JP7344712B2 - 情報処理システム、情報処理方法 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 ▲1▼ 平成30年9月13日にサトーホールディングス株式会社内の会議室で開催された営業説明会にて公開 ▲2▼ 令和1年5月10日にサトーホールディングス株式会社のウェブサイトにて公開(http://www.sato.co.jp/download/manual/printerdriver_utility/fx3-lx.html)
本発明は、プログラム、情報処理システム、および、情報処理方法に関する。
従来から、ネットワークを利用してサーバから端末にデータを配信することが行われている。例えば引用文献1には、情報配信要求端末を介して入力された配信希望情報及び配信希望時間帯をデータ格納部に格納し、データ格納部に格納された配信希望情報に基づき配信情報を生成し、配信情報を配信希望時間帯に情報受信端末に自動配信するようにしたサーバが記載されている。
特開2006-268078号公報
ところで、複数のプリンタを対象として印字用データを配信するシステムでは、状況あるいは期間に応じて配信する印字用データをプリンタごとに変更したい場合がある。例えば、複数の店舗の各々にプリンタを配置し、各店舗のプリンタでラベル等を印字して商品に貼付する用途では、特定の店舗においてのみ扱う限定商品があるため、この特定の店舗に配信する印字用データが他の店舗に配信する印字用データと異なることになる。このような場合、従来は、店舗ごとに配信するデータを用意して送信していたため、配信処理が煩雑であった。
そこで、本発明は、複数のプリンタに異なる内容を印字させる場合に、データの配信の手間を軽減することを目的とする。
本発明のある態様は、情報処理端末と、ネットワークを介して前記情報処理端末からデータを受信可能な複数のプリンタと、を含む情報処理システムであって、前記複数のプリンタの各々は、プリンタ識別情報によって識別可能であり、前記情報処理端末は、前記複数のプリンタの各々において印字に必要となる印字用データを記憶する記憶部と、ユーザによる操作入力に基づいて、前記複数のプリンタのうち前記印字用データに基づく印字を可能にするプリンタのプリンタ識別情報を選択する第1選択部と、を備える。各プリンタは、前記情報処理端末から前記印字用データを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記印字用データを記憶する記憶部と、前記情報処理端末の第1選択部によるプリンタ識別情報の選択結果に基づいて、前記記憶部が記憶する前記印字用データに基づく印字の可否を判定する判定部と、を備える。
本発明のある態様によれば、複数のプリンタに異なる内容を印字させる場合に、データの配信の手間を軽減することができる。
実施形態に係る情報処理システムのシステム構成図である。 実施形態に係るプリンタの斜視図である。 実施形態に係るプリンタの印字動作を説明する図である。 実施形態に係る情報処理装置のプロジェクトファイル作成画面の一例を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置において呼出しテーブル定義を表示する手順を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置において呼出しテーブルを表示する手順を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置において店名テーブルを表示する手順を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置においてサーバにプロジェクトファイルをアップロードする手順を示す図である。 実施形態に係るプリンタの操作手順を示す図である。 実施形態に係る情報処理システムの各装置のブロック図である。 実施形態に係る情報処理装置において配信期間を設定する手順を示す図である。 実施形態に係る情報処理システムのシーケンスチャートの一例である。 実施形態に係る情報処理装置において配信先を設定する手順を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置において配信先を設定する手順を示す図である。 実施形態に係る情報処理システムのシーケンスチャートの一例である。 実施形態に係る情報処理装置において配信可否を設定する手順を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置において加算値の上限値および下限値を設定する手順を示す図である。 実施形態に係るプリンタにおいて消費期限を決定するフローチャートである。 実施形態に係るプリンタにおいて消費期限を入力する手順を示す図である。
以下の説明において「オブジェクト」とは、例えば、印字媒体の印字有効範囲内の所定領域で規定され、当該所定領域内に印字対象として文字列およびコードのうち少なくともいずれかを含むものである。ユーザが印字媒体における印字内容を決定するときに、オブジェクトは印字有効範囲内で移動可能であることが好ましい。オブジェクトが印字有効範囲内で移動した場合には、オブジェクトに含まれる文字列やコードも移動することになる。オブジェクトに含まれる印字対象として、文字列又はコードに限定するものではなく、それに加えて図形、記号若しくはマーク等を含むものであってもよい。
以下の説明において「プリンタ識別情報」とは、複数のプリンタの中から個々のプリンタを識別するための情報であれば如何なる情報であってもよい。例えば、プリンタのシリアル番号、MAC(Media Access Control address)アドレス、ユーザによって個々のプリンタに一意に割り当てられたコード等がプリンタ識別情報となりうる。
本開示における「記憶装置」は、情報処理端末に内蔵されるメモリあるいはストレージであってもよいし、情報処理端末の外部の装置(例えば、HDD(Hard Disk Drive)あるいはUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部の記憶装置やデータベースサーバ)であってもよい。
本開示において、ラベル等の印字媒体に対する印字可否は、実質的に印字媒体の発行可否を意味する。
(1)システム概要
以下、本発明の情報処理システムの一実施形態であるデータ配信システム1について、図1~図3を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るデータ配信システム1のシステム構成図である。図2は本実施形態に係るプリンタの斜視図であり、図3は本実施形態に係るプリンタの印字動作を説明する図である。
図1に示すように、本実施形態のデータ配信システム1では、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)等のネットワークNWを介して、情報処理装置2と複数のプリンタ3-A,3-B,3-C,3-D,3-E,…が、サーバ5に接続されている。
本実施形態の例では、データ配信システム1は、複数の店舗を運営する販売業者によって運用され、各店舗で販売する商品にラベルを発行するためのシステムである。なお、本実施形態では、ラベルが発行される場所が店舗である場合を例として説明するが、実際には工場等でラベルが発行される場合もある。
