紙を用いて、施工現場Wでの施工
を行うことになる。
【0043】結局、建材会社Xに設置されたサーバコン
ピュータ300、印刷会社Yに設置されたパソコン41
0、MOドライブ装置430、施工業者Zに設置された
MOドライブ装置530、パソコン510、大判カラー
プリンタ520、大判用ラミネータ540によって、図
1に示す基本システムにおける主要な構成要素が実現さ
れていることになる。
【0044】このように、図4に示す実施形態は、図1
に示す基本的な実施形態との関連においては、2通りの
観点から把握することができる。第1の観点から見た場
合には、建材会社X及び印刷会社Yに設置された構成要
素によって、図1のラミネート加工手段240以外の構
成要素がすべて実現されていることになる。すなわち、
パソコン410及びサーバコンピュータ300が画像作
成部100に相当し、大判カラープリンタ420が壁紙
作成部200に相当することになる(MOドライブ装置
430は、この第1の観点から見た場合は、図1のシス
テムの構成要素にはならない)。この場合、大判カラー
プリンタ420が印刷基材シート供給手段220及び印
刷手段230として機能し、パソコン410と大判カラ
ープリンタ420との間のインターフェイス機器が、画
像データ出力手段150及び画像データ入力手段210
として機能し、画像データ10はオンラインにより、画
像作成部100から壁紙作成部200へと転送されるこ
とになる。
【0045】一方、第2の観点から見た場合には、建材
会社X、印刷会社Y、施工業者Zの三者に設置された構
成要素によって、図1の構成要素がすべて実現されてい
ることになる。すなわち、パソコン410、サーバコン
ピュータ300、MOドライブ装置430が画像作成部
100に相当し(大判カラープリンタ420は、この第
2の観点から見た場合は、図1のシステムの構成要素に
はならない)、MOドライブ装置530、パソコン51
0(画像データの単なる中継点として機能する)、大判
カラープリンタ520、大判用ラミネータ540が壁紙
作成部200に相当することになる。この場合、MOド
ライブ装置430が画像データ出力手段150として機
能し、MOドライブ装置530が画像データ入力手段2
10として機能することになり、画像データ10は、M
Oディスク20に格納されて壁紙作成部200へと引き
渡されることになる。
【0046】このように、図4に示す例には、本発明の
2通りの実施形態が含まれていることになるが、顧客C
にとっての利便性を考えると、この図4に示す例は実用
上非常に有用である。この図4に示す例における壁紙搬
入までのプロセスは次のような手順で行われる。例え
ば、施工現場Wの住人である顧客Cが、ある一部屋につ
いてのリフォームを行う際に、壁紙の張り替えを考えて
いたとしよう。この場合、顧客Cは、まず建材会社Xの
ショールームを訪問し、壁紙のデザインを決定する作業
を行うことになる。すなわち、顧客Cは、パソコン41
0を用いて、印刷会社Yに設置されたサーバーコンピュ
ータ300内のデータベースにアクセスし、(1)で述
べたような操作により、所望の壁紙のデザインを決定す
る作業を行う(実用上は、パソコン410の操作は、顧
客C自身ではなく、ショールームの専任の担当者が行う
ことになる)。
【0047】なお、デザインを決定する操作中は、パソ
コン410のディスプレイ画面上で画像の絵柄と色調及
び各画像の寸法と配置の確認を行うことができるが、デ
ィスプレイ画面に表示されたデザインと、実際の壁紙上
に表現されるデザインとは、色調などが微妙に異なって
いる。そこで、顧客Cは、一応、ディスプレイ画面上に
おいて自分の嗜好に合致したと思われるデザインが得ら
れたら、当該デザインについての画像データを大判カラ
ープリンタ420へと転送し、サンプルシート上に試し
刷りを行い、このサンプルシート上でデザインを確認す
ることも可能である。もちろん、大判カラープリンタ4
20における給紙装置として、本番用の印刷基材シート
(壁紙として利用可能な素材からなるシートで、本来、
施工業者Zの大判カラープリンタ520において使用さ
れるシート)を給紙する装置を用いることにすれば、こ
の試し刷りとして排出されたサンプルシートは、そのま
ま壁紙として利用できることになる。ただし、コストの
点を考慮すると、あくまでも試し刷りとして出力させる
サンプルシートに、本番用の印刷基材シートを用いてし
まうと、かなりのコストがかかることになる。そこで、
コストを低減させるためには、大判カラープリンタ42
