JP2003003192A - スフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質の抽出方法 - Google Patents
スフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質の抽出方法Info
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- JP2003003192A JP2003003192A JP2001186515A JP2001186515A JP2003003192A JP 2003003192 A JP2003003192 A JP 2003003192A JP 2001186515 A JP2001186515 A JP 2001186515A JP 2001186515 A JP2001186515 A JP 2001186515A JP 2003003192 A JP2003003192 A JP 2003003192A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 化粧品、食品向けの機能素材として注目を集
めているスフィンゴ糖脂質などを動植物原料から効率よ
く得ることができる方法を提供する。 【解決手段】 動植物原料から、スフィンゴ脂質又はス
フィンゴ糖脂質を抽出するに際し、液化状態、亜臨界状
態又は超臨界状態の二酸化炭素と、二酸化炭素以外の溶
剤を用いることを特徴とするスフィンゴ脂質又はスフィ
ンゴ糖脂質の抽出方法。
めているスフィンゴ糖脂質などを動植物原料から効率よ
く得ることができる方法を提供する。 【解決手段】 動植物原料から、スフィンゴ脂質又はス
フィンゴ糖脂質を抽出するに際し、液化状態、亜臨界状
態又は超臨界状態の二酸化炭素と、二酸化炭素以外の溶
剤を用いることを特徴とするスフィンゴ脂質又はスフィ
ンゴ糖脂質の抽出方法。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、動植物性の抽出原
料から、スフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質組成物
を、抽出によって効率よく製造するための方法に関する
ものであり、詳しくは、液化、亜臨界又は超臨界状態下
にある二酸化炭素と、それに加えて、少なくとも1種以
上のその他の溶媒を用い、スフィンゴ脂質又はスフィン
ゴ糖脂質組成物を効率よく得る方法に関するものであ
る。
料から、スフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質組成物
を、抽出によって効率よく製造するための方法に関する
ものであり、詳しくは、液化、亜臨界又は超臨界状態下
にある二酸化炭素と、それに加えて、少なくとも1種以
上のその他の溶媒を用い、スフィンゴ脂質又はスフィン
ゴ糖脂質組成物を効率よく得る方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】最近の研究によれば、複合糖質、なかで
も、糖脂質に、顕著な生理活性を有するものがあること
が明らかにされてきた。例えば、脂肪酸とスフィンゴシ
ンから成るセラミド、糖と脂肪酸とスフィンゴシンから
成る、スフィンゴ糖脂質の一種であるセレブロシドは、
人の皮膚の角質層に多く存在し、体内から水分の蒸発を
防ぐ働きをしていることが明らかとなっている。この高
い保湿性を生かした美容分野への利用、さらにはエラス
ターゼ抑止効果や遊離基抑止効果を生かした製薬分野へ
の応用も開発が進んでいる。
も、糖脂質に、顕著な生理活性を有するものがあること
が明らかにされてきた。例えば、脂肪酸とスフィンゴシ
ンから成るセラミド、糖と脂肪酸とスフィンゴシンから
成る、スフィンゴ糖脂質の一種であるセレブロシドは、
人の皮膚の角質層に多く存在し、体内から水分の蒸発を
防ぐ働きをしていることが明らかとなっている。この高
い保湿性を生かした美容分野への利用、さらにはエラス
ターゼ抑止効果や遊離基抑止効果を生かした製薬分野へ
の応用も開発が進んでいる。
【0003】従来、これらスフィンゴ脂質あるいはスフ
ィンゴ糖脂質を中心としたセラミド関連物質は、動物性
原料、植物性原料を問わず、エタノール、メタノール、
アセトンなどといった極性有機溶媒を主に含有する、単
一あるいは混合溶媒が使用されていた。しかし、これら
の溶媒は、抽出原料1kgに対し少なくとも2L程度以