販売業者の本部には情報処理装置2が配置される。情報処理装置2(以下、「PC2」という。)は、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末等のコンピュータ装置である。各店舗には、少なくとも1台のプリンタが配置される。例えば、プリンタ3-A,3-B,3-C,3-D,3-EがそれぞれA店、B店、C店、D店、E店に配置されるといった具合である。なお、以下の説明では、複数のプリンタに対して共通した事項について言及するときには、「プリンタ3」と表記する。
本部では,PC2を使用してラベルの基本的なレイアウトデザインを設計する。各店舗では、本部から提供されるラベルのレイアウトデザインを基に、商品に貼付するラベルを発行する。
PC2には、ラベルのレイアウトデザインについてのデータのほか、ラベルに含まれる各項目のデータ、各種設定、店舗の情報等を包含するプロジェクトファイルを作成するラベル作成アプリケーションプログラム(以下、適宜「ラベル作成アプリケーション」という。)がインストールされている。ラベル作成アプリケーションを実行することで作成されたプロジェクトファイルは、PC2からプリンタ3にサーバ5を介して配信される。つまり、ユーザの所定の操作に応じて情報処理装置2からサーバ5に対してプロジェクトファイルがアップロードされ、所定のタイミングでサーバ5からプリンタ3にダウンロードされる。
プリンタ3には、プロジェクトファイルを基にラベルを発行するラベル発行アプリケーションプログラム(以下、適宜「ラベル発行アプリケーション」という。)がインストールされている。ラベル発行アプリケーションを実行することで、ラベルのレイアウトデザイン、ラベルに含まれる各項目のデータ等を特定する発行データを選択し、あるいは必要に応じて選択した発行データを編集し、発行データを基にラベルを発行することができる。
プロジェクトファイルおよび発行データについては後述する。
本実施形態のデータ配信システム1において、プリンタ3としては、形態や印字方式等を限定する意図はないが、例示的な感熱式のプリンタ3について図2および図3を参照して説明する。
図2に示すように、本実施形態のプリンタ3は、筐体42とカバー43を備え、カバー43の上部には表示パネル34aが配置される。表示パネル34aは、カバー43が閉鎖した状態においてユーザに対する入出力インタフェースを提供し、例えばタッチパネル機能を備えた液晶表示パネルである。
図3に示すように、プリンタ3の内部には、収容室48にロール紙Rが収容される。ロール紙Rは、帯状の台紙上に予め決められた間隔毎に仮着された複数枚のラベルを有する連続紙Pがロール状に巻回されたものである。例えば、ラベルの表面には感熱発色層が形成され、ラベルの裏面には粘着層が形成され、当該粘着層が台紙の剥離面に付着した状態となっている。
カバー43は、端部にある軸部49を中心にして筐体42に対して揺動可能であり、収容室48を開放又は閉鎖する。ロール紙Rを収容室48に収容するには、カバー43を開放状態とする。
図3に示すように、筐体42の搬送方向下流側には、プラテンローラ45が正逆方向に回動自在の状態で軸支されている。プラテンローラ45は、ロール紙Rから繰り出される連続紙Pを搬送する搬送手段であり、連続紙Pの幅方向に沿って延在した状態で形成されている。なお、プラテンローラ45は、ステッピングモータ(図示せず)等に機械的に連結されて駆動される。
プリンタ3は、サーバ5からプロジェクトファイルを受信し、後述するように、ユーザの操作に基づいて印字データを生成する。
サーマルヘッド46は、カバー43が閉鎖状態のときにプラテンローラ45と対向するように、カバー43に配置され、印字データに基づいて連続紙Pのラベル上に印字する。サーマルヘッド46の印字面には、通電により発熱する複数の発熱抵抗体(発熱素子)が連続紙Pの幅方向(ライン方向)に沿って並んで設置されている。サーマルヘッド46は、印字データの各ラインに対応する発熱素子を選択的に通電させてラベルの感熱発色層を変色させることにより印字する。
サーマルヘッド46によって印字された連続紙Pは、カバー43と閉鎖状態のときの筐体42とカバー43の隙間である排出口47(図2参照)からプリンタ3の外部に排出される(つまり、ラベルが発行される)。店舗の従業員は、排出口47から排出された連続紙Pの台紙からラベルを剥がし、当該ラベルを店舗内の商品に貼付する。
(2)ラベル発行までの流れ
次に、図4~図9を参照して、PC2によってプロジェクトファイルが作成され、プリンタ3によってラベルが発行されるまでの一連の流れについて説明する。
図4は、PC2のプロジェクトファイル作成画面の一例を示す図である。図5は、PC2において呼出しテーブルを表示する手順を示す図である。図6は、PC2において店名テーブルを表示する手順を示す図である。図7は、PC2において呼出しテーブル定義を表示する手順を示す図である。図8は、PC2においてサーバにプロジェクトファイルをアップロードする手順を示す図である。図9は、プリンタ3においてラベルを発行するときの操作手順を示す図である。
(2-1)プロジェクトファイルの作成
図4は、ラベル作成アプリケーションを起動したときにPC2に表示されるPC画面G1(プロジェクトファイル作成画面)の一例である。プロジェクトファイル作成画面においてユーザは、ラベルの印字有効範囲に配置すべきオブジェクトを設定することで、プリンタ3によって発行されるラベルをデザインすることができる。
ラベル作成アプリケーションでは、プロジェクトファイルによってデータが管理される。プロジェクトファイルは、ラベル作成アプリケーションによって作成されたデータの管理単位を示すファイルであり、各プリンタ3にサーバ5を介して配信される。
図4に示すように、PC画面G1は、指示ボタン群101、オブジェクトボタン群102、デザインウィンドウ103、プロジェクト設定部104、および、オブジェクトプロパティ設定部105を含む。
プロジェクト設定部104には、プロジェクトファイルに含まれるデータが階層構造で表示される。この階層構造で示すように、プロジェクトファイルは、呼出しテーブルと、レイアウトデータと、店名テーブルとを含む。
呼出しテーブル(印字用データの一例)は、プリンタ3のラベル発行アプリケーションにおいてラベルを印字するためのデータである。
レイアウトデータは、呼出しテーブルと組み合わせてプリンタ3でラベルを発行するためのデザインデータであり、例えば編集の際にPC画面G1のデザインウィンドウ103に表示される。
店名テーブルには、プロジェクトファイルの配信先の店舗に配置されているプリンタのプリンタID(プリンタ識別情報)に対応する情報が登録されている。
デザインウィンドウ103は、ラベルの作成・編集エリアに相当し、この作成・編集エリア内にオブジェクトを配置・移動する操作を行うことで、ラベルがデザインされる。つまり、デザインウィンドウ103は、ラベルのレイアウトデザインを行うウィンドウである。本実施形態の例では、「品名」項目に対応するオブジェクトOBJ1、「名称」項目に対応するオブジェクトOBJ2、「内容量」項目に対応するオブジェクトOBJ3、および、「消費期限」項目に対応する日時オブジェクトであるオブジェクトOBJ4の4つのオブジェクトを含むラベルがデザインされる場合が例示される。
ボタンb2(「入力画面」)を操作すると、デザインウィンドウ103に代えて、各オブジェクトに含まれる文字列又はコードを入力するウィンドウ(図示せず)が表示される。当該ウィンドウが表示された状態でボタンb1(「レイアウト」)を操作すると、デザインウィンドウ103に戻る。
