JP2002017274A - プロポリス抽出物の粉末及びその製造方法 - Google Patents
プロポリス抽出物の粉末及びその製造方法Info
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- JP2002017274A JP2002017274A JP2000237748A JP2000237748A JP2002017274A JP 2002017274 A JP2002017274 A JP 2002017274A JP 2000237748 A JP2000237748 A JP 2000237748A JP 2000237748 A JP2000237748 A JP 2000237748A JP 2002017274 A JP2002017274 A JP 2002017274A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】プロポリス抽出物の粉末及びその製造方法の簡
便な手法の確立と効率的な回収。さらには最終精製物の
低臭化を目的とする。 【構成】プロポリス原塊をあらかじめ含水エタノールで
溶解し、−10℃に冷却したのちろ過後、ろ液を超臨界
にて脂質をさらに除去し、その溶液を酵素処理すること
でプロポリス含水エタノール溶液を得、ビタミン類など
に溶解したエタノール溶液との混合後エタノールなどの
アルコール類を除去し、固形成分を回収し、粉末化す
る。 (効果)従来天然のプロポリスを加工食品として利用す
る際には脂質などが60%程度含まれていた、この脂質
の除去に高濃度のアルコールを使用する必要があり、結
果、粉末化の際に強い刺激臭を有する粉末となり加工食
品には不適であったが、本発明による、事前に脂質を除
去する手法により強い刺激臭を改善する事が可能となっ
た。さらに、あらかじめ含水アルコールでプロポロリス
を溶解する事で凝結時の粉砕が容易になった。
便な手法の確立と効率的な回収。さらには最終精製物の
低臭化を目的とする。 【構成】プロポリス原塊をあらかじめ含水エタノールで
溶解し、−10℃に冷却したのちろ過後、ろ液を超臨界
にて脂質をさらに除去し、その溶液を酵素処理すること
でプロポリス含水エタノール溶液を得、ビタミン類など
に溶解したエタノール溶液との混合後エタノールなどの
アルコール類を除去し、固形成分を回収し、粉末化す
る。 (効果)従来天然のプロポリスを加工食品として利用す
る際には脂質などが60%程度含まれていた、この脂質
の除去に高濃度のアルコールを使用する必要があり、結
果、粉末化の際に強い刺激臭を有する粉末となり加工食
品には不適であったが、本発明による、事前に脂質を除
去する手法により強い刺激臭を改善する事が可能となっ
た。さらに、あらかじめ含水アルコールでプロポロリス
を溶解する事で凝結時の粉砕が容易になった。
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野)プロポリスの原塊は不純物を多く
含み、水にかなり難溶であるためにそのままの状態です
ぐに食品として使用することは困難であった。本発明は
この困難な作業を短縮し、さらに、刺激臭を低減する事
にも成功した。本発明は不純物をあらかじめ、酵素処理
する事、超臨界処理する事で、除去し、有効成分のみを
抽出し、粉末とする事に成功した。
含み、水にかなり難溶であるためにそのままの状態です
ぐに食品として使用することは困難であった。本発明は
この困難な作業を短縮し、さらに、刺激臭を低減する事
にも成功した。本発明は不純物をあらかじめ、酵素処理
する事、超臨界処理する事で、除去し、有効成分のみを
抽出し、粉末とする事に成功した。
(従来の技術及び課題)原塊から何らかの方法で抽出し
てくる必要があるが、以下の3つの方法が主流であっ
た。エチルアルコール、グリセリン、水を利用する方法
である。この方法では、いずれも採取できる有効成分が
少なく、不純物が多量に含まれるものでしかなかった。
また、なかでもエチルアルコールの使用は、高濃度のア
ルコールの使用が必要で採取した抽出物にアルコール特
有の刺激臭の残るものがほとんどで、食品としては不適
切であった。
てくる必要があるが、以下の3つの方法が主流であっ
た。エチルアルコール、グリセリン、水を利用する方法
である。この方法では、いずれも採取できる有効成分が
少なく、不純物が多量に含まれるものでしかなかった。
また、なかでもエチルアルコールの使用は、高濃度のア
ルコールの使用が必要で採取した抽出物にアルコール特
有の刺激臭の残るものがほとんどで、食品としては不適
切であった。
(課題を解決するための手段)本発明は不純物をあらか
じめ、酵素処理する事、超臨界処理する事で、除去し、
有効成分のみを抽出し、粉末とする事に成功した。ま
た、あらかじめ酵素処理する事、超臨界処理する事で含
水エタノールの濃度を低く抑える事が可能となった。
じめ、酵素処理する事、超臨界処理する事で、除去し、
有効成分のみを抽出し、粉末とする事に成功した。ま
た、あらかじめ酵素処理する事、超臨界処理する事で含
水エタノールの濃度を低く抑える事が可能となった。
(作用)その結果、不純物をほとんど除去したプロポリ
スの採取が可能となり、また、特有の刺激臭の低減にも
繋がった。
スの採取が可能となり、また、特有の刺激臭の低減にも
繋がった。
(実施例) (実施例1)プロポリス原塊1Kgを2.25Lの80