0では、比較的安価な紙製のロール紙などを給紙するよ
うにしてサンプルシート上への画像出力を行うようにす
るとよい。あるいは、大判カラープリンタ420の代わ
りに、A4判程度の事務用カラープリンタを用いてA4
判のサンプルシートを出力するようにしてもよい。
【0048】顧客Cは、自分の嗜好に合致したデザイン
のサンプルシートが得られるまで、パソコン410を用
いて何度でもデザインを修正する作業を行うことができ
る。そして、最終的に、好みのデザインが得られたら、
パソコン410に対して、このデザインについての画像
データを、外部へ出力する旨の指示を与える。この指示
を受けて、当該画像データが、MOドライブ装置430
からMOディスク20へと出力される。以上で、顧客C
が建材会社Xのショールームで行い作業は完了である。
顧客Cは、このMOディスク20を、作業結果としてそ
のまま持ち帰ることができる。
【0049】続いて、顧客Cは、このMOディスク20
を施工業者Zに渡して、施工を依頼すればよい。施工業
者Zは、顧客Cから受け取ったMOディスク20内の画
像データを、MOドライブ装置530を介してパソコン
510へと読み込み、さらに、この画像データを大判カ
ラープリンタ520へと転送して印刷を行う。もちろ
ん、この大判カラープリンタ520では、本番用の印刷
基材シートが給紙される。こうして、MOディスク20
内の画像データに基づく画像が印刷されたら、さらに、
大判用ラミネータ540によって印刷面に保護用のラミ
ネート加工が施され、最終的な壁紙が排出される。この
壁紙には、顧客Cの嗜好に合致したデザインが印刷され
ていることになる。
【0050】なお、パソコン510には、MOディスク
20内の画像データに基づいて、所望のサイズの画像を
大判カラープリンタ520に印刷させる印刷制御用ソフ
トウェアをインストールしておくのが好ましい。そうす
れば、施工業者Zは、実際の施工現場Wの天井から床に
至る寸法HCFが設計値と異なっていたり、或いは部屋毎
に寸法HCFが異なっていた場合であっても、各々実際の
寸法に応じて所望の大きさの壁紙を印刷させることがで
き、印刷基材シートを無駄にしないですむ。
【0051】例えば、一般的な壁紙の場合、従来は90
0mm幅で所定長(例えば、20m)を持ったロール状
の壁紙として納品されるので、これを施工業者Zが必要
な長さに裁断しながら、壁へ張り付ける作業を行ってゆ
くことになる。通常、若干の長さの余裕をみて発注を行
うため、施工後にはいくらかの長さが余って無駄にな
る。本発明に係るシステムの場合、壁紙用の画像データ
としては、せいぜい900mm×2400mm程度の面
積をカバーする画像データを用意し、これをMOディス
ク20に格納するようにしておけば十分である。一般的
な住宅の場合、天井高は2400mm以下であるので、
施工業者Zが1枚の壁紙として印刷する必要がある壁紙
の大きさは、せいぜい900mm×2400mm程度と
なるためである。もちろん、リピータブルな絵柄の場
合、より小さな面積についての画像データだけを用意し
ておき、印刷時に同じ絵柄を繰り返し印刷するようにす
ればよい。
【0052】パソコン510に、印刷サイズを制御する
ソフトウェアを用意しておけば、幅は900mmと固定
であったとしても、印刷の長さは任意に設定することが
できるため、例えば、天井高が2150mmの部屋に壁
紙を張る場合には、長さ2150mm分だけ印刷を行う
ようにすれば、印刷基材シートは全く無駄にならないで
すむ。このように、実際の施工現場Wで作業を行う施工
業者Z自身が、必要な時に、必要な分量だけ、壁紙を印
刷して利用できる点も、本発明に係るシステムの大きな
メリットである。
【0053】本発明に係る壁紙の作成システムが全国的
に普及するようになれば、各地区の施工業者の作業場
に、図4の施工業者Zと同等の設備が用意されるように
なる。そうなれば、顧客Cがいずれの施工業者に依頼し
たとしても、全く同じ壁紙を用いた施工が期待できる。
すなわち、建材会社Xのショールームで、一度、自分の
嗜好に合致したデザインの画像データを作成してしまえ
ば、これをMOディスク20に格納して保持することが
でき、このMOディスク20を施工業者に提出すること
により、いつでも所望の壁紙を張らせることができるよ
うになる。そのため、将来(例えば10年後)壁紙を張
り替える必要が生じた場合でも、画像データを収納した
MOディスクさえ保管されていれば、その画像データを
基に最初の施工時と同じデザインの壁紙を必要な量だけ