オブジェクトボタン群102は、デザインウィンドウ103上のオブジェクトを選択して移動させる操作、あるいは、オブジェクトを新たに設定する操作を行う部分である。オブジェクトボタン群102では、オブジェクトとして文字列オブジェクト、価格オブジェクト、バーコードオブジェクト、日時オブジェクト、グラフィックオブジェクト等が選択可能である。オブジェクトの各種設定は、オブジェクトプロパティ設定部105において行うことが可能である。
図4に示す例では、選択されているオブジェクトOBJ1に対する各種設定をオブジェクトプロパティ設定部105において行うことができる。例えば、オブジェクトプロパティ設定部105の項目名(この例では「品名」)によって、デザインウィンドウ103内のレイアウトデザイン内で使用される項目が設定される。入力方法として「固定」又は「発行時」が選択可能である。入力方法として「固定」が選択された場合には、「データ」の欄にセットされた値(この例では、「チキンカツサンド」)が印字される設定であることを示し、入力方法として「発行時」が選択された場合には、「データ」の欄にセットされた初期値がプリンタ3のラベル発行アプリケーションにおいて変更可能であることを示す。
指示ボタン群101内のボタン操作を行うことで、プロジェクトファイルのストレージからの読み出すこと、プロジェクトファイルをストレージに保存すること、あるいは、プロジェクトファイルをサーバ5にアップロードすること等が可能である。
次に、図5~図7を参照して、呼出しテーブルおよび店名テーブルについて説明する。
ラベルに印字するためのデータを呼出しテーブルに登録するには、予めデータを定義する必要がある。そのデータ定義を行うためには、図5に示すように、プロジェクト設定部104の「呼出しテーブル」を操作する(例えば、右クリックして「定義」を選択操作する)ことで呼出しテーブル定義のウィンドウW1を表示させる。ウィンドウW1の呼出しテーブル定義データTL1には、「品名」、「名称」、「内容量」、「消費期限」の4個の項目名が定義された例が示されている。呼出しテーブル定義データTL1の各項目名に対応するレコードには、例えば「桁数」、「桁数チェック」、「文字種チェック」等の各フィールドの値が入力される。
「桁数」、「桁数チェック」、「文字種チェック」等の各フィールドの値は、ラベルレイアウト、ラベル上の表示内容の整合性等の観点から、ユーザによって入力される各項目名に対応する文字列に対するチェックを行うために設けられているが、必須ではない。
「桁数」フィールドの値は、各項目名に対応する文字列の最大桁数の値を示す。「桁数チェック」フィールドの値は、呼出しテーブルにおいて項目名に対応する文字列が入力されているかのチェックの有無、あるいは、項目名に対応する文字列の桁数が「桁数」フィールドの値以下であるかについてのチェックの有無を示す。「文字種チェック」フィールドの値は、項目名に対応する文字列の文字種(数字、あるいは数字以外の文字列)のチェックを有無、チェックする場合の文字種の指定を示す。
ユーザがウィンドウW1において入力を行い、呼出しテーブル定義データTL1を作成することで、ラベルに印字するための項目名が呼出しテーブルに登録される(つまり、項目が定義される)。
呼出しテーブル定義のウィンドウW1には、配信期間設定部201、配信先設定部202、および、配信可否設定部203が設けられるが、これについては後に説明する。
呼出しテーブル定義データTL1を作成した後に、ユーザは、呼出しテーブルにおいて印字データの登録を行う。図6に示すように、プロジェクト設定部104の「呼出しテーブル」を操作する(例えば、ダブルクリックするか、あるいは右クリックして「開く」を選択操作する(図5参照))ことで呼出しテーブルTL2が表示される。
呼出しテーブルTL2には、呼出しテーブル定義データTL1(図5参照)で定義された「品名」、「名称」、「内容量」、「消費期限」の4個の項目名のフィールドに加え、「呼出しNo.」と「レイアウト指定」の各フィールドが設けられる。
呼出しテーブルTL2の各レコードは1つのラベルを発行するためのラベルレイアウトと定義された各項目名のデータ(文字列)を示している。この各レコードのデータを以下では、「発行データ」(個別データの一例)という。ユーザは、呼出しテーブルTL2に各項目名に対応する文字列を入力することで、ラベルのレイアウトと各項目名に対応する文字列とを対応付けることができる。なお、呼出しテーブルTL2には複数のレコードを設けなくてもよく、1つのレコード(つまり、1つの発行データ)のみであってもよい。
呼出しテーブルTL2では、呼出しNo.によって発行データが特定される。プリンタ3のラベル発行アプリケーションでは、呼出しNo.によって発行データが呼び出される。
呼出しテーブルTL2において「レイアウト指定」フィールドの値は、デザインウィンドウ103(図4参照)で作成された1又は複数のレイアウトデータのいずれかのレイアウトデータを示す値である。この例では、「レイアウト指定」フィールドの値は、[1]内容表示ラベルと[2]期限ラベルの2つのレイアウトデータが作成済みである場合に、各発行データがこの2つのレイアウトデータのうちいずれのレイアウトデータに対応するかを示している。
例えば、図4のPC画面G1に示したデザインウィンドウ103内のラベルデザインでは、呼出しテーブルTL2の呼出しNo.:1(呼出し名:「チキンカツサンド」)のレコードに対応する発行データが表示されている。
この例では、デザインウィンドウ103のラベルデザインは、呼出しNo.:1に対応するレコードの「レイアウト指定」フィールドの値([1]内容表示ラベル)に対応する。品名に対応するオブジェクトOBJ1内の文字列は、呼出しテーブルTL2の呼出しNo.:1のレコードの「品名」フィールドの値に対応する。名称に対応するオブジェクトOBJ2内の文字列は、呼出しテーブルTL2の呼出しNo.:1のレコードの「名称」フィールドの値に対応する。内容量に対応するオブジェクトOBJ3内の文字列は、呼出しテーブルTL2の呼出しNo.:1のレコードの「内容量」フィールドの値に対応する。
呼出しNo.:1に対応するレコードの「消費期限」フィールドの値は、消費期限に対応する日時オブジェクトであるオブジェクトOBJ4内の日付の最大桁数を示す。デザインウィンドウ103のラベルデザインにおいて、消費期限に対応するオブジェクトOBJ4内の日付として、例えばPC2の基準日付あるいは現在日付が表示される。なお、プリンタ3でのラベル発行時には、オブジェクトOBJ4内の値は、プリンタ3のラベル発行アプリケーションにおいて設定される基準日付、あるいは、当該基準日付に対して所定の加算値を加算した日時となる。
以上のようにしてPC2のユーザは、呼出しテーブルTL2にデータを登録することで、異なるレイアウトのラベルや、同一のレイアウトであるが各項目の印字内容が異なるラベルを設計することができる。例えば、図6に示す例では、呼出しNo.:1~3の各々に対応する発行データは、同一のレイアウト([1]内容表示ラベル)であるが各項目の印字内容が異なるラベルに対応する。呼出しNo.:100に対応する発行データは、呼出しNo.:1~3とは異なるレイアウト([2]期限ラベル)のラベルに対応する。
図7に示すように、プロジェクト設定部104の「店名テーブル」を操作する(例えば、ダブルクリックする)ことで店名テーブルTL3を表示させることができる。
図示の例では、店名テーブルTL3の各レコードは、「登録番号」、「店名」、「住所」、「電話番号」の各フィールドの値を含む。登録番号は、プロジェクトファイルの配信先となるプリンタ3を特定する値であり、プリンタID(プリンタ識別情報)と対応づけられている。店舗によっては複数のプリンタ3が配置されている場合があるため、登録番号と店名は必ずしも1対1で対応しない。図7の例では、F店に登録番号:6,7の2台のプリンタ3が配置されていることを示している。なお、図7には図示しないが、所定のユーザ操作に基づいて、店名テーブルTL3に新たな登録番号のレコードを追加し、あるいは店名テーブルTL3から既存のレコードを削除することが可能である。
