JP2003002894A - α−L−フコシダーゼ活性測定用試薬及びこれを用いたα−L−フコシダーゼ活性の測定方法 - Google Patents

α−L−フコシダーゼ活性測定用試薬及びこれを用いたα−L−フコシダーゼ活性の測定方法

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JP2003002894A
JP2003002894A JP2001190209A JP2001190209A JP2003002894A JP 2003002894 A JP2003002894 A JP 2003002894A JP 2001190209 A JP2001190209 A JP 2001190209A JP 2001190209 A JP2001190209 A JP 2001190209A JP 2003002894 A JP2003002894 A JP 2003002894A
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fucosidase
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Mutsuhiro Date
睦廣 伊達
Masako Shiojiri
雅子 塩尻
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Fujifilm Wako Pure Chemical Corp
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Wako Pure Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規なα−L−フコース誘導体、
これを含んで成るα−L−フコシダーゼ活性測定用試
薬、及びこれを用いたα−L−フコシダーゼ活性測定法
を提供する。 【解決手段】 一般式[1] 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基又はアリール基を表し、X
はハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数を表す。)で
示されるα−L−フコース誘導体、これを含んでなるα
−L−フコシダーゼ活性測定用試薬、及びこれを用いる
ことを特徴とするα−L−フコシダーゼ活性測定方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なα−L−フコー
ス誘導体、並びにこれを含んで成るα−L−フコシダー
ゼ活性測定用試薬及びこれを用いることを特徴とするα
−L−フコシダーゼ活性の測定方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】α−L−フコシダーゼ(EC3.2.1.51)
は、糖蛋白質の一種であるフコプロテインの異化作用に
関与するリソソーム酵素である。
【0003】血清α−L−フコシダーゼ活性は、肝疾患
に於いて有意に上昇することから、最近、肝細胞癌のマ
ーカーとして注目されている。従来、α−L−フコシダ
ーゼ活性の測定用基質としては、例えばp−ニトロフェ
ニル−α−L−フコシド[例えばClinica Chimica Acta,
73,321-327(1976)、Clinica chimica Acta,73,329-346
(1976)等の文献]、4−メチルウンべリフェリル−α−
L−フコシド[例えばClinica Chimica Acta,91,197-2
02(1979)、Clinica Chimica Acta,114,269-274(1981)、
Biochemica Biophysica Acta,485,147-155(1977)等の文
献]、2−ハロゲノ又はニトロ置換−p−ニトロフェニ
ル−α−L−フコシド(特開平6-179690号公報)等が知
られている。
【0004】しかし、p−ニトロフェニル−α−L−フ
コシドをα−L−フコシダーゼ活性測定用基質として用
いる場合は、エンドポイント法のみにしか使用できな
い。即ち、酵素活性を測定する際に、先ず該酵素の至適
pH5〜6で酵素反応を行わせ、次いでこの反応液を、
遊離したp−ニトロフェノールの発色定量に適するpH
10程度の強アルカリ性にする必要があるため、酵素反応