%エタノール溶液と混合し、室温下で3〜4日間放置し
たのち攪拌する。さらに2時間攪拌したのち減圧にてろ
過し、プロポリスの含水エタノール溶液を得る。この溶
液に脂質分解酵素(リパーゼ)100gを加えて、室温
で4時間攪拌する。不溶物をろ過して除去し、エタノー
ルを減圧留去する。この半固形物を超臨界処理してプロ
ポリスの有効成分を得、さらに85%エタノール5Lに
溶解しておく。一方、ニコチン酸アミド1kgを2Lの
85%エタノールに溶解したものと上記プロポリスの8
5%エタノール溶液を混合し、減圧でエタノールを半量
にまで、留去し、スプレードライ法にて粉末化する。得
られたプロポリスニコチン酸アミド混合粉末を乳糖など
に適宜の割合で混合し、使用する。
%エタノール溶液と混合し、室温下で3〜4日間放置し
たのち攪拌する。さらに2時間攪拌したのち減圧にてろ
過し、プロポリスの含水エタノール溶液を得る。この溶
液に脂質分解酵素(リパーゼ)100gを加えて、室温
で4時間攪拌する。不溶物をろ過して除去し、エタノー
ルを減圧留去する。この半固形物を超臨界処理してプロ
ポリスの有効成分を得、さらに85%エタノール5Lに
溶解しておく。一方、ニコチン酸アミド1kgを2Lの
85%エタノールに溶解したものと上記プロポリスの8
5%エタノール溶液を混合し、減圧でエタノールを半量
にまで、留去し、スプレードライ法にて粉末化する。得
られたプロポリスニコチン酸アミド混合粉末を乳糖など
に適宜の割合で混合し、使用する。
(実施例2)実施例1において得られたプロポリスの8
5%エタノール溶液1Lとトレハロース1kgをまず、
1Lの水に溶解し、これにエタノール8Lを加えて含水
エタノール溶液としたものを混合し、減圧でエタノール
を半量にまで濃縮した後、スプレードライ法にて粉末化
する。得られたプロポリスートレハロース混合粉末を適
宜使用する。
5%エタノール溶液1Lとトレハロース1kgをまず、
1Lの水に溶解し、これにエタノール8Lを加えて含水
エタノール溶液としたものを混合し、減圧でエタノール
を半量にまで濃縮した後、スプレードライ法にて粉末化
する。得られたプロポリスートレハロース混合粉末を適
宜使用する。
(実施例3)実施例1において得られたプロポリスの8
5%エタノール溶液1Lとアスコルビン酸リン酸エステ
ル1Kgを85%エタノール5Lに溶解したものを混合
し、減圧でエタノールを半量にまで濃縮した後、スプレ
ードライ法にて粉末化する。得られたプロポリス・ビタ
ミンC混合粉末を適宜使用する。
5%エタノール溶液1Lとアスコルビン酸リン酸エステ
ル1Kgを85%エタノール5Lに溶解したものを混合
し、減圧でエタノールを半量にまで濃縮した後、スプレ
ードライ法にて粉末化する。得られたプロポリス・ビタ
ミンC混合粉末を適宜使用する。
(実施例4)実施例1において得られたプロポリスの8
5%エタノール溶液1Lとコーンスターチ10Kgを8
5%エタノール30Lに懸濁したものを混合し、減圧で
エタノールを半量にまで濃縮留去した後、スプレードラ
イ法にて粉末化する。得られたプロポリスコーンスター
チ混合粉末を適宜使用する。
5%エタノール溶液1Lとコーンスターチ10Kgを8
5%エタノール30Lに懸濁したものを混合し、減圧で
エタノールを半量にまで濃縮留去した後、スプレードラ
イ法にて粉末化する。得られたプロポリスコーンスター
チ混合粉末を適宜使用する。
(実施例5) プロポリス低臭化の比較試験 実施例4において得られたプロポリス・コーンスターチ
混合粉末とプロポロリス原塊をエタノールに溶解したも
のとの臭気の比較試験を以下の如く実施した。健康成人
男女20名に上記プロポリス・コーンスターチ混合粉末
とプロポロリス原塊をエタノールに溶解したものとの入
ったサンプルを提供し被験者には外からは中に何が入っ
ているかわからないように工夫した箱で、プロポリス・
ローンスターチ混合粉末とプロポロリス原塊をエタノー
ルに溶解したものであるかを、その臭いで識別してもら
った。結果、20名全員がプロポリス・コーンスターチ
混合粉末にはプロポリス特有の悪臭がなくなっているこ
とを識別した。
混合粉末とプロポロリス原塊をエタノールに溶解したも
のとの臭気の比較試験を以下の如く実施した。健康成人
男女20名に上記プロポリス・コーンスターチ混合粉末
とプロポロリス原塊をエタノールに溶解したものとの入
ったサンプルを提供し被験者には外からは中に何が入っ
ているかわからないように工夫した箱で、プロポリス・
ローンスターチ混合粉末とプロポロリス原塊をエタノー
ルに溶解したものであるかを、その臭いで識別してもら
った。結果、20名全員がプロポリス・コーンスターチ
混合粉末にはプロポリス特有の悪臭がなくなっているこ
とを識別した。
(発明の効果)従来天然のプロポリスを加工食品として
利用する際には脂質などが60%程度含まれていた、こ
の脂質の除去に高濃度のアルコールを使用する必要があ
り、結果、粉末化の際に強い刺激臭を有する粉末となり
加工食品には不適であったが、本発明による、事前に脂
質を除去する手法により強い刺激臭を改善する事が可能
となった。さらに、あらかじめ含水アルコールでプロポ
ロリスを溶解する事で凝結時の粉砕が容易になった。
利用する際には脂質などが60%程度含まれていた、こ
の脂質の除去に高濃度のアルコールを使用する必要があ
り、結果、粉末化の際に強い刺激臭を有する粉末となり
加工食品には不適であったが、本発明による、事前に脂