上加える必要があり、製品化のためには、抽出液を加熱
あるいは減圧操作などの方法により濃縮せざるを得ず、
この工程のエネルギーコストが製品価格の低下を阻んで
いる問題があった。
ィンゴ糖脂質を中心としたセラミド関連物質は、動物性
原料、植物性原料を問わず、エタノール、メタノール、
アセトンなどといった極性有機溶媒を主に含有する、単
一あるいは混合溶媒が使用されていた。しかし、これら
の溶媒は、抽出原料1kgに対し少なくとも2L程度以
上加える必要があり、製品化のためには、抽出液を加熱
あるいは減圧操作などの方法により濃縮せざるを得ず、
この工程のエネルギーコストが製品価格の低下を阻んで
いる問題があった。
【0004】一方、二酸化炭素は、常温付近(約31
℃)に臨界点を持つため(臨界圧力約7.6MPa)、
元来有する生体無毒性と併せて、液体状態、亜臨界状態
もしくは超臨界状態(以下、「超臨界等の状態」と表記
する)として、食品あるいは化粧品、医薬品原料の抽出
溶媒あるいは、反応溶媒として、用いられる試みが始ま
っている。代表的なものを例示すると、特開昭51−3
6344号公報ではコーヒーからのカフェインの除去、
特開昭51−9838号公報ではたばこからのニコチン
の除去、特開平11−346656号ではココアパウダ
ーの脱脂に、それぞれ超臨界二酸化炭素抽出法を用いる
方法が開示されている。超臨界等の状態にある二酸化炭
素は、また、放圧により容易に気化するため、溶媒除去
が、水や各種有機溶媒に比べて格段に簡便となり、溶媒
留去の手間とエネルギーが節約できるというメリットも
ある。
℃)に臨界点を持つため(臨界圧力約7.6MPa)、
元来有する生体無毒性と併せて、液体状態、亜臨界状態
もしくは超臨界状態(以下、「超臨界等の状態」と表記
する)として、食品あるいは化粧品、医薬品原料の抽出
溶媒あるいは、反応溶媒として、用いられる試みが始ま
っている。代表的なものを例示すると、特開昭51−3
6344号公報ではコーヒーからのカフェインの除去、
特開昭51−9838号公報ではたばこからのニコチン
の除去、特開平11−346656号ではココアパウダ
ーの脱脂に、それぞれ超臨界二酸化炭素抽出法を用いる
方法が開示されている。超臨界等の状態にある二酸化炭
素は、また、放圧により容易に気化するため、溶媒除去
が、水や各種有機溶媒に比べて格段に簡便となり、溶媒
留去の手間とエネルギーが節約できるというメリットも
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、超臨界等の状
態にある二酸化炭素は、疎水性物質であり、そのまま用
いただけでは、スフィンゴ糖脂質のような両親媒性物質
の抽出は、効率的には行えないという問題があった。ま
た、スフィンゴ糖脂質の抽出に用いられる原料は、他の
脂質類も豊富に含む場合が多く、抽出後の性状は高粘性
液体乃至半固体状物質として得られる場合が多く、無溶
媒状態で得られるよりは、ある程度の含量の溶媒に溶け
ている方が扱いやすい場合が多い。
態にある二酸化炭素は、疎水性物質であり、そのまま用
いただけでは、スフィンゴ糖脂質のような両親媒性物質
の抽出は、効率的には行えないという問題があった。ま
た、スフィンゴ糖脂質の抽出に用いられる原料は、他の
脂質類も豊富に含む場合が多く、抽出後の性状は高粘性
液体乃至半固体状物質として得られる場合が多く、無溶
媒状態で得られるよりは、ある程度の含量の溶媒に溶け
ている方が扱いやすい場合が多い。
【0006】本発明は、化粧品、食品向けの機能素材と
して注目を集めているスフィンゴ糖脂質などを動植物原
料から効率よく得ることができる方法を提供することを
目的とする。
して注目を集めているスフィンゴ糖脂質などを動植物原
料から効率よく得ることができる方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
を重ねた結果、超臨界等の状態にある二酸化炭素中に、
エントレーナー(抽出促進剤)として、エタノールのよ
うな極性有機溶媒を、適度に加えることで、上記2点の
課題が解決でき、効率的にセレブロシド組成物を抽出に
より得ることを見いだし、本発明を完成させるに至っ
た。
を重ねた結果、超臨界等の状態にある二酸化炭素中に、
エントレーナー(抽出促進剤)として、エタノールのよ
うな極性有機溶媒を、適度に加えることで、上記2点の
課題が解決でき、効率的にセレブロシド組成物を抽出に
より得ることを見いだし、本発明を完成させるに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、動植物原料から、ス
フィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質を抽出するに際し、
超臨界等の状態の二酸化炭素と、二酸化炭素以外の溶剤
を用いることを特徴とするスフィンゴ脂質又はスフィン
ゴ糖脂質の抽出方法を要旨とするものである。特に、好
ましくは、動植物原料に二酸化炭素以外の溶剤を添加し
た後、超臨界等の状態の二酸化炭素を用いてスフィンゴ
脂質又はスフィンゴ糖脂質を抽出することを特徴とする
抽出方法である。
フィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質を抽出するに際し、
超臨界等の状態の二酸化炭素と、二酸化炭素以外の溶剤
を用いることを特徴とするスフィンゴ脂質又はスフィン
ゴ糖脂質の抽出方法を要旨とするものである。特に、好
ましくは、動植物原料に二酸化炭素以外の溶剤を添加し
た後、超臨界等の状態の二酸化炭素を用いてスフィンゴ
脂質又はスフィンゴ糖脂質を抽出することを特徴とする
抽出方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において、抽出原料として用いられるもの
は、動物組織、植物組織由来の原料のいずれでもよく、
たとえば、牛脳などの動物脳組織、豚の表皮などの動物
皮膚組織、カニやエビなどの甲殻類組織、蛸、ウニ、ヒ
トデなどの軟体動物類、米糠、小麦胚芽、小麦粉などの
穀類由来原料、大豆などの豆類由来原料、馬鈴薯やその
皮、蒟蒻芋や、蒟蒻トビ粉などの芋類由来原料、綿実油
粕、菜種油粕などの油粕類などが挙げられる。これらの
中で、原料の調達の容易さの点で植物組織由来のものが
好ましく、さらにスフィンゴ糖脂質の含有量の点から蒟
蒻トビ粉が好ましい。
する。本発明において、抽出原料として用いられるもの
は、動物組織、植物組織由来の原料のいずれでもよく、
たとえば、牛脳などの動物脳組織、豚の表皮などの動物
皮膚組織、カニやエビなどの甲殻類組織、蛸、ウニ、ヒ
トデなどの軟体動物類、米糠、小麦胚芽、小麦粉などの
穀類由来原料、大豆などの豆類由来原料、馬鈴薯やその
皮、蒟蒻芋や、蒟蒻トビ粉などの芋類由来原料、綿実油
粕、菜種油粕などの油粕類などが挙げられる。これらの
中で、原料の調達の容易さの点で植物組織由来のものが
好ましく、さらにスフィンゴ糖脂質の含有量の点から蒟
蒻トビ粉が好ましい。
【0010】本発明で用いられる、抽出溶媒の主成分で
ある、超臨界等の状態にある二酸化炭素は、望ましく
は、温度は、20℃温度以上50℃以下の範囲に、圧力
は、3MPa以上40MPa以下の範囲に、さらに望ま
しくは、温度は、30℃以上45℃以下の範囲に、圧力
は6MPa以上10MPa以下または、15MPa以上
35MPa以下の範囲にある方がよい。この範囲以下の
温度、圧力条件下の二酸化炭素には、溶媒としての物性
が不足し、この範囲を超えて、温度や圧力を上昇させて
も、二酸化炭素の溶解力の向上は、期待できないからで
ある。
ある、超臨界等の状態にある二酸化炭素は、望ましく
は、温度は、20℃温度以上50℃以下の範囲に、圧力
は、3MPa以上40MPa以下の範囲に、さらに望ま
しくは、温度は、30℃以上45℃以下の範囲に、圧力
は6MPa以上10MPa以下または、15MPa以上
35MPa以下の範囲にある方がよい。この範囲以下の
温度、圧力条件下の二酸化炭素には、溶媒としての物性
が不足し、この範囲を超えて、温度や圧力を上昇させて
も、二酸化炭素の溶解力の向上は、期待できないからで
ある。
【0011】本発明においては、超臨界等の状態にある
二酸化炭素以外に、少なくとも1種以上の溶剤をエント
レーナーとして用いる。このようなエントレーナーとし
て用いられる溶剤は、抽出目的物によって使い分けら
れ、スフィンゴ糖脂質のような両親媒性物質の場合は、
水や、エタノール、メタノール、プロパノールなどのア
ルコール類、アセトン、ジメチルスルホキシド、テトラ
ハイドロフランなどの極性有機溶剤、あるいはこれらの
混合物などの、超臨界等の状態にある二酸化炭素に、あ
る程度の極性を付与できる液体が望ましい。
二酸化炭素以外に、少なくとも1種以上の溶剤をエント
レーナーとして用いる。このようなエントレーナーとし
て用いられる溶剤は、抽出目的物によって使い分けら
れ、スフィンゴ糖脂質のような両親媒性物質の場合は、
水や、エタノール、メタノール、プロパノールなどのア
ルコール類、アセトン、ジメチルスルホキシド、テトラ