を停止させなければならない。従って、このような基質
では、酵素活性測定法として最適な、酵素反応進行中に
直接吸光度変化を計測するレイトアッセイ法を使用する
ことができないという欠点を有している。
【0005】また、4−メチルウンべリフェリル−α−
L−フコシドをα−L−フコシダーゼ活性測定用基質と
して用いる場合は、例えば蛍光強度計のような特殊な測
定機器が必要であり、それ故に多数検体処理には不向き
であるという欠点を有している。
【0006】近年、レイトアッセイ法での測定が可能と
なった、2−ハロゲノ或いはニトロ置換−p−ニトロフ
ェニル−α−L−フコシドが開発されたが、これをα−
L−フコシダーゼ活性用基質として用いた場合は、酵素
との親和性の問題、遊離してくる2−ハロゲノ或いはニ
トロ置換−p−ニトロフェノール誘導体の有効波長(極
大吸収波長)が例えばビリルビン、ヘモグロビン等の血
清成分の影響を受けるため測定精度が悪くなる等の欠点
を有している。
【0007】このような状況下、α−L−フコシダーゼ
活性を、より酵素との親和性が高く、血清成分の影響を
受けることなく、レイトアッセイ法により効率よく且つ
高精度に測定し得る試薬として使用可能な新規なα−L
−フコシダーゼ活性測定用試薬の開発が要望されている
現状にある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した如
き状況に鑑みなされたもので、新規なα−L−フコース
誘導体、これを含んで成るα−L−フコシダーゼ活性測
定用試薬、及びこれを用いたα−L−フコシダーゼ活性
測定法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決する目的でなされたものであり、(1)一般式[1]
【0010】
【化5】
【0011】(式中、Rは低級アルキル基又はアリール
基を表し、Xはハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数
を表す。)で示されるα−L−フコース誘導体、(2)
一般式[1]
【0012】
【化6】
【0013】(式中、Rは低級アルキル基又はアリール
基を表し、Xはハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数
を表す。)で示されるα−L−フコース誘導体を含んで
なる、α−L−フコシダーゼ活性測定用試薬、(3)一
般式[1]
【0014】
【化7】
【0015】(式中、Rは低級アルキル基又はアリール
基を表し、Xはハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数
を表す。)で示されるα−L−フコース誘導体を用いる
ことを特徴とする、α−L−フコシダーゼ活性測定方
法、及び(4)α−L−フコシダーゼ含有試料と、一般
式[1]
【0016】
【化8】
【0017】(式中、Rは低級アルキル基又はアリール
基を表し、Xはハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数
を表す。)で示されるα−L−フコース誘導体とを接触
させ、遊離した4−アシルフェノール誘導体を定量し、
その変化量に基づいてα−L−フコシダーゼ活性を算出
することを特徴とする、α−L−フコシダーゼ活性測定
方法、に関する発明である。
【0018】即ち、発明者等は、上記目的を達成すべく
鋭意研究を重ねた結果、新規なα−L−フコース誘導体
を開発し、これを用いてα−L−フコシダーゼ活性を測
定することにより、従来のα−L−フコシダーゼ活性測
定用試薬及びそれを用いる測定方法が有する欠点を克服
し、α−L−フコシダーゼ活性を、血清成分である例え
ばビリルビン、ヘモグロビン等の影響を受けることな
く、レイトアッセイ法で効率よく、且つ高精度に測定し
得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0019】一般式[1]に於いて、Rで示される低級
アルキル基としては、直鎖状、分枝状或いは環状の何れ
でもよく、通常炭素数1〜6、好ましくは1〜4のもの
が挙げられ、具体的には、例えばメチル基,エチル基,
n−プロピル基,n−ブチル基,n−ペンチル基,n−
ヘキシル基等の直鎖状低級アルキル基、例えばイソプロ