質を除去する手法により強い刺激臭を改善する事が可能
となった。さらに、あらかじめ含水アルコールでプロポ
ロリスを溶解する事で凝結時の粉砕が容易になった。
Claims (5)
- 【請求項1】プロポリス原塊をあらかじめ含水エタノー
ルで溶解または超臨界法で脂質を除去し、その溶液を酵
素処理することでプロポリス含水エタノール溶液を得、
一方、ビタミン類などを溶解したエタノール溶液との混
合後、タノールなどのアルコール類を除去し、 半固形成分とした後、スプレードライによりプロポリス
抽出物の粉末を得る。 - 【請求項2】請求項1に記載するプロポリス含水エタノ
ール溶液をニコチン酸アミドを含有するエタノール溶液
と混合後、エタノールなどのアルコール類を除去し、固
形成分として回収したプロポリス抽出物の粉末。 - 【請求項3】請求項1に記載するプロポリス含水エタノ
ール溶液をトレハロースを含有する含水エタノール溶液
と混合後、エタノールなどのアルコール類を除去し、固
形成分として回収したプロポリス抽出物の粉末。 - 【請求項4】請求項1に記載するプロポリス含水エタノ
ール溶液をアスコルビン酸リン酸エステルを含有するエ
タノール溶液と混合後、エタノールなどのアルコール類
を除去し、固形成分として回収したプロポリス抽出物の
粉末。 - 【請求項5】請求項1に記載するプロポリス含水エタノ
ール溶液をコーンスターチを含有する含水エタノール懸
濁液とを混合後、エタノールなどのアルコール類を除去
し、固形成分としたプロポリス抽出物の粉末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000237748A JP2002017274A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | プロポリス抽出物の粉末及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000237748A JP2002017274A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | プロポリス抽出物の粉末及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002017274A true JP2002017274A (ja) | 2002-01-22 |
Family
ID=18729552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000237748A Pending JP2002017274A (ja) | 2000-06-30 | 2000-06-30 | プロポリス抽出物の粉末及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002017274A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004000338A1 (ja) * | 2002-06-25 | 2003-12-31 | Api Co., Ltd. | プロポリス抽出物及びその製造方法、並びにプロポリス抽出物を含有する血圧降下剤、食品製剤及びプロポリス組成物 |
CN109567188A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-05 | 江苏鸿祺生物科技有限公司 | 一种含蜂胶提取物的保健食品组合物及其制备方法和用途 |
CN109601936A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-12 | 江苏鸿祺生物科技有限公司 | 一种预防老年痴呆的蜂胶提取物及其保健食品组合物 |
CN109619511A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-16 | 江苏鸿祺生物科技有限公司 | 一种含蜂胶提取物的组合物及其制备方法和用途 |
-
2000
- 2000-06-30 JP JP2000237748A patent/JP2002017274A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004000338A1 (ja) * | 2002-06-25 | 2003-12-31 | Api Co., Ltd. | プロポリス抽出物及びその製造方法、並びにプロポリス抽出物を含有する血圧降下剤、食品製剤及びプロポリス組成物 |
CN109567188A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-05 | 江苏鸿祺生物科技有限公司 | 一种含蜂胶提取物的保健食品组合物及其制备方法和用途 |
CN109601936A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-12 | 江苏鸿祺生物科技有限公司 | 一种预防老年痴呆的蜂胶提取物及其保健食品组合物 |
CN109619511A (zh) * | 2018-12-28 | 2019-04-16 | 江苏鸿祺生物科技有限公司 | 一种含蜂胶提取物的组合物及其制备方法和用途 |
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