ハイドロフランなどの極性有機溶剤、あるいはこれらの
混合物などの、超臨界等の状態にある二酸化炭素に、あ
る程度の極性を付与できる液体が望ましい。
【0012】これらのエントレーナーとして用いる溶媒
の添加量は、抽出時の温度、圧力条件下での二酸化炭素
に対し、体積比で等量〜1/20の範囲で添加すること
が望ましい。エントレーナーの添加量がこの範囲以下で
あると、効率的なスフィンゴ糖脂質の抽出は行われず、
この範囲を超えると抽出液の溶媒量が増加し、濃縮工程
のエネルギーコストが上がり、結果として超臨界状態等
の高圧下での抽出を行うメリットがなくなるからであ
る。
の添加量は、抽出時の温度、圧力条件下での二酸化炭素
に対し、体積比で等量〜1/20の範囲で添加すること
が望ましい。エントレーナーの添加量がこの範囲以下で
あると、効率的なスフィンゴ糖脂質の抽出は行われず、
この範囲を超えると抽出液の溶媒量が増加し、濃縮工程
のエネルギーコストが上がり、結果として超臨界状態等
の高圧下での抽出を行うメリットがなくなるからであ
る。
【0013】本発明において、抽出時間は1〜24時間
程度が望ましい。また、エントレーナーの添加は、二酸
化炭素と同時に抽出時に行う方法、あらかじめ、抽出を
行う0〜24時間程度前にエントレーナーを抽出原料に
しみこませておく方法のいずれでもよいが、特に後者の
方法を用いた場合、抽出効率は大幅に向上する。
程度が望ましい。また、エントレーナーの添加は、二酸
化炭素と同時に抽出時に行う方法、あらかじめ、抽出を
行う0〜24時間程度前にエントレーナーを抽出原料に
しみこませておく方法のいずれでもよいが、特に後者の
方法を用いた場合、抽出効率は大幅に向上する。
【0014】なお、抽出操作は、半回分操作で行われる
ことが一般的であるが、その他回分方式や、可能であれ
ば向流多段連続方式など、さまざまな装置形態が考えら
れる。
ことが一般的であるが、その他回分方式や、可能であれ
ば向流多段連続方式など、さまざまな装置形態が考えら
れる。
【0015】抽出物は、抽出時に加えられるエントレー
ナーの溶液あるいは分散液の形で得られ、その後、必要
に応じてエントレーナーを留去することによって得られ
る。
ナーの溶液あるいは分散液の形で得られ、その後、必要
に応じてエントレーナーを留去することによって得られ
る。
【0016】超臨界等の状態で、溶媒として供された二
酸化炭素は、放圧により容易に除去でき、また、抽出残
渣も、ほとんど溶媒を含まない状態で、放圧後、回収す
ることができる。
酸化炭素は、放圧により容易に除去でき、また、抽出残
渣も、ほとんど溶媒を含まない状態で、放圧後、回収す
ることができる。
【0017】上記抽出物を、引き続いて不純物類を取り
除き、より純度を向上せしめる必要のある場合は、常法
による精製が可能である。すなわち、シリカゲルカラム
などを通す方法、あるいは、単に、クロロフォルムや、
ジクロルメタンといった、ハロゲン系有機溶媒と、水ー
メタノール間での分配などによることが出来る。
除き、より純度を向上せしめる必要のある場合は、常法
による精製が可能である。すなわち、シリカゲルカラム
などを通す方法、あるいは、単に、クロロフォルムや、
ジクロルメタンといった、ハロゲン系有機溶媒と、水ー
メタノール間での分配などによることが出来る。
【0018】次に、得られた抽出物の分析方法である
が、最も簡便な方法としては、薄層クロマトグラフ法が
あげられる。スフィンゴ糖脂質、なかでも、グルコシル
セラミドの市販標準品が存在するので、これをリファレ
ンスにすればよい。市販のシリカゲル薄層プレートを用
い、クロロフォルムーメタノール系などの展開溶媒で展
開させ、濃硫酸や、アンスロン試薬などで、発色させれ
ば、抽出物中の、スフィンゴ糖脂質類の定性分析が可能
である。なお、定量分析や、スフィンゴ糖脂質の構造解
析は、高速液体クロマトグラフ法、各種クロマトグラフ
ーマススペクトロメトリー法などの方法で行うことが可
能である。
が、最も簡便な方法としては、薄層クロマトグラフ法が
あげられる。スフィンゴ糖脂質、なかでも、グルコシル
セラミドの市販標準品が存在するので、これをリファレ
ンスにすればよい。市販のシリカゲル薄層プレートを用
い、クロロフォルムーメタノール系などの展開溶媒で展
開させ、濃硫酸や、アンスロン試薬などで、発色させれ
ば、抽出物中の、スフィンゴ糖脂質類の定性分析が可能
である。なお、定量分析や、スフィンゴ糖脂質の構造解
析は、高速液体クロマトグラフ法、各種クロマトグラフ