ピル基,イソブチル基,sec-ブチル基,tert-ブチル
基,イソペンチル基,sec-ペンチル基,tert-ペンチル
基基,ネオペンチル基,イソヘキシル基,sec-ヘキシル
基,tert-ヘキシル基,ネオヘキシル基等の分枝状低級
アルキル基、例えばシクロプロピル基,シクロブチル
基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基等の環状低級
アルキル基等が挙げられ、中でも直鎖状又は分枝状のも
の、就中、直鎖状のものが好ましい。
【0020】Rで示されるアリール基としては、例えば
フェニル基、トリル基、キシリル基、メシチル基、ナフ
チル基等が挙げられ、中でもフェニル基が好ましい。
【0021】Xで示されるハロゲン原子としては、例え
ばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙
げられる。
【0022】nは、通常1〜4の整数、好ましくは1又
は2、より好ましくは1である。
【0023】nが1の場合、1個のXは芳香環の2位、
3位、5位又は6位に、好ましくは2位に置換される。
【0024】nが2の場合、2個のXは芳香環の2,3
位、2,5位、2,6位又は3,5位に、好ましくは2,3位又は2,
5位に置換される。
【0025】一般式[1]で示されるα−L−フコース
誘導体の具体例としては、例えば2−フルオロ−4−ア
セチルフェニル−α−L−フコシド、2−クロロ−4−
アセチルフェニル−α−L−フコシド、2−ブロモ−4
−アセチルフェニル−α−L−フコシド、2−ヨード−
4−アセチルフェニル−α−L−フコシド、2,3−ジ
フルオロ−4−アセチルフェニル−α−L−フコシド、
2,5−ジフルオロ−4−アセチルフェニル−α−L−
フコシド、2,6−ジフルオロ−4−アセチルフェニル
−α−L−フコシド、2,3−ジクロロ−4−アセチル
フェニル−α−L−フコシド、2,5−ジクロロ−4−
アセチルフェニル−α−L−フコシド、2,6−ジクロ
ロ−4−アセチルフェニル−α−L−フコシドなどが挙
げられ、中でも2−クロロ−4−アセチルフェニル−α
−L−フコシドが好ましい。
【0026】一般式[1]で示されるα−L−フコース
誘導体は、例えばフェニルグリコシド誘導体の合成に用
いられる融解法(新実験化学講座,14(V),2471,2475-24
76)に従って、以下の如くして製造すればよい。
【0027】即ち、一般式[1]で示される化合物を合
成するには、例えば一般式[2]
【0028】
【化9】
【0029】(式中、Acは、アセチル基を表す。)で
示されるテトラ−O−アセチル−L−フコースと、一般
式[3]
【0030】
【化10】
【0031】(式中、R、X及びnは前記に同じ。)で
示される4−アシルフェノール誘導体とを溶融させ、触
媒存在下、縮合反応により一般式[4]
【0032】
【化11】
【0033】(式中、R、X、n及びAcは前記に同
じ、)で示されるトリ−O−アセチル−α−L−フコー
ス誘導体を製造し、次いでアルカリ存在下、脱アセチル
化反応させることにより得られる。
【0034】一般式[3]で示される4−アセチルフェ
ノール誘導体の使用量は、使用する4−アセチルフェノ
ール誘導体の種類によって異なるが、通常、一般式
[2]で示されるテトラ−O−アセチル−L−フコース
1当量に対して、1〜100倍モル、好ましくは5〜20倍
モルである。
【0035】溶融温度は、一般式[2]で示されるテト
ラ−O−アセチル−L−フコース及び4−アセチルフェ
ノール誘導体が溶融すればよく、通常100〜150℃であ
る。
【0036】縮合反応に用いられる触媒としては、この
反応を促進させるものなら特に限定されないが、例えば
塩化亜鉛、臭化亜鉛、塩化アルミニウム等のハロゲン化
金属類、例えばタングステン酸、リンタングステン酸等
のタングステン酸類、例えばモリブデン酸、リンモリブ
デン酸等のモリブデン酸類、例えば硫酸、トルエンスル
ホン酸等が挙げられ、中でも塩化亜鉛、臭化亜鉛が好ま
しい。これらは夫々単独で用いても、二種以上適宜組み
合わせて用いてもよい。
【0037】触媒の使用量は、一般式[3]で示される
4−アセチルフェノール誘導体の種類によって異なる
が、一般式[2]で示されるテトラ−O−アセチル−L
−フコース1当量に対して、通常0.5〜10倍モル、好ま
しくは1〜2倍モルである。