入手できる。
【0054】これは、従来のシステムには無い利点であ
る。従来のシステムでは、10年以上の長期間が経過す
ると、その壁紙自体の在庫はもとより、その壁紙の版や
画像データさえも廃棄・抹消され同じデザインの壁紙の
購入が全く不可能となることも有り得たからである。
【0055】さらに必要に応じて、図4に示すシステム
に料金の見積機能、或いはさらに料金の決裁(支払)機
能を付加することもできる。見積を行う場合は、データ
ベース格納手段中に記憶されている各画像毎の単価、印
刷基材シート毎の単価、建設会社及び施工業者の手数料
を予めクライアントコンピュータ或いはサーバコンピュ
ータ内の記憶装置に入力しておき、顧客の選んだ画像及
び各画像の使用面積、壁紙の所要面積とから顧客の支払
うべき料金を算出し、クライアントコンピュータの表示
装置上に表示し、顧客が諒承した旨を入力すると、顧客
の銀行口座から建設会社及び施工業者の銀行口座に所定
の料金が引き落とされる旨の指示がクライアントコンピ
ュータから出力されるようにすればよい。なお、この際
に料金の回収をより確実に行うために、顧客が料金の支
払(口座からの引落し)の指示を入力する(或いは顧客
の口座から建設会社及び施工業者の口座への料金の入金
が確認される)前の段階では、データベース内の画像デ
ータは全データではなく、最低限、壁紙のデザインを確
認するに足る程度にデータを間引いて画質を落としてク
ライアントコンピュータ及び大判カラープリンタに出力
されるようにしておき、支払の指示(或いは口座への入
金)が確認された時点で始めてデータベースから全画像
データが大判カラープリンタ及び画像データ出力手段
(MOディスク等)に出力されるようにしてもよい。
【0056】本発明は、このような新たなビジネスモデ
ルをも提案するものである。図1に示す構成において、
画像データ出力手段150から画像データ入力手段21
0へ、画像データ10を引き渡すための手段として、M
Oディスク20のような携帯可能なデータ記録媒体を介
在させるメリットは、上述したように、顧客CがMOデ
ィスク20を自分自身で保管でき、必要に応じて、この
MOディスク20を施工業者に提出することにより、い
つでも所望の壁紙を用いた施工を行わせることができる
ようになる点にある。顧客Cから見れば、建材会社Xの
ショールームにおいて、あたかも、オーダーメイドの壁
紙をMOディスク20という容器に入れて購入してきた
ような感覚が得られる。
【0057】(3)シートの具体的な構成例 続いて、本発明に係るシステムに用いられる印刷基材シ
ート及び表面保護シートの具体的な構成例を述べてお
く。
【0058】図5は図1に示すシステムにおける印刷基
材シート供給手段220によって供給される印刷基材シ
ート(図4のシステムの大判カラープリンタ420ある
いは大判カラープリンタ520において給紙されるシー
ト)の具体的な構成例を示す側断面図である。本発明に
用いられる印刷基材シートは、壁紙として利用可能な素
材からなること、印刷可能面を有していること、という
2条件を満たしたシートである必要がある。図5に示す
印刷基材シートはいずれもこの2条件を満足するシート
である。
【0059】図5(a)に示す印刷基材シート30の本
体部分は、裏打紙31、樹脂コート層32及び水性イン
キ受容層33なる3層から構成されており、さらに、裏
打紙31の下面には、粘着剤層34及び離型シート35
が形成されている。裏打紙31は、印刷基材シート30
の基本層として機能する層であり、この例では、秤量7
0〜90g/m2 程度の紙を用いている。実用上は、水
酸化アルミニウム粉末などを添加して難燃処理を施して
おくのが好ましい。その上にコートされた樹脂コート層
32は、厚さ50〜200μm程度の樹脂であり、例え
ば、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、エチレン酢酸ビニ
ル共重合体などによって構成することができる。
【0060】水性インキ受容層33は、水溶性インキを
微小なノズルから吐出して印刷するインキジェットプリ
ンタを用いることを前提とした印刷可能面を形成するた
めの層であり、水性インキを受容することができる層で
あれば、どのような材質で構成してもかまわない。例え
ば、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等
の樹脂に、シリカ、炭酸カルシウム、クレー、タルク等
の粉末からなる体質顔料などを添加した組成物を用い