ーマススペクトロメトリー法などの方法で行うことが可
能である。
【0019】最終的に得られたスフィンゴ糖脂質組成物
は、水などに分散させて用いることが出来る。この場
合、分散性を向上させるために、他の両親媒性分子、界
面活性剤、分散安定剤等を必要に応じて、適当な配合比
で配合させることができる。
は、水などに分散させて用いることが出来る。この場
合、分散性を向上させるために、他の両親媒性分子、界
面活性剤、分散安定剤等を必要に応じて、適当な配合比
で配合させることができる。
【0020】このような両親媒性分子、界面活性剤、分
散安定剤等として、たとえばレシチン、リゾレシチンな
どのリン脂質、糖グリセリド、糖ステロールなどの糖脂
質、サポニン、脂肪酸乃至ヒドロキシ脂肪酸およびその
塩、水溶性両親媒性高分子、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステルなどがあげられる。
散安定剤等として、たとえばレシチン、リゾレシチンな
どのリン脂質、糖グリセリド、糖ステロールなどの糖脂
質、サポニン、脂肪酸乃至ヒドロキシ脂肪酸およびその
塩、水溶性両親媒性高分子、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステルなどがあげられる。
【0021】また、得られたスフィンゴ糖脂質組成物
は、そのまま、凍結乾燥法、スプレードライなどの方法
を用いて、固体化、粉末化して用いることが出来る。
は、そのまま、凍結乾燥法、スプレードライなどの方法
を用いて、固体化、粉末化して用いることが出来る。
【0022】このようにして得られた、各種形態を有し
たスフィンゴ糖脂質成分は、化粧品原料、美容食品原料
などとして用いることが出来る。
たスフィンゴ糖脂質成分は、化粧品原料、美容食品原料
などとして用いることが出来る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて具体的に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。ま
ず、以下の実施例に用いた測定装置・測定方法について
説明する。 1.抽出装置 ・油分抽出システム SCF−Get(日本分光株式会
社製)
するが、本発明はこれに限定されるものではない。ま
ず、以下の実施例に用いた測定装置・測定方法について
説明する。 1.抽出装置 ・油分抽出システム SCF−Get(日本分光株式会
社製)
【0024】2.測定装置
・シリカゲル薄層クロマトグラフィープレート:メルク
社製 Sillicagel 60 F254タイプ
層厚0.5mm ・シリカゲル分取薄層クロマトグラフィープレート:メ
ルク社製 Sillica gel 60 F254タ
イプ 層厚2mm ・液体クロマトグラフ装置と測定条件 本体 CLASS LC10(株式会社 島津製作所
製) カラム Inertsil SIL 100A 4.0
×250mm(ジーエルサイエ ンス社製) 検出器 エバポレイト光散乱検出器 500ELSD
(ALLTECH社製) 移動相 クロロフォルム:メタノール=9:1(いずれ
もナカライテスク、試薬特級) 流速 1.0ml/分 カラム温度 37℃ 検出器ドリフトチューブ温度 120℃ ガス流量 2.6ml/分
社製 Sillicagel 60 F254タイプ
層厚0.5mm ・シリカゲル分取薄層クロマトグラフィープレート:メ
ルク社製 Sillica gel 60 F254タ
イプ 層厚2mm ・液体クロマトグラフ装置と測定条件 本体 CLASS LC10(株式会社 島津製作所
製) カラム Inertsil SIL 100A 4.0
×250mm(ジーエルサイエ ンス社製) 検出器 エバポレイト光散乱検出器 500ELSD
(ALLTECH社製) 移動相 クロロフォルム:メタノール=9:1(いずれ
もナカライテスク、試薬特級) 流速 1.0ml/分 カラム温度 37℃ 検出器ドリフトチューブ温度 120℃ ガス流量 2.6ml/分
【0025】3.抽出方法
液化二酸化炭素ボンベから、直接チューブを通して、抽
出装置付属の炭酸ガスポンプに二酸化炭素を送り、所定
圧力まで加圧の後、所定流量で抽出容器に送る。エント
レーナーは必要に応じて、別のラインからエタノールを
所定流量、二酸化炭素のフローに添加する。抽出容器に
は、抽出原料をあらかじめ仕込んでおき、抽出装置付属
の恒温器に据え付けておく。このような状態で、所定の
時間の間、半回分方式で抽出を行い、抽出物を回収し
た。