【0038】縮合反応は、好ましくは減圧下で行われ、
要すれば、例えば少量の酢酸−無水酢酸混液を添加して
行ってもよい。
【0039】縮合反応時間は、特に限定されないが、通
常0.5〜12時間、好ましくは2〜4時間である。
【0040】一般式[2]で示されるテトラ−O−アセ
チル−L−フコースは、α−アノマー、β−アノマー或
いはこれらの混合物の何れでもよい。また、当該化合物
は、市販品を用いても、例えばBiochem.J.,80,433-435
(1961)等の文献に記載された方法、即ちL−フコースを
無水酢酸及びピリジンを用いてアセチル化させる方法に
従って製造してもよい。
【0041】一般式[3]で示される4−アセチルフェ
ノール誘導体は、市販品を用いても、常法により製造さ
れたものを用いてもよい。
【0042】一般式[3]で示される4−アシルフェノ
ール誘導体の具体例としては、例えば2−フルオロ−4
−アセチルフェノール、2−クロロ−4−アセチルフェ
ノール、2−ブロモ−4−アセチルフェノール、2−ヨ
ード−4−アセチルフェノール、2,3−ジフルオロ−
4−アセチルフェノール、2,5−ジフルオロ−4−ア
セチルフェノール、2,6−ジフルオロ−4−アセチル
フェノール、2,3−ジクロロ−4−アセチルフェノー
ル、2,5−ジクロロ−4−アセチルフェノール、2,
6−ジクロロ−4−アセチルフェノールなどが挙げら
れ、中でも2−クロロ−4−アセチルフェノールが好ま
しい。
【0043】脱アセチル化反応に用いられる溶媒として
は、例えばトルエン,キシレン,ベンゼン,シクロヘキ
サン,n−ヘキサン,n−オクタン等の炭化水素類、例
えばメタノール,エタノール,n−プロパノール,イソ
プロパノール,n−ブタノール等のアルコール類、例え
ば四塩化炭素,クロロホルム,塩化メチレン,ジクロロ
エタン,トリクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、
例えば酢酸エチル,酢酸ブチル,プロピオン酸メチル等
のエステル類、例えばアセトン,エチルメチルケトン,
ジエチルケトン等のケトン類、例えばジエチルエーテ
ル,テトラヒドロフラン,ジオキサン等のエーテル類、
アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシド等が挙げられる。これらは夫々単独で用いて
も、二種以上適宜組み合わせて用いてもよい。
【0044】脱アセチル化反応に使用するアルカリとし
ては、例えば水酸化ナトリウム,水酸化カリウム等の水
酸化物、例えば炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等の炭酸
化物、例えばナトリウムメチラート、ナトリウムフェノ
ラート等のアルカリ金属アルコラート、例えばアンモニ
ア等が挙げられ、中でもナトリウムメチラートが好まし
い。これらは夫々単独で用いても、二種以上適宜組み合
わせて用いてもよい。また、これらは例えばメタノー
ル、エタノール等に溶解したアルカリ溶液として用いて
もよい。
【0045】アルカリの使用量は、使用する一般式
[4]で示されるトリ−O−アセチル−α−L−フコー
ス誘導体の種類により異なるが、通常、当該トリ−O−
アセチル−α−L−フコース誘導体1当量に対して、0.
01〜5倍モルである。
【0046】脱アセチル化反応に於ける反応温度は、通
常0〜100℃である。反応時間は、通常10分〜3時間で
ある。
【0047】一般式[4]で示されるトリ−O−アセチ
ル−α−L−フコース誘導体の具体例としては、例えば
2−フルオロ−4−アセチルフェニル−トリ−O−アセ
チル−α−L−フコシド、2−クロロ−4−アセチルフ
ェニル−トリ−O−アセチル−α−L−フコシド、2−
ブロモ−4−アセチルフェニル−トリ−O−アセチル−
α−L−フコシド、2−ヨード−4−アセチルフェニル
−トリ−O−アセチル−α−L−フコシド、2,3−ジ
フルオロ−4−アセチルフェニル−トリ−O−アセチル
−α−L−フコシド、2,5−ジフルオロ−4−アセチ
ルフェニル−トリ−O−アセチル−α−L−フコシド、
2,6−ジフルオロ−4−アセチルフェニル−トリ−O
−アセチル−α−L−フコシド、2,3−ジクロロ−4
−アセチルフェニル−トリ−O−アセチル−α−L−フ
コシド、2,5−ジクロロ−4−アセチルフェニル−ト