て、水性インキ受容層33を構成することができる。水
性インキ受容層33は、通常1〜5μm程度の厚さとす
る。粘着剤層34及び離型シート35は、印刷基材シー
ト30に必ずしも必須の構成要素ではないが、施工時に
糊の塗布が不要な壁紙を作成する場合に必要となる。粘
着剤層34は、壁紙を貼り付ける時の糊として機能する
粘着剤であれば、どのような材料でもかまわない。一般
的には、アクリル樹脂系やゴム系の粘着剤を利用すれば
よい。離型シート35は、この粘着剤層34を保護する
ためのシートであり、例えば、シリコン樹脂コート紙な
どによって構成される。施工時には、この離型シート3
5を粘着剤層34から剥離して、粘着剤層34を露出状
態にした上で、この粘着剤層34の面を壁に貼り付ける
ことになる。もちろん、施工時に接着剤を塗布する場合
は、粘着剤層34及び離型シート35は省略する(形成
しない)。
【0061】一方、図5(b)に示す印刷基材シート3
0は、図5(a)に示す裏打紙31及び樹脂コート層3
2を、樹脂シート36に置き換えた構成を有するもので
ある。樹脂シート36は、50〜200μm程度の厚み
を持った樹脂層であり、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ
オレフィン、ポリエステルなどの樹脂によって構成する
ことができる。通常は、チタン白、カーボンブラック等
の顔料を添加して、所望の色に着色すると共に隠蔽性
(不透明)とする。水性インキ受容層33、粘着剤層3
4、離型シート35は図5(a)に示すのと同様であ
る。
【0062】図6は図1に示すシステムにおけるラミネ
ート加工手段240において用いられる表面保護シート
の具体的な構成例を示す側断面図である。図6(a)の
例では、透明樹脂シート41の下面に粘着剤層42が形
成され、さらにその下面に離型シート43が形成されて
いる。透明樹脂シート41は、ポリエチレンテレフタレ
ートなどのポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル
などのアクリル樹脂、ポリ弗化ビニリデンなどの弗化樹
脂、その他、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィンなどの樹
脂によって構成することができる。この例では、透明樹
脂シート41の表面は平滑な平坦面となっている。一
方、粘着剤層42は、1〜100μm程度の厚みを持っ
た層であり、アクリル樹脂系、ゴム系などの粘着剤から
構成される。離型シート43は、例えば、シリコン樹脂
コート紙などによって構成され、ラミネート加工時に
は、離型シート43は粘着剤層42から剥離される。図
6(b)は、表面保護シート40のもう1つの例を示す
ものである。この例では、透明樹脂シート41の表面に
は、凹凸模様45が形成されている。この凹凸模様は、
公知のエンボス加工法によって形成されるものであり、
木目導管溝、砂目、ヘアライン、花崗岩、劈開面等の凹
凸形状からなる。透明樹脂シート41の厚みや材料は図
6(a)と同様である。また、透明樹脂シートの裏面に
は、感熱型接着剤層44が形成されている。この感熱型
接着剤層44は、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体の熱可塑性樹脂、ブロックイソシアネート硬
化剤とポリオールとからなる2液硬化型ウレタン樹脂等
の熱硬化性樹脂からなる。
【0063】図7は、図5(a)に示す印刷基材シート
30の上面に、インキジェット方式のプリンタを用いて
印刷を行い、水性インキ受容層33上にインキ層50を
付着させた後、図6(a)の表面保護シート40から離
型シート43を剥離したものを用いて、ラミネート加工
を施した状態を示す側断面図である。印刷基材シート3
0上のインキ層50は、粘着剤層42によって覆われて
保護され、表面には透明樹脂シート41が形成されてい
る。
【0064】なお、図1に示す壁紙作成部200では、
印刷手段230とラミネート加工手段240とが別個の
構成要素となっており、図4に示す施工業者Z内の装置
においても、大判カラープリンタ520と大判用ラミネ
ータ540とが別個の装置となっているが、印刷手段2
30とラミネート加工手段240とを単一の装置として
構成してもかまわない。
【0065】図8は印刷手段とラミネート加工手段とを
兼ね備えた装置の一例を示す側面図である。この装置で
は、市販のインキジェットプリンタ60の排紙経路に、