出装置付属の炭酸ガスポンプに二酸化炭素を送り、所定
圧力まで加圧の後、所定流量で抽出容器に送る。エント
レーナーは必要に応じて、別のラインからエタノールを
所定流量、二酸化炭素のフローに添加する。抽出容器に
は、抽出原料をあらかじめ仕込んでおき、抽出装置付属
の恒温器に据え付けておく。このような状態で、所定の
時間の間、半回分方式で抽出を行い、抽出物を回収し
た。
【0026】4.測定方法
〔スフィンゴ糖脂質成分の存在確認、定量〕市販のグル
コシルセラミド標準品エタノール溶液とともに、抽出物
のエタノール溶液をシリカゲルの薄層クロマトグラフィ
ープレートにアプライし、クロロフォルムーメタノール
混合溶媒(9:1)で、展開した。硫酸噴霧加熱によ
り、標準品と同じRf値(=スポットの移動距離/溶媒
先端移動距離)を与えるスポットをスフィンゴ糖脂質の
スポットとした。また、スフィンゴ糖脂質成分の定量
は、市販標準品のエタノール溶液の濃度を5点程度と
り、(たとえば、0.25、0.5、1、2、5mg/
mlなど)上記光散乱検出器を接続した液体クロマトグ
ラフィーで測定を行い、ピーク面積から検量線を作成
し、抽出物のエタノール溶液の測定を行い、抽出物中の
スフィンゴ糖脂質の含有率を計算した。
コシルセラミド標準品エタノール溶液とともに、抽出物
のエタノール溶液をシリカゲルの薄層クロマトグラフィ
ープレートにアプライし、クロロフォルムーメタノール
混合溶媒(9:1)で、展開した。硫酸噴霧加熱によ
り、標準品と同じRf値(=スポットの移動距離/溶媒
先端移動距離)を与えるスポットをスフィンゴ糖脂質の
スポットとした。また、スフィンゴ糖脂質成分の定量
は、市販標準品のエタノール溶液の濃度を5点程度と
り、(たとえば、0.25、0.5、1、2、5mg/
mlなど)上記光散乱検出器を接続した液体クロマトグ
ラフィーで測定を行い、ピーク面積から検量線を作成
し、抽出物のエタノール溶液の測定を行い、抽出物中の
スフィンゴ糖脂質の含有率を計算した。
【0027】実施例1
蒟蒻トビ粉20gをステンレス製抽出容器に仕込み、二
酸化炭素流量3ml/分、エタノール流量0.3ml/
分の条件で、40℃、25MPaで、2時間抽出を行っ
た。その結果、抽出液17.3mlが得られた。この抽
出液をロータリーエバポレーターにて濃縮乾固すると、
抽出物0.16gが得られた。これを、上記測定法に基
づき、スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行った。
結果を表1に示した。
酸化炭素流量3ml/分、エタノール流量0.3ml/
分の条件で、40℃、25MPaで、2時間抽出を行っ
た。その結果、抽出液17.3mlが得られた。この抽
出液をロータリーエバポレーターにて濃縮乾固すると、
抽出物0.16gが得られた。これを、上記測定法に基
づき、スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行った。
結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2
蒟蒻トビ粉20gをステンレス製抽出容器に仕込み、二
酸化炭素流量3ml/分、エタノール流量0.3ml/
分の条件で、33℃、8MPaで、2時間抽出を行っ
た。その結果、抽出液21.2mlが得られた。この抽
出液をロータリーエバポレーターにて濃縮乾固すると、
抽出物0.18gが得られた。これを、上記測定法に基
づき、スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行った。
結果を表1に示した。
酸化炭素流量3ml/分、エタノール流量0.3ml/
分の条件で、33℃、8MPaで、2時間抽出を行っ
た。その結果、抽出液21.2mlが得られた。この抽
出液をロータリーエバポレーターにて濃縮乾固すると、
抽出物0.18gが得られた。これを、上記測定法に基
づき、スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行った。
結果を表1に示した。
【0030】実施例3
蒟蒻トビ粉20gとエタノール10mlをステンレス製
抽出容器に仕込み、密閉し24時間放置の後、二酸化炭
素流量3ml/分、エタノール流量0.3ml/分の条
件で、40℃、25MPaで、2時間抽出を行った。そ
の結果、抽出液27.7mlが得られた。この抽出液を
ロータリーエバポレーターにて濃縮乾固すると、抽出物
0.21gが得られた。これを、上記測定法に基づき、
スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行った。結果を
表1に示した。
抽出容器に仕込み、密閉し24時間放置の後、二酸化炭
素流量3ml/分、エタノール流量0.3ml/分の条
件で、40℃、25MPaで、2時間抽出を行った。そ
の結果、抽出液27.7mlが得られた。この抽出液を
ロータリーエバポレーターにて濃縮乾固すると、抽出物
0.21gが得られた。これを、上記測定法に基づき、
スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行った。結果を
表1に示した。
【0031】実施例4
小麦胚芽粉末20gをステンレス製抽出容器に仕込み、
二酸化炭素流量3ml/分、エタノール流量0.3ml
/分の条件で、40℃、25MPaで、2時間抽出を行
った。その結果、抽出液22.1mlが得られた。この
抽出液をロータリーエバポレーターにて濃縮乾固する
と、抽出物0.31gが得られた。これを、上記測定法
に基づき、スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行っ
た。結果を表1に示した。
二酸化炭素流量3ml/分、エタノール流量0.3ml
/分の条件で、40℃、25MPaで、2時間抽出を行
った。その結果、抽出液22.1mlが得られた。この
抽出液をロータリーエバポレーターにて濃縮乾固する
と、抽出物0.31gが得られた。これを、上記測定法
に基づき、スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行っ
た。結果を表1に示した。
【0032】実施例5
ヒトデ(全組織)20gをステンレス製抽出容器に仕込
み、二酸化炭素流量3ml/分、エタノール流量0.3
ml/分の条件で、40℃、25MPaで、2時間抽出
を行った。その結果、抽出液25.4mlが得られた。
この抽出液をロータリーエバポレーターにて濃縮乾固す
ると、抽出物0.44gが得られた。これを、上記測定
法に基づき、スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行
った。結果を表1に示した。
み、二酸化炭素流量3ml/分、エタノール流量0.3
ml/分の条件で、40℃、25MPaで、2時間抽出
を行った。その結果、抽出液25.4mlが得られた。
この抽出液をロータリーエバポレーターにて濃縮乾固す
ると、抽出物0.44gが得られた。これを、上記測定
法に基づき、スフィンゴ糖脂質類の存在確認と定量を行
った。結果を表1に示した。
【0033】比較例1
蒟蒻トビ粉20gをステンレス製抽出容器に仕込み、二
酸化炭素流量3ml/分で、エントレーナーを加えず、
40℃、25MPaで、2時間抽出を行った。抽出後、
抽出容器を外し、ラインのみを10mlのエタノールで
洗浄した。その結果、抽出液、洗浄液併せて9.4ml
が得られた。この抽出液をロータリーエバポレーターに
て濃縮乾固すると、抽出物0.06 gが得られた。こ
れを、上記測定法に基づき、スフィンゴ糖脂質類の存在
確認と定量を行った。結果を表1に示した。
酸化炭素流量3ml/分で、エントレーナーを加えず、
40℃、25MPaで、2時間抽出を行った。抽出後、
抽出容器を外し、ラインのみを10mlのエタノールで
洗浄した。その結果、抽出液、洗浄液併せて9.4ml
が得られた。この抽出液をロータリーエバポレーターに
て濃縮乾固すると、抽出物0.06 gが得られた。こ
れを、上記測定法に基づき、スフィンゴ糖脂質類の存在
確認と定量を行った。結果を表1に示した。
【0034】比較例2
蒟蒻トビ粉20gを、エタノール40mlとともに、抽
出容器に仕込み、2時間撹拌して抽出を行った。抽出操
作終了後抽出液を減圧濾過(使用濾紙 アドバンテック
5C)して、抽出液31mlを得た。これをロータリー
エバポレーターにて濃縮乾固すると、抽出物0.20g
が得られた。これを、上記測定法に基づき、スフィンゴ
糖脂質類の存在確認と定量を行った。結果を表1に示し
た。
出容器に仕込み、2時間撹拌して抽出を行った。抽出操
作終了後抽出液を減圧濾過(使用濾紙 アドバンテック
5C)して、抽出液31mlを得た。これをロータリー
エバポレーターにて濃縮乾固すると、抽出物0.20g
が得られた。これを、上記測定法に基づき、スフィンゴ
糖脂質類の存在確認と定量を行った。結果を表1に示し
た。
【0035】本発明によれば、表1のように、超臨界等