リ−O−アセチル−α−L−フコシド、2,6−ジクロ
ロ−4−アセチルフェニル−トリ−O−アセチル−α−
L−フコシドなどが挙げられ、中でも2−クロロ−4−
アセチルフェニル−トリ−O−アセチル−α−L−フコ
シドが好ましい。
【0048】このようにして得られた一般式[1]で示
されるα−L−フコース誘導体の精製法及び上記以外の
反応操作並びに後処理方法等は、通常行われる同種反応
に準じて行われる。
【0049】本発明のα−L−フコシダーゼ活性測定用
試薬は、一般式[1]で示されるα−L−フコース誘導
体を含んでなるものであり、例えば自体公知のα−L−
フコシダーゼ活性測定法に用いられる試薬中に、一般式
[1]で示されるα−L−フコース誘導体を直接添加、
共存させるか、或いは一般式[1]で示されるα−L−
フコース誘導体を適当な溶媒に含有させて溶液状態と
し、これを当該測定用試薬に添加、共存させることによ
り容易に調製し得る。
【0050】一般式[1]で示されるα−L−フコース
誘導体は、単独で用いても、二種以上適宜組み合わせて
用いてもよい。
【0051】本発明のα−L−フコシダーゼ活性測定用
試薬は、本発明に係る一般式[1]で示されるα−L−
フコース誘導体を適当な溶媒に溶解して得られる組成物
の形をとることができ、この組成物は、使用に供される
まで、凍結処理、凍結乾燥処理等を施した状態、或いは
溶液等の状態等、多種の形態で保存し得るものである。
【0052】この場合の一般式[1]で示されるα−L
−フコース誘導体の濃度としては、試薬や反応溶液中に
通常0.1〜20mM、好ましくは1〜10mMとなるように
添加される。
【0053】一般式[1]で示されるα−L−フコース
誘導体を含有させる溶媒としては、当該化合物を溶解し
得るものなら特に限定されないが、通常の緩衝液として
用いられているものが好ましい。緩衝液を構成する緩衝
剤の具体例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、クエン
酸塩、例えば2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸(ME
S)、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-2-アミノエタン
スルホン酸(BES)、N-(2-アセトアミド)-2-アミノ
エタンスルホン酸(ACES)、3-(N-モルホリノ)プロ
パンスルホン酸(MOPS)、2-[4-(2-ヒドロキシエチ
ル)-1-ピペラジン]エタンスルホン酸(HEPES)等
のグッド緩衝剤等の通常この分野で用いられる緩衝剤は
全て挙げられる。
【0054】当該緩衝液のpHとしては、通常pH0.4
〜8.0、好ましくはpH4.5〜7.0の範囲から適宜選択さ
れる。
【0055】当該緩衝剤の使用濃度としては、試薬又は
反応溶液中に通常1〜1000mM、好ましくは10〜200m
Mとなるように添加される。
【0056】また、要すれば、例えばポリオキシエチレ
ンオクチルフェニルエーテル〔例えば、トリトンX−1
00:ローム・アンド・ハース社製〕、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル〔例えば、エマルゲン120:花
王(株)製〕等のノニオン型界面活性剤等の界面活性
剤、例えばアジ化ナトリウム等の防腐剤、例えば18-Cro
wn-6等のクラウンエーテル類、例えばα−シクロデキス
トリン等のシクロデキストリン類、例えばポリエチレン
グリコール等のグリコール類等の溶解補助剤、例えば塩
化ナトリウム等のイオン強度調製剤等のα−L−フコシ
ダーゼ活性測定法に於いて用いられる試薬類が、通常こ
の分野で用いられる濃度範囲で含まれていてもよいこと
はいうまでもない。
【0057】自体公知のα−L−フコシダーゼ活性測定
法としては、この分野で通常用いられるレイトアッセイ
による測定方法が全て挙げられるが、具体的には以下の
如くである。
【0058】即ち、α−L−フコシダーゼ含有試料中
に、一般式[1]で示されるα−L−フコース誘導体及
び緩衝剤を添加した後、20〜60℃、pH4.5〜6.5の条件
下、1分以上、好ましくは3〜10分間酵素反応させ、遊
離(生成)する発色性化合物の一般式[3]で示される
4−アシルフェノール誘導体の例えば吸光度(有効波長
(極大吸収波長)は、320〜360nm付近)等を直接分光