店名テーブルTL3は、プロジェクトファイルの配信先であるプリンタ3を特定するためのデータであり、各店舗についての「住所」および「電話番号」の各フィールドは必ずしも必要ない。
以上説明したようにして、PC2のラベル作成アプリケーションでは、レイアウトデータ、呼出しテーブル、および、店名テーブルが作成される。そして、指示ボタン群101内の出力ボタンを操作することで、レイアウトデータ、呼出しテーブル、および、店名テーブルを含むプロジェクトファイルがサーバ5にアップロードされる。
具体的には、指示ボタン群101内の出力ボタンを操作すると、図8に示すようにデータ出力のウィンドウW2が表示される。ウィンドウW2の出力先選択部204では、出力先としてPC2内のストレージ(「デバイスとドライブ」)又はサーバ5(「サーバ」)が選択可能である。ここで、「サーバ」を選択すると、ウィンドウW3が表示される。ウィンドウW3において、サーバ5に対応するアドレス(URL)、ログインID、および、プロジェクトファイルのファイル名を入力してOKボタンを操作することでプロジェクトファイルのアップロードが行われる(ウィンドウW4)。なお、ウィンドウW3では、安全のためにパスワードによる認証を行ってもよい。
図8に示す例では、「サンドイッチデータ」というファイル名のプロジェクトファイルがサーバ5にアップロードされる。
(2-2)ラベルの発行
プリンタ3においてラベルを発行するときの手順は以下のとおりである。
先ず、プリンタ3のラベル発行アプリケーションを起動させ、プロジェクトファイルをサーバ5からダウンロードする操作を行う。次いで、図9のプリンタ画面g1に示すように、ダウンロードしたプロジェクトファイルの中から、ユーザが発行したいラベルに対応するプロジェクトファイルとして、「サンドイッチデータ」を選択する。
次いで表示されるプリンタ画面g2は、選択されたプロジェクトファイルにおいて呼出しNo.を入力するための入力ボックスbx1を含む。ここで入力される呼出しNo.は、プロジェクトファイル内の呼出しテーブル(図6参照)の呼出しNo.に対応する。例えば、入力ボックスbx1に呼出しNo.:003を入力した場合には、図6の呼出しテーブルの呼出しNo.:3に対応するレコードの発行データが呼び出され、プリンタ画面g3が表示される。
プリンタ画面g3には、初期値として呼出しNo.:3に対応する発行データの各項目の値が発行データ表示部206に表示される。発行データ表示部206では、消費期限に対応する値は、プリンタ3の基準日付である。
プリンタ画面g3において確定ボタンが操作された場合、プリンタ画面g4が表示される。プリンタ画面g4は、プレビューボタンb4、確定ボタンb5、発行枚数を入力するための入力ボックスbx2、および、入力ボックス群207を含む。
入力ボックス群207は、発行データの各項目に対応する入力ボックスからなる。ラベル作成アプリケーションにおいてデータの入力方法が「発行時」(図4のオブジェクトプロパティ設定部105参照)に設定されていた場合には、入力ボックスを選択し、例えばソフトウェアキーボードSKを操作することでユーザが文字列を編集することができる。
プリンタ画面g4において確定ボタンb5を操作することでラベルが発行される。なお、ラベル発行前にプレビューボタンb4を操作することで、ラベルのプレビュー画像を表示させることができる。
(3)データ配信システム1の構成
次に、図10を参照して、データ配信システム1に含まれるPC2、プリンタ3、および、サーバ5の構成について説明する。
(3-1)PC2
図10に示すように、PC2は、制御部21、ストレージ22(記憶部の一例)、操作入力部23、表示部24、および、通信部25を備える。通信部25は、サーバ5との間で通信を行う通信インタフェースである。
制御部21は、マイクロプロセッサを主体として構成され、PC2全体を制御する。例えば、制御部21に含まれるマイクロプロセッサは、ストレージ22に記録されているラベル作成アプリケーションプログラムをロードして実行し、その実行結果を表示部24に表示する。
ストレージ22は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSD(Solid State Drive)であってもよい。ストレージ22は、ラベル作成アプリケーションプログラムのほか、ラベル作成アプリケーションを実行することで作成されたプロジェクトファイル、各店舗に配置されるプリンタ3のプリンタID(店名テーブルの登録番号に対応するプリンタID)等を記憶する。
図10に示すように、ラベル作成アプリケーションは、データ作成モジュール211、受信可能化モジュール212、データ選択モジュール213、条件設定モジュール214を含む。
データ作成モジュール211は、プロジェクトファイル作成画面においてGUI(Graphical User Interface)を提供し、操作入力部23に対するユーザ操作に応じて、プロジェクトファイル(レイアウトデータ、呼出しテーブル、店名テーブル)を作成し、更新し、ストレージ22に保存する処理を行う。この処理には、以下の内容(1-i)~(1-iv)が含まれる。
(1-i) ラベルの印字有効範囲内に、ラベル内の項目に対応するオブジェクトを配置してレイアウトデータを作成、更新すること
(1-ii) 各オブジェクトに対する各種設定を行うこと
(1-iii) 呼出しテーブル定義データを作成し、それに応じて呼出しテーブルを作成することで、呼出しNo.に対応する各発行データに対してレイアウトデータと各項目の値(文字列)を対応付けること
(1-iv) 店名テーブルを作成、更新すること
受信可能化モジュール212は、プロジェクトファイルを各プリンタ3が受信可能な状態とするモジュールである。具体的には、受信可能化モジュール212は、通信部25を介してプロジェクトファイルをサーバ5にアップロードする。受信可能化モジュール212は、第1受信可能化手段および第2受信可能化手段の一例である。
データ選択モジュール213および条件設定モジュール214については後述する。
表示部24は、例えば液晶表示パネルを含み、ラベル作成アプリケーションの実行結果を表示する。
操作入力部23は、例えば、ポインティングデバイス、タッチパネル等の入力デバイスを含む。表示部24がタッチパネル入力用表示パネルを備える場合、表示部24は、操作入力部23の一部を構成する。
(3-2)プリンタ3
図10に示すように、プリンタ3は、制御部31(設定部の一例)、ストレージ32、操作入力部33(入力部の一例)、表示部34(出力部の一例)、搬送部35、印字部36、および、通信部37を備える。通信部37は、サーバ5との間で通信を行う通信インタフェースである。
制御部31は、マイクロプロセッサを主体として構成され、プリンタ3の全体を制御する。ストレージ32は、不揮発性のメモリであり、例えばフラッシュメモリ等のSSDであってもよい。
例えば、制御部31に含まれるマイクロプロセッサは、ストレージ32に記録されているファームウェアおよびラベル発行アプリケーションプログラムをロードして実行する。