ラミネート加工のための機構が付加されている。インキ
ジェットプリンタ60から排出される印刷済みの印刷基
材シート30の上面には、インキジェットプリンタ60
のノズルから吐出されたインキ層50が載った状態とな
っている。この印刷基材シート30の上面に、表面保護
シート70が重ねられた後、押圧ローラ80によって上
下方向の押圧力が加えられることにより、印刷基材シー
ト30と表面保護シート70とが接着されることにな
る。ここで用いられる表面保護シート70は、図6
(a)に示す表面保護シート40から離型シート43を
除去した構造、或いは図6(b)に示す構造を有し、ロ
ール状の巻取75として供給される。表面保護シート4
0が図6(a)の如く粘着剤層を有する場合は、押圧ロ
ーラ80は室温のままで単に圧力のみを加える。一方、
表面保護シート40が図6(b)の如く感熱型接着剤層
を有する場合は、押圧ローラ80はローラ内に高温水蒸
気を通す等の方法で加熱された加熱ローラとし、加圧と
同時に加熱する。必要に応じて、押圧ローラ80の前後
に赤外線輻射式等の方式のヒーター86を設置し、感熱
型接着剤層の加熱活性化を助ける。押圧ローラ80の表
面に凹凸模様の逆凹凸形状を付与しておくと、ここで凹
凸模様45をエンボスとすることもできる。押圧ローラ
80は、通常、表面保護シート側を金属ローラとし、印
刷基材シート側をゴムローラとする。押圧ローラ80に
よって接着されたシートは、切断刃85によって所定位
置で切断され、壁紙90として排出される。
【0066】図4のシステムにおける大判カラープリン
タ520と大判用ラミネータ540のように、プリンタ
とラミネータとをそれぞれ別個の装置として用意した場
合、プリンタから排出された印刷済みの印刷基材シート
をラミネータの導入口へと挿入する作業を行う必要があ
る。図8に示すように、両者を一体化した装置を用いる
ようにすれば、ラミネート加工までが完了した最終的な
壁紙90が排出されるため、作業はかなり楽になる。
【0067】(4)施工 一般に、壁紙は、幅900mm、長さが施工場所の天井
高(通常、2〜2.4m程度)となるような単位矩形を
1単位として、施工場所の壁に幅方向(水平方向)所望
の枚数貼り付ける作業が行われる。したがって、上下方
向に少なくとも2つ以上の区画に分割し、それぞれの区
画に所定のデザインを付与した壁紙を作成するに際して
は、指示入力手段に対して、顧客の要求する床から天井
までの寸法と各区画の上下方向の寸法とを入力する。そ
して、画像データ作成手段では、この入力指示とデータ
ベース内のデータに基づいて、各区画に所定のデザイン
を選択して繋いだ画像データを作成する。そして、この
画像データに基づいて顧客が要求した全体のデザインを
提示し、顧客から特定の画像データに対する出力指示が
与えられた時に、画像データ出力手段によりこれを出力
する。
【0068】例えば、図9に示すように、上下方向に5
分割したデザインの壁紙を作成する場合、1枚の壁紙の
中において5つの分割画像P1 〜P5 を繋げる。そし
て、このような壁紙を横方向に隣接するように並べて壁
に貼り付ければよい。
【0069】従来の壁紙の作成システムでは、実用上、
このような別のデザインが長さ方向に繋がった長尺帯状
の壁紙の需要に応えることが困難である。すなわち、従
来のシステムでは、一つの版胴上に全画像P1 〜P5
配置できないため、5種類の各分割画像P1 〜P5 のそ
れぞれについて版を作成し、それぞれ別個の5本のロー
ルに印刷することになるため、5種類の絵柄のロールを
在庫として保有しなければならない。そして、施工時に
5本の各ロールから各壁紙を所望の寸法H1 〜H5 だけ
切り抜いて、壁面上において繋ぎ合わせながら貼ること
になる。そのため、施工も非常に煩雑となる。このよう
な従来の問題点は、本発明に係る壁紙の作成システムに
よって完全に解決される。すなわち、本発明に係るシス
テムでは、壁紙を在庫としてかかえる必要がなく、施工
時に受注生産を行う形式になるため、施工時に、分割画
像P1 〜P5 を繋げた大型画像をカラープリンタで印刷
すれはよい。
【0070】(5)その他の変形例 以上、本発明を図示するいくつかの実施形態に基づいて
説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるも
のではなく、この他にも種々の形態で実施可能である。
【0071】例えば、図4に示す実施形態では、壁紙の
デザインに関するデータベースを、印刷会社Yに設置さ