光度計を用いて測定し、単位時間当たりの吸光度の変化
量を求める。そして、予め測定したα−L−フコシダー
ゼ標品の吸光度変化量と対比させて当該試料中のα−L
−フコシダーゼ活性を算出する。
【0059】本発明の一般式[1]で示されるα−L−
フコース誘導体を基質として用いてα−L−フコシダー
ゼ活性を測定した場合には、遊離する4−アシルフェノ
ール誘導体は、α−L−フコシダーゼの至適pH域で測
定可能な分子吸光係数を有し、且つその有効波長(極大
吸収波長)が320〜360nm付近である為、試料中に含ま
れる例えばビリルビン、ヘモグロビン等の影響を受ける
ことなく、レイトアッセイ法により高感度、高精度でα
−L−フコシダーゼ活性を測定し得る。
【0060】α−L−フコシダーゼ含有試料としては、
α−L−フコシダーゼを含有するものであれば特に限定
されないが、具体的には、例えば微生物を含む培養液、
植物の抽出液、体液、尿、組織及びこれらの抽出液等が
挙げられ、中でも例えば血清、血液、血漿等の体液が好
ましい。また、緩衝剤としては、上記に挙げたものが同
様にして挙げられる。
【0061】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳細
に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるも
のではない。
【0062】
【実施例】実施例1 2−クロロ−4−アセチルフェニ
ル−α−L−フコシドの合成 Biochem.J.,80,433-435(1961)文献に記載の方法に従っ
て、テトラ−O−アセチル−L−フコースを製造した。
即ち、無水酢酸 84ml−ピリジン 108ml混合溶媒中に
L−フコース 10g(61mmol)を氷冷下、撹拌しながら添
加した後、0℃で2日間撹拌反応させた。反応終了後、
反応液にクラッシュドアイスを添加し、4時間撹拌した
後クロロホルム500mlで抽出を行った。得られたクロロ
ホルム層を水 300mlで6回洗浄後、硫酸マグネシウム
20gで乾燥させ留去し、テトラ−O−アセチル−L−
フコ−スのα−アノマーとβ−アノマーの混合物 18g
(54mmol、収率89%)を得た。
【0063】得られたテトラ−O−アセチル−L−フコ
ース 10.0g(30mmol)に、J.Chem.Soc.(C),2596(1971)
文献記載の方法に従って調製された2−クロロ−4−ア
セチルフェノール 52g(300mmol)、酢酸 14ml、無水
酢酸 1ml及び塩化亜鉛 4g(30mmol)を加え、減圧
下、120℃で10分間攪拌しながら反応させた。次いで、
ジメチルスルホキシド 50ml及びジクロロメタン 1L
を加えて反応物を溶解させた。この溶液を0.1N水酸化
ナトリウム水溶液 1Lで3回、飽和食塩水1Lで3回
洗浄した後、硫酸マグネシウム 20gを加えて乾燥させ
た。溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィにより精製し、ヘキサン−酢酸エチル混合溶
媒(1:4)により溶出した画分を濃縮し、2−クロロ
−4−アセチルフェニル−2,3,4−トリ−O−アセ
チル−α−L−フコシド 2.17g(4.9mmol、収率16%)
を得た。
【0064】得られた2−クロロ−4−アセチルフェニ
ル−2,3,4−トリ−O−アセチル−α−L−フコシ
ド 2.17g(4.9mmol)を脱水メタノール 100mlに溶解
し、これに0.1Nナトリウムメチラート−メタノール溶
液 0.1mlを加え、室温で2時間撹拌反応させた。次い
でイオン交換樹脂(アンバーリスト15:オルガノ
(株)社製) 0.2gで中和した後、当該樹脂を濾別し溶
媒を留去した。残渣をエタノール 50mlにより再結晶し
て、2−クロロ−4−アセチルフェニル−α−L−フコ
シド 1.1g(3.47mmol、収率71%)を得た。
【0065】融点:171.0〜172.0℃ 元素分析値 C1417ClO:317.95 実測値(%) C:52.65 H:5.86 計算値(%) C:52.88 H:5.77 IR(cm-1):3422.3, 1666.9, 1594.91 H-NMR(400MHz)(CD3OD):δ(ppm) 1.158(3H, d,
J=6.8Hz), 2.558(3H, s), 3.772(1H, m), 3.99