制御部31は、サーバ5に対してプロジェクトファイルの送信を要求し、当該要求に応じて送信されるプロジェクトファイルを通信部37を介して受信し、ストレージ32に保存する。制御部31がサーバ5に対してプロジェクトファイルの送信を要求するタイミングは限定するものではないが、例えば、プリンタ3の起動時、毎日の所定の時刻、あるいは、ユーザによって所定のダウンロード操作が行われたタイミング等である。通信部37は、プロジェクトファイルを取得する取得部の一例である。
ストレージ32は、ファームウェアおよびラベル発行アプリケーションプログラムのほか、プリンタ3のプリンタIDを記憶する。このプリンタIDは、PC2に記録される店名テーブルの登録番号に対応している。後述するように、プリンタIDは、プリンタ3自身が配信先であるか否か判定するために参照される。
表示部34は、表示パネル34a(図2参照)を有し、表示パネル34a上にラベル発行アプリケーションの実行結果を表示する。操作入力部33は、表示パネル34aに設けられるタッチパネル入力とその入力回路を含む。
ラベル発行アプリケーションを実行することで行われる処理は、例えば、以下の処理を含む。
(2-i) ストレージ32に保存されているプロジェクトファイルの中からユーザ操作に基づいてプロジェクトファイルを特定すること
(2-ii) 特定されたプロジェクトファイルの中からユーザの呼出しNo.の選択入力に基づいて、呼出しNo.に対応する発行データを読み出すこと(呼び出すこと)
(2-iii) 読み出した発行データのうち編集可能な値(文字列)をユーザ操作に応じて変更すること
(2-iv) ラベルの発行可否のための設定を行うこと
制御部31は、ファームウェアを実行することで、発行データを印字用のビットマップデータ(印字データ)に変換し、印字データのライン毎のデータであるラインデータを順次、印字部36へ送出する。搬送部35および印字部36は、順次送出されるラインデータに基づいて印字を行う。
搬送部35は、プラテンローラ45(図3参照)、および、図示しないモータ駆動回路およびステッピングモータを含み、プリンタ3内の連続紙Pの搬送を行う。例えば、ファームウェアによる搬送要求に基づき、モータ駆動回路が、プラテンローラ45の回転を制御するステッピングモータを駆動することによって、連続紙Pを搬送させる。
印字部36は、サーマルヘッド46(図3参照)および図示しないヘッド駆動回路を含む。ヘッド駆動回路は、ラインデータに基づきサーマルヘッド46の各発熱素子に選択的に電流を流すことで、連続紙Pのラベル上に印字を行う。
(3-3)サーバ5
サーバ5は、制御部51、ストレージ52、および、通信部53を備える。通信部53は、PC2およびプリンタ3との間で通信を行う通信インタフェースである。
ストレージ52は、例えばHDD等の大容量記憶装置であり、PC2から送信されるプロジェクトファイルをログインIDと対応付けて記憶する。
制御部51は、マイクロプロセッサを主体として構成され、サーバ5の全体を制御する。制御部51は、例えば、プリンタ3からの要求に応じてプロジェクトファイルを送信するように通信部53を制御する。
(4)呼出しテーブルによる配信設定
次に、呼出しテーブルによる配信設定について、図11~図16を参照して説明する。
PC2で実行されるラベル作成アプリケーションでは、各プリンタ3に対する配信設定を呼出しテーブルに登録することができる。
(4-1)配信期間の設定(図11,図12)
図11は、ラベル作成アプリケーションおいて配信期間を設定する手順を示す図である。図12は、本実施形態に係るデータ配信システム1のシーケンスチャートの一例である。
配信期間の設定は、呼出しテーブルの各発行データに対して配信開始日及び/又は配信終了日を設定することである。配信開始日及び/又は配信終了日を設定することで、所望の期間に特定の発行データに基づくラベルをプリンタ3側で発行できないように制御することができる。例えば、店舗での商品の販売開始日や販売終了日に応じて、当該商品に対応する発行データの配信期間が設定され、あるいは、期間限定の商品に対応する発行データの配信期間が設定される。そのため、バレンタインデーやクリスマスなどイベント商品や季節商品など、限定期間のみ商品が有効となる場合に、イベントの度にプロジェクトファイルを配信する手間や、プリンタ3側でプロジェクトファイルを入れ替える手間を軽減することができる。
配信期間を設定する際に、ラベル作成アプリケーションのデータ選択モジュール213(図10参照)は、ユーザによる操作入力に基づいて、各プリンタ3によって発行データに基づく印字が可能になる日付(配信開始日)、および、印字が不可能となる日付(配信終了日)のうち少なくともいずれか一方の日付を選択する。データ選択モジュール213は、第2選択手段の一例である。
具体的には、図11に示すように、ユーザ操作に応じて呼出しテーブル定義データTL1のウィンドウW5を表示させ、配信期間設定部201を操作してチェックマークを表示させる。その後に呼出しテーブルTL2を表示させると、呼出しテーブルTL2には、「配信開始日」および「配信終了日」の各フィールドが設けられる。「配信開始日」及び/又は「配信終了日」の各フィールドに値(日付)を入力することで、配信期間が設定される。
図12を参照すると、配信期間が設定された場合のラベルの発行動作は以下のとおりである。
呼出しテーブルに配信期間が設定された後に、ユーザの操作に応じて、PC2のラベル作成アプリケーションは、当該呼出しテーブルを含むプロジェクトファイルをサーバ5に送信する(ステップS2)。サーバ5は、PC2から受信したプロジェクトファイルをストレージ52に保存する(ステップS4)。
サーバ5は、プリンタ3からの要求に応じて当該プロジェクトファイルをプリンタ3に送信し(ステップS6)、プリンタ3は、受信したプロジェクトファイルをストレージ32に保存する(ステップS8)。
その後、プリンタ3は、図9に示したように、ユーザ操作に応じて選択されたプロジェクトファイルを読み出し(ステップS10)、呼出しNo.の入力を受け付ける(ステップS12)。次いで、プリンタ3は、現在日付が、入力された呼出しNo.によって呼び出される発行データの配信期間内であるか否か判定する(ステップS14)。現在日付が発行データの配信期間内である場合には、プリンタ画面g3(図9)に示したように発行データが表示され(ステップS16)、ラベルが発行可能な状態となる。逆に、現在日付が発行データの配信期間内ではない場合には、発行データが表示されず、あたかも当該発行データが存在しないかのように処理される。
本実施形態のデータ配信システム1では、プリンタ3は、ダウンロードするタイミングが配信期間内であるか否かに関わらず同一のプロジェクトファイルを取得するが、現在日付と配信期間の設定に応じて呼び出し可能な発行データを選択する。換言すれば、現在日付と配信期間の設定に応じて、プロジェクトファイルに含まれる呼出しテーブルのすべての発行データの中から呼び出し可能な発行データのフィルタリング処理が行われる。
別の観点では、いったんプロジェクトファイルをサーバ5から取得すれば、プリンタ3のラベル発行アプリケーションは、現在日付に応じて発行データの呼出しの可否を判定する。そのため、オフラインの環境においても各呼出しNo.に対応するラベルの発行可否を判定することができる。
(4-2)配信先の設定(図13~図15)
図13は、ラベル作成アプリケーションにおいて配信先を設定する手順を示す図である。図14は、ラベル作成アプリケーションにおいて配信先を設定する手順を示す図である。図15は、本実施形態に係るデータ配信システム1のシーケンスチャートの一例である。