の状態にある二酸化炭素を用い、高圧下で抽出を行うこ
とにより、通常の有機溶剤による抽出に比べ、半分以下
の有機溶剤の使用量で、抽出が行え、また得られる抽出
物の量、スフィンゴ糖脂質含有率ともに、比較例2で示
した通常の有機溶媒抽出の結果と同程度かそれ以上であ
った。
の状態にある二酸化炭素を用い、高圧下で抽出を行うこ
とにより、通常の有機溶剤による抽出に比べ、半分以下
の有機溶剤の使用量で、抽出が行え、また得られる抽出
物の量、スフィンゴ糖脂質含有率ともに、比較例2で示
した通常の有機溶媒抽出の結果と同程度かそれ以上であ
った。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、液化状態、亜臨界状
態、超臨界状態の何れかの状態にある二酸化炭素を用
い、かつ適切なエントレーナーを少量添加することによ
り、動植物原料からの抽出により、スフィンゴ糖脂質を
効率よく得ることができ、結果として、有機溶媒の使用
量を減少せしめることが可能である。
態、超臨界状態の何れかの状態にある二酸化炭素を用
い、かつ適切なエントレーナーを少量添加することによ
り、動植物原料からの抽出により、スフィンゴ糖脂質を
効率よく得ることができ、結果として、有機溶媒の使用
量を減少せしめることが可能である。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 名和 和恵
京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株
式会社中央研究所内
Fターム(参考) 4B018 MD31 MD45 MD48 MD49 MD69
ME14 MF01
4D056 AB11 AB12 AC06 AC24 BA16
CA17 CA21 CA39
4H059 AA04 AA06 BA12 BA17 BA22
BA66 BA83 BB02 BB15 BB22
BB44 CA12 CA14 CA72 CA73
Claims (2)
- 【請求項1】 動植物原料から、スフィンゴ脂質又はス
フィンゴ糖脂質を抽出するに際し、液化状態、亜臨界状
態又は超臨界状態の二酸化炭素と、二酸化炭素以外の溶
剤を用いることを特徴とするスフィンゴ脂質又はスフィ
ンゴ糖脂質の抽出方法。 - 【請求項2】 動植物原料に二酸化炭素以外の溶剤を添
加した後、液化状態、亜臨界状態又は超臨界状態の二酸
化炭素を用いてスフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質を
抽出することを特徴とする請求項1記載のスフィンゴ脂
質又はスフィンゴ糖脂質の抽出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001186515A JP2003003192A (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | スフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質の抽出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001186515A JP2003003192A (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | スフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質の抽出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003003192A true JP2003003192A (ja) | 2003-01-08 |
Family
ID=19025945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001186515A Pending JP2003003192A (ja) | 2001-06-20 | 2001-06-20 | スフィンゴ脂質又はスフィンゴ糖脂質の抽出方法 |
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- 2001-06-20 JP JP2001186515A patent/JP2003003192A/ja active Pending
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