れたサーバコンピュータ300内に格納し、これをネッ
トワーク350を介してパソコン410からアクセスす
るようにしているが、データベース格納手段は、必ずし
もサーバコンピュータに設置する必要はない。例えば、
比較的小規模なデータベースであれば、CD−ROMに
格納することも可能である。この場合は、このCD−R
OMを本発明におけるデータベース格納手段110とし
て用いることができる。図4の実施形態の場合、このC
D−ROM内のデータベースをパソコン410から直接
利用することができるので、ネットワーク350及びサ
ーバコンピュータ300は不要になる。
【0072】ただ、壁紙の絵柄の画像データは、かなり
データ容量が大きいため、CD−ROMに収容できる小
規模なデータベースでは、顧客の要望に応じた多様な絵
柄のバリエーションを提供することが困難である。した
がって、実用上は、前述した実施形態のように、印刷会
社Yなどにサーバコンピュータ300を設置し、このサ
ーバコンピュータ300内にデータベースを格納するよ
うにするのが好ましい。このように、サーバコンピュー
タ300内にデータベースを格納しておけば、非常に多
数の種類の絵柄を提供できるというメリットが得られる
だけでなく、データベースを一元管理することができる
というメリットも得られる。例えば、印刷会社Y側で、
流行に応じた新しいデザインの絵柄をこのデータベース
に逐次追加する作業を行うようにすれば、顧客は、常に
最新のデータベースを利用することができるようにな
る。
【0073】また、図4の示す実施形態では、図1の画
像作成部100の構成要素のうち、データベース格納手
段110のみをサーバコンピュータ300側に設けてい
るが、画像データ作成手段130をサーバコンピュータ
300側の機能により実現するようにしてもよい。この
場合、画像データを作成する実質的な処理は、サーバコ
ンピュータ300側のプログラムによって実行されるこ
とになり、パソコン410は、指示入力手段120及び
デザイン提示手段140としての機能を果たすだけでよ
い。現在、市販されている汎用パソコンは、OSソフト
ウェアとWebブラウザソフトウェアを標準装備してい
るものがほとんどである。サーバコンピュータ300と
して、Webサーバを用い、パソコン410に対してW
ebページを公開するようにすれば、指示入力手段12
0は、このWebページ上で指示入力を行うことができ
ればよく、デザイン提示手段140は、このWebペー
ジ上の情報を提示することができればよいため、市販の
汎用パソコンをそのままパソコン410として用いるこ
とが可能になる。
【0074】なお、前述の説明では、パソコン510
は、MOドライブ装置530が読み込んだ画像データを
大判カラープリンタ520へと引き渡す仲介機能だけを
備えていればよい、ということであったが、もちろん、
パソコン510がパソコン410と全く同じ機能を持っ
たパソコンであってもかまわない。この場合、顧客C
は、建材会社Xのショールームに出向くことなしに、施
工業者Zの作業場において、自分の嗜好に合致したデザ
インの画像データを作成する作業を行うことができるよ
うになる。また、上述のように、サーバコンピュータ3
00側に画像データ作成手段130としての機能をもた
せてしまえば、顧客Cは、自宅(施工現場W)の汎用パ
ソコンのWebブラウザから、サーバコンピュータ30
0内のデータベースにアクセスし、所望のデザインの画
像データを作成することができるため、施工業者Zの作
業場へすら出向く必要はなくなる。
【0075】図4の実施形態では、画像データはMOデ
ィスク20に格納されて受け渡しがなされているが、も
ちろん、画像データはこのような記録媒体を介して受け
渡しする必要はなく、オンラインで受け渡しを行うよう
にしてもかまわない。例えば、図4において、パソコン
410とパソコン510とをインターネットなどを介し
てオンライン接続すれば、MOディスク20を介さず
に、画像データを直接送受信することができるようにな
る。また、図4の実施形態では、施工業者Zの作業場と
施工現場Wとが地理的に別々の位置にある例を示した
が、もちろん、施工現場Wにパソコン510、大判カラ
ープリンタ520、MOドライブ装置530、大判用ラ
ミネータ540などの機器を持ち込むことができれば、
施工現場Wを施工業者Zの作業場として利用することも
可能である。
【0076】また、図4に示す実施形態では、壁紙のデ
ザインのもとになる画像(例えば図9のP1 〜P5 )は
全て予めデータベース内に用意されており、顧客は単に
それを選ぶだけであった。これに対し、デザインのもと
になる画像のうちの少なくとも1以上を顧客が持ち込ん
だ画像を使うようにしてもよい。この場合は、顧客が持
ち込んだ画像の原稿をスキャナー等で読み込んでデジタ
ルデータ化し、データベースに記憶させればよい。
【0077】さらに、最近では、インキを噴霧するノズ
ルが並べられたヘッドを、壁面に沿って移動させなが
ら、壁面に対して直接描画を行う機能を持った印刷装置
も利用されている。本発明を実施する上では、印刷手段
として、このような直接描画式の印刷装置を用いること
も可能である。
【0078】図10に上下方向に分割された2以上の区
画内に各種画像を嵌め込んで繋げた壁紙のデザインを例
示する。このように、1枚ものでありながらも、種々の
柄や画像を組み合わせることができる。
【0079】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、顧客の
要望に応じて、小ロット多品種の壁紙を短い納期で供給
することができ、しかも壁の寸法とレイアウト方向に制
約のない所望のデザインを有する壁紙を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な実施形態に係る壁紙の作成シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すシステムにおけるデータベース格納
手段内に格納されるデータベースの一例を示す説明図で
ある。
【図3】図2のデータベースに格納されている絵柄の一
例を示す平面図とその点線で囲む部分の拡大図である。
【図4】本発明に係る壁紙の作成システムをより実用に
即した形態で実施した一例を示すブロック図である。
【図5】図1に示すシステムにおける印刷基材シート供
給手段によって供給される印刷基材シートの具体的な構
成例を示す側断面図である。
【図6】図1に示すシステムにおけるラミネート加工手
段において用いられる表面保護シート40の具体的な構
成例を示す側断面図である。
【図7】図5に示す印刷基材シート上に図6に示す表面
保護シートを貼り付けた状態を示す側断面図である。
【図8】図1に示すシステムにおける印刷手段とラミネ
ート加工手段とを一体構造にした具体的な構成例を示す
側面図である。
【図9】分割画像を繋げた壁紙のデザインの一例を示す
平面図である。
【図10】別の壁紙のデザインを例示した平面図であ
る。
【符号の説明】
10 画像データ 20 MOディスク 30 印刷基材シート 31 裏打紙 32 樹脂コート層 33 水性インキ受容層 34 粘着剤層 35 離型シート 36 樹脂シート 40 表面保護シート 41 透明樹脂シート 42 粘着剤層 43 離型シート 44 感熱型接着剤層 45 凹凸模様 50 インキ層 60 インキジェットプリンタ 70 表面保護シート 75 表面保護シートの巻取 80 押圧ローラ 85 切断刃 86 ヒーター 90 壁紙 100 画像作成部 110 データベース格納手段 120 指示入力手段 130 画像データ作成手段 140 デザイン提示手段 150 画像データ出力手段 200 壁紙作成部 210 画像データ入力手段 220 印刷基材シート供給手段 230 印刷手段 240 ラミネート加工手段 300 サーバコンピュータ 350 ネットワーク 410 パターン(クライアントコンピュータ) 420 大判カラープリンタ 430 MOドライブ装置 510 パソコン 520 大判カラープリンタ 530 MOドライブ装置 540 大判用ラミネータ A 木目柄 A1 〜A3 領域 C 顧客 P0 大柄画像 P1 〜P5 分割画像 W 施工現場 X 建材会社(ショールーム) Y 印刷会社(建材部門) Z 施工業者(作業場)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EC26 EC69 FB01 FC06 HA44 2C061 AP10 AS06 BB10 HH03 HJ06 HK11 HN05 HN15 4F055 AA17 BA12 DA12 DA19 DA20 GA40 HA17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床から天井までの長さを有する長尺帯状
    の連続体で、上下方向に少なくとも2つ以上の区画に分
    割し、それぞれの区画に所定のデザインを付与してな
    り、且つ該デザインは少なくとも床から天井までの間に