配信先の設定とは、呼出しテーブルに登録されている登録番号の中から配信先を設定することである。呼出しテーブルの登録番号はプリンタIDに対応付けられているため、登録番号の中から配信先を設定することは、配信先のプリンタ3を設定することを意味する。配信先を設定することにより、例えば特定の店舗においてのみ特定の発行データに基づくラベルを発行できる、あるいは発行できないように制御することができる。例えば、特定の店舗で扱っていない商品のラベルを当該店舗で発行できないようにする、あるいは特定の店舗でのみ扱っている商品のラベルを当該店舗でのみ発行できるようにすることができる。
配信先を設定する際に、ラベル作成アプリケーションのデータ選択モジュール213(図10参照)は、ユーザによる操作入力に基づいて、複数のプリンタ3のうち発行データに基づく印字を可能にするプリンタのプリンタIDを選択する。データ選択モジュール213は、第1選択手段および第1選択部の一例である。
具体的には、図13に示すように、ユーザ操作に応じて呼出しテーブル定義データTL1のウィンドウW7を表示させ、配信先設定部202を操作してチェックマークを表示させる。その後に呼出しテーブルTL2を表示させると、ウィンドウW8の呼出しテーブルTL2には、「配信先」フィールドが設けられる。「配信先」フィールドの初期値は「全端末」となっている(すべてのプリンタ3に配信する設定となっている)。ここで、いずれかの呼出しNo.に対応する「配信先」フィールドを選択操作することで図14のウィンドウW9が表示され、当該呼出しNo.に対応する配信先を設定することができる。ウィンドウW9は、一例として呼出しNo.:1に対応する配信先を設定する例を示している。
ウィンドウW9には、選択可能な配信先として店名テーブルTL3(図7参照)に登録されているすべての登録番号に対応する店舗が表示される。図7の例では、F店に2台のプリンタ3が配置されているため、選択可能な配信先として[6]F店(登録番号:6)と[7]F店(登録番号:7)は区別して表示される。このウィンドウW9において、選択可能な配信先の中からいずれかの登録番号の店舗を選択した状態でボタンb11を操作することで、当該登録番号の店舗が選択済みの配信先として設定される。また、選択済みの配信先の中からいずれかの登録番号の店舗を選択した状態でボタンb12を操作することで、当該登録番号の店舗が選択済みの配信先から解除される。
選択済みの配信先として(2)B店を設定した後に呼出しテーブルTL2を表示させると、ウィンドウW10に示すように、呼出しNo.:1に対応する配信先として「(2)B店」が設定される。
図15を参照すると、配信先が設定された場合のラベルの発行動作は以下のとおりである。
呼出しテーブルに配信先が設定された後に、ユーザの操作に応じて、PC2のラベル作成アプリケーションは、当該呼出しテーブルを含むプロジェクトファイルをサーバ5に送信する(ステップS20)。サーバ5は、PC2から受信したプロジェクトファイルをストレージ52に保存する(ステップS22)。
サーバ5は、プリンタ3からの要求に応じて当該プロジェクトファイルをプリンタ3に送信し(ステップS24)、プリンタ3は、受信したプロジェクトファイルをストレージ32に保存する(ステップS26)。
その後、プリンタ3の制御部31は、図9に示したように、ユーザ操作に応じて選択されたプロジェクトファイルを読み出し(ステップS28)、呼出しNo.の入力を受け付ける(ステップS30)。次いで、プリンタ3の制御部31(判定部の一例)は、入力された呼出しNo.によって呼び出される発行データが、自身が配信先であるか否か判定する(ステップS32)。自身が配信先である場合には、プリンタ画面g3(図9参照)に示したように発行データが表示され(ステップS34)、ラベルが発行可能な状態となる。逆に、自身が配信先でない場合には、発行データが表示されず、あたかも当該発行データが存在しないかのように処理される。
本実施形態のデータ配信システム1では、複数のプリンタ3の各々は、自身が配信先であるか否かに関わらず同一のプロジェクトファイルを取得するが、配信先の設定と自身のプリンタIDに応じて呼び出し可能な発行データを選択する。換言すれば、配信先の設定と自身のプリンタIDに応じて、プロジェクトファイルに含まれる呼出しテーブルのすべての発行データの中から呼び出し可能な発行データのフィルタリング処理が行われる。
配信先の設定を行うことは、チェーン店やフランチャイズ店等、複数の店舗を運営する状況において、一部の店舗で地域限定商品等の特別な商品を取り扱っている場合(つまり、当該店舗でのみ特定のラベルの発行を可能とする場合)に有効である。その場合に、PC2を操作する本部側では、店舗ごとにプロジェクトファイルを用意する必要がなく、複数の店舗に対して共通のプロジェクトファイルで管理することができるという利点がある。
例えば、特定のラベルについてA店で発行可能、B店で発行不可に設定している場合、A店で使用していたプリンタ3をB店で使用したいときでも当該プリンタ3のプリンタIDを書き換えるだけで、当該プリンタ3をB店で発行可能にすることができる。
(4-3)プリンタ3側での設定のオン・オフ
プリンタ3のラベル発行アプリケーションは、上述した配信期間の設定および配信先の設定をプリンタ3側で有効とするか否かについて、ユーザの操作入力に基づいて設定するようにしてもよい。そして、上述した配信期間の設定および配信先の設定をプリンタ3側で有効とないように設定された場合には、図12のステップS14又は図15のステップS32の判定結果に関わらず、入力された呼出しNo.に対応する発行データを表示させ、当該発行データに基づいてラベルを発行可能とする。
配信期間の設定および配信先の設定の有効/無効をプリンタ3側で設定することで、各店舗においてラベルの発行についての裁量自由度を持たせることができる。
(4-4)配信可否の設定(図16)
図16は、ラベル作成アプリケーションにおいて配信可否を設定する手順を示す図である。
配信可否の設定は、呼出しテーブルの各発行データに対して配信可能か否かを設定することである。配信可否を設定することで、発行データごとに配信を行うか否かを柔軟に設定することができる。例えば、過去に使用した発行データであるが現在使用していない発行データを、再度の使用のために呼出しテーブルに登録しておくことができる。それによって、発行データを適宜追加、削除等する必要がなくなる利点がある。
配信可否を設定する際に、ラベル作成アプリケーションのデータ選択モジュール213(図10参照)は、ユーザによる操作入力に基づいて、複数の発行データのうち各プリンタが受信可能となる発行データを選択する。データ選択モジュール213は、第3選択手段の一例である。
具体的には、図16に示すように、呼出しテーブル定義データTL1のウィンドウW11を表示させ、配信可否設定部203を操作してチェックマークを表示させる。その後に呼出しテーブルTL2を表示させると、ウィンドウW12の呼出しテーブルTL2には、「配信可否」フィールドが設けられる。「配信可否」フィールドにチェックマークを付けることで配信可に設定され、チェックマークを外すことで配信不可に設定される。ウィンドウW12では、呼出しNo.:2の発行データが配信不可に設定された例が示される。
配信可否が設定された場合、PC2は、配信不可に設定された発行データを除いた状態の呼出しテーブルを含むようにして、プロジェクトファイルをサーバ5にアップロードする。そのため、各プリンタ3は、ラベル作成アプリケーション側で配信不可に設定された発行データに対応する呼出しNo.が入力されても当該発行データを呼び出すことができない。
(5)加算値の設定