4−4.076(3H, m), 4.820(3H, s), 5.765(1H, d, J
=3.6Hz), 7.378(1H, d, J=8.8Hz), 7.955(1H, d
d, J=8.8, 2.4Hz), 8.006(1H, d, J=2.4Hz) IRスペクトル及びH-NMRスペクトルの測定結果
を図1及び図2に示す。
【0066】実施例2 2−クロロ−4−アセチルフェ
ニル−α−L−フコシドを基質として用いたα−L−フ
コシダーゼ活性測定 (検体)血清10検体 (試薬) 基質液 2.0mM2−クロロ−4−アセチルフェニル−α−L−フコシド 50mMクエン酸緩衝液(pH5.6、25℃) (操作法)基質液 2.7mlと検体0.15mlとを混合し、37
℃で5分間インキュベートした後、吸光度(有効波長:
340nm)の測定を開始し、吸光度を1分毎に5分間測定
した。得られた測定値から1分間当たりの吸光度変化量
(ΔA)を求めた。一方、試薬ブランク(ΔB)は、検
体の代わりに生理食塩水を用いた以外、同じ試薬を用
い、同様の操作を行って測定した。得られたΔA及びΔ
Bを下記の式に代入し、α−L−フコシダーゼ活性値を
算出した。
【0067】検体のα−L−フコシダーゼ活性(u/
L)={(ΔA−ΔB)×反応時の総液量×10}/
(分子吸光係数×検体液量) ΔA:検体の340nmの1分間当たりの吸光度変化量 ΔB:試薬ブランクの340nmの1分間当たりの吸光度変
化量 反応時の総液量:2.85ml 分子吸光係数:2518L・mol-1・cm-1 検体液量:0.15ml
【0068】参考例1 p−ニトロフェニル−α−L−
フコシドを基質として用いたα−L−フコシダーゼ活性
測定 Hepatology, 19, 1414-1417(1994)(H.Takahashi et a
l.)文献記載の方法に従った。 (検体)血清10検体(実施例2と同様) (試薬) 第1試薬溶液:150mM クエン酸−リン酸緩衝液(pH5.0) 0.005% ウシ血清アルブミン 1mM p−ニトロフェニル−α−L−フコシド 第2試薬溶液:200mM グリシン−水酸化ナトリウム緩衝液 pH10.5 (操作法)第1試薬溶液 50μlと検体 10μlとを混合
し、37℃で1時間インキュベートした後、これに第2試
薬溶液 160μlを加え反応を停止させ、吸光度(有効波
長:400nm)を測定した。得られた測定値から1分間当
たりの吸光度増加(OD)を求めた。一方、検体盲検
(ブランク)は、第1試薬溶液 50μlを37℃で1時間
インキュベートした後、これに第2試薬溶液 160μlを
加え、さらに検体10μlを混合し、吸光度(有効波長:4
00nm)を測定した。得られた測定値から1分間当たりの
吸光度増加(ODbl)を求めた。得られたOD及び
ODblを下記の式に代入し、α−L−フコシダーゼ活
性値を算出した。
【0069】検体のα−L−フコシダーゼ活性(u/
L)={(OD−ODbl)×反応時の総液量×10
}/(分子吸光係数×検体液量) OD :検体の400nmでの反応後の吸光度 ODbl :検体盲検(検体の400nmでのα−L−フコシ
ダーゼによらない反応後の吸光度) 反応時の総液量:220μl 分子吸光係数:18337L・mol-1・cm-1 検体液量:10μl
【0070】実施例2及び参考例1で得られた各検体の
活性測定値との相関図を図3に示す。また、これら測定
値を統計処理して得られた回帰直線及び相関係数(r)
は、以下の如くであった。 回帰直線式:Y=1.47X+1.14 相関係数(r):0.977 X:参考例1で得られた活性値 Y:実施例2で得られた活性値
【0071】この結果から明らかなように、本発明の2
−クロロ−4−アセチルフェニル−α−L−フコシドを
基質として用いるα−L−フコシダーゼ活性測定法によ
り得られるα−L−フコシダーゼ活性値は、文献記載の
p−ニトロフェニル−α−L−フコシドを基質として用
いる測定法により得られるそれと良好な相関関係を示す
ことが判った。
【0072】実施例3 直線性の検討 濃度既値のヒト胎盤由来α−L−フコシダーゼ(シグマ
社製)を生理食塩水で5段階に希釈したもの(希釈率1
/5〜1)を検体とし、実施例2の試薬を用いて同様の
操作を行って、本発明のα−L−フコシダーゼ活性測定
方法の検量線の検討を行った。その結果を図4に示す。