    上下方向の周期を持たない画像を含むことを特徴とする
    壁紙。
  2. 【請求項2】 床から天井までの長さを有する長尺帯状
    の連続体で、上下方向に少なくとも2つ以上の区画に分
    割し、それぞれの区画に所定のデザインを付与してな
    り、且つ該デザインは少なくとも床から天井までの間に
    上下方向の周期を持たない画像を含んでなる壁紙を、顧
    客の要望に応じて作成するシステムであって、 壁紙のデザインに関するデータをデータベースとして格
    納するデータベース格納手段と、顧客の要求する床から
    天井までの寸法と各区画毎の上下方向の寸法とを示す指
    示入力を受け付ける指示入力手段と、前記データベース
    内のデータ及び前記指示入力に基づいて、各区画毎に所
    定のデザインを選択し、それらを繋いだ画像データを作
    成する画像データ作成手段と、前記画像データに基づい
    て顧客が要求した全体のデザインを提示するデザイン提
    示手段と、顧客から特定の画像データに対する出力指示
    が与えられた時に、これを出力する画像データ出力手段
    と、を有する画像作成部と、 前記画像データ出力手段から出力された画像データを入
    力する画像データ入力手段と、壁紙として利用可能な素
    材からなり印刷可能面を有する印刷基材シートを供給す
    る印刷基材シート供給手段と、供給された印刷基材シー
    トの印刷可能面上に、入力した画像データに基づいて無
    版印刷機を用いて印刷を行う印刷手段と、を有する壁紙
    作成部と、を備えることを特徴とする壁紙の作成システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の壁紙の作成システムに
    おいて、 データベース格納手段内のデータベースが、壁紙のデザ
    インに関する画像データとして、絵柄に関するデータと
    色調に関するデータとを有し、 指示入力手段が、さらに顧客の嗜好に合致した絵柄及び
    色調を示す指示入力を受け付ける機能を有し、 画像データ作成手段が、データベースを利用して顧客の
    嗜好に合致した絵柄及び色調を持った画像データを作成
    することを特徴とする壁紙作成システム。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の壁紙の作成シス
    テムにおいて、 画像データ出力手段が、携帯可能なデータ記録媒体に画
    像データを書き込むことによってデータ出力を行う機能
    を有し、 画像データ入力手段が、前記データ記録媒体から画像デ
    ータを読み出すことによってデータ入力を行う機能を有
    することを特徴とする壁紙の作成システム。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4のいずれかに記載の壁紙の
    作成システムにおいて、 画像作成部を、相互にネットワークで接続可能なサーバ
    コンピュータとクライアントコンピュータとによって構
    成し、少なくともデータベース格納手段をサーバコンピ
    ュータ側に設け、クライアントコンピュータから前記ネ
    ットワークを介してサーバコンピュータ内のデータベー
    スをアクセスできるようにしたことを特徴とする壁紙作
    成システム。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載の壁紙の
    作成システムにおいて、 壁紙作成部が、印刷済の印刷基材シートの印刷面上に表
    面保護シートを用いてラミネート加工するラミネート加
    工手段をさらに有することを特徴とする壁紙の作成シス
    テム。
  7. 【請求項7】 請求項2〜6のいずれかに記載の壁紙の
    作成システムにおいて、 印刷基材シート供給手段が、裏打紙上に樹脂コート層を
    形成してなる基材もしくは樹脂シート層からなる基材
    と、この基材表面に印刷可能面として形成された水性イ
    ンキ受容層と、を有する印刷基材シートを供給する機能
    を有し、 印刷手段が、微小なノズルから前記水性インキ受容層上
    に水性インキを吐出することにより印刷を行う機能を有
    することを特徴とする壁紙の作成システム。
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