次に、加算値の設定について、図17~図19を参照して説明する。図17は、ラベル作成アプリケーションにおいて加算値の上限値および下限値を設定する手順を示す図である。図18は、本実施形態に係るプリンタ3において消費期限を決定するフローチャートである。図19は、本実施形態に係るプリンタ3において消費期限を入力する手順を示す図である。
加算値とは、ラベル作成アプリケーションによって作成されたレイアウトデータの日時オブジェクトに設定される日付の値として、プリンタ3の基準日付に対して加算される値である。
商品に消費期限あるいは賞味期限がある場合、商品を販売する現場で消費期限あるいは賞味期限を設定したい場合がある。例えば、商品が食品である場合、ラベルのレイアウトデザインを作成する本部では、店舗に直接入荷される商品の消費期限を設定することが難しい場合があり、その場合には商品の消費期限は実質的に店舗側で設定される。
店舗において消費期限を設定する場合、プリンタ3のラベル発行アプリケーションでは、基準日付に対してユーザが加算値を入力することにより設定される。基準日付は、プリンタ3のラベル発行アプリケーションにおいて設定可能である。基準日付は、現在日付とは限らず、消費期限等の日時オブジェクトの値を設定する上での基準となる日付である。例えば、食品の製造日を基準に当該食品に貼付するラベルに印字する消費期限を設定する場合、一般に消費期限が食品の製造日を基準に決定されることから、食品の製造日が基準日付に設定される。
PC2のラベル作成アプリケーションでは、プリンタ3側で入力される加算値の上限値及び/又は下限値が設定可能である。プリンタ3のラベル発行アプリケーションは、入力される加算値が、設定済みの上限値以下あるか、及び/又は、設定済みの下限値以上であるかの判定を行う。
加算値が上限値以下であるか否かの判定を行うのは、プリンタ3での加算値の入力ミスを防止するためである。大き過ぎる加算値が誤って入力されて食品の消費期限が想定よりも先に設定されてしまうと、食品の衛生管理上良くないため、加算値の上限値を設定するのが好ましい。
他方、加算値が下限値以上であるか否かの判定を行うのは、プリンタ3での加算値の入力ミスを防止するためという目的に加え、商慣習あるいは商品の流通段階での業者間の取り決めに従うためである。例えば、国内の食品流通業界の商慣習では1/3ルールが適用されている。1/3ルールとは、食品の製造日から消費期限までを3分割し、店舗(あるいは卸業者)に対する納入期限は製造日から3分の1の時点までを限度とし、店舗での販売期限は消費期限の3分の2の時点までを限度とするものである。
加算値の上限値及び/又は下限値の設定の際に、ラベル作成アプリケーションの条件設定モジュール214(図10参照)は、ユーザの操作入力に基づいて、消費期限に対する条件として、前記プリンタの基準日付からの加算値の上限値および下限値のうち少なくともいずれか一方の値によって特定される条件を設定する。条件設定モジュール214は、条件設定手段および条件設定部の一例である。
好ましくは、条件設定モジュール214は、ユーザの操作入力に基づいて、加算値が日単位である場合に、加算値の1日目として、基準日付の当日又は翌日のいずれかを選択して設定する。加算値の1日目を基準日付の当日又は翌日のいずれにするかの設定については、プリンタを使用する店舗の運用次第であるが、当該設定を設けることで、プリンタ3を新たに導入した場合でも店舗の従来からの運用に適合させるようにすることができる。
具体的には、以下の手順で条件が設定される。
図4のプロジェクトファイル作成画面において日時オブジェクトであるオブジェクトOBJ4(消費期限に対応する日時オブジェクト)を選択したときのオブジェクトプロパティ設定部105の例を図17に示す。図17に示すように、オブジェクトプロパティ設定部105は、入力方法として、加算有無の選択、加算有りの場合の加算値の設定を行うための加算値設定部208を含む。加算値設定部208では、加算値の単位として年、月、日、時のいずれかを選択可能である。
加算値設定部208は詳細設定ボタンb6を有する。当該ボタンを操作することで、加算値の上限値及び/又は下限値を設定するウィンドウW13が表示される。
ウィンドウW13には、上限値設定部209および下限値設定部210が設けられ、それぞれ、上限値および下限値を設定するか否かについてのチェックボックスが設けられている。また、上限値、下限値のチェックを行う場合に、上限値、下限値として「固定」と「参照」のいずれかを選択するためのラジオボタンが設けられる。「固定」が選択されたときには、上限値又は下限値を直接入力することができる。図17に示す例では、上限値として固定値:9(9日)が設定されている。
上限値設定部209、下限値設定部210において「参照」が選択されたときには、ユーザが予め設定された値(参照値)の中からいずれかの値を選択操作し、選択された値を参照して、上限値又は下限値が設定される。参照値は、例えば製造日から消費期限までの日数に基づき、食品の種類に応じて複数が設定される。
また、「参照」が選択された場合には、特殊処理の有無を選択可能である。特殊処理が選択された場合、上記1/3ルールに従って下限値を以下のように設定する。
・加算値の1日を当日に含める設定の場合には、下限値=参照値÷3とし、割り切れない場合は切り上げする。
・加算値の1日を当日に含めない設定の場合には、下限値=(参照値+1)÷3-1とし、割り切れない場合は切り上げする。例えば、ウィンドウW11に示すように、参照値が「10」である場合には、下限値は「3」となる。
なお、特殊処理として1/3ルールを適用するのは一例に過ぎずない。店舗に対する納入期限や店舗での販売期限は当事者間の人為的取り決めに基づいて決定することができるため、参照値に対して0より大きく、かつ1未満の所定の値を乗算した値に基づいて、下限値を適宜設定してもよい。
ラベル作成アプリケーションにおいて加算値の上限値及び/又は下限値を設定した場合の、プリンタ3のラベル発行アプリケーションの処理について図18および図19を参照して説明する。
ラベル作成アプリケーションにおいて消費期限に対応する日時オブジェクトに加算値の上限値及び/又は下限値を設定されている場合、ラベル発行アプリケーションは、発行データを確定させる操作の後(例えば、図9のプリンタ画面g4において確定ボタンb5を操作した後)、加算値入力画面を表示する(ステップS40)。
図19のプリンタ画面g5は、加算値入力画面の一例である。プリンタ画面g5は、加算値を入力する入力ボックスbx3を含む。ここで、入力ボックスbx3に加算値が入力されて確定ボタンb8が操作された場合(ステップS42:YES)、ラベル発行アプリケーションは、入力値が上限値と下限値(上下限)の範囲内であるという条件を満たすか否か判定する。上下限の範囲内であるという条件を満たす場合(ステップS44:YES)、入力された加算値を基準日付に加えた日付を消費期限とする(ステップS46)。
入力値が上下限の範囲内であるという条件を満たさない場合(ステップS44:NO)、ラベル発行アプリケーションは、図19のプリンタ画面g6に示すように再入力を要求する画面を表示させ(ステップS48)、ステップS42に戻って再入力を受け付ける。
プリンタ画面g6では、加算値の上限値が「9」に設定されている場合に9を超える加算値(例えば、12)が入力された場合の表示例を示している。入力された加算値が条件を満たさないと判定した場合、条件(「9以下の数値」)と、加算値の入力のための操作を再度行うことを要求するテキストとを含むメッセージm1を表示させることが好ましい。当該メッセージの表示によってユーザが適切な加算値を入力することができるようになる。