【0073】図4の結果から明らかな如く、本発明のα
−L−フコシダーゼ活性測定方法の検量線は原点を通る
良好な直線性を示していることが判った。
【0074】このように本発明の一般式[1]で示され
るα−L−フコース誘導体を用いて、α−L−フコシダ
ーゼ活性測定を行うと、従来法で用いられていたエンド
ポイント法ではなくレイトアッセイ法により高感度、高
精度でα−L−フコシダーゼ活性値を測定することが可
能となる。
【0075】
【発明の効果】以上に述べた如く、本発明は、高い酵素
親和性を有する新規なα−L−フコース誘導体、これを
含んで成るα−L−フコシダーゼ活性測定用試薬、これ
を用いたα−L−フコシダーゼ活性測定方法を提供する
ものであり、本発明のα−L−フコース誘導体を基質と
して用いてα−L−フコシダーゼの活性を測定した場合
には、遊離される4−アシルフェノール誘導体の有効波
長(極大吸収波長)が340nm付近であるため、試料中
に含まれる例えばビリルビン、ヘモグロビン等の影響を
受け難い。従って、本発明を利用することにより、従来
行われていたエンドポイント法ではなく、レイトアッセ
イ法により例えばビリルビン、ヘモグロビン等の共存物
質による影響を受けることなく高感度、高精度でα−L
−フコシダーゼ活性値を測定することが可能となる為、
例えば自動分析方法等により効率よく、高精度且つ容易
に測定し得る。
【0076】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られた2−クロロ−4−アセチ
ルフェニル−α−L−フコシドのIRスペクトルを測定
した結果を示す。
【図2】 実施例1で得られた2−クロロ−4−アセチ
ルフェニル−α−L−フコシドのH-NMRスペクト
ルを測定した結果を示す。
【図3】 実施例2及び参考例1で得られた各検体の活
性測定値との相関図を示す。
【図4】 本発明のα−L−フコシダーゼ活性測定方法
の検量線を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[1] 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基又はアリール基を表し、X
    はハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数を表す。)で
    示されるα−L−フコース誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式[1] 【化2】 (式中、Rは低級アルキル基又はアリール基を表し、X
    はハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数を表す。)で
    示されるα−L−フコース誘導体を含んでなる、α−L
    −フコシダーゼ活性測定用試薬。
  3. 【請求項3】 一般式[1] 【化3】 (式中、Rは低級アルキル基又はアリール基を表し、X
    はハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数を表す。)で
    示されるα−L−フコース誘導体を用いることを特徴と
    する、α−L−フコシダーゼ活性測定方法。
  4. 【請求項4】 α−L−フコシダーゼ含有試料と、一般
    式[1] 【化4】 (式中、Rは低級アルキル基又はアリール基を表し、X
    はハロゲン原子を表し、nは1〜4の整数を表す。)で
    示されるα−L−フコース誘導体とを接触させ、遊離す
    る4−アシルフェノール誘導体を定量し、その変化量に
    基づいてα−L−フコシダーゼ活性を算出することを特
    徴とする、α−L−フコシダーゼ活性測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112625075A (zh) * 2020-12-22 2021-04-09 华东理工大学 一种α-L-岩藻糖苷酶检测探针及其制备方法与应用
CN112986164A (zh) * 2021-05-18 2021-06-18 上海执诚生物科技有限公司 一种抗肝素稳定的α-L-岩藻糖苷酶检测试剂盒及其应用

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