なお、プリンタ画面g6では、メッセージm1を表示出力する場合について示しているが、プリンタ3が音声出力機能を備えている場合には、メッセージm1を音声出力してもよい。
図19に示すように、プリンタ画面g5では、加算値を直接入力する入力ボックスbx3に加えて、カレンダー上で加算値を実質的に入力するためのボタンb7(「カレンダー」)を設けることが好ましい。
ボタンb7が操作された場合にはプリンタ画面g7が表示される。プリンタ画面g7は、加算値の上下限の範囲内という条件を満たす日付のみを選択可能となるようにカレンダーCALを表示し、カレンダーCALの中の日付を選択する操作に応じて実質的に加算値を入力するものとなっている。具体的には、プリンタ画面g7には、カレンダーCAL上において、基準日付D1と、加算値の上限値および下限値とに基づく消費期限設定可能期間T1とが表示される。消費期限設定可能期間T1内の任意の日付を操作することで、消費期限を設定することができる。
カレンダーCAL上で日付を選択するように構成することで、ユーザが適切な加算値を入力することを補助できるようになる。また、カレンダーCAL上の日付を選択することでユーザは、直感的に消費期限を決定できる。
なお、プリンタ3のラベル発行アプリケーションは、ユーザの操作入力に基づいて、加算値の入力値が上下限の範囲内であるという条件を有効とするか否かを設定するようにしてもよい。そして、当該条件を有効としないと設定された場合には、図18のステップS42で入力された加算値が条件を満たすか否かに関わらず、当該加算値を基準日付に加算した日付を消費期限として印字するように制御する。
かかる設定は、例えばプリンタ3が店舗だけでなく、商品の工場にも配置されている場合に有効である。工場では生産計画に従って商品を製造するが、商品の製造日よりも前に商品に貼付する予定のラベルを作成したい場合がある。その場合には、加算値を上限値より大きい値にする必要があるため、工場に配置されているプリンタ3に限って加算値の入力値が上下限の範囲内であるという条件を無効にできるようにすると便利である。
以上、本発明のプログラム、情報処理システム、および、情報処理方法の一実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。
例えば、上述したデータ配信システム1では、サーバ5を介してプロジェクトファイルをPC2からプリンタ3に配信する例を示したが、その限りではない。サーバ5を介さずに、PC2から各プリンタ3に直接配信する態様であってもよい。その場合には、PC2のストレージ22にプロジェクトファイルを保存した状態で、プリンタ3がプロジェクトファイルを受信可能な状態となる。
1…データ配信システム
2…情報処理装置(PC)
21…制御部
211…データ作成モジュール
212…受信可能化モジュール
213…データ選択モジュール
214…条件設定モジュール
22…ストレージ
23…操作入力部
24…表示部
25…通信部
3…プリンタ
31…制御部
32…ストレージ
33…操作入力部
34…表示部
34a…表示パネル
35…搬送部
36…印字部
37…通信部
42…筐体
43…カバー
45…プラテンローラ
46…サーマルヘッド
47…排出口
48…収容室
49…軸部
5…サーバ
51…制御部
52…ストレージ
53…通信部
101…指示ボタン群
102…配置設定ボタン群
103…デザインウィンドウ
104…プロジェクト設定部
105…オブジェクトプロパティ設定部
201…配信期間設定部
202…配信先設定部
203…配信可否設定部
204…出力先選択部
206…発行データ表示部
207…入力ボックス群
208…加算値設定部
209…上限値設定部
210…下限値設定部
m1…メッセージ
P…連続紙
R…ロール紙
OBJ1~OBJ4…オブジェクト
G1…PC画面
g1~g7…プリンタ画面
W1~W14…ウィンドウ
SK…ソフトウェアキーボード
TL1…呼出しテーブル
TL2…店名テーブル
TL3…呼出しテーブル定義データ
CAL…カレンダー
D1…基準日付
T1…消費期限設定可能期間

Claims (7)

  1. 情報処理端末と、ネットワークを介して前記情報処理端末からデータを受信可能な複数のプリンタと、を含む情報処理システムであって、
    前記複数のプリンタの各々は、プリンタ識別情報によって識別可能であり、
    前記情報処理端末は、
    前記複数のプリンタの各々において印字に必要となる印字用データを記憶する記憶部と、
    ユーザによる操作入力に基づいて、前記複数のプリンタのうち前記印字用データに基づく印字を可能にするプリンタのプリンタ識別情報を選択する第1選択部と、を備え、
    各プリンタは、
    前記情報処理端末から前記印字用データを取得する取得部と、
    前記取得部が取得した前記印字用データを記憶する記憶部と、
    前記情報処理端末の第1選択部によるプリンタ識別情報の選択結果に基づいて、前記記憶部が記憶する前記印字用データに基づく印字の可否を判定する判定部と、を備えた、
    情報処理システム
  2. 前記情報処理端末は、ユーザによる操作入力に基づいて、各プリンタによって前記印字用データに基づく印字が可能になる日付、および、印字が不可能となる日付のうち少なくともいずれか一方の日付を選択する第2選択部をさらに備え
    各プリンタは、前記第2選択部による日付の選択結果に関するデータを受信する
    求項1に記載された情報処理システム
  3. 前記印字用データは、印字内容が異なる複数の個別データを含み、
    前記第2選択は、個別データごとに日付を選択する、
    請求項2に記載された情報処理システム
  4. 前記印字用データは、印字内容が異なる複数の個別データを含み、
    前記情報処理端末は、ユーザによる操作入力に基づいて、前記複数の個別データのうち各プリンタが受信可能となる個別データを選択する第3選択部をさらに備えた、請求項1から3のいずれか一項に記載された情報処理システム
  5. 前記印字用データは、印字内容が異なる複数の個別データを含み、
    前記第1選択は、個別データごとにプリンタ識別情報を選択する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載された情報処理システム
  6. 前記プリンタは、ユーザの操作入力に基づいて前記判定部による判定結果を有効とするか否かを設定する設定部を備え、
    前記プリンタの制御部は、前記判定結果を有効としないと設定された場合には、前記判定結果に関わらず、前記印字用データに基づく印字を可能とするように制御する、
    請求項に記載された情報処理システム。
  7. 情報処理端末と、ネットワークを介して前記情報処理端末からデータを受信可能な複数のプリンタとの間の情報処理方法であって、
    前記複数のプリンタの各々は、プリンタ識別情報によって識別可能であり、
    前記情報処理方法は
    前記情報処理端末が、前記複数のプリンタのうち、印字用データに基づく印字を可能にするプリンタのプリンタ識別情報を選択し、
    各プリンタが、前記情報処理端末から前記印字用データを取得し、
    各プリンタが、前記取得した前記印字用データを記憶部に記憶させ、
    各プリンタが、前記情報処理端末によるプリンタ識別情報の選択結果に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記印字用データに基づく印字の可否を判定する、
    情報処理方